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宮坂景斗「三姉妹が完全征服された刻」

宮坂景斗「三姉妹が完全征服された刻」
(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

兄嫁となった梨夏に並々ならぬ欲望を抱く綾人。夫が1年間海外へ赴任することとなり、梨夏は悪魔義弟の手出しを恐れて実家での同居を思い付くが、妹の汐璃が綾人に恋心を抱いていたのを知るはずもなく彼の術中に落ちてしまう。更に姉の琴美まで誑し込んでいたと知る由もなく、ある日梨夏は自宅に監禁され、綾人に犯されていく。そのうちに梨夏の心中にある変化が…。


【登場人物】

都築綾人
高校に通う容姿の整った美少年で、大学進学で推薦を得られるほど頭が良く複数の体育会系の部活を掛け持ちしていて引き締まった体格の持ち主。ローティーンの時から既にセックスを体験しており、自慢の巨根と旺盛な精力を武器に次々と女性たちを抱いている。本命は同居する兄嫁の梨夏で、彼女を堕とすために汐璃や琴美を攻略していくが…。

藤宮汐璃
19歳。藤宮家の三女で高校時代に二つ下の後輩だった綾人が気になっていたものの、元来引っ込み思案なこともあって告白できずにいた。大学進学とともに姉の梨夏のアドバイスで外見は華やかになったことで自信がつき綾人に告白するが、彼に良いように利用されてしまう。Eカップの処女。

藤宮琴美
28歳。藤宮家の長女で夫を亡くしてからは実家に戻って来ている。子供はいない。スタイルが良く安産型の大きな美臀の持ち主だが、本人は逆にコンプレックスとしている。綾人と汐璃が繰り返し情交を重ねているのを羨ましいと思いながらも自らもひとり遊びしていたが、それを綾人に見抜かれ骨抜きにされてしまう。

都築梨夏
24歳。藤宮家の次女で綾人の実兄と結婚したものの、早々に夫が海外へ長期出張となってしまう。弟を可愛がる夫の意向で同居を始めたがすぐに綾人の本性を見抜き、敢えて実家での生活を選ぶことにするが…。Fカップのクールビューティー。


【展開】

高校時代に文芸部に入部した綾人に対して想いを寄せていた汐璃は梨夏のおかげで同居できることに喜び、夏休みを迎えたばかりのある日綾人を自分の部屋に招きロマンティックな映画を見てデートを盛り上げようとする。しかし綾人は言葉巧みに唇を奪い初心な汐璃を口説き落とすと、ストリングショーツだけ脱がせてパンストを穿かせたままで秘所へ快感を与えると、シームを引き裂いて処女を奪う。正常位で中出しを決めた後綾人は、好きだけど自分は浮気症だから恋人にしたいなんて高望みはしないとまるで汐璃を試すかのように告げるが、うぶな彼女はその言葉を受け入れ少年の巨根によって与えられる法悦に理性を呑み込まれていってしまう。

数日後綾人は琴美と二人きりとなった日を好機と捉え、以前から彼女が自分と汐璃との情交を覗き見ているのを承知の上で、琴美がそのことに触れるタイミングを待ち受けていた。案の定琴美がダイニングキッチンであの声がと言った瞬間に抱き付くと、熟臀を撫で回しながら琴美は身体だけの愛人にしたいと誑かし、パンスト越しに指や舌を駆使しながら愛撫して連続絶頂を与える。しかし避妊具が無いと知って綾人は太ももの間に剛直を挟み込んで射精し、生でも良いからして欲しいと琴美が口にするように仕向けると、立ちバックで熟臀をスパンキングしながら犯していく。こうして立て続けに中出しをキメられた琴美も、一回り以上離れた綾人にのめり込んでいくのだった。

秋が過ぎ師走を迎えたある日綾人は学校から帰宅するなり自室で即尺を求める琴美をスケベだと蔑みながらも、足指で秘所を弄りつつイラマチオ同然にして口内射精すると、クローゼットに潜ませていた汐璃が姿を見せ姉妹対面を演出する。予想したより琴美が愕然とした表情を浮かべたことには詫びつつも、綾人は目の前で汐璃を抱くと、琴美も待ち切れないとばかりに少年にキスを求めて来る。いつの間にかその指から結婚指輪が抜かれていたことを目にすると、綾人はここぞとばかりに亡き夫と比べて自分が牡としていかに優位にあるかを喧伝し琴美を陥落させると、性欲のまま十数回にも渡り姉妹を犯し続けるとスマホで汚された被虐美を写真に収める。しかし綾人は隠し撮りしていた梨夏の画像に切り替えると、いよいよ犯す時が来たと呟きほくそ笑む。

その週末に汐璃の口から綾人と付き合うことを聞かされ、梨夏は複数のセフレがいるような軽薄な少年となんて駄目だと口喧嘩した挙げ句都筑家にやって来るが、それこそ綾人が待ち望んでいた筋書き通りの流れであった。少年から渡された琴美の手作り弁当には薬が盛られており意識を取り戻すと、梨夏は仰向けで両手をベッドに縛られているのを知り綾人を散々貶すものの、汐璃と琴美が現れ一度犯されてみればきっと虜になるはずだからと言われてしまう。二人が立ち去った後に正常位で嵌められ生中出しだけは避けられたものの、馬乗りで射精したばかりの剛直を突っ込まれて口腔まで犯されて飲精させられる。
それからひと月にも渡り綾人の愛人の女医による嘘の診断書により休務させられた梨夏は、都筑家での監禁生活を余儀無くされ少年が汐璃や琴美を抱く時には口付けや中出しをするのに、何故か自分の時にはそれが無いことに焦燥感を抱くようになる。綾人の術中に嵌まりつつあった梨夏は、単に凌辱したいだけにしてはあまりにも用意周到だと気付くのも時間の問題で、タイミングを見計らって求愛した義弟を素直に受け入れ中出しを求めるのであった。

そしてある日避妊薬で三姉妹の排卵周期が同じようになるように調整した綾人は、華やかな下着に身を包んだ彼女たちを孕ませようと興奮を抑えられずにいた。あれだけ自分を毛嫌いしていたはずの兄嫁・梨夏も、何だかんだ言いながらすっかり虜となっているのを可笑しく感じながら受精儀式を始めていく…。


【レビュー】

前作「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」から約2年半振りの新作であり、これまでの作品群にあったローティーンな少年主人公による「ごっこ」的な要素は薄くはなっている。本作での主人公・綾人は成績優秀で容姿も良く巨根でタフネスといういかにも「チート」な要素を持ち合わせており、兄嫁の実家に同居を始めたばかりで、彼女の姉や妹を籠絡していき最後は兄嫁自身も虜にする流れである。綾人自身は言動が軽薄で成績優秀とは思えないチャラさが逆に読んでいて気になるくらいだったが、もしかすると彼のような凌辱者はレディースもの(ロマンス系)と想定すると、意外にも女性読者向けを意識したのかな?とも思えてくる。

対するヒロインたちは主人公を毛嫌いする兄嫁で三姉妹の次女である梨夏がラスボス的な扱いではあるものの、一度犯されてからいきなりひと月後に話が飛んでおり、気高いヒロインが堕ちるという醍醐味としてはやや不足気味である。また汐璃や琴美に至ってはほぼ和姦と言える流れで、タフネスな主人公に翻弄されて淫らにこそなるが、こちらも割と控え目である。女性器や女体の美しさに関する描写よりも、主人公の巨根ぶりやボクサーブリーフに包まれた臭いに関する部分が多いのも特徴的である。どちらかと言えば女性読者を意識した作りと言われると納得もいくところで、そうした読み方であれば主人公のチャラさも含めて受け入れられるのかもしれない。

但し気になるのが孕ませようとする最終章の流れはやや性急で、取って付けた感が否めなかったので、何か一工夫があっても良かったとは思う。孕ませもの全般に言えるのだが孕ませてどうしたいのか、読み手にその理由を委ねたいという理屈も分かるものの、こうも似たまとめ方だと「またか」ともなってくる。一時期に比べると孕ませハーレム的な誘惑作品は減っては来たものの、個人的には納得できる理由さえあればまぁ多くても良いのかなとは感じる次第である。

tag : 高校生主人公 処女 姉妹丼

森一太朗「兄嫁奴隷・姪奴隷・女教師奴隷」

森一太朗「兄嫁奴隷・姪奴隷・女教師奴隷」
(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校3年生の時に英語教師の優子を襲おうとしたとして推薦を取り消されただけでなく、受験にも失敗してしまった晃弘。今日も腹違いの兄の憂さ晴らしに散々説教を受ける羽目となるが、兄嫁の美那子が夫婦の営みに満足していないのを知り、真夜中のリビングで彼女を押し倒すが…。


【登場人物】

山口晃弘
19歳の浪人生。亡き父親と愛人との間に産まれ20歳離れた義兄の元で暮らしているが、義兄は成人するまで面倒を見れば法定分より多く相続出来ることから仕方なくという態度で接し、妾の子として疎まれ日頃口汚く罵られることが多い。元々は成績優秀だったが高校3年生の時に優子へ凌辱未遂事件を起こしたのを機に推薦を取り消され、卑屈で暗い性格になったようである。在学中は陸上部に所属し長身で優しい性格。童貞。

森本美那子
35歳。晃弘の義兄の妻で親同士の政略結婚もあって高校を卒業した年に結婚し、翌年に麻友を出産している。晃弘の境遇に同情しており、夫の罵詈雑言から守ってあげていることが多い。後継者となった夫が40近いこともあり、Gカップの熟れた身体を持て余しひとり遊びに興じることも。

森本麻友
16歳。美那子の長女で今春から晃弘の母校へ進学しており、叔父に当たる彼をお兄ちゃんと呼んで慕っている。幼い時から祖父の愛読書を読み耽っていたせいもあり、ヒロインが監禁されて痛い目に遭わされて主人公に救われるシチュエーションを現実のものにしたいと夢見ている。陸上部に所属しており、80cmのCカップと瑞々しい身体付き。

小野優子
29歳。麻友が課内クラブで所属する英文学部の顧問で、英語を教える二年目の美人教師。世間知らずで他人を疑うことを知らないせいか、大学の先輩である同僚の男性教師に処女を奪われた上に、彼の教え子に推薦枠を取らせるために晃弘を罠に嵌める手助けまでさせられてしまい自責の念に捕らわれていた。89cmFカップ。


【展開】

高校3年の時に凌辱未遂事件を起こして推薦を取り消され浪人した晃弘は、酔った腹違いの兄に一方的に詰られた挙げ句にまるで見せ付けるかのように、これから妻の美那子を抱くと告げられる。あれだけ威勢の良いことを言っていたのに一度の放出であっさりと済まされた美那子は身を持て余しランジェリー姿で寝室を出ると、リビングでチューハイを口にした後酔った勢いでオナニーを始めてしまう。そして絶頂の余韻に浸っているといつの間にかダイニングに灯りが点されており晃弘が姿を見せるが、美那子の願いも空しく全てを見ていたと告げられ有無を言わさずにソファーに押し倒されるが、股間が女体に触れただけで呆気なく暴発してしまい不発に終わる。

それから一週間ほど美那子は自分を避けようとする晃弘の態度が気掛かりではあったものの、麻友が部活の遠征で不在にして二人きりとなった日に明るく振る舞い彼へ話し掛けると、突然晃弘の態度が豹変して手錠を持ち出し後ろ手に拘束されてしまう。晃弘は自分のうわべしか見ていないようだし凌辱魔らしく振る舞うと開き直り、美那子の乳房や口腔を立て続けに白濁で汚すと、椅子に大股開きにさせてクンニ絶頂へ導く。そして美那子が目を覚ますとダイニングテーブルに寝かせ、今から挿入すると宣言し連続して三度も中出しする。それでも彼は全く衰える素振りも見せず、汗を流したら寝室で続きを始めると告げる。それは一週間に渡る兄嫁調教の始まりであった…。

寝室に舞台を移してから十数回も膣内へ精液を注がれ意識を失うほどの絶頂の果てに美那子が翌朝目覚めると、リビングで自分に似たAV女優が犯されるのを見させられながら同じような目に遭わされ、料理を作るときは裸エプロンでバックから貫かれ、夜も過激なAV観賞の果てに眠るまで犯される。そんなルーティンも五日目を迎え晃弘は美那子をトイレに連れていき、浣腸液を使い粗相する姿を見届けると、後ろの穴は未経験だと知ってバスルームに向かいアナルアクメするまで肛門性交を繰り返す。そして六日目には浴室での泡姫プレイを教え込んだ上に、麻縄で椅子に縛らったまま玩具責めに遭わせる。快楽地獄の果てにもう美那子はマトモな判断は出来なくなっており、次のお仕置きは何かと期待してしまうほどであった。

その頃麻友は母校の思わぬ敗退により予定より早く帰宅したが、家にいるはずの美那子や晃弘の姿がないのを不審に感じ二階へ上がると、祖父の書斎で叔父が母を縛って犯している姿を覗き見てしまう。ひとまず行為を見届けた後で何も無かったかのように誤魔化したが、麻友は祖父の愛読書から得た被虐的な行為をしてくれるのは晃弘しかいないと決意を固め、美那子に九州に長期出張中の父に内緒で訪ねてみたらと話を持ち掛けて二人きりになるチャンスを作る。そして母を見送った後で晃弘の部屋を訪ねて想いを打ち明けるといともあっさりと了承され、乱暴された末に麻縄で縛られうつ伏せで尻を突き上げた姿で処女を奪われ満足する。翌日両親に何かあったらしく母の九州滞在が一週間に延びたことで麻友はこれ幸いとばかりに喜び、母に負けないと意気込み様々なプレイに興じていく。

そして帰宅した美那子から父の浮気により離婚することと、家を売却して晃弘とは離れて暮らすことを告げられた麻友は不満を漏らす。美那子は晃弘の言いなりで犯されていたことを娘に知られまいと別居を決断したのだが、当の麻友は二人の関係は知っていたと打ち明けて、ならば晃弘に決めてもらおうと提案する。母娘との3Pを終えた晃弘はそれならば父から譲ってもらったマンションがあるからそこで住めば良いと告げると、ならば何故今まで腹違いの兄に言われるまま同居していたのかと訝る二人をよそに、自分の物件は4部屋あるから残る1つを埋めるのに麻友に協力して欲しいと話すのだった。

数日後その心当たりのある1人の優子が森本家を訪ねて来るが、元恋人の言いなりで晃弘を騙す形になり罪の意識を抱えていただけに会うなり土下座して謝罪する。すると晃弘から教師として出来る範囲で良いからと穏やかに返答を受けたものの、いきなり自らの性体験を聞き出されては困惑を隠し切れず、更には牝奴隷になって欲しいとまで言われてしまう。翌日から昼休みの度に麻友から晃弘の牝奴隷になることはと散々話を聞かせられ、更には証拠を見せてあげると剃られた秘所と縄の痕まで見せ付けられ、更には三者面談の時には美那子まで奴隷となっていることを知る。興味を抱いた優子が森本家を訪ねると、美那子がアナルを犯されてながら抱かれており、麻友とはレズキスを交わしていく。どうやら晃弘は優子が自分の意思で仲間に加わって欲しいようで、優子も次の来訪の際に麻友に押し切られバニーコスを纏うと晃弘の決断に任せるわと志願すると、森本母娘とともに奉仕に加わるのであった。


【レビュー】

ヒロインの属性にわざわざ1回ずつ「奴隷」と念を押したかのような題名となってはいるが、これまでの森一太朗作品と同様に本作でもやや気弱な浪人生の主人公【晃弘】(19歳)がヒロインたちを恋人としてではなく、「牝奴隷」として側に置いておきたいと願いながらラブラブな調教を繰り広げている。メインヒロインの兄嫁への1週間に渡る調教が全体の6割強を占め、後は姪と女教師での描写となっており、最後はハーレム的なまとめ方なのも大して変わりは無いのである。

・兄嫁【美那子】(35歳)

同居する腹違いの兄から妾の子で「凌辱魔」だと罵詈雑言を受け続ける主人公がそれでも家を出ないのは、美那子がいたからというのは容易に察しの付くところで、初めてを捧げた夫が加齢と多忙に伴い熟れた身を持て余していたのを主人公に知られてしまう。優しい性格の彼は自ら凌辱魔と言いながらも悪ぶっているのは表面的で、義兄や姪が1週間不在にしているのをこれ幸いとばかりに連日連夜のように情交と調教を繰り返していく。

・姪【麻友】(16歳)

歳の近い主人公を叔父ではなく「お兄ちゃん」として慕う麻友は、祖父の愛読書の影響もあって被虐的な目に合うヒロイン像に強い憧れを抱いていたが、部活の遠征で自宅を不在にしていた間に主人公が母親を牝奴隷のように扱っていたのを覗き見てしまう。自ら奴隷を志願して主人公と結ばれると、母親が所用で不在としている間に被虐的なプレイに走っていく。

・女教師【優子】(29歳)

成績優秀な主人公が凌辱の冤罪を着せられたのは、彼女の恋人(教員)によるあまりにも身勝手な理由からで、それを知っても彼から離れられず「都合の良い女」扱いを受けていた流されやすいタイプのヒロイン。教え子の麻友をきっかけに、主人公を中心とした輪の中に引きずり込まれていく。

美那子のパートは、AVオタクな主人公の趣向に沿って調教されていく1週間をほぼ彼女の視点でのみ描かれている。性に淡白になった夫との性交にウンザリしかかっているのもあるし、元より主人公の優しさを知るだけに何だかんだ言いながらも、「調教されている」と思うことで自らのM性に気付いていく展開である。話が進んでいくと美那子が兄嫁である前提すら無くなっていくし、元々主人公ラブな麻友に至っては端から奴隷を志願しているくらいである。優子に関しては第3のヒロイン的な立ち位置であるが、母娘と結ばれてからの後日談と言えるのかもしれず、特に力ずくな印象は無い。

ここで気になるのは最早「凌辱作風」である必要性は何か?ということで、これだけ甘い雰囲気を残しているのならそれは誘惑作品の範疇にあるのかもしれないと思う。作者の拘りと言うのなら納得せざるを得ないが、そろそろ誘惑路線へ舵を切ってしまっても良いのかな?そんな読後感を抱いた次第である。

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庵乃音人「てほどき熟母 義母、友人のママ、実母」

庵乃音人「てほどき熟母 義母、友人のママ、実母」
(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

父親が真紀と再婚したが、実母の景子に想いを寄せる航は新しい母親を受け入れられずにいた。そんなある晩に景子を思いながらオナニーしていたのを真紀に見られてしまい、航は自分の気持ちが分かると言うなら性処理の手伝いをしてと口唇奉仕までさせてしまう。真紀の親友である裕美子はその話を聞くとかつて景子とひと悶着あっただけに、真紀を焚き付けて童貞を奪いなさいと告げるが…。


【登場人物】

篠田航
18歳の大学1年生。ひと月前に交通事故に遭って怪我をしたが、八月を迎えて退院したばかり。父親は中堅商社の営業部長で家を不在にしがち。実母の景子に思慕を寄せており、義母となった真紀に対しては冷淡な態度を取り続けている。女性経験は無い。

篠田真紀
33歳。篠田の元秘書で2年前に籍を入れ、航の良き母親でいようとするが、正直しっくりとはいっていない。生真面目で清楚な印象だが、バストは景子と同じくらい豊満で魅力的な熟女。夫の不義に付いては後に裕美子から聞かされてから事実を知り、ある決意を固めることになるが…。

高岡裕美子
38歳。篠田家の近所に住んでおり、会社員の夫との間に航と同い年で全寮制の高校に通うひとり息子がいる。かつては景子と親しい仲だったが、ある事件を機に絶交状態にある。真紀に対しても積極的に話し掛けていて、真紀に取っては唯一の頼れる人的な存在である。バスト100cmを超えるHカップの熟女で、ふっくらとした癒し系の色白美人。

景子
42歳。90cmを超える豊かなバストの持ち主でGカップの熟れた身体付き。輸入雑貨を扱う商社の社長で、2年前に篠田と離婚して以来会社の業績は右上がりの状態。篠田に引き取られた航を取り返そうとするが…。


【展開】

航は退院して実母の景子に甘えるように寄り添いながら自宅へ帰って来るが、真紀と二人きりになるのが嫌で仕事があるという母親を何とか引き留めようと試みる。そしてその日の晩に部屋に込もって景子と二人で撮った写真をオナペットにしながらぺニスを扱いていると、真紀の来訪を受けて見られてしまい気まずくなる。暫くして真紀の謝罪を受けるが素直になりきれずに勃起を見せ付けるようにして、処理を手伝ってと要求する。真紀のグラマラスボディを見るだけでなく乳房に甘えてしまい、遂には乳頭を甘噛みして口唇奉仕を要求すると、真紀は観念したように奉仕を始める。それでも口で迸りを受けることは避けたものの、顔面に白濁を浴びてしまう。

翌日から家に居ずらくなった航は嘘の口実を作り外出すると、1年前に転校した友人がいればと思いを馳せていたが、その頃真紀が友人の母親である裕美子と相談していたとは知る由も無い。真紀は息子の性処理を手伝わされたと打ち明けたものの、裕美子はまるで焚き付けるかのように景子に奪われたくなければ真紀が手解きをするべきと返し、躊躇したのをみてならば自分がいただくまでと楽しそうである。結局裕美子に委ねたものの真紀は気になって自宅に戻ると、リビングで裕美子に誘惑されパイズリフェラや四つん這いで後ろの穴まで弄られ強制射精させられているのを見て、自分も秘所を濡らして興奮したのを否定できなくなる。

航を可愛いと思う自分の本当の気持ちに気付いた真紀は夜になって入浴中の息子の元に向かうと、身体を洗ってあげるからと誘いを掛ける。華奢な身体に触れながら思わず裕美子に童貞を奪われなくて良かったと告白すると、思い切り淫乱になったつもりで少年をリードしていくが、とは言え元より派手な体験が少ないだけに戸惑いも隠せない。何とか性教育紛いに秘所を露わにして興奮を誘うと正常位で交合を果たすが、初めての航に中出しはダメと言っても聞き入れてもらえずに射精されてしまう。とその瞬間に訪ねて来た景子に全てをみられてしまい、真紀は頬を張られた上に、航を連れて行かれてしまう。

こうして思わぬ形で景子との生活が始まったものの、航に取ってはかつてのように実母だけを愛している訳でなく、真紀への想いをどう受け止めようかと戸惑いを隠せずにいた。景子も息子の気持ちを察していただけにアルコールの力を借りぬ訳にもいかず、酔った勢いで部屋を訪ねると航を誘惑する。何だかんだ言いながらも航も性欲には勝てず情交に応じるが、そんな生活も数日が経つと空しさが募るだけで、ある日景子はホテルのラウンジで裕美子と会うことに。真紀と同じ立場になって却って航の気持ちが痛いほどよく分かると告げた景子は人目も憚らずに号泣し出すと、裕美子も裏で色々やり過ぎたわと謝罪し二人は和解するのであった。

数日後景子は真紀を自室に呼び付けると一生掛けて航を愛する覚悟はあるかと問い、実の子を手離すのだからうんとつらい思いをしてもらうからと告げ、示し合わせたかのように裕美子が動き真紀の手足を拘束する。そして景子は動けずにいた航のぺニスを露わにし手扱きで挑発するが、彼が真紀にしゃぶって欲しいんだと抵抗を見せると、這ってでも来なさいと真紀に命じる。芋虫を思わせる滑稽な姿を見せながら真紀が奉仕を始め、快楽に顔を歪めていた航はふと実母に目を向けると、裕美子が寄り添い涙を堪えていることに気付く。二人が自分達を送り出すために悪い女を演じてくれていると理解すると、景子たちが真紀の拘束を解いて股を開かせるのを見て、自らも愛撫に加わり絶頂へ導く。力を振り絞るかのように真紀は自分だけがイヤらしい姿を見せるなんてと告げ、景子と裕美子も一緒に航を愛して欲しいと懇願すると、三人揃って尻を並べて少年を挑発する。航は四つん這いにした裕美子を貫き中出しすると、次は待ちわびたとばかりに景子に押し倒されて騎乗位で、最後は真紀と正常位で交わり愛を確かめ合うのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫レーベルでの刊行も本作が11作品目となるが、「年上熟女たちに猫可愛がりされる」主人公像を基本線としながらも、ここ数作は既婚者だったり若くても荒ぶる情動を抑えられずに関係を持ったりと変化を持たせようとしていた節が窺えた。本作は原点回帰とまではいかないものの、怪我から回復して自宅に帰って来た主人公【航】(18歳)を巡り、義母・実母・友人の母親の三人のヒロインがそれぞれの思惑を抱えながら彼と接していくことになる。

・義母【真紀】(33歳)
航の父親の後妻として、また彼の良き母親であろうとする生真面目な性格でスタイルも良い美人だが、航自身は性の対象と見ないように敢えて冷淡に振る舞っている節がある。そんな彼がママ(景子)と口にしながら一人遊びをしていたのを見てしまい、彼に押し切られる形で処理を手伝わされる。(第一章)そんなキグシャクとした感情の行き違いを友人の裕美子に見抜かれて利用され、追い込まれるように航の手解きをしたまでは良かったのだが…。(第三章)

・実母【景子】(42歳)
航の実母で2年前に夫の不義を知って離婚し、現在は彼を引き取ろうと会社を起こし軌道に乗ってきたところである。美し過ぎて肉感的な肢体が実の息子に性的な対象とされていたことには気付かない。真紀は真面目で信用に足りると信じていたが、思わぬ「裏切り」を目の当たりにしてからは航を引き取り、インモラルな関係を強いるのだが…。(第四章)

・友人の母親【裕美子】(38歳)
夫との間に航と同い年のひとり息子がおり、過去に景子が絡むある事件によって絶交状態に陥ってしまう。後妻としてやって来た真紀にも親身に接してあげていたが、ある日性処理の手伝いをしてしまったと相談を受け、景子にやり返すチャンスだと航と真紀を手駒に使おうとするが…。(第二章)

ストーリーメーカーとして、第三のヒロインとして裕美子が景子への復讐を試みようとするが、傷心に陥った景子から相談を受けて航の気持ちを尊重しようとするのが第五章である。全員並べてのプレイと熟女たちがあられもない声で快感を訴える描写は庵乃音人作品ではお馴染みだが、作者本人によるブログでは「ある変化」を試みている。個人的にはそこまでの変化とは受け取れなかったが、具体的に描くか婉曲的に表現するかの違いは意外に大きいのかもしれない。これは読んだ上で確かめていただきたいと思う。主人公に付いては序盤に義母に性処理を強いる場面があるが他は割と受け身の面が強く、特に第二章では裕美子に後ろの穴まで弄られる描写があるので、この辺は原点回帰と言えるのかもしれない。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2017/2/25 発売てほどき熟母 -義母、友人のママ、実母著:庵乃音人、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。量感たっぷりの美ヒップがたまらない義母・真紀。Hカップの美乳が刺激的すぎる友人の母・裕美子。垂涎の完熟ボディで淫らな色気をふりまく実母・景子。オナニー授業、濃密セックス、衝撃のアナル指南……三人の「ママ」から施される艶かしい性のてほどき。33歳38歳42歳――僕を大人に...
てほどき熟母-義母、友人のママ、実母(著:庵乃音人、フランス書院文庫)







作者本人によるブログでも触れられていますが、本作では「ある変化」を試みていらっしゃいます。ネタバレでもOK、もう分かっているよという方は「続きを読む」からどうぞ。

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美原春人「お世話します【未亡人母娘と僕】」

美原春人「お世話します【未亡人母娘と僕】」
(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

一人暮らしの洋太は友達とサッカーをしていて左腕を骨折してしまい、離れて暮らす父親に不自由な生活を訴えると、本家から千登世がやって来る。小さい時からお姉ちゃんと慕う巨乳未亡人が三十路を迎えて、更に熟れた身体付きとなっており、洋太も性的なものを意識し始めるが…。


【登場人物】

七里洋太
18歳。進学の際に母親を亡くし、父親も仕事で多忙なせいか一人暮らし同然の生活を送っている。友人とサッカーで遊んでいて左腕を骨折してしまい、夏休みに入ったばかりなのに不自由な暮らしとなっていたが、千登世がやって来てあれこれと世話してもらうことに。優しい性格とテニス部所属でほどよく日焼けした引き締まった身体付きの爽やかな少年で、女性にモテそうだが現在まで童貞。

千登世
35歳。洋太の父の実家である七里本家の親戚筋で、高校卒業後に嫁ぎ友里香を授かったものの、夫が亡くなってからは本家のある瀬戸内海の島で暮らしていた。背中まで伸ばした髪を後頭部で結わえ、90cmを超える豊かなバストやヒップを隠すようにふんわりとした服装を好んでいる。小さい頃から洋太のことが好きで、成長した姿を写真で送ってもらっては、再会出来る日を楽しみにしていたらしい。

友里香
15歳。高校進学を控える中学3年生で、母親に似て豊かなバストの持ち主で既にFカップまで成長し、好奇の目で見られるせいか男子が苦手で女子校を志望している。幼い時に海で溺れそうになったのを洋太に助けてもらってから、既に片想いの状態であるが、一方で家事そっちのけで上京した母親の気持ちも理解している。男性経験は無い。


【展開】

夏休みに入って早々に左腕を骨折してしまい、洋太は父親に不自由な生活だから何とかしてとメールで訴えると、本家に連絡して誰かに来てもらうから安心しろと返される。そして家にやって来たのは父の実家で家事手伝いをしていた遠縁の親戚に当たる千登世で、中学進学までは毎年帰省する度にお姉ちゃんと呼んで親しんでいた憧れの女性だった。昔からバストが大きいことは分かっていたが、30代になった熟女の肉感的な肢体に欲情を覚えながら入浴を始めると、当の千登世が背中を流してあげるからと入ってくる。視線を意識し顔を赤らめた彼女に勃起していることに気付かれてしまうが、千登世からずっと洋太に会いたかったと告白されて口付けを交わすと、口唇奉仕を受けて射精してしまう。そして洋太が湯冷めするからと浴槽へ誘うと女性上位で跨がられて童貞を失い、精力をみなぎらせたまま乳頭を摘まみ快感を与えながら連続中出しに及ぶのであった。

舞台を寝室に変えて千登世を迎えるなり、洋太は秘所を見せてとねだって指や舌を駆使しながら絶頂へ導くと、我慢できないと正常位になりせっかちなほどに腰を遣い四度目の射精に達する。交合を離し一休みすると今度は千登世からぺニスを舐め清めされてしまい、どうやら口でのご奉仕が好きなようだと分かる。再び男根が力付くのを見るや今度は千登世の方から騎乗位で跨がり射精を終えると、洋太は先ほど強く捻り赤くなった彼女の乳頭を舐めて愛撫し、夜が明けるまでイチャイチャを繰り返す。

そして翌日の午後に予備校での勉強を終えて帰宅した洋太を迎えたのは、何とエプロン姿の千登世だったが流石に裸は恥ずかしいらしく下着の上から着用していた。そんな彼女の気持ちを嬉しく思い豊満な身体を揉みまくると、四つん這いにして交わり失神させるほどの快楽を与える。千登世を介抱しようとソファーに横たわらせたが、目を覚ました彼女は洋太が後処理もせずにズボンをはいていたのが気に入らないようで、ぺニスを露わにすると舐め清めを始めてしまう。しかし夕食が先とお預けを食らい入浴をすると前夜以上に千登世の反応が激しくなり、交合を始めて中出しされただけでお漏らしする始末。それでも洋太は年齢を気にする千登世に卑屈になるなと告げ、彼女は名前を呼び捨てにしてと返し愛情を確かめ合うのだった。

再び寝室に舞台を移すと洋太は千登世にスマホで熟れた肉体を撮りたいと頼み撮影を始めるが、どうやら撮られても快感を得られるようで、千登世は次第に息を乱しながら汗だくとなり遂には絶頂を迎えてしまう。ごめん、やり過ぎたとは言いながらも洋太は再び乳房に甘えながら挿入し、乳頭を押し潰すと締め付けの強まった膣内に射精する。後戯のつもりでのし掛かった千登世の乳頭をいたわるように舌で愛撫するが、絶頂したばかりの彼女はまたも呆気なく果て失神してしまう。

こうして千登世とのイチャイチャ同居生活も1週間が過ぎたある日、友里香が七里家を訪ねて来る。洋太の一大事だと慌てて本家を発ったこともあって、本来しなくてはならない夏祭りの祭事などが滞っていると娘から聞かされ、千登世は一旦本家に戻ることを余儀なくされる。一方の友里香は自分が代わりに家事をやるから大丈夫だと母に告げると、見送ったその日の晩に入浴中の洋太を訪ねる。母親に負けぬほどの巨乳を見せられて洋太が反応しない訳もなく、涙ながらに友里香に告白されては誘惑を撥ね付けることも出来ずに洋太はキスを交わしながら対面座位で受け入れてしまう。それでも残っていた理性を振り絞り、達する直前に剛直を抜いて下腹部に精を吐き出すのであった。

千登世の時と同じく続きは寝室で行われるが、友里香は何故かキツキツの体操服とスパッツ姿で現れる。そして胸が大きいことを気にする彼女を労りながらも、次第に汗だくになりスパッツ越しの秘所もぐしょ濡れになっているのを見て、今度は直に指や舌で淫核を愛撫してイカせてしまう。剛直で貫かれ友里香は今度こそ中で出して欲しいとねだるが洋太の決意が変わらぬのを見て、あらかじめ用意したローションを見せて後ろの穴でしてとお願いする。浴室での交わりの最中に後ろの穴に指を出し入れされて感じたのを思い出しながらも、やはりぺニスとの太さの差は歴然で痛みを堪えつつも腸内で果てたのを知り悦びに浸ってしまう。

こうして友里香と二人きりの生活も一週間が過ぎたある日千登世が戻ってくるが、手荷物一つ無いのを子どもたちが不審がると、彼女は洋太にこれからはずっと住まわせて欲しいと懇願する。洋太もそれを言うのはこっちだとラブラブな雰囲気を漂わせたのを見て、負けず嫌いの友里香も決意を固めた様子である。昼食を取った後に友里香が部屋に引きこもったのを見るや、千登世は暫く抱かれていなかったからと洋太を誘惑し対面座位で交わるが、膣内射精をされたところで友里香が現れる。洋太の自宅近くの女子校を受験し合格したら一緒に住まわせてと美少女に懇願され、洋太は受け入れたものの今にも白昼のリビングで続きを始めかねない状況に待ったを掛ける。客間に移動すると母親をライバル視する友里香に対し、千登世は好きな者同士仲良くしましょうと仲直りを提案すると洋太も意図を理解したようで自分は秘所を、千登世には乳房を愛撫してと言って快感へ導く。そしてぺニスを受け入れながら母親に弄られて喘ぐ美少女を見て、洋太も早々と我慢の限界を迎え千登世の口内へ射精すると、今度は彼女を抱くのであった。


【レビュー】

第17回フランス書院文庫官能大賞新人賞受賞作品。ここ3回は凌辱作品が続いていただけに、久々の誘惑作品ということもあるし、選評において高い評価を得ていたことから発売前より期待の高まっていた作品である。官能小説の応募自体が初めてだという作家としては、確かに現時点での完成度は極めて高いと思うし、そこを加味しての星5つという評価としたい。

本作は一人暮らしの主人公【洋太】(18歳)が腕を怪我してしまい不自由な生活を余儀なくされたところから始まり、遠縁に当たる未亡人が上京して家事などのお世話をするとともに、彼女の娘も押し掛けて来て…という舞台設定となっている。

・主人公がお姉ちゃんと慕う遠縁の未亡人・【千登世】(36歳)

幼い頃は毎年のように父と実家に帰り、千登世を「お姉ちゃん」と呼んで慕っていた主人公だが家庭の事情で顔を見せなくなり、彼女は送ってもらっていた写真を見ては彼の成長を感じ更に想いを募らせていく。主人公の怪我という思わぬ話に家事そっちのけで上京するなど天然なところもあるが、基本的には家事もバッチリ出来てしっかりとした大人の女性である。

そんな主人公との再会に高ぶった面もあるかもしれないが、意外なほど二人が結ばれるのは早く29頁にして彼女から告白され、腕が不自由なのもあって女性上位な交わりで童貞を奪う展開である。90cm超えのバストを誇るだけに主人公が甘えながらも、乳房を重点的に責めては絶頂へ導く描写もある。普段は貞淑だけどエッチになると淫らになるという、そのギャップの大きさに可愛らしいと思えるから不思議ではある。ここから中盤までは二人のラブラブな情交一辺倒となる。

・主人公を白馬の王子と慕う美少女・【友里香】(15歳)

主人公より3つ年下で中学3年生の友里香は早くも母親並の巨乳でFカップのお嬢様な美少女で、周囲からの好奇の目もあってか女子校への進学を希望している。そんな彼女も唯一の男性として気を許せるのが主人公であり、幼い時のエピソードからお兄ちゃんではなくて「洋太さん」と呼んで慕うほどである。千登世とは何でも話をするようで、意外なことに上京したばかりの友里香は早々と洋太との関係を聞かされ、彼との二人きりという状況で淡い想いが昇華してしまい純潔を捧げてしまう。

血は争えないのか処女な割には愛撫に感じてしまう様は、千登世とはあまり変わりがないようだが、美少女らしい健気さもあって良いと思う。そして先に述べたように既に母親との関係を知るだけに、いざその現場を目の当たりにしても修羅場もなくハーレムエンドを迎えるのは、近年のフランス書院文庫の誘惑作品らしい王道の作りであろう。新人さんなだけに書けるだけ書いた、そんな詰め込み感も否めないものの、やはり現時点でのレベルの高さを称賛すべきところで、今後も安定的な良作を願いたい。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2017/2/25 発売お世話します-未亡人母娘と僕著:美原春人、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。(こんなに熱くて太い×××、入るのかしら……)千登世が唯一知っている亡夫のそれとは違う大きさ。35歳は頬を朱に染めて肉茎を優しく受け入れる。親戚の少年を世話するはずが、欲情を抑えきれず、昼は裸エプロンで挑発し、夜は裸で添い寝……自分の淫らさを恥じながら、疼く身体は暴走し……(引用...
お世話します-未亡人母娘と僕(著:美原春人、フランス書院文庫)


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tag : 高校生主人公 童貞 母娘丼 処女 デビュー作品

2017年2月刊情報&3月刊情報

今が1年で最も寒い季節でもありますし、個人的にはスギ花粉症に突入する季節でもあり、インフルエンザなどの感染症に注意もしなくはならず、何かと嫌な時期ではあります。これを乗り切って春に繋げたいものですね。


●フランス書院文庫2017年2月刊情報


「これから出る本」(公式ホームページ)



綺羅光『重犯飼育【令嬢・千奈実と綾花】』




「私を女にしてくれて……ありがとうございます」足下に跪き、淫臭を放つ剛直に口づけする綾花。
女教師を毒牙にかけた凌辱鬼たちの標的は教え子へ!眠る間もない肉交地獄、アナル舐め、強制娼婦……
薄汚いアパートで朝から晩まで続く調教の果て、21歳と19歳、二人の女子大生は「隷嬢」に……




仮タイトルは「重犯調教2」でしたので、この作品の続編となります。





綺羅光作品と言えば相互リンクさせていただいている愛好家Sさんのブログ『官能小説★綺羅光テイスト』の記事でも、続編の可能性に付いて触れられていますが、ファンの方ならではの鋭い観察力に感心いたします。


4167『【重犯調教】女教師と令嬢たち』綺羅光、フランス書院/フランス書院文庫、2016/07 発売●あらすじかつて女教師を性奴へと堕とした凌辱魔が逮捕され刑に服している間に、女教師は姓を変えて上京し新たな人生を歩むものの、出所してきた凌辱魔に探し当てられ、再び性奴に堕とされ元教え子たちも巻き込まれていく。●登場人物【日室紗也子(さやこ)】29歳。身長160cm。B90近くW??H??。高校(男女共学)の日本史教師。演劇部...
4167『【重犯調教】女教師と令嬢たち』








森一太朗『兄嫁奴隷・姪奴隷・女教師奴隷』






「晃弘様の太くて長いモノで突いてください」熟臀を掲げ、命じられた台詞で懇願する35歳。
白昼のリビングに響く淫らな恥音とあえぎ声。出勤する夫と入れ替わるように始まる義弟の調教。
浴室やトイレ、ついには神聖な夫婦の閨房で……人妻から理性と矜持を奪い去る悪夢の同居生活!




悪魔少年(青年)の凌辱者によってヒロインたちが犯されるのですが、今のどこか緩いフランス書院文庫的作品の土台を築いたベテランらしく、ど直球な凌辱作風になりそうですね。






庵乃音人『てほどき熟母 義母、友人のママ、実母』





量感たっぷりの美ヒップがたまらない義母・真紀。Hカップの美乳が刺激的すぎる友人の母・裕美子。
垂涎の完熟ボディで淫らな色気をふりまく実母・景子。オナニー授業、濃密セックス、衝撃のアナル指南……
三人の「ママ」から施される艶かしい性のてほどき。33歳38歳42歳――僕を大人に変える最高の美熟女体験!




あらすじの通り義母や友人の母だけでなく、実母も登場する「ママ」たちによる手解きはどんなものでしょうか。期待したいですね。






宮坂景斗『三姉妹が完全征服された刻』





琴美、梨夏、汐璃――三姉妹と再会した瞬間から、青狼が企てていた「悪魔の計画」が動き始めた!
三女の処女女子大生に狂った美牝調教をほどこし、長女の熟肉に秘められた淫らなM性を覚醒させる。
綾人の獣欲は最後の標的、気品溢れる女教師の次女へ!19歳24歳28歳――完全征服するまで淫姦は終わらない!




宮坂作品と言えば主人公が十代前半?~半ばでしたが、本作ではどうでしょうか。近年フランス書院文庫の誘惑作品ではいわゆる「ショタコン」ものが一つの流れとなっていますし、宮坂作品は基本的に凌辱とは言え、そんな主人公による官能ファンタジーの源流とも言えるだけに、本作も継続しているのではないかと思います。






藤崎玲『母の日と娘の日【生贄当番】』





「許して。そんなに激しくされたら、私、壊れちゃう」36歳の秘唇にズブズブと埋め込まれる篤哉の硬直。
何度も冒されているのに屈辱と羞恥で身体が震える。弱みにつけこまれ、青年に命令され強制される性奉仕。
暴走する狂った獣欲は千登世の娘・結夏にまで……今日は美母を、明日は娘を――悪夢の絶対調教開幕!




藤崎玲×四畳半書房のコンビによるノベライズ第二弾となりますね。因みに第一弾はこちらの作品です。母親が36歳ですから、娘は幾つになるかは気になりますね…。


【第一弾の作品】









美原春人『お世話します【未亡人母娘と僕】』





(こんなに熱くて太い×××、入るのかしら……)千登世が唯一知っている亡夫のそれとは違う大きさ。
35歳は頬を朱に染めて肉茎を優しく受け入れる。親戚の少年を世話するはずが、欲情を抑えきれず、
昼は裸エプロンで挑発し、夜は裸で添い寝……自分の淫らさを恥じながら、疼く身体は暴走し……




仮タイトルは『分家の未亡人』でしたので、第17回フランス書院文庫官能大賞新人賞受賞作品で間違いないですね。高い評価を受けただけに、王道かつシンプルな誘惑作品になったのかなと期待したいですね。






●フランス書院文庫X2017年2月刊情報


北都凛『【裏版】新妻奴隷姉妹』










御堂乱『闘う人妻ヒロイン【絶体絶命】』






公式ホームページでは目次も出ていますが、美母ヒロイン、女宇宙刑事、美少女戦士とありますので、この二作品と何らかの関連はあると思われます。

※『異常な世界』はアンソロジーで御堂作品では女宇宙刑事シェリーが登場していますから、その後日談ではないでしょうか。








DSKさんのブログでも2月の「気になる」官能作品を取り上げています。
2017年2月発売予定の官能書籍から気になる作品をDSKが独断と偏見でピックアップ!▼フランス書院文庫X※右側の画像は底本の表紙。 2017/2/14 発売【裏版】新妻奴隷姉妹(著:北都凛)→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。二宮祐子と平山由美子、幸福な美人姉妹を襲った悲劇。(あなたに妻と呼ばれる資格は私にはないわ……)必死の哀願は男たちを悦ばせ、調教をさらに淫惨に!女体に絶頂を刻む連続輪姦...
2017年2月の気になる官能書籍








●フランス書院文庫2017年3月刊情報


鏡龍樹『溺れる 若兄嫁と熟兄嫁と未亡人兄嫁と』

小鳥遊葵『混浴風呂 妻の母、妻の姉、隣の人妻と…』

冬木弦堂『制服無惨【全員奴隷】』

御前零士『訪問調教【部下の新妻】』

青橋由高『六人のおいしい艶熟女』

多久間太『令嬢四姉妹【屈服旅行】』



まずは鏡龍樹さんが7年半振りにフランス書院文庫へ復帰されるようです。素直に嬉しいの一言に尽きますね。小鳥遊葵さんは島シリーズでしょうか。多久間太さんの作品も島もので被るところもあるとは思いますが、小鳥遊さんが島に居住しているのに対し、多久間さんの場合は四姉妹と島を訪ねてという違いはありそうです。精力的な刊行が続く冬木弦堂さんと御前零士さんも、ある意味被っている気もしなくはないですね。美少女文庫で1月に新刊を刊行なさった青橋由高さんは好評につき、短編集第三弾のようですね。こちらも楽しみにしています。





ここまでお付き合いいただき、ありがとうございますm(__)m

最初に挙げたようにあまり体調の整わない時期ですので若干更新頻度を下げますが、マイペースで進めていきます。どうぞ宜しくお願い致します。

テーマ : 二次元総合 漫画・エロゲー・小説・エロアニメなど
ジャンル : アダルト

河里一伸「わが家はハーレム」

河里一伸「わが家はハーレム」
(竹書房ラブロマン文庫、2017年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

平凡な大学生の尚人は再婚したばかりの父の再婚により、図らずも義母と義姉妹の三人に囲まれた、女だらけの生活を始めることになってしまう。直後に父が亡くなり淫乱体質の義母・百合恵に筆下ろしされ、大学では若くして助教となった義姉の美奈子、そしてがさつで自分をからかう義妹の泉希とも相次いで関係を結んでいくが…。経験を重ねた尚人は遂に想いを寄せていた麻由へ告白し、恋人として結ばれたものの母娘たちが簡単に引き下がる訳もなく…。


【登場人物】

遠山尚人
19歳の大学2年生。通っている桜忠大学の商学部教授で経営学者として知られている父親がかつて教え子だった美奈子の母親・百合恵と再婚、しかも僅か2週間で父親が事故で急逝したため、女3人と同居する羽目に。大学に入学式で倒れた真由を介抱してあげてから片想いが続いており、同じ講義を取るが進展なし。尚人本人の実力で合格したが、縁故と言われることに些か嫌気が差している。童貞。

遠山百合恵
美奈子や泉希の母親で、ボブカットにして若作りしているためにとても四十路には見えない美熟女。二人の娘の父親である前夫は七年前に亡くなった。尚人の父親・健太郎とは美奈子を介して知り合い再婚に至ったが、急死により二度目の未亡人に。見た目の清楚さとは反し巨乳で肉付きが良く、健太郎とは頻繁に情交を繰り返していたために亡くなってからは欲求不満になり、息子の尚人に誘いを掛けてくる。

谷口美奈子
27歳。尚人が通う大学で公共経済学を教えており、若くして助教に就いている才媛。妹の泉希と同じく旧姓を名乗っている。腰まであるストレートの黒髪を伸ばし、常にパンツスーツを着こなしたクールビューティーだが、家ではずぼらで尚人の視線も気にしない様子。百合恵に似て淫乱体質でアメリカに留学していた時には男漁りをしていたが、助教になってからは抑え込もうとしていて、母親と尚人との情事を目の当たりにして体質を開花させてしまう。

谷口泉希(みずき)
18歳で高校を卒業してファーストフード店で働くフリーター。真由と同じ女子高に通っていてテニス部の後輩に当たり、そこそこ良い成績を挙げてはいたが、卒業とともにテニスは趣味の程度に留めている。尚人に対して興味を抱いているが、がさつで素直になれないために憎まれ口を叩き、ことある度に童貞だとからかってはいるが本人も処女である。小麦色に焼けた瑞々しい身体付きでCカップ。

榎木田麻由
19歳。中高と女子高に通っており男子には興味があるが、男嫌いな自分を変えようと共学の大学へ進学、しかしその環境に馴染めずにいた時に尚人に助けてもらっている。その時から一目惚れしてはいるが、声を掛けられずに1年が過ぎてしまう。肩甲骨の辺りまで伸ばしたセミロングの髪型で、見た目通りの清楚なお嬢様。控えめなバストにコンプレックスを抱く。


【展開】

麻由に一目惚れしてから1年が過ぎてGWを迎えたある日、尚人は父親の健太郎から百合恵と再婚することを告げられ、しかも講義を教えている美奈子が義理の姉になったことでより窮屈な大学生活を送らねばならなくなる。そして二週間後交通事故に遭って父親が急逝したものの、元来女に免疫のない尚人に取っては一層気の重い同居生活となる。そんなある晩百合恵と二人きりで夕飯を取った尚人は暫くオナニーしていなかったなと部屋に籠って行為を始めようとするが、そこへ百合恵がやって来て慰めてあげるとばかりにキスを奪われる。口唇奉仕やパイズリ、騎乗位での筆下ろしと慌ただしく一方的なまでの体験に尚人も驚きを隠せないが、愛撫の練習をしてみる?と誘われて断れるはずもない。

翌晩から娘たちの目を盗んでは百合恵から誘われて情交を繰り返しテクニックが上達していった尚人だが、大学では相変わらず麻由に声を掛けることすら出来ずにいた。筆下ろしから二週間が経ったある日尚人は美奈子から声を掛けられ、講義が終わったら大学とは駅の反対側にある歓楽街の喫茶店で待っていると告げられる。まるで人目を避けるかのような待ち合わせで、有無を言わさずにラブホテルへ連れ込まれると、尚人は百合恵との関係を白状させられ…その直後にいきなり唇を奪われる。どうやら美奈子も母親と同じ淫乱体質で、とは言え亡き父と関係していなかったことに安堵すると、百合恵に教わった技巧を用いてシックスナインで相互絶頂する。そして正常位で美奈子の巨乳を揉みしだきながら中出しすると、二度目はバックにして交わるのであった。

こうして百合恵や美奈子と肉欲に溺れてはいくものの、肝心な麻由には会釈できただけで満足していたが、講義の最中に後ろの席の男子も彼女を狙っていると聞いて穏やかな気持ちではいられない。そんな複雑な感情を抱いたまま帰宅すると、泉希がノーブラでポッチが浮いているのを見て思わず注意するが、いつものように童貞だからと返されてキレてしまう。懲らしめのつもりでソファーに泉希を押し倒した尚人は、乳房や秘所を愛撫されてヨガる泉希がウブなことに気付き、一層興奮を覚えながら這って逃げようとする義妹の純潔を奪う。泉希はバカにしていた義兄の逆襲に怯えながらも、ペニスで貫かれて嫌だという感情が薄れていくことに戸惑いを隠せず、それでも中出しされて充足感に浸ると二度目は騎乗位での交わりを求めていく。

父の四十九日法要を終えた尚人は、ある週末の夕飯で久々に全員で食卓を囲むことになり、居心地の悪さを感じ何を食べたかすら気に留めずに自室に引き籠る。しかしそこへ母娘たちが来訪し、機先を制して百合恵から全員と交わるなんてやるじゃないとからかわれ、夕飯で精のつく食材ばかり食べたのを思い出す。問答無用とばかりに三人同時のフェラで美貌に精を浴びせると、泉希へは顔面騎乗のクンニで、他の二人には指を駆使して同時絶頂へ導く。そして母娘たちを四つん這いにして並べると交互にペニスを抜き差しし、最後は中央にいる泉希を責め立てながら両脇の二人には指ピストンで絶頂へ導き、ペニスを抜くと三人の背中に精を噴射してしまう。

数日後講義を終えた尚人は泉希に指定された喫茶店に向かうと、麻由が待っていてどうやら義妹がキューピッドになるつもりで気を利かせてくれたのだと気付く。やっと麻由と二人きりで話ができたと尚人が告白すると、彼女も自宅には今誰もいないのとそれなりの覚悟を決めてくれたのだと喜ぶ。そして麻由の部屋に来るとシックスナインにさせて相互絶頂すると正常位で処女を奪い、更に対面座位にさせて麻由が恥ずかしがるのを見ながら中出しする。勿論性欲の塊である尚人は一度で満足する訳もなく、二度目に雪崩れ込むのだが…。

こうしてバカップルと同級生から囃し立てられながらも尚人は麻由とデートを重ねるが、大してお金を持っていない学生の身分でしょっちゅうラブホテルに行けるはずもないし、しかも互いの家には家族が常にいる状況ではエッチができる訳でもなく悶々としていた。ある日曜のデートでも麻由とキス止まりで別れた尚人が自宅へ帰ると、母娘三人が裸エプロンになって待ち受けており、雪崩れ込むようにトリプルフェラを受ける。いつかは麻由のことを考えて母娘とは清算しなくてはいけないが、与えられる快感には抗しがたく尚人は流されるままに奉仕を受け入れてしまう。


【レビュー】

フランス書院文庫(黒本)や美少女文庫で活躍するベテランの竹書房ラブロマン文庫進出第二弾も、これまで作者が描いてきた王道の誘惑官能路線の延長上にある作品だと言える。本作は大学生で女馴れしていない童貞の尚人が、父の再婚で義母となった百合恵、彼女と亡き夫の娘・美奈子や泉希の三人といわば家庭内ハーレムと化した関係に雪崩れ込むド直球の流れである。割とライトな作りでどのヒロインとも三度は発射できる主人公のタフネス振りは、黒本よりは寧ろ美少女文庫寄りの作りを感じさせた。

母娘たちのなかでは百合恵と美奈子は淫乱体質でそれが遺伝しているようでもあるが、基本的には主人公が流されていく展開であるとは言え二人でそれほどの描写の違いはなく、特に美奈子は大学の助教なのだから、例えば学内での交わりがあっても良かっただろう。舞台設定の違いを生かし、第三者に気付かれそうだという倒錯性があればとは思う。そして義妹に当たる泉希は口調が男子そのもので普段から主人公を童貞だとバカにしていたことと、実は女子校通いで口で言うほど男に馴れてはいない点とのギャップを主人公に突かれて屈服させられる点がなかなか良かった。(但し女子らしくないスレた口調は、読んでいてかなり気になったところだが…。)

尚人には想いを寄せる同級生・麻由もいるが官能的な主題はあくまでも母娘たちであり、麻由に付いては恋人同士のイチャラブエッチが主体なので、わざわざ一章使っての描写でなくても良かったのかな?という気はする。こうして麻由と結ばれたが結末で母娘たちがそうはさせじと主人公に奉仕を始めるし、どっち付かずの終わり方にどうもすっきりしないものを覚えたからである。

tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 姉妹丼

綾野馨「美しい義母と兄嫁と……」

綾野馨「美しい義母と兄嫁と……」
(マドンナメイト文庫、2017年2月、表紙イラスト:妃耶八)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

童貞のまま美菜とお見合い結婚した啓介だったが、一方の美菜もセックスに良い思いをしていないようで、月イチの子作り性交に留めようと提案される。溜まる性欲は自分で処理していたものの、ある日二世代住宅に住む義母の紗枝から夕食に招かれ、入浴する際につい出来心から彼女のパンティを持ち出してしまい彼女に見付かるが…。


【登場人物】

広岡啓介
22歳の不動産仲介会社に勤める営業三課の社会人。4年前に父親を亡くしてから母親を安心させてあげたいと考え、美菜とお見合い結婚へ至った。5歳年上の実兄がいるため、広岡家に婿入りした。年相応に性欲は強いが女性経験がなく、初夜に童貞を失っている。

広岡美菜
22歳で啓介と同い年だが7月に誕生日を迎える。中堅商社に勤めるOLで、千年近くにも渡る公家の末裔に当たる瓜実顔の美人で、スレンダーながらもEカップなバストに小振りなヒップとスタイルが良い。男性経験はあるものの良い思い出にはならなかったようで、啓介の生理をよく理解しないまま月イチの子作りセックスに留めてしまっている。

広岡紗枝
43歳。美菜の実母で亡くなった夫の保険金もあって生活に不自由はしていないが、社会との繋がりを求めてレジ打ちのパートに出ている。美菜より遥かに豊かなバストと肉付きが良い割には括れがはっきりした若々しい身体付きを密かに自慢にしている。娘が男の生理に疎く啓介に同情するうちに、不謹慎な関係へと陥ってしまう。

後藤真理子
27歳。啓介の実兄・秀一の妻で大学時代からの付き合いが発展し結婚したものの、夫婦仲は倦怠期に入っていて一方的な情交に不満を抱いている。子供は欲しいが出来ないのもストレスの一因。新居を探すべく啓介の案内で物件巡りをするが、義弟の性欲の強さにあてられ情事を重ねていく。バストの大きさは美菜と紗枝の間くらいの巨乳。


【展開】

美菜とお見合い結婚をし広岡家に婿入りした啓介だったが、妻がセックス自体をあまり好きではないようで月イチの子作り目的でしたいと告げられ、優しい啓介は受け入れたものの性欲は自らの手でしなくてはならなかった。そんなある日妻が友人の婚約祝いにと旅行に出て不在になった晩に、紗枝から夕食をご馳走するからと誘われしかも一風呂浴びてはと勧められる。元より義母にも興味を抱いていただけに、啓介は洗濯物として出されていた紗枝のパンティを持ち出し、浴室で匂いを嗅ぎながらオナニーを始める。そこへバスタオルを忘れたと義母が現れたためにその行為を見られるが、一方の紗枝は数日前にセックスは月イチだけと娘に聞かされて啓介に同情し、手伝ってあげるからと筒先をパンティでくるみながら放出に導く。

そこへまるで咎めるかのように美菜から連絡が入り、一度では収まらない啓介は義母の巨乳に触れもっとと言わんばかりに催促する。本番は無しと告げて秘所を見せてあげたまでは良かったが、啓介の口唇愛撫に堪らなくなり一度きりの約束で紗枝が騎乗位で主導するものの、なし崩しに攻め立てられてはそれも叶わずに正常位にさせられて二度目の中出しを受けようと腰をくねらせてしまう。

数日後兄嫁の真理子から社宅を出て一軒家に暮らしたいと相談を受け、啓介は二件目の都心の物件へと案内するが、キッチンの下見の際に覗かせる乳谷やスカートの間に見とれていたことを真理子に指摘される。夫婦の営みがあまり無いと聞いた真理子も啓介に同情し、自らも満たされていないこともあって今日だけと告げたものの、思わぬ偉容とそぐわないほど初々しいピンクの亀頭を見て可愛いとさえ感じてしまう。美菜だけでない女性の存在を感じた真理子は口唇奉仕で焦らし紗枝ともできていることを聞き出すと、飲精した後でキッチンシンクに掴まりバックで交合を求めていく。

7月に入り啓介は美菜の誕生日にランジェリーをプレゼントしたいからと紗枝に付き添ってもらい、都内のショップを訪ねたものの義母が試着したランジェリーに触発されて試着室で慌ただしくパイズリ奉仕を受けた後で四つん這いにして交わる。そしてその日の夜に美菜が浴室を訪ねて来ると頻繁に応えてあげられなくてと謝罪を受けるが、啓介も義母や兄嫁との不貞に心を痛めながらも少しでもエッチになって欲しいとの期待をこめて騎乗位で素股になってとねだり、秘所が擦れ合う感覚に呻きながら精を迸らせてしまう。

その数日後所用で街を歩いていた紗枝は偶然にも啓介と真理子が連れ立って歩いているのを見付け後を追うと、まさかと思いながらもラブホテルに入っていくのを見てショックを受ける。そして娘が外出している週末に啓介と真理子を呼び付けてふしだらだと糾弾するが、真理子も紗枝との情交を知っているだけに負けじと反論する。紗枝はその言葉を反芻して腹を決めると娘の不始末だから自分が面倒を見るからと切り返すと、真理子が啓介のペニスを取り出して口唇奉仕を始め、今度は紗枝が奪い返してパイズリフェラで射精に導いてしまう。その浅ましいほどの淫らさに同じように性欲のドツボに嵌まってしまったのだと理解した真理子は争うのを止め、頻繁に出来る訳ではないからと優先権を主張し騎乗位で跨がる。顔面を跨いだ義母の秘所への愛撫もこなしながら兄嫁を絶頂へ導いた啓介は、お尻を突き出して真理子を介抱している紗枝に欲情し、三度目の射精へ向けてしゃにむに腰を遣うのであった。


【レビュー】

マドンナメイト文庫からデビューとなった本作は、不動産仲介会社に勤める主人公【啓介】(22歳)が同い年の妻【美菜】とお見合い結婚し、婿入りしたところから話が始まっている。女性に縁の無い主人公は初夜に童貞を失うが、肝心の妻も過去の男性経験であまり良い思いをしてはいないようで月イチの子作りのみという条件を切り出され、性欲旺盛な青年にはまさに酷とも言える状況である。そんな彼に変化をもたらしたのは二世帯住宅に同居する義母の【紗枝】(43歳)で、妻の居ない夜にハプニングがあり不適切な関係へと発展してしまう。更に兄嫁である【真理子】(28歳)と新居探しをしていて、夫婦仲の倦怠期にあったことや義弟である主人公への姉としての愛情も相まって情事に及んでいく。

妻への愛情の方が強いだけに、二人の年上女性に対しては愛情よりは性欲の方が勝ってしまい流されるままの主人公ではあるが、ある日義母が兄嫁との密会を知ったのをきっかけにちょっとした修羅場に陥る。しかしことの発端は気の利かない娘にあるから自分が代わりにという紗枝と、義姉としての感情を押し出す真理子は結局は主人公のタフネスさからは離れがたく妥協に至り、正妻がいながらも関係へは続いていく。ちょっと都合が良すぎるぞという主人公のモテ振りが、マドンナメイト文庫というレーベルカラーからすると至って王道な誘惑官能作品であり、安心できる展開である。

若干気になるのが登場人物の喘ぎ声で主人公は動物(おサルさん?)っぽいし、貞淑なお義母さんと勝ち気でクールなお義姉さんでは年代も性格も違うのだからもう少し使い分けができると、より官能小説らしい深みが出てくるのかもしれない。今後の方向性に期待したい新人さんである。

tag : 社会人主人公 童貞 デビュー作品

響由布子「みだらスーパー銭湯」

響由布子「みだらスーパー銭湯」
(竹書房ラブロマン文庫、2017年2月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

童貞サラリーマンの豪志は飲み会の帰りに自宅近くのスーパー銭湯を通り掛かり、内風呂で美女二人が絡み合う姿を覗き見る。覗きが見付かり逃げ損ねた豪志は二人に捕まり、目隠しをされたまま一方的に筆下ろしをされてしまい、その甘美な記憶をたどりながら二人にまた逢いたいと、週末になる度に銭湯に通い詰めることに。


【登場人物】

君田豪志
25歳。入社三年目の営業担当のサラリーマン。女運がなくあまり良い思いをしたことがないようで、ごく平凡な青年。自宅近くのスーパー銭湯の「湯快の里」に月三回は通っている。

添田美津子
32歳。「湯快の里」オーナー夫人だが、肝心の夫は入院中でセックスレスに陥っている。若くして両親を失い妹の奈美恵と苦労して生活していたせいか、鬱憤を晴らすかのようにセックス中毒に陥ってしまう。夫が入院してからは銭湯にやって来る男性客を漁り次々と関係を持つが…。淑やかな美貌と肉感的な身体付きの熟女。男の子がひとりいる。

添田奈美恵
25歳。美津子の実妹で会社勤めをしているOL。短大まで通わせてくれた美津子に感謝してはいるが、淫乱体質で男にだらしないのを見て男嫌いになり付き合いが長続きせずにいた。覗きに来た豪志に興味を抱き、初めて自分から声を掛けることに。スレンダーな身体付きと華やかな印象を与える美女。

土屋香澄
22歳の銭湯でアカスリを担当する従業員。金髪で派手目な印象で小柄な割には、合気道の有段者である。オーナーの後輩でヤンチャしていた頃に遊び相手になっていたこともあるが、美津子が夫に隠れて男漁りをしているのを知って腹を立て、豪志に美津子は淫乱だと告げ口し情報提供する。

森村麻衣子
30代の銀行員。銭湯の常連客で、担当する窓口でどうやら豪志と何度か顔を合わせたことがあるらしい。自らお局様と言うくらいだが、酔いに任せて豪志に渾身の告白をして交わりを持ったものの…。


【展開】

会社の飲み会で酔って帰宅する途中だった豪志は「湯快の里」の板塀沿いを歩いていると、塀の壊れているところから露天風呂が覗けていて出来心もあって中へ侵入する。そこへ露天風呂から続く内風呂から女同士の睦み合う声が聞こえてきて二人のレズり合う姿を覗いていたが、物音を立ててしまい逃げようとして足を滑らせ強かに頭を打って気を失う。そして目を覚ますと目隠しと手を縛られていることに気付くが敢えて気絶した振りを続けると、二人に勃起を観察され玩具扱いを受けている内に、秘肉に包まれているのを知って思わず叫んでしまう。あえなく中出しした豪志はなおも二人に弄り回されると、再び騎乗位で跨がられて二度目の中出し性交に至る。そして豪志はもう一人の女にも跨がられ、先ほどとは違い固くて締め付けの強い膣穴の中に再び射精してしまう。

不法侵入の件は大したお咎めもなく帰された豪志は、二人の会話から銭湯の従業員と知ってもう一度逢いたいと思い、週末に「湯快の里」にやって来る。張り込むつもりでいた豪志は突然奈美恵に声を掛けられて甥っ子の子守りを頼まれるが、子供がラーメンをこぼして股間に掛かり熱いと叫んでいると、すかさず美津子が現れてうちの子がすみませんと介抱される。しばらくして奈美恵が岩風呂から戻り二人が姉妹だと知るが、子供を押し付けられ何か言いたそうな奈美恵をよそに、豪志は美津子からお詫びに家族風呂に入ってと勧められてしまう。不躾な視線を受けても余裕たっぷりな美津子に誘われて身体を洗ってもらい、浴槽のなかで対面座位で交わってしまうが、そのせっかちなまでの交わりに豪志は一度は秘所を見せて欲しいと求める。そして美津子のレクチャーを受けているうちに、ムラッと来て正常位で二度目に及ぶのであった。

次の週末に豪志は銭湯にやって来ると、休憩所のお気に入りの席で奈美恵が待ち受けていたのを見て苦い表情を浮かべるが、開口一番姉とセックスしたことを指摘され動揺を隠せない。美津子に付いて何か隠しているようで豪志の質問はのらりくらりとかわすが、奈美恵は姉のことを考えたら自分もエッチなことがしたいと誘い仮眠室に連れていく。座布団を衝立代わりにして手短にと言われるが、豪志は他の客が仮眠にやって来て声を出すまいとする奈美恵の姿に触発され、指や舌を駆使しアクメに導くと激しい腰遣いで中出しする。しかし奈美恵は態度を一変させ、続きを求める豪志に目もくれずに立ち去ってしまう。

豪志は添田姉妹がどうやらあの二人組だと気付くものの、苦労して生活してきたことが引っ掛かり、週末の度に銭湯のあちこちを回っては正体をつかもうとしていた。今日はアカスリ担当の香澄に施術をしてもらうが、触われ慣れせずにたちまち勃起してしまった豪志をからかうように彼女は質問に答え、美津子の男漁りの経歴を明かす。情報収集のつもりが本番まですることになり、まずはシックスナインで香澄を潮吹きさせると次は騎乗位で、フィニッシュは立ちバックに及んでしまう。オーナーにチクっちゃうという香澄を豪志は何とか説得するが、美津子が従うかは分からないわよと返される。

銭湯の従業員に聞き込みに回る豪志だが、ある週末にいつもの休憩所の席に行くと、麻衣子と名乗る美女がほろ酔いで待ち構えていた。麻衣子から自らの素性を明かされいきなり告白された豪志は、彼女に誘われるままに岩盤浴の浴室に連れていかれる。入って三分もせずに麻衣子から近寄って来て、防犯カメラの死角に入るところでのパイズリ奉仕を受けたり、シックスナインで潮吹きさせたりするといよいよ本番を迎える。中出しだけはダメと言われ精液を嚥下してもらい、次の休日に逢う約束を取り付けるが…。

結局次に逢うことはなく麻衣子にフラれてしまった豪志だったが、美津子からLINEでの誘いを受け、出来たばかりの屋上の露天風呂で逢うことに。しかしそこには美津子だけでなく奈美恵も連れて現れ、豪志は何か隠していることがあるはずと追及を受ける。素直に筆下ろしの一件を話すと、美津子は笑顔を崩さずにいたが奈美恵は耳まで真っ赤に染めていて認めたも同然である。事情を知った豪志は素直に受け入れるとまずは美津子の治療からだと言って対面座位で繋がるが、奈美恵も姉の淫核を指で愛撫して参戦する。そんな奈美恵がいとおしくて豪志は射精を堪えて奈美恵を抱くと、美津子も自分がされたように言葉責めも交えて辱しめを与えていく。二人と一戦を終えて豪志はまだ隠していた秘密を知ってまるで試されているみたいじゃないかと膨れてみせると、姉妹に後ろでの交わりをさせてくれるなら許すと条件を出す。美津子、奈美恵の順に交わり腸内に精液を吐き出したが、後ろから美津子に抱き付かれて熟女の情念の深さに思わずたじろぐのであった。


【レビュー】

『ゆうわく透明人間 みだらデパート』以来約半年ぶりの新刊で、今回はスーパー銭湯を舞台にしたど直球の誘惑官能作品となる。作中で何度も浴槽に入るから女性は館内着のなかは下着を着けない、アカスリでは女性の方が男性よりも遥かに多いなどと記述がなされており、作品に彩りを添えようとする一工夫が女流作家らしいところと言えるのだろう。

あらすじにあるように主人公【豪志】はある晩にスーパー銭湯の板塀が壊れていることをいいことに館内に侵入するのだが、女性たちが睦み合っている姿を覗き見てバレてしまい、目隠しをされたまま甘美な筆下ろしをされてしまう。二人組が銭湯の従業員と知って豪志は週末になると入り浸りとなり、正体をつかもうとする…というのが大まかな流れである。

メイン格のヒロインは銭湯オーナー夫人の【美津子】(32歳)と妹の【奈美恵】(25歳)であり、先に挙げたように二人組の正体はこの姉妹である。貞淑そうに見える姉が男なしにはいられない体質で、苦労して育ててくれたのを目の当たりにしているだけに、妹も姉の淫乱さを嫌いながらも幸せになって欲しいと健気な一面も見せる。スーパー銭湯を舞台に従業員や常連客ならではの熟知した死角を使った情交場面は楽しくもあり、他の客に見られるスリルも楽しめてと竹書房ラブロマン文庫らしい作りである。

ヒロインはこの姉妹の他にヤンキー系でアカスリ嬢の【香澄】(22歳)と酔いの勢いで豪志に告白するアラサー銀行員の【麻衣子】も登場し彩りを添えるが、特に麻衣子に関しては一章で出番が無くなり主人公がフラれてしまうので、終盤で本カノとしての役割を持たせても良かったのかな…とは思う。

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鳴沢巧「人妻【暴虐】牝狂い」

鳴沢巧「人妻【暴虐】牝狂い」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

ある日運転する車が故障した曜子は偶然通り掛かった元上司の若狭に親切にしてもらうが、そのお礼にと食事に付き合ったところ睡眠薬を盛られる。目覚めた時には若狭の車の助手席に縛られており、眠っている間に快楽を掘り起こされていたと知る間もなく犯されてしまう。こうして恥辱にまみれた曜子の調教生活が始まる…。


【登場人物】

石井曜子
29歳。旧姓は小笠原。高校時代に水泳部に所属していてスタイルが良く、スリーサイズは87-60-91。会社員で優しい夫・明と結婚しているが、仕事の都合上月の半分以上は会社にいないことが多い。

若狭修平
40代半ば?曜子が結婚するまで勤めていた職場の上司。背はあまり高くないが筋肉質で、スポーツ刈りにした短髪の中年男性。独身のようで1LDKの部屋に住んでいる。曜子だけでなく女子社員全員に粘り付くような視線を向けていたらしく、曜子本人は執拗な誘いを袖にして来た様子。


【展開】

車が故障して困っていた曜子だったが、偶然にも若狭が通り掛かり応急処置を施してくれただけでなく、修理工場まで付き添ってくれる。相変わらず不躾な視線を向けられ不快に感じながら夕食に誘われて、目の前で夫に連絡を取り暗に結婚していると仄めかすが、夫から行ってきたらと言われ渋々誘いに応じてしまう。しかし食事の途中で電話に出た隙に飲み物に睡眠薬を盛られ、意識を失っている間に若狭の車の助手席に拘束されており、更に何かをしたらしく秘所が濡れていることに羞恥する。自信に満ちた若狭から凌辱されたと夫に告げ口したところで、親密そうに見える画像を撮ったのだから無駄だと告げられ曜子は受け入れると、一度目の性交では口に射精してと言って難を逃れる。しかしその後でラブホテルに移動して二度目に及ぶと、凌辱した画像を収めた以上はもう従う他に選択肢は無いと言われ中出しを強要される。

次の日クリニックでアフターピルを貰った帰りの電車のなかで、曜子は後ろからチカン紛いにお尻を撫で回されて怒りを覚えながら振り向くと若狭が立っており、ニヤニヤしながら凌辱を収めた動画をバラまかれたくないだろうと脅かしてくる。そして目的地に着くまでに達しなければ良いだけだと一方的な条件を突き付けられるが、若狭の巧みな指戯は秘所だけでなく菊穴にまで及んで達してしまい、途中下車した駅の男子トイレの個室での口戯を強いられる。そして向かったラブホテルで玩具を使った悪戯の後で再び中出し性交を求められ、帰りは途中で立ち寄ったアダルトショップで購入したボディコンの服に着替えさせられると、電車の車内で若狭が周りの乗客を煽るように悪戯を始め快楽地獄へ堕ちていく。

ある日元勤務先の応接室に呼び付けられた曜子はアナルを指で解されながら口戯で飲精させられるが、終業時間を迎えて若狭の部下たちとの飲み会に付き合わされる。若狭が今晩は無礼講だと場の緩んだ雰囲気に女子社員からセクハラではないかと指摘の声も挙がるものの、曜子は執拗な若狭の悪戯に感じていることを誤魔化すかのようにビールを飲むピッチを上げていく。それが災いして飲み会が終わると酔い潰れ思うように身体が動かせずに、若狭の車の中でアナルを犯されてしまい快哉を上げる男の部屋に連れ込まれ、浴室や部屋でも立て続けに肛姦を迫られる。

数日後カラオケ店に呼び出された曜子だったが下着を着けずに来るように命じられたことに反抗したために、受付に店員がいる前で頬を張られストリップ同然に脱がざるを得なくなる。そしてワイヤレスマイクの持ち手部分を膣穴に突っ込まれての口唇奉仕を別の店員に見られながら本番には至らない焦らしを受け、若狭の要求に従いとうとう自宅に招いてしまう。
リビングで避妊具を着けた若狭に挿入されるが、生での快楽を覚えているだけに物足りないと感じ、命じられるままピルの服用を止めるから生でして欲しいとおねだりする。そして手押し車のように繋がったまま夫婦の寝室に移動すると、夫の写真の前で騎乗位になり遮二無二腰を遣って性交に溺れた末に、遂に合鍵を渡す約束をしてしまう。

その二日後若狭に合鍵を渡すと身体を抱き寄せられ乱暴は止めてと曜子が告げるとあっさりと引き下がられるが、被虐の悦びを覚えた身には切なさを感じてしまう。そんな時夫が出張から戻りその夜にセックスを求めるが、いけないと分かっていても若狭の剛直と比較してしまい、一度の性交で満足できずに夫が寝たのを確認すると浴室に向かい、若狭から与えられた玩具でオナニーを始めてしまう。
次の日の夜若狭は夫が戻って来たのを知っていたらしく、偶然を装い夫と知り合ったようで厚かましく家にやって来ると、キッチンカウンターの影で曜子を手伝う振りをしながら指で秘所への悪戯を始める。睡眠薬を渡された曜子はビールに混ぜて夫に飲ませると、お預けとなっていたせいもあって眠る彼の側で若狭を受け入れると、次は駅弁で繋がったまま浴室に移る。ところがバック姦の最中に夫が目を覚ましたようでドア越しに一緒に入ろうと告げられるが、見られたくないからとあまりに拒んでしまいその会話の最中に二度目の中出しをされて悦楽に浸るものの、若狭が帰った後で夫から情交を求められてももう出来るはずもない…。

すっかり若狭との肉交の虜となった曜子は命令に従って多忙な夫との情交を避けるようになり、言われるままに互いの自宅に出入りしては中出しを繰り返し、更には露出プレイにも口では拒むものの結局は応じてしまう。そんな曜子に遂に運命の日が訪れ妊娠したことを告げるが、若狭は旦那との子だと言って育てろ、従わなければ関係はこれきりだとにべもない。こうして女児を産んだ曜子は夫への罪悪感を抱きつつも若狭には別格の愛情を寄せるようになり、今日も夫が出勤したのを見送って午後を迎えて若狭がやって来ると玄関で情交を始める。夫を同居人などと罵倒する言葉を吐き、繋がったままリビングに移動し娘の前で快楽を貪る曜子だったが、そこへ玄関のドアが開く音がして…。


【レビュー】

ネット投稿小説サイトの「ノクターンノベルズ」にて、驚異の240万ヒットを挙げたという『人妻凌辱牝狂い』が本作のベースとなっているらしく、第15回フランス書院文庫官能大賞の二次選考通過作品に同じ題名の作品が挙がっている。(現在は権利の関係か、「ノクターン」及び鳴海氏個人のWebサイトでの作品公開は行われていない。)

紹介記事(編集部発、2017年1月23日)


編集部発(2015年8月31日)

これが鳴海氏の応募作品かは不明だが、恐らくはこのルートから書き直しを経てのデビューとなったものと思われる。因みに鳴海氏はアダルトゲームのシナリオライターとして複数の作品の脚本を手掛けているようで、本人のWebサイトでの経歴記事を拝見する限りでは本作と同様にヒロインの牝狂いぶりを題材にした作品が多いようである。

本作は抜群のスタイルを誇る人妻の曜子がかつての上司である若狭と再会し、睡眠薬で意識を失っている間に自由を奪われて凌辱を自ら受け入れざるを得なくなる状況から話はスタートする。中年男で露悪な言葉を平気で使う若狭の責めはねちっこいものがあり、ラブホテルだけでなく電車のなかでのチカン紛いの行為や、第三者のいる公共の場所での露出プレイがやや多めとなっている。嫌悪していた男に強いられての性交が繰り返される前半は同じような言い回しを用いられており、第三章の若狭の部屋での肛姦の辺りで飽き始めてしまい、第四章でのカラオケ店での恥辱プレイは正直蛇足な印象である。夫が帰宅しての第五章から「寝取られ」を意識した展開となり、眠る夫の側やドア越しでの官能描写はなかなか良かったとは思うので、もう少し早い段階から始めても良かったのかもしれない。

ゲームシナリオライターで「ノクターン」でも投稿をしていることもあってか、比較的若い年齢層を意識した言い回しが多かったように思う。それが個人的に合うところも合わないところもほぼ半々なのだが、凌辱作風のお約束と言うのか大半が曜子の視点からの描写なので、ひたすら露悪な言葉を吐き続ける若狭の独り善がりな面にウンザリしたのも否めない。第三章辺りは若狭の視点でアナルヴァージンを奪うまでのプロセスを描ければ、ひたすら押せ押せな展開に緩みを生むこともできたであろう。結局彼が何を考えているかも分からないし、露出プレイで第三者がいるのに果たしてこうも都合良くいくものなのか、その完璧過ぎる展開なのが却って興を削がれるような気がした。






2017年1月はたまたま追い掛けている作家さんと興味を持った作家さんの両方がダブっていたのもあって、発売された六冊とも購入しました。六冊のなかで凌辱作風が四冊で独特のスタイルを貫く相馬哲生さんは除き、他の榊原澪央さん・上条麗南さん・鳴海巧さんの作品に付いては、私が元々こうした作品が苦手なのもあるとは言え「どれも似たり寄ったり」という印象を抱きました。こう感じてしまったのは現状の私の読み取る力が足りないからかなと思いましたし、実際のところは『フランス書院文庫』というレーベルカラーを維持するためにある程度同じ方向へ持っていきたいのだというのは理解します。

要するに合わないと思う作品を勝手に読んだあげくに、悪口と受け取られかねないレビューをこれからもAmazonでアップする必要はあるのか?と考えた結果、一旦ここで見送ろうと思いました。他の方からすれば好きな作家さんの作品を悪く言われて、決して気分の良いものではないでしょう。私自身も好きではないけどな…と分かっているのに読んでみて「合わなかった」と書く労力を割くくらいなら、「良かった」と思う作品を勧める方に使いたい。

このブログでは今後も読んだ官能小説のレビューを挙げてはいきますが、Amazonへの投稿は数を絞ってあげていきたいと思います。私が管理人であるこのブログならば(わざわざ見に来ていただけている訳なので)ルールを理解していただけても、不特定多数が閲覧するAmazonではちょっと「大人しめ」にしていきたいと考えています。決して誰からか何かを言われた訳でもないし、ましてAmazonから注意を受けた訳でも無いですから、その辺は断っておきます。他人からよく見られたいなんて思ってもいないし、意見を変える気はありませんので、今後とも宜しくお付き合いのほどお願いいたしますm(_ _)m

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榊原澪央「四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師」

榊原澪央「四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

男子校の修学旅行で南洋の島にやって来た達郎たち。しかしそのプランはお金持ちの息子らしく、皆を彼の父親が経営するホテルに泊まらせて、四泊五日の日程の間に女教師三人を自らの巨根で溺れさせてやろうと企むが…。


【登場人物】

大野達郎
進学率の高い男子校に通う少年。校内でトップクラスの成績を収める優等生を装いながらも、裏では複数の女性と付き合っている。父親は上場企業を複数抱えるグループを経営しているが、達郎のいる手前愛人とは再婚せずに彼女の家に入り浸りの状態。そのせいもあってか甘やかされて育ち、多額の寄付金を入れていることから校内では職員から特別扱いをされている。巨根で性欲が極めて強い。

佐山由紀枝
38歳の国語教師。4年前に夫を亡くし、中学へ通う娘がいる。長いストレートの黒髪にIカップと熟れた身体付き。娘のいじめ問題に遭遇して心労を重ねていた折りに真嗣から告白され、肉体関係へ発展している。

武田澄香
23歳の新任英語教師。お嬢様育ちで気が弱いためか、生徒たちからからかいの対象とされている。大学時代から付き合っている男性がいるものの、セックスの経験自体はやや控えめ。Eカップ。

天野真知子
32歳。真嗣の母方の叔母でもあり、風紀担当の教師を務めている。60歳近い大学教授を結婚こそしたものの、お互いに多忙で擦れ違いが多いためにセックスレスの状態。腰高で西洋人のようにスタイルが良く、スレンダーな割にはHカップの巨乳。風紀担当なだけに生真面目で厳しく、唯一と言えるくらい達郎の本性を見抜いている節がある。

村田小夜子
33歳。今回達郎たちが泊まることになった大野家が所有する南洋のホテルの支配人で、父の元秘書。達郎の希望もあって筆下ろしの相手を務めて以来、男女の関係にある。宿泊旅行では達郎の手足となり、女教師たちの部屋の盗撮や媚薬を仕込むなどの悪事にも関わっている。

清水真嗣
達郎の幼馴染みでクラスメイトの少年。外見の良さと優しく人の良い性格もあってか年上女性に好かれやすく、由紀枝に告白して以来肉体関係へ至っている。しかし二人の関係を察知した達郎が弱味を握り、由紀枝が凌辱されるきっかけを作ってしまう。


【展開】

四泊五日の修学旅行で女教師たちをモノにしたいと達郎は自分の父親が経営するリゾートホテルでの宿泊を提案し、いざ到着するなり部屋の空調が故障したとでっち上げて教師たちが泊まる別館へ泊まることに。早速小夜子から情交を求められ、達郎は命じた通りに女教師たちの部屋に隠しカメラを仕掛けたのかと念押ししてから行為を始める。
その晩達郎は由紀枝の部屋を訪ねると伝えたいことがあると告げ、放課後の教室で真嗣と情事に及んでいる動画を見せる。遠回しに娘のことまで持ち出されては由紀枝も観念せざるを得なくなり、しかも達郎から修学旅行の間だけで良いと言われて身体を差し出す覚悟を決める。しかし少年の華奢な身体には似つかわしくないほどの巨根を見せ付けられ、更に敏感なIカップの乳房を執拗に揉みしだかれた後、股を押し広げられて挿入される。容赦のないピストンに呆気なく気を遣った罰として中出しをされるが、アフターピルを飲ませるからと二度目を求められバックで再び犯されてしまう。

翌日の朝に達郎は別館の屋上にある露天風呂に由紀枝を呼び出すと、用意したエアマットの上でローションを使ったマットプレイや口唇奉仕を強いられ、更には竹垣の側の岩に手を付いてバックで貫かれてしまう。昼間には布地の少ない水着を着用して海辺で生徒たちの監視をするつもりが逆に注目を集めることとなり、恥ずかしさのあまりに達郎に呼び出された岩陰に向かうと、見られて濡れるマゾだと蔑まされながら犯される。そして夜になって少年の関心はアナルに向けられるが、タイミングの悪いことに真嗣からメールの着信があり、達郎から部屋に呼ぶように命じられる。達郎が隠れてはいるものの真嗣を誘惑しなくてはならず、しかも自ら騎乗位になってのセックスに羞恥を覚えるが、その一方で物足りなさを感じて激しく腰を遣う。そして真嗣が帰るとまるで心中を見透かしたかのような達郎の物言いに、反論することも出来ぬままアナルを犯される。

翌朝澄香に標的を定めた達郎は朝食の場で、サラダの大皿を持った小夜子が澄香にぶつかるのを目にする。服を汚したお詫びにと小夜子がエステを提案すると、澄香も断り続ける訳にもいかずに応じるが、お香の香りや小夜子にローションを塗られて性感帯を触れられる内にうっとりとした気持ちになる。そこへ示し合わせた通りに達郎が現れ、小夜子に腕を押さえられながら問答無用とばかりに剛直を突き立てられる。催淫作用のあるお香やローションとの相乗効果もあって絶頂に導かれると、容赦なく達郎の中出しを受けるのであった。
三日目は水族館へ生徒たちを引率していくのだが、性交場面を撮られた澄香は達郎に言われるままに二穴責め用のバイブの付いた下着を穿かされ、ひたすら快感に耐えようとする。しかしドクターフィッシュの水槽に足を入れた途端に下半身を襲う衝撃のあまりに気を遣ってしまい、達郎が場を取り繕うと屋上に連れていくと、すっかり発情し切ったことを確かめてからアナルを襲い中出ししてしまう。

すっかり巨根の虜になった澄香はホテルに着くと日本に戻っても…と口にしたのを達郎が聞き返そうとするが、その時途中合流した真知子に見咎められ注意を受ける。あまりのしつこさに真嗣が一緒に勉強するからと助け船を出してくれたが、気付かれる前に先手を打とうと考えて、小夜子に依頼して真知子に遅効性の薬を飲ませてから頃合いを見てマスターキーを使って部屋に侵入する。真知子にも真嗣と由紀枝の情事の動画を見せて弱味を握るが、プライドの高い彼女が必死に快感を堪えようとするのを見て嗜虐心をそそられる。薬の影響もあって真知子は教え子にされるままに正常位からバックへと体位を変えられながら何度もイカされ、しかも一度イク度に卑猥な質問に答えねばならず、羞恥の果てに二度の中出しを受けてしまう。

翌日達郎は真知子にも恥ずかしい水着を着用させて生徒たちに披露するが、その晩に真知子が由紀枝の部屋に行って真嗣と別れるように説得しようと部屋を出るところでタイミング良く現れる。それならば自分の部屋に来ることになっているからと達郎が告げると、ベランダに隠れさせて由紀枝との性交を見せ付ける。前だけでなく後ろの穴までの犯されているのを見て、真知子は怒りではない別の感情が沸き上がって来てオナニーしてしまうが行為を終えて由紀枝が帰ると、達郎に全てお見通しだとばかりに蔑まれる。指や玩具ではない本物が欲しいと真知子が内心で望んでいた通り、剛直でアナルを貫かれ中出しされる。

最終日帰路に向かう機内でアテンダントの格好をさせられた真知子は達郎に呼ばれて上階のファーストクラスの座席に向かうと、由紀枝や澄香が双頭バイブで二穴繋がりをして尻を付き合わせているのを目にする。真知子は前夜に甥の心を傷付けぬために自分の身体を好きにして良いと交換条件を差し出し、あくまでも犠牲を前面に出して強調する。しかしそれを嘲笑うかのように達郎は巨根が欲しいと言わせるまでだと膣に剛直を挿入すると、バイブを装着した由紀枝には尻穴を犯すように命じる。二穴責めの快感に真知子は中出しの予感を抱きながら、激しく達するのであった。


【レビュー】

榊原作品のデビュー作品や近年の著作を数冊読んできたが、本作でも凌辱者である主人公・達郎が自慢の巨根を用いてヒロインを犯し、彼女たちに取引を持ち出しては最後には性豪な主人公の虜になってしまうという基本的な展開に他とはさほどの違いはない。修学旅行での四泊五日という限られた時間と、南洋のリゾートホテルという日常からかけ離れた空間だからこその設定を生かしたアイディア自体は面白いと思ったのだが…。

・未亡人国語教師・由紀枝(38歳)
達郎がまず標的にしたのは担任でもある由紀枝で、中学へ通う娘がいる。娘がいじめに遭っていて心労を重ねていた時期に生徒から告白を受け、遂には校内で肉体関係を重ねるまでに至る。その生徒は達郎の親友でもあり、彼の言動から二人の関係を察知した達郎は情事を盗撮しておき、修学旅行の初日に部屋にやって来て脅迫材料として切り出す。自らの巨根に自信があるだけに達郎は「修学旅行の間だけ」と言いながらも、彼女の反応を見て自分のペニスから離れられないはずと確信する。

・新人英語教師・澄香(23歳)
次のターゲットにされたのは気が弱くお嬢様育ちの澄香だが、由紀枝とは違ってこれといって凌辱に及ぶ理由はないようである。ここでは達郎の父親の元秘書でホテル支配人の小夜子(34歳)による性感マッサージがきっかけとなるが、由紀枝は初めの二章なのに対して、澄香は一章で纏めているだけにやや駆け足気味である。バック姦⇒お口⇒肛姦へ至る流れはほぼ同じで、やはり「修学旅行の間だけ」を切り札として、彼氏のいる澄香にエクスキューズを与える。

・人妻風紀担当教師・真知子(32歳)
生徒たちの前で澄香を二穴での玩具責めに遭わせた達郎だが、彼の本性に薄々気付いていたのが真知子である。目を付けられたこともあって先手を打った達郎によって、セックスレスから解かれた真知子が思わず達郎が一番と言ってしまうほど落差の大きいヒロインである。「一度達したら質問に答えねばならない」と取引を持ち掛け、彼女の性癖を暴いていく。

第四章は達郎一人での真知子への調教だが、第五章では生徒たちの前での露出プレイから由紀枝も交えた3Pもどきへ発展し二人の攻略が完了、第六章では帰りの機内でファーストクラスでのCAコスプレでの全員プレイで幕を閉じる。金持ちの息子で巨根、しかも絶倫といわゆる「チート」な主人公像はイマドキであるし、暴力などに訴える極端な恥辱を与える訳もなく、ヒロイン自身も媚薬を仕込まれて…という言い訳もある。凌辱作品と言っても、全体的にユルい雰囲気の官能ファンタジーと言えるのかもしれない。近年デビューしたフランス書院文庫の凌辱作家の作品は実はどれを読んでも似た作りであり、自主的な縛りがもたらす没個性化がちょっと心配である。






最近になって2000年代後半以降にデビューした凌辱作品の作家さんの作品を読むことが多くなりましたが、どなたがオリジナルなのか分からないくらいよく似た設定と展開が見られますね。

<悪魔主人公の定義>
①大人を凌ぎ、何度射精しても萎えない巨根。
②とにかく振る舞いがパーフェクト。手品のように色々な玩具が用意されていて、的確に使いこなすことができる。
③ヒロインの考えていることが手に取るように分かり、先回りが上手。
④まるで性の熟練者であるかのようにねちっこい。少年というよりも、中年のオヤジみたい。



これは榊原作品に限ったことではないですが…。①~④の項目が満たされればまさに官能世界では完璧なのでしょうけど、いかにわざとらしく表現しないようにするかは、個々の作家さんの気持ち一つではないかと思います。同じ方が書かれる以上は、作品同士で似た言い回しが使われるのはまあまああるでしょう。本作を読んでいて気になったのはヒロインの喘ぎ方が皆同じというところであり、他社で誘惑作品を書かれている作家さんの変名なのか、それとも単に真似ているだけなのかは判断はしにくいですが。三人いたら皆が「あああん」や「イクうううう」じゃないですよね?これが読んでいて繰り返されるため、単調に思わせる点です。

官能ファンタジーで良い作品もあるし、そうではない作品もあるはず。ラノベやエロゲーから影響を受けることもあるでしょう。本来は同じ月に発売された複数の作品でその両方が存在すれば良いのですが、どうもここ数年のフランス書院文庫の場合は、売れ筋だと一方向に寄せすぎる傾向にあるのではと懸念してなりません。

tag : 高校生主人公

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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