神瀬知巳「未亡人ママと未亡人女教師」

神瀬知巳「未亡人ママと未亡人女教師」
(フランス書院文庫、2006年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年8月18日レビュー再編集。
2020年4月1日一部記事追加しています。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

義母の奈津子に想いを寄せておりあえて自宅から遠い高校に進学した祐介は、自分の気持ちを理解してくれる教師の麻紀と親密な関係になり、その事が奈津子との関係に変化をもたらし一線を越える事となる。

【登場人物】

原田祐介
16歳。高校1年生でサッカー部に所属。実母は祐介を産んですぐに亡くなり、父も祐介が小学5年生の時に病死した。高校進学を機に奈津子と離れ、1人で暮らしている。童貞

原田奈津子
36歳。祐介の亡き父の後妻で、夫が遺した靴販売会社の社長を務めている。ふんわりとした柔和な容貌と雰囲気のグラマラスな女性。祐介の想いに気付いてはいるが、禁忌を犯すまいと自分の気持ちを封じしばしば彼の部屋を訪ねている。

白井麻紀
26歳。祐介が通う高校の教師でサッカー部の顧問を務めているが、競技の知識は無くマネジャー役を買って出た祐介に何かと助けられている。ほっそりとしたモデル体型で理知的でシャープな容貌の女性で、大学を卒業してすぐに結婚したが、新婚生活を味わう間もなく夫は事故死した。


【展開】

今朝も奈津子のモーニングコールを楽しみに待つ祐介だったが、実家から持ち出した使い古しの生パンティの匂いを嗅ぎながら奈津子のビキニ写真と電話の声をオカズにオナニーしてしまい、罪悪感を否めずに苦悩を重ねていく。

その日の放課後祐介は部活動を終えて部室で一人で着替えていると、麻紀が自分の半裸姿をチラ見しながらも何か言いたそうに居座るのが気になるが、その時に奈津子のビキニ写真を見付けられてしまう。意地悪そうに追及するものの教え子の悩みの深さを知った麻紀は、逆にひた隠しにして来た未亡人という事実を見抜かれる。しかし好意が恋心に変化していくのを感じながら、焦らしに焦らして手扱きから口唇奉仕で射精に導く。そして継母への関心を自分に向けてくれたらと願い、毎日でも射精管理してあげると提案するのであった。

その頃祐介の部屋を訪ね掃除をしていた奈津子は、無くなったはずの自分のパンティが大事に袋にくるまれているのを発見するが、付着した精液の匂いを嗅ぐと思わず下着を脱いでオナニーを始めてしまう。とその刹那息子が帰宅したのでパニックになり、パンティの取り違えに気付いた時にはもう退くに退けなくなっていた。ぎこちない振る舞いでよろけてしまい祐介が抱き止めてくれるが、奈津子は不意に他の女の匂いを嗅ぎ取ると嫉妬に駆られながら勃起を取り出して手で射精に導くと、逃げるように立ち去ってしまう。

翌日の放課後麻紀はスライディングを受けて怪我をした祐介を保健室に連れて来ては、介抱を口実にパンティを脱ぎ性器同士が触れるように馬乗りになるが、推察した通り前夜に奈津子から施しを受けたと聞いて腰遣いを早めてしまう。そんな中女生徒たちが現れて祐介が細腰を押さえた瞬間に麻紀のアナルに人差し指が入ってしまい、更に性器同士の密着が強くなる。一時の感情で童貞を奪う気になれず尻込みする麻紀に対して祐介はアナルセックスを求めると騎乗位で初体験を済ませるが、祐介の告白を奈津子は依然として拒みまずは奈津子にしなさいと諭す。そして入れる場所を間違えぬようにと秘所を露わにすると、シックスナインで性欲を貪るのだった。

その2日後の週末に再び息子の部屋を訪ねた奈津子はノーブラにセーター、ミニスカートという格好で祐介を起こす。ベッドに潜り込み朝勃ちしているのを確認するとセックスしたいという言葉を引き出すが、黒い下着を見るや欲情を剥き出しの息子にクンニされてしまう。それでも正常位で受け入れると余裕を見せ、堪える祐介の悶え顔を楽しみながら射精に導く。ところが十代の性欲は彼女が想像した以上で、抜かずの二回戦に雪崩れ込むとすっかり翻弄されて気を遣ってしまう。

仕切り直しのつもりで奈津子は一緒に入浴するが早くもペニスをたぎらせているのを見て、自慢の巨乳を駆使してパイズリフェラで射精させると、隅々まで綺麗にしてあげるとちんぐり返しにして陰嚢だけでなく後ろの穴までも舐めて悶えさせる。そして相姦に導いたのが麻紀だと知り感謝しながらも、エアマットの上で胡座をかいた息子に跨がり対面座位で溺れていってしまうのであった。

翌日の放課後麻紀は欠席した祐介が心配でもらった合鍵を使って部屋に入ると、そこで母子が数回目の交合に至る場面を目の当たりにする。そして翌日学校で三者面談の場を設けると、相姦の覚悟を決めていただけでなく、自らも祐介を愛して良いのだと許しを得た麻紀も仲間に加わって太ももでペニスを挟み、射精に導いてしまう。しかしその後の様子から奈津子が身を退くのではと危惧し、わざと祐介の部屋で口唇奉仕している時に電話させて嫉妬を誘い奈津子を呼び出してしまう。

奈津子が見守る前でやっと膣内性交が出来た麻紀は迸りを受け止めると、自分は既に経験済みだからと祐介を煽り奈津子とのアナルセックスを勧める。獣欲に駆られた祐介が母の肛内だけで満足できる訳が無く、アニリングスで解された女教師にも続けて挿入してしまう。こうして冬休みを迎えると、祐介は日頃勉学に励んだご褒美として南の島でのバカンスに連れて来られ、奈津子と麻紀の二人の妻のビキニ姿を見せ付けられて興奮する。目隠ししての蜜穴比べを的確に当てると、二人を並べて四つん這いにして前後の穴で交わるのであった。


【レビュー】

基本的にはデビュー作品同様に主人公に強い愛情を抱く年上女性2人と結ばれる甘々路線ではあるが、血の繋がりの無い継母の奈津子や若くして未亡人になった麻紀の心境が掘り下げて描かれており、更に深みを増したと思われる。いわゆる神瀬流と呼ばれるヒロインたちの細かい心理描写、一度だけで終わらない濃厚な情交描写は、作者が本作以降で得意とするものとなり人気を博したのも頷けるように思う。

全体的には主人公を可愛がるショタコンめいた愛情の見せ方の中では、奈津子は近親相姦を織り混ぜた甘やかし方、麻紀はやや倒錯したイジメ方と立場が入れ替わってのイジメられ方とのギャップに妙味が感じられたと思う。乳首や後ろの穴、果ては脇の下まで徹底的に麻紀や終盤は奈津子も加わっての焦らしプレイは、M男の読者としては喜ばしいところでもあるかもしれない。


DSKさんと愛好家Sさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2006/1/23 発売未亡人ママと未亡人女教師著:神瀬知巳、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ Audible版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。→ 【honto】の電子書籍はコチラ。→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。「君のオチン×ンってすごいわ。未亡人には毒よ……」26歳の女教師を二度も絶頂へ追いあげた少年のそれは、麻紀の身体に...
未亡人ママと未亡人女教師(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

1403『未亡人ママと未亡人女教師』神瀬知巳、フランス書院/フランス書院文庫、2006/01 発売●あらすじ継母を異性として好きな気持ちを封じる為に、遠い高校に進学して親元を離れた少年が、気持ちを理解してくれる女教師と親密な関係になり、その事が継母と義息の関係に変化をもたらし継母と一線を越える事になる。●登場人物【原田祐介】16歳。童貞。高校一年。サッカー部所属。奈津子の義息。実母は祐介を産んですぐに亡くなり、父...
1403『未亡人ママと未亡人女教師』





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tag : 高校生主人公 童貞

山口陽『人妻子宝温泉【がまんできないの】』

山口陽『人妻子宝温泉【がまんできないの】』
(フランス書院文庫、2020年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

民宿を営む舅が怪我で入院を余儀なくされ、その手伝いに行くことになった人妻の由香里。民宿では大学生の昌也も働いており、剛健な身体に似合わず初心なところも見せていて、いつしか肉体関係へと陥ってしまう。しかし民宿に泊まりに来た若妻の久留美や、熟妻の真結子もまた民宿の青年に興味津々の様子で…。


【登場人物】

東雲昌也
20歳の大学生。由香里の義父に世話になっており、入院の話を聞いて民宿の手伝いを申し出る。高校時代はラグビーをしていて、長躯で頑健な身体の持ち主で威圧感を与えるが、女性との付き合いはなく由香里に対してうぶな反応を見せている。民宿の手伝いの合間に身体を鍛えるのが日課となっている。

小野由香里
35歳。夫の父が怪我で入院することになり、姑は看病のために不在なことから、子宝温泉で有名なある地方の民宿の手伝いをすることに。夫はメンテナンス会社に勤務しており、月の半分は出張で不在にしているせいか、セックスレスで欲求不満気味。

下里久留美
26歳。IT関連企業のSEである夫と結婚3年目だが、一向に子どもを授からないことに焦り、子宝温泉の噂を聞き付けて夫婦同伴で民宿に泊まることに。しかし多忙な夫は急な仕事でドタキャンとなり、一人で欲求不満を募らせていた折りに、昌也に興味を持ち始め…。

倉松真結子
41歳。夫は多忙気味で既に子づくりを諦めている節もあり、出張で不在の折りを見て一人で子宝温泉のご利益に預かろうとやって来た。同時期に泊まっていた久留美と仲良くしようと部屋を訪ねたところ、昌也とのふしだらな関係を見てしまい…。


【展開】

夫の実家が営む民宿の手伝いを始めて数日が経ち、「子宝温泉」を謳うだけに若い宿泊客が仲の良さを見せ付けているのを知り、由香里はいつしか昌也に荒々しく抱かれることを夢想し始める。そんなある日浴室の掃除をしながらエッチな妄想をしていた罰が当たったのか、由香里は足を取られて派手に全身ずぶ濡れになってしまう。悲鳴を聞き付けた昌也は目のやり場に困るからとバスタオルを持って来るが、期待通りの反応に衣服を脱ぎ抱いて欲しいと迫る。浴槽に湯を張る間も惜しみ、バッグスタイルで求めた由香里は、昌也の威容に貫かれて中出しまで求めてしまう。

子宝温泉のご利益に預かろうと夫婦同伴で民宿を取ったものの、夫が急な仕事でキャンセルとなり、久留美は一人部屋で暇を持て余していた。他の男にナンパされたら…と妄想に耽っていると、いつしか昌也のことを意識するようになり、ちょうど夕飯の用意にやって来たのを見るやからかい半分で誘惑してしまう。口では拒みつつもモデル体型の肢体に遠慮なく視線を向ける昌也の初心振りに、久留美はセックスして欲しいと求める。ほんの出来心のつもりだったのに、昌也に征服されて中出しを受けると、一度きりという決心が揺らいでいくのを否定できずにいた。

その頃真結子は久留美も一人旅だと知って夕飯を取った後で話でもしようと部屋に向かうが、何と昌也とキスをしている現場に遭遇し自室に戻る。昌也の逞しい身体に抱かれたら…と思いながらのオナニーで絶頂したものの、物足りないのもあって早速翌朝に昌也を問い詰めることにする。カマを掛けられてアッサリと性交を認めた昌也に優位に立ったのを利用して、自慢のEカップバストで極太を挟み込み、パイズリで射精に導く。期待した通り硬度の衰えない昌也を見て、真結子はスカートを脱ぎパンティの股布をずらすと、彼を犯すように騎乗位で繋がって腰を振り白濁を受け入れてしまう。

昌也は休憩時間に部屋で腕立て伏せをしてストレス発散するのが日課である。しかしいつもと違うのは久留美が側で見ていて、汗ばんだ男の上半身を見てウットリとしていることだった。何でそんなに堂々としていられるのか昌也には見当も付かないが、その現場に乱入して来た由香里に対してもあっからかんとしていることに舌を巻くしかない。二人が競い合うようにペニスに舌を這わせ射精に導かれると、昌也も覚悟を決めたらしく、横たわった由香里の上に久留美が覆い被さるようにして重ね餅状態にしてしまう。どちらかに挿入すると他方は不満の声を挙げることに埒があかないと、昌也は二人の淫裂の間に剛直を押し込み、高速ピストンで下腹部に白濁を浴びせるのであった。
その場の流れで3Pを許したものの由香里に灸を据えられた昌也は、今度は浴室で真結子に誘われてしまい、踏み込んだ由香里は甲斐性の無さに怒りながらも対抗の意思を見せる。真結子は切り札とばかりに後ろの穴での性交を望み由香里に見せ付けると、今度は由香里がお返しとばかりに対面座位で昌也に乗っかって中出しを受けてしまう。

人妻たちとの酒池肉林も次の日が最後で、久留美と真結子の希望で由香里も含めて四人で混浴することになった。子づくりを意識してか人妻たちはやけにノリノリで、始めに久留美、次は真結子、最後に由香里に胤付けした昌也だったが、すっかり伸びてしまった由香里の痴態を見て都合三発放ったペニスはまだ元気なままである…。そして一年後人妻の淫らさを知った昌也は、同年代の女性では物足りぬと想い出に耽っていたが、目の前に由香里が現れて心がときめくのを抑え切れない。どうやら由香里は「二人目」を所望のようである…。


【レビュー】

子宝の湯が湧くという温泉地で、民宿を営む義父が倒れたため急遽手伝いに行くことになった人妻の由香里(35歳)。近所に住む大学生の昌也(20歳)も義父に恩があるようで、二人で民宿を切り盛りするのだが、威圧感とは裏腹に初心な昌也と結ばれてしまう。 子宝の湯の評判を聞き付けた若妻の久留美(26歳)と熟妻の真結子(41歳)は、共に夫の仕事によるドタキャンで一人旅を余儀なくされ、民宿の青年との一時の交わりに溺れていく。 なれ初めはヒロイン視点で、後半は昌也視点という切り替えが興味深い。






以下、読書メーターからの追記です。


子づくりを意識した人妻たちがひと時のメイクラブに浸り、その対象となった昌也も始めは人妻たちにやられ放しだったのが、反撃とまでいかないまでも「期間限定」の交わりを楽しむという作風は良かったと思います。

レビューで触れたように敢えて前半と後半で視点を変えたことで、単に昌也が食べられる「だけ」でないのも興味深いところです。


…とここからは本作というよりも、フランス書院文庫全体において気になったことを。

昨今の諸事情もあり官能小説業界でも、色々と配慮が求められる時代になっています。その為に使いたい題材に限りがあるのは理解しますが、これを言い訳にしてしまうとちょっと違うのでは…?という思いもあります。

特に誘惑系に顕著なのは「全員が平均点を取れるような均一化」であり、作家さんだけを変えても題材を使い回していれば、あまり変わりがないという点です。例えると鶏肉と野菜で何か作ってとオーダーすると、満遍なくカレーライスが仕上がるようなものです。例えば素材から浮かべれば肉じゃがやシチューなど何でもありそうなのに、端からカレーライスを作ることに題材が限定されていて、スパイスがどうとか野菜のゴロゴロ感がどうだと評しているようなものです。(もちろんキーマカレーが出て来る場合もありますね…)

他社レーベルの官能作品を読むと直接的な情交描写はそんなにないのに、それでもエロいと感じられることが度々あります。描写の量で勝負するのもありでしょう。個人的には一定量を超えるとオーバーフローしてしまう気はします…。

そんなに文句を言うなら書いてみろと言われそうですが、私にはモノを書く自信はございません(苦笑)だからいち読者の癖に好き放題言ってるわと流していただいても構いませんが…。

この「均一化」は作品のタイトルにも現れています。(これも何度か触れましたが…)2月のラインナップを見ると、過去に使った別の作家さんの作品タイトルをサブタイトル、あるいは帯の宣伝文句に使い回しているのが明白です。たまにはパロディとしてなら楽しめますが、中身は全く違います。

タイトルに関しては正直このままで良いのだろうかという危機感はあります。タイトルの使い回しで、「あっ、これは読んだわ」とライトな購買層が新刊を買う機会を失うのはちょっとまずいのかな…とは思いますね。

↓こちらが本作です。





↓こちらは香坂燈也さんの去年の作品です。





↓こちらは深月久遠さんの作品です。





↓こちらは高宮柚希さんの作品です。


tag : 大学生主人公 童貞 人妻

桜庭春一郎『とろける婿入り【色っぽい嫁の母とふたりきり】』

桜庭春一郎『とろける婿入り【色っぽい嫁の母とふたりきり】』
(フランス書院文庫、2020年3月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大学の後輩である妻と意気投合してベッドインした一回で孕ませてしまい、そのまま授かり婿入りした新輔。妻は切迫早産の危険性が怖いと葉子の勧めで入浴中だが、そんな新輔の欲求不満を見抜いた葉子は入浴中の婿の元を訪ね…。


【登場人物】

澄野新輔
22歳。大学の後輩である女性と意気投合して一夜を共に過ごすが、その一回で孕ませてしまい、いわゆる「授かり婚」という形で婿入りすることに。元々内気な性格で女性にモテた経験も無かったが、この婿入りをきっかけに三人の女性に誘われることになる。

澄野葉子
39歳。新輔の妻とその妹の伊吹の二児の母親で、房総半島の興宿町(架空の街)で陶芸家として暮らしている。長女の突然の妊娠に怒るどころか、新輔を後継者として受け入れてくれている。メートル超えの巨乳で肉付きは良いが、肉体労働のせいもあってぽっちゃりとまではいかない身体付き。夫が亡くなって以来、男性との付き合いはない。

山内文菜
37歳。澄野家とはかなり離れてはいるが隣の家に一人で暮らしている。元々は関西出身だが遠縁に当たる山内家に嫁いだものの、子を為さぬままに夫は死別し姑も昨年亡くなっている。一人で果樹園を営み生計を立てているが、なまりのある和服の似合うおっとりとした美人で、葉子に負けずと劣らない巨乳の持ち主。

澄野伊吹
18歳。千葉市内の全寮制の女子校に通っている。連休を利用して帰省したが、新輔が葉子や文菜と関係しているのを知り、自ら後ろの穴ならと関係を求めてくる。茶髪をサイドテールにしちょっと日焼けしたいわゆるギャル系の少女だが、遊んでいるように見せつつも実は処女。


【展開】

澄野家に婿入りしたものの切迫早産が心配だと言う葉子の勧めで、新輔の妻は入院生活を送っている。その為に専ら自家発電でしか新輔は欲情を発散できずにいたが、その痕跡を見付けたらしく葉子はある日入浴中の新輔の元を訪ねる。いきなりの乱入に新輔は欲求不満で滾ったペニスを隠す間もなく、潜望鏡プレイで葉子の口腔に精を放ってしまう。精液と男根の臭いに発情したのか、葉子は浴槽の縁に座ってクンニでアクメを迎えた後で、バックで新輔に貫かれて何度も中出しを求めていく。浴室から寝室に舞台を移すと新輔の乳首を舐めて勃起を促し、自ら騎乗位で跨がって再び中出しをされてしまう。翌朝夢イキで目覚めた葉子は自らの淫性に目覚め、新輔を誘ってはセックスに及ぶのであった。

すっかり新輔に溺れてしまった葉子は陶芸の作業の合間に暑いと言って作務衣を脱ぎ、ふんどし姿で新輔を挑発する。工房に面した林道でいつ誰に見られるのか分からない屋外で犬のように交わるも、葉子にはまだ何かが足りない。スマホを置き忘れたとわざと隠していたオナニーグッズが見えるように仕向けて取りに行かせると、案の定戻って来た新輔からバイブを持ち出しこれを使ってと命じられる。玩具を使いながらの口唇奉仕で顔射され、自宅に戻り浴室でソーププレイで孕ませ願望を口にする葉子はただの牝そのものと言えた。

数日後NPO活動で葉子とともに山に入った新輔は、林の中で水産会社の女社長と婿とのセックスを覗き見てしまう。後から来た葉子も触発されたようで、競うようにパイズリで新輔をイカせると、対面座位で見せ付けるように同時に絶頂を迎える。それだけで物足りない葉子は帰り道で車を停め、ワンボックスの後部座席で拘束されながら、四つん這いになった新輔をアニリングスで射精へと導く。そしてギャグホールを装着し身動きの取れない状況で、アナルに玩具を突っ込まれた二穴状態で気絶するほどの絶頂を迎えてしまう。

葉子が個展のために東京に泊まりに出掛けた日、文菜から連絡が入り夕飯を作りに澄野家を訪ねるという。酔った勢いという苦い思い出もあったのに、文菜に日本酒を勧められた新輔はすっかり酔わされてしまう。文菜の目的はただ一つで自分も葉子と同じく新輔の巨根を味わいたいというもので、床上手な彼女は新輔を口腔でも浴室での手扱きでも射精させてしまう。萎えそうになっても前立腺を刺激して何度も性交に及ぶが、次の日は二日酔いを醒まそうと全裸散歩を提案し、新輔がしっかりと朝勃ちしているのを見るや林道でオナニーを見せ合い同時絶頂する。更に歩みを進めるとひと気のない海に面した公園へとやって来る。新輔にバックで貫かれて喘いでいたものの、覗き見している気弱な少年の視線を見付けると、彼に聞かせるように行為を激しくするのであった。

連休を迎えて帰省した伊吹と一日遊んで風呂で疲れを癒していた新輔だったが、そこへ伊吹が乱入してくる。母譲りの巨乳と艶々の若肌に見とれていると、いきなりアナルセックスしようと誘われ、理由を問うと真面目な彼氏に言ったら別れると言われそうだからとのことである。つまり膣内は彼氏のものだと受け取った新輔は葉子や文菜との関係を知られた弱みもあり、アナルスティックで尻穴を拡張させてから肛交を余儀なくされる。それから毎週のように帰省しては伊吹と後ろで繋がっていたが、あるとき彼氏と喧嘩して生理も近くて疼くからと前の穴でセックスしてしまう。実は処女だった伊吹はあっからかんと白状し、実は後ろの穴でオナニー中毒だと打ち明ける。そうなると新輔は肛姦の前にしているという浣腸を見たいという願望が沸き上がり、ありのままを披露した伊吹は新輔をご主人様と慕うようになった。

妻の臨月を控えて罪悪感を抱きながらも、葉子・文菜・伊吹との関係を止められずにいた新輔。それぞれにしていた緊縛・野合・肛姦もすっかり三人は受け入れるようになり、そんななかで出産を迎えると葉子から悪魔の囁きを聞いてしまった新輔は、退院して自宅に戻った妻までも調教してハーレムを認めさせてしまう…。


【レビュー】

大学の後輩の女性と関係し、身籠らせてしまった主人公・新輔(22歳)は、妻の実家に婿入りすることに。メインヒロインは姑で陶芸家の葉子(39歳)で、娘婿の欲求不満を知って端から積極的に迫っていく。初めは自宅や作業場だけだったのが、次第に野外でも交わる葉子も自らの隠れた性癖に気付かされていく流れである。 後半は隣りで暮らす未亡人・文菜(37歳)と、葉子の次女・伊吹(18歳)も現れるが、それぞれ露出癖と後ろの穴好きという性癖の持ち主。分量を考えたら次女だけでも良かったのかもしれない。






以下、読書メーターからの追記です。

これまでの桜庭春一郎作品の主人公には特殊性癖(特殊能力、特殊階級)を持たせていましたが、本作では平凡な青年像に終始しています。ヒロインたちに感化(逆調教)されて、次第に「ご主人様」として目覚めるのは変わりありませんが…。

セックス描写が先行し、ヒロインたちが「何故主人公に惹かれたのか」というプロセスが置いてきぼりになっているのは若干気になるところです…と言ってしまうと話は終わってしまうので、私なりに考えたことを挙げたいと思います。

現在のフランス書院文庫の主な読者層は?管理人のような世代かもう少し上なのかもしれません。一方で若い読者層に受け入れられる作風とは?私には正直見当も付きません。だから今が試行錯誤の段階だと考えると、桜庭作品も多数ある選択肢の一つなのだという答えに辿り着きます。

この作風は合わないと断じるのは簡単ですが、誰もかれも「◯◯さんのような作品」というのも考えものでしょう。だから個性を尊重するということは、受け入れられなくても存在を否定するまでには至らないのではないか。仮に本作でなくても何かがヒットしたとしたら、その理由は何かと考える必要はあります。多分それが出来なくなった時には、静かに去るのが賢明なのかなと思っています。批判するのも挙げ足を取るのも実に簡単で、気楽なものです。

これは官能小説に限ったことではないのかもしれませんね…。

tag : 社会人主人公 義母 未亡人 義妹 処女

天崎僚介『世話好き熟女下宿 未亡人大家とふたりの独身美女』

天崎僚介『世話好き熟女下宿 未亡人大家とふたりの独身美女』
(フランス書院文庫、2020年1月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大手企業の内定を蹴ってまで上京し、叔母の春香が大家の下宿に入りたいと中堅企業に就職した正吾。彼の気持ちは理解しつつも、若い女性に目を向けさせたいと春香は初体験はさせながらも、訳ありな独身美女二人と結ばれるように世話を焼くのだが…。


【登場人物】

三輪正吾
24歳。四国出身で大阪の大手企業の内定を断り、東京の中堅企業に入社し、春香が大家を勤める独身者向けの下宿に入った。春香に一途なあまりに他の女性の好意にも気付かず、またそうさせようとする春香の意図も知らないままである。

三輪春香
36歳。正吾の叔父と結婚したが2年前に急逝し、三回忌を迎えたばかりである。大手企業の内定を蹴ってまで自分を慕う正吾の気持ちを理解してはいるが、年齢の差を感じてもおり住人の若い独身女性とくっつけようとしている。

橋詰香里
25歳。2年前に職場の先輩と結婚したが、束縛癖が強くしかもDVに及んだとあり、離婚して春香の下宿に流れ着いたようである。従って男性恐怖症にあり他の男性住人とは顔すら合わせられない始末であり、世話好きな春香が荒療治を試みることに。

井崎友梨奈
30歳。これまでに二度の結婚、死別歴があり、自分が好きになると相手が不幸になると思い込んでいた様子。介護の仕事を見付け敢えて独身者向けの下宿に入ったものの、正吾が傘を貸してあげたお礼に料理を作ったり、洗濯をしてあげたりと好意を見せてはいるが恋愛には臆病でいた。


【展開】

叔父の三回忌を迎えた朝、正吾は春香から泣かないでと慰められるが、実は当の春香自身がまだ夫との想い出から抜けられずに一晩中泣き腫らしていたのであった。そして法要を終えたものの春香は夫の仏壇を前にして、かつて彼にされた指遣いを想い出しながら一人遊びをしてしまうが、何と正吾が覗いていたのを知って彼の気持ちの強さを痛感する。何せ内定を蹴ってまで自分を慕うほどだから、何とか他の女性に目を向けさせたいと考えるのも無理はない。それにはまず女性経験を積ませねばと喪服姿で交わると、汗を流そうと一緒に風呂に入ることに。相変わらず滾ったままのぺニスを口腔で射精させると、正吾の性欲の強さに感嘆しながら立ちバックで受け入れるのであった。

ある朝香里が朝食を作ってくれたが、正吾の声を聞いただけで逃げ出す始末で、相変わらず男性恐怖症のようである。一方で正吾は女性を知ればもう少し頼りがいが出るかと期待したが、依然として春香にまとわり付く始末で、世話好きな彼女は二人を結び付ければという発想を思い付く。
そして土曜日の夜に浴場に香里を招くと、遅れて正吾もやって来る。裸の付き合いをすればという考えだったが、案の定香里は嫌がる姿勢を崩さない。それでもウブな正吾の反応をおもちゃにして香里と洗いっこさせると、春香は自分が付いていてあげるから、正吾と愛し合ってみなさいと言いくるめてしまう。実は自分たちも愛し合っていると大胆な告白をし、香里を納得させるほどの手際の良さに正吾も驚くが、そのまま叔母の部屋で香里を抱くこととなる。但し見守っていた春香も我慢出来ずに、放精した甥っ子に跨がって腰を遣い始めたのだが…。

数日後正吾の部屋を友梨奈が訪ねて来て、借りた傘を返しお礼にコロッケを作ったからと言い、しかもついでにと洗濯物を洗ってくれると言って去っていく。寝物語に春香に友梨奈の話をして何かお礼がしたいと正吾が告げると、善は急げとばかりに帰宅した彼女とデートの約束を取り付けさせる。
少々強引でも迫ってみてと春香のアドバイスを受けた正吾だったが、いきなりダンスホールで友梨奈にキスを迫ったところで拒まれるだけである。それでも友梨奈と公園のベンチで身の上話を聞いてあげると、一回きりの約束でラブホテルで愛し合うこととなった。やはり人妻としての経験は豊富なのか、友梨奈は洗いっこの最中に正吾の尻穴に触れたり、男性上位のシックスナインを許すほど淫らで激しい情交をするのであった。

相変わらず正吾との関係を切れずにいた春香は、香里や友梨奈との仲が進展しないことを案じ、今度は正吾に目隠しをさせて手を縛り、彼女たちに好きなように振る舞ってもらおうと計画を立てる。まずは香里を説得させると部屋にやって来て、彼女なりの愛撫を施してくれる。とは言っても別れた夫の命令に従ってのもので、正吾には昇天してしまいそうなほどのテクニックであった。春香に諭されて変わりたいと思っていた香里は、素直に正吾が喜んでくれただけでも嬉しく、目隠しをしたままで密着位で交わって欲しいとねだりエクスタシーに導かれていく。

翌朝からの香里の反応の変化に効果てきめんだと感じた春香は、次は友梨奈を説得し同じように正吾に目隠しをさせ手を縛ったままの性交にチャレンジさせる。友梨奈に匿名の女性として振る舞わせることで、過去を吹っ切らせようという算段である。彼女は二番目の夫に仕込まれたテクニックで正吾を悦ばせ、女性上位のシックスナインで飲精すると、奮い立たせようと尻穴まで刺激する。十分に硬くなったのを見るや騎乗位で同時絶頂を迎えたが、寝物語で正吾が春香を強く想う気持ちを知り、踏ん切りを付けようとアナルセックスに応じてしまう。

折角香里や友梨奈と良い雰囲気になったにも関わらず、正吾の心の中には春香が大きく占めており、配慮の足りない言動で二人の気持ちは次第に離れていってしまう。ここにいても良いパートナーは見付からない。その言葉の意味を最も良く知る春香は、二人への謝罪と餞別を込めて最後に共同浴室で全員で交わることを提案する。それは最も鈍感な男を懲らしめる意味もあったのだが…。当の正吾は手を縛られたまま香里と友梨奈に弄ばれるが、二人が去ってから春香にアナルセックスをしたいと求める。かつて友梨奈からこれで春香「も」愛してあげてと言われた理由も分からぬままだったが、今暫くの間だけ面倒を見ると言っていた春香も初めての体験に、離れられなくなりそうと思わず呟くのであった。


【レビュー】

古式ゆかしい官能路線を踏襲してはいるが…。

2014年のデビューから間もなく6年、既に10冊の作品を刊行している天崎僚介氏の新作である。公式でも「西門京、牧村僚(の作品)を好きな方にお勧め」と度々触れている通りで、1990年~2000年代に活躍した両氏や2004年デビューの弓月誠氏といった、フランス書院文庫の「王道」誘惑路線を継承する作家さんと言えよう。

一方でこうした「王道」を求められるが故に、本作では世話焼きな叔母【春香】(36歳)の行動にやや無理のあり、訳ありな独身美女二人の【香里】(25歳)と【友梨奈】(30歳)を巻き込んでのほっこりさせる筈の展開が裏目に出てしまっている気がする。

主人公は春香を慕う新社会人の24歳で、始めに叔父の三回忌から展開される情交や休むことなく下宿の共同浴室で二回戦という流れはいやらしさを感じさせる。そこから独身美女たちを癒すためというのならまだほっこりするのだが、春香自身は主人公の将来も考えてか他の女性に目を向けて欲しいとの意図である。時折春香との場面も盛り込みつつも、基本的には夫のDVで男性恐怖症になった香里と、二度の結婚・死別により不幸になると信じ込む友梨奈との場面がメインとなる。

香里とは春香も立ち合っての3P、友梨奈とは主人公の押しの強さで関係を結ぶも、二人の気持ちが一度の情交で打ち解けるはずもない。ならば主人公の自由を奪って「好きなように振る舞わせる」のは、控えめな香里と二番目の夫に仕込まれた友梨奈との対比が伺えて興味深い。ただその後はやはり現実味を帯びてくる。

春香としては誤算だったのは主人公があまりにも朴念仁過ぎること(裏を返せば春香一筋で、他の女性とはエッチ出来てラッキー位に思っている)、二人の独身美女たちは二股を許さないタイプであったことかもしれない。最終的に二人がいなくなり春香は今暫くの間だけと言いながらも、やはり主人公の関心を他に向けさせたいようである。何が何でもハーレムエンドとは望まないが、作者が「王道」に拘るあまりどこかで無理をしているのでは、と思われる節が伺えてならないのである。

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音梨はるか『奥ゆかしいのにいやらしい四人の未亡人』

音梨はるか『奥ゆかしいのにいやらしい四人の未亡人』
(フランス書院文庫、2020年1月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【公式のあらすじ】

「ああ、これがほしかったの……もう好きにして」貞淑な貌を捨て、たくましいモノにすがる貴和子。
懐かしい人肌の温もりに閉ざされた花弁が開く。蜜壺から滴る愛液のように流されてゆく哀しみ。
懺悔よりも今はただ、悦楽の渦に溺れていたい……兄嫁、義母、女上司、叔母……訳ありの喪服熟女。


【登場人物&展開】

※本作は60ページ程度の中編を集めたオムニバスです。

第一章:貴和子 未亡人兄嫁と匂い 藤堂貴和子(38)と坂巻晃次(26)

香道を極めた一族の藤堂家に兄が婿入りするも急逝し、四十九日法要を終えた晃次は貴和子から夫のトランクを開けて欲しいと頼まれる。晃次は勘を働かせてロックの暗証番号と鍵の在処を言い当ててしまうが、トランクの中にあったものは…。夫婦の秘密を知った晃次は妄想と共に股間を膨らませてしまい、それを見た貴和子は男のにおいに敏感に反応して晃次を誘ってしまう。彼もまた貴和子の体臭に惹かれてしまい、また次の週も変態めいたセックスに励んでいく…。

第二章:真悠 未亡人義母と美脚 真悠(32)と諒(夫の連れ子)

一年前に息子のブリーフの夢精の痕跡を見付けた真悠は、血の繋がりのない諒の為にオナニーの仕方を教えるだけでなく、口腔で精を受け止めるのを習慣としていた。さすがに肉体関係だけは踏み込めない。真悠にはある秘密があったし、諒もまだそれを求める年齢では無かったからである。それでも諒が真悠の下着や美脚に興味を持つのを知ると、遂には身体を差し出してしまい…。

第三章:里奈 未亡人女上司と脇毛 高遠里奈(34)と水野孝介(22)

新入社員の孝介はたまたま入社した会社で社長の娘で専務である里奈に見初められ、表向きは専属秘書として裏ではセフレ同然の関係にあった。里奈は脇の下のお手入れをしておらず、汗でブラウスから透けていたのを孝介が食い入るように見ていた反応から、同じ性癖の人間と見抜いたのであった。そんな孝介のご褒美は蒸れた脇の匂いや脇扱きだが、こんな美人が何で再婚を考えないのかと疑問を抱く。そして里奈が初めて付き合ったある男性の性癖が影響したと打ち明ける…。

第四章:梓 未亡人叔母と巨乳 梓(36)と和晴(甥っ子)

看護師の梓の目下の悩みは熟れつつある肢体で、特にバストに至っては3桁に迫るほどのHカップである。いわゆるちょいポチャ体型で痩せないと…と思っていた矢先、甥っ子の和晴が泊まりにやって来る。和晴は息子の遊び相手になってもらい一緒に入浴したが、先に出た息子の口からペニスが大きいと聞かされ、着替えを用意するのを口実に浴室を覗いてしまう。何と和晴はちょいポチャ好きで、二週間も抜いていないと聞かされて、梓はお口でならと射精の手伝いをしてしまう。そしてひと月経ったある日、息子が義父母の元で宿泊することとなり、和晴を自宅へと招き入れる…。


【レビュー】

熟女と特殊性癖に拘ったオムニバス作品

フランス書院文庫で4冊目の刊行となった女流作家・音梨はるか氏による三十代熟女と特殊性癖に拘ったオムニバス作品である。

第一章:未亡人兄嫁と匂い
第二章:未亡人義母と美脚
第三章:未亡人女上司と脇毛
第四章:未亡人叔母と巨乳

第一章と第三章は二十代の主人公だが、第二章と第四章に至っては年齢こそぼかしているものの、少年と言って良さそうな主人公であり、個人的には後の二章がより倒錯的でお勧めである。
第一章は好ましい男性のにおいに反応してしまう香道を極めた女性と体臭フェチな青年を題材に、第二章は義母に脚フェチ(プラスアルファ)の趣味を持つ少年、第三章は脇の下を処理していない上司に惹かれる新入社員(プラス匂いフェチ)、第四章は熟れて来た体型にコンプレックスを持つ叔母に興味を持つ甥となっている。

音梨氏はデビュー当時から創作において、独特のフェチシズムを持たれているのかなとは感じたが、本作では書きたいものの総決算という趣でもある。一つ一つの60ページ程度の中編は続きを楽しみたいと思う一方で、一つの章にこれだけ詰め込んだのだから後はその延長上に過ぎない(=物語として完結出来ている)とも感じた次第で、今後どの方向性なのかは分からないが次の作品も楽しみである。

tag : 4人以上ヒロイン 短編集 童貞 処女 近親相姦(義) 未亡人

日向弓弦『もっと、ずっと、したいの【父の後妻と子づくりを】』

日向弓弦『もっと、ずっと、したいの【父の後妻と子づくりを】』
(フランス書院文庫、2020年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

父親の遺産整理に伴い品川のマンションを引き払い、千葉県にある本宅への引っ越しを決めた千寿子と昭彦だったが、厄介なことに父親には「愛人」の冴香が住み付いているようである。優しい性格の千寿子では話は纏まらないだろうと、昭彦が電車を使って本宅を訪ねたものの、何故か初体験へと発展していく。


【登場人物】

上條昭彦
20歳で現在は大学を休学中。生母は亡くなっており、父親も半年前に事故で失っていた。上條家が千葉県の山中に膨大な土地を持つ資産家であり、父親は音楽の趣味が高じて東京で個人輸入の商売をして財を為していたが、その遺産処理を巡って親族で争うことになって休学を余儀なくされたらしい。家政婦から父の後妻となった千寿子には生母以上に懐いている。童貞。

上條千寿子
38歳。昭彦が2歳の時に上條家の専属家政婦として採用され、その間男性と巡り会う機会も無かった為か、上條が責任を感じて4年前に籍を入れてくれていた。そもそも上條とは二回り歳が離れていたせいか、夫婦の営みが無かったようである。性格は優しいがやや世間知らずな面もあるものの、家政婦としての腕は確かで後に冴香のマネジメントまで買って出る。

梶谷冴香
26歳。あるレストランでピアノの弾き語りをしていた時に上條と知り合い、既に両親が亡くなって空き家だった上條本宅に住まわせてもらっていた。毎月手当ては貰っておりいわゆる「愛人」ではあるも、肉体的な関係はそれほど無かったらしい。20歳で音大生の時に両親を失い、ラウンジピアニストとして生活に追われていたが、上條本宅に来てから自由に過ごせるようになった。ピアノの腕は確かなようで、上條宅から出た後は川崎のバーで弾き語りの仕事を再開している。


【展開】

夫の遺産整理に当たり千寿子から冴香の存在を聞かされた昭彦は、電車を使って千葉県にある上條本宅を訪ねることに。上條が亡くなったと知った冴香だったが立ち退きにはすんなりと応じ、彼のために練習したピアノ曲を昭彦へ聴かせてあげるが、普段からずぼらな性格で下着姿というのが青年を刺激していたとは気付く由もない。しかし昭彦が演奏に涙するも股間は滾らせているのを見咎めつつも、亡くなった上條の息子の初めての相手になってもという気持ちになる。手で扱いただけで発射しそうな昭彦を可愛いと思いつつ、対面座位でペニスを飲み込み呆気なく果ててしまうのを残念と感じるのであった。

昭彦の帰りを品川のマンションで待っていた千寿子は、一泊してから帰るとの連絡で妙な胸騒ぎを覚えるも、戻ってきた昭彦の異変に気付き何かあったと勘づいてしまう。未通の千寿子も身体の成熟に一人遊びをしたくなるが、何故かその相手が昭彦だと想うといつもより高ぶっていると、部屋の外で覗いていた昭彦が興奮のあまり倒れていたのを発見する。現金なことに股間はぎんぎんに滾ったままだが、こういう時に千寿子はどうして良いか分からずにペニスを握っていると、目覚めた昭彦から射精させてと求められてしまう。やはり懸念していた通り冴香とセックスしてしまったようだが、秘所は見せてもらっていないと言われて、自分も初めてを捧げたいと決意する。昭彦に中出しまで許してしまった自分を恥じつつも、冴香もそれを許したことに一度会ってみたいと興味を膨らませるのであった。

上條本宅を出た冴香はどうやら川崎のラウンジでピアニストのバイトをしているらしい、昭彦を通じて消息を知った千寿子は息子と二人で店にやって来る。演奏を聴いて何故夫が冴香の面倒を見たいのかすぐに合点が行ったものの、息子の昭彦までまるで自分のことのように自慢するのを見ると嫉妬の感情が湧き起こり、気付けば酔っ払って意識を失ってしまっていた。千寿子が酔い潰れたのを良いことに、冴香はお客の帰った後の店で昭彦を誘惑するが、千寿子が目覚めたのを見るや自慢のバストを露わにしてパイズリ奉仕を始めていく。千寿子も淫気にあてられたのか冴香の柔突起を弄りながら、昭彦の先端を咥えて射精させてしまう。一見すると意地の張り合いにも思えるが、冴香も母子が懇ろな仲だと察知し、あの時は呆気なく果てたのだからと昭彦に迫っていく。しかし千寿子とのレッスンで鍛えられたのか、青年に主導権を奪われてエクスタシーを感じてしまう。

こうして千寿子と冴香との二股生活となった昭彦は、千葉の本宅に千寿子と引っ越ししては毎日のように身体を重ね、時には冬の山中で青姦紛いの性交までしてしまう。またある時は高速バスでアクアラインを渡り、川崎の冴香の部屋でコタツに入りながら立ち鼎スタイルで交わるなど行き来する生活を送る。しかしずぼらな冴香の身を案じてか、昭彦は千寿子の提案を受けて冴香に上條本宅で暮らさないかと尋ねると…。

数年後復学した昭彦は冴香のマネージャーとして学業を両立させながら、社会人としての生活が始まった。冴香はバイト先のラウンジの常連客に認められ、本格的にピアノアーティストとしてデビューを控えている。千寿子は冴香のために個人事務所を設立して、社長としての辣腕振りを発揮していた。そして父が大事にしていた女性たちとの同居生活は、前夜も冴香と千寿子を散々哭かせたのに、朝からまた二人に求められる始末。まだまだ昭彦には頑張ってもらわないといけないようである。


【レビュー】

父の大事な女性たちも相続した青年の奮闘振り

フランス書院文庫自体の規制と相まってどうしてもヒロインの設定が似たり寄ったりになるのは否めず、せめてタイトルだけでもと最近使われるのが「父の後妻」というポジションである。従来から多用されている「義母」と「父の後妻」に大差はない。本作も20歳の大学生主人公に、38歳の義母(父の後妻)、26歳の父の愛人という設定である。またタイトルに「子づくり」とあるが、情交場面でヒロインが夢想するところはあれど、別に妊娠を目的としたものでもない。そろそろ題名の付け方にもう一工夫の欲しいところである。

「豪奢遊蕩」とまではいかないものの趣味に興じ、愛人の【冴香】まで囲っていた父親に主人公は想像もつかないと笑うものの、遺産整理の過程で本邸に愛人が住み付いていると聞いて自分が話を付けることとなる。その愛人に手玉に取られてセックスの快感を覚えるというのは、これまでの官能作品では割とよくある光景だが、義母の【千寿子】が息子の異変に気付き巻き返しに打って出るという内容である。これが2000年代の話なら義母v.s愛人というちょっと重い話にもなりかねないが、本作では純真な熟女とすぼらでマイペースな女性という形で和らげている。

更にはあまり良い境遇ではなかった二人の女性を大事にしてくれた人の息子として、主人公を愛してあげようという同士としてのヒロインたちの意識が強いのが本作の特徴である。主人公からすれば女性たちも相続したという形で、初めは早射ち気味だったのが最後には二人妻にしてしまうほどの逞しさを見せている。

若干気になるのはページ数減に伴い、ギリギリまで情交場面を残したが故に、話がイマイチ掴みにくいところもあったような気がする。ヒロインの動機付けに関しては読み手の方で補完して欲しいということで、断片的に描かれたなかから個人的な解釈としてレビューした次第である。

tag : 大学生主人公 童貞 義母 処女 誘惑作品

青橋由高『喪服の若未亡人兄嫁【みだら酔い】』

青橋由高『喪服の若未亡人兄嫁【みだら酔い】』
(フランス書院文庫、2019年12月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

実家の造り酒屋の苦境を知って東京暮らしを辞めて帰郷した純也は、兄嫁の綾乃の力になりたいとアピールする。二人が仲良くなるのも時間の問題だったが、そこへ純也の帰郷を聞き付けた高校時代の後輩・萌が押し掛けて来て…。


【登場人物】

武純也
25歳。大分県出身で実家は武酒造を営んでおり、本人は東京の高級居酒屋チェーンで働いていたが、家業の苦境を知り仕事を辞めて帰郷。兄嫁の綾乃を助けたいという思いで、事務兼営業担当として働くことに。高校時代には後輩の萌と付き合っていたが、進学に伴い自然消滅した形である。

武綾乃
32歳。大学を卒業し杜氏を目指して武酒造に入社し、純也の兄で跡取りの貴文と結婚。彼のサポートもあり杜氏に専念できたが3年前に死別し、元々貴文の方針に反発していたのに加え綾乃の手腕に見切りを付けた古参の職人たちが、相次いで離反したために廃業の危機に陥っていた。本人は酒造りしか興味がなく清楚でいて、熟れた巨乳と可愛らしい性格の持ち主。子どもはいない。

鴨川萌
23歳。純也の高校時代の後輩で文化祭実行委員を務めていた。彼と別れてから中堅のデザイン事務所に務めていたが、自分の無力さに悩んでいた折に純也の帰郷を知って退社。武酒造のアルバイトとしてやって来る。人懐こく研究熱心だが、純也にだけは分かるような毒舌紛いのからかいをすることも少なくない。


【展開】

実家の苦境を知って仕事を辞めて帰郷した純也は、会社の事務と営業を任される。効率重視の亡き兄、経営の素人で杜氏である綾乃と変わる方針に反発して職人が辞めていっただけに、初めは純也も警戒こそされていたが、次第に職人たちと打ち解けるようになる。そんなある日純也の元勤務先より酒のつまみと高級な日本酒が送られて来て、綾乃の寝室で試飲会という名の酒盛りが始まる。純也はことある度に頼って欲しいと力強く、酔ったのもあって綾乃の方から抱いて欲しいとおねだりする。乳房や秘所への愛撫で何度もアクメを迎えたのに、純也は聞こえていなかったかのように荒々しいピストンで綾乃を絶頂へ向かわせてしまう。

綾乃との交際は順調にいっていたものの、ある日事務のパート社員が怪我をしてしまい、一時的に純也に負担が掛かることとなる。そこへタイミング良くやって来たのが萌で、独特の言い回しでからかうような発言を見せるが、デザイナーの仕事をしていただけに即戦力になりそうである。純也は一通り酒蔵を見せたがその帰りに綾乃が呼び止めたらしく採用を決めたが、同時に純也の元恋人ということも発覚し、綾乃の嫉妬混じりの振る舞いが増え始める。萌もアピールを忘れていないようで、それが一層綾乃を焚き付けたらしく、「残業」と称して二人きりの事務室で口唇奉仕やパイズリまでしてしまう。そして椅子に純也を座らせての対面座位で激しくヨガるのであった。

数日後純也は萌を連れて新規開拓先まで車を走らせる。商談は成功に終わり先方の酒を試飲させてもらった萌はテンションの高いまま、帰りの車中でセクハラ紛いの言動で純也をからかう。気分が悪いとラブホテルに連れ込んだまでは予定通りだったが、初めは躊躇っていた純也が全責任を負うとばかりに、「犯す」とワードを用いて萌の秘所の匂いを嗅ぎ始める。更に萌に唆されてストッキングを引き裂き、パンティの股布をずらして生での性交を繰り返していく。そんな純也に追い討ちを掛けるように、綾乃から帰るのを待っているとメッセージを受け取り、逢瀬がすっかりバレているのだと肝を冷やすのである。

年末を控え多忙な上に綾乃と萌が静かに嫉妬の応酬を繰り返すのを見て純也は責任を感じ、働きすぎだという自覚の無いままに過労で倒れ、顔面からガラス戸へ突っ込んでしまう。何故か事務所に綾乃と萌がいたのに疑問を感じつつも、純也はまる二日に渡って床に伏してしまうが、その間に二人で話は付いていたらしい。綾乃と萌は互いの関係をオープンにし、純也の負担を軽減するつもりだったが、ここへ来て綾乃は恥じらいながらも三人でも良いかなと言い始める。病み上がりの純也に無理をさせないように二人でご奉仕し初めは綾乃、次は萌の順番でお互い裸を見せるのは恥ずかしいようで、着衣のまま騎乗位で交わるのであった。

そして季節は過ぎて兄・貴文の命日には純也と綾乃、萌の三人が墓前で手を合わせていた。一年前とは違って小さい蔵元ながらも忙しくしている、夫にそう報告できたのも束の間で、新酒の試飲会は何故か仏間で開かれることになった。宴も2時間が過ぎると萌が「口噛み酒」の話を切り出して来る。妖しい予感が漂うもまずは萌が純也に試すと、負けじと研究熱心な綾乃もそれに続く。夫への操を立てるため口付けだけは封じていた綾乃は、その行為そのものが接吻と何ら変わらないと気付く。更に萌は綾乃のパンティを剥ぎ取ると、すかさずデルタ地帯に酒を注ぐ。ワカメ酒である。こうして亡き兄の遺影の前で純也は綾乃にも「犯す」と告げて彼女と萌を抱くのであった。


【レビュー】

実家である造り酒屋の苦境を知り東京での生活を止めて帰郷した25歳の主人公、経営者であった夫を失い杜氏兼社長となった32歳の未亡人兄嫁、そして主人公の帰郷を聞いて猛アタックを掛ける元恋人23歳という顔触れの官能作品である。美少女文庫の主力作家である青橋由高氏だが、短編小説を中心に別の支持層を持ち、今年もフランス書院文庫より短編集が発売されている。

基本的な主人公像は先に挙げた短編集『やさしくて淫らな五人の未亡人』と似ており、スペックは高いが自己評価はやや低めな青年である。嫁いで来た兄嫁に憧れを抱くものの行動には移せぬまま上京したが、兄亡き後の酒屋の経営難から帰郷して経営に携わり、立ち直らせていく希望を見いだすまでが本作のおおまかなあらすじである。

・未亡人兄嫁【綾乃】(32歳)
・主人公の元恋人【萌】(23歳)

綾乃は戻って来た主人公の営業手腕と人柄に惚れ込むのは早いが、亡き夫への操と否定しがたい年齢差に拘るこじらせ型のヒロインである。一方の萌は高校時代の後輩でそこそこに実力があるものの、主人公に似て自己評価は低めでその裏返しにやや毒舌になりがち(但し主人公に対してだけである)というタイプとなっている。萌は実は主人公が帰郷したと知って会社を辞め酒屋でバイトを始めたのだが、独特の回りくどい表現で好意を見せている。

作中には醸造にまつわる話も込められているが、蘊蓄になり過ぎない程度に抑えつつ、メインの情交描写に注力した形である。ヒロインの年齢差を古酒と新酒に例えるのも納得のいくところで、また体格も熟れた和風巨乳と美脚が自慢の洋装と上手く対比させている。本作の主人公は自己評価は低めではあるが性的には少しS気味でもあり、特に萌との場面では青橋作品らしく全部は脱がせないという好みが反映されているようである。先に挙げた短編集が好みという読者であれば、違和感なく入り込めるであろうと思う。後輩ヒロインというところでは、直近に出た美少女文庫作品も似た属性であり、そこと読み比べるのもアリである。

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鷹羽真『奥までなぐさめて 妻の母は未亡人』

鷹羽真『奥までなぐさめて 妻の母は未亡人』
(フランス書院文庫、2019年12月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

妻の絵美の勢いに押されて結婚したものの、洋司の好みは彼女の母親の園美であった。ベリーダンスを始めたようで、衣装から見え隠れする熟れた美肉に、思わずオナペットにしたくなるのも無理はない。酒の勢いもあって洋司は園美と一夜の関係に陥るが…。


【登場人物】

長尾洋司
27歳の会社員。3つ下の絵美と学生時代に知り合い、卒業を機に結婚した。元々年上趣味で絵美は対象外だったが、2年前に父を亡くして気に掛けて以来、彼女から押されるように籍を入れたのが実態である。まだまだ学生の延長上で遊びたい盛りの妻だけに、夫婦の営みもそれほど多くはない。妻の父の三回忌法要に合わせて三上家を訪ねている。

三上園美
43歳。絵美の母親で亡き夫とは学生結婚している。絵美がある程度大きくなったら二人目…と考えてはいたが、その頃には夫の興味も薄れてしまっていたようである。妹の由利の影響で最近ベリーダンスを始めたが、大会に出場した時の衣装を写真で見て洋司の嫉妬に火を付けてしまったとは思わなかったようである。

由利
35歳。園美の実妹でダンス教室の講師をしている。色白でふくよかな姉とは対照的に、小麦色でメリハリのついたスレンダーボディの持ち主。今のところ男性には興味がないらしく、気付けば独身だったというのが実情である。性格的にはエスっぽいタイプで、付き合って来た彼氏にも上に跨がって主導権を握るのが好きらしい。


【展開】

義父の三回忌に合わせて妻の絵美とともに義実家に帰省した洋司。お酒に弱い絵美は既に床に就いており、由利を見送って園美と二人きりになると酒を交わすが、帰り際に由利が放った「姉をねぎらってあげて」の言葉に従い園美へ肩揉みだけでない過激なスキンシップを始める。濃厚なベロチューで蕩けさせ、露わにした乳房を揉みしだき、更には秘穴へ指を出し入れするなど洋司は増長するばかりである。畳に敷いた布団に園美を横たえると正常位で交わり、洋司が満足するまで中出し性交を繰り返される。行為を終えた園美は浴室で注がれた白濁を掻き出すが、いつしか身を慰めてしまう。しかし指だけでは物足りない。洋司に抱かれた記憶を拭えるのだろうかと悩む園美だったが、翌朝娘から戯れに同居出来たらという言葉が、まさか近い将来に現実のものとなるとは思わなかったのである…。

洋司の転勤先が三上家と近いことから、十月より洋司夫妻が同居を始めることになった。妻の目を盗んで園美の熟臀に手を出すとは随分なご挨拶だが、洋司が言うのには自分からは一切手を出さない、但し好きなだけズリネタにしてやると妙に自信満々な様子である。家事をするいかなる場面でも洋司は無遠慮に視姦を繰り返し、妹と撮ったベリーダンス大会の写真をオカズにして、大胆にも深夜のリビングでオナニーをする洋司を目の当たりにする。それでも園美は何とかダンスレッスンで性欲を紛らわそうとするも、土曜日に庭でレオタード姿で運動をしていた折り、妻と外出したはずの洋司がいつの間にか帰宅していたのである。オイルマッサージと称して過激なスキンシップをされれば、園美もおねだりする訳にもいかず、洋司に繰り返し中出し性交を求めるのであった。

こうして三日に一度の割合で園美は洋司と性交を繰り返すようになるが、同時に12月の発表会に向けてベリーダンスの練習にも熱が入るようになる。姉をここまで魅了する男は誰なのか。コーチの由利も姉のロマンスに興味津々でそっと探りを入れてみると、どうやら相手は姪の夫である洋司だったのである。数日後由利は三上家にお呼ばれされ姉と姪が部屋に入ったのを見るや、洋司を挑発するように胸の谷間が覗けるような態度を取る。洋司は由利の意図を見抜いたようで、そんなにしたいのかとあくまでも「してやる」口調でセックスに応じるが、やはり性に飢えた女性は貪欲で敢えてブリッジさせたまま繋がる。そして休まずの対面座位で由利をメロメロにしてしまう。

しかしその姿を園美は見てしまい発表会まで敢えて洋司との交わりを絶ち、当日は洋司にだけ見て欲しいと情熱的な躍りを披露する。洋司は発表会を終えると妻と自分、義母となるようにホテルの二部屋を用意したが、妻のワガママで母娘が二人部屋となってしまう。それでも園美は娘が眠りに就くと、洋司のリクエストした通りに汗の染みたダンス衣装に着替えて部屋を訪ねる。園美は自分のモノだと示すかのように、洋司は彼女の身体のあちこちにマーキングを施すのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫の誘惑系とカテゴライズされる鷹羽真作品としては、『女教師は僕の宝物(おかず)』以来約1年半振りとなる。

その間に催眠調教モノや義父と息子の嫁モノと変遷こそ経てはいるものの、美少女文庫での作品を合わせて見ていくと作者の書きたいもの自体は特に大きく変わっているようには見えない。

フェチな主人公にマゾられたいヒロインという構図と、終盤の情交場面にはロンググローブが必須という潔さである。本作は主人公を既婚者とし(しかし嫁との情交場面はない)、妻の母と叔母の二人に焦点をあてた形なだけに、主人公のエス気質が見え隠れしているようである。ともすればヒロインを性処理の道具のように扱っているようにも見えるのだが、鼻につくなと感じさせるギリギリのラインを押さえているためか、そこまでの傲岸さは感じさせなかったと思う。






もう来月の話になりますが、美少女文庫でも新刊が発売となります。
こちらも鷹羽作品らしい仕上がりのようです。

鷹羽シン/ぴず(イラスト)『ドSな生徒会長が土下座で種付け懇願』


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香坂燈也『孕ませ性裁【若義母と家政婦母娘】』

香坂燈也『孕ませ性裁【若義母と家政婦母娘】』
(フランス書院文庫、2019年11月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

地元の名士である笹柄家の跡取りとして育てられた玲司だが、後妻として嫁いだ秋穂に社長の座を譲ると義父に言われ、秋穂にまで逆恨みし入院中の義父に復讐を果たそうと考える。母親を事故で亡くし義父から厳しく育てられた境遇に同情していた秋穂や、家政婦の志津子の考えはあまりにも優しすぎた。玲司の毒牙は志津子の娘の菜々にまで向けられる…。


【登場人物】

笹柄玲司
23歳。笹柄設備を経営する義隆の二番目の妻の連れ子で、彼との血の繋がりはない。地元の私立大の経営学部を卒業して会社の跡取りと目されていたが、学生時代からの女性関係での素行がすこぶる悪く、義母となった秋穂に経営権を譲るつもりでいたようである。
生母が義隆に無理を強いられた果てに、交通事故を起こして亡くなったと信じ込んでおり、入院した義父に復讐しようとしか考えていない。アメフト部出身でガタイは良いが、粗野な言動に加え女性を性処理の道具としか考えていない性格破綻スレスレの若者である。

笹柄秋穂
29歳。義隆の三番目の妻で総合病院にて小児科の看護師として働いている。母親も看護師で目標にして主任クラスまで出世したが、男性との出会いは少なく偶々通院していた義隆に見初められて結婚する。しかし義理の息子の玲司の荒んだ性格に閉口しており、そんななかで笹柄設備の社長にと言われて困惑を隠せないでいる。Bカップ。

野潟志津子
40代?笹柄家に住み込みで働く家政婦で、娘の菜々とともに暮らしている。夫は笹柄設備の元社員だったが、浮気の果てに腹上死してしまい、義隆の配慮もあって母娘ともども仕えることになる。玲司の生母が亡くなったのを機に6年間も関係を続けているが、玲司の素行が悪いのはマザコンを拗らせたと理解しつつ、自らも性処理の道具の一つとして甘んじている。Eカップで泣きボクロの和風の顔付きが嗜虐心をそそるようである。

野潟菜々
19歳。笹柄設備で働く社長秘書兼運転手…は表向きで、義隆から玲司のお目付け役として監視するように命じられている。玲司も通っていた大学の夜間部で勉強しており、来年からは奨学金をもらえるほどの才媛でもある。身長170㎝と長身でスレンダーながらも、バストは母親譲りの体格の美女だが、玲司のことは恩人の義息子として見ているだけで、本質を知るだけに侮蔑の視線を送るだけである。


【展開】

仕事の合間を見て外科手術を受けて入院中の夫の病室を訪ねたナース服の秋穂だったが、義父が眠りに就いたのを見計らうように玲司がやって来る。セクハラ紛いの言動の果てに眠る夫の側でイラマチオを強いられるが、間一髪のところで菜々が玲司を迎えに訪れて、何とか最悪の事態だけは免れる。しかし行為を中断させられた玲司としては菜々に苛立ちを覚えるも、義父の差し向けたお目付け役である以上は下手なことも出来ず、自宅の別棟で待ち構えていた志津子にその怒りをぶつける。ティッシュ代わり、ダッチワイフなどと言われても6年間性処理を務めて来た志津子には褒め言葉でしかなく、秋穂に見立てた安いナースコスプレでひたすら玲司の相手をさせられるのであった。

その頃秋穂は玲司と顔を合わせぬようにこっそり帰宅していたが、昼間凌辱された鈍い身体の疼きを抑えきれずに、浴槽を使って「角オナ」してしまう。かねてより自分が義父にどう評価されていたかを気にしていた玲司なだけに、仕掛けた盗聴器から嬌声が聞こえて来るなり浴室へ乱入する。体格差で秋穂を無抵抗にすると、親父を唆して自分を除け者にしようとしたと、怒りをぶつけながら凌辱してゆく。

夜間部でもキャンパスで一際目立つ菜々は、友人と玲司の話になりあまり評判が良くないとの噂を耳にする。そう言えば病室で秋穂に向けた獣めいた視線は、どう見ても穏やかではないと自宅に戻るなり母親に笹柄社長へ玲司の行状を報告すると話すが、その志津子すら玲司と内通していたとは思ってもいなかった。タイミング良く現れた玲司に拘束され、母が浅ましく玲司の牝奴隷として扱われるのを見ているしかない。取り敢えずヴァギナの処女には手出しこそしなかったものの、玲司は後ろで感じる身体にしてやるとアナルセックスを強制する。そして志津子は少しでも娘の痛みを和らげようと、玲司のアヌスを舐めながら射精を促すのであった。

それでも菜々は何とか秋穂だけでも話を通しておこうと玲司との接触を避けてネットカフェなどで時間を潰そうとするが、一旦帰宅しようとした帰りの電車内で執拗に尻穴への痴漢行為をされてしまう。最寄り駅から笹柄家に向かうとまたもタイミング良く玲司が現れる。痴漢行為を働いたのは俺だ、親父に密告するのは許さぬと何故か菜々の行動を見透かされており、いつも玲司が使う高級ミニバンの後部座席に連れ込まれる。玲司の膝に乗せられての性交は後ろではなく、お仕置きとばかりにヴァギナの処女であり、強制破瓜の痛みを感じる間も無いままに、肉刀の凌辱により連続絶頂を味わされていく。

こうして玲司の言いなりとなった菜々は病院へ向かうと、秋穂の手を拘束し玲司の凌辱に協力せざるを得なくなる。秋穂もまた牝奴隷に堕ちただけに、後は志津子に二人の恥ずかしい姿を披露するだけである。義父が退院する日も迎えに来ないのを不審に思った病院からの連絡を無視し、玲司は三人を自分のモノにするのが復讐だと自分勝手な理屈を並べて女たちを犯すのであった。


【レビュー】

作者の香坂燈也氏はフランス書院文庫で誘惑系作風の中堅として、着実に作品を重ねて来ているが、キャリア初期の頃には凌辱系(暴虐系)も手掛けていたこともある。本作は『一家調教 未亡人と令姉妹』以来約3年振りとなる凌辱系だが、さまざまな誘惑系作品を書いてきた経験が反映されているように思える。豊富な語彙を駆使した流れるような文章は単なる暴虐系作品とは異なるし、作風を広げるという点から見ても時々は凌辱系を書きたいというのも納得のゆくところである。

主人公の玲司は地元の名士と呼ばれる笹柄家のひとり息子だが二番目の妻の連れ子で、とりわけ生母の死において複雑な経緯があって義父や周囲の女性たちに逆恨みしている環境下にある。逆恨みしたくなる気持ちは分からないでもないが、派手な学生生活も会社で傲岸に振る舞うのも全て義父あってのものでしかなく、周りの女性をモノにするのも結局は義父の目の届かないところ(入院中)というのが現実である。端的に言えばガタイが良く狡猾なれど、単に甘ったれなだけと切って捨ててしまっては身も蓋もないのだが…。復讐と言うならばもっとクレバーなら好みの主人公像だが、あくまでも悪ぶったタイプに収まった形である。

ヒロインに関しては歳の近い義母の秋穂や言いなり性奴隷の志津子も悪くないが、個人的には主人公に最後まで対峙する菜々のような鼻っ柱の強いヒロインが好みである。(文量の関係で堕ちるのが早いとは思うが…。)結局は主人公の性的なテクニックに堕ちてしまうのはお約束とは言え、他の凌辱系作品同様あまり救いようがない結末のような気がする。玲司が破滅型の若者だから義父への復讐というのにはスケールが小さいし、仮にヒロイン全員を孕ませても愛情に欠けたままでは子どもに対して良き父親にはなれないであろう。

tag : 社会人主人公 母娘丼 処女 近親相姦(義) 凌辱作品

但馬庸太『身分逆転 美母、兄嫁、義妹…今日から俺がご主人様』

但馬庸太『身分逆転 美母、兄嫁、義妹…今日から俺がご主人様』
(フランス書院文庫、2019年11月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

兄によって家族を破壊され、天涯孤独のまま死期を迎えようとしていた浩二。ある日彼の前に謎の女が現れ、「過去に戻れるといったら、どうする?」と提案される。人生をやり直して姉さんたちを助ける…そう決意した浩二は25歳の過去へと旅立つのであった。


【登場人物】

佐伯浩二
65歳。(第1章時)心臓を患い入院生活を送ってはいるが、既に死期を悟っているようである。ある日突然現れた謎の女に興味を持たれ、40年前の世界へタイムトラベルする。その過去では父の跡を継いだ兄・一成が暴虐の限りを尽くし、会社を潰しただけでなく一家離散にまで追い込んだ経緯があった。どうすれば悪夢を回避出来るのか、それを知る浩二は今度こそはと決意を固めるのだが…。

以下の登場人物の年齢は浩二が25歳の時の設定です。

佐伯有紀
28歳。浩二の兄・一成の妻で子どもはいない。実家の借金の肩代わりに一成と結婚したものの、典型的なDV夫の一成は有紀を使用人兼性処理の道具としか見ていない。それほど酷い扱いを受けてはいるが貞淑な性格が災いしてか逃げ出そうとせず、最終的には心身を病んでしまい、山奥の病院で余生を暮らす運命である。

佐伯恵那
40代?元々先代からの社長秘書で、浩二や一成の母親が亡くなった後に再婚したようである。肉感的な身体付きながらも実務的で控え目な性格で、一成を立てようとしたばかりに、次第に増長していった一成の毒牙に掛かってしまう。彼が娘の萌にも手を出したと知って母娘で逃亡し、浩二とも音信不通の状態になる運命である。

佐伯萌
19歳。恵那と前の夫との間に産まれた。有名大学に通っているが、学費は一成に出してもらっている。浩二や一成から見ると義妹に当たり、萌自身も義理の兄として慕っていたのだが…。会社を潰した一成が自暴自棄になり萌にも手を出したことから、恵那とともに去っていく運命にある。


【展開】

心臓を患って入院生活を送っていた浩二は死期を感じていたが、ある日謎の女が病室を訪ねて来る。彼はまた兄嫁の有紀が兄の一成に酷い扱いを受けている悪夢を見て目覚めていただけに、謎の女の問い掛けに人生をやり直して姉さんたちを助けると返すのである。視界が歪んだ後に浩二が目覚めたのはちょうど40年前。家業を継いだ一成の暴虐振りに拍車が掛かり、会社を潰しただけでなく義母や義妹を傷物にし、有紀は心身を崩して療養を余儀なくされる直前であった。
悪夢と同じように有紀が犯されるような扱いを受けており、腹にアザや顔面が腫れて出血していたところから、どうやら一成にぼこぼこにされた後だったらしい。心配そうに見つめる有紀を一度は邪険に扱うが、未来を知る浩二は気を取り直し台所にいた有紀の身体に触れるも、その時は萌が目覚めてやって来たために断念せざるを得なかった。

翌朝出社する一成を玄関で見送った有紀は浩二に声を掛けられて驚くが、彼は勤め先を辞めて父の会社を取り戻すと妙な自信を持っている理由が分からぬまま、浩二に押し切られ昨夜のように陰核責めでアクメに導かれてしまう。今までの優しい義弟の豹変に凌辱されながらも、必死に一成への操を立てようとする有紀に、浩二の責めも激しくなり執拗に中出しを繰り返すのであった。

翌日の昼一成の前で殊勝な態度を見せ、一週間後から家業の会社で働くと告げた浩二だったが、その間に出来るだけ有紀と一緒にいる時間を見付けては凌辱を繰り返していく。そんなある晩得意先の接待と称してスナックで一人悦に入る一成を見て、浩二はこのタイミングで大口の顧客を失ったのだと必死に社長をもてなし、何とか取引継続を約束させる。酔って大言を放つ一成を侮蔑しながらも浩二は自宅に送り届けると、有紀には浴室で背中を流せと命じる。一向に自分に靡かない有紀に賭けに勝ったら解放すると約束するが、初めから勝ち目の無い勝負に負けた有紀は眠る夫の側で犯されてしまう。

一成の会社に入った浩二は恵那の元で働き、仕事を早く覚え社員たちとのコミュニケーションも怠らない。その働き振りに恵那も思わず浩二くんが社長だったら…と本音を吐くほどである。しかし間もなく恵那が兄に犯される…その日が今日だと知った浩二は、退社時間を過ぎて恵那が襲われそうなタイミングで社長室のドアを叩き、彼女を救い出すことに成功する。恵那に飲みさしのコーヒーを差し出すもそれは媚薬入りのもので、知らずに飲んだ彼女は身体の火照りを隠し切れない。通りの裏手に車を回すと浩二は恵那を車外に連れ出し、これだけ淫乱な体質なのかと言葉責めにしながらトランクに押し倒しバックで貫く。恵那は25歳の若者らしからぬテクニックに違和感を覚えながらも、一成を失脚させるために協力することを約束させられる。

翌日社長室で一成からの電話を受けた浩二は、慰安旅行の下見に自分も連れて行き恵那を犯す手伝いをさせてくれと話し掛ける。デスクの下では恵那が口唇奉仕しており、やはり浩二の言う通り下見と称して一成が自分を手籠めにするつもりだったのだと愕然とし、そのショックも癒えぬまま浩二と社長室でスリルのある性交をしてしまう。
数日後ひなびた温泉で一成と浩二は恵那を交えて酒を飲み交わすが、途中で仕込んだ睡眠薬が効き始めたのか、一成は大いびきをかいて眠ってしまう。恵那は一成と二人きりだったら…と想像すると恐怖に怯えるが、浩二はそれで大人しく振る舞う訳もなく、お預けになっていた性交を繰り返しては執拗に相姦を唆す言葉を囁くのであった。

翌朝一人宿に残された一成は使用済みの避妊具が散乱しているのを見て、記憶が曖昧だが恵那とヤったと満足していたが、そこへ会社から連絡が入る。懇意にしていた会社への納品がなされておらず、損害賠償も辞さないと激怒していると。一成はひたすら電話口で悪態をつくだけだが、察知していた浩二は恵那を連れて会社に戻っていて、最悪の事態だけは回避出来たのである。
遅れて帰社した一成は従業員総意での解任を突き付けられ、しかも自分が持ち込んだビデオカメラには恵那を犯そうとして浩二が止めようとする場面がバッチリ撮影されている。周囲から蔑まれ僅かな手切れ金とともに追い出された一成は、自宅に忍び込み浩二が帰宅したら復讐しようと企むが、事情を知らない萌を目にするや押し倒して犯そうと試みる。どうせ浩二と恵那はすぐには帰って来ないから時間を掛けて…と思っていたが、すかさず浩二が現れ鉄拳制裁を受ける羽目になる。これも浩二の想定内で恵那の時と同様に一度は怖い目に遭わせてから、動揺している隙を突いて媚薬を飲ませる算段だった。
部屋に逃げた萌は次兄の頼りなさが嫌いだったが、目の前にいる浩二はまるで別の人間であり、それでも薬を飲まされて不本意ながらも身体は疼き始めてしまう。処女を奪われてもなお浩二のセックスは執拗で、必死に相姦を冒すのを拒むものの、連続快楽に溺れていく内に正常な判断が付かなくなってくるのである。

こうして兄の一成に成り代わって会社と女たちを手に入れたつもりになっていた浩二は、兄が旅先で亡くなったと知って簡単な葬儀で済ませたが、昼夜に渡る激務が堪えたのか過労で入院することになる。ある時は恵那の見ている前で萌に二穴責めをしたり、恵那のマゾ性を限界まで引き出そうと調教したり、有紀にアナルプラグを入れさせたまま買い出しに行かせたりとやりたい放題である。
しかし浩二は女たちを兄から救い出したと自己満足していたが、ヤっていることは一成と大差は無いのに気付いてはいない。三人の女たちを快楽地獄に溺れさせているのに、誰一人として浩二に愛を告げてもいないことも…。そしてある日…。


【レビュー】

但馬庸太氏は2009の年デビューで、本作で20冊目の刊行を迎える中堅クラスの凌辱官能作家である。これまでにもTVアニメの脚本やWeb投稿小説など官能に留まらない活動を見せていただけに、ここ数作は典型的な官能小説に見られる現実性からやや離れた意欲的な作品を出している。前作『崩壊れる(くずれる)』では催眠を題材としていたが、本作ではタイムトラベルをテーマとしている。

ライトノベルではすっかりお馴染みとなった「過去に戻って人生をやり直せたら」の作風だが、本作はあくまでもフランス書院文庫の凌辱作品である。家族関係を壊した兄になり代わって自らが「ご主人様」に君臨する主人公も、ある一面ではこの兄と同じことをしている。そう示唆する終わり方もまたフランス書院文庫の凌辱作品らしく、安易なハッピーエンドを迎えることはないのである。

主人公の浩二は死去した父の跡を継いだ兄の悪行を知りながらも、臆病な性格が災いしてか兄とは離れて生活を送り、家族の女たちが破滅的な結末を迎えたことにずっと後悔を抱いていた。死期を悟ったある日突然現れた謎の女の提案で、40年前の世界へタイムトラベルする。「未来」を知る浩二は兄の会社に入り兄嫁の有紀、義母の恵那、義妹の萌と次々にモノにし、遂には兄を追い出すことに成功したが…というのが大まかなあらすじである。

例え兄がどれだけ悪人であったとしても、ヒロインたちからすれば浩二も近親には違いなく、そう簡単には性的な関係には持ち込めない。彼に愛があってもやり方は「凌辱」であるため、彼女たちは快感に溺れても理性では忌避する気持ちが拭えないのである。最後まで浩二が「やっていることが兄とは変わらない」ことに気付かず、正義を振りかざしているだけというのも皮肉なものなのかもしれない。こうした作者の捻りも含めて、個性的な官能作品に仕上がっていて興味深い。


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tag : 社会人主人公 近親相姦(義) 凌辱作品 処女 未亡人 人妻

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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