水沢亜生『はだかの未亡人母娘と独身女上司【淫らな隣人】』

水沢亜生『はだかの未亡人母娘と独身女上司【淫らな隣人】』
(フランス書院文庫、2019年4月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

新社会人で一人暮らしを始めた亮介はある日の朝、隣人の由布子のスカートの中をうっかり覗いてしまい、実は由布子が部屋では下着すら穿かない「裸族」だと知る。これがきっかけで由布子と関係したものの、彼女は娘と同居している上に多忙なためにすれ違いが続く。そんななかで反対側の隣りの部屋に越して来た涼子もまた「裸族」。由布子に感化された亮介は涼子の秘密を見抜くと…。


【登場人物】

藤本亮介
22歳の新人会社員で現在住む部屋には4ヵ月前に越して来たばかり。輸入食品を扱う支部に配属されたため、一人暮らしを始めていた。コンビニ弁当ばかりなのを由布子に見咎められて以来、毎日のように夕食をご馳走になっている。サブカル好きで女性との恋愛経験が無いために、未だに童貞のまま。

水原由布子
39歳で海外恋愛小説の翻訳家として多忙な日々を送る。2年前に夫を亡くし娘の美樹とともに暮らしているが、母と姉の女所帯で暮らして来たせいか、自室では下着すら穿かない「裸族」である。巨乳。偶然にもノーパン姿を亮介に見られて関係を持ち始めたが…。

藤木涼子
35歳で独身。10年間ハワイに住んでいたせいか、小麦色に焼いた肌が美しい。自慢のプロポーションを維持するため、亮介の隣室に越して来るとトレーニング器具を買い揃えている。ハワイ生活を評価され亮介の勤め先の課長として中途採用された。マッチョな男性が好みで性に奔放なところがあるが、亮介を一目見た時から気に入ったようでトレーニングに付き合わせている。

水原美樹
18歳の大学受験を控えた高校3年生。由布子の「裸族」生活を毛嫌いしていたが、秘かに興味を持ちその良さを実感し始めていたところ、彼女に感化された亮介までもと「裸族」だと知って距離を縮めてくる。女子校に通うせいかキスだけは同級生と経験済みだが処女。ポニーテールの似合う美少女でスタイルも抜群。


【展開】

ある日の朝出勤する前にマンションのエレベーターで由布子と乗り合わせた亮介だったが、強風で由布子のフレアスカートが捲れた際にノーパンだと気付いてしまい、その日の夕飯に招かれ気まずい感情を隠せずにいた。しかし由布子は秘密を知られて恥じらうようでもなく、興奮冷めやらぬ亮介が勃起しているのを知ると、自ら口唇奉仕を申し出て飲精までしてくれたのである。

こうして童貞喪失を連続性交によって迎えた亮介に由布子も夢中になり、裸エプロンで交わったり卑猥な下着を着用したりとますます行為に溺れていく。しかしそんな日々も束の間で勉強合宿から美樹が帰って来た上に、自らも翻訳家として国内外を股に掛けた仕事に励んでいるのもあり、暫くの間亮介と逢うこともままならないのであった。

一方の亮介は荷物が間違って届けられたのをきっかけに涼子と知り合うが、由布子に感化され「裸族」生活を経験しているのが仇となり、涼子の秘密をあっさりと見抜いてしまう。涼子もまた日本人の若い男のエレクトを見るのは久し振りで、半ばペットのように弄びキスだけはお預けにして自分好みの細マッチョに仕立てようとトレーニングを約束させセックスだけは許すのであった。

初めの内は課題の回数をこなすのも無理だった亮介だったが、相変わらず快楽のためだけの汗まみれのセックスばかりとは言え涼子の気持ちも次第に新しい部下に傾いていく。朝のラッシュの電車で痴漢されたのをきっかけに、亮介が嫉妬剥き出しにして駅弁ファックまで出来るようになり、涼子はやっとキスを許す位に溺れ始めていく。

亮介は涼子が本気で好きになどなってくれる訳ではない、あくまでも玩具にされているだけと半ば割り切っていたが、そんなある日の夕方にオナニーの最中に美樹が部屋にやって来る。その場しのぎで着た亮介のシャツの裾から勃起が覗いているのを見た美樹は一旦は逃げ出すが、気を取り直し夕飯を届けに再び亮介の部屋を訪ねると、実は私も「裸族」だと打ち明け母と同じように抱いて欲しいと誘惑を仕掛けて来る。

美樹を抱いた二日後の日曜日の朝に、トレーニングで涼子の部屋を訪ねた亮介はそこに美樹の姿を見付けて驚くが、実はジョギング仲間だと知って安心する。しかし二人の間で話は筒抜けになっており、しかも由布子との関係まで知られていて、これまで涼子が初体験だと誤魔化していた亮介は困惑を隠せずにはいられない。涼子は別に怒るでもなく、美樹が女同士のエッチをしたいと申し出たこともあり、一応浮気した罰として亮介の精をとことん搾り取ろうとする。

数日が経ち美樹のアドバイスもあり久し振りに由布子と逢う約束を取り付けた亮介は、本当に好きなのは由布子だと分かったものの、いざ涼子に誘われると拒めずにズルズルと関係を持ち続ける。そんな迷いもある日突然由布子に全てが露呈したことで修羅場になるかと身構えたが、女たちから与えられた罰は、キスマークならぬ歯形で全身をマーキングされることだった。勿論その罰はこれだけで収まるはずも無かったのだが…。


【レビュー】

新社会人として一人暮らしを始めた青年の両隣りは「裸族」だった…。まるでアダルトなコメディ漫画のような作風だが、そうした軽いタッチが得意な作家さんなのであろう。これまでの作品と同様に「性に奔放な」一面が見られるヒロインを揃えている。

・未亡人で翻訳家の【由布子】(39歳)
・中途採用でいきなり主人公の上司となった独身の【涼子】(35歳)
・由布子の娘で高校へ通う【美樹】(18歳)

由布子のノーパン姿をうっかり見てしまい、それがきっかけで肉体関係に至った主人公だが、仕事でストレスが溜まるとしたくなる彼女の淫蕩さに惹かれた側面が強い。多忙なだけに官能的な見せ場は出だしの2章が中心だが実のメインヒロインは涼子で、彼女もまた自慢のプロポーションを披露したいらしく、部屋では着衣しないタイプである。

涼子はハワイ生活が長く、ボーイフレンドも複数いたという経歴の持ち主。細身で頼りない主人公を見て気に入ったようで、トレーニングも兼ねて彼を肉体的にも性的にも鍛えてあげようとする。会社の上司という設定を生かした場面もあるが、基本的には涼子の部屋でのトレーニングの後に汗まみれになった情交が中心となる。マゾっぼい青年の身体を弄ぶ割には、口付けはお預けにしそれを餌にして鍛え細マッチョにしてやろうという算段でもある。

美樹に関しては初めに由布子が不在の時に顔を合わせたことがあるくらいだったが、逆ラッキースケベな状況から性に興味を抱き関係を持つ流れで、いわば「おまけ」扱いのようにも感じる。女同士というのにも興味津々で、涼子と結び付く伏線ともなっておりのだが、終盤は由布子に三股を掛けていたことが露呈し「みんなで」となるのはお約束と言えるだろうか。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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