青橋由高『喪服の若未亡人兄嫁【みだら酔い】』

青橋由高『喪服の若未亡人兄嫁【みだら酔い】』
(フランス書院文庫、2019年12月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

実家の造り酒屋の苦境を知って東京暮らしを辞めて帰郷した純也は、兄嫁の綾乃の力になりたいとアピールする。二人が仲良くなるのも時間の問題だったが、そこへ純也の帰郷を聞き付けた高校時代の後輩・萌が押し掛けて来て…。


【登場人物】

武純也
25歳。大分県出身で実家は武酒造を営んでおり、本人は東京の高級居酒屋チェーンで働いていたが、家業の苦境を知り仕事を辞めて帰郷。兄嫁の綾乃を助けたいという思いで、事務兼営業担当として働くことに。高校時代には後輩の萌と付き合っていたが、進学に伴い自然消滅した形である。

武綾乃
32歳。大学を卒業し杜氏を目指して武酒造に入社し、純也の兄で跡取りの貴文と結婚。彼のサポートもあり杜氏に専念できたが3年前に死別し、元々貴文の方針に反発していたのに加え綾乃の手腕に見切りを付けた古参の職人たちが、相次いで離反したために廃業の危機に陥っていた。本人は酒造りしか興味がなく清楚でいて、熟れた巨乳と可愛らしい性格の持ち主。子どもはいない。

鴨川萌
23歳。純也の高校時代の後輩で文化祭実行委員を務めていた。彼と別れてから中堅のデザイン事務所に務めていたが、自分の無力さに悩んでいた折に純也の帰郷を知って退社。武酒造のアルバイトとしてやって来る。人懐こく研究熱心だが、純也にだけは分かるような毒舌紛いのからかいをすることも少なくない。


【展開】

実家の苦境を知って仕事を辞めて帰郷した純也は、会社の事務と営業を任される。効率重視の亡き兄、経営の素人で杜氏である綾乃と変わる方針に反発して職人が辞めていっただけに、初めは純也も警戒こそされていたが、次第に職人たちと打ち解けるようになる。そんなある日純也の元勤務先より酒のつまみと高級な日本酒が送られて来て、綾乃の寝室で試飲会という名の酒盛りが始まる。純也はことある度に頼って欲しいと力強く、酔ったのもあって綾乃の方から抱いて欲しいとおねだりする。乳房や秘所への愛撫で何度もアクメを迎えたのに、純也は聞こえていなかったかのように荒々しいピストンで綾乃を絶頂へ向かわせてしまう。

綾乃との交際は順調にいっていたものの、ある日事務のパート社員が怪我をしてしまい、一時的に純也に負担が掛かることとなる。そこへタイミング良くやって来たのが萌で、独特の言い回しでからかうような発言を見せるが、デザイナーの仕事をしていただけに即戦力になりそうである。純也は一通り酒蔵を見せたがその帰りに綾乃が呼び止めたらしく採用を決めたが、同時に純也の元恋人ということも発覚し、綾乃の嫉妬混じりの振る舞いが増え始める。萌もアピールを忘れていないようで、それが一層綾乃を焚き付けたらしく、「残業」と称して二人きりの事務室で口唇奉仕やパイズリまでしてしまう。そして椅子に純也を座らせての対面座位で激しくヨガるのであった。

数日後純也は萌を連れて新規開拓先まで車を走らせる。商談は成功に終わり先方の酒を試飲させてもらった萌はテンションの高いまま、帰りの車中でセクハラ紛いの言動で純也をからかう。気分が悪いとラブホテルに連れ込んだまでは予定通りだったが、初めは躊躇っていた純也が全責任を負うとばかりに、「犯す」とワードを用いて萌の秘所の匂いを嗅ぎ始める。更に萌に唆されてストッキングを引き裂き、パンティの股布をずらして生での性交を繰り返していく。そんな純也に追い討ちを掛けるように、綾乃から帰るのを待っているとメッセージを受け取り、逢瀬がすっかりバレているのだと肝を冷やすのである。

年末を控え多忙な上に綾乃と萌が静かに嫉妬の応酬を繰り返すのを見て純也は責任を感じ、働きすぎだという自覚の無いままに過労で倒れ、顔面からガラス戸へ突っ込んでしまう。何故か事務所に綾乃と萌がいたのに疑問を感じつつも、純也はまる二日に渡って床に伏してしまうが、その間に二人で話は付いていたらしい。綾乃と萌は互いの関係をオープンにし、純也の負担を軽減するつもりだったが、ここへ来て綾乃は恥じらいながらも三人でも良いかなと言い始める。病み上がりの純也に無理をさせないように二人でご奉仕し初めは綾乃、次は萌の順番でお互い裸を見せるのは恥ずかしいようで、着衣のまま騎乗位で交わるのであった。

そして季節は過ぎて兄・貴文の命日には純也と綾乃、萌の三人が墓前で手を合わせていた。一年前とは違って小さい蔵元ながらも忙しくしている、夫にそう報告できたのも束の間で、新酒の試飲会は何故か仏間で開かれることになった。宴も2時間が過ぎると萌が「口噛み酒」の話を切り出して来る。妖しい予感が漂うもまずは萌が純也に試すと、負けじと研究熱心な綾乃もそれに続く。夫への操を立てるため口付けだけは封じていた綾乃は、その行為そのものが接吻と何ら変わらないと気付く。更に萌は綾乃のパンティを剥ぎ取ると、すかさずデルタ地帯に酒を注ぐ。ワカメ酒である。こうして亡き兄の遺影の前で純也は綾乃にも「犯す」と告げて彼女と萌を抱くのであった。


【レビュー】

実家である造り酒屋の苦境を知り東京での生活を止めて帰郷した25歳の主人公、経営者であった夫を失い杜氏兼社長となった32歳の未亡人兄嫁、そして主人公の帰郷を聞いて猛アタックを掛ける元恋人23歳という顔触れの官能作品である。美少女文庫の主力作家である青橋由高氏だが、短編小説を中心に別の支持層を持ち、今年もフランス書院文庫より短編集が発売されている。

基本的な主人公像は先に挙げた短編集『やさしくて淫らな五人の未亡人』と似ており、スペックは高いが自己評価はやや低めな青年である。嫁いで来た兄嫁に憧れを抱くものの行動には移せぬまま上京したが、兄亡き後の酒屋の経営難から帰郷して経営に携わり、立ち直らせていく希望を見いだすまでが本作のおおまかなあらすじである。

・未亡人兄嫁【綾乃】(32歳)
・主人公の元恋人【萌】(23歳)

綾乃は戻って来た主人公の営業手腕と人柄に惚れ込むのは早いが、亡き夫への操と否定しがたい年齢差に拘るこじらせ型のヒロインである。一方の萌は高校時代の後輩でそこそこに実力があるものの、主人公に似て自己評価は低めでその裏返しにやや毒舌になりがち(但し主人公に対してだけである)というタイプとなっている。萌は実は主人公が帰郷したと知って会社を辞め酒屋でバイトを始めたのだが、独特の回りくどい表現で好意を見せている。

作中には醸造にまつわる話も込められているが、蘊蓄になり過ぎない程度に抑えつつ、メインの情交描写に注力した形である。ヒロインの年齢差を古酒と新酒に例えるのも納得のいくところで、また体格も熟れた和風巨乳と美脚が自慢の洋装と上手く対比させている。本作の主人公は自己評価は低めではあるが性的には少しS気味でもあり、特に萌との場面では青橋作品らしく全部は脱がせないという好みが反映されているようである。先に挙げた短編集が好みという読者であれば、違和感なく入り込めるであろうと思う。後輩ヒロインというところでは、直近に出た美少女文庫作品も似た属性であり、そこと読み比べるのもアリである。
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青橋由高『やさしくて淫らな五人の未亡人』

青橋由高『やさしくて淫らな五人の未亡人』
(フランス書院文庫、2019年7月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

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※本作は短編集です。あらすじや登場人物は割愛いたします。


【レビュー】

未亡人を題材とした短編集

官能作品の短編を集めた月刊誌『特選小説』(スコラマガジン刊)にて常に人気上位に入っている作者は、ご存知の通りフランス書院文庫の弟分に当たる美少女文庫の主力作家の一人である。
美少女文庫での主な作品と言えばメイドを題材としたものが少なくないし、実際にフランス書院文庫でも登場させている位だが、本作は「未亡人」をテーマに既発表作品3話に書き下ろし2話を加えた短編集となっている。因みに本作にはメイドは登場しない。

1 貞淑なのに、したがりで 37歳の未亡人熟母(書き下ろし)
2 時をかける禁忌 元教え娘と中年高校教師(原題『黒衣の未亡人』)
3 ほろ酔い初体験旅行 熱海で出会った未亡人(原題『熱海の未亡人』)
4 喪服のまま、獣のように センチメンタル・ウィドウ(原題『センチメンタル・ウィドウ』)
5 ワルツ(3P)をいっしょに おいしい未亡人母娘(書き下ろし)

書き下ろしの1話と5話が母娘をテーマに、前者が母親で後者は娘にフォーカスさせた作りであるが、ここで登場する主人公と他の3話に出てくる人物が何らかの繋がりを持つ形である。元々は執筆依頼を受けた時期も違うであろうから、本作に収録されるのに当たり相応の手直しをしたものと思われる。

書き下ろしの母娘の物語を初めとして本作に収録されている作品は、官能小説だから濡れ場が主体であれどもいずれもメッセージ性の強いものであり、失った者に拘るヒロインに前向きに生きて欲しいと主人公を通じて訴え掛けているように感じられた。美少女文庫でしか拝読したことのない人にこそ一度手に取って読んで欲しいと思わせる一冊である。

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tag : 短編集 未亡人 童貞

青橋由高『誘われ上手な五人の人妻』

青橋由高『誘われ上手な五人の人妻』
(フランス書院文庫、2018年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

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※本作は短編集のため、いつもと形式を変更します。


【あらすじ&展開】

第一話:誘われ上手な隣人妻 夫がいない寝室(書き下ろし)

・広告代理店勤務の青年(27歳)×近所の幼馴染み人妻(33歳)

銀次は出張先で思わぬ人物を見付けて驚きそれを英里奈に報告するが、実は目撃したのは蒸発した彼女の夫であった。英里奈に取ってはとうに未練などなく、幼馴染みの青年が申し訳なさそうにするのを見て…。

第二話:教わり上手な熟肉妻 欲しがりな肉体(原題:バレー部の先輩)

・バレー選手の青年(29歳)×かつてのバレー部の先輩人妻(30歳)

現役バレー選手でリベロを担当する友和は、ママさんバレーのコーチを引き受けたが、その中にかつて憧れだった部活の先輩で、彼よりも長身で人妻らしく熟れた翔子の身体に惹かれていき…。

第三話:甘え上手なモデル妻 世界一綺麗な××で(原題:美しい指の人)

・金属加工職人(25歳)×指を気遣う人妻(29歳)

積もった雪が凍結して滑りやすくなっていた夜道を歩いていた博巳は、向こう側からやって来た理子に魅とれていたが、彼女が前のめりに倒れた際に手を庇い顔が傷付いたのを見て手当てをする。何故そこまで指先に拘るのか、その理由を知って…。

第四話:床上手な淫ら妻 昼顔夫人と電器屋(原題:アフターサービス)

・電器屋の若旦那(20歳)×常連客の夫人(30歳)

家業の電器屋で働く徳人は常連客にビデオデッキを買わせるため、アダルトビデオを手配すると約束していたが、ある日その夫人である悦子にテレビの修理を頼まれる。実は悦子は夫の趣味を知り、若い徳人にアダルトビデオのせいで夫婦生活を蔑ろにされたとクレームを付けるが…。

第五話:押しかけ上手なメイド妻 大胆すぎるご奉仕(書き下ろし)

・教員免許も持つ社長(36歳)×彼を慕う親戚の女子大生(19歳)

広告代理店を営む隼人がある日帰宅すると、そこで待ち受けていたのはメイド姿の親戚・一花だった。一花はかつて不登校に陥って隼人の家で面倒をみてもらったことがあり、彼のメイド萌えの趣味を知ってダイレクトに求婚をせがむのだが…。


【レビュー】

10月の神瀬知巳氏に続き『特選小説』誌で掲載された短編3作品に加え、書き下ろし中編2作品を加えた短編集である。神瀬氏が短編集第三弾、青橋氏が第四弾となるが、何故このお二方に短編集が集中するのかというのは読んだ方ならお分かりの通り、それぞれに独特で確固たる創作観をお持ちだからではなかろうか。そしてそれを支持する愛読者が多いからに他ならない。

約90ページに渡る中編は書き下ろしで最初と最後に持っていき、短編三話は加筆修正の上で約40ページずつとは言え元々独立していた話を再構成し、これまでの短編集と同様にリンクさせている。既刊を読んだ方ならお分かりであるようにいわゆる連作形式だが、今回はもう一つある仕掛けを施しており、そこは本作を読んで確かめていただきたい。書き下ろしに再構成と巻末ではサラッと書かれているのだが、実質的にはほぼ新作一冊分以上の労力を注いだものと思われ、妥協のない仕上がりに感服するばかりである。

第五話に関しては「メイド」の記述があるように、作者の主戦場でもある美少女文庫作品の世界観と同一線上にあるもので、そちらも読んでいる方であれば一層楽しめるであろう。「誘われ上手」とは上手い例えで、どのヒロインも主人公に対して性的な興味(と恋愛感情)を持っていて、それを素直には表せない彼女たちの拗らせっぷりがやはり青橋作品らしいなと思う次第である。


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tag : 短編集 人妻

青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」

青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」
(フランス書院文庫、2018年2月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

慶は幼馴染みの桃華に頼まれ大学の冬休みの間、彼女の実家の温泉旅館の手伝いをすることとなるが、何故か桃華の姉・麻沙美が別館のお客さんとして泊まっており、彼女の専属の仲居として働き始める。その晩に麻沙美と混浴したのがきっかけで童貞を奪われ、女将で姉妹の義母である弥生や桃華に情交を見られてしまい、母娘全員と親しい仲となっていく。


【登場人物】

市島慶
19歳で地元から離れた街で一人で暮らす大学生で、花沢家の先代の茂典の時から家族ぐるみの付き合いがあり、「花木庵」の温泉の良さに惹かれたのがきっかけで温泉同好会に所属している。一人称が「僕」で優しく優柔不断な性格だが、吐精を繰り返しても衰えない底無しの精力の持ち主。麻沙美に対して姉のような親しみを覚えており、同い年の桃華からの想いには気付いていない。童貞。

花沢弥生
34歳。昭和の時代に有名女優が宿泊した直後に懐妊したこともあり、子作りの宿として知られる温泉旅館「花木庵」のオーナー兼女将で、10年前に茂典と結婚したが4年前に亡くなっている。93㎝の豊かな胸乳と熟れた身体付きの持ち主だが、茂典が存命中に緊縛されて交わったり、秘所の翳りを剃りあげたりと倒錯した趣向に染められてマゾっ気の強いタイプ。

麻沙美
25歳。茂典の長女で「花木庵」で仲居として働いていた時に、資産家に見初められて2年前に結婚。91㎝のバストを誇りスタイル抜群だが夫はその若さが眩しいとケチを付ける面倒な性格で、しかも浮気相手を孕ませたと知り離婚を決意。実家に戻る前に別館のお客さんとして宿泊することとなった。妹の桃華が弥生に懐かないのを気に掛けており、しかも慶が好きなのになかなか関係が進展しないのを見て、自分もシングルマザーとして慶の子が欲しいと誘いを掛けてくる。

花沢桃華
19歳。茂典の次女で高校卒業後「花木庵」の仲居見習いとして働いている。何かと慶に対してはお姉さんぶろうとしていて毒舌も絶えないが、好意の裏返しで弥生や麻沙美にはとっくに見抜かれている。巨乳の母姉より慎ましいとは言えDに近いCカップで、次第に女らしい身体付きとなって来ている。義母の弥生とは微妙な距離感を覚え名前でしか呼んでいない。処女。


【展開】

大学の冬休みを利用して幼馴染みの桃華の実家の「花木庵」を訪ねた慶を迎えてくれたのは呼び寄せた桃華本人で、髪が伸びて女らしくなったなと口にこそ出さないものの、相変わらず減らず口ばかりの彼女と再会出来て嬉しく感じる。
桃華が慶を呼んだのは別館に泊まっている麻沙美の相手をしてもらうためらしく、どうやら夫の度重なる浮気に耐えかねて実家に戻り、離婚が決まるまではお客さんとしてだらだら過ごしたい様子。そんな麻沙美は慶に対しては相変わらずな態度の妹を弄りながらも、慶を「三助さん」扱いして雪の降りしきる別館の露天風呂へと連れて来るが、マッサージを要求すると慶が欲情を抑えようと振る舞うのが丸分かりである。結婚生活の愚痴を吐き出し慶からまだまだ綺麗だと本音を引き出すと、再婚はコリゴリだと言いながらも湯の中で対面座位で交わり、孕ませ願望を口にしながら中出しを受け入れてしまう。

翌朝露天風呂でもう一発、部屋に移って更に二発放った慶は、遅い朝食を取った麻沙美に誘われ何とか自分が主導しようとするが、経験不足は否めずに正常位で呆気なく果ててしまう。そして慶は弥生に用事を頼まれていたのを思い出し本館に戻るが、何やら彼女の様子が変で桃華に話を聞くと慶が来るのが遅いからと弥生が別館に見に行ったはずと知り、麻沙美との関係を知られてしまったと動揺する。
そしてその晩熱を出した麻沙美を介抱するために桃華が別館に向かうと、慶はもう一度露天風呂に入ろうと考え湯に浸かっている内に弥生がやって来てしまう。弥生は慶に麻沙美との関係をどう切り出そうか迷っていると、背中を流してあげようとして引っ掻き痕が目に入り、思わず93㎝の巨乳を押し付ける。弥生は慶が自分にも欲情してくれたと喜ぶが、亡き夫の趣味で無毛にしていたのを知ると嫉妬剥き出しにして「犯す」と告げたのを聞き妖しい期待を抱き始める。行為を終えて無理やり迫ったと謝罪する慶を見て、弥生は犯された体を保ちつつも続きは部屋でと巧みに誘うのであった。

慶は翌朝すっかり体調の良くなった麻沙美に呼ばれ離れに向かうと、弥生を抱いたのねとあっさりと見抜かれてしまうがそれは麻沙美の望むところで、あと一押しで弥生は堕ちるはずだからと一計を案じ慶にアドバイスする。夜遅く慶は疲れているだろうからと弥生の部屋を訪ねるが、隙を見て手足を縛りくつわを噛ませて自由を奪うと、今から犯しますと宣言してから指戯でアクメさせてから正常位で貫き中出ししてしまう。そこへ麻沙美が現れ弥生がマゾなのは合っていたと納得すると、兼ねてから望んでいた慶の子を孕みたいとストレートに打ち明け、義母の隣に横たわると屈曲位で中出しを受け止める。やっと拘束を解かれた弥生も対抗心を剥き出しにし、今夜は寝かさないからと慶の唇を奪う。

桃華は一向に迫って来ない慶の鈍さに腹を立てつつ麻沙美はともかく弥生までも馴れ馴れしすぎると怒っていたが、麻沙美から別館の露天風呂の照明が切れているからと交換を頼まれる。一方慶は麻沙美から今晩は露天風呂を好きに使ってと告げられ湯に浸かっていると、何も知らない桃華が入って来る音が聞こえ、何の考えも無しに麻沙美さんと言って抱き付いてしまう。慶のうっかりでふしだらな関係を自白したものの、隣の露天風呂から悩ましい声が聞こえ、昔覗き見た弥生夫妻の性交の話に及ぶとすっかり高ぶってしまったようで桃華から弄り合いしよ?と誘われる。陰核責めで果てた桃華を部屋に連れていき、次はクンニで絶頂へ導くと痛みを和らげようと正常位で繋がるが、慶も我慢の限界だと腰遣いを早めて中出しする。

翌日仕事を終えた慶は女運を使い果たし反動を恐れるが、そこへ弥生と麻沙美が現れ自室に引っ張り込まれてしまう。やはり麻沙美が仕掛けたようですっかり桃華との関係はバレており、昨日は譲ったのだから今日こそはと母娘3Pをする気満々のようである。そんなお楽しみの最中に残業で遅れた桃華も慶の部屋を訪ねるが、3Pを覗き見て高ぶってしまいひとり遊びを始めてしまう。義母と姉が落ち着いて眠りに就いたころに桃華は慶のペニスを口で愛撫し、十分固くなったところで馬乗りになって快楽に溺れていくのだが…。行為を終えると母娘三人で何か話があるようで、慶の部屋を出ていくと朝まで戻ることはなかった。
年末年始の多忙期を切り抜け短い冬休みのため旅館には母娘と慶しかおらず、慶も翌日には大学のある街に帰ろうとしていた。節操のない慶だから大学に戻ったら別の女を作りかねない、あの晩の家族会議でそう心配していた桃華を麻沙美は自分は慶の子が欲しいだけと言いくるめ、弥生も亡くなった夫への愛情は揺るがないからと説得する。そして慶を繋ぎ止めるには桃華の夫になるように三人で夢中にさせるしかないと結論付け、別館の部屋で着物姿に着替えると慶を歓待する。勿論慶もその気で着飾った桃華が綺麗だと誉めて抱くと、弥生や麻沙美は彼女の敏感なところをいじめて同時絶頂を迎えさせる。次は弥生、最後は麻沙美と母娘がレズりながら濃厚な胤汁を放った慶は、三人を孕ませると決意し幸せに浸るのであった。


【レビュー】

美少女文庫の主力作家である作者はフランス書院文庫でも多数の作品を刊行されており、近2作品は短編集のため長編としては『おいしい特別休暇 女教師、シングルマザー、女子大生と』以来1年9ヵ月振りとなる。一人称が「僕」の19歳の大学生の主人公は、数ヵ月振りに再会した幼馴染み母娘たちと深い関係になっていく中で、元来の優しい性格を踏まえつつも情交に及ぶとちょっと野獣になる二面性を持っている。これは美少女文庫での作者のスタンスと基本的には変わらず、母娘とは言え比較的ヒロインの年齢を三姉妹的なポジションに置いたことや、割とストレートな展開にしたのは多分に作者のファン層を意識したものではないかと思われる。

幼馴染みの【桃華】(19歳の処女、仲居見習い)に頼まれ彼女の実家が営む温泉旅館の手伝いを頼まれた主人公は、冬休みを利用して一時帰郷するものの何故か桃華の姉の【麻沙美】(25歳の人妻)が宿泊客となっており、彼女の専属のお手伝いさんとしてバイトすることになる。離婚を決意した麻沙美が主人公を呼び付けたのには理由があり、それが本題に用いられている「子づくり」で、意外なほどにあっさりと情交へと至る。それが姉妹の義母の【弥生】(34歳の未亡人、旅館の女将)、更には桃華にも発覚して…というのが本作の流れで、最後は母娘並べて致すのも王道らしい誘惑官能作品である。

本題の「子づくり」は麻沙美が結婚生活はコリゴリだけどもシングルマザーになりたいという願望として、弥生に対しては亡き夫への愛情は揺るがないものの主人公がSっ気を出して迫る要素として用いられている。この弥生がやや倒錯した性癖の持ち主で、これまでの(フランス書院文庫の)青橋作品のヒロインとは一味違う要素と言えるのかもしれない。桃華は典型的な憎まれ口を叩く幼馴染みポジションで、義母や姉には主人公への好意は丸分かりなのに、本人は隠し通せているつもりで知らぬは主人公だけというのはお約束的展開で微笑ましく感じられる。

「子づくり」と謳っているだけに主人公が精を放つのは交合のみであり、官能小説でありがちな手や口での行為の描写は抑えられているのが特徴の一つである。冬場の温泉旅館が舞台なだけに、露天風呂での情交場面もふんだんに使われていて、登場人物に取っては日常の一つなれど読み手には非日常を感じさせて興味深い。メイドさんや人外なるヒロインが同一世界で生活するのが青橋作品の世界観なだけに、本作でもひょっとしたら別の作品との繋がりがあるのではないかと思われる。






作者の青橋由高さんによる自著解説のブログ記事によると、本作の舞台である「花木庵」は舘花系列の資本が入っている裏設定だそうです。メインの舘花紗耶子はお仕置きが好きなメイド願望のヒロインで、資産家という設定です。本作の弥生もマゾ傾向の強いヒロインですが、青橋作品の調教は割とライトな方向なので、受け入れられやすいのではと思います。





あとは個人的に感じたところで主人公の慶は非常に絶倫で毎夜のように大量に射精して中出しするのですが、本作の結末ではヒロインたちの望むようにはいかないようです(完全ネタバレになるので以下は自粛)。

トリプル押しかけ許婚 (美少女文庫)
青橋 由高
フランス書院
2012-09-21



異能の人物が暮らす「鬼江村シリーズ」の起点となったのが『トリプル押しかけ許嫁』ですが、この作品の主人公も絶倫ですがその分精が薄く着床させにくいのが能力の反動としてあるようです。血縁関係はあるかどうかは不明ですが、もしかすると意識なさって書いたのかな?とは感じたところです。

tag : 大学生主人公 童貞 処女 母娘丼 姉妹丼

青橋由高「七人のおいしい人妻」

青橋由高「七人のおいしい人妻」
(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。
本作は短編集である事から、展開部分をあらすじに変えて紹介したいと思います。
2018年2月13日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

七人のおいしい人妻
青橋 由高
フランス書院
2015-04-30




【あらすじ】

第1話:テニスウェアの熟妻
(「人妻テニス温泉」より改題)

テニスコーチの今関健太は子供向けのテニス合宿で教え子の少年の母親・元山美穂と出逢う。美穂がかつて自分が憧れていたテニスプレイヤーと知った健太は、足を挫いた彼女の療養を口実に混浴する機会を得るが…。

第2話:双子妻3P体験
(「双子の人妻の色香」より改題)

パン屋を営む金成拓也は久し振りに同窓会で亜美と麻美の双子姉妹と再会する。悪戯好きな姉妹は昔から互いに扮して楽しんでいたが、何故か拓也だけにはいつも見破られてしまう。彼女たちはある晩に拓也を呼び出しその真相を聞き出すと、彼なりの拘りがあっていつも見破られていたと知り…。

第3話:息子の嫁に迫られて
(「息子の嫁」より改題)

結婚5年目を迎え義父の重文と同居生活中の古谷理絵は、結婚記念日にも関わらず仕事優先の夫へ当て付けるが如く酔った姿で重文を挑発する。不在がちな夫に隠れて情交を続けていたが、ある日理絵から衝撃の告白が…。

第4話:初夜~おさな妻の寝室
(「新妻美幸・愛憎の初夜」より改題)

美幸の実家に援助の手を差し伸べた恩田隆仁だったが、その見返りとして一回り以上年下の彼女を妻にしたいと要求する。別の恋人がいる美幸は隆仁との初夜に恋人を想いながら抱かれるが、隆仁との新婚生活を送る内に彼の優しさを知る事に。

第5話:新婚生活~淫らな蜜愛旅行(ハネムーン)
(第4話の後日談)

美幸の友人・紗月と3人で自宅で飲み交わした隆仁は学生時代の妻の水着写真を見せてもらうが、美幸は紗月に見惚れていたと拗ねてしまい柄にも無く恥ずかしい言葉を吐かせられ、おさな妻のご機嫌を取るのだった。
数日後隆仁の恩人の涌井の計らいで行けなかった新婚旅行へやって来た2人。恋人が居た美幸に実家の苦境に付け込むような婚姻を迫ったと悩んでいた隆仁は、美幸を愛している証明を見せると告げて後ろの処女を奪うのだった。

第6話:かわいすぎる人妻メイド
(第3話、第5話からのスピンオフ)

知人の重文や隆仁が相次いで若い恋人を手に入れてイキイキとしているのを見た涌井藤一郎は、2度失敗している結婚生活はもう嫌だが、リタイヤした家政婦の代わりを雇おうと考え、知人の紹介で愛人希望の人妻・黒木優香と会う。
優香にメイド服を着させ1ヵ月間の試用期間を経た藤一郎は自分は他人の女で無いと興奮しない最低の男だと自嘲気味に告白すると、優香も夫や子供がいるのにお金の為に他人に抱かれようとする女だと微笑んで切り返し、ここに愛人契約が成立するのだった。

第7話:パン屋で働く美人妻を…
(第1話の後日談)

大学2年生になった元山翼はいつものように双子姉妹の店員を目当てにパン屋へ向かうが二人は居らず、代わりに働いていた大久保紗月に一目惚れすると約束を取り付け週末に彼女のアルバイトの手伝いでドライブに出掛ける事に。
夫から不義を匂わせるメールを見て表情が曇ったのを翼に気付かれた紗月は気まずさを紛らわせようと近くのホテルへ連れ込むと、彼が20歳を過ぎても童貞だと知って手取り足取り教えるつもりが彼にペースを奪われてしまい若い獣欲に身を委ねるのだった。


【レビュー】

各話完結の短編集となっているが作品毎に共通の世界観を持たせている辺りは「美少女メイドから異能ヒロインまで」幅広く美少女文庫で描かれている作者らしく、作中から感じられるのは表面的にはドロドロの愛憎劇に見えても結末はハッピーエンドという点で、これは作者なりに拘った創作観なのではと感じられる。

因みに全7話中、先の4話は綜合図書の「特選小説」誌に掲載された作品に加筆改題したもので残りの3話は書き下ろしであるが、元はバラバラで有った筈の先行4話を互いに結び付ける役割を担っており、なるほどと唸らされる作品もある。

青橋氏に限らず短編を寄稿なさっている作家も数多くいるので、たまには特定の題材で複数の作家が競合する短編集(アンソロジー)というのを久し振りにフランス書院文庫で見てみたいと思うが、いかがであろうか。


DSKさんのブログにて、本作をご紹介されています。
2014/8/25 発売七人のおいしい人妻著:青橋由高、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。テニスウェアが似合う熟妻に温泉宿で個人レッスンを……同窓会で再会した双子妻にダブルで「美肉告白」され……豊満ボディを密着させる息子の嫁の誘惑に乗ってしまい……仕草も女陰も初々しい、可愛いおさな妻との新婚生活で……三十路のむっちり人妻メイドにエッチなご奉仕を施され……年も職業も女体の味も違...
七人のおいしい人妻(著:青橋由高、フランス書院文庫)








青橋氏に限らず短編を寄稿なさっている作家も数多くいるので、たまには特定の題材で複数の作家が競合する短編集(アンソロジー)というのを久し振りにフランス書院文庫で見てみたいと思うが、いかがであろうか。



拙ブログにてこう書いたのを編集サイドで拝見なさったのか、偶々なだけなのか分かりませんが、2016年になり複数の作家さんが集まった形で「短編集(アンソロジー)」として刊行されています。

アンソロジー「異常な世界 あなたの知らない官能小説」





誘惑路線からは弓月誠さん、凌辱路線からは御堂乱さん、美少女文庫枠(?)からは青橋由高さんと巽飛呂彦さん、新人枠から香坂燈也さん、そして久しく黒本では機会の無かった秋月耕太さんと田沼淳一さんの7名による「異常な世界」を題材とした官能アンソロジーです。秋月さんと田沼さんは復活への呼び水となるかと期待したのですが、2018年現在では相変わらずのようではあります…。

話を青橋由高さんの作品に戻しますと、2018年現在でもフランス書院文庫の弟レーベルである美少女文庫の看板作家のお一人に違いはなく、昨年刊行された3作品が掲示板内(上位5位内)に食い込んでいることからも根強い人気が窺えます。「非実在」に拘らざるを得ない美少女文庫の中では異能ヒロインとは言え比較的現実に近い路線を描いており、エルフ双子であろうと姉ドラゴンであろうと妖精メイドであろうと青橋作品らしい創作観が支持されていることの裏付けだと思います。

2018年2月には、「おいしい特別休暇 女教師、シングルマザー、女子大生と」以来約2年振りとなる誘惑長編作品が刊行されます。





「いいのよ、私の膣中にたっぷりそそいで」
艶めかしい汗にまみれた瑞々しい美乳を弾ませながら
肉棒を秘唇で咥えこみ淫らにくゆらす人妻の腰使い。
家族の目を盗み、温泉で興じる子づくりセックス。
未亡人女将の弥生(34)、娘姉妹の麻沙美(25)と桃華(19)が、
日替わりで白濁をおねだりする、魅惑の温泉宿!



女将と娘姉妹の年齢関係からするとヒロインは実母娘ではなく義母と義娘姉妹となりそうですが、主人公の年齢が最近の黒本でよく見掛ける青年ではなく、より少年だと甘々ショタコン路線を感じさせて良いのかな…と思います。(実際は20歳前後の青年になるのかな?)楽しみにしたいですね。

tag : 短編集

青橋由高「六人のおいしい艶熟女」

青橋由高「六人のおいしい艶熟女」
(フランス書院文庫、2017年3月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

2011年から2016年までに『特選小説』誌で掲載された短編四話と書き下ろし二話を加え、家政婦、和服美女、マンションの住人などといった淫らな熟女たちと繰り広げていく六つの物語。


【内訳】

第一話:『熟女家政婦と坊ちゃま ご奉仕されて甘やかされて』
(書き下ろし)

住み込み家政婦の倫枝は大学受験を控えた慶太に密かに想いを寄せており、ある日夜遅くにひとり遊びに興じていたところを当の慶太に見付かってしまい…。憧れの倫枝と遂に結ばれた慶太は落ち着いて勉強に励むようになり、自信を抱いたまま受験に望むことに。

第二話:『和服美女の「つまみぐい」 かわいい熟女の啼かせ方』
(原題「美しきパトロンのためのパヴァーヌ」)

売れないプロピアニストの京平は生活のためにホテルのホールで今晩もピアノを弾いていると、和服の似合う熟女に向けて最後の一曲を捧げる。そしてバーで飲んでいると翠子と名乗る和服美女から声を掛けられ、ピアニストらしい太く武骨な指に見とれたかのように熱い視線を投げ掛けられる。

第三話:『美熟マンションへようこそ 「艶住人」を独り占め
(原題「熟女マンション」)

大学に進学したばかりの翔平は親族が管理するマンションの一室にタダ同然で住まわせてもらう代わりに、管理人同然の雑用を頼まれる。そこの住人である涼子から夜中に不審者が出没するので見回りして欲しいと言われ、敷地の一角にある小さな公園に向かうとコート姿の人影を見付けるが…。

第四話:『シェアハウスで3P体験!? 甘く危険な熟女の花園』
(原題「シェア」)

光則は大学院を卒業したものの再就職先が思うように見付からず、キャリアウーマンで従姉の純子から週に数回自分の部屋を片付けて欲しいと頼まれ出入りするように。ある晩彼女の同居人で光則とも旧知の仲である久美の愚痴に付き合わされているが、ひょんなことから妖しい流れとなり…。

第五話:『田舎の淫らな「しきたり」 喪服未亡人姉妹と』
(原題「押しかけ未亡人姉妹」)

吾郎も大学院を卒業したが行く当てがなく、遠縁に当たる山奥の村長から就職先を紹介すると言われて現地に向かうと、何と清美と真純の二人の未亡人と暫く一緒に暮らすことに。偶々二人の亡き夫のいずれとも親戚であった吾郎は村のしきたりにより、どちらかを嫁にしなくてはならなくなり…。

第六話:『ダブルスコア~文(36)と倫太郎(18) 時を忘れて貪りあって』
(書き下ろし)

妹たちから手紙をもらった文は一人の男をシェアすることになったと知って、喜びと共にちょっとした空しさも感じてしまう。文は倫太郎の家で住み込み家政婦として働いており、自分と青年との年の差に似た境遇で結ばれた彼の両親のアツアツ振りを見てやっかみを抱いていたが、ある日休みを取って帰省を申し出ていたところを倫太郎に見られてしまい…。


【レビュー】

『七人のおいしい人妻』(2014年)、『年の差のある七つの姦係』(2016年)に続き、『特選小説』に掲載された2011年から2016年までの作者の短編四話を加筆修正した上で、前後に書き下ろし作品を加えて一つの流れとして再構成した短編集である。

美少女文庫を中心に活躍する青橋由高氏の作品の特徴の一つである作品間リンクは健在で、第一話の主人公と第二話の熟女ヒロインは親戚同士、第二話のヒロインは資産家で彼女の所有するマンションの一つで管理人の手伝いをする大学生が第三話の主人公…といった具合である。因みに第四話と第五話の主人公は大学院卒の就職浪人仲間で繋がり、第五話で主人公を誘惑する未亡人姉妹の姉が第六話に出てくる「文」(36歳)でしかも書き下ろしの第一話の舞台と密接な関係性があるのだが、こちらは読んで確かめていただきたいところである。

読む前には官能面において短編であるが故に頁数の制限もあり些か物足りないかなと危惧してはいたのだが、誘惑官能作品なだけにヒロインから主人公を主導しようとするものの、長大な一物で奥の奥まで侵入されて呂律が回らなくなるほどの快楽に浸る淫猥さが良かったと思う。そして書き下ろし二話で顕著に見られるが、優しい主人公とちょっと拗らせ系な熟女との会話の掛け合いもこの作者らしく、微笑ましさを感じさせるので個人的なお勧めとしたい。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2017/3/25 発売六人のおいしい艶熟女著:青橋由高、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。悩殺ボディの家政婦に真夜中もお世話を施され……フェロモン全開の和服美女と一夜の危険な火遊びを……美人だらけのマンションで日替わり姦淫を満喫し……三十路のとろける蜜壺で女の悦ばせ方を教えこまれ……未亡人姉妹に迫られて待っていたのは美肉くらべ!?……こんな熟女を味わいたい、六つのおいしいパラ...
六人のおいしい艶熟女(著:青橋由高、フランス書院文庫)

tag : 短編集

青橋由高「年の差のある七つの姦係」

青橋由高「年の差のある七つの姦係」
(フランス書院文庫、2016年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。
本作も短編集につき、いつもとは形式を変更します。

作品紹介(公式ホームページ)






【レビュー】

2014年に刊行された『七人のおいしい人妻』に続く短編集で、『特選小説』誌(綜合図書)で掲載された5話に大幅加筆を行った上で、書き下ろし2話を追加して再構成されている。因みに書き下ろしは第4話と第6話である。既に『特選小説』では20を超える作品を寄稿なさっているだけに、「美少女文庫の『メイドの人』」とはまた異なる一面を見せ、根強い人気を誇っている作者である。


「年の差」と言えば男性が年上で若いヒロインと結ばれる印象が強いが本作では第1話と第2話がそれに当たり、残りは青橋由高作品らしく普段は大人しく優しい青年(少年)が情交においては荒々しさを時折見せるというお馴染みの主人公像である。

本作も『七人の~』と同様に各作品同士でリンクさせる形だが、第1話→第2話→第3話…というように登場人物同士に何らかの繋がりを持たせたリレー形式となっており、リンクさせるために加筆した部分が何とも興味深いところである。個人的には書き下ろしで明らかに他話に比べて分量の多い第4話、それから美少女文庫の他作品に似たテイストの第6話が書き下ろしということもあって、『特選小説』の読者層を敢えて意識しないトライアル振りが良かったと思う。


【概略】


第一話 小悪魔な義娘←→父 世界でいちばん危ない禁忌
(『義理の娘 甘すぎる誘惑』より)

再婚相手の妻を亡くした会社員の清彦は、彼女の連れ子である風花から寄せられる好意をそれとなくかわしていたのだが、妻との結婚記念日の晩に風花に背中を流してあげると誘われ熟れた乳肉を密着させられて理性が崩壊し…。


第二話 女子大生の姪←→叔父 禁断ヌードモデル志願
(『義理の姪』より)

独身のまま40代を迎えたイラストレーターの誠司は通い妻同然に入り浸る姪の江麻の身を案じていたが、元より叔父一筋の彼女の方が一枚上手で甘え方を熟知するだけになし崩しに関係を結んでしまい…。


第三話 憧れの美叔母←→甥 帰郷、再会、そして…
(『憧れの美叔母』より)

大学進学で上京した伸二は初めて故郷へ帰省するが叔母の冬美に出迎えられて帰宅すると、何と両親が旅行に出掛けるという話に。憧れの美しい叔母とサシで酒を飲み交わす内に、伸二は想いを叶えようと冬美の弱いところを突いて告白すると…。


第四話 美しすぎる兄嫁←→弟 義姉さんは僕だけの「アイドル」
(書き下ろし)

大学院生の祐一は面倒見の良い義兄夫妻の元で同居生活をしていたが、友人から叔母の拓海が過去にグラビアの仕事をしていると知り、際どい格好をした彼女をオカズにしてオナニーをしてしまう。それを知った拓海は祐一に夫には過去を明かさない代わりに、自分を抱いて欲しいと誘う…。


第五話 バイト先の人妻←→大学生 セーターの下に眠る垂涎女体
(『人妻セーター』より)

スーパーでバイトする大学生の俊平はバイト先で働く百恵に惹かれており、手先の器用さを活かしてセーターを編んでいた時に意気投合し仲を深めていく。夫の浮気に気付いた百恵も俊平と親密になり、夫のいる前で俊平のためにセーターを編むように。


第六話 フェロモン未亡人←→僕 初体験ブティックへようこそ
(書き下ろし)

高校3年生になっても男らしくならない身体付きにがっかりしていた雅臣は文化祭の出し物で女装することになるが、クラスメイトの叔母の初音に引き合わせられ衣装合わせを始める。初音の胸の谷間をチラ見しつ勃起した雅臣に対し、女装少年に倒錯した感情を抱いた初音は高ぶりを鎮めてあげるからと手を差しのべると…。


第七話 シングルマザー←→家庭教師 おんなの素顔を暴かれて
(『シングルマザー』より)

妻子ある男性と不倫関係に陥りひとり娘を育てている志帆は、娘の家庭教師としてかつてお隣さんだった俊介に依頼する。彼のお陰で娘の成績が上がったものの、母親ふたりの生活でやっとというなかで俊介に報酬アップは望めそうにないが、当の俊介は憧れの志帆に逢えればそれで良いと減額を希望し…。


【作品間リンク】

第1話の風花と第2話の江麻が友人。共通の友人が振った相手が第3話の伸二(冬美が好きなのを明かさずにいて振られた)。
伸二は養子(長男なのに二が付くのは…?とは気にしていなかったらしい)で別れた兄が第4話の祐一。祐一が好きな拓海のパート仲間が第5話の百恵。
百恵が好きになった俊平の実弟が第6話の雅臣で、初音の店で働いているのが第7話の志帆。終盤で俊介に告白する志帆の娘が「魔法の薬」(精力剤)をもらってきた相手が第1話の風花という繋がりです。
第4話と第6話が書き下ろしで互いにリンクさせるための作品として、また各作品の終盤では次の話に繋げるために加筆した箇所が見られます。

※第2話の誠司の名字が「松永」、第3話の主人公が「伸二」、第4話の主人公が「祐一」なのはある業界繋がり?と考えたのは私だけでしょうか…(苦笑)


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2016/9/26 発売年の差のある七つの姦係著:青橋由高、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。セーター越しの豊満ボディが悩ましすぎる美人妻と……家庭教師先にいたシングルマザーに時間外授業を施し……美熟フェロモン全開の叔母と暮らす「同棲生活」で……美しい兄嫁が隠していた「淫らな秘密」を知ってしまい……大人の女体に変わりつつある義理の娘に関係を迫られ……年の差を越えて堕ちていく、...
年の差のある七つの姦係(著:青橋由高、フランス書院文庫)

青橋由高「初恋の女の娘」

青橋由高「初恋の女(ひと)の娘」
(フランス書院文庫、2013年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

初恋の女の娘
青橋 由高
フランス書院
2014-07-29




【あらすじ】

教師の龍弘は憧れの先輩に瓜二つの凛々花に目を奪われていた。彼女は龍弘が視線を向ける理由を知り処女を捧げたが、間も無く母の依子を交えた3者面談の日を迎え…。

【登場人物】

須郷龍弘
35歳。独身。地歴科担当の教師。未だに初恋相手の依子の事を引きずっている。依子に瓜二つの凛々花に興味を持っているが、当初は母娘で有る事を知らない。酒に弱く母娘にその点を付かれてしまい、ペースを握られることも。一応女性経験は有る模様。

二ノ宮依子
36歳。龍弘の先輩。結婚してはいるが、夫は外に愛人を作っており帰って来ない。入学式の時には高熱を出して休んでいたので、三者面談で初めて龍弘が娘の担任だと知り、積極的に彼にアプローチして来る。少女時代から龍弘に目を向けられるくらい豊かな胸乳の持ち主。

二ノ宮凛々花(りりか)
16歳。依子の娘で母に瓜二つ。自分に熱い視線を投げ掛ける龍弘に興味を持ち、積極的にアプローチして来た。黒く長い髪で清純さを感じさせる少女。彼が視線を向ける理由を知って実力行使に打って出るなど計算高い所も有るが、随所に意地らしさも見せる処女。

【展開】

風邪をひいて体調を崩した龍弘のために自宅に押し掛けた凛々花だったが、彼に卵酒を飲ませて熟睡させた後で部屋の中を探ると、高校時代のアルバムに母の依子とともに写っている写真を見付ける。自分が母と瓜二つなのが原因で龍弘から見られていたのでは都合が悪い、母も交えた三者面談を前にして凛々花は再び龍弘の自宅を訪ねる。強壮剤を混ぜた日本酒入りのチョコを食べさせられ酩酊した龍弘に凛々花は精一杯の誘惑を仕掛けると、分別めいたことを言っていた彼も我慢の限界とばかりに教え子を四つん這いにさせて処女を奪ってしまう。

そして三者面談を迎えた当日凛々花が危惧していた通りに、依子との再会を喜ぶ龍弘が面談そっちのけで昔話に花を咲かせていることに嫉妬し、凛々花は足を伸ばして龍弘の股間に悪戯を仕掛ける。そして母を先に帰すとネチネチと言葉で龍弘を責め立てるが、並べた机に横たわるように命じられるとセーラー服を着たままタイツのシームを破っての情交を求められ、中出しを受け入れる。そしてお掃除フェラのつもりで龍弘のペニスに口唇奉仕をすると、搾り取らんとするばかりに二度目の射精へ導いてしまう。

龍弘と再会して数日が経ち、依子は真面目なはずの凛々花の行動の変化をみて龍弘に原因があると睨み、彼を飲みに誘うと先輩の威厳で日本酒を飲ませてしまう。それでも口を割る様子が無いと見るやラブホテルに誘うと、早くも龍弘が股間をたぎらせているのを見てズボンを下ろし唾液を垂らして手扱きし、これ以上を望むなら白状なさいと告げる。凛々花の身代わりを言い訳にしつつ誘惑された龍弘は、依子の未処理の腋の下に興奮した様子を見せて荒々しく抱き締めたものの、二度の膣内射精を済ませてもまだ情交を求められたじろぐ他になかった。

数日が経ち四度目の逢瀬は龍弘の提案で夜間の学校の中で、しかも高校時代に属したクラブの部室にて依子にノーパンノーブラで制服に着替えさせ、あの頃に戻っての校内デートの後で激しい交わりを繰り返す。そして夜も更けて自宅に戻ると、凛々花がたいそうご立腹な様子なのを見て依子との関係に気付いていると観念するが、凛々花に口移しで精力剤を飲まされ手首を拘束されて逆凌辱の形で交わりを強制されてしまうのであった。

翌日携帯を校内へ忘れて来た依子は龍弘と連絡を取ろうとするが繋がらず、学校へ電話すると龍弘だけでなく娘も早退したと聞かされる。その頃疲れもあって眠りこけていた龍弘が目覚めると、裸エプロン姿の凛々花が甲斐甲斐しく料理を作っている姿を目にする。無駄に賢い教え子にネチネチと嫌味を言われた龍弘は、流石に母娘揃っての付き合いはまずいから猶予が欲しいと帰るように説得するが、ここで凛々花が泣き出してしまう。どうにか彼女の機嫌を直させたものの、そこへ依子が乗り込んでくる。

劣勢に立たされていると察知し、依子は若い娘なんてその内他の男に興味を持つのだからとなりふり構わぬ反撃に打って出ると、凛々花は口では勝てないと悟りならば龍弘に決めてもらおうと提案する。龍弘は先に四つん這いにした凛々花に挿入すると依子にキスを求められながら、逆に依子と正常位で交わっている際には凛々花にタマを握られてと女同士で取り合いになり二回も射精に導かれバテてしまう。当初の目的と違う方向で張り合う母娘を見て龍弘は別れを告げようとする…ものの、そうはさせじと二人からキスを求められてしまい、彼の望む3Pに雪崩れ込む。依子と上に重なった凛々花の穴比べで龍弘は交互に挿入すると人生で一番幸せな瞬間だと確信し、依子の夫と対峙する時には頑張ってと二人に勇気付けられるのであった。


【レビュー】

「美少女文庫のメイドの人」というポジションがすっかり固まった作者の黒本四作目は、元は「特選小説」(綜合図書)の短編をベースとして書き直したものとのことである。典型的な母娘丼であり当時の黒本では際立って多く見られた設定に乗ったものと考えられるが、他の作品と異なるのは主人公が高校に通う少年ではなく30代の独身男で、ヒロインが高校時代の先輩とその娘というところが大きな違いである。これによりちょっとした哀愁もミックスされており、同級生がいるのに年上ヒロインに惹かれる少年という違和感のある設定は無くなっていると言えるだろう。

初めに教え子の凛々花に迫られて処女を奪うまでの流れとなるが、彼女自身がああ言えばこう言うタイプの「賢すぎる」娘であり、二回り年上である主人公とのやり取りが特徴的である。こうしたヒロイン像は作者の美少女文庫での作品に頻出されている「毒舌系ヒロイン」と相通じるものがあるが、もちろん美少女文庫の作品を読まなくても楽しめるのではと思われる。単に面倒くさいこじらせ娘と感じたのなら、凛々花の魅力は半減である。

次に凛々花の母親が憧れの先輩の依子だと知り、主人公と娘との良からぬ関係に知った彼女が娘の防波堤になるという口実で関係を持ち始める。こちらも娘と似たこじらせ系と言えば違いはないが、腋フェチの主人公に未処理だと指摘されて恥じらいを見せる描写は、やはり作者らしいマニアックさの一環でもある。

そして終盤ではなりふり構わぬ依子の攻勢に凛々花が味比べを提案し、主人公のネガティブな決断を否定して3Pに雪崩れ込むという流れもやはり作者のお得意とする展開ではある。全般的に手堅く纏めたのかなという印象であるが、だからこその良さが窺える作品といえよう。



DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2013/2/25 発売→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。自分の教え子が、初恋の女性の娘だったなんて!高校教師・龍弘の人生を変えた運命の三者面談。「あの時」の記憶のように清楚で可憐な16歳・凛々花。胸乳も腰回りも「あの時」より成熟した36歳の依子。今、教室で、想い出とともに甘美な興奮がよみがえる。交わす蜜会の先に待っている、時を越えた最高の初体験!★★★★☆ がっぷり四つに主人公を奪い合う母...
初恋の女の娘(著:青橋由高、フランス書院文庫)







ここ最近の青橋由高氏の黒本作品は、元々が「特選小説」で発表した短編をきっかけとしていることが多いように思います。

・「特選小説」で発表した短編にリンクさせる新作を繋いだ短編集

七人のおいしい人妻
青橋 由高
フランス書院
2015-04-30




・「特選小説」のフォトノベルス「甘すぎる帰省」をモチーフとした作品





・「特選小説」で発表した短編プラスアルファ?の短編集




と強引にこじつけてしまいましたが、6月に長編を出したばかりなのに9月には短編集とはかなりヘビーなローテーションのような気もします。(因みに美少女文庫でも8月に新刊が出たばかりです)楽しみでありますが、ここら辺で一休み?いやいや多分年末には美少女文庫の新刊が刊行予定なのではと推察します。

tag : 社会人主人公 母娘丼 処女

青橋由高「私のご主人さま 和メイドと未亡人と少年と」

青橋由高「私のご主人さま 和メイドと未亡人と少年と」
(フランス書院文庫、2012年8月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

身寄りが無く頼ってきた縁者も不在と知り絶望する颯太。そこへ通り掛かった麗子に保護される事になり、和装の家政婦(メイド)の蛍と共に3人での同居生活が始まった。

【登場人物】

三善颯太
16歳。両親や祖父母を失い身寄りも無く絶望していた折に、偶々通り掛かった麗子に引き取られる。祖父母との同居が長かった為礼儀正しく、家事全般をそつなくこなしている。童貞。

鈴江麗子
32歳。和風の邸宅に住む未亡人で7年前に夫を亡くしている。長い黒髪に年相応に熟れた身体の持ち主。身寄りの少ない蛍を使用人として引き取り、妹のように可愛がっている。Hカップの巨乳。

山室蛍
23歳。麗子の家で住み込みで働く家政婦で、彼女の趣味で黒い和服にエプロンとヘッドドレスという和風のメイド服を着用させられている。短めの髪に吊り気味の瞳で日本人形を思わせる容姿だが、常に怒っているようにも見えてしまう。処女。

【展開】

祖母の遺言に従って親戚を訪ねた颯太だったが既に転居した後で、行くあてが無く雷雨に遭いバス停の待合所に逃げ込む。そこへ麗子と蛍が乗るRVが通り掛かり暫く厄介になるが、翌朝祖母と暮らしていた時のように早く起きると、お礼のつもりで台所へ立つ。麗子との二人きりの生活に突如割って入り、更に家事スキルが自分よりも上の少年に不安を抱いた蛍は、ある日洗濯物の中に自分の下着を混ぜて颯太がそれを持ち出すのを確認する。そしてその晩に彼が匂いを嗅ぎながらオナニーしたのを見届けると、これからは自分の言うことを聞くよう命ずるのであった。

それから毎晩マッサージを申し付けていたが颯太の可愛らしい反応に身体が疼いてしまい、1週間後の夜にネグリジェ姿で彼の部屋を訪ねると、麗子に劣情を向けぬようにとネチネチと言葉でいたぶる。ところが颯太は卑下しないでと言わんばかりに押し倒すと、可愛いひとですと告白しキスを奪い、お互い童貞処女ながらも無事に情交を終える。

颯太の居候生活も三週間が経ち蛍は自分たちの為にスイーツを作ってくれる少年に健気さを感じ、麗子とサシで飲んだ時に話した甘やかすことの意味を自分なりに解釈すると、和メイド服姿に欲情する颯太をからかいながら口唇奉仕してあげる。それでも颯太が麗子に関心を向けるかもしれないからと、蛍は夜中に和メイド姿になり台所で騎乗位でリードしようとするが、奥深くまで貫かれ潮を吹いてしまうほどの快感を得る。

一方麗子は蛍の態度の変化に気付き、二人が関係を持っているのを知って複雑な感情を抱き、ある日蛍に付き合っているのと尋ねるとわざと宣戦布告するかの如く肯定される。女主人の真意に気付いていた蛍はその晩に颯太に抱かれると、襖の隙間から彼女が覗いているのを知り背面騎乗位で跨がり二回戦を始め、頃合いを見て襖を開けて麗子の存在を晒してしまう。蛍は麗子の両手を縛り颯太にクンニするように命じ、自分は乳牛のようだと彼女の巨乳を揉みしだきながら絶頂に導くと、休む間もなく颯太が正常位で貫く。蛍も二人を追うように膣内に指ピストンし、同時にアクメに達するのだった。

翌朝蛍は颯太を起こしに部屋に向かうと、何と麗子が先にお目覚めフェラをしようとしているのを見て、一緒に奉仕する羽目になる。蛍が自分に対して主従関係以上の好意を持っているのに気付いていた麗子は、颯太と三人で愛し合おうと決意するものの、蛍が買い出しに出ている間に颯太を誘惑してしまう。帰宅した蛍もすぐに見抜き浮気者と颯太を罵りながらも、庭の隅で立ちバックにされて貫かれる。
そして二週間後麗子の夫の命日の夜に、蛍は仏間に三人分の布団を敷くと、亡き主人の遺影に向かって好きな人が出来たと報告し颯太を誘惑する。亡き夫への貞操に囚われる麗子を挑発し再び両手を拘束すると、喪服の裾を捲り後背位で颯太に貫かせ、蛍は麗子の淫核や乳頭を責め気絶するほどの快感を与える。一方意識を取り戻した麗子はヘッドドレスを付けて蛍と颯太の情交を中断させると、自分が下になるように蛍と重なり躾けて下さいと求め、交互にぺニスを挿入されて公平に精を注がれるのであった。

【レビュー】

題名にあるように「私のご主人さま」と書かれているだけにメイン格は「和メイド」の蛍であり、地域柄既に結婚適齢期に差し掛かる23歳でありながら男性経験はなく、女主人である麗子との二人きりの生活を送っている。そこで16歳の主人公を保護したことにより平穏な日常が変わってしまう恐れと、何より身寄りがないという共通点を持つだけにショタコンめいた感情からお姉さんぶったハニートラップを仕掛ける。始めは性的な関心が無かった割には、やはり身近な異性なだけに二人ともくっ付くまでは早い展開となっている。

ここでもう一人のヒロインである未亡人の麗子32歳のターンに切り替わるが、若い二人のイチャイチャぶりに不審を抱いた彼女が出歯亀的に知る流れである。先述の通り蛍は女主人に好意を抱き、麗子も蛍に和メイド姿を求めるくらい妹のように可愛がりたいという願望を持っている。主人公の登場をきっかけに二人の結び付きは強まっていくが、終盤では未亡人設定ならお約束の仏間での交わりをきっかけに彼を「ご主人さま」と呼んで慕う。この辺りが青橋由高作品らしいところと言えるだろう。

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青橋由高「おいしい特別休暇 女教師、シングルマザー、女子大生と」

青橋由高「おいしい特別休暇 女教師、シングルマザー、女子大生と」
(フランス書院文庫、2016年5月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

高校を卒業し上京した直希は長期休暇をもらい6年振りに帰省すると、同窓会で再会した女教師の佐織と意気投合し、そのままホテルに向かい結ばれる。翌日実家に帰ると幼馴染み母娘の優美子と佳奈が待ち受けており、初恋の人である優美子、母親との関係を知った佳奈とも相次いで結ばれ、三股を掛けたと悩む羽目に。

【登場人物】

錦田直希
24歳。高校を卒業後上京し、スポーツ用品の製造販売を行う会社へ就職した。上京して以来今回が初めての帰省となるが、両親がタイミング良く旅行に出掛けてしまい、津曲母娘が実質留守を預かることに。女性経験は無い。

柄崎佐織
29歳。直希が高校3年生の時に副担任として赴任、現在は男子校で働いている。前に付き合っていた恋人とは1年前に別れており、何故か男に浮気されてばかりだと嘆いている。ブラウンに染めた髪を肩辺りで纏め、垂れ目気味の穏やかな性格の巨乳美女。

津曲優美子
38歳。高校を出て両親が決めた婚約者と結婚し佳奈を産んだが、夫の素行の悪さに愛想が尽きて実家へ戻った。錦田家とは少し離れたところに住む隣人で、両親は既に亡くなっている。ショートヘアーにして吊り目がちで威勢の良い性格。Fカップの巨乳。

津曲佳奈
19歳。優美子のひとり娘で片道二時間ほど掛かる短大へ通っている。黒髪をストレートに伸ばしており一見すると清楚に見えるが、直希をお兄ちゃんと言って慕っており母との関係を知って腹黒い一面を覗かせる。Bカップの処女。

【展開】

お盆に年休を纏めて取得し故郷へ帰って来た直希は、途中で列車の信号機トラブルに遭い予定していた同窓会を二次会から参加する羽目になる。そこで佐織と再会して酒を飲み交わしながら意気投合すると、ラブホテルへ向かう。社長や先輩の受け売りで大人びた発言を繰り返す直希に少し嫉妬したという佐織は、教え子の成長を見たいと入浴していない彼の服を脱がし、節くれだった指を秘所に差し込まれて感じると、騎乗位で童貞を奪う。更に正常位に変えて二回戦に挑み次の日まで絡み合うのであった。

翌日夕方近くになって実家に戻った直希は津曲母娘が不在の両親に代わって待っていたと知り、そのまま飲み会に雪崩れ込む。朝が早い佳奈が先に寝室に向かうと、優美子は酔いの力も借りて彼に職場やシングルマザーとしての不平不満を洗いざらいぶちまける。逆に直希の話を聞くと初恋の人だったと言われて赤くなり、カマを掛けて他の女の存在を知ると意地悪く絡み唇を奪うと、裸になった彼の胸に爪の引っ掻き傷があるのを見て嫉妬に駆られながら騎乗位で交わってしまう。

その翌晩再び佐織と逢瀬を重ねて次の日の朝遅くまで寝ていた直希だったが、優美子と佳奈に起こされ手料理を振る舞ってもらう。佳奈が寝室に向かったのを確認すると優美子に迫られ二人は体位を変えながら交わるが、襖の隙間から佳奈が興味深そうに覗いていることに気付く由もなかった。
そして翌日急遽佐織の仕事の都合で逢う約束がキャンセルになり、優美子も仕事に出掛けたものの接近中の台風により今晩は泊まりで帰って来ないことになり、直希が家にいる機会を生かそうと佳奈はプランを練る。挑発的な格好をしているのに一向に直希が押し倒そうともしないのを見て佳奈は唇を奪い、母親と同じようにして欲しいとねだる。破瓜の痛みが過ぎると佳奈は二度目、三度目と求め、母のいない部屋で朝まで情交を重ねていく。

こうしてお盆休みを終えて東京に戻った直希だったが、三股を掛けてしまったことに罪悪感を抱き、誰か一人に絞れないと悩みを深めていく。そんな中秋の連休を利用して上京した佐織とホテルの部屋で逢うと、シャワーも浴びていない彼女の身体の匂いを嗅ごうと脇の下に鼻を近付ける。羞じらいながらも激しく乱れる佐織を見て、直希はひとまず悩みは置いておき三泊四日の間情交に浸るのだった。

直希は年末ギリギリまで仕事が立て込んでいて帰省を諦めていたところ、津曲母娘が社宅を訪ねて来て佳奈の提案で居間に布団を敷き川の字に二人を挟む形で眠ることに。上京直前に母に直希との関係を告白していた佳奈は、母娘で仲良く結ばれるつもりで計画を思い付き彼を誘うと、馬乗りになって交わる。隣で寝ている振りをしていた優美子も娘の挑発を受けて立とうと決心し、直希を甲斐性なしと責めながらも娘の乳房を愛撫して絶頂へ導く。次は優美子が交わるが、当然のことながら佳奈にやり返されて直希と二人がかりで攻められアクメに達する。

新年明けた翌日佐織の来訪を受け不意を突かれた直希は修羅場を迎えるが、かねてから三股の罪悪感を抱いていたこともあり全員と別れたいと土下座するが、三人からその選択肢だけは無いと却下されてしまう。始めにタイトミニのスーツに腋毛を生やした佐織、次はメイド服に着替えた優美子と高校の制服を着た佳奈の順に交わり、取り敢えずは帰郷するまでは全員でいう結論に落ち着く。
翌日すっかり意気投合した優美子と佐織をよそに、佳奈は直希を誘いツルツルにした秘所を見せ付けると正常位で交わるが、そこへ戻るのが遅いと二人が加勢し敏感な場所をねぶられながら中出しを受ける。次は優美子がアナル処女を捧げると、佐織は足コキで萎えた肉棒を刺激して騎乗位で三回戦に挑むのだった。春を迎え三人と始めた直希の幸せな新生活はまだこれからである。

【レビュー】

美少女文庫を主戦場とする作者による黒本の刊行は1年10ヵ月ぶり、その前作「七人のおいしい人妻」は短編集なので、長編の前々作「初恋の女の娘」から見れば実に3年3ヵ月ぶりとなる。既に10年以上も第一線で活躍して来ただけに、今更変化球的な要素は無くても十分に作者らしい世界観を構成しているのは改めて言うまでもないだろう。

高校を卒業し一人前になると誓った主人公の【直希】24歳が久し振りに帰省すると、同窓会の二次会で憧れの女教師【佐織】29歳と再会する。先輩たちからの受け売りでちょっと背伸びしたがりな教え子の言動に対して、日常に忙殺されて枯れ掛けていた彼女からすると眩しいほどであり、男らしさと少しばかりの嫉妬を感じつつもその晩にベッドインする。

そんな主人公が初めてを経験し翌夕方近くになって実家に帰宅すると、旅行に出掛けてしまった両親の代わりに幼馴染みの隣人母娘の【優美子】38歳と【佳奈】19歳が待ち受ける。初恋の人である優美子、幼い時から彼を兄のように慕い、母親との情交を覗き見て自分もと願う佳奈とも相次いで関係を持ってしまった主人公は、佐織も含めた三股に悩みつつ答えを出せずに東京に戻って来る。

前半は主人公の郷里でヒロインそれぞれと交互に関係を結ぶが、後半は仕事が多忙になり帰省できない主人公の元を彼女たちが訪ねて来る流れである。そして新年早々には鉢合わせとなり修羅場を迎えた主人公の選択に対して、ヒロインたちが選んだ結論はお馴染みのハーレムということになる。終盤約90頁に渡りヒロイン1人に対して、「他のヒロイン+主人公による責め」が人数分続く情交描写が作者の得意パターンで、まさにおいしすぎる展開と言えよう。

本作でも作者の代名詞である「メイド服」プレイはその終盤で少しだけ触れられており、一番年長な人が着て羞じらうさまが可愛らしく、本作の妙味の一つである。

優美子:ショートヘアーで吊り目のシングルマザー
佐織:タイトミニのスーツを着た女教師プレイ(腋フェチ要素あり)
佳奈:母親想いの聡明な娘、制服を着たJKプレイあり

※佐織の名字は「柄崎(つかざき)」なので、「いちゃラブな」姉弟が登場する美少女文庫の作品ともしかすると繋がりがあるかもしれません。


tag : 社会人主人公 童貞 母娘丼

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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