村崎忍『箱根ぐっしょり熟女温泉 義母、兄嫁と子作りの湯で…』

村崎忍『箱根ぐっしょり熟女温泉 義母、兄嫁と子作りの湯で…』
(フランス書院文庫、2019年5月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)






【あらすじ】

大学受験を控え野球部を退部して実家に戻ってきた悠太は、入浴を勧めた上に背中を流すという兄嫁の静香の積極的な態度を見せられて戸惑いを隠せない。しかも義母になったばかりの玲子もまた父のついた冗談と言いながらも、女を教えてあげると積極的である。しかし二人の人妻は夫と関係が上手くいっておらず、子を宿そうと性欲盛んな悠太の精液を狙っていたのであった。


【登場人物】

間宮悠太
18歳の高校3年生で大学受験を控えている。夏まで野球部の寄宿舎に入っており、引退して家業の温泉旅館「瑞鳳園」の跡取りに指名され実家に戻っている。スポーツマンらしく長身でがっちりした体型だが、性格は優しく大人しめなようである。この春に父の後妻に入った玲子と二人で自宅にいることが多いが、まだしっくりとはいっていない。童貞。

間宮静香
36歳。悠太と13歳離れた市議会議員の兄の後妻に入り、「瑞鳳園」の女将として働いている。夫は亡くなった先妻とも子をなさず、静香とも出来ないことから自分に原因があると薄々は気付いているようで、夜の生活はご無沙汰な様子。巨乳。

間宮玲子
28歳。今春に58歳の悠太たちの父親と結婚したが元々は間宮の愛人の一人に過ぎず、現在も外に女を作っては遊び歩いていることに不安を感じていた。意趣返しのつもりで悠太の兄と不倫関係を持ってはいたが、実は悠太にも興味を持ちとにかく間宮の子どもが欲しいようである。母子家庭で育ち愛情を注がれなかったせいか、したたかで打算的な一面もある。巨乳。


【展開】

まだ11月だというのに旅館の雪かきに追われていた悠太は、ひと仕事終えて静香の元へ向かうと新築中の離れに湯をはっているから入りなさいと勧められたが、入浴していると何故か静香がバスタオルに身を包んだ姿でやって来る。女を意識した悠太は勃起したのを悟られないように慌てて退出したものの、脱衣場に脱ぎ捨てられていたショーツの匂いを嗅いでしまう。

それから数日後の夜受験勉強に励む悠太の元に玲子が夜食の差し入れにやって来るが、堅物過ぎるからお前が女を教えてやってくれと夫に言われたと玲子から蠱惑的な眼差しで見つめられ、その余韻も残ってか階下の浴室で彼女のパンティを見付けオナニーを始めてしまう。
玲子に見咎められリビングに移動したものの、彼女は叱るでもなく生身を見たいでしょと積極的で、少年にクンニリングスを要求し指の出し挿れまで求めて来る。さすがに本番はまだ早いと思いつつも玲子は少年のぺニスの大きさに感嘆し、口唇愛撫で射精をコントロールしながらも白濁を飲み下し夢中にさせていくのであった。

家庭を顧みない父親に対する罪悪感も薄れつつあった悠太は、ある日旅館の手伝いを終えて帰宅する途中で兄のセダン車が公園に停まっているのを見付け、定期的な振動からカーセックスに興じていると知る。更に玲子が定期的に兄の車に乗って帰宅するのを見て玲子が浮気相手と確信したが、数日後の晩に玲子に話して咎めようとすると夫も浮気をしていて、愛人だった時と扱いが変わらずいつ離婚されるか分からないと保身の為に身籠りたいと開き直られる。その言葉の意味するところを察した悠太も拒むことなど出来ず、玲子の寝室へ場所を移し立て続けに二度の中出し性交に及んでいく。

翌朝既に朝勃ちしているのを玲子に見付かった悠太は朝食もそこそこに、キッチンカウンターに手をついた彼女と連続性交に及ぶが、付き合う今後の恋人のために取っておきなさいと口付けだけは拒まれてしまう。自慰は禁止され全て玲子の膣奥に精液を注ぎ込む生活がしばらく続いたある日、隣家に住む静香がどうやら玲子との不適切な関係を知ったようである。素直に悠太が訳を話すと何と静香も子どもが出来にくいと打ち明けて来て、シリンジ法による妊娠を頼まれ、悠太が容器に吐き出した精液を静香が器具を使って膣奥に注ぐ日々が始まる。しかし静香に取っては温もりのない白濁ではもの足りなくなり、ある日悠太が目の前でぺニスを扱いて射精直前で挿入して欲しいと訴える。悠太に目隠しをさせての一回目は失敗に終わり、まだまだ射せると言う悠太に従い一物を奥まで挿れさせ迸りを受け止めてしまう。

次の日も静香は旅館の仕事が終わると悠太から精液の「提供」を申し出されるが、一度温もりを知った以上は元には戻れず、今度は事務所の側にあるトイレで待っていてと告げる。またも目隠しをさせられた悠太が洋式便器に座り静香がぺニスに跨がるが、それでも静香はセックスでは無いと言い聞かせる。しかしタイミングの悪いことに夫からの連絡があり、悠太は我慢してくれていたもののその背徳感からか、静香はほとんど性交に近い快感を感じ始めてしまう。しかも悠太も乳房が見たいと甘えて来て、先端を吸われながらの交わりに中出し絶頂するのであった。
そして三日目は静香の家の客間に布団が敷かれており、先に静香が入って正常位で悠太を迎え入れようとするも、秘所の濡れが不十分だったらしく挿入出来ない。そこで悠太が布団の暗がりの中でクンニリングスをしてあげると、アクメを迎えたようで今度はスムーズに交わることが出来た。そこで静香は悠太の目に涙が浮かんでいたのを見て、いずれは終わるであろう子作り性交に想いを馳せ、悠太に好きなだけ動いて良いからと行為を許すのであった。

年が明けて悠太から一泊旅行に誘われた玲子は、少年がまるで懐妊したのを確信したかのような言動を見て、申し訳無い気持ちに陥ってしまう。自己否定気味で猜疑心の強い玲子はこれまで子作りと称して性交を繰り返していたが、実は避妊薬を飲んでいたために妊娠する可能性は低い。しかし途中で寄った古びた教会で祈りを捧げる悠太を目の当たりにして、玲子は何をお願いしたのと問うと、産まれて来る子どもと玲子の健康を祈ったと返される。そんな少年の真摯な態度を見た玲子は、ようやく心を許す気になり自ら悠太の唇を奪う。その晩悠太が宿帳に夫婦を偽り年上夫と書くのを見るや、玲子は呼び捨てにしてと懇願し力強いストロークを受けながら、もう避妊薬を飲まずに悠太の子を宿そうと決意を固めるのであった。


【レビュー】

デビュー以来ほぼ年1作品の刊行スタイルを貫いている村崎忍氏の新作は、サブタイトルが示す通り大学進学を控えた主人公が「義母、兄嫁と子作り」をするというところまでは合っている。但しあらすじに示すような温泉で「ほっこり&ぐっしょり癒やされる」というお気楽な展開ではなく、言い回し一つ取っても推敲を重ねた上であろうか、実に丁寧な仕上がりとなっている。

・跡継ぎを産みたい義母【玲子】(28歳)
・妊活に悩む兄嫁【静香】(36歳)

主人公は高校に通う18歳の少年で、58歳の父親と31歳の兄は健在なためヒロインたちはいずれも未亡人ではない上に、この次男坊が父親と兄の妻を寝取ってハーレムにする訳でもない。結論を言ってしまえば夫との関係が危うい玲子と静香が主人公の子種を欲しがるという流れで、この微妙な年齢差もあってか少年を可愛がるものの、将来のことも考えて…というちょっとした切なさも感じさせる結末である。

前半は玲子、後半は静香という配分で、匂いに拘った情交描写はとにかく濃厚と言える。実質的なメインである玲子は初めは主人公をつまみ食いするかのような挑発的な態度で、性欲旺盛な少年との連続性交に圧倒される展開が面白い。静香に付いては初めは子作りのために精液「だけ」をいただくつもりが、次第に温もりが欲しくなり直接的な方法を選ぶというところに妙味がある。

個人的には少年を可愛がる年上女性というシチュエーションに大満足で、ここは星5つの評価としたいと思う。







年に一作品ととにかく寡作な村崎忍さんですが、「匂い」への拘りや独特な展開に毎作品唸らされるものがあります。

本作のメインテーマは「義母や兄嫁との子作り」に間違いないのですが、ここ最近のフランス書院文庫の誘惑作品の流れとは一線を画し、安易なハーレムエンドにはしまいという決意が窺えるようです。

義母の玲子は母子家庭で母親に辛く当たられた過去があり、主人公の父親の愛人から一応は正妻になったものの、浮気を止めようとしない夫に不安を抱きます。そこから義理の息子と不倫関係に陥る一方で、もう一人の息子である主人公へもモーションを掛けますが、とかく不安定な立場から子どもを授かれば…という執念というかしたたかさも感じられます。

兄嫁である静香は夫との子が為さないということ、更に皮肉なのは死別した前妻とも子が出来なかったことから、自身に原因があると薄々は気付き始めていることです。主人公の兄は他の女性ならと浮気に望みを賭け、玲子は出来にくい男性とは知らずに懐妊を望んでいたという状況です。

そこに若くて性欲旺盛な主人公が戻ってきたら…。二人が彼を誘惑するのにはそうした経緯もありますが、かといって少年との年齢差も気付いているだけに、ひと時の関係に留めておきたいという気持ちも分かります。そうした諸々の設定に背徳性があり、主人公も父や兄の代わりに自分が孕ませるという倒錯したものを感じたのかもしれませんね。これで主人公が「二人とも僕のもの」と言えば「父や兄からの寝取り」ですが、分を弁えているのか最後は現実的な選択を決断します。

村崎忍さんの「匂い」への拘りは序盤に主人公が静香と玲子の下着の匂いを嗅ぐところで感じ取ることが出来て、「唾液のような有機臭」や「饐えた淫臭」と生々しい書き方をなさっています。他の作家さんだとこうまでは書けないかなと…。作者の独特な感性の裏付けとも言えそうです。

次の村崎作品はまた一年後になるのでしょうけども、今年も良い作品に出逢えたことを素直に喜びたいです。
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tag : 高校生主人公 童貞 近親相姦

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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