蜜蟲『はだかの奴隷介護 長男の嫁、次男の嫁、人妻介護士狩り』

蜜蟲『はだかの奴隷介護 長男の嫁、次男の嫁、人妻介護士狩り』
(フランス書院文庫、2019年6月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

後継者に指名していた長男が亡くなり三回忌を迎えた源蔵だったが、息子を失ったことよりも彼の妻である聡美を手に入れようという執念の方が強く、次男夫妻の巻き返しに悩む彼女に言外に迫り自分の女にしてしまう。財産目当ての次男の嫁・凜子や通いの介護士の優子にも迫った源蔵は、三人を自分好みの女に仕立てあげようとする。


【登場人物】

小石川源蔵
62歳の男で都内にある部品メーカーの創設者で、三鷹に邸宅を構える資産家でもある。5年前に妻を亡くし、一度は長男の昭人に経営を譲り悠々自適の隠居生活に入ったが、息子の急逝もあり一応は社長に復帰している。とはいえ現状は古参役員を社長代行に立てており、介護士の優子を愛人同然にしている様子。スポーツをしていてまだまだ逞しく、次男夫妻の企みを見抜きつつも聡美を手に入れるために利用している節も窺える。

小石川聡美
31歳。昭人の妻で夫を2年前に交通事故で亡くしている。小学4年のひとり息子がいて義父の源蔵からは後継者と指名されてはいるが、義弟の祐二夫妻の巻き返しに遭っており立場は危ういものと脅えていた。義父に迫られ亡き夫と瓜二つで、しかも性豪なこともありふしだらな関係に陥ってしまう。

小石川凜子
28歳。源蔵の次男・祐二の妻で子どもはいない。代官山にあるマンションの一室で暮らしており、父の会社の経営権と財産を狙い時には色仕掛けも交え、週に一度は小石川の邸宅を訪ねていたようだが…。元々祐二よりも昭人の方が好みで、聡美の目を盗んではモーションを掛けるも無視されたことを根に持っている。気が強く源蔵に迫られても鼻っ柱の折れる様子は無さそうだが…。

横沼優子
39歳。源蔵の専属同然に雇われている通いの介護士だったが、家政婦になるように命じられてひと月になる。夫は公務員で子どもはなく、お互いに干渉し過ぎないよう気遣う程度の仲となっている。源蔵のお気に入りで給金も気前良く与えられており、自分の愛人にならぬかと誘いを掛けられている様子。


【展開】

夫の三回忌法要を無事に済ませた聡美は、源蔵から今日一日は喪服でいてくれと頼まれマッサージをして欲しいとねだられる。頃合いを見て母屋へ向かうと源蔵はまだ入浴していなかったようで、甘えついでに背中を流してくれと頼まれて応じたものの、浴室で剥き出しの屹立を見せ付けられてしまう。しかもいきなり湯を浴びせて来て裸になれと言わんばかりで、強要された聡美は孫の存在を口にしても源蔵は一向に気にする様子も無い。逆上させただけで喪服を剥がされると、いやらしい身体だと言葉なぶりにされながら、浴槽でシックスナインの体勢を求められる。源蔵の口戯で潮を吹かされた聡美は何かが吹っ切れたようで、義父に跨がりお仕置きしますと言いながらも中出しを受け入れる。

部下のミスを庇い海外出張中の夫のお人好し振りに凜子は呆れつつも、週に一度は源蔵のご機嫌を伺おうと小石川の邸宅を訪ねていた。気の強い凜子は未だに聡美が籍を抜かずに居座っているのが気に入らないのである。今日も相変わらず優子にセクハラ紛いを繰り返す義父を心のなかでは罵りつつも、優子に早めに切り上げて良いと追い返し、代わりに源蔵のマッサージを引き受けることになる。しかし凜子は源蔵に全てを見透かされていたとは露ほども知らぬまま罠に絡め取られ、一応は抵抗しつつも義父との関係を強要されてしまう。バイブの挿入と舌での淫核責めで高ぶった凜子は、四つん這いにさせられ源蔵に貫かれていく。

翌朝優子が小石川邸を訪ね、凜子が後は頼んだわと言い残して立ち去るのを見届けて中へ入ると、まるで情交の痕跡を見せ付けるかのようであった。淫臭漂う寝室で源蔵も隠すつもりも無く、ストレートに優子へボディタッチをした後、引き出しからバイブを出すように命じる。凜子にはただデカいのを宛がえば良い、お前に使うのは亡き妻に使ったものだと言われて、優子は改めて自分が優遇されているのだと実感する。元々源蔵の危ういところに惹かれていただけに、優子も言葉では抗いつつも老主人に跨がり腰を遣ってしまうのであった。

始めて犯されて以来聡美は源蔵の慰み者として、リモコンバイブを常に挿入させられ、義父の気紛れで起動させられては燻る性感を煽られていた。その間には凜子や優子と関係を持ったと聞かされている。やっと本邸に呼び付けられると義父はバイブにズイキを巻き付け、聡美を愚弄するつもりのようである。老人の言葉と玩具によるねちっこい責めに聡美は声を上げ、源蔵に貫かれていく。

こうして三人を従えた源蔵だが鼻っ柱の強い凜子だけはまだ奉仕してやっているとの意識を持っており、老獪な源蔵もわざと凜子にはお預け状態のままひと月が経とうとしていた。やって凜子にお呼びが掛かり邸宅に向かうと、源蔵と優子はシックスナインの最中であり、恥知らずだと優子を糾弾しても二人は動じることはない。言うとおりにしなければ帰ってもらって結構だという義父の言わんとすることが理解出来ただけに、凜子は優子と二人での奉仕に加わるが…。

別棟にいた聡美は珍しく源蔵から動画付きのメールが来たと不思議がっていたが、優子と凜子が奉仕していると知り黙って見ていられぬと母屋にやって来る。源蔵としては改めて凜子は三人の序列の中で最下位にあると宣告し、徹底的に彼女を堕とす算段である。その目論見に嵌まった凜子は源蔵を敬うようになったが、それを見た聡美や優子が黙っているはずもなく…。


【レビュー】

2016年12月に『四匹の未亡人奴隷』でデビューするも、久しく新刊のなかった蜜蟲(みつむし)氏による2年半振りの新刊である。女は(精力の)強い男には傅かずにはいられない、けれどもしたたかな打算も持ち合わせているという考え方の作者らしく、本作は半ば隠居生活を始めている62歳の元ワンマン経営者が主人公である。文章の言い回しからしてもある程度のキャリアを積んだ年配の作家さんと思われ、前作の悪魔青年主人公よりも更に筆が乗ったのではないかと推察する。

・長男の嫁で自分の境遇に不安を抱く未亡人【聡美】(31歳)
・次男の嫁でしたたかな【凜子】(28歳)
・主人公のお気に入りで介護士から通いの家政婦に転じた人妻【優子】(39歳)

義父の興した会社の後継者になったばかりの夫を事故で失い、三回忌を質素に済ませた聡美だったが、それが区切りだと言わんばかりに義父でから関係を迫られてしまう。一応は息子が後継者だと公言されてはいるが、財産目当ての次男夫婦の巻き返しに遭い立場が不安定だと脅えている聡美だけに、一応は拒みつつも義父に従わされてしまうのだが…。

義父はスポーツで身体を鍛えておりまだまだ現役なはずだが、女遊びに長けたところもあり優子を気に入り家政婦に抜擢する。そんな優子に苦々しい思いを抱くのが凜子で頻繁に義父の邸宅を訪ねるが、経験豊富な主人公には欲に目が眩んだ浅ましい女と見抜かれており、聡美に続いて息子の嫁に手を付けていく。冷えた夫婦仲の優子もまた手厚い待遇を受け主人公の愛人同然となるのだが、あくまでも彼に取っての順列では聡美→優子→凜子に過ぎない。

亡き夫の父だけに主人公は瓜二つのようでそれが聡美がふしだらな関係を続ける拠り所となるが、特別扱いされている優子はともかく、負けず嫌いの凜子が黙って見ている訳もなく三者乱れ合う展開となる。そもそも主人公が世間の目を気にしないと放言しても、ヒロインたちは「長男の嫁、次男の嫁、人妻(家政婦)」の立場であり、そのしたたかさも窺えるようなカオスなまとめ方である。

題名からは『奴隷』というニュアンスから調教色の強い印象だが、ヒロインたちの心の奥が見えてくると、「老いても盛ん」な主人公を三人で介護しているような甘い味わいも感じさせられる。まだ二作目ではあるがこうした捻りが得意な作家さんなのかもしれない。
関連記事
スポンサーサイト
[PR]

tag : 凌辱作品 義父もの

コメントの投稿

Secre

Re: No title

にゃらです。
コメントいただきありがとうございます。


>掴み合いや取っ組み合いなどバッドエンド的な展開になる内容の小説はご存知ないでしょうか?


というご質問をいただきました。
「管理者のみ」にいただいたコメントですが、返答に関しましては表示する以外に方法がございませんのでご了承ください。

少し昔の話になりますがフランス書院文庫ですと、高竜也さんの作品が代表例となるのでしょうか。

・身内に女を感じてしまう主人公がオナニーしていたところ、その対象者に見付かってしまい、手だけならと慰めてくれる

・主人公が「したいよ!」と迫り近親相姦に陥る

・その秘密の関係が他のヒロイン(大体は身内)に発覚する

・二人(または三人)のヒロインが主人公に溺れていき、互いに関係が発覚して…

と高竜也さんの作品のヒロイン設定は近親が多い故に、「相姦の語り部」と呼ばれています。(実か義かはともかくとして)
近親相姦という禁断の果実を味わった者は相応の罰を受けねばならないようで、高竜也さんの作品の終わり方はバッドエンドになりやすい印象です。

90年代だと直接的な描写こそ避けつつ刃物が出て来たりもしましたし、00年代に入るとヒロインに妊娠の兆し…(主人公は若いのに父になる覚悟などない)という方向に軌道修正を掛けていたように思います。

あるいはヒロインのどちらかかが(大概は両方ですが)主人公の前から姿を消さざるを得なくなる…という展開も、バッドエンドになるのかもしれませんね。

高竜也さんの作品は拙ブログでも取り上げていますが、作者ご本人も似たり寄ったりというのは比較的早い時期から「あとがき」(かなり昔の話です)でお認めになっています。公式ホームページにてタイトルを見て、ピンと来たものからお読みになってはいかがかと思います。


フランス書院文庫全般に言えることですが二股(以上)が発覚すると、大概はハーレム型に持っていき饗宴の最中で終わらせる描写を好むようです。具体的にこうなるよと明示するのではなく、読者の想像にお任せすると余韻を残す形と言えましょうか。

いただいたご質問に答え切れていないかもしれませんが、そこまで荒れた終わり方だと官能作品としてどうなの?(萎えるでしょう)ということなのかもしれません。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理人のTwitter