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鏡龍樹『熟姉と弟・魔性の血淫』

鏡龍樹『熟姉と弟・魔性の血淫』
(フランス書院文庫、1995年6月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

15歳の時に離婚して出戻ってきた姉の小夜子に一夜限りの甘い想い出を持つ俊之だが、姉とはあの夜を最後に10年間音信不通のままである。しかし母の墓参りの日に再会しあの夜の続きをして欲しいと願うが、小夜子はひたすら焦らしに焦らしを与えるだけで、望みを叶えてはくれないようだが…。


【登場人物】

青柳俊之
25歳の会社員。俊之が5歳の時に父が家出して離婚、母親と二人で暮らしていたが、3年前に亡くなっている。8歳年上の小夜子とは15歳の時に禁断の一夜を体験して以来音信不通となっていたが、ある日母の墓参りの折に再会した。小夜子への想いが強すぎる故に未だに恋人はおらず、童貞のままである。

青柳小夜子
33歳。18歳の時に付き合っていた男との間に麻美をもうけ結婚したが5年後に離婚、俊之との禁断の一夜を母親に見咎められて再び家を出ると、翌年には輸入家具を扱う会社を経営する男性と再婚して渡米した。2年前に離婚し帰国すると母の命日に偶然を装って俊之と再会。熟れた女体に比例してか欲望に忠実でミステリアスなところがあり、俊之だけでなく麻美に対してもサディスティックな一面を見せる。

青柳麻美
15歳。小夜子が18歳の時に産んだ娘で、俊之から見ると姉によく似た美少女のようである。年齢の割にはよく育った女らしい身体付きだが、男癖の悪い母親の振る舞いを散々見せられて来ただけに自分は違うと否定するも、日に日に女になっていく身体と欲望に戸惑いを隠せずにいる。処女。


【展開】

母の命日に墓地に向かい墓に手を合わせていた俊之は、15歳の時に姉の小夜子が離婚して実家に戻ってきた5日間のことを思い出していた。結婚・出産を経てより女らしくなった小夜子に欲情を覚え、パンティを持ち出してはオナニーをしていたこと。それを姉に知られて淫欲を自白させられ、手でぺニスを扱いて美貌に白濁を浴びせた瞬間を母に見られ、その翌日から10年間小夜子と音信不通となったこと…。気が付くとあの頃より一段と洗練された小夜子が側に立っており、誘われるままに彼女の住むマンションへ向かうことになる。

部屋に着くと麻美との再会を果たしたものの、どうも普通の母娘の関係ではないようで終始麻美は小夜子の顔色を窺い怯えた様子である。料理する麻美の目を盗み小夜子は脚を組み替えてはパンティを見せ付け、更に麻美に入浴を勧め俊之がいるのに半裸にさせるなどすっかり翻弄されてしまい逃げるように帰った俊之は、車の中で刺激的な残像を思い浮かべながら精を放出してしまう。
小夜子に逢いたいと連絡を取るがいつも肩透かしに遭う、そんな日々が続いたある晩部屋の前で姉が待ち受けていたが、やはり小夜子は駆け引きを楽しんでいるようである。抱きたいという俊之をいなし後ろ手にベルトで拘束すると、ソファーに座りデルタを見せ付けストッキングを脱いでいく。そしてパンティ超しに淫裂に触れ俊之の目の前で達してみせると、相変わらず手出しはダメだと制しトランクスからぺニスを引き出し口腔に精を吐き出させるのであった。

その頃麻美は母のコレクションであるハードコアのアダルトビデオを見ながら秘所を弄ってアクメに達していたが、気が付くと母の帰宅する時間になりビデオを隠すことが出来ず、母が男を連れ込んでセックスを始めようとするのを見届けるしかなかった。逃げるように部屋に向かったが覗きたいという気持ちに抗えずに、ドアの隙間から喘ぐ母親を見て美しいと再び手淫に浸るが、その刹那母の刺すような視線を浴びていたたまれなくなる。
翌晩雨に打たれながら俊之が帰宅すると、部屋の前で待っていたのが麻美だと知り失望するも、ずぶ濡れの少女を放っておけずに部屋に招く。着替えを買いに行って部屋に戻ると麻美はバスタオルを巻いた格好でおり、乾燥機に向かおうとして麻美と交錯して咄嗟に庇うように抱き寄せると、獣欲には抗えずに女らしくなりつつある青い果実へ触れてしまう。それを咎めるかのように小夜子から連絡があり、何とか間違いを犯すことなく麻美を帰すことにしたが…。

小夜子は階下を見て俊之が車で麻美を送ってくれたのを知るが、娘には容赦なく罵声を浴びせリビングのテーブルに手を付かせると、鞭を取り出して男に抱かれたのだろうとお仕置きを始める。麻美は純潔であることを涙ながらに訴え崩れ落ちると、小夜子はご褒美を与えるように優しく抱き寄せ、私のようになってはダメだと念を押すことを忘れなかった。とは言え俊之に罰を与えねばならないと、日曜に逢う約束を取り付けて生家である借家に連れていき、俊之の部屋だったところでしたいならさせてあげると誘う。但し条件があると剃刀を取り出すと陰毛を全て剃り上げ、秘所に触ってと犬のようにクレヴァスを舐めさせていく。

俊之の舌により与えられる快感がかつて父による戯れに取って代わり小夜子は絶頂するが、すかさず俊之へはもう麻美には手を出さぬよう釘を刺すと弟の獣欲に身を委ねていく。その頃母に買い与えられた黒い下着を身に着け、派手なメイクを施した麻美もまた自分の部屋で俊之を思い浮かべながらオナニーで達してしまう。
翌週末俊之は小夜子に誘われて麻美と三人で知り合いが所有する別荘へと向かうが、相変わらず姉は娘に対して容赦なく恥辱の言葉を浴びせて恥ずかしがらせ、大人びた白い下着を身に着けていると聞かされる。そして別荘に着くと小夜子はプールで泳ぐからと麻美に部屋で着替えるよう促すと、俊之の部屋は隣りだと連れていき接した壁にはマジックミラーが仕込まれていると教える。露出の高い服装もあってか既に麻美は発情しており、純白の下着を脱ぐと見られているとは知る由もなくオナニーを始めるが、隣では俊之を後ろ手に縛った小夜子が弟を言葉なぶりにしながら口腔で精を受け止めていたのである。

小夜子の仕掛けた罠に気付かない麻美は、プールサイドで見せ付けるように俊之と母が睦み合うのを見て嫉妬し、夜になって手淫に浸っていたところに小夜子がやって来てしまう。いやらしい娘だと叱られ、取り出したピンクローターで陰核をなぶられていたところに、隣室で見守っていた俊之が乱入する。麻美の目の前で俊之は勃起を晒すと、すかさず小夜子が口唇奉仕を始め白濁を吐き出すが、麻美は正気を取り戻しイヤだと取り乱し逃げようとする。
なおも小夜子は俊之に対し麻美には手を出さない約束だったでしょうと支配しようとするが、俊之は姉を愛しつつも知ったことかと反抗し、麻美を組み敷いてぺニスを咥えさせる。上気した俊之と小夜子を見た麻美も自分は淫らじゃないと抵抗するも、指がクレヴァスに侵入して来ると喘ぎを止められず、指とぺニスを入れ替えられ処女を奪われる。そして小夜子も張型を挿入されて二人と同時にエクスタシーを迎えたが、倒錯した快感の余韻に浸りながらも、これからもっと楽しいことを教えてあげると淫蕩な笑みを返すのであった。


【レビュー】

1995年本作がデビュー作品となる鏡龍樹氏だが、途中2009年9月~2017年3月までの7年半の中断を経ながらも復活されてからは、コンスタントに独自のポジションを堅持しながら作品の刊行を続けている。文学的な趣を感じさせる少々回りくどいようか言い回しと、極力メインヒロインの心理描写を抑えることでミステリアスさを醸し出すという作り方は、デビュー当時から特に大きくは変わってはいないように感じられる。

1995年という時代に照らし合わせるとバブル期も終わりつつある状況で、ミステリアスなヒロイン像はやはり今とは大きく異なっているように感じられる。敢えて多くは語らせず断片的に話を紡いでいくのは鏡龍樹作品らしく、メインヒロインの小夜子は父娘相姦のタブーを理解する前に快楽に流されて罪を冒し、それが両親の不和に繋がり母親の主人公や小夜子に対する接し方の違いに繋がっているのだと思われる。(あくまでも断片的なところから判断したものであるが…。)淫らだと言われた小夜子は次に弟である主人公を徹底的に翻弄し、禁忌を冒そうとすると肉親であることも告げて、とにかく焦らしに焦らす展開である。

小夜子の娘・麻美に対する扱いもまた同様で母から受けた仕打ち以上に麻美にも与えており、同じ淫らな血が流れているという恐れと、若さには勝てないという羨望から来るものではないかと感じられる。麻美は「ああなりたくはないが、自分も快楽に忠実になりたい」と小夜子に憧れに近い感情を隠し持っていて、表面的には反発しながらもやはり鏡作品らしい対抗ヒロイン像となっている。

主人公の俊之はこれまた優柔不断そのもので、性欲に流され小夜子にも麻美にも欲情するが、小夜子の支配には抗うように見せても結局は言いなりという立場である。鏡作品もその後の流行や編集方針によって荒ぶるタイプになったり、甘えん坊になったりと様々だが、基本的には押しに弱い優柔不断というのが多いように感じられる。






デビューから数えて45作品目となる最新作品が8月に刊行されます。




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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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