音梨はるか『奥ゆかしいのにいやらしい四人の未亡人』

音梨はるか『奥ゆかしいのにいやらしい四人の未亡人』
(フランス書院文庫、2020年1月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【公式のあらすじ】

「ああ、これがほしかったの……もう好きにして」貞淑な貌を捨て、たくましいモノにすがる貴和子。
懐かしい人肌の温もりに閉ざされた花弁が開く。蜜壺から滴る愛液のように流されてゆく哀しみ。
懺悔よりも今はただ、悦楽の渦に溺れていたい……兄嫁、義母、女上司、叔母……訳ありの喪服熟女。


【登場人物&展開】

※本作は60ページ程度の中編を集めたオムニバスです。

第一章:貴和子 未亡人兄嫁と匂い 藤堂貴和子(38)と坂巻晃次(26)

香道を極めた一族の藤堂家に兄が婿入りするも急逝し、四十九日法要を終えた晃次は貴和子から夫のトランクを開けて欲しいと頼まれる。晃次は勘を働かせてロックの暗証番号と鍵の在処を言い当ててしまうが、トランクの中にあったものは…。夫婦の秘密を知った晃次は妄想と共に股間を膨らませてしまい、それを見た貴和子は男のにおいに敏感に反応して晃次を誘ってしまう。彼もまた貴和子の体臭に惹かれてしまい、また次の週も変態めいたセックスに励んでいく…。

第二章:真悠 未亡人義母と美脚 真悠(32)と諒(夫の連れ子)

一年前に息子のブリーフの夢精の痕跡を見付けた真悠は、血の繋がりのない諒の為にオナニーの仕方を教えるだけでなく、口腔で精を受け止めるのを習慣としていた。さすがに肉体関係だけは踏み込めない。真悠にはある秘密があったし、諒もまだそれを求める年齢では無かったからである。それでも諒が真悠の下着や美脚に興味を持つのを知ると、遂には身体を差し出してしまい…。

第三章:里奈 未亡人女上司と脇毛 高遠里奈(34)と水野孝介(22)

新入社員の孝介はたまたま入社した会社で社長の娘で専務である里奈に見初められ、表向きは専属秘書として裏ではセフレ同然の関係にあった。里奈は脇の下のお手入れをしておらず、汗でブラウスから透けていたのを孝介が食い入るように見ていた反応から、同じ性癖の人間と見抜いたのであった。そんな孝介のご褒美は蒸れた脇の匂いや脇扱きだが、こんな美人が何で再婚を考えないのかと疑問を抱く。そして里奈が初めて付き合ったある男性の性癖が影響したと打ち明ける…。

第四章:梓 未亡人叔母と巨乳 梓(36)と和晴(甥っ子)

看護師の梓の目下の悩みは熟れつつある肢体で、特にバストに至っては3桁に迫るほどのHカップである。いわゆるちょいポチャ体型で痩せないと…と思っていた矢先、甥っ子の和晴が泊まりにやって来る。和晴は息子の遊び相手になってもらい一緒に入浴したが、先に出た息子の口からペニスが大きいと聞かされ、着替えを用意するのを口実に浴室を覗いてしまう。何と和晴はちょいポチャ好きで、二週間も抜いていないと聞かされて、梓はお口でならと射精の手伝いをしてしまう。そしてひと月経ったある日、息子が義父母の元で宿泊することとなり、和晴を自宅へと招き入れる…。


【レビュー】

熟女と特殊性癖に拘ったオムニバス作品

フランス書院文庫で4冊目の刊行となった女流作家・音梨はるか氏による三十代熟女と特殊性癖に拘ったオムニバス作品である。

第一章:未亡人兄嫁と匂い
第二章:未亡人義母と美脚
第三章:未亡人女上司と脇毛
第四章:未亡人叔母と巨乳

第一章と第三章は二十代の主人公だが、第二章と第四章に至っては年齢こそぼかしているものの、少年と言って良さそうな主人公であり、個人的には後の二章がより倒錯的でお勧めである。
第一章は好ましい男性のにおいに反応してしまう香道を極めた女性と体臭フェチな青年を題材に、第二章は義母に脚フェチ(プラスアルファ)の趣味を持つ少年、第三章は脇の下を処理していない上司に惹かれる新入社員(プラス匂いフェチ)、第四章は熟れて来た体型にコンプレックスを持つ叔母に興味を持つ甥となっている。

音梨氏はデビュー当時から創作において、独特のフェチシズムを持たれているのかなとは感じたが、本作では書きたいものの総決算という趣でもある。一つ一つの60ページ程度の中編は続きを楽しみたいと思う一方で、一つの章にこれだけ詰め込んだのだから後はその延長上に過ぎない(=物語として完結出来ている)とも感じた次第で、今後どの方向性なのかは分からないが次の作品も楽しみである。
スポンサーサイト
[PR]

tag : 4人以上ヒロイン 短編集 童貞 処女 近親相姦(義) 未亡人

音梨はるか『貸し切り混浴【ずっとしたいの】 はげまし兄嫁となぐさめ義母』

音梨はるか『貸し切り混浴【ずっとしたいの】 はげまし兄嫁となぐさめ義母』
(フランス書院文庫、2019年9月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

付き合っていた恋人との婚前旅行を控えていた康平に、一方的なドタキャンを食らわされてしまい、傷付いている彼を慰めようと兄嫁の若菜が旅行に同伴してくれる。しかし康平は自分だけが苦しんでいるとやけ酒を煽り、若菜を押し倒してしまい…。


【登場人物】

緒方康平
25歳。両親や兄夫婦と同居。付き合っていた彼女と北陸への婚前旅行を前に、突然一方的な別離を告げられてしまう。キャンセルするのも勿体ないと義母の葵と兄嫁の若菜で相談し、若菜が旅行に付き合ってくれることになった。

緒方若菜
28歳。現在父親と共に海外出張中の康平の兄と5年前に結婚したものの、子宝に恵まれずに挙げ句には浮気されていたことが発覚。康平との旅行で間違いがあったら…という期待と不安がない交ぜになった状況で、一日目の夜から関係を結んでしまう。Dカップ。

緒方葵
34歳。康平の父親の後妻に当たる。当時は夫が上司で口説かれた末に結婚はしたものの、長らく付き合っている愛人がいることは薄々気付いていたようで、仲の良い若菜から相談されて探偵社を紹介する。早くから若菜が康平に好意を持っていたことを見抜き、傷心旅行に同行するよう提案する。


【展開】

宿を予約し婚前旅行の手筈を整えていた康平だったが、彼女に二股を掛けられた挙げ句に一方的な別離を告げられてしまう。若菜は落ち込む康平を励ましてあげてと葵から頼まれ旅行に同行するも、康平は仏頂面で泊まった宿でもやけ酒をあおって酔い潰れるだけである。酔った勢いでのし掛かられてペニスを挿入された若菜は、すんでのところで膣内射精だけは免れるも、普段の康平は自分本位なセックスをしているのでは?と察する。正気に戻り余計に落ち込む康平に若菜はキスからきちんとしなさいとレクチャーし、正常位で受け入れフィニッシュは腹上に白濁を浴びせられる。

翌日観光地を巡りながら能登半島を北上する二人は、若菜の気遣いもあって名前で呼び合い束の間の恋人気分に浸る。水族館でイチャ付くカップルを見て卑屈になる康平に密着すると、現金なもので康平は勃起が収まらず恥ずかしそうにするのを見て、若菜は化粧室に誘い手で射精に導いてあげる。しかしデートの最中に探偵社から連絡があり、やはり夫が愛人を呼び寄せて海外で浮気を楽しんでいることを知ると、康平を宿の露天風呂に誘い口唇愛撫から立ちバックで交わってしまう。律儀に膣外射精する康平に複雑な気持ちを抱きつつ…。

察しの良い康平は兄嫁の豹変に夫婦で何かあったのだろうと若菜に尋ねるが、まさか兄が浮気までしていたとは思わなかったようである。自分が至らなかったから…と責める若菜に対し、康平は無理に旅行に付き合わせていたのだと気付き、今度は自分が慰めてあげる番だとマッサージから行きすぎた口唇愛撫へと発展する。そして再び一戦交えたところで空腹に気付き、夕食を取ろうとすると思わぬ来客が…。朝からメールで連絡を取れないことを案じた葵が、大雪のなか宿を訪ねて来たのである。

葵が宿を訪ねたきっかけは若菜に勧めたように、自分の夫も浮気しているのではと疑念を抱き、それが現実のものとなったからである。若い康平に癒して欲しいとやって来たまでは良いが、どうやら若菜と良い雰囲気だと気付いてしまう。だから今夜限りの饗宴にしようと決心し淫らに振る舞い、客のいない貸し切り状態の露天風呂でソープ嬢紛いの口唇奉仕で飲精し、自ら康平に跨がって子種を欲しがる仕草を見せる。のぼせそうな康平を先に部屋に帰すと、葵は若菜にだけと念を押し夫の不義を告げるのであった。

部屋に戻った二人は日本酒を飲んで酔った勢いで再び康平を誘うと、全身リップやレズプレイなどで彼を奮い立たせる。葵が上の重ね餅状態で交互にペニスを入れてもらい、フィニッシュは再び葵の中に射精してもらうが、康平は二人のアナルにご執心な様子。葵は嫌がるも若菜は興味があるようで、先に若菜が後ろで交わるのを見ると、葵もしたくなり義理の息子にがんがん突かれて絶頂してしまう。

翌朝大雪は止んだようで輪島の朝市に繰り出すが、帰りのバスに乗ろうとしたところ葵が帰りたくない、このまま旅に出ると切り出して来る。昨夜の言動から若菜は葵がもう帰って来ないのでは心配しと涙を流すが、康平は一悶着はあるだろうけど大丈夫と頷き告白して来る。返事は?といきり立った一物を見せられて、若菜はバスの最後列で奉仕して口腔で熱い迸りを受け止めるのであった。


【レビュー】

恋人との婚前旅行を前にドタキャンされ、しかも二股を掛けられて傷付いた25歳の主人公を見て、同居している兄嫁が身代わりとなりかりそめとは言え旅行を楽しむというのが本作である。少し時期は早いものの冬の北陸を舞台とした旅情というよりは、泊まる宿で身体を重ねる場面が主体なのはフランス書院文庫らしいが、単にヤりまくるだけでない愛情物語も描いている作者に好感を持てるところである。

・兄嫁の若菜(28歳)
・義母の葵(34歳)

ほぼ同じ頃に主人公の兄、父親と結婚した二人は仲が良く、歳の近さからすると友人同士という趣であり、パートナーが不貞を働いているのも共通している。(因みに兄と父親は同じ会社に務め、海外出張中)傷心の主人公を慰めてあげてと提案したのは葵で、若菜も間違いがあったら…と期待と不安がない交ぜになった状況だが、早くも一晩目に機会が訪れる。若菜も決して嫌がってのものではないものの、自己中心的で稚拙な主人公にレクチャーしてあげるまでが実にいやらしい。

二日目には寄った水族館で、更には宿に飛び込むなりの交わりとそのいやらしさは続くのだが、そんな二人の前に葵がやって来る。葵も若菜と同じ悩みを持ち、衝動的に主人公の癒しを得ようとするが、自分が若い二人の恋路を妨げてはいけないと察してしまう。本作では淫らに振る舞うエキセントリックな女性として描かれているが、葵視点での描写は敢えて最小限に抑えられている。もし葵が義母としての立場で同行していたら…とも思わせるほど、彼女が単なるサブヒロイン(対抗的なヒロイン)ではない役割を担うのである。

元々貞淑であれと育てられた若菜は夫の不貞を知っても、気丈に振る舞って傷心の主人公を励ます役割をこなすが、葵の登場により同じ悩みを持つ同志として淫らになっていく。最後にモヤモヤとした部分を残すが、結論を描かないのはフランス書院文庫流でもある。あくまでも読者のなかで先の物語を紡いで欲しいということであろう。

tag : 社会人主人公 人妻 兄嫁 義母

音梨はるか『身代わり義母【妻よりずっと良いよ】』

音梨はるか『身代わり義母【妻よりずっと良いよ】』
(フランス書院文庫、2019年2月、表紙イラスト:阿部清子)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

教え子の綾音との交際が発覚した教師の翔太は彼女を守るために退職したが、何と彼女も退学して自分の実家で暮らせば良いと前向きである。綾音の実家は温泉旅館を営んでおり、母の美弥子や姉の紗希と女系家族で色々な「しきたり」があるらしい。二人に綾音の夫と認めてもらい安堵したものの、翔太は初夜は美弥子とするように告げられ驚く他になかったのだが…。


【登場人物】

翔太
23歳。教師になった年に教え子の綾音と知り合い清い交際をしていたものの発覚して自ら職を辞すると、彼女の提案で実家が営む温泉旅館に居候させてもらうことに。女系家族で代々伝わる河元家の「しきたり」に沿って美弥子に筆下ろししてもらうのだが…。

河元美弥子
39歳。ある地方で温泉旅館を経営する女将で、婿を迎えたが男児をもうけられず夫は早逝している。「しきたり」に沿って童貞の翔太に女性の扱いをレクチャーすることとなる。巨乳で熟れた身体の持ち主だが、夫が亡くなってからは久しく男性に抱かれてはいない。

河元紗希
21歳。美弥子の長女で若女将として旅館を継ぐ予定となっている。母親に似て巨乳だが、本人曰く綾音の方がもっと実っているらしい。ショートカットに露出の多い格好を好んでおり、初対面で翔太のことを気に入り綾音が不在の間につまみ食いしようと積極的に振る舞う。男性経験は済ませているらしい。

河元綾音
翔太が勤めていた高校に通っていた少女。翔太は自分が辞めればと思っていたが、綾音も退学すると意志を貫いている。実家に戻ると母の知り合いが理事を務める女子高に転校することが決まり、平日はその理事の自宅で下宿生活を始め、週末だけ実家に戻る生活を送ることとなる。「しきたり」に関しては美弥子から教えられており、それを疑うこともなく翔太のお世話を頼むことに。処女。


【展開】

教師を辞め寮から出ることになった翔太に対し、綾音の提案で彼女の実家が営む温泉旅館で暮らしたらと提案され、週末に電車に乗ってある地方に向かうことに。到着駅で迎えてくれたのは綾音の実姉の紗希で、性格や容姿は全くの好対照だが人目を惹く美人に違いはなかった。宿に着くと翔太が婿入りするのが当たり前のような話で客間で歓待されたが、終始積極的な紗希の誘惑に何とか耐えた末に二階の和室へと向かう。しきりに「初夜」を仄めかされていただけに、翔太は綾音が三つ指ついて迎えてくれると思ったが誰もおらず、酔いもあって転た寝し始めてしまう。ぺニスの違和感で目覚めると布団に潜り込んで誰かが口唇奉仕をしており、呆気なく果てるも暗がりで正体の分からぬまま「彼女」は立ち去っていく。暫くして気配を感じた翔太は綾音だと思い部屋に入るよう促すと、何と長襦袢姿で訪ねて来たのは美弥子であり、「しきたり」に従って自分がお相手しますと告げられる。清楚な反応を見せながらも美弥子は大胆なことに騎乗位となり翔太の中出しを受けるが、連続性交を求められて亡き夫にはない力強さに翻弄されていく。

次の日紗希に起こされた翔太は儀式を仄めかす言動に彼女も知っていたのかと感じつつ、綾音の気配がないのを見て別の学校に転入するためしばし別居生活を余儀なくされたことを知る。露天風呂に入って来たらと促され入浴していると、そこへ美弥子もやって来てここが混浴なのだと聞かされるが、温泉の効果と彼女の熟れた身体を見て剛直を滾らせてしまう。一夜の夢と思い忘れてという美弥子の腰を湯の中で持ち上げて対面座位にするが、翔太は射精した後に湯あたりしてのぼせるも、美弥子が介抱してあげた最中もまだ勃起したままである。翔太が意識を取り戻したのを知って美弥子は恥ずかしそうに湯の中に戻るが、股間を突き出すように迫られて積極的に口唇奉仕すると、岩に手を付きバックで貫かれていく。

その晩仲居姿で食事の段取りをしていた紗希から早朝のジョギングに誘われた翔太は、翌朝ホットパンツ姿で前を走る彼女の肢体に欲情し、東屋で休憩していた際に股間の盛り上がりを見咎められてしまう。人に見られるかもという危うい状態で紗希は見せてとペニスを露わにさせ、積極的に口唇奉仕からちんぐり返しにして翔太のアナルにまで舌を伸ばして来る。その舌遣いに翔太は美弥子に筆下ろしされる前にフェラチオしたのは紗希と気付き、流石にセルフ顔射は勘弁だと中断させ彼女の口内に白濁を注ぐが、ペニスは滾ったままで対面座位で交わってしまう。紗希から綾音のいない間だけで良いからと懇願され、翔太は現金なことにその夜に夜這いを仕掛け彼女の寝室へと向かう。紗希はクンニアクメで翔太の来訪に気付いたがまさかそんなに大胆だとは驚きつつも、頼もしい婿を誇示するかのように背面騎乗位から対面立位、駅弁と体位を変える翔太と同時絶頂するのであった。

しかし運動不足な翔太は連続荒淫で腰を痛め、まずは紗希がマッサージなど介護してあげている内に、お互いに高ぶってしまうなかで次第に翔太の腰遣いが上達していくのを感じ取る。亡き夫の七回忌法要を間近に控えていた美弥子は次の日は翔太のお世話をしてあげてと頼まれ戸惑うが、夫とはなかなか子どもを授かれず、やっと宿した子は二人とも女児で両親ががっかりしていたことを思い出す。紗希から女系の一族の話を聞いていた翔太は、美弥子の憂う気持ちを払拭しようと敢えて「僕の嫁」だと呼び、綾音が帰宅する前夜だけでも良いからと子づくりセックスに励む。そして迎えた綾音との初夜、義母と義姉に見届けられて愚息はなかなか勃起しなかったが、それを見た綾音がぎこちないながらも口で愛してくれて何とか儀式を遂げる。

次の日七回忌法要を前にして美弥子は仏間で夫の遺影に話し掛けていると、翔太がやって来て旦那さんの見ている前でしたいと求められる。和装の喪服姿の美弥子を貫いていると、不浄の穴もひくついているのを目にし、思わず指を挿入したくなり二穴での快楽を与えてしまう。法要の間お尻の穴が疼いていた美弥子は、知り合いが経営する「子宝の湯」に泊まりに来てと誘われ、四人で迎える子づくりに甘い期待を寄せていた。しかし疼きは収まらず翔太を仏間に呼ぶと、さっきは出来なかったアナルセックスを受け入れ、夫の遺影の前であられもない声を挙げるのであった。

翌日「子宝の湯」に泊まりに来た一行は早速露天風呂に入り、我先にと紗希がペニスにかぶり付くと美弥子と綾音も奉仕に加わり、翔太もみんな自分の嫁だとすっかりやる気になっていた。温泉に浸かり効能を得たところで、母娘たちは翔太に尻を突き出し誰からするのと誘って来たが、翔太は初めに美弥子、次は紗希、最後に綾音と交わり子胤を放出する。効能は翔太にも及ぼしたようで中出ししてもらっていない紗希や美弥子にも白濁を注ぎ、更に眠った美弥子をよそに綾音と紗希にも二発ずつ出したようである。翌朝紗希が綾音を学校に送り届ける前に話を聞いた美弥子は、今のうちにと翔太のペニスに舌を巻き付け射精を促して来る。紗希が戻る前に一度でも多く中出しして欲しいと願いながら…。


【レビュー】

2019年2月刊行のフランス書院文庫のラインナップで、「彼女の母、彼女の姉」というコンセプトの誘惑官能作品が他にもあり、本作は「彼女」を「妻」に置き換えての設定である。昨年4月にデビューした作者の音梨はるか氏は表記を見る限りは女流作家のようだが、例によってプロフィール未公開の方も少なくないので、どちらにも受け取れてしまうもののフランス書院文庫らしさは健在である。

デビュー作品の「全員“彼女”【クラスメイトの母娘と義母】」では、メインヒロインの友人であるセレブ夫人が主人公を想うあまりに、大胆な決断をしてしまうサブヒロインに軽く驚いたものである。その自由な発想がこれまでのフランス書院文庫的なものとはちょっと違っていたからでもあるが、本作では教え子との交際が露呈して教職を辞めざるを得なくなった男が、彼女の実家である温泉旅館で居候生活を始めるところからスタートする。

・妻の母親【美弥子】(39歳)
・妻の姉【紗希】(21歳)
・妻【綾音】 ※現役の生徒

主人公は紗希より二つ上のため実質的には新米に近く、綾音の郷里で職を探そうと思っていたが、美弥子と紗希は「婿様」としての大事な務めがあると居候を勧めてくるという夢の生活そのものと言えるであろう。但し主人公も綾音も初めて同士、しかも綾音には学校生活もあるために、美弥子と紗希が教育係としてお世話することになる。

話にまつわるのは田舎ならではの「しきたり」であり女系家族という悩みを持つ一族らしく、美弥子自身も若くして結婚し二人の娘をもうけたが、本音を言えば男の跡継ぎが欲しいということであろう。筆下ろしをした美弥子だけでなく、紗希も主人公を味見したいという欲求には抗えず関係を結ぶと、主人公もこれで綾音を抱けば全員嫁だと考え始めてしまう。

実は綾音も「しきたり」をよく教え込まれており、母や姉が夫に手を出しても怒ることはない。フランス書院文庫自体の作風の変化と言うべきなのだろうか、嫉妬の応酬などを期待すると肩透かしに遭うかもしれないが、いかにもなハーレム路線として読むならばこの作者の描く肉食なヒロイン像もマッチしているのかもしれないと感じた次第である。

tag : 社会人主人公 童貞 処女 母娘丼 姉妹丼

音梨はるか「全員“彼女”【クラスメイトの母娘と義母】」

音梨はるか「全員“彼女”【クラスメイトの母娘と義母】」
(フランス書院文庫、2018年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

クラスメイトの沙耶の自転車が壊れているのを助けた修也は部屋に招かれると、朝起きる前に見た淫夢に現れた女性が彼女の母親の円香と瓜二つであるのを知って驚く。更に娘のためにと手解きまでしてくれたのだが、彼女は同級生の母親めぐみまで巻き込み淫らな関係を繰り広げていく。


【登場人物】

修也
高校3年生。幼いときに産みの母親が亡くなり、公務員の父親と二人で暮らしている優しい性格の少年。クラスメイトの沙耶のことが前から好きだったが、帰り道で彼女と一緒になり部屋を訪ねた日に母親の円香と親しい関係に陥ってしまい…。

稲垣円香
42歳。沙耶の母親で夫と別れ娘と二人で安いアパートで暮らしていて、決して生活環境は豊かとは言えず、昼間のパートに夜は友人のスナックでのホステスと掛け持ちをしている。修也が沙耶を好きなのを見抜きつつも欲情を覚え、更に同い年の娘がいて店の常連でもあるめぐみを修也に紹介し、性的な関係に引きずり込むのだが…。

浜崎めぐみ
42歳。大学教授の夫とは再婚だが独占欲が強いようで、秘毛をパイパンにすることを強要させるなど、夫婦仲はそれほど良いとは言えない。また義理の娘である佐保里とも折り合いが悪いようで、それでも夫の収入でリッチな生活ができるからとかりそめの生活を送っている。後に離婚を決意し修也の父と再婚の意思を固めるが、その理由は…。

稲垣沙耶
修也のクラスメイトで学校一とも称される高校3年生の美少女。母娘二人の生活で家賃の安いアパートに引っ越して来たばかり。あけすけな言動の多い円香とは何だかんだ言いながらも仲は良く、自分のために忙しく働いているのを申し訳なく感じてはいる。修也のことが好きで抱かれても良いとは思っているが、両親のSMチックなセックスを見て以来性行為には恐れを抱いたまま。処女。

浜崎佐保里
修也や沙耶と同じクラスの高校3年生で、クラス委員を務めていて普段は生真面目でぶ厚いメガネを掛けた読書好きな目立たない少女。しかし家庭では父と再婚しためぐみに馴染めずに、夜毎金髪のウィッグに派手なメイクをして男遊びに励んでいるようだが、学校では常に優秀な成績を収めているので誰もその二面性には気付いていない。


【展開】

三学期が終わり下校する際に沙耶が乗っていた自転車が壊れたらしく、修也は家まで送っていくとアパートの前にやって来たが、お茶でもと誘われ彼女の部屋に入る。すると出迎えてくれた沙耶の母親の顔を見たなり、今朝見た淫夢に出て来た女性と瓜二つで、会ったことも無いのにと驚きを禁じ得ない。円香と名乗るその女性は沙耶にビールを勧めるほど仲が良いようで、酔って沙耶が寝てしまうと修也に迫り自分の顔を見て驚いた理由をしつこく尋ねてくる。そして奥の寝室に誘うといずれ娘の処女を奪うのだからと告げ、修也の勃起を晒すと口唇奉仕し、口に溜まった精液を見せ付けてから嚥下してしまう。

円香は娘の恋人の童貞を奪うことに若干の心の痛みを覚えたものの、沙耶にも自分と同じ淫らな血が流れていると言い聞かせ、次の日の午後に修也を部屋に呼ぶと乳房や秘所を露わにして女体レッスンを始めてしまう。秘所へのクンニが思った以上に上手いのをみて天性の才能だと感心し正常位でぺニスを受け入れると、早射ちを避けられたようで久し振りの性交に溺れてアクメを迎える。

春休みを終えて進級した修也は久し振りに会った沙耶の反応が素っ気ないことにがっかりしつつも、体育の授業を終えて机の中に「稲垣」と記された手紙を受け取り放課後の教室で待っていると、何と円香が女性を連れて現れる。見知らぬ女性が佐保里の母親のめぐみと知るが、円香がセックスの話を悪びれることなく話し始め嫌な予感を覚える。やはりめぐみも性に飢えているらしく、しかも義娘の佐保里と上手くいっていないと聞かされ、初めは渋々だった修也も立ちバックでの疑似母子プレイに溺れていく。数日後書店での買い物を終え修也は近道しようと夜の繁華街を歩いていて金髪の女性と衝突するが、実は佐保里で口止めと引き換えにラブホテルでセックスしてしまう。

目眩く体験を重ねても沙耶への想いが募るばかりで、修也は熟女二人に誘われ浜崎家へ向かうと、浴室でヌルヌルになりながら乳首と後ろの穴を弄られ射精してのぼせてしまう。そして寝室のベッドで小休止を取り体力を回復させると、円香が用意したアダルトグッズを使い未体験のめぐみにピンクローターで喘がせ、その隙にと円香に跨がられて二度目の射精を迎える。なおも熟女たちの淫欲は尽きないようでめぐみがアナル用のローションに興味を持ったのを見て、円香は修也に後ろでの性交もしたいでしょ?と唆す。アナルをローションでほぐし初めはコンドームを着けて交わったものの、修也も乗ってきたようで生での肛交に切り替えて中出しするが、二人はまだもの足りずぐったりする修也をよそに双頭バイブで交わってしまう。

そんな饗宴からひと月が過ぎたある日、修也は父親から突然再婚する予定だと聞かされ、しかも相手が浜崎との離婚を決めためぐみだと知って驚きを隠せない。実直な父親ではなく明らかに自分との性交が目的だと修也はおののくが、父親が用があって外出し二人きりになると、自室が見たいとめぐみに言われ部屋に入るなり大胆にも今日はどっちでしたい?と誘われる。めぐみの本性を知っただけに修也も拒むことは出来ず彼女をバックにして押し倒し、卑猥な言葉を次々と吐き出しながら彼女の反応を楽しみ中出しする。

めぐみの大胆さに感心しながらも円香はなかなか修也と逢うことが出来ず、夜の仕事を終えると沙耶が眠れずに横になっているのにも気付かずにオナニーを始める。数日後やっと修也と二人きりで逢える日を設定するとラブホテルへ連れていき、コートを脱ぎ捨てると娘のセーラー服を着た姿を披露する。めぐみに対抗するには沙耶をダシに使うしかないと考えたらしく、案の定修也は目を輝かせながら沙耶の体臭の染み付いた夏服姿のめぐみを抱き、馬乗りパイズリや凌辱さながらに荒々しく犯すなど都合四発も放ってしまう。

そして修也との逢瀬を何度か交わしたある日やっと少年から沙耶を抱きたいとの言葉を引き出すと、円香は自分との関係を継続させると約束させた上で再び自宅に修也を招くことにする。飲み過ぎた振りをして沙耶を挑発するような言動を繰り返した末に、円香は酒を買いにいくと告げ二人きりの状況を作ったものの、部屋に戻ると沙耶が痛がったようで失敗に終わったと知る。手の掛かる娘だとなじりつつも萎えた修也のぺニスを咥えて勃たせると、今度こそはと正常位での挿入に成功させ、安全日だから中出ししてもOKとまで告げた円香。その顔は最早母親ではなく一人の女として娘ですらライバルと見なしているようで、競い合うように口唇奉仕し騎乗位になって修也に跨がる。沙耶ももう処女ではなく果てた母親と替わりあられもない声を挙げているが、修也は今度めぐみも交えて三人でしたいと新たな欲望に目覚めるのであった。


【レビュー】

「第19回フランス書院文庫官能大賞」の最終選考に残った作品をブラッシュアップしたものが本作であり、そのタイトルの通りヒロイン全員が「淫ら」で高校に通う主人公に対してあけすけなまでに誘惑を仕掛けて来る展開がメジロ押しである。

・円香(42歳)
夫と離婚し高校に通うひとり娘がいるが、クラスメイトである主人公が自宅を訪ねて来たときに性欲を持て余しているのを見抜き、いずれは結ばれるであろう娘のために手解きをしてあげることに。とは言え別れた夫に開発された身体の疼きに堪えられず、主人公を巧みに導き淫らな展開へと持っていくのだが…。

・めぐみ(42歳)
スナックで働く円香に取っての常連客で同い年の娘がいる保護者として共感を抱く仲でもあるが、独占欲が強い夫の後妻で更に血の繋がりの無い義娘との関係に悩みを抱えている。円香の紹介もあり主人公と倒錯した義理の「母子プレイ」に興じるが、円香に取って誤算であったのは本当の「母子」になるためにめぐみが大胆とも言える行動に打って出たことである。

【クラスメイトの母娘と義母】というサブタイトルの通り二人の熟女ヒロインが主人公を巡って取り合いになるが、円香は娘(沙耶)のためという大義名分があり、表面的な家庭生活を送っているのに過ぎなかっためぐみは主人公の「義母」になるために行動に打って出てくる。いずれも欲望には忠実すぎるとも言えるくらい淫らな本音を次々と発するのだが、個人的には本作の少年主人公が見せたのと同じようにあまりにもオープン過ぎて「引く」ところも感じた次第である。(そんな熟女ヒロインたちの振る舞いを面白い!と思えた読者ならば星の数は増えると思う。)

円香には沙耶、めぐみには佐保里という娘がおり、前者は母親と仲の良いマドンナタイプ生娘で、後者は複雑な家庭環境に嫌気が差して学校での生真面目キャラとは全く別の一面を持っている。娘たちとの情交場面も勿論用意されていて、円香に付いては主人公の本命ポジションなだけに終盤で見せ場を持たせている一方で、佐保里とは一夜限りの刹那的なものとなっている(しかも唐突とも言える展開)。官能小説デビューの新人さんとして淫らな描写自体は及第点なのだが、そこを繋ぐ展開や心理描写としては結論ありきでややぎこちない部分も見られたので、この点に関してはもう少し熟考する余地があったのではなかろうか。






フランス書院文庫は新人発掘に積極的で、2018年も2月から5月まで連続して新人作家が誕生しています。

2月:霜月航
3月:日向弓弦(第19回官能大賞特別賞)
4月:音梨はるか
5月:九十九魁(第20回官能大賞新人賞)

※敬称略

マドンナメイト文庫も新人発掘に積極的な方ですが、どちらかというと既存作家の別名義の印象が強く、竹書房ラブロマン文庫は基本的に他社でも活躍されている作家の方が多いです。(5月にはフランス書院文庫で活躍されている梶怜紀さんの新刊が竹書房ラブロマン文庫で刊行されますね。)個々のレーベルの方針によるところですが、フランス書院文庫は作家さんの出入りが多いように感じます。3冊、10冊、20冊と節目に当たる数を刊行されると、次はないのではないか…、もう読めなくなるのではと危惧することが多いです。新陳代謝も良いのですが、好きな作家さんが長く活躍していただけることを望みます。

本作は第19回フランス書院文庫官能大賞の最終選考まで残った作品をブラッシュアップなさった作品のようです。

『マドンナ同級生と淫熟母』

王道の誘惑ものだが、〝王道〟とは何かをわかっていて、実際に描ける人はいそうでいない。特に少女・沙耶の母親が仕掛ける誘惑シーンはすばらしかった。キスをしながら少年に手コキをする描写は、五感をフルに使い、官能度を上げていた。少女以上に熟女描写が巧みなことは最大の武器になるだろう。
著者は凌辱と誘惑、どちらも書けるようだが、誘惑系を書くことをすすめる。ちなみに女性側の仕掛けのセリフが得意な人は誘惑小説が、ドSな男側の、女性をねちねちといやらしく責めるセリフが得意な人は凌辱小説が向いているようだ。
惜しむらくは、ほぼ少年視点だったことだ。言うまでもないが、三人称の魅力は視点を変換できることにある。女性側(特に熟女)の視点も読んでみたかった。心情(かっこを使った表現)自体も、終盤にいくに従ってどんどん減っていくのが気になった。


「第19回フランス書院文庫官能大賞、結果発表」(公式ホームページより引用)



講評で指摘された熟女の心情描写は確かに見られるのですが、ここまであけすけでなくても…というのがあり、管理人がAmazonレビューで星を減らした理由です。欲しいのは主人公のぺニスだけという違和感を抱いたのです。まぁ本音はそうだろうけど円香ならば沙耶の恋人を寝取る背徳感や、めぐみならば夫の息子と交わる倒錯性があって良かったかなとは思います。情交に至るまでを繋ぐ話もちょっとぎこちなく、そんな違和感を拭うまでには至らなかったと思います。その辺りを次の創作に繋げていただければと…。

tag : 高校生主人公 童貞 処女 母娘丼 熟女(40代)

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理人のTwitter