桜庭春一郎『とろける婿入り【色っぽい嫁の母とふたりきり】』

桜庭春一郎『とろける婿入り【色っぽい嫁の母とふたりきり】』
(フランス書院文庫、2020年3月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大学の後輩である妻と意気投合してベッドインした一回で孕ませてしまい、そのまま授かり婿入りした新輔。妻は切迫早産の危険性が怖いと葉子の勧めで入浴中だが、そんな新輔の欲求不満を見抜いた葉子は入浴中の婿の元を訪ね…。


【登場人物】

澄野新輔
22歳。大学の後輩である女性と意気投合して一夜を共に過ごすが、その一回で孕ませてしまい、いわゆる「授かり婚」という形で婿入りすることに。元々内気な性格で女性にモテた経験も無かったが、この婿入りをきっかけに三人の女性に誘われることになる。

澄野葉子
39歳。新輔の妻とその妹の伊吹の二児の母親で、房総半島の興宿町(架空の街)で陶芸家として暮らしている。長女の突然の妊娠に怒るどころか、新輔を後継者として受け入れてくれている。メートル超えの巨乳で肉付きは良いが、肉体労働のせいもあってぽっちゃりとまではいかない身体付き。夫が亡くなって以来、男性との付き合いはない。

山内文菜
37歳。澄野家とはかなり離れてはいるが隣の家に一人で暮らしている。元々は関西出身だが遠縁に当たる山内家に嫁いだものの、子を為さぬままに夫は死別し姑も昨年亡くなっている。一人で果樹園を営み生計を立てているが、なまりのある和服の似合うおっとりとした美人で、葉子に負けずと劣らない巨乳の持ち主。

澄野伊吹
18歳。千葉市内の全寮制の女子校に通っている。連休を利用して帰省したが、新輔が葉子や文菜と関係しているのを知り、自ら後ろの穴ならと関係を求めてくる。茶髪をサイドテールにしちょっと日焼けしたいわゆるギャル系の少女だが、遊んでいるように見せつつも実は処女。


【展開】

澄野家に婿入りしたものの切迫早産が心配だと言う葉子の勧めで、新輔の妻は入院生活を送っている。その為に専ら自家発電でしか新輔は欲情を発散できずにいたが、その痕跡を見付けたらしく葉子はある日入浴中の新輔の元を訪ねる。いきなりの乱入に新輔は欲求不満で滾ったペニスを隠す間もなく、潜望鏡プレイで葉子の口腔に精を放ってしまう。精液と男根の臭いに発情したのか、葉子は浴槽の縁に座ってクンニでアクメを迎えた後で、バックで新輔に貫かれて何度も中出しを求めていく。浴室から寝室に舞台を移すと新輔の乳首を舐めて勃起を促し、自ら騎乗位で跨がって再び中出しをされてしまう。翌朝夢イキで目覚めた葉子は自らの淫性に目覚め、新輔を誘ってはセックスに及ぶのであった。

すっかり新輔に溺れてしまった葉子は陶芸の作業の合間に暑いと言って作務衣を脱ぎ、ふんどし姿で新輔を挑発する。工房に面した林道でいつ誰に見られるのか分からない屋外で犬のように交わるも、葉子にはまだ何かが足りない。スマホを置き忘れたとわざと隠していたオナニーグッズが見えるように仕向けて取りに行かせると、案の定戻って来た新輔からバイブを持ち出しこれを使ってと命じられる。玩具を使いながらの口唇奉仕で顔射され、自宅に戻り浴室でソーププレイで孕ませ願望を口にする葉子はただの牝そのものと言えた。

数日後NPO活動で葉子とともに山に入った新輔は、林の中で水産会社の女社長と婿とのセックスを覗き見てしまう。後から来た葉子も触発されたようで、競うようにパイズリで新輔をイカせると、対面座位で見せ付けるように同時に絶頂を迎える。それだけで物足りない葉子は帰り道で車を停め、ワンボックスの後部座席で拘束されながら、四つん這いになった新輔をアニリングスで射精へと導く。そしてギャグホールを装着し身動きの取れない状況で、アナルに玩具を突っ込まれた二穴状態で気絶するほどの絶頂を迎えてしまう。

葉子が個展のために東京に泊まりに出掛けた日、文菜から連絡が入り夕飯を作りに澄野家を訪ねるという。酔った勢いという苦い思い出もあったのに、文菜に日本酒を勧められた新輔はすっかり酔わされてしまう。文菜の目的はただ一つで自分も葉子と同じく新輔の巨根を味わいたいというもので、床上手な彼女は新輔を口腔でも浴室での手扱きでも射精させてしまう。萎えそうになっても前立腺を刺激して何度も性交に及ぶが、次の日は二日酔いを醒まそうと全裸散歩を提案し、新輔がしっかりと朝勃ちしているのを見るや林道でオナニーを見せ合い同時絶頂する。更に歩みを進めるとひと気のない海に面した公園へとやって来る。新輔にバックで貫かれて喘いでいたものの、覗き見している気弱な少年の視線を見付けると、彼に聞かせるように行為を激しくするのであった。

連休を迎えて帰省した伊吹と一日遊んで風呂で疲れを癒していた新輔だったが、そこへ伊吹が乱入してくる。母譲りの巨乳と艶々の若肌に見とれていると、いきなりアナルセックスしようと誘われ、理由を問うと真面目な彼氏に言ったら別れると言われそうだからとのことである。つまり膣内は彼氏のものだと受け取った新輔は葉子や文菜との関係を知られた弱みもあり、アナルスティックで尻穴を拡張させてから肛交を余儀なくされる。それから毎週のように帰省しては伊吹と後ろで繋がっていたが、あるとき彼氏と喧嘩して生理も近くて疼くからと前の穴でセックスしてしまう。実は処女だった伊吹はあっからかんと白状し、実は後ろの穴でオナニー中毒だと打ち明ける。そうなると新輔は肛姦の前にしているという浣腸を見たいという願望が沸き上がり、ありのままを披露した伊吹は新輔をご主人様と慕うようになった。

妻の臨月を控えて罪悪感を抱きながらも、葉子・文菜・伊吹との関係を止められずにいた新輔。それぞれにしていた緊縛・野合・肛姦もすっかり三人は受け入れるようになり、そんななかで出産を迎えると葉子から悪魔の囁きを聞いてしまった新輔は、退院して自宅に戻った妻までも調教してハーレムを認めさせてしまう…。


【レビュー】

大学の後輩の女性と関係し、身籠らせてしまった主人公・新輔(22歳)は、妻の実家に婿入りすることに。メインヒロインは姑で陶芸家の葉子(39歳)で、娘婿の欲求不満を知って端から積極的に迫っていく。初めは自宅や作業場だけだったのが、次第に野外でも交わる葉子も自らの隠れた性癖に気付かされていく流れである。 後半は隣りで暮らす未亡人・文菜(37歳)と、葉子の次女・伊吹(18歳)も現れるが、それぞれ露出癖と後ろの穴好きという性癖の持ち主。分量を考えたら次女だけでも良かったのかもしれない。






以下、読書メーターからの追記です。

これまでの桜庭春一郎作品の主人公には特殊性癖(特殊能力、特殊階級)を持たせていましたが、本作では平凡な青年像に終始しています。ヒロインたちに感化(逆調教)されて、次第に「ご主人様」として目覚めるのは変わりありませんが…。

セックス描写が先行し、ヒロインたちが「何故主人公に惹かれたのか」というプロセスが置いてきぼりになっているのは若干気になるところです…と言ってしまうと話は終わってしまうので、私なりに考えたことを挙げたいと思います。

現在のフランス書院文庫の主な読者層は?管理人のような世代かもう少し上なのかもしれません。一方で若い読者層に受け入れられる作風とは?私には正直見当も付きません。だから今が試行錯誤の段階だと考えると、桜庭作品も多数ある選択肢の一つなのだという答えに辿り着きます。

この作風は合わないと断じるのは簡単ですが、誰もかれも「◯◯さんのような作品」というのも考えものでしょう。だから個性を尊重するということは、受け入れられなくても存在を否定するまでには至らないのではないか。仮に本作でなくても何かがヒットしたとしたら、その理由は何かと考える必要はあります。多分それが出来なくなった時には、静かに去るのが賢明なのかなと思っています。批判するのも挙げ足を取るのも実に簡単で、気楽なものです。

これは官能小説に限ったことではないのかもしれませんね…。
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桜庭春一郎『通い子作り【お世話します】 義母、母の友人、友だちのママ』

桜庭春一郎『通い子作り【お世話します】 義母、母の友人、友だちのママ』
(フランス書院文庫、2019年10月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

義母のイレーネ、彼女の友人で遠縁に当たる翔子、後輩の母で隣人の真里音と仲良し三人組の熟女たちによって、すっかりマザコンで熟女好きな性格にさせられた涼。このままではいけない…と涼寄宿舎のある大学校に進学したものの、週末の一時外泊先を三人によって占拠されてしまう。しかも妊活に励む三人は「ご主人様」として涼の子種を望んでくる。


【登場人物】

高阪涼
21歳の国防大学校の3年生。防衛副大臣を務める祖父、訓練中に殉職した父親に続き、三代に渡る国防官のエリートである。しかしながら進学した理由はマザコン気味な自分を恥じ、敢えて隔離された場所に移りたいということだった。身長176㎝と隣人で後輩の真太郎よりはやや背は低い。父親がサディストと聞かされ、女たちによって次第にご主人様として開眼させられていく。

花重真里音
38歳。涼の二つ後輩の真太郎の実母で高阪家の隣人でもあり、神奈川県逗子市で暮らしていて、涼の祖父の計らいで議員秘書を務めている。普段は長い黒髪をポニーテールにしていて巨乳。涼の父親が女たらしでしかもサディストな為に、処女を捧げた真里音も調教されるのが好きらしい。

高阪イレーネ
34歳。涼の父親の再婚相手で、ブラジル人とのハーフ。涼の実母の従妹に当たる。褐色の肌にエキゾチックな顔立ちで超ロングにした黒髪の美女で巨乳。ライトノベルの作家兼脚本家である。涼の思惑とは裏腹に、真里音たちと日曜下宿を借り、週末は息子とベッタリという状況に変わりはない。夫は生前避妊具を着用してのセックスだったため、子どもが欲しいという気持ちが強い。

高階翔子
36歳。イレーネの友人で高阪家の遠縁に当たる。ベリーショートの茶髪、長身で吊り目が特徴的な美女で、声優かつ真里音と同じく予備国防官でもある。大物声優と籍を入れたがほどなくして他界。子どもはいない。亡き夫がお尻マニアのため、他の二人と同様に涼を新たなご主人様として求めて来る。やはり二人に負けないくらいの巨乳。


【展開】

息子から涼が合コンをすると聞いたのか、真里音は予行練習だと半ば強引に涼とデートの約束を取り付ける。亡き恋人には似ずに草食系で紳士的な涼に業を煮やし、真里音はラブホテルへ連れ込み正常位で初体験へと導く。しかし涼の父親に仕込まれた身体はまだ満足し切れておらず、息子をサディストに育て上げるのも楽しみと期待し、ロープを取り出して後ろ手に縛らせてのイラマチオや、バックでの荒々しいセックスを堪能する。
涼は亡き父親が真里音と付き合っていたと聞かされて驚くも、彼女の息子でもある後輩から同情で抱くのだけは止めてくれと釘を差され、改めて真里音が好きなのだと自分の気持ちに向き合う。そして次の週末に再び真里音に誘われ子作りを請われると、人目に付かないところでのカーセックスで連続中出しをしてしまう。

真里音が妊活をし始めたと聞いて、察しの良い翔子は相手は涼しかいないと気付き、元々イレーネも含めて三人とも同じことを考えていただけに涼を誘惑しようとする。亡き夫にアナルでしかイケない体質に仕込まれていたこともあり、まずは涼を四つん這いにさせてアニリングスしながら大量射精に導き、自分にもして欲しいとねだる。こうして翔子との初性交はアナルだったものの、涼としては膣でも感じて欲しいと優しい言葉を囁きながらのスローセックスでも絶頂させ中出しする。こうして子作りレースに加わった翔子は、外泊許可を取っていない涼を大学校から連れ出し、門限までの時間が惜しいと公衆トイレでパイズリやバックでの肛姦に及んでしまう。

次の週末に涼と日曜下宿で二人きりになったイレーネは、自分だけセックスが無いことに大いに不満を抱き、自ら服を脱いで涼を誘惑する。そして涼の服も脱がせると、乳首を舐めながらの手扱きで大量射精に導いてしまう。義理とはいえ母子なのに…という戸惑いもすぐに消え、寝室のベッドで対面騎乗位で結ばれた涼は、イレーネのおねだりもあり「ママ」と呼ぶようになり、周囲にも一層マザコンを拗らせたと噂されるようになる。大学校の女子の後輩と話をしていたのを見ただけで嫉妬するイレーネを可愛いと思いつつ、涼はラブホテルで花嫁衣装のコスプレセックスをし、叩かれると感じてしまう義母のマゾ気質を引き出すのであった。

こうして三人の熟女によってサドのご主人様に仕立てあげられた涼は、真里音、翔子、イレーネと週替わりでのラブラブ調教セックスを楽しむが、どうせなら3Pで…となるのも無理のないところである。アナル未体験の真里音には翔子が加わり、翔子にはイレーネとのレズプレイからの二穴性交、イレーネには真里音に見られながらの排泄プレイと子作りと並行しての行為に及んでいく。

数ヵ月後基地での行事に予備国防官として駆り出された熟女三人に対し、涼は自宅へ送る途中に予め目を付けていた山間部に車を走らせる。またある時は雨の降る夜の公園でレインコートだけ着させて、東屋での4Pと…露出性交を楽しむ。繰り返される中出し性交に、三人の望む未来が到来する日もそう遠くなさそうである。


【レビュー】

昨年2018年に第20回フランス書院文庫の特別賞でデビューした桜庭春一郎氏の第3作である。デビュー前から別のネームで小説投稿サイトで作品を書かれているようで、本作もそうしたライトノベル的なアプローチを試みた誘惑系官能小説と言えるであろう。但し誘惑系と言っても作者が調教要素を盛り込む傾向が強く、その種の話が苦手な読者にはややハードルが高いのかもしれない。これも若い読者層を取り込みたいフランス書院の試みの一つと考えれば、納得のいくところなのかもしれない。

主人公は国防大学校(という架空の存在)に通う21歳の青年だが、彼の周りにいた三人の熟女たちによる影響もあり、マザコン気味で熟女好きにされてしまっている。そこから逃れようと敢えて寄宿舎生活のある先に進学したものの、週末に帰省する日曜下宿を借り上げられており、「通い」と言うよりも彼女たちの掌の上で転がされている印象である。

・友人で大学校の後輩の実母・真里音(38歳)
・主人公の義母でブラジル人ハーフのイレーネ(36歳)
・主人公の遠縁でイレーネの友人・翔子(36歳)

確かに「子作り」を謳うだけに三人ともに未亡人で主人公の子を宿したいという願望はあるが、作者としては調教要素の方に力点を置いているようである。真里音は縛られること、イレーネはお尻を叩かれること、翔子は後ろで交わることを主人公に求めて来るのである。あくまでも愛あっての調教で辱しめを与える(ヒロインに取っては被虐の悦びを得る)のが目的だから、誘惑系好きな読者でもハードルは高くないと思われる。個人的には「子作り」なのだから後ろの描写はもっと少なくしてもとは思うが、作者の個性と考えれば納得のいくところである。

第1章:真里音と初体験
第2章:翔子と後ろでの交わり
第3章:イレーネと
第4章:第3章までのおさらい
第5章:3人のうち2人とのプレイ×3パターン
第6章:全員で

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桜庭春一郎『お泊まり看護 未亡人兄嫁と姪が子作りまでお世話します』

桜庭春一郎『お泊まり看護 未亡人兄嫁と姪が子作りまでお世話します』
(フランス書院文庫、2019年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

未亡人で兄嫁のゆかりに憧れを抱く敦史は、ある日熱を出して寝込んでしまうが、気が付くとゆかりがわざわざ部屋を訪ねてくれていた。体力が回復するとゆかりを自分のものにしようと、あれこれと調教じみた性交を繰り返す。そんななかで義娘の萌絵もまた敦史への想いを秘めつつ、母親の身代わりと称して迫って来る。


【登場人物】

神谷敦史
18歳の大学1年生。現在は進学のために一人暮らしを始めた。小さい頃からゆかり一筋のために童貞だが、人並み外れた巨根と精力の持ち主。ゆかりがマゾ気質だと見抜きアナル調教を行うが、基本的には愛情のこもったものである。

相川ゆかり
37歳。敦史と歳の離れた兄の妻だったが、子どもを作ることも無いまま死別している。バスト105㎝Iカップとふくよかな体型で、優しく母性に満ちた性格。但し何処かで他人に依存しやすいタイプでもあり、敦史に男を感じ関係を持ってからは何でも言いなりになってしまいがち。著名な翻訳家でもあり、また実家の相川家は資産家であるために、長老たちからは後継ぎを望まれていた。

相川萌絵
18歳。戸籍上はゆかりの養子となっているが、実は萌絵の祖父が婚外子であり、相川家に入った経緯がある。従ってゆかりとは叔母と姪になるが、バスト97㎝Hカップの巨乳で顔立ちもよく似ている。ゆかりと敦史の関係を知り、男児に拘る相川家のために敦史の子を宿そうと決意する。処女。


【展開】

風邪で寝込んで敦史は妙な夢を見て目覚めると、何とゆかりが合鍵を使って部屋に入り看病をしてくれたのだと知る。無防備にも乳谷を見せるゆかりに欲情し勃起してしまうが、ゆかりはそれを見て嫌な顔一つせずに奉仕してくれた。実はゆかりも敦史が幼い頃から好きで、馬乗りになり筆下ろしまでしてあげると、数日間風呂に入っていない若牡の体臭に発情し始める。そんなゆかりは敦史に命じられるままにアナル拡張を行い、二週間後に排泄する姿まで披露して後ろの処女を捧げてしまう。

そんなある日敦史とゆかりが白昼堂々とラブホテルから出て来たのを見付けた萌絵は、自分の本心を隠して許されない関係だから断つべきだと敦史を糾弾する。売り言葉に買い言葉でならば自分が身代わりになると言った以上、敦史の要求は想像の範囲を超えていたものの、萌絵もまたアナル拡張をした上でバッグヴァージンを捧げてしまう。そして萌絵は前の処女もと敦史を求めるのであった。

敦史は萌絵も含めて孕ませてやろうと決意を固め、ゆかりに全てを打ち明けて二人とも奴隷にすると宣言する。二人をベランダに立たせて小用を足させたり、スケスケのネグリジェを着たゆかりと彼シャツを着た萌絵が眠っているところを犯したりとやりたい放題である。更に母娘でガチレズプレイを迫ってディルドウで前後の穴で交わったり、エネマグラを使って二穴同時絶頂に導いたりするなど常に母娘三人のセックスに浸っていく。

これだけ過激なプレイを繰り返していたものの、ゆかりはまだ亡くなった兄への想いが強く結婚指輪をしており、相川家からの再婚話も煮え切らない態度のままである。そんな苛立ちをぶつけるようにゆかりの母からの電話の最中にゆかりを貫き、ひどいと怒る萌絵までも犯してしまう。自分が相川家に話を付ける訳にもいかない、ゆかりと萌絵が自分の口から破談を申し出させないとと敦史は調教性交を続けようと決意を固める。

そして数ヵ月後萌絵の懐妊をきっかけに、ゆかりは再婚話をきっぱりと断り、萌絵も婚外子ながらも産んで育てたいと相川家に申し出る。広い家もあるのだし移り住んだらと母娘に勧められたが、敦史は二人の孕み妻と引き続き六畳一間の狭い部屋でイチャイチャする生活も捨てがたいと悩むのであった。


【レビュー】

昨年『淫らでごめんね』(フランス書院文庫官能大賞特別賞受賞作品)でデビューした作者の二作目に当たり、今回は特殊性癖などの捻りを加えずにシンプルに兄嫁と姪の母娘を題材としている。熱を出して倒れた大学生の主人公のためにお泊まりして看護という出だしは誘惑路線の基本形の一つだが、何としても兄嫁を独占してやろうと決意した辺りから調教要素が押し出されている。

・歳の離れた未亡人兄嫁【ゆかり】(37歳)
・主人公と同い年の姪に当たる【萌絵】(18歳)

初めはゆかりに劣情を覚えた主人公が彼女に知られて…という流れだったのに、病から回復すると牡としての本能に目覚め始めたと言うべきであろうか。官能描写の過半が後ろでの交わり主体となってしまう。誘惑路線、暴虐路線のいずれにもおいても「他の男に征服されていない象徴」として使われる肛門性交だが、特に何の前置きもないままに準備しておいてと言われて開発するのは気掛かりな展開である。あと個人的な趣向の問題だが後ろ主体の描写自体が違和感が強いので、ここは星を下げる理由として述べておきたい。

萌絵に関してはゆかりと主人公の関係を知り、自分が身代わりになるからというこちらも割と王道的な流れである。ゆかりは後ろでの行為が好きだからと敢えて萌絵が退きそうなことを告げているので、主人公も決して悪者ではないのだが後ろが先というのはやはり気になるところである。そこに加えて萌絵自身のお家事情(母娘は義理の関係)も絡むので、その目的が先行するというのも減点要素である。母娘に愛情を注いでいるのは分かるが、いかにもな誘惑路線という紹介の通りに期待して読むと、ちょっと違うのかなと思うのかもしれない。






Amazonに投稿したレビューに補足します。

本作のタイトルで何となく窺えるのは、過去にヒットした作品の引用だということでしょうか。これによって「押しかけ」系の甘い雰囲気を醸し出しているようですが、実際に読んでみると凌辱系にも見えてしまいます。作者の意図するところがはっきりと伝わるのかどうか気になります。こういうミスマッチは度々見られるのですが、題名を付ける際にもう少し考えた方が良いのかもしれません。(タイトルは作者ではなく、編集サイドが付けるようですが…。)

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桜庭春一郎『淫らでごめんね 僕のかわいい奴隷たち』

桜庭春一郎『淫らでごめんね 僕のかわいい奴隷たち』
(フランス書院文庫、2018年9月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

露出しての性交でないと欲情しないという性癖を持つ咲人は、未だに童貞のままで自分の好みに合う女性はいないのではと悩んでいた。折しも露出癖を持つ若者が急増したことを受けて政府はある島に「特区」を設け、厳しい管理の元に彼らを受け入れることとなり、その報せを受けた咲人はすんなりと住人となれたわけだが…。


【登場人物】

高瀬咲人
19歳の大学生。イケメンに分類される整った容姿で、実際にナンパすれば女性が付いてくるほどだが、露出性交でないと勃起しないという性癖がネックとなっていた。政府の方針で茶屋島に「特殊性癖特別区」が設けられることになり、厚生労働省から報せを受け応募すると、厳しい審査も難なくパスして住人になることに。通信教育を受けながら書店でバイトしており、女の子たちとの出逢いを待ち望んでいる。

瀬名琴絵
18歳の高校3年生。短めのポニーテールが似合う文武両道の美少女で、しかもライトノベル作家としてテレビアニメ化もされた作品があるほどの才能を持つ。しかし父親の持っていたアダルト作品の影響を強く受け、露出プレイが次第にエスカレートし、自ら茶屋島への居住を希望した。咲人の存在を知り一連の出来事のきっかけを作った張本人である。処女。

秋野めぐる
18歳の高校3年生。真っ赤な単発に日に焼けた褐色の引き締まった身体のアスリートで、陸上短距離がメインだが水泳もこなしている。秘所のオナニーでは達せず、偶々読んだ本でアナル開発の話を知って絶頂できるだけでなく、競技に集中できるというメリットもあることから普段から器具をお尻の穴に入れている。琴絵のラノベのファンで「特区」の学校で知り合いになっている。処女。

二条日菜子
20歳。祖父がデンマーク出身のクォーターで金髪を縦ロールのおさげにし、174cmの高身長と99cmでHカップのバストと日本人離れした肢体の持ち主。苗字の通り旧華族の家柄で非常に高貴で言葉遣いも丁寧な故に、母親同士が親友という関係から何かと咲人にお姉さんぶった振る舞いを見せている。現役大学生ながらも声楽やピアノの才能を持つが、実は縄縛されることを悦ぶ性癖の持ち主で自ら望んで「特区」に来た。処女。

桜内由希乃
19歳。奈良県出身の大学生で、黒髪を姫様カットした和服の似合う小柄な美女。実は漫画家としても活躍中でラノベの挿し絵も手掛けている。しかし大の男性恐怖症でかつコミュ障の持ち主でもあり、その裏返しからか浣腸して用を足すことに悦びを感じてしまい、それを知った両親の勧めもあって「特区」にやって来た。処女。


【展開】

バイト先の書店で琴絵と出逢いしかもスカートの中の秘所を露わにして、オナニーまでして見せられては咲人も脈ありと判断し、仕事を終えて早朝の公園でサンダルだけ履いた全裸プレイを楽しむことに。既に琴絵の花園はぐっしょりと濡れており、公衆トイレでと考えていた咲人の予想を上回り、琴絵は芝生へ四つん這いとなり挿入を誘う。あっさりと脱童貞を果たした咲人は琴絵のリクエストに応えるように、野外コンサートの観客席での露出性交や、ひと気のない図書館でのプレイと次第に行為をエスカレートさせていく。

ある日琴絵は用事があるらしく咲人は島を散策して競技場にたどり着くと、短距離の練習をしていためぐるのお尻に釘付けとなるが、練習を終えためぐるに呼び止められる。どうやらめぐるは咲人に興味があるらしく植え込みの影に連れて行くと、お尻に器具を挿入しているのを見せ付けた後で咲人のぺニスを取り出し、尻を付き出させた格好にしてアナル舐め手扱きで射精させてしまう。
次のデートではアナル性交もと期待していた通り、咲人はめぐるが練習する屋内施設のシャワールームで行為に及ぶが、恋人繋ぎをして出て来たところを琴絵に見付かってしまう。琴絵は焼きもちは見せたがどうやら咲人の二股は認めてくれるようで、咲人はめぐるにも同じように愛していると告げる。そして全国大会でめぐるが優勝し島に戻るが、めぐるの望んだご褒美は咲人のアナル性感を開発することであり、対面騎乗位でアナルで繋がると器具を挿入してドライオーガズムを体験させ、更にボンテージ姿で彼の尻穴を犯していくのであった。

めぐるとの性交をきっかけに咲人は琴絵の後ろの処女も奪うが、そんなある日図書館で居眠りしていて閉館時刻を過ぎてしまい、目を覚ますと暗がりで日菜子が全身縄縛の姿で角オナしているのを見てしまう。口止めの代償だと言い訳にしながらも幼馴染みに犯される体を望み破瓜した日菜子は、数日後モノレールの車内で乗客に見られてのオナニーや、咲人に貫かれる性交に悦びを感じてしまう。更にコンサートでは催眠術を掛けられ、観客にスカートの中まで見せてしまい、流石に日菜子もあんまりだと怒るものの駐車場に停めたオープンカーでセックスに応じる。そして咲人がめぐるにお尻を犯されていると聞いて驚くが、病院に見立てた施設で琴絵とめぐるに後ろの穴を開発され変態的なプレイに溺れていく。

夜道のゴミ置き場でわざわざ三脚を立てて自ら浣腸して用を足す姿を収めていた由紀乃を見てしまった咲人だったが、見られていると知って彼女は後始末もせずに逃げ出してしまう。偶然図書館で由紀乃と再会すると、持っていた動画をネタに「いじめる」ことになりアダルトグッズを買わせたり、浣腸プレイをした後で後ろの穴を犯したりする。更には夜中の海辺でシートを敷き見られてしまう危険を冒してまでセックスを始め、彼女の被虐願望を叶えるべくAV撮影まで提案すると、その動画を見たという琴絵や日菜子までが刑事もののAV撮影に応じてしまう。流石にプライドの高い日菜子は「商品」を見て固まったまま気絶しまうが、咲人はやれやれと思いながらもいつかはこの動画を披露したいと考えるのであった。

後ろでの経験こそあれど実はまだ処女のめぐるのために、琴絵たちはホテルの部屋でのグループセックスを提案する。五人一緒に交わるのはこれが始めてでみんなに見られての破瓜を迎えたが、めぐるの性癖を知っているだけに膣内性交だけでは終わることはなく…。


【レビュー】

第20回フランス書院文庫官能大賞 特別賞受賞作品

2017年11月末締め切り分の第20回官能大賞にて、新人賞は2018年5月のデビューの一方で、特別賞を受賞した本作は少し遅れての刊行である。応募作品の元のタイトルは「特殊性癖特区 秘めた願望を持つ女の子たちの露出調教から始まる恋」で、受賞者が某小説投稿サイトにて発表していた作品である。(現在は非公開)
フランス書院文庫的にマイルドな題名に修正されており、ヒロインの年齢や属性などに手を加えている可能性はあるが、元のタイトルが作品そのものを表している。特殊な性癖を持つ若者たちの猥褻行為に悩む政府が「特区」を設置し、そこで暮らす彼らが露出に拘った性交を繰り返すのを「日常」として描かれている。主人公は19歳の大学生、ヒロインは全て18歳~20歳となっており、ややファンタジーな設定を盛り込みつつ、若い読者層を念頭に入れたライトな作りだと言えるであろう。

主人公は運営団体から勧誘される形で「特区」へ移り住むが、来て間もなく【琴絵】(18歳)に惹かれて初エッチが衆人環視の公園という青姦プレイが作品を象徴している。人目に付こうがあられもない声を挙げようが、全てが法の元で許される設定であるため、何処か現実離れしている感じとなる。そこにボクっ娘の【めぐる】(18歳)、主人公の幼馴染みでハーフ大学生の【日菜子】(20歳)、大和撫子な大学生【由希乃】(19歳)と1章で1人ずつ対象が増えていく形である。ヒロインそれぞれがラノベ作家、アスリート、ピアニスト、漫画家と特異な才能の持ち主であり、彼女たちをお世話する立場にも映る主人公は、性欲のままに調教を楽しむだけでないところが興味深い。(ジャンル分けとしては誘惑作風となる)

ひとまず新たな才能を迎えた点は素直に喜ばしく、情交場面としては及第点だがまだまだエロく書けそうな余地はありそうで、今後官能作品を書くのであれば見た目の華やかさだけでなく更に深みを増した描写を書けていければと思う。個人的にはめぐるが主人公の後ろを開発する場面は好みであるが、由希乃のおもらし属性は若干際どい印象。(公式で由希乃に触れていないのはそのせいであろうか)バランスを取って星4つとしたい。

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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