青葉羊『淫語義母、淫語兄嫁、淫語女教師』

青葉羊『淫語義母、淫語兄嫁、淫語女教師』
(フランス書院文庫、2019年12月、表紙イラスト:阿部清子)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大学進学を控えた孝は合格のお祝いに、白浜温泉に義母と兄嫁と元担当教師の三人でやって来る。身内を亡くした主人公を励まし、例え好意を抱いていても抜け駆けはしないと約束した三人の美女による、主人公への誘惑合戦が幕を開けるのである。


【登場人物】

東山孝
19歳。4年前に交通事故で父と兄と百花の夫が乗る車が交通事故に巻き込まれ、同時に亡くしている。物心が付く前には生母も亡くなっており、血の繋がりのある身内はいない状況。一浪したものの今春から都内の国立大学への進学が決まっている。義母の美雪に淡い恋心を抱いているが…。童貞。

東山美雪
38歳。6年前に孝の父親と結婚するも、咲や百花の夫と同乗した車が事故に遭い帰らぬ人に。三人で孝の成長を見守ろうと約束しており、抜け駆けで彼と交わることは止めようと決めていた。由緒ある茶道の師範でもあり、旅館・ホテルなど複数の企業と提携している著名人。母性愛溢れる淑やかな和風美人。Hカップの巨乳。

東山咲
32歳。総合病院で内科医の仕事に就いている。美雪や百花とは家族ぐりみの付き合いで、それ故に夫たちが同乗した車で亡くなるという悲劇を生んでしまう。ハーフのような整った美貌で口説かれることも多いが、今のところ新しい男性を見付ける気もない。孝のために身体づくりは怠らない故に、スレンダーながらもバストはGカップと豊かである。

百花
27歳。孝の高校時代の現代国語担当教師で、亡き夫と孝の兄は無二の親友であった。美雪や咲とともに孝を元気付けて来たが、せめて最後にとこれまで溜め込んで来た妄想を発露してしまう。Eカップで文学少女を思わせる可憐さを持つ美女。


【展開】

美雪の計らいで孝は春休みの数日間、白浜温泉の高級宿に泊まることになった。間もなく大学進学に伴い上京生活を始める孝の合格祝いに、咲や百花も遅れてやって来る予定である。美雪は孝と離れるのが寂しいようで過剰なスキンシップを取るが、孝は始めて会った時よりも肉体が大人になっているのを気にして、一足先に温泉に浸かろうとする。しかし美雪はぎんぎんに勃起しているのはお見通しで、距離を縮めようと授乳プレイや口唇奉仕まで許してあげる。もちろん飲精しただけで孝が落ち着く筈もなく、対面座位で彼に跨がるように初体験までさせるのであった。

咲と百花が合流しての夕食を済ませると孝は四人並んで眠りに就くも、深夜に違和感を覚えて目を開ける。すると咲が今にも触れんばかりに近い位置で添い寝してくれており、美雪や百花の目を盗みながら触診してあげると告げられるが、まさに「お医者さんごっこ」そのものである。しかも咲は美雪に負けないくらい豊かなバストを露わにすると、パイズリフェラで体液サンプルを取ると射精に導いてしまう。このままだと二人に気付かれるからと、咲は廊下の休憩スペースに孝を連れ出し、深夜とは言え人目につきかねない場所でのスリルに興奮を抑えられない。一通り女芯のレクチャーを済ませると窓枠に手を付き、孝にバックで責められながら絶頂してしまう。

次の日の朝百花が体調不良を訴えるが、彼女の意図を察したのか美雪と咲は孝に面倒を見るように告げて観光に出掛けていく。しかし密通しているのは自分だけと思っているのか、義母と兄嫁は孝に下手なことはしないよう釘を差すのを忘れなかった。孝と二人きりになった百花は体調不良はどこへやら、いきなり女心についての補習授業を始めると言い始め、言う通りにすると約束した手前孝は脱がされるままにパンツ一枚にされてしまう。百花は股間が盛大に膨らんでいるのを喜びながら、今までどれだけの妄想を重ねて来たのかを告白し、脇の下や尻穴の汗まで全身舐め取りたいと手扱きをしながらリップ奉仕する。顔面に精液を浴びせられたのを拭うことなく、百花は畳に横たわりM字開脚して教え子を受け入れるのであった。

昨夜からの疲れもあって百花と交わった後で居眠りしていた孝だったが、外を見ると雨が降り出しており、美雪からこちらに戻ると連絡が入る。セックスの痕跡は消さねばと慌てて入浴を済ませると、雨は上がっていて美雪が待ち受けており、かつて改修に携わった茶室に導かれる。ここなら二人きりになれると考えたのか、美雪は堪え性のないオチ×チンを鍛えてあげると言い始める。ありったけの淫語を並べながらの手扱きは、いつしかパイズリへと変わり、それでも射精を耐えてみせる。美雪を四つん這いにさせると不浄の穴まで丸見えで、孝はアナルセックスをしたいとねだる。庭にまで聞こえる母子の獣じみた声に、まさか咲と百花が聞き耳を立てていたとは知る由もなかった。

その晩咲と百花に挟まれて添い寝された孝だったが、美雪との肛交を知られていたと聞かされ、三股が発覚したと肝を冷やす。そして隣室に連れていかれて真夜中の精密診断を受ける羽目になる。手を縛られたままでのレズビアンプレイの鑑賞で我慢させられ、騎乗位で咲が跨がりながらの百花の尻穴舐めで大量射精に導かれるが、二人は孝のベストパートナーは美雪だと身を退く覚悟でいた。しかしそこに美雪が現れ、孝が上京しても関係を続けて欲しいと懇願するのであった。

そして宿泊最終日。美雪が旅館のオーナーと懇意にしている関係で、大浴場を貸し切りにしてもらい、孝は咲と百花の見ている前で美雪と繋がっている姿を披露する。それはまるで婚式を見届けるかのようであった。部屋に戻ると孝が恋人を見付けて来る前提で、三人はファミリーになるには色々と教え込まないとと妙なやる気を見せるが、孝はほんの少しでも三人と離れるのは寂しいと駄々をこね始める。そこで美雪は熱海にも知り合いがいるから、大型連休にでもまた集まりましょうと約束するのだった。


【レビュー】

2019年突如として新人デビューとなった青葉羊氏の3作目である。デビュー作品から強い倒錯性に「淫語」を絡めた大胆な作風であり、ややニッチな性癖を貫いている作家さんという印象である。

本作も主人公こそ19歳の浪人生と年齢を上げてはいるが、基本的な作風は変わってはいない。ショタコンめいた愛情を抱く義母と兄嫁と女教師という組み合わせで、それぞれに母性・サゾっ気・倒錯性と絶妙なバランスと言えるのかもしれない。今後も是非この路線は続けて欲しいと願いたいが、「淫語」というところからは少し離れた方が作風の広がりを得やすいのかもしれない。


「世間のつまらない常識に縛られて、自分に嘘をついているからだ。」
(本作241ページ6行目より引用)




個人的に本作を読んでいて心に残ったのはここです。商業として様々な制約があるのは承知しており、その上でフィクションだからこその世界観と理解している。現実と創作を一纏めにして制約をつけたがる(必要以上に配慮する)のは、読み手としてなかなか厳しいものがあります。

管理人としては誘惑系官能小説が好きな訳で、凌辱系(暴虐系)はちょっと苦手です。但し苦手だからと否定したり、排除したりするつもりは全くありません。ゾーニングすることで首を絞めることに繋がるからです。(但し好みくらいは言わせてください)

仮に凌辱系は犯罪だからと決め付けて境界線を引いたら…。次は義理の関係でも相姦は好ましくない(現に実同士はほとんどない)、登場人物の年齢は20歳以上でなければならない(あって18歳までかぼかすかでしょう)、パートナーが存命の既婚者との行為は姦通だから(だからヒロインを未亡人にしたり、主人公を妻に先立たれた義父にしたりする)…きりがありません。

読み手としては下手なことを言って刺激する気はありませんが、2019年最後のレビューくらい好きなことを少しくらいは言わせて欲しいと思いますので、ご容赦くださいませ。
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tag : 大学生(浪人)主人公 童貞 近親相姦(義) 未亡人 兄嫁 女教師

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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