麻実克人「兄嫁進呈・義母相続」

麻実克人「兄嫁進呈・義母相続」
(フランス書院文庫、2016年4月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

愛人の子として父の家に引き取られ、素行が悪いと親戚筋に放逐されていた涼司は、義母の由季子の計らいにより5年振りに多賀家へ戻ってくる。ほどなくして父が腹上死すると、粗暴な振る舞いを見せてきた義兄の政弘が妻の綾香とともに戻ってくるという。かつて一度だけ衝動的に由季子を犯した涼司は、父の法要の合間に彼女に甘えながらも性的な関係を迫り始める。そして次の標的は綾香で…。


【登場人物】

多賀涼司
18歳。地元の名主である多賀宗隆が愛人のナースの女性に産ませた子で、6歳の時に母親が亡くなってから多賀家に引き取られたものの、素行の悪い義兄の政弘に苛められたり、彼の悪行の尻拭いをさせられたりしていた。最近まで親戚の家に放り出され厳しく育てられていたようである。大人しく痩身で悪いことを全くしそうにはないが、身内の都合で不良にし立てられている。由季子を犯してからは宗隆の目を盗んでは、不適切な関係を続けていた。

多賀由季子
40歳。多賀家の当主だった宗隆の妻だが、夫が未成年女性との情事の最中に腹上死してしまう。義父母が実の息子である政弘に甘く、涼司に様々な罪を着せてきたことに罪悪感を抱き、性的な関係を拒めずにいた。涼司が13歳の時に一度だけ犯されたことがあったものの、政弘の身代わりとなり実家から放逐されていた涼司を呼び戻したのも由季子である。

多賀綾香
23歳。同い年で多賀家の長男でもある政弘と結婚している。豪放磊落、悪く言えば大雑把だが人を惹き付ける能力に長けていた政弘に惹かれ、当初は彼のついた嘘を信じ込み涼司と距離を置いていたが、夫の素性を知ることになり…。多賀家の近くにあるマンションの一室で暮らしていたが、政弘が社長に就くのをきっかけに邸宅に移ることに。フードコーディネーターの仕事に就いているらしい。


【展開】

宗隆の死因が腹上死ということもあり多賀工業の社長の葬儀にしては質素なものとなったが、専務である叔父の推薦もあって政弘が後を継ぐことになる。多賀家の所有する二束三文同然の土地を涼司が相続し、その土地にショッピングモールを建てる再開発事業を計画しており、政弘が指揮を採り実績を作ることで社内の反対派を抑え込む算段らしいのだが…。政弘と結婚した綾香は義弟の涼司を足蹴にして叱るのを見て諌めるが、とにかく夫は口汚く罵るだけで涼司を庇い謝ることしか出来ない。
そんな政弘夫妻がほどなくして自宅に戻る頃となり、涼司は義兄に自分の部屋だと命じられた物置部屋へ由季子を連れてキスを迫ると、手でぺニスを扱かせ射精するまで奉仕を要求する。政弘が実家に戻るまであと二日と迫ったその晩涼司は由季子の寝室を訪ね、昼間と同じように手扱きを求め精液を嚥下させるが、頑なに性交を拒まれ縄を取り出すと後ろ手に縛ってしまう。バックにして由季子を犯しているとタイミング良く政弘から電話が入るが、スマホのスピーカーから聞こえる声は涼司の悪口ばかりで、特に綾香までも自分を毛嫌いしていると知り憤怒に駆られながら腰を早め中出ししてしまう。

こうして毎晩涼司に犯され後ろの穴も少しずつ解されていく生活も十日が経ち、さすがに荒淫続きで由季子も疲れが溜まり寝過ごして毎朝恒例のごっくんが出来ず、そのお仕置きだと政弘や綾香のいないキッチンでバックにされ犯される。お掃除フェラをさせている間に兄夫妻がリビングにやって来るが、由季子の紅潮した様子に綾香はまさか二人がと疑念を抱き始める。毎夜涼司の部屋の電気が遅くまで点いていたのは…と、綾香は真相を確かめようと部屋の前まで来て襖の隙間から覗くと、ちょうど涼司が由季子を縛り付けて浣腸液を注入するところであった。決して由季子が嫌がっているようにも見えず、綾香はそっと立ち去るが近親相姦には違いないと高ぶってしまい寝室で夫が隣で眠るなか秘所を指で慰める。

その頃涼司は綾香が覗き見しているのは百も承知で立ち去ったのを知ると、由季子をトイレに連れていきイラマチオさせながら洋式便座で排泄するのを見守り、パイズリを強要して美貌に白濁を浴びせる。そして身体を清めると由季子の寝室で後ろの処女を奪いたいと所望するが、由季子としては涼司が綾香に獣欲を向けさせないために望まれる女を精一杯演じるしかなく、正常位でアナルセックスを受け入れる。そして腸内へ四度の放出が終わった後で、涼司が相続した土地の譲渡契約書になかなか署名しないのは政弘の再開発事業を妨害するためだと知り、我が子可愛さにしたことが裏目に出てしまった浅はかさを恥じながら新たな胤液を注がれる。

政弘の西日本出張を迎えた朝由季子の部屋から出て来た涼司を見た綾香は少年が情事を隠そうともせず、早く契約書にサインしろと迫る夫に対しても挑発的な態度に出始めたのを見て底知れぬ恐怖を抱き、出張に同伴したいと求めるも頑なに拒まれてしまう。政弘がいないだけに涼司のわがままぶりは増長する一方で、大雨の降る晩で雷鳴が怖いから由季子に一緒に寝て欲しいと頼み何とか相姦の邪魔をしようとするが、ふと目を覚ますと自らも拘束されている脇で由季子が二穴責めにされているのを目の当たりにする。確かに縄で縛られた由季子は美しい、けれど失神するほど犯されているのだから助けなくてはと決意し、綾香は一度だけの条件で身代わりを受け入れてしまう。

灯りの点いた寝室で涼司の愛撫を受け、夫を遥かに凌駕するほどの巨根に貫かれているうちに、綾香はよく見れば涼司は端正な顔立ちに優しさも垣間見えるとつい政弘と比較し始める。夫が手掛ける再開発事業の土地は涼司が相続しており、その土地を第三者に売ろうとしていると聞き、綾香はすがる思いで中出しを了承してしまう。そして休むことなく涼司は由季子にぺニスを突き立てるが、いつしか由季子が迫ってきてレズキスや乳房への愛撫を仕掛けられながら、実の母だからこそ知る政弘の悪行を次々と聞かされる。涼司が義兄の犠牲になっていただけに留まらず、叔父である専務からのメールで政弘が友人と浮気している写真を見せられ、綾香は土地は好きなようにして下さいと告げ二度目の膣内射精を求めるのであった。





「息子にだけは知られたくないの」
(初出・「友達の美母と高校生 息子にだけは知られたくないの」より改題)

※「【甘い約束】熟女からの招待状」(フランス書院文庫、2006年2月)より

作品紹介(公式ホームページ)




※本作の終盤に改題されたこの短編作品が収録されています。


【あらすじ】

高校2年生の息子を持つ依子は、今日も息子と一緒に帰宅した同級生の昇一を家に迎え入れるが、息子が部屋の片付けをしている間に口唇奉仕を求められる。きっかけは1ヵ月前に引っ越しの手伝いに来た昇一に玩具で慰めていると知られたことで、あの日も予備校から帰って来た息子が部屋にいるのに、前だけでなく後ろも犯されてしまった。そして今日もリビングでテレビを観ている息子の目を盗み、キッチンで立ちバックにされ昇一に犯される…。






【レビュー】

約250ページ強のメインの作品『兄嫁進呈・義母相続』に、終盤の残り2割に当たる部分では過去の短編作品を再録しパッケージ化したというのが本作品の概要である。順序は逆になるが短編作品は2006年という時代だけに、昇一が使っているのが「カメラ付き携帯」というのは時代を感じさせる。

本編に当たる『兄嫁進呈・義母相続』の方は、麻実作品の主人公らしくあまり幸せとは言えない環境で、どれだけ素行が悪くてもやはり腹を痛めた我が子(政弘)の方が可愛いという由季子の本音が垣間見えてくる。中途半端に愛人の子である涼司へも優しくしていただけに、却って償いを求められる皮肉な結果となっているように思える。中盤からは涼司のされるがままとは言え、それでも綾香だけは巻き込むまいと抵抗こそすれど、終盤では一緒に受け入れてあげてという流れではある。

綾香の方は夫から涼司に付いてあれこれ吹聴され警戒するものの、縛られた脇で由季子が犯されているのを見るうちに自分も発情してしまい、あっという間に陥落していくまでの心境はまあまあ良かったように思う。やはりなかなか思うように筆が進まなかったのか、終盤のまとめ方はやや駆け足気味でもあり、麻実作品として見ればもう少し掘り下げた描写が欲しかったとは感じる。Amazonでのレビューだと本作の構成に不満だとして全体的な評価は低く、個人的にはメイン部分に関しての評価ならば星4つ。いかにも取って着けた感のする構成に関しては確かに賛同はするが、それでも星1つに下げるほどではない。ただそのレビューに少なからず賛同する数があるということから、もう少し時間を掛けた完成品に至るまで待っても良かったのかもしれない。

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tag : 高校生主人公 凌辱作品 母子相姦 近親相姦(義) 熟女(40代)

弓月誠「僕の新婚生活【妻の母、妻の姉と】」

弓月誠「僕の新婚生活【妻の母、妻の姉と】」
(フランス書院文庫、2018年4月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

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【あらすじ】

旧華族という南川家の次女・由起乃と結婚した祐一だが、旧家に伝わる「しきたり」により暫く南川家で同居する上に、義母に当たる華子と性的な関係を結び続けなくてはならなくなった。当初は子孫繁栄を目的とした儀式のつもりで他意は無かったはずの華子だが、祐一が巨根で連続射精を厭わないほどの絶倫と知って、儀式と偽って独り占めしたいほどの誘惑に駆られていくが…。


【登場人物】

菅野祐一
22歳。妻の由起乃と清い交際の末に結婚したが、旧華族という南川家の「しきたり」に倣い、義母である華子の手解きを受けることになる。人並み外れた巨根と連続射精が出来るタフさはあるが、感じやすく堪え性が無いのが弱点らしい。

南川華子
40代らしいが年齢は定かでない。旧華族の南川家のひとり娘で婿を取ったが、残念ながら男児は産まれぬまま夫は亡くなっており、以降再婚はせずに男性経験のないままでいる。亡き夫が白人系の血を引いているせいか、娘二人が巨乳なのに反し自らは控えめなところがコンプレックスのようである。

南川美佐江
28歳。華子の長女で由起乃の姉。一度結婚はしているが性格の不一致もあって出戻りしている。性的なことに免疫がないらしく前の夫とも関係を結ばぬままだったので、現在も処女である。由起乃と同じく100cmに迫るほどの巨乳だが、美佐江の方が若干大きいらしい。

菅野由起乃
24歳。華子の次女で美佐江の妹。やはり性的なことにはあまり詳しくないようで、しかも「しきたり」を守ったせいか夫の祐一とも婚前交渉をしたことが無い。とは言え姉に比べると性に興味はあるようで、華子に教えられてあっという間にテクニックを上達させていく。


【展開】

結婚式を終えて南川家で暫く同居生活を送ることになった祐一は、既に妻から「しきたり」の話こそ聞いていたが、華子だけではなく美佐江まで同席しての手解きとなると緊張は隠せない。勃起を晒すと美佐江がもう堪忍と立ち去ってしまうが手解きは続けられ、華子の唾まで使っての手扱きに再三焦らされた末に激しく射精し、まだまだとばかりに数分も置かずに連続絶頂させられる。それを見ていた由起乃も自分もしたいと告げやはり手扱き責めで飛沫を顔面に浴びるが、流石に初交合の儀式だけは立ち去らざるを得ず、華子は娘に謝罪しながらも本音は自分もしたくてしょうがないのである。表面的には儀式のつもりで騎乗位でぺニスを受け入れると、その逞しさに女として芽吹き始め、フィニッシュは正常位に変えさせて中出しを許してしまう。

華子との初夜から10日あまりが経ち、毎日のようにしきたりの儀式用の寝室で祐一は華子と交わっていたが、初めの二回は早すぎるけどそれからの上達ぶりを認められて由紀乃を呼ぶことに。華子は由起乃の手扱きや口唇奉仕を見て儀式を口実に若い二人をお預け状態にしたことを悔いるが、その一方で夫婦で子づくりとなれば自らはお役御免となると不安を抱き、一緒に寝室に招いていた美佐江に側へ来るよう呼び付ける。またも妻とのセックスをお預けされたものの、美佐江も女にするということ自体に祐一が反対する訳もなく、彼女の巨乳に挟まれて盛大に射精する。そして母娘を交えて巴の字になり相互愛撫に浸ると、祐一は女性たちの求めに応じて手でぺニスを扱き顔面に精を浴びせてしまう。

しかし華子としてはしきたりに拘って二人の娘を女にさせない訳にもいかず、まだ由起乃や美佐江も性交の時の母親の女の顔を見ては祐一から引き離す訳にもいかないと悩み始める。解決案が浮かばぬまま迎えた儀式の最終夜、特大のベッドが新調されて始めに華子が手で出させると、次は娘二人が交替してのシックスナインで果ててしまいそうになる。由起乃とようやくセックス出来た祐一は持続力が付いたせいで正常位だけではイケずに、バックにして腰を突き上げて中出しする。気絶した由起乃が休んでいる間に美佐江の処女も奪うが、由起乃が目覚めて女体にちょっかいを出し始めて締まりがきつくなり射精してしまう。それを見守っていた華子がひとり遊びを始めたのを見るや娘たちは祐一に抱いてあげてと求め、激しく絡み合う二人を見ながら興奮し、フィニッシュは母も加わり激しい顔射を受ける。

本来のしきたりの儀式はここで終わるはずだが、朝の寝室から夕方の外出先でも周囲の目も憚らずに奉仕する由起乃のテクニックは上達しつつある。一方美佐江も祐一をフィットネスに誘い華子も同伴し、相変わらずしきたりと称していやらしいことを続けている。最早由起乃だけの旦那様では無くなった筈なのに、しきたりに縛られて誰もが本音を言えぬまま淫らな日々は過ぎていく。そんなある日華子に大部屋へ呼び出され、全員が祐一の妻になることを提案されるが、勿論祐一が反対する理由など全く無い。

こうして始まった新生活とは言え二週間の禁欲を過ぎたある晩、祐一の元へウェディングドレスさながらに着飾った三人の嫁が現れるが、今までと違うのはご主人様として命令して下さいと求められたことである。ぎこちないながらも三人に命令し口唇奉仕で呆気なく果てた祐一は、華子から子づくりを求められ更には後ろの処女ももらって欲しいと迫られ、いつかは由起乃や美佐江の初めてももらうつもりで連続射精する。未だに果てぬ祐一の性欲に、南川家の乱れた夜は終わることを知らず繰り返し交わるのであった。


【レビュー】

弓月誠作品も31作品目となるが、実は既婚者主人公を登場させるのは初めてである。と言っても妻の【由起乃】(24歳)も22歳の主人公もセックス未経験者で、しかも妻の姉【美佐江】(28歳)も結婚歴はあるものの強い羞恥の前に夫婦の営みすらしていないので、指南役として姉妹の母親である【華子】(40代だが年齢不詳)が登場する。フランス書院文庫では地域の「しきたり」として初夜を迎えた婿の機能を確かめるべく妻の母が混浴するという誘惑作品があったが、こちらは由緒ある旧家の「しきたり」として義母が婿との性生活を送らねばならないという超設定である。

とは言え没落しつつある家だけに「しきたり」に拘りを持つのは華子自身の性欲を満たすためという側面が強く、生娘の娘たちを前に婿の機能をチェックするという展開が前半の大きな流れである。弓月誠作品と言えば皆が巨乳ヒロインで乳戯を交えた描写がふんだんに用いられるのだが、この華子はそこまでの巨乳ではなく、手や口やアソコまでも駆使して徹底的に主人公の精を搾り取っていく。彼女の期待した以上に立派でタフネスというのは弓月作品お馴染みの設定だが、映像作品の『10回射精しても…』というシリーズさながらに、早射ちで連続射精出来る主人公もかなりの超設定である。しかも主人公も華子も見届ける娘二人も淫語を遠慮なく発するので、読み手としては序盤からのフルスロットルぶりに付いていくのがやっとである。

何度も母と主人公が盛りまくっているのを見させられていた娘二人も次第に性戯に参加し、初めてを捧げることが出来るのは中盤に入ってからである。本妻であるはずの由起乃とその姉の美佐江もほぼ同じくらい主人公に愛され、姉妹揃っての巨乳なだけに乳間性交を交えて何度も白濁を盛大に浴びる訳だが、物語としては初めから無きに等しくどこを取っても主人公の早射ちばかりが目につく。そんな状況だけに「しきたり」など形だけに過ぎなくなり、華子の提案で全員妻として愛してもらうのが終盤である。勿論これはハーレムと言って良く、これまで弓月作品が堅持していた「最後は一人だけ」路線からの転換と言えるだろう。

…とここまで述べてきたが、作者の試行錯誤の上に続いてきたこのポルノに偏ったコメディ路線も、そろそろ一考の余地があるのかもしれない。仮に次の作品でヒロインを二人に減らそうと四人に増やそうと、同じことの繰り返しでは「エロ満載でもここまで来るとエロくない」からである。例えるならば糖分の高い究極のイチゴを探して来て砂糖をまぶし練乳に浸しても、これ以上甘く感じさせることは出来ないのと似ているのかもしれない。味わう側としては塩気のあるものを間に挟むか、糖分の引き算をしてもらえないと麻痺した感覚では甘さの違いは感じられないからである。






デビューから14年目で31作品目となりましたが、ここ最近の著作からある程度弓月誠作品の方向性は分かってはいるつもりだったけれども、本作は予想を遥かに越えたレベルで読了するまでに時間が掛かりました。300ページちょっとの分量のうち、情交にまつわる描写は大体8割超であり、しかも淫語がバンバン並ぶだけに正直読み終わってからの疲労を感じました。…刺激(=エロさ)もあるレベルを超えてしまうと刺激と感じなくなるようで、中盤で主人公の妻の由起乃が姉の美佐江とともに破瓜を迎えた辺りで、まだ先があるのと一旦中断してしまったくらいです。

これだけのキャリアをお持ちですと、例えば童貞少年に義母と担任教師と叔母といった具合で守りに入る方もいらっしゃるとは思いますが、弓月氏の更にエロ濃度を上げて来ようとする姿勢には評価が必要だと思います。しきたりを口実に娘の婿の一物を欲しがる華子や、処女な割に淫語炸裂な姉妹もともに面白いキャラクター性です。しかし管理人としては今までですらエロいのに、更に濃度を高くされてももう追い付けないように感じました。足し算ばかりでなく、行間から後は読者に考えを委ねさせるような引き算も欲しいなというところです。

一度はAmazonレビューで星2つで出しましたが、何をもって2つなのかを決められずにいて、考えても分からないのならばと取り下げることとしました。フランス書院文庫は純文学でも恋愛小説でもない、ポルノなんだという主張を以前公式サイトで拝見したように思います。それならば本作はポルノという方向性としては正しいのかもしれません。「…なんかよく分からないけど、エロかった」と評価するならば2つは不適切なんだと思います。歳のせいにはしたくないのですが、もし20代、30代の読者さんならばどういった感想を持たれるのでしょうか?ちょっと気になるところです。

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鏡龍樹「本当は淫らな兄嫁 未亡人兄嫁、女教師兄嫁、年下の兄嫁」

鏡龍樹「本当は淫らな兄嫁 未亡人兄嫁、女教師兄嫁、年下の兄嫁」
(フランス書院文庫、2018年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

二浪中の隆也は受験勉強に専念するため、長男夫妻のいる東京の自宅に同居していたが、そんな折に長男がテロに巻き込まれて亡くなる。兄嫁の美希の悲しみを気遣い次男夫妻の自宅に移ったが、次男の嫁であるさやかは隆也が美希に恋していると即座に見抜き、意味深げに微笑み手解きまでしてくれる。そして三男の嫁の結衣も…。


【登場人物】

篠田隆也
20歳で現在二浪中。北関東に拠点をおく中堅商社の「篠田商事」の社長の四男だが唯一愛人との子であり、母を亡くしてからは篠田家に引き取られている。父や義母、美希などに大事に可愛がられたのもあり立場は悪くないが、三人の兄たちより勉強の出来が悪いのを引け目に感じており、現在は上京してさやか夫妻の部屋に下宿中。女性経験は無いが、20cmの巨根。

篠田美希
38歳。12年前に篠田家の長男・敦也と結婚し、東京支社の支社長と財務担当として夫婦で任されている。ところが海外出張中にテロに巻き込まれて急逝し、義父の勧めで一旦本家に戻ることになる。夫が亡くなるまでは隆也を預かっていたが、突然さやかの家に移っていったことで自分の気持ちに気付く。隆也のことを義弟というよりも、実の子どものように可愛がっていた。

篠田さやか
27歳。8歳年上の篠田家の次男・慎也と結婚したが、家業には興味がなく現在も高校教師を務めている。切れ長の目にエキセントリックな顔立ちと、モデルのように均整の取れたクールビューティーで、隆也からすれば面倒見のよい兄共々畏怖の対象となっている。いち早く隆也の気持ちを知り手解きをしてあげるが…。

篠田結衣
19歳の短大生。元々は篠田家と取引のある町工場のひとり娘で、メイドとしてアルバイトをしていたところ、三男の智也にプロポーズされ結婚したばかり。まだ熟し切れていない幼い身体付き。メイド時代より境遇の似た隆也に共感し、友達同然に仲が良い。夫婦の営みは智也が淡白で結衣も未通であり、実家への援助を示唆されてのものだったためにしっくりとはいっていない。


【展開】

隆也は長男夫妻との同居生活で美希への想いを募らせていたが、そんな折に兄が欧州でテロの被害に遭って亡くなったとの報を受ける。美希は一旦篠田家の実家に呼び戻され、隆也は彼女にどう接して良いか分からず次男夫妻の自宅に移るが、入浴していて美希にぺニスを扱いてもらうことを妄想しながら射精してしまう。その晩は自室でさやかに勉強を教えてもらうことになっていたが、湯上がりの兄嫁は昨夜の夫婦の営みに聞き耳を立てていたのと問い、そんな変態くんにはお仕置きだと言わんばかりにオナニーを見せなさいと強要される。恥辱を感じながらも甘美な思いもしていた隆也は、さやかの秘所をクンニした後で中出し性交の許可を受け童貞を卒業する。

一方実家にいた美希は隆也が何の相談もなくいなくなったことにショックを受けており、結衣から様子を見て来ましょうかと提案を受けて望みを託すことに。しかし結衣が次男夫妻の自宅を訪ねるとさやかの反応や隆也の部屋に漂う淫靡な匂いに気付き、隆也から自信たっぷりにめぐみと寝たと告げられると、おおよそ正常とは言えない関係に言葉も出ない。しかも結衣姉さんは子どもだからとセックスの悦びも知らないだろうと言われ、実はまだ未体験の結衣は全てを隆也に委ねるつもりで身体を許し、口唇奉仕や相互愛撫の仕方を教え込まれると正常位で合体する。破瓜の痛みはそこそこにピストンされて結衣も感じ出すが、流石に中出しだけは駄目と懇願し下腹部に熱い飛沫を浴びてしまう。

夫が亡くなって1ヵ月が経ち東京に戻ってきた美希は、支社長になった次男をサポートする業務に忙殺され酒量が増えたと実感していたが、その日帰宅すると隆也が帰宅しておりいきなり好きだと唇を奪われる。私は長男の嫁…という抵抗感もあるが実の子のように可愛がっていた隆也だけに、もう離れないと言われれば身体を許すのも自然のことで、進んで口唇奉仕を施すとクンニを受け入れ正常位で交わってしまう。休むことなく二度目の性交はバックにされ、巨根に突き上げられてアクメに達するのであった。

受験まであとひと月となったある日隆也はさやかの提案で美希や結衣を連れて二泊三日の温泉旅行に出掛けるが、美希とは一度きりでさやかや結衣とも全く逢っていなかっただけに、今夜は何とか美希を抱けないものかと思案する。宿に着いて兄嫁たちが露天風呂に向かうが、ほどなくしてさやかが戻って来て家族風呂に空きがあるからと誘われ、ゲーム感覚で楽しむさやかには敵わないと思いながらバックにして中出ししてしまう。
その晩遅く再び寝室の暗がりでさやかに誘われた隆也だったが、ほどなくして結衣も目覚めたようで美希にバレないようにエッチを始めようとするも、美希もやはり寝付けていなかったようで気付けば兄嫁三人を並べてすることに。さやかに仕組まれたようだが隆也は決して悪い気はせず、美希、さやか、結衣の順に挿入し結衣の中で果ててしまう。

温泉旅行をきっかけに美希の家には何かと理由を付けてはさやかと結衣も出入りするようになり、その甲斐もあって隆也は有名大学に合格したのだが、長兄の一周忌を迎えた晩に開かれた宴席でさやかに手を引かれ控え室に向かう。和装の美希とワンピース姿のさやかに結衣と三人揃って喪服姿という状況で、密着された隆也は亡くなった兄や宴席にいる二人の兄へ申し訳ないと思いつつも、淫らな兄嫁たちに圧倒され倒錯した状況に高ぶりを覚えながら交わりを繰り返すのであった。


【レビュー】

「三人の兄嫁(姉)」の鏡龍樹作品はこれまでにも何冊か刊行されており、本作ではテロに遭い夫を失ったばかりの長男の嫁【美希】(38歳)に想いを寄せる20歳の二浪中の青年が主人公で、官能小説ではお馴染みの四男ポジションらしく愛人との子である。これが凌辱作品だと三人の兄(と父)を喪って当主となった主人公が「しきたり」と称してやりたい放題となるのだが、本作はオーソドックスな誘惑作品であり、女性経験がないだけに手解きを務め話の主導権を握るヒロインが登場する。

情交場面での主役は次男の嫁【さやか】(27歳)でいち早く主人公の美希に対する恋心を見抜き、女王様然とした接し方で童貞を奪ってしまう。とはいっても従前の鏡作品ほど倒錯性の強いヒロインでもなく、主人公に性交を体験させることで他の二人の兄嫁に自ら動いてモノにするように指南する役割である。三男の嫁【結衣】(19歳)は立場上は義姉なれど主人公からすれば年下で、かつてはメイドとして働いていたこともあり、その関係性が良いバランスを保つことで意外な秘密を持つ結衣に対し、情交の素晴らしさを教え込む展開となっている。

そして夫を亡くし悲しみに暮れる美希はその年齢差もあり主人公を義弟というよりは実の息子同然と見ており、二人の兄嫁との経験を生かし背徳性も込めた情交描写となっている。こうして美希と相思相愛となったもののさやかと結衣が離れていくわけではなく、受験勉強の慰安旅行と称して旅館の露天風呂や部屋での全員での交わりをきっかけに、亡き長男の一周忌では宴席の隣の控え室でも絡み合う始末である。特に初めはウブだった結衣が開花し、淫らになっていくところが個人的にはお気に入りである。主人公を三人で可愛がったり、逆に貫かれて喘いだりとヒロインたちの品のあるいやらしさを描くところはやはりベテランの手腕によるところが大きいと言えるであろう。

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音梨はるか「全員“彼女”【クラスメイトの母娘と義母】」

音梨はるか「全員“彼女”【クラスメイトの母娘と義母】」
(フランス書院文庫、2018年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

クラスメイトの沙耶の自転車が壊れているのを助けた修也は部屋に招かれると、朝起きる前に見た淫夢に現れた女性が彼女の母親の円香と瓜二つであるのを知って驚く。更に娘のためにと手解きまでしてくれたのだが、彼女は同級生の母親めぐみまで巻き込み淫らな関係を繰り広げていく。


【登場人物】

修也
高校3年生。幼いときに産みの母親が亡くなり、公務員の父親と二人で暮らしている優しい性格の少年。クラスメイトの沙耶のことが前から好きだったが、帰り道で彼女と一緒になり部屋を訪ねた日に母親の円香と親しい関係に陥ってしまい…。

稲垣円香
42歳。沙耶の母親で夫と別れ娘と二人で安いアパートで暮らしていて、決して生活環境は豊かとは言えず、昼間のパートに夜は友人のスナックでのホステスと掛け持ちをしている。修也が沙耶を好きなのを見抜きつつも欲情を覚え、更に同い年の娘がいて店の常連でもあるめぐみを修也に紹介し、性的な関係に引きずり込むのだが…。

浜崎めぐみ
42歳。大学教授の夫とは再婚だが独占欲が強いようで、秘毛をパイパンにすることを強要させるなど、夫婦仲はそれほど良いとは言えない。また義理の娘である佐保里とも折り合いが悪いようで、それでも夫の収入でリッチな生活ができるからとかりそめの生活を送っている。後に離婚を決意し修也の父と再婚の意思を固めるが、その理由は…。

稲垣沙耶
修也のクラスメイトで学校一とも称される高校3年生の美少女。母娘二人の生活で家賃の安いアパートに引っ越して来たばかり。あけすけな言動の多い円香とは何だかんだ言いながらも仲は良く、自分のために忙しく働いているのを申し訳なく感じてはいる。修也のことが好きで抱かれても良いとは思っているが、両親のSMチックなセックスを見て以来性行為には恐れを抱いたまま。処女。

浜崎佐保里
修也や沙耶と同じクラスの高校3年生で、クラス委員を務めていて普段は生真面目でぶ厚いメガネを掛けた読書好きな目立たない少女。しかし家庭では父と再婚しためぐみに馴染めずに、夜毎金髪のウィッグに派手なメイクをして男遊びに励んでいるようだが、学校では常に優秀な成績を収めているので誰もその二面性には気付いていない。


【展開】

三学期が終わり下校する際に沙耶が乗っていた自転車が壊れたらしく、修也は家まで送っていくとアパートの前にやって来たが、お茶でもと誘われ彼女の部屋に入る。すると出迎えてくれた沙耶の母親の顔を見たなり、今朝見た淫夢に出て来た女性と瓜二つで、会ったことも無いのにと驚きを禁じ得ない。円香と名乗るその女性は沙耶にビールを勧めるほど仲が良いようで、酔って沙耶が寝てしまうと修也に迫り自分の顔を見て驚いた理由をしつこく尋ねてくる。そして奥の寝室に誘うといずれ娘の処女を奪うのだからと告げ、修也の勃起を晒すと口唇奉仕し、口に溜まった精液を見せ付けてから嚥下してしまう。

円香は娘の恋人の童貞を奪うことに若干の心の痛みを覚えたものの、沙耶にも自分と同じ淫らな血が流れていると言い聞かせ、次の日の午後に修也を部屋に呼ぶと乳房や秘所を露わにして女体レッスンを始めてしまう。秘所へのクンニが思った以上に上手いのをみて天性の才能だと感心し正常位でぺニスを受け入れると、早射ちを避けられたようで久し振りの性交に溺れてアクメを迎える。

春休みを終えて進級した修也は久し振りに会った沙耶の反応が素っ気ないことにがっかりしつつも、体育の授業を終えて机の中に「稲垣」と記された手紙を受け取り放課後の教室で待っていると、何と円香が女性を連れて現れる。見知らぬ女性が佐保里の母親のめぐみと知るが、円香がセックスの話を悪びれることなく話し始め嫌な予感を覚える。やはりめぐみも性に飢えているらしく、しかも義娘の佐保里と上手くいっていないと聞かされ、初めは渋々だった修也も立ちバックでの疑似母子プレイに溺れていく。数日後書店での買い物を終え修也は近道しようと夜の繁華街を歩いていて金髪の女性と衝突するが、実は佐保里で口止めと引き換えにラブホテルでセックスしてしまう。

目眩く体験を重ねても沙耶への想いが募るばかりで、修也は熟女二人に誘われ浜崎家へ向かうと、浴室でヌルヌルになりながら乳首と後ろの穴を弄られ射精してのぼせてしまう。そして寝室のベッドで小休止を取り体力を回復させると、円香が用意したアダルトグッズを使い未体験のめぐみにピンクローターで喘がせ、その隙にと円香に跨がられて二度目の射精を迎える。なおも熟女たちの淫欲は尽きないようでめぐみがアナル用のローションに興味を持ったのを見て、円香は修也に後ろでの性交もしたいでしょ?と唆す。アナルをローションでほぐし初めはコンドームを着けて交わったものの、修也も乗ってきたようで生での肛交に切り替えて中出しするが、二人はまだもの足りずぐったりする修也をよそに双頭バイブで交わってしまう。

そんな饗宴からひと月が過ぎたある日、修也は父親から突然再婚する予定だと聞かされ、しかも相手が浜崎との離婚を決めためぐみだと知って驚きを隠せない。実直な父親ではなく明らかに自分との性交が目的だと修也はおののくが、父親が用があって外出し二人きりになると、自室が見たいとめぐみに言われ部屋に入るなり大胆にも今日はどっちでしたい?と誘われる。めぐみの本性を知っただけに修也も拒むことは出来ず彼女をバックにして押し倒し、卑猥な言葉を次々と吐き出しながら彼女の反応を楽しみ中出しする。

めぐみの大胆さに感心しながらも円香はなかなか修也と逢うことが出来ず、夜の仕事を終えると沙耶が眠れずに横になっているのにも気付かずにオナニーを始める。数日後やっと修也と二人きりで逢える日を設定するとラブホテルへ連れていき、コートを脱ぎ捨てると娘のセーラー服を着た姿を披露する。めぐみに対抗するには沙耶をダシに使うしかないと考えたらしく、案の定修也は目を輝かせながら沙耶の体臭の染み付いた夏服姿のめぐみを抱き、馬乗りパイズリや凌辱さながらに荒々しく犯すなど都合四発も放ってしまう。

そして修也との逢瀬を何度か交わしたある日やっと少年から沙耶を抱きたいとの言葉を引き出すと、円香は自分との関係を継続させると約束させた上で再び自宅に修也を招くことにする。飲み過ぎた振りをして沙耶を挑発するような言動を繰り返した末に、円香は酒を買いにいくと告げ二人きりの状況を作ったものの、部屋に戻ると沙耶が痛がったようで失敗に終わったと知る。手の掛かる娘だとなじりつつも萎えた修也のぺニスを咥えて勃たせると、今度こそはと正常位での挿入に成功させ、安全日だから中出ししてもOKとまで告げた円香。その顔は最早母親ではなく一人の女として娘ですらライバルと見なしているようで、競い合うように口唇奉仕し騎乗位になって修也に跨がる。沙耶ももう処女ではなく果てた母親と替わりあられもない声を挙げているが、修也は今度めぐみも交えて三人でしたいと新たな欲望に目覚めるのであった。


【レビュー】

「第19回フランス書院文庫官能大賞」の最終選考に残った作品をブラッシュアップしたものが本作であり、そのタイトルの通りヒロイン全員が「淫ら」で高校に通う主人公に対してあけすけなまでに誘惑を仕掛けて来る展開がメジロ押しである。

・円香(42歳)
夫と離婚し高校に通うひとり娘がいるが、クラスメイトである主人公が自宅を訪ねて来たときに性欲を持て余しているのを見抜き、いずれは結ばれるであろう娘のために手解きをしてあげることに。とは言え別れた夫に開発された身体の疼きに堪えられず、主人公を巧みに導き淫らな展開へと持っていくのだが…。

・めぐみ(42歳)
スナックで働く円香に取っての常連客で同い年の娘がいる保護者として共感を抱く仲でもあるが、独占欲が強い夫の後妻で更に血の繋がりの無い義娘との関係に悩みを抱えている。円香の紹介もあり主人公と倒錯した義理の「母子プレイ」に興じるが、円香に取って誤算であったのは本当の「母子」になるためにめぐみが大胆とも言える行動に打って出たことである。

【クラスメイトの母娘と義母】というサブタイトルの通り二人の熟女ヒロインが主人公を巡って取り合いになるが、円香は娘(沙耶)のためという大義名分があり、表面的な家庭生活を送っているのに過ぎなかっためぐみは主人公の「義母」になるために行動に打って出てくる。いずれも欲望には忠実すぎるとも言えるくらい淫らな本音を次々と発するのだが、個人的には本作の少年主人公が見せたのと同じようにあまりにもオープン過ぎて「引く」ところも感じた次第である。(そんな熟女ヒロインたちの振る舞いを面白い!と思えた読者ならば星の数は増えると思う。)

円香には沙耶、めぐみには佐保里という娘がおり、前者は母親と仲の良いマドンナタイプ生娘で、後者は複雑な家庭環境に嫌気が差して学校での生真面目キャラとは全く別の一面を持っている。娘たちとの情交場面も勿論用意されていて、円香に付いては主人公の本命ポジションなだけに終盤で見せ場を持たせている一方で、佐保里とは一夜限りの刹那的なものとなっている(しかも唐突とも言える展開)。官能小説デビューの新人さんとして淫らな描写自体は及第点なのだが、そこを繋ぐ展開や心理描写としては結論ありきでややぎこちない部分も見られたので、この点に関してはもう少し熟考する余地があったのではなかろうか。






フランス書院文庫は新人発掘に積極的で、2018年も2月から5月まで連続して新人作家が誕生しています。

2月:霜月航
3月:日向弓弦(第19回官能大賞特別賞)
4月:音梨はるか
5月:九十九魁(第20回官能大賞新人賞)

※敬称略

マドンナメイト文庫も新人発掘に積極的な方ですが、どちらかというと既存作家の別名義の印象が強く、竹書房ラブロマン文庫は基本的に他社でも活躍されている作家の方が多いです。(5月にはフランス書院文庫で活躍されている梶怜紀さんの新刊が竹書房ラブロマン文庫で刊行されますね。)個々のレーベルの方針によるところですが、フランス書院文庫は作家さんの出入りが多いように感じます。3冊、10冊、20冊と節目に当たる数を刊行されると、次はないのではないか…、もう読めなくなるのではと危惧することが多いです。新陳代謝も良いのですが、好きな作家さんが長く活躍していただけることを望みます。

本作は第19回フランス書院文庫官能大賞の最終選考まで残った作品をブラッシュアップなさった作品のようです。

『マドンナ同級生と淫熟母』

王道の誘惑ものだが、〝王道〟とは何かをわかっていて、実際に描ける人はいそうでいない。特に少女・沙耶の母親が仕掛ける誘惑シーンはすばらしかった。キスをしながら少年に手コキをする描写は、五感をフルに使い、官能度を上げていた。少女以上に熟女描写が巧みなことは最大の武器になるだろう。
著者は凌辱と誘惑、どちらも書けるようだが、誘惑系を書くことをすすめる。ちなみに女性側の仕掛けのセリフが得意な人は誘惑小説が、ドSな男側の、女性をねちねちといやらしく責めるセリフが得意な人は凌辱小説が向いているようだ。
惜しむらくは、ほぼ少年視点だったことだ。言うまでもないが、三人称の魅力は視点を変換できることにある。女性側(特に熟女)の視点も読んでみたかった。心情(かっこを使った表現)自体も、終盤にいくに従ってどんどん減っていくのが気になった。


「第19回フランス書院文庫官能大賞、結果発表」(公式ホームページより引用)



講評で指摘された熟女の心情描写は確かに見られるのですが、ここまであけすけでなくても…というのがあり、管理人がAmazonレビューで星を減らした理由です。欲しいのは主人公のぺニスだけという違和感を抱いたのです。まぁ本音はそうだろうけど円香ならば沙耶の恋人を寝取る背徳感や、めぐみならば夫の息子と交わる倒錯性があって良かったかなとは思います。情交に至るまでを繋ぐ話もちょっとぎこちなく、そんな違和感を拭うまでには至らなかったと思います。その辺りを次の創作に繋げていただければと…。

tag : 高校生主人公 童貞 処女 母娘丼 熟女(40代)

2018年4月刊情報

◎フランス書院文庫2018年4月刊情報

フランス書院公式ホームページの「これから出る本」コーナーにて、4月のラインナップが発表されています。
(タイトルのリンク先は版元ドットコムさんの紹介ページです。)






天海佑人『全裸お手伝いさん』

全裸お手伝いさん (フランス書院文庫)
天海 佑人
フランス書院
2018-04-25



「炊事洗濯、下の世話までお申し付けください」
突然、僕のアパートにやって来たお手伝いさん。
優しい顔立ち、透明感のある肌、男を癒やす気遣い……
極上のベッドテクを持つ理想の熟女家政婦から、
一つ屋根の下で受けるエッチで献身的な奉仕。
淫臭に導かれ、兄嫁や女教師まで押しかけてきて……



近刊では「家政婦」繋がりの作品が続いた天海佑人さんですが、本作は随分と誘惑系のテイストが出て来ましたね。拙Twitterでもツイートしたのですが、天海佑人さんの英字表記が何故か「Haruto Mihara」となっています…。まさか美原春人さんって…という冗談(?)はさておき、書影はデジタルイメージの段階でしょうから、紙書籍が発売される頃には修正されていますよね?

美原春人さんの新刊はこちらです。(リンク先は拙ブログの紹介記事です。)

『したくてしたくて 義母と子連れの未亡人』









鏡龍樹『本当は淫らな兄嫁 未亡人兄嫁、女教師兄嫁、年下の兄嫁』




「今夜だけよ、私がこんなに淫らなのは……」
恥ずかしそうに下着を脱ぎ豊麗な裸体を晒す美希。
獣の体位で貫かれれば、唇からは恍惚の吐息が。
寂しさを隠すため男の温もりに溺れてしまう未亡人。
ふたりの義姉、さやかと結衣も蜜戯に刺激され……
貞淑な仮面を脱ぎ去り僕を狂わせる三人の艶兄嫁!



昨年復活して以来早くも三作品目の刊行となる鏡龍樹さんですが、本作も倒錯と背徳溢れる誘惑作品になるようですね。






鳴沢巧『三匹の女教師【特別調教委員会】』




「先生、イク時は、きちんと言うんだぜ」
子宮口を突き上げられ唇からこぼれる恍惚の吐息。
22歳の女体に次々と群狼の白濁が注ぎ込まれる。
女教師への欲望をすべて実現させる「調教委員会」。
輪姦辱、恥虐ヌードモデル、自宅までも支配され、
新任、人妻、未亡人――三人の聖職者は美しき獣に!



昨年デビューして以来順調に第三作品目となりますが、「特別調教委員会」という響きはいかにも綺羅光さんや御堂乱さんの作品を浮かべるも、こういうタイトルはなかったです(苦笑)






弓月誠『僕の新婚生活【妻の母、妻の姉と】』




「娘にはもったいないくらいだわ、婿様の××」
唾をまぶし、ゆっくりと手筒でしごきあげる華子。
新婚初夜を前に、フェロモンむんむんの妻の母と
気品あふれる妻の姉に「性教育」されるなんて!
未亡人の華子、独身美女の美佐江、新妻の由起乃に
昼夜なく迫られ昂ぶらされる「新生活」の結末は?



第32作品目となる弓月誠さんの新刊は妻の母と妻の姉を題材としていますが、実は既婚者の主人公を取り上げるのは初めてです。20代の主人公は複数いてそれでも童貞青年の筆下ろしというのが弓月作品の特徴でしたが、新機軸でも「らしさ」は変わらないかもしれませんね。






綺羅光『インテリ眼鏡美女、堕ちる 香里と美月』




「香里先生が隠しているマゾ性を暴いてあげるよ」
ベッドに縛り付けた女家庭教師を見下ろす真也。
きつい物言いで叱り、男を見下してきた25歳を、
裸に剥き、乳房を揉みしだき、肉茎をえぐり込む。
知的な分だけ感度も高く、理性を裏切る肉体。
香里を慕う女子大生までが悪魔の毒牙にかかり……



大ベテランの綺羅光さんらしく480ページと大容量ですね。





音梨はるか『全員“彼女”【クラスメイトの母娘と義母】 』




シングルマザーの美娘から家に招かれた修也。
遊び慣れた熟母・円香、クラスのマドンナ・沙耶。
娘の目を盗んでお母さんがこっそり僕を誘惑!?
嬉し恥ずかしのエッチな日々、乾く間もない股間。
秘密に気づいた義母めぐみは性欲を剥き出しに……
全員が彼女で全員が淫ら! 狙われる僕の運命は?



先月の拙ブログでの発売情報記事でも取り上げましたが、前回第19回フランス書院文庫官能大賞の最終選考作品よりデビューとなるようです。「クラスのマドンナ・沙耶」やその母親(円香)、主人公の義母(めぐみ)が登場しますので察しはつくかと思います。「はるか」さんだけにやはり作者は女性の方ですよね。



『マドンナ同級生と淫熟母』

王道の誘惑ものだが、〝王道〟とは何かをわかっていて、実際に描ける人はいそうでいない。特に少女・沙耶の母親が仕掛ける誘惑シーンはすばらしかった。キスをしながら少年に手コキをする描写は、五感をフルに使い、官能度を上げていた。少女以上に熟女描写が巧みなことは最大の武器になるだろう。
著者は凌辱と誘惑、どちらも書けるようだが、誘惑系を書くことをすすめる。ちなみに女性側の仕掛けのセリフが得意な人は誘惑小説が、ドSな男側の、女性をねちねちといやらしく責めるセリフが得意な人は凌辱小説が向いているようだ。
惜しむらくは、ほぼ少年視点だったことだ。言うまでもないが、三人称の魅力は視点を変換できることにある。女性側(特に熟女)の視点も読んでみたかった。心情(かっこを使った表現)自体も、終盤にいくに従ってどんどん減っていくのが気になった。


第19回フランス書院文庫官能大賞、結果発表(公式ホームページ)から引用








◎フランス書院文庫X2018年4月刊情報


結城彩雨『肛虐の凱歌(ファンファーレ)【四匹の熟夫人】』




夫の昇進パーティーで輝きを放つ准教授夫人・真紀。
会場の片隅で美貌の人妻を狙う冷酷な視線が!
自宅を侵犯され、白昼の公園で二穴を塞がれる。
嬲り抜かれた双臀を待ち受けるさらなる肛虐地獄。
四人の熟妻が覚え込まされた忌まわしき快楽!








御堂乱『闘う正義のヒロイン【完全敗北】』




守護戦隊の紅一点、レンジャーピンク・水島桃子は、
魔将軍ゲルベルが巡らせた周到な策略で囚われの身に。
強化スーツ越しに恥ずかしい部分をまさぐられるうち、
勝ち気な美貌は歪み、黒瞳は欲情に潤みはじめ……
美人特捜、女剣士、スーパーヒロイン……完全屈服!








◎管理人の気になる2018年4月発売の官能作品


竹内けん『就職先は人妻ハーレム』




憧れのお姉さん・あさみに勧誘され、彼女の会社に入社した童貞青年の正吾。美しい人妻たちが勤務する配属先で、めくるめく新入社員生活が始まった。
頼りになる先輩の杏子に密やかに筆下ろしされ、厳しい課長の由香里からS痴女責めの快楽を教わり、優しく貪欲な春奈を潮吹きで昇天させる…。そんな淫らな日々の中で、ついに女神のように慕ってきたあさみが正吾を淫靡に誘惑してきて…!? 官能ライトノベルの旗手が描く新入社員ハーレムロマン!



二次元ドリーム文庫の「ハーレム」シリーズで有名な竹内けんさんが竹書房ラブロマン文庫へ進出です。(2008年に竹書房文庫では刊行したことがあります)






美野晶『みだら和服の義母』




亡き父の後妻・美織に密かに憧れる冬弥は、彼女の主催する華道教室に集まる和服美女たちに誘惑される–。
筆下ろししてくれる淫ら人妻の千晶、グラマラスなラテン系ハーフ美女の梨沙、深窓のお嬢様・芽依が見せる欲情…。
彼女たちとの情交をへてなお、冬弥は義母への禁断の想いを加速させてゆく。ついに一線を越えて義母の肉体に思うさま欲情を注ぎ込むとき、彼女もまた艶やかな淫声をあげるのだった–!
売れた女体の魅力を俊英が描ききる、和服ハーレム長編!



あらすじと書影がAmazonに反映されましたが、最後の「売れた身体」は「熟れた身体」ではないかと…。美野作品ではすっかりお馴染みとなったメインヒロインに一途なれども、他のヒロインたちに押され気味に誘惑されて下半身は仕方なく…という巨根主人公がやり返すという展開になりそうですね。






真島雄二『三人の美人妻 弄ばれた童貞ペット』




突如、色っぽい人妻に誘われた僕は彼女たちの思いのままに肉棒を弄られ……

高校生の雅彦は電車でスタイル抜群の美人に遭遇する。一時の気の迷いで挑発的なヒップに手をやったとたん、彼女ばかりか両隣の女からも取り押さえられてしまう。だが、不思議なことに警察に突き出されることもなかった。そればかりか女たちは童貞の雅彦を秘かに弄びはじめ……。



マドンナメイト文庫では1年3ヵ月振りとなる新作です。






辻堂めぐる『処女の甘い匂い 僕のハーレム黄金時代』




なにをやってもダメな非モテの中年男・祐輔は、アクシデントで橋から落ちてしまう。目が覚めると、なぜか中 学 生になっていて……

ダメ中年の祐輔はブラックな会社からもリストラされた。人生に絶望して橋から身を投げようとするも勇気がなく引き返そうとするのだった。だが、運の悪いことに足を滑らせ、そのまま川に転落。やがて目覚めるが、なぜか中学時代に戻っていて……。



マドンナメイト文庫も新出(新人ではないところでお察しください。)の作家さんが続々と誕生していますが、なかなか長続きしませんね。フランス書院文庫とはまた違った転生ものを主題とした作品のようです。






DSKさんのブログでは4月刊行の「気になる」作品を取り上げています。
2018年4月発売予定の官能書籍から気になる作品をDSKが独断と偏見でピックアップ!▼フランス書院文庫X 2018/4/12 発売肛虐の凱歌-四匹の熟夫人(著:結城彩雨)→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。夫の昇進パーティーで輝きを放つ准教授夫人・真紀。会場の片隅で美貌の人妻を狙う冷酷な視線が!自宅を侵犯され、白昼の公園で二穴を塞がれる。嬲り抜かれた双臀を待ち受けるさらなる肛虐地獄。四人の...
2018年4月の気になる官能書籍








◎美少女文庫2018年4月刊情報

井の中の井守/ぼに~(イラスト)『信長とセーラー服 時をかける大和撫子』




ついに訪れてしまった、本能寺の変。運命の戦場で一条静香を待っていたのは、
「静香よ、我が妻となれ。夜伽して我が子を孕んでくれ」
恋い焦がれてきた信長からのプロポーズ。
まるで少女の殻を破るように……セーラー服から豪華な打掛に着替えて、夢幻のような一夜がはじまる。
コンプレックスだった87センチ巨乳で愛する人を喜ばせて――処女を捧げた人から何度も絶頂を与えられ、今夜も精を注いでもらう。
「産みます! 静香は、絶対に今夜、あなたの子を孕みます!」
――ついに訪れた本能寺の恋。
奥手な大和撫子が出逢ったこの恋は、きっと時を越えて奇跡を起こす……








巽飛呂彦/サークル青豆腐・ねろましん(原作・イラスト)『豊穣の隷属エルフ 奪われた王国』




――すべてが終わった。エルフたちが暮らす東の森の国は、人間によって滅ぼされた。
そして今日、王都の広場では……何人ものエルフたちが裸身を広げ、その身体には多くの男たちが群がっていた。
処女であった姫のアルフィリアの姿まで。
「国民の皆さん! お父さまぁぁ! ごめんなさい!アルフィリアはチ××欲しさに国を売っちゃいましたぁぁ!!」
森の宝石とも称えられた姫の膣と肛門へのピストンは際限なく続き、ひとりが果ててもまたすぐに別の男が代わって突きこむ。
「この国は今日から、奴隷を産み、増やして、出荷するための奴隷産出国になります!!!一生孕んで孕んで、赤ちゃん産みまぁすぅ!」
終身隷属宣言をする姫の隣では、誇り高かった女騎士ヴィルヘルミナも、気高かった母后ベアトリスも男たちに貫かれていく。








葉原鉄/みやま零(イラスト)『永遠姫の嫁入り』

永遠姫の嫁入り (美少女文庫)
葉原 鉄
フランス書院
2018-04-20



「この年で生娘だなんてみっともないねぇ」
異形の鬼。千年生きつづける桃姫。可憐な童女にして鬼女。そして、俺の初恋のひとで今夜からは俺の妻……。
「俺もはじめてで……というか俺、トワさまとはじめて会ったときから大好きで……」
あふれ出す気持ちと一緒に、初夜だというのに腰が加速する。つなぎあった粘膜をこすればこするほど想いが伝わるような気がして。
「そんなまっすぐ言われると、照れるねぇ」
トワが、にへぇとだらしない笑顔で応える。俺しか知らないトワの笑顔。俺しか知らない、最高に可愛い俺のお嫁さん。
「ああ、もう! 鬼っていうか小悪魔だろ!可愛い、ああ可愛いッ、超エロいッ! ああ、くそッ! 俺、トワさまが好きすぎる!」
何度も妻の名を呼び、彼女の内面を掘り起こす。いとしくていとしくて仕方がない。




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絹田青児「みだらな肉筆ー誘惑の色彩ー」

絹田青児「みだらな肉筆ー誘惑の色彩ー」
(竹書房ラブロマン文庫、2012年12月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





フランス書院eブックス版
(2017年5月発売、表紙イラスト:村山潤一)

みだらな肉筆 誘惑の色彩 (フランス書院eブックス)
絹田 青児(綺羅光)
フランス書院
2017-09-21



蕩ける入社面接が、駿太の獣性を暴走させた!
潤んだ膣襞で硬直を甘美に締め付ける、
肉感的な美熟女総務・亜也子の女膣を堪能し、
茎胴をしごきつつ舌腹を裏筋へねばっこく沿わせる、
上流夫人・佑里の絶品口唇愛撫を味わい、
青狼の標的は、32歳の美人社長・智景へ……


綺羅光が絹田青児名義で紡いだハーレムロマン!

フランス書院公式ホームページより引用)




【あらすじ】

元アナウンサーで画家に転向した智景の描く茜富士に惹かれ、上京した駿太は彼女が経営する会社に就職したが、営業成績はイマイチパッとせずに伸び悩む。実は採用時に面接してくれた亜也子が智景の手掛けた絵を前にして淫らになってしまい、駿太は無自覚なまま彼女に誘われてメロメロにした経緯があり、どうやら絵から放たれるパワーの加護を受けていると知る。ならばと亜也子の友人である祐里に絵の売り込みを図ったところ、彼女も催淫状態に陥ったようで…。


【登場人物】

町山駿太
26歳。中国地方の三流大学を出てディスカウントストアーに就職したが嫌気が差し一年半で辞め、コンビニと居酒屋のアルバイトをかけもちしていた。智景の絵画などの販売や講演活動などのマネージメントを行う会社の営業社員に応募したが、本来は一次選考で落とされるはずが手違いで面接まで進んでしまう。これといった取り柄もなく、面長で浅黒くとてもイケメンとは呼べないが、楽天的な性格で智景の絵を誰よりも理解しているという自負だけはある。

小田亜也子
30歳。駿太の勤め先である「ツシマニーク」の総務部長で、歳の近い智景とは友人として接している。男っぽくてさばさばした性格で、レイアードの入ったショートヘアーは軽めの茶髪で清潔感に溢れている、身長155cmと小柄な割には、バスト90cmを超えるFカップとグラマラスな肢体の凜々しい美女。

東山祐里
35歳。フランス在住で一回り以上年上の夫はレストランを経営している。亜也子の友人でアートに興味を示すが、智景の絵には理解を示していない。自由奔放でわがままな令夫人という印象で、背中まで届く長い黒髪に華やかな容貌の背が高くてスタイルがいい美女。

津島智景
32歳。かつて民放の花形アナウンサーだった。結婚を機に26歳で引退したが翌年に離婚し、独身に戻ってからは画家に転身を遂げている。肩にかかる長さの黒髪をサイドパーツにし、もの静かにふるまい相手への思いやりも決して忘れない心優しさの持ち主。亜也子が言うのには、芸術家らしく普段とは全く違う一面も持ち合わせているらしい。


【展開】

仕事を辞め就職活動中の駿太は智景の描く茜富士に惹かれて彼女の経営する会社の営業マンの採用に応募したが、二次選考で面接に訪れると総務部長の亜也子が応対し手違いだったから帰ってくれと慇懃な対応を取られてしまう。何とか面接だけでもと無理を言った甲斐もあって応接室に通されるが、明らかに亜也子の態度は冷たく何とか熱意だけでもとアピールしているうちに、どうも彼女の様子が妖しくなり採用するよう根回しするから抱いてと迫られる。思わぬ僥倖に駿太は喜び彼女を抱いたものの、智景の描いた15号サイズの茜富士が立体的に見えてならず、亜也子もそれに引き込まれるように誘惑してきたのではないかと疑問を拭えない。

いざ働き始めたものの同期で元ホストのチャラ男とは営業成績で差を付けられ、社内でもあからさまに冷遇され始めているのが丸分かりで、自分を推してくれた亜也子からも発破を掛けられる。そこで駿太は亜也子との経緯を思い出し、友人でセレブの祐里と商談させてもらえないかと懇願し彼女を応接室に招くが、やはり予想通りすげない態度で時間の無駄だと退出しようとする。その高慢さに駿太は立ち去ろうとする祐里に思わず念気を送るつもりで睨むと、彼女も茜富士の絵に引き込まれたようになり即決で買ってあげると返され嬉しさを隠せない。

15号サイズの大作は本来幹部クラスしか扱えないものらしく、駿太は特別に祐里の部屋に直接届けに伺ったものの、どうやら彼女は駿太自身にも興味がある様子。汚れたペニスの臭いが良いのと実は意外な趣味の持ち主らしく、祐里は肉棒や玉袋だけでなくアニリングスまでした末に白濁を嚥下してくれる。今度は私の番と奉仕を求められるが、夫の趣味で無毛にしている上にピアッシングしている秘所を見られるのは恥ずかしいようである。それでも正常位で繋がると駿太の巨根が堪らないとあられもない声をあげ、フィニッシュは対面座位にされ絶頂に至ってしまう。

祐里の紹介で別の老婦人にも15号サイズを売ることが出来て駿太の立場は一気に逆転したものの、亜也子は駿太が彼女を抱いたこと自体は黙認したとは言え、祐里の趣味を知るだけに精液を呑んでもらったのねと思わぬところで嫉妬を剥き出しにしてくる。そんな亜也子を可愛いと思いつつ、彼女が高校時代の制服をクローゼットに大事にしまっているのを見て、JKコスプレエッチをしませんかと提案する。彼女も何だかんだ言いながらも興味はあるようでそれならばと高校時代の憧れの男教師に扮してとねだってきて、それが思わぬ効果をもたらしたようで後ろ手に縛られた亜也子をバックにして犯すと、激しく乱れてエクスタシーに達したようである。

駿太の活躍を耳にして社長の智景から会いたいと声が掛かり、駿太は展覧会が開かれている京都に向かうと、女子アナ時代の面影の残る彼女との初対面で思わず緊張してしまう。大作を扱っても良いと許可を得られたが、ホテルのバーで飲んでいる内に気を失ったらしく、駿太が目を覚ますと全裸で拘束されていて驚きを隠せない。しかも智景は蝙蝠マスクを着けた姿で現れ、まるでSMプレイの女王様さながらに駿太をいたぶり始める。どうやら智景は過去に初老の画商と一時期男女の関係にあったらしく、亜也子の助言もあり縁を切ったものの、駿太をスパイとして送り込んだと勘違いしている様子。とんだ言い掛かりを付けられ駿太は抗うが、智景は白状しないと乱暴されたって警察に突き出すと聞く耳を持たず、駿太は開き直って快感に身を委ねると何と智景がペニスを咥え飲精してしまう。

どうやら駿太の色気にほだされたようで智景は拘束を解くと、自らがカーネリアンというパワーストーンに魅了される体質であり、茜富士に使われる顔料にもそれが含まれていること、それは画商の企みによって陶酔し性的な関係を持っていたことを告白する。駿太に逢って彼が黒瑠璃の魔力を持つ者と知り、それで画商が腹いせにスパイを送り込んだと勘違いしたようで、睡眠薬を仕込んで部屋に連れて来たようである。黒瑠璃は茜富士の絵画にワンポイントとして描かれている黒雲に使われており、駿太が立体的な絵に見えると言ったのはその力が働いたせいで、女性たちへの催淫効果に繋がったらしい。とにかくスパイの容疑は誤解だと分かり、土下座して謝る智景に駿太はとんでもないと返すと、お詫びを求めるならばと後ろ手に拘束すると恋人さながらに甘えつつも、言葉責めにして彼女の痴情を煽り続け中出しする。

そして入社3ヵ月間の試用期間が過ぎ晴れて駿太は営業二課の主任となったが、目下の悩みは亜也子と智景と二股のつもりはないものの、お互いにきちんと話をしていないのでいつ発覚するかであった。そして十月に入り智景の新作発表会の前夜に駿太は智景から今夜はSの気分と誘われホテルに向かうと、予想した通り全裸にさせられ後ろ手に拘束されるが、どうやら亜也子との二股に気付いた様子。しかも亜也子まで加わり厳しく詰問されると、駿太は一人だけと求めるならば会社を辞めますと謝罪するが、二人は薬が効きすぎたようだと笑い端から許すつもりでいたらしい。美女たちが交替してのパイズリですっかり焦らされた駿太は、二人の口唇奉仕で喘ぎ激しく射精してしまう。そして発表会が終わった夜、駿太と智景は力を与えてくれる茜富士の作品に囲まれ、獣の体位で激しく愛を交わすのであった。


【レビュー】

絹田青児名義での第四作目はそれまでに増してコメディタッチで、田舎の青年の上京サクセスストーリーを描いている。綺羅光氏の暴虐作品(今は凌辱と表立って言いにくいようで、暴虐が代わりに使われるようになった印象)自体管理人はあまり読んだことがないが、主人公がMっ気たっぷりにいたぶられたり、逆にサドっ気を見せてヒロインをヒイヒイ言わせたりと何となく「らしさ」は感じられる作品である。

亜也子とJKコスプレエッチをする際に主人公が一物を「ジュニア」と呼ぶところは90年代の言い回しで時代性を感じさせる部分だが、これはこれで面白いと思った描写である。初めはツンツンしていた亜也子が惚れてしまい、成績の伸び悩む主人公に私の立場もあるのだからと叱咤激励し、でもすることはきちんとする辺りは可愛らしいと感じさせた。智景もパワーストーンに魅了される特殊性癖の持ち主で、女子アナ時代には巨乳なだけと見られたくないからとサラシを胸に巻いていたと告白させられる辺り、亜也子と負けず劣らず可愛らしいヒロインである。一度きりの登場とはいえ高慢な祐里もまた意外なところで恥じらいを見せるなど、本作の美女たちはいずれも魅力的であり、やはりベテランらしい丁寧な書き方に大満足の誘惑作品だったと思う。

仮に本作を綺羅光名義で書き直したとしたら智景と結ばれた後に、主人公の部下である同期社員に裏切られ、画商も出て来ての調教描写になったのかもしれない。個人的には一つの誘惑作品として仕上がったものを(書いたご本人に)手折られるというのはなかなか受け入れがたく、だからこそフランス書院eブックス化ではそのままの形にしたのかもしれない。機会があればまた別のお名前で誘惑作品を書いて欲しいと願うところである。


DSKさんと愛好家Sさんのブログにて本作を紹介されています。

2012/12/3 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。やる気と行動力はあるが、空回りしがちな青年の町山駿太。彼は憧れの女流画家・遠山智景の会社を志望するが不採用になりかける。ところがなぜか美人部長の小田亜也子は彼にメロメロに魅了されてしまい、駿太に抱かれて奇跡的に採用が決まってしまうのだった。駿太自身にも理由の分からない、瞬時に女を骨抜きにしてしまうパワ...
みだらな肉筆-誘惑の色彩(著:絹田青児、竹書房ラブロマン文庫)

き4-4『みだらな肉筆 -誘惑の色彩-』絹田青児、竹書房/竹書房ラブロマン文庫、2012/12 発売●あらすじ取り柄は何もないが意欲だけはある男が、入社面接時には美人総務部長と、営業時には紹介された美人妻と、なぜか女社長の描いた絵の力で肉体関係になれ、遂には秘密の鍵を握る憧れの女社長と対面の時がやって来る。●登場人物【町山駿太】26歳。三流以下の××大学を出て二部上場企業に就職したが、嫌気がさして一年半で辞め、現在...
き4-4『みだらな肉筆 -誘惑の色彩-』



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tag : 社会人主人公

弓月誠「年上の同居人 三人のお姉さん」

弓月誠「年上の同居人 三人のお姉さん」
(フランス書院文庫、2008年3月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

千尋の入浴姿を覗いていた事がバレて衝動的に家出した雄介。友人の姉や担任教師と女性経験を積んだ雄介は家に戻り、千尋に本心を打ち明け結ばれる。


【登場人物】

大橋雄介
17歳の高校2年生。血の繋がりの無い千尋を女性として意識している。母親を亡くし、父親は海外出張の為千尋と2人暮らし。童貞。

大橋千尋
25歳。雄介の父の友人の娘で両親の飛行機事故により孤独になった為、10年前に大橋家へ引き取られている。司書の仕事をしており、美人コンテストの常連となる位の完璧巨乳美人で真面目な性格が敬遠されるのか、男性との縁が全く無い。処女。

小林杏奈
22歳。家出した雄介が転がり込んだ友人の姉。家の中では軽装で居る事が多く見た目は派手に見えるが、雄介の様子を察し優しく導いてくれる大学3年生。巨乳。

滝川結子
28歳。雄介の担任教師。化粧っ気が無く銀縁メガネを掛けていて冷たい印象で、学校一と噂される巨乳の持ち主。千尋の連絡で雄介の家出を知り一旦自分が預かる事を提案し、事情を知った後は雄介を後押ししてくれる母性本能溢れた優しい性格。


【展開】

雄介はある日曜日の晩遅く義姉の千尋が入浴しているのを知りほんの出来心もあって浴室を覗き見するが、落としたコンタクトが排水口に流れていかないようにお尻を突き出した格好で露わになった秘所を見てしまい、我慢できずにオナニーし始める。千尋に気付かれるのも当然の話で見損なったと冷たく詰られ、衝動的に友人の小林を頼って家出してしまう。

小林家で朝を迎えた雄介はぼんやりと千尋にどう謝るべきか考えていると、いきなり部屋のドアが開き冬なのにキャミソール姿の杏奈と鉢合わせになる。千尋に負けず劣らずの巨乳を目の当たりにして勃起したものの何とか誤魔化すと、午後からで良いので学校に行きなさいと諭され、遊び慣れているように見えてしっかりした人だと安心する。そして次の日曜日に読んでいたマンガの続きを千尋が持っているため部屋を訪ねると、何とエアロビクスの真っ最中だったらしくレオタード姿を目にしてしまう。千尋はかねてから雄介のことをもう一人の弟として気に掛けており、自分に欲情してくれたのを知って嬉しくなり、雄介の家出の理由を聞いてお義姉さんとどっちが大きい?と乳房を露わにしてパイズリでイカせてあげると提案する。

一度の放精で勃起が収まらないのを見て杏奈はレオタードを脱がせてとねだり秘所を晒すと、自ら膣穴に指を出し入れして雄介くんもして良いのよと挑発し、指ピストンだけでなくクンニリングスまで受け入れてしまう。初心なはずの少年に舌でイカされて杏奈はお返しとばかりに口唇奉仕を仕掛け、パイズリフェラで射精させた後でまだ物足りなそうねと呟き、馬乗りになって童貞を奪ってしまう。長大なペニスで奥まで入っている充足感から、見せ付けるように腰をグラインドさせて大量の精液を受け止めるのであった。

雄介が家出してから2週目となり流石に千尋は担任の結子に相談し、それを受けて結子は放課後に雄介を呼び出すと外泊を許す訳にはいかないと告げ、ならば私の部屋に来なさいと有無を言わさずに自室へ連れて来る。雄介はリラックスした結子の違う一面を見て妹と勘違いするほどで、彼女が意外なくらい義姉への恋愛感情を理解してくれただけでなく、世の中には違う女性も沢山いるのだからと誘惑されて驚きを隠せない。おっぱい好きな雄介のリクエストに応えるように乳間奉仕で射精させてもらうと、結子から秘所を露わにしてもう濡れているから来てと告げられ、正常位で激しく腰を遣い中出しする。そして結子はまだ雄介のペニスが固いのを知ると馬乗りで乳房の谷間に挟むように告げ、尿道口を舌でほじりながら大量の白濁を浴びてしまう。

結子のアドバイスを受け雄介は自宅に帰ったものの、千尋に頬を張られては告白するどころではない。一方千尋は雄介から告白してくれるのを待っていたが一週間が過ぎても何もないのに焦れて、友人に誘われてスイミングスクールへ行くから買った水着を見て欲しいと告げるが、それは何と極少の生地しかない赤い水着だった。千尋が勇気を出してネットで買ったものとは知らないようだが、流石に雄介でなくても他人の目に晒してはいけないと思わせるほど際どいものなのに、何と彼女は実際に着て見せなきゃと大胆なことを口にする。千尋はきっかけを作るために無理をして水着に着替え、ストレッチと称して生地から秘肉がはみ出るのも構わずに大股開きになると、雄介はもう我慢できないと思わず口にする。それこそ千尋の望んでいた言葉で手扱きで白濁を顔に浴びると、次は乳肉を使っての奉仕を行うが月のあの日の最中なので本番は来週ねと約束する。

そして迎えた約束の日の晩雄介は浴室で千尋の巨乳を思う存分に味わうと、アソコも綺麗にするからと四つん這いにさせて秘所だけでなく、後ろの穴までもペロペロと舐めて絶頂を与える。長風呂を済ませて雄介の部屋に舞台を移すと、現れた義姉は極少でスケスケの赤い下着に身を包んでおり、興奮のあまりにパイズリフェラだけで呆気なく果ててしまう。お返しにと再び千尋を四つん這いにしてクンニすると、彼女も十分に高ぶってきたらしく正常位での性交を求めて来る。二度目の射精もあっさりと迎えるが、雄介はまだまだ出来るからと千尋をバックにして腰を繰り出すと、フィニッシュはおっぱいに出したいとペニスを手で扱き乳肉と美貌を白濁で汚してしまう。これからのことは分からないが、きっと父も理解してくれるはずだと雄介は意気込むのであった。


【レビュー】

「誘惑小説(2005年~2007年度)総売上第1位作家」の触れ込みにあるように、10作目を迎えた作者に取って脂の乗っていた時期で、本作もおっぱいフェチな一面を前面に押し出している。確かにヒロイン全員が巨乳でパイズリ奉仕を随所に盛り込みつつ、やりたい盛りの主人公に投影させて乳房の素晴らしさをどう描くかに重点を置いている。官能描写は確かにいやらしいの一言で「実用的」であるけれども、小説と呼ぶからにはそこを繋ぐ物語性も欲しかったところである。

義姉の入浴を覗いていたのがバレて友人の姉⇒担任女教師と渡り歩き、最後は念願叶って義姉と結ばれるという流れだが、いずれも誘惑の形は「エッチしたいのならさせてあげる」という構図なのが気に掛かる。「ハイ、どうぞ」と言われても、主人公同様に読み手からしてもあまりに唐突すぎて気後れしかねない。例えば始めに行く先は叔母なり従姉なりにした方が主人公の境遇を知りやすい立場になるだろうし、次の女教師にしても離れて暮らす弟と実は禁断の関係にあった(だから主人公の気持ちも理解できる)としたらスムーズだったかなとは思うのだが、二人ともこれといった強い接点がないだけにやはり唐突なのかもしれない。

購入した当時はエロいと感じるだけだったのだが、後々から考えてみると売れっ子な故の新作を生み出す苦労が窺えるように思う。おっぱいフェチとして求められていた縛りもあるだろうし、他にも甘々誘惑作品が競い合っていた時期でもある。時が経つに連れて少しずつ作風が変わっていくのだが、この当時はあれこれと試行錯誤していたのがにじみ出ているような気がする。


DSKさんのブログにて本作を紹介されています。

2008/3/24 発売年上の同居人-三人のお姉さん著:弓月誠、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。義理の姉として慕うには、艶めかしくて美しすぎる千尋。レオタード姿が煽情的すぎる同級生のお姉さん・杏奈。教室では見せない痴顔で優しすぎる奉仕を施す女教師・...
年上の同居人-三人のお姉さん(著:弓月誠、フランス書院文庫)







今年で14年目を迎える弓月誠さんの第31作品目となる新作が発売になります。

『僕の新婚生活【妻の母、妻の姉と】』




「娘にはもったいないくらいだわ、婿様の××」
唾をまぶし、ゆっくりと手筒でしごきあげる美熟女。
新婚初夜を前に、フェロモンむんむんの妻の母と
気品あふれる妻の姉に「性教育」されるなんて!
未亡人の華子、独身美女の美佐江、新妻の由起乃に
昼夜なく迫られ昂ぶらされる「新生活」の結末は?



これまで高校に通う10代の少年から社会人の20代の青年まで主人公の年齢に多少の幅を持たせていましたが、弓月誠作品としては初めてとなる既婚者の主人公が登場します。他の誘惑系作家さんならば一度は題材にしている「妻の○○」ものにチャレンジする訳ですが、「最後は一人」に拘る作風なだけに着地点をどうするかが気になりますね。

tag : 高校生主人公 童貞 近親相姦(義)

弓月誠「年上教室【人妻と女子大生】」

弓月誠「年上教室【人妻と女子大生】」
(フランス書院文庫、2007年11月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2018年4月21日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

毎朝のように保育園に弟を送り迎えする雅彦は、ひと月前から赴任した魅力的な保母の響子と仲良くなるのに連れて女性としての憧れも抱くようになる。あるハプニングを機に響子から性的な慰めを施してもらうが、アルバイトで働く亜紀も雅彦が好きになり、デートに誘われて初体験に至る。しかしその逢瀬を響子が気付いてしまい…。


【登場人物】

北山雅彦
16歳の高校1年生。母は2年前に病死し、父や年の離れた3歳の弟との3人暮らし。響子に一目惚れして以来、自ら率先して雅俊の送り迎えをしている。童貞。

笹野響子
32歳。1ヵ月前から雅彦の弟の通う保育園で保母の仕事をしている。夫との結婚生活は既に破綻しているようで、表立って本人も話をしていないだけに人妻という雰囲気を感じさせない。100cmを超える豊かなバストの持ち主。

栗山亜紀
22歳。上京して来た女子大生で雅俊の通う保育園でバイトをしている。実家は地元の名士で、亜紀が卒業すると許婚と結婚する予定。響子に負けず劣らずの巨乳の持ち主で、雅彦に片想いしているが実らぬ恋と気付いており告白して処女を失うことを決意する。


【展開】

雅彦は弟を保育園に預けるついでに毎朝響子と顔を合わせることを楽しみにしていたが、11月を迎えたというのに今日は何故か熱くてたまらない様子。どうやら風邪をひいたらしく無理がたたって倒れた雅彦を響子は保健室で見守っていたが、いつしか眠りこけていて気が付けば彼の劣情を誘っていたようで、間近でペニスを剥き出しにしてしごいているのを見てしまう。とは言え響子が狸寝入りをするのも限界でそれに気付いた雅彦が全力で謝罪するのを制し、私が悪かったのだからと手で扱いてあげた末に唾を垂らしてヌメリを与え高々と噴射させる。

それから一週間が経ち雅彦が自分を避けていることに気付いた響子は、亜紀と話をしていて彼女も雅彦が好きだと知り、嫉妬めいた感情にとらわれたのに気付く。そして日曜に雅彦の自宅を訪ねるとオナニーの手伝いをしてあげたのは好きだからと告白し、話をしていただけなのにギンギンに勃起している雅彦のペニスを手で扱き射精に導く。更にお掃除フェラから二度目の射精は嚥下してあげると、放精でセーターが汚れたのを口実に服を脱ぎ、パイズリで三度目の快感を与えるのであった。

響子が色々と多忙なのもあり雅彦は数回しか奉仕される機会がなかったが、ある週末の日も響子からデート出来ないと聞かされがっかりするも、亜紀からスケートに行こうと誘われる。しかし上手く滑れずに雅彦がリンクから引き上げようとして他の客とぶつかり、頭を打って意識を失い亜紀の部屋で介護を受ける羽目になる。婚約者のいる亜紀は想い出を作りたいと雅彦に抱かれることを決意すると、ベッドに横たわっている雅彦のペニスに奉仕して射精させる。雅彦は響子に手解きしてもらうことを理想にしていたが目の前の亜紀の裸体の美しさに抗えず、正常位でお互い不慣れながらも性交に及ぶ。

その翌朝雅彦は亜紀と行為に及んだことを響子に知られまいとデートの誘いに喜ぶが、亜紀にキスマークを付けられていたことに気付かずにいて、響子がその存在に気付き複雑な表情を浮かべていた。響子は高校に通う歳の少年に嫉妬するなんてと悩み約束を反故にしようとしたものの、結局行くことになり紅葉を見に車を走らせると人目の付かないところで雅彦のペニスに奉仕する。そしてドライブの帰りに自宅へ招き浴室に移動すると、これで逢うのは最後だと決意し泡姫のように奉仕して射精させ、雅彦に求められるままに秘所を見せた後で正常位で抱かれてしまう。

その逢瀬を最後に響子は実家の用事で帰郷したらしく雅彦は逢えないと寂しいと悲しむが、亜紀に声を掛けられ突然のことだが結婚するための準備で保育園を止めなくてはならないと涙ながらに告げられる。両親に言われるがままに結婚はするけど好きになった人に初めてを捧げたいと亜紀の本意を知った雅彦は、週末のデートを済ませると予約してくれたホテルの部屋に向かう。薄紫の下着を纏った亜紀のセクシーさにそそられ、彼女を四つん這いにして指ピストンでイカせると、シックスナインで相互絶頂に至る。激情に駆られるままに駅弁で交わり力尽きてベッドに尻餅を付くと、そのまま対面座位で激しく突き上げ飽くことなく亜紀を乱れさせ続ける。

休暇を取って数日が経ちクリスマスも近付いたある日曜、響子は園長に退職の意思を告げるために保育園に着くと、そこへ雅彦と弟が近付いて来て会う筈のない日に何故?と疑問を抱く。おませな雅彦の弟は兄が響子先生がいなくて寂しがっていたと訴え、その無邪気な姿にいつしか二人は失った時間を取り戻したかのように微笑み合う。そしてその夜響子は父の外泊許可を取ったという雅彦を部屋に招くと、まるでずっとしていたかのように身体を求め、雅彦のペニスを乳谷に挟んで奉仕し射精させる。次はシックスナインで十分に高まったところでバックで繋がり、窓に映る卑猥なまぐあいに紅潮しながらも絶頂を迎えていくのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫の誘惑作品では神瀬知巳氏と双璧とも言える根強い人気を誇る弓月誠氏だが、本作でほぼ現在の書き方に近いスタイルを確立している。それはラブコメ的なアプローチであまり設定に深いものを作らず、情交場面でのいやらしさに徹していることだと個人的には解釈している。(フランス書院的に「ポルノ」と呼ぶ理想形に則しているとも言える。)10年以上前の作品で当然のことながら時代の流れを感じさせるものもあるが、浮気性な主人公と嫉妬深く可愛らしい熟女ヒロインとの紆余曲折を交えたストーリーという主軸は全くブレていない。神瀬氏が主人公の不幸な境遇を表しそこに惹かれる熟女ヒロインが癒して(養って)あげるというスタンスとはまた違っており、比較的気楽に読める誘惑作品としてのポジションを確立している。

弓月作品では主人公に想いを寄せる対抗的なヒロインの存在も重要で、本作の亜紀がそのポジションに当たるわけだが、結婚の予定がありながらも健気なまでに主人公に奉仕し「何でこんな良い娘が…」と思わせるほど魅力的である。皮肉にもメインより対抗ヒロインの方が良いと感じさせるのは弓月作品で比較的多く登場するのだが、拗らせ系なヒロイン(響子)を選ぶ理由としては効果的な対比の役割を果たしているのかもしれない。

突然とも思わせるほどの亜紀の退場に合わせて主人公は響子とよりを戻すのだが、本作では響子が人妻だと思わせる記述は思った以上に少ない。ドライブデートの時に三行で人妻だと匂わせる表現があるものの、実は人妻でなくても(未亡人であっても)十分に成立する。(主人公ですら響子が人妻とは思っていないのかもしれないが…。)そしてハッピーエンドと思わせつつも、年の差や境遇の差を考えればいつかは終わりを迎える日も来るであろうと、彼女が大人である分だけ達観もしている。ややシニカルとも言える終わり方で、癒しを求める当時の読者層には広く共感を得られにくいところだったのかなと個人的に感じたことだがいかがであろうか。

DSKさんのブログにて本作を紹介されています。

2007/10/23 発売年上教室-人妻と女子大生著:弓月誠、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。22歳と32歳----少年を悩ませ昂らせる二つの「年上教室」指輪をはずした人妻は、憧れで膨らむ硬直を優しく撫で、女子大生は瑞々しい女陰を、16歳の青い欲望
年上教室-人妻と女子大生(著:弓月誠、フランス書院文庫)

tag : 高校生主人公 童貞 巨乳 処女

真島雄二「三人の美人妻 弄ばれた童貞ペット」

真島雄二「三人の美人妻 弄ばれた童貞ペット」
(マドンナメイト文庫、2018年4月、表紙イラスト:妃耶八)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校に通う雅彦はある日の朝色気抜群の美女・玲子を見付け、満員電車の混雑に乗じてヒップにタッチした途端、彼女と両脇にいた二人の女性に取り押さえられ観念する。しかし警察には付き出す様子でもなく、蠱惑的な笑みを浮かべながら少年の身体をまさぐり始める。


【登場人物】

下村雅彦
高校2年生。セックスに興味のある年頃で、朝の満員電車に乗った時に偶然前に立っていた玲子のお尻にタッチしてしまい、現場を取り押さえられてしまうのだが…。童貞だが美女たちから固くて大きいと称賛されるくらい立派な一物の持ち主。

玲子
29歳。ランジェリーショップを経営しており、常連客の理沙や奈津美を誘い若い男子を狙っていた。夫はいるようだが子どもはおらず、姑に早く子作りするように求められている。ショートカットにした美女で年齢よりは若々しく見える。推定Fカップ。

水原理沙
23歳。玲子の店の常連客の一人で一緒にボーイハントに加わり楽しんでいる。雅彦の自宅からそう遠くないところに自宅を構え、夫と暮らしているようだが子どもはいない。セミロングに伸ばした可愛らしい顔立ちの美女で、推定Gカップのバストを自慢にしている様子。

奈津美
年齢は玲子よりは年上のようで、彼女の店の常連客の一人。デザイナーとして活躍しているらしいが、玲子と同じく正体は明かされていない。夫はいるようだが子どもはいないのは他の二人と同じで、玲子に誘われ痴女さながらの行為を楽しんでいる。テニスが趣味で二人よりはバストは小さめだが、それでも推定D~Eカップくらい。


【展開】

高校に通う雅彦はある日の朝色気抜群のショートカットの美女を見付け、満員電車の混雑に乗じてヒップに触れた途端、彼女と両脇にいた二人の女性に取り押さえられ観念する。しかし彼女たちは警察へ付き出す様子でもなく、次の駅での客の乗降に伴い逃げ場を塞ぐように扉付近に雅彦を連れていき三方から囲んでしまう。女たちはシャツ越しに雅彦の乳首をまさぐったり、スラックス越しに尻の合わせ目を弄ったりと役割分担して射精に導きその次の駅で雅彦を降ろす。そして雅彦のカバンから生徒手帳を取り出すと、これは預かっておくと告げて立ち去るのであった。

射精させられて屈辱を味わうとともに甘美な思いをしたと雅彦は次の日にコンビニで立ち読みしていると、例の美女たちのうちの二人に声を掛けられ有無を言わさずに車へ連れ込まれてしまう。どうやら美女の方が玲子で若い方が理沙という名前らしくビジネスホテルに向かうと、部屋に入るなり雅彦に全裸になるよう命じ、勃起しているペニスを見て元気そうと称賛しキスをしながら手扱きで射精させる。一度の放精で雅彦が収まる訳もなく、二人は裸になり女体を披露すると今度は理沙が自慢のGカップバストでパイズリを行い、口唇奉仕も加わっての攻撃で二度目の射精に導く。雅彦の意思とは関係なく玲子は私たちの玩具だと告げると騎乗位で雅彦に跨がり、更に理沙にも強制され雅彦が射精しても彼女が絶頂を迎えるまで犯され続ける。

苦痛を伴う扱いを受けても現金なもので雅彦は彼女たちに会いたいと思いを募らせ、偶然にもホテルの部屋から出る時に理沙の持ち物から住所を知っていただけに、彼女の自宅を突き止め呼び鈴を鳴らしてしまう。出てきた理沙はあからさまに迷惑そうな顔を浮かべるが、近所の目もあるからとリビングへ招き話を始める。玲子や奈津美の正体こそ明かさなかったものの、用が済んだら追い返すつもりでいた理沙だったが、雅彦の懇願に負けて乳房を露わにして鑑賞させる。雅彦もただ見るだけで済む訳がなく、言葉巧みに理沙に迫りソファーで四つん這いになった彼女を犯し中出ししてしまう。

雅彦の欲望は奈津美に向かい彼女が出入りするテニスコートで張り込んでいると声を掛けられ、夕闇の女子更衣室へ連れていかれる。どうやら理沙から話を聞いていたらしく生意気な子にはお仕置きが必要だと告げられ、雅彦は渋々裸になるとロッカーに背中を押し付けられながらのキス責めに遭い、手で射精させられてしまう。更にベンチに寝かされて顔面騎乗での奉仕を要求されるが、どうやら奈津美は濡れやすい体質を気にしているようで、雅彦は指を挿れてみたいと懇願しピストンで潮を吹かせるほどの快感を与える。そして対面立位にさせると、強気なはずの奈津美が羞じらうさまを見ながら中に発射する。

二人とセックスしたものの玲子の居所は分からずじまいたったが、ある日雅彦が下校しようとすると玲子が待ち伏せしていて、彼女が経営するランジェリーショップへと連れて来られる。私が筆下ろししたのに好き放題やってと憤っているようで、玲子は雅彦の手をストッキングで縛ると四つん這いにさせて尻穴を弄り恥じらいを与える。しかしされてばかりもなんだろうと雅彦を許しクンニを要求すると、思った以上に上達していることに感心しながら正常位で繋がるのであった。

玲子からもう奈津美や理沙とは逢わないでと告げられたにも関わらず雅彦は二人と関係を重ねていくが、ある日の放課後玲子が迎えに来てランジェリーショップの階上にある部屋に連れて来られる。玲子さえ堕とせば自分の好きに出来ると思い、雅彦は自分のモノになって欲しいと挑戦状を叩き付け、玲子も挑発に乗せられて少年の指ピストンで気を遣るほどの絶頂を迎える。その最中に姑からの電話に応対する玲子の弱い部分を見た雅彦は、正常位で激しく腰を振り大人の男として認めてくれたと達成感に浸る。

こうして三人と日替わりで逢瀬を繰り返していた雅彦だったが、ある晩玲子の自宅に招かれ自分に奉仕するように要求したものの、そこへ奈津美と理沙が現れ三人別々に行動していたことは始めから仕組まれていたことだと告げられる。やはり大人の女性と対等に付き合おうとしたのは早すぎたようで、雅彦は彼女たちのペットとして弄ばれつつも、一人前と認めてもらうよう努力しようと決意する。


【レビュー】

高校に通う少年が朝の満員電車に乗り合わせてたまたま前に立っていた美人に惹かれ、身体を密着させているうちに思わずヒップに手を伸ばした瞬間に、本人だけでなく両隣りにいた二人の美女に身柄を確保されてしまう。しかも電車のなかで三人から悪戯されるという異常な状況で達してしまい、生徒手帳を抜き取られ身元を知られては抗うことなど出来ず、美人妻たちの都合の良いペットとして扱われていく。これが本作の概要だが主人公はペットと呼ばれるほど酷い扱いを受けるでもなく、「弄ばれる」とは言いつつも彼が主導権を取る形での情交場面もかなり見られるため、人妻たちに可愛がられるごく普通のハーレム官能作品である。

三人のリーダー格の【玲子】は29歳の人妻でランジェリーショップを経営しているが、なかなか子どもができずに姑から催促されている描写もある。夫との仲は決して悪くはないがちょっとした気分転換のつもりで、常連客の【奈津美】(玲子より年上に見えるデザイナー)と新妻の【理沙】(23歳)を誘い、満員電車に乗っては痴女よろしく獲物を狙っていたようである。玲子は主人公に辱しめを与えてから次の機会では理沙を連れてビジネスホテルの一室で交わるが、正体がバレないように振る舞っていた人妻たちのうち理沙の正体が露呈する。ここからが本作の主題であわよくば三股を掛けられればと少年が主従逆転を狙い、それぞれにアプローチを掛けていく。

理沙の自宅を突き止め抗う彼女をモノにすると、前回の逢瀬の時には不在だった奈津美を狙い、描いていたシナリオが崩れたと苛立つ玲子に呼び出されてしまう。奈津美と玲子は主人公をペット扱いにしようとするので主人公が「される」印象が強いのだが、情交を繰り返すうちに立場が入れ替わり思い通りになったとほくそ笑むものの、現実はそう甘くはない…。結局は年上女たちの掌の上で踊らされていただけだと知るのだが、彼女たちに可愛がられるのもそう悪くはないはず。物語は少年の視点での描写のみで、ヒロインたちが何を考えているのかはあくまでも地の文での記述に留まっている。設定上は三人とも人妻だが「らしい」のは理沙だけで、他の二人は根がエス気質なのもあってらしさに欠けるのがやや物足りない点である。

tag : 高校生主人公 童貞

美野晶「みだら和服の義母」

美野晶「みだら和服の義母」
(竹書房ラブロマン文庫、2018年4月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大学からの帰りに苦手な犬に追いかけられた冬弥は、自宅に着くと汗を流してからキッチンで全裸になりビールをぐい飲みしていると、華道家で義母の美織や三人の教え子たちに立派な一物を見られ恥ずかしさのあまりに部屋に逃げ込む。人妻の千晶を始め周りの女性たちからは冬弥と美織の仲はバレバレで、浮気OKで奔放な千晶の手解きにより童貞を失い、更に梨沙や芽依までも積極的に関係を迫ってくるが…?


【登場人物】

佐々岡冬弥
20歳の大学生。幼いころに生母を亡くし中学の時に美織を義母に迎えたが、美織の見せる可愛らしさにいつしか女性として意識し始める。痩身で色白と頼りなさそうだが、一物だけは人並み外れており、梨沙曰く「アナコンダ」らしい。女性経験はない。

佐々岡美織
35歳。冬弥の父親の後妻で二年前に夫と死別したが、冬弥が社会人になるまでは実家に戻る気はないようで、彼と二人で暮らしている。結婚する前から華道家として活躍するが、感情が高ぶると性格が幼くなるらしく、千晶を始めとした教え子たちからは愛されキャラとして慕われている。Hカップで和装の似合う身体付き。

江藤千晶
38歳。美織の教え子で冬弥とも仲良くしている専業主婦。夫に寝取らせの性癖があり、浮気を大っぴらに容認されているせいか、偶然冬弥の巨根を目にしたのをきっかけに大胆に迫ってくる。Iカップと四人の中で最もバストが大きいが、ふくよか過ぎる訳でもなくメリハリの付いた身体付きとショートボブの似合う美女。

真田メアリー梨沙
22歳でコロンビア人の母を持つ褐色の肌が眩しいグラマラスな美女。市長の通訳係を担当するなど交際範囲は広く、本業のモデルもこなすなど華やかな印象を与える。付き合っている男性はいないようで、千晶の話を聞いて積極的に関係を求めるが、「アナコンダ」と連呼するように身体だけと割り切っているようである。Gカップ。

三崎芽依
19歳。市内でも著名な旧家の一人娘で、既に結婚相手は決められていて花嫁修業の一環で美織に教わっている様子。お嬢様然としているが意外にもセックスの体験はあるようで、父親からもタフな男なら別の男と付き合っても構わないと容認されている。他の三人よりは慎ましやかとは言え、Eカップと巨乳の分類に入る。


【展開】

子どものころから犬が苦手な冬弥は大学からの帰り道で大型犬に追い掛けられ振り切ったものの、すっかり汗だくになって帰宅すると、華道教室で美織がいないことを知り汗を流してキッチンで全裸のまま覚え始めたビールを味わう。しかしそこへ美織や教え子三人と出くわし、梨沙に「アナコンダ」と揶揄されて気恥ずかしさを覚え慌てて自室に逃げ込むが、ほどなくして千晶がやって来て今から部屋の片付けを手伝って欲しいと頼まれる。片付けなどただの口実に過ぎず千晶は冬弥を寝室に連れて来ると、大胆に迫りながら夫が寝取らせの性癖があって浮気は容認されているからとあっけらかんと告げる。初めての口唇奉仕で呆気なく果てたものの、冬弥は千晶に教えられた通りに合体し自慢の一物で貫き中出しするが、実は海外赴任中の千晶の旦那に実況中継されていると知り逃げ出してしまう。

一度千晶と関係を結んでしまっただけに冬弥は美織にバラすと脅されては情交に応じるしかなく、今日は千晶の自宅の和室でセックスしようとするが、隠しカメラが仕込まれていることに気付く。こうなったら開き直るまでだと冬弥はビデオカメラを抜き取り、もっと近付けて嵌め録りした方が良いでしょと告げ、長襦袢姿の千晶を四つん這いにして交わりアフターピルがあるから大丈夫だと言われて中出ししてしまう。そして千晶宅から出た時に偶然通りかがった美織に気付かず、キスを迫られ玄関先で千晶と口付けを交わすのであった。

美織に見られたとは知らない冬弥は何故義母が怒っているのか見当も付かぬまま大学に向かうが、その帰りに梨沙に待ち伏せされてドライブに付き合わされ、市の郊外にある温泉リゾートホテルに連れて来られる。梨沙は生地の少ない真っ赤なビキニを身にまとい、ひとしきりプールで恋人同士のようにはしゃぐと、部屋に繋がる個室プールに戻り胸の谷間に飲み物を注ぎおっぱいグラスで召し上がれと誘う。仕切りがあるとは言え身体を求められ冬弥は躊躇するが、バックスタイルになった梨沙に抗うことは出来ず交わり中出しすると、繋がったまま二度目はスローセックスで精を搾り取られてしまう。

千晶との逢瀬を知って美織は意識せずにはおれず華道教室の場で冬弥を弄ばないでと注意するが、そこに梨沙も加わり肉体関係にあると開き直られてしまう。冬弥は千晶からのメールで美織に知られたと気落ちするが、影で美織が地団駄を踏むほど悔しがっているのも知らず、次第に義母との仲はギクシャクし始める。そんなある週末に今度は芽依から自宅で花火大会を観ませんかと誘われて屋敷に向かうと、浴衣姿の彼女が出迎えてくれて庭のベンチで鑑賞していたが、ふと芽依の父親が現れていかにも性にタフそうだと豪快に笑われて違和感を抱き始める。しかも離れの客間での芽依と二人きりになっての会話は妖しいものとなり、今夜は旦那さまになって欲しいと求められては断ることなど出来ず、清純な芽依がエッチになっていくのを楽しむのであった。

相変わらず美織とはギクシャクしたままの冬弥だったが、千晶に温泉旅行に誘われ部屋で一戦交えてから露天風呂に入っていると、どうやら梨沙と芽依も招かれたようで冬弥も自棄気味になり二人と相次いでアナル性交に及んでしまう。その数日後千晶宅で4Pに及んでいた冬弥は、美織と上手くいかない苛立ちをぶつけるように対面座位で芽依の後ろの穴を犯していたが、千晶が突然庭に面した窓のカーテンを開けると何と美織が立っていて何も言わずに逃げ出す。千晶に促され冬弥は後を追って自宅に帰り教室に使っている和室へ向かうと、泣き崩れている美織を顔向かせて好きなんだと告白し、美織もまるで子どものように喚きながらも受け入れる。

そんな美織が可愛いとエッチでは冬弥が主導権を握り、バカップル同然にイチャイチャする毎日を過ごしていたが、ある日温泉でエッチするための予行練習と称して空き部屋にブルーシートを敷いてローションをぶちまける。そこへ千晶から貰ったスクール水着の上にシースルーの浴衣を着た美織を招き、ローションまみれになりながら背面座位で絶頂を与え、更にアナル性交で激しく喘ぐのを楽しみながら中出ししてしまう。美織一人だけだと甘い言葉を吐き出そうとしたその時、ベランダのないはずの部屋の外側から乱暴にノックする音が聞こえ、黒ずくめの衣装を来た千晶たち三人が侵入してくる。母子の性交を隠し撮りして弱味を握り皆で冬弥を共有しようとする企みのようで、カメラを奪い返そうとぬるぬるしながらも必死な美織を見て、冬弥は当分こんな生活が続くのだろうなと溜め息をつくのであった。


【レビュー】

美野晶作品の中では流行りとなっているのか、本作でも20歳の大学生主人公は見た目が頼りなく中性的とも思わせるような記述があり、子どもの握り拳くらいの先端に負けず劣らずに太い竿(いわゆる巨根)とのギャップを引き立たせようということなのかもしれない。こうした巨砲主義に乗っ取ってか、偶然にも彼の一物を目にした三人のサブヒロインたちから誘惑されそれを返り討ちにするものの、本命である義母の【美織】(35歳の華道家でHカップ)にバレてしまうのではないかと悩む描写が本作の前半を占めている。

主人公は寝取らせ趣味の夫を持つ人妻の【千晶】(39歳の専業主婦でIカップ)との初性交をきっかけとして、ラテン系のハーフモデルの【梨沙】(23歳のGカップ)、旧家の一人娘【芽依】(19歳のEカップ)と次々に関係を迫られる。千晶とは海外赴任中の夫に情交中の動画を見せ付けたり、梨沙とは温泉リゾートでイチャイチャしたり、お嬢様の芽依とはしっとりとしたエッチを体験したりと一応の工夫は凝らされている。ただシチュエーションを変えても意外なまでに官能場面としての手数は多くなく、ヒロインが全員巨乳なのもあって似たり寄ったりの印象も拭えないのだが…。

義理の母子というのもあり美織に対してはぎこちないやり取りの続く主人公だが、心はともかく一物によってメロメロにされた千晶が姦計を巡らし、二人をくっ付けようと試みるのが後半である。美織も表向きは母親だと口にするものの主人公が気になってしょうがなく、企みに嵌められて相姦に至ってしまう訳だが、感情が高ぶると子どものように拗ねてみせる点でギャップ萌えするならば破壊力満点であろう。ただ和装の似合うヒロインの割には、あまりそこを生かせていないのはちょっと残念で、終盤のコスプレ的な情交場面も個人的にはそこまで捻らなくても良かったのかな…と思うところである。


tag : 大学生主人公 童貞 近親相姦(義) 4人以上ヒロイン

辻堂めぐる「処女の甘い匂い 僕のハーレム黄金時代」

辻堂めぐる「処女の甘い匂い 僕のハーレム黄金時代」
(マドンナメイト文庫、2018年4月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)






【あらすじ】

冴えない中年童貞の祐輔はリストラに遭い、しかも同窓会でクラスメイトとの境遇の違いに失望し、衝動的に橋から身を投げようとして怖じ気付き思い留まろうとする。しかし運の悪いことに足を滑らせ川へ転落していくなかで、中学時代に粗相をしたあの時から人生をやり直したいと念じると、まるでラノベのように転生に成功し少女たちにモテモテの生活を送るのだが…。


【登場人物】

小嶋祐輔
40歳くらいの独身中年。中学の時に教室で粗相をして以来イジメに遭って卑屈な性格になり、受験に失敗したり職を何度も変えたりと冴えない人生を余儀なくされた。女性経験はない。同窓会で中学時代のクラスメイトと再会するが、彼らとの境遇の違いにショックを受け衝動的に橋から身を投げようとして気を取り直すものの、誤って足を滑らせ転落してしまう。

※祐輔が中学時代に時間遡行している世界が主な舞台となるため、純子を除いたクラスメイトたちは祐輔と同じ中学2年生の設定となります。(純子も含め全員処女)

平岡芽衣子
祐輔と同じ軟式テニス部に所属し、席も隣同士でいつも優しく気配りしてくれていた。品行方正を絵に書いたような真面目な振る舞いだが誰にでも好かれており、そこそこ胸も発達している。現在世界では同級生である病院の御曹司と結婚している。

清水愛希(あき)
陸上部所属でポニーテールの似合う日焼けした肌に童顔の美少女。現在世界では不良に暴行を受け中学2年の夏休みを境に一旦陸上から離れるが、高校に入ってからは再び陸上に打ち込み、駅伝大会の代表に選ばれるほどになる。結婚して一児の母となり、しのぶの子どもと同い年ということもあり親しくしている。

冴木しのぶ
祐輔の隣の家に住む幼馴染みで当時から165cm近い長身で、新体操部に所属しながらも胸もよく発達している顔立ちのくっきりした美少女。現在世界では大学の時に引っ越しして以来祐輔とは疎遠になっているが、結婚して一児の母となっている。

香月夏恋
水泳部に所属するハーフの美少女。本来は金髪碧眼だが小学時代にイジメに遭って転校して以来、髪を染めて黒のコンタクトをしている。その時に守ってくれた祐輔に想いを寄せていたが、再会して自分の容姿が変わってしまったのもあり、正体に気付いてくれずツンケンとした態度を取っている。現在世界では中学2年の夏休みに上京してアイドルデビューするも人気にならずに引退し、アパレル会社の社長として手腕を発揮する。

美原純子
祐輔たちの学校に二週間教育実習生としてやって来た教師の卵。際立った容姿にEカップの巨乳で何かと男たちから性的欲望の対象にされることにうんざりし、母娘二人の恵まれない境遇も相まって控えめに振る舞う癖がついている。現在世界では教頭になってはいるが、相変わらず独身のまま。


【展開】

会社をリストラされた祐輔は中学時代の同窓会に参加するが、クラスメイトたちの幸せそうな境遇に引け目を感じ咄嗟に嘘をつくものの、すぐにバレて嘲笑を浴びるだけだった。芽衣子の顔を見たら命を絶とうと同窓会の帰りに川に掛かる橋の欄干に足を掛けたが、やはり怖いと断念したところで足を滑らせ転落していくなか、あの中学時代の失敗さえなければ…と強く後悔する。
そして目覚めると祐輔は中学時代の教室で授業を受けていて、猛烈な腹痛に耐え切れずに粗相した記憶が甦り、教師の制止を振り切りトイレに駆け込み事なきを得た。どうせ夢なんだからと前向きに過ごそうと決心したものの、何故か中学に通う少年の身体なのに一物だけは大人のままであり、性欲を持て余す毎日である。そこで早朝ジョギングを始め愛希と仲良くなるが、ある日不良に絡まれ恐怖のあまりに愛希がお漏らししたのを見て、祐輔は馬鹿力を発揮し打ちのめしてしまう。これが好意をもたらしたのか愛希から放課後に陸上部の部室で手でしてあげると誘われるが、祐輔はどうせならとブルマ姿の愛希のお尻を触り、バックで素股同然にして愛希のお漏らしに合わせて射精する。

中間テストで祐輔は学年二位にジャンプアップして流石にしのぶから不自然だと言わんばかりに怪しまれるが、勉強を教えてと部屋を訪ねて来るといきなり部屋を覗いていたでしょと問われて困惑する。祐輔はしのぶが疚しいことをしていたかと聞き返し彼女がオナニーしていると知ると、恥ずかしいことではないから見せ合いっこしようと提案する。しのぶの手扱きで溜まっていた精を吐き出すと、白濁で汚れた身体を綺麗にさせてと土下座して求めペッティングで軽い絶頂を与えると、夜中に再び窓越しにやって来た彼女に顔面騎乗してもらって潮を吹かせるほどイカせるのであった。

愛希やしのぶとはペッティング止まりで祐輔は早くセックスがしたいと苛立つが、ある日水泳の授業で熱中症になり教育実習生としてやって来た純子に介抱してもらう機会を得る。初心な振りをして性の悩み事を打ち明ける祐輔に対し、これまで男性に消極的な性格に嫌気が差していた純子も自分が変わるきっかけになればと思い同意してくれて、放課後に女性の身体の仕組みをレクチャーしながら正常位で教え子を受け入れてしまう。しかし祐輔とは一度きりのつもりでいただけに、そのまま実習期間が過ぎ純子は旅立っていく。

上京しての修学旅行で祐輔は夏恋から冷たい態度を取られて首を傾げつつ、その晩優等生の提案で女湯を覗き見しようと提案されたものの、大人の女を知った祐輔は気が乗らないと反対する。しかし仲間が捕まり祐輔が首謀者だと冤罪を着せられ、夏恋たちの部屋に連れ込まれ尋問を受けるが、肝心のしのぶは素知らぬ顔で脱がせて恥ずかしい思いをしてもらおうと焚き付ける始末。こうして祐輔は夏恋や愛希、しのぶの三人に勃起を鑑賞され、射精させた人がご褒美を与えるという謎のルールになり、競い合うように少女たちの口唇奉仕を受けた末に夏恋の口内へ射精してしまう。
修学旅行から戻ったある日の放課後、夏恋は祐輔を視聴覚室へ連れて来ると、本当に私のことを覚えていない?と問い、コンタクトを外して裸になってしまう。金髪のヘアに碧眼でやっと祐輔は思い出したようで、小学時代に助けてあげたハーフ美少女が夏恋だと理解し、二学期からアイドルになるために上京するからと告白を受ける。グループには恋愛禁止の掟があり思い出作りのために抱いて欲しいと求められ、祐輔は念願の中学少女との性交に感極まりながらも処女を卒業させるのであった。

台風が接近中のある晩祐輔は「過去の体験」から川が氾濫し校舎が浸水したことを思い出し、暴風雨のなか芽衣子が可愛がっていた飼育小屋のウサギを助けようと後先顧みずに学校へ向かう。芽衣子も小屋の鍵を持ってやって来てケージに入れて連れ帰ろうとしたが、想定よりも早く川が氾濫し校舎へ避難したものの、本来なら犠牲になるはずのウサギを助けたために、その代償とばかりに芽衣子の命を狙うかのように超常現象が相次いで発生する。祐輔は過去を変えた罰を受ける覚悟を決め、芽衣子の純潔を奪うことで何とか災厄を振り払おうとするが、彼女と交えた後に救助ヘリに乗ったレスキュー隊に救出されるものの…。


【レビュー】

本作でデビューとなった作者の辻堂めぐる氏だが、マドンナメイト文庫でもそれほど大々的に「新人として」宣伝されている訳ではない。また実際に作品を読んでいくと文章自体こなれている印象であることから、全くの新人な訳でなく既存の作家の別名義という気がする。

作品自体は冴えない人生を余儀なくされた40歳近い主人公が、同窓会で再会したかつての仲間たちの境遇と比べられて悲観し橋から身を投げようとするも、踏み留まろうとして誤って転落し辿り付いた先が中学時代というタイムスリップを題材としたものである。近年では「転生もの」と言い換えた方が分かりやすいかもしれないが、舞台は主人公が転落人生を歩むきっかけとなる直前で、けれども内面的には中年で一物は少年らしからぬ大人のモノという点がいかにも官能作品らしい。童貞ながらも中年らしくネットリと味見していくのもまた官能面でほどよいスパイスとなっている。

攻略対象はクラスメイトの4人と教育実習生の合計5人(全員が生娘)で一応はメインヒロインと呼べる少女はいるが、それぞれに見せ場を持たせているせいか本命と言うまでのインパクトは無いように感じる。クラスメイトたちは優しく気にかけてくれるメインヒロイン(軟式テニス部)、隣人幼馴染み(新体操部)、陸上部の美少女、主人公に片想いのハーフ美少女(水泳部)で、一応は「ハーレム」と謳われているものの一人ずつ順に摘まみ食いという方が正しいのかもしれない。ヒロインの年齢が年齢だけに本番に至らない少女もいるし、少女たちがいずれもスポーツ部所属なのでコスプレめいたプレイもある。官能描写はあっさり目だが中身は中年男と少女という倒錯した状況は楽しめるし、ストーリー自体もしっかりしているので、ライトな転生官能小説を読みたいという方にオススメである。






比較的無難な作風で収まるフランス書院文庫に比べ、マドンナメイト文庫は美少女系の作品やフェチな要素に特化している印象を受けますが、ワンポイント(一作品で終わる)の作家さんも意外に多いような気がします。多様化という言葉が流行りになっていますが、まさにマドンナメイト文庫がその言葉にあてはまるように思います。

本作の主人公は心は中年ですが性の体験自体はなく、主なヒロインたちもみな処女というところから少年と少女の情交なのですが、時代遡行というエッセンスがその背徳性を薄める効果に繋がってもいます。「登場人物はすべて18歳以上です」という売り文句がありますが、その辺りに配慮した作りと言えるでしょうね。

tag : 中学生主人公 童貞 処女 デビュー作品 女教師

上原稜「おいしい一夫多妻【隣りの四姉妹】」

上原稜「おいしい一夫多妻【隣りの四姉妹】」
(フランス書院文庫、2018年3月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

国策により少子化に悩む解決策として一夫多妻制度が認められた日本で、偶然にも信也は隣家の四姉妹と結婚を認められる。しかし一年以内に懐妊しなければ婚姻関係の解消を求められるため、姉妹たちは何とか信也の子を宿そうと毎夜に渡り子作りセックスをするが、みな独占欲が強く誰か一人と落ち着いて出来ないのが悩みのようで…。


【登場人物】

立花信也
高校に通う少年。信也が産まれて間もなくに母を亡くし、父親は隣家の望月夫妻が海外で新規事業を立ち上げる為にその共同代表として一緒に渡航している。国による少子化対策として望月四姉妹との結婚が認められ、四人と同居して夫婦生活を始めるも、一年で懐妊しなかった場合婚姻関係の解消を迫られ、毎晩のように子作りに励んでいるのだが懐妊する兆しがなく…。

立花美菜子
32歳。父親が設立した貿易会社を引き継ぎ、現在は社長として経営に携わっている。結婚していたが夫が亡くなり、実家に戻った時に信也の妻の一人に選ばれる。四姉妹の中でも最も豊かな胸乳の持ち主で、腰まで届く黒髪を一つにまとめ淑やかな印象を与えるが、穏やかそうに見えつつもさりげなく長女の特権を振りかざしている。

立花綾女
27歳。美菜子が社長を務める会社で営業担当として手腕を振るっており、肩までギリギリ届くくらいの髪型にクールさを湛えた美女。結婚歴はあるが夫の浮気により離婚し、信也の妻の一人に選ばれる。女王様気質で信也を舎弟扱いするが、実は姉妹思いの優しい一面も持ち合わせている。

立花翔子
20歳。外語大学に通うスポーツ万能な美女で、茶色い髪をポニーテールにし溌剌とした印象を与える。日に焼けたアスリートボディだが胸やヒップの張り出しは女性らしい丸みを帯びており、夫の信也に対してはベタベタに接してくる。姉二人にはいつもやり込められているためか、栞にだけは強気な姿勢を崩さない。

立花栞
17歳?の高校に通う少女で信也より一つ年上。元々婚姻関係になる前から信也と付き合っており、互いに童貞処女を卒業した間柄。腰ほどまで伸ばした髪型と大人しい性格で落ち着いた印象だが、歳の近い翔子に対してはライバル意識を剥き出しにしている。


【展開】

望月家の四姉妹と結婚し信也は同居生活を始めたものの、毎夜のように誰と一緒に寝るかで喧嘩になり翔子と栞が主張するなか、綾女は社会人としての特権を振りかざし今晩は私だと宣言する。しかし美菜子は私は社長だからと切り出し結局は彼女の寝室で行為を始めるも、いつの間にか綾女が寝室にいて美菜子とどういう風にするのか披露する羽目になり、綾女が早く自分の番を回して欲しいのか姉にちょっかいを出してしまう。バックで綾女と交わっていると、今度は意趣返しのつもりか美菜子が妹の身体を弄り始め、信也は立て続けに精を搾り取られるのであった。

初夏を迎え信也は栞と一緒に登校していると、翔子が絡んで来て話題になっているクレープ店に行こうとデートに誘われ帰りに三人で行く約束をするが、ゲリラ豪雨に遭い早々に自宅に帰ってくる。濡れた身体を暖めようと浴室に向かうが何故か翔子と栞がやって来て、ソーププレイの果てに翔子の乳谷で果てると、今度は栞が私の膣中で綺麗にしてあげると対面座位で股がってくる。美菜子と綾女の時のように姉妹で競い合って連続で三度射精させられ、さすがに信也も疲れを隠せずにいたが、二人の幸せそうな顔を見ると満足気に微笑むしかない。

ある日の朝信也は下半身の違和感に目覚めると、綾女と栞がお目覚めフェラで奉仕しているのが見えて快感に堪らず射精すると、まだまだ時間はあるからとダブルパイズリを受けて二度目を発射してしまう。この日は美菜子と翔子が風邪をひいてしまったらしく、決して料理が得意とは言えない綾女と栞が夕食を作ってくれたが、邪魔者が寝室に籠っているのを幸いとばかりに二人とも裸エプロンで挑発を仕掛けてくる。食卓でオムライスを味わっている信也の足元に回った二人での口唇奉仕は結局は綾女に一人占めされてしまい、栞も負けじと立ちバックで誘うものの綾女にちょっかいを出されてしまう。綾女はへたれて椅子に座った信也に跨がり主導権を握ろうとするが、栞と信也の連携プレイにやり返されかつてない絶頂を味わうのであった。

風邪が治った翔子から美菜子とともに朝のジョギングに誘われた信也だったが、揺れる巨乳よりもぱつぱつの桃尻に欲情を覚え勃起が隠し切れないほどになり、途中の公衆トイレに逃げ込み一発抜こうとする。しかし美菜子と翔子が乱入してきてそんなにお尻が好きならばとスパッツ越しにぺニスを挟まれて射精してしまうが、二人のお尻を剥き出しにするとすぼまりを悪戯しながら口唇奉仕を要求し果てていく。その三日後綾女が出張、栞は友人宅に泊まりに行っており、翔子の提案で三人で川の字になって寝ようと信也を挟む形で美菜子のベッドへ並んで眠ることに。信也は美菜子からお尻を弄られたのが忘れられないとおねだりされ弄り始めると、背中越しに翔子が張り付いてきて後ろの処女をあげるからと誘われる。翔子は美菜子が眠りについたと思い込んでいたようで驚きをみせたが、姉妹で競い合うようにアナルセックスを求め、信也は代わる代わるに肛穴を貫き二人の背中へ白濁を浴びせ愛の証を見せる。

夏を迎えたある夜中にトイレへ行こうとした信也は酔い潰れて玄関でぐったりしている綾女を見付けるが、どうやら仕事でセクハラ紛いのことを受け怒りに任せて商談をぶち壊しにしたようである。いつになく弱気な様子の綾女を可愛いと思い勢いで玄関でエッチをしたものの、信也が風邪をひいてしまい本人より綾女の方が弱気な様子で、しかも風邪が治って1週間振りのセックスで信也が全く勃たないと見るやすっかり自分のせいだと落ち込む始末。
一緒にいた翔子は励ますつもりで姉に挑発的な言葉を投げ付けると、綾女が立ち直ったようでたまには趣向を変えてと二人でナースコスプレを提案する。しかも父親に事情を話したらしく薬まで用意していて、二人の口唇奉仕だけで溜まっていた精液を発射すると、まずは翔子から騎乗位で跨がられる。いつものように綾女が邪魔をしてくるが、翔子は取っておきだとばかりに身体を旋回させアニリングスを求めると、綾女の常識には及ばないようでその勢いに手をこまねくしかない。それでも綾女は気を取り直し女王様よろしく迫ると、翔子に悪戯され信也に突き上げられながら恥顔を披露してしまう。

信也との婚姻関係を始めて半年が経ち牽制し合っているのがまずいのか誰一人懐妊の兆しが窺えず、そこで美菜子から温泉宿の予約を取ったから環境を変えようと発案し、元々恋人だった栞も姉たちの同意を得られてほっとする。宿で有名な子宝の湯に浸かった四人は早速信也のいきり立ちを見て皆で奉仕して射精させると、部屋に戻りまずは栞から子作りを始め、次は翔子、綾女、美菜子の順に交わっていく。結局はいつものノリで誰か一人と交わっている間に他の三人の邪魔を受けるが、信也は連続射精の疲れを感じながらも幸せを実感するのであった。


【レビュー】

美少女文庫の主力作家の一人である作者は近年同人作品を原作としたノベライズの方が多く、ならばフランス書院文庫ではオリジナルのハーレム作品を書こうということではと思われ、「国策による一夫多妻」が認められた世界を題材としている。前作『夢の一夫多妻』と世界観は同じだが作品間で登場人物の繋がりはなく、メインヒロインを特に置かない形で隣りの四姉妹との「子作り」を意識した情交を主体とする。というのは一夫多妻制度には「1年経って懐妊しなかった場合は離婚」という条件付きだからで、しかしこれが生かされるのは最後の1章のみなのがちょっと勿体ないように感じられる。因みに出だしからヒロインたち全員と籍を入れており、毎日のように関係を持っている状況なので、生娘は一人もいないのが特色の一つである。

第5章までは四姉妹のうち常に2人が登場するように設定され、どこの章から読んでも基本的に問題の無い形に仕上がっており、さながらオムニバス作品の趣すら感じさせる。それだけに主人公やヒロインたちの設定は深く作り込まれてはおらず、個人的には同じ4人ヒロインでも一昔前の作品では主人公と関係する背景を持たせていたのと比べると、やや方向性が変わったのかなと思われた。

第1章:長女【美奈子】(32歳の未亡人社長)×次女【綾女】(27歳のバツイチOL)による寝室での奪い合い
第2章:三女【翔子】(20歳の女子大生)×四女【栞】(主人公の1つ上の女子高生)による浴室でのご奉仕合戦
第3章:綾女×栞で裸エプロン
第4章:美奈子×翔子で後ろでの交わり
第5章:綾女×翔子でナースコスプレ

やや気になるのは第4章で突然攻略対象が変わったり、第5章では体位からして相当アクロバティックなことをしないと難しいかと思われるプレイ(繋がったままでのアニリングス)に興じたりと、ややスムーズさに欠ける面もあったためやや評価を下げざるを得ないところも窺えた次第である。

第6章:美奈子×綾女×翔子×栞で全員

競い合うことから協力して「子作り」に励む方向に転換したとはいえ、一人と交わっていると他のヒロインに悪戯されるというのはこれまでと変わりなく、せめて終盤だけでも違った展開にしても良かったのかなと思う。






上原稜(上原りょう)さんはフランス書院文庫では2014年7月以来主戦場である美少女文庫の執筆に専念されていたのもあり、この間に同人作品のノベライズを刊行なさっています。

橘さん家ノ男性事情
上原 りょう
フランス書院
2016-06-01



本作は原作で高い人気を誇っており、その影響が過半であるという一面も否定できません。管理人自身は強烈なNTR作品と事前に知っていただけに購入していませんが、某巨大掲示板やAmazonなどのレビューを見る限り必ずしも「Win-Win」の組み合わせとは言えなかったと思います。その後にオリジナル作品を出してもイメージは付いて回り、再びノベライズ作品中心の執筆に移っていくからです。







優等生 綾香のウラオモテ (美少女文庫)
上原 りょう
フランス書院
2018-02-09



一つご理解いただきたいのは管理人自身はノベライズ作品が悪いというスタンスではありません。しかし上原さんが得意とする「ハーレム作風」と、これらの同人作品が持つ強烈な個性が噛み合っているのかどうか。これは疑問の付くところです。その上で本作の話に移ると「最終章を除いて情交場面は全て3P」に特化しており、チャレンジ精神は評価したいのですが、拙Twitterで述べたように「全てチョコレート味のケーキバイキング」を味わっているようなくどさを感じたのです。フランス書院文庫でも上原作品は色々と手を掛けて変化を模索していた時期もありましたし、本作は原点に帰ってこれが自分の得意パターンを押し出すのは分かるものの、情交ありきの場面を繋いだだけのように窺えます。

情交ありきがポルノ小説、だから話が有っての官能を盛り込む一般寄りの作品とは違うのだという意見も分かります。さじ加減の難しいところだとは思いますが、管理人個人の意見としてはどれだけ情交場面を詰め込んでも(羅列しても)興奮をそそるものがないと官能小説としては違うよねということです。意外なことに一冊全て目を通してみて「おっ」と思わせるのは、実はシンプルなものなのかもしれませんね。

tag : 高校生主人公 姉妹丼 4人以上

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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