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巽飛呂彦「魔獄弓道場 引き裂かれた胴衣 」

巽飛呂彦「魔獄弓道場 引き裂かれた胴衣」
(フランス書院文庫、2013年7月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年9月3日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

魔獄弓道場 引き裂かれた胴衣
巽 飛呂彦
フランス書院
2014-08-19




【あらすじ】

生活苦の為弓道場を売り払う事に決めた未亡人の志乃は不動産業を営む啓児に貞操を奪われ、一方娘の聖來も啓児の甥の夏彦に狙われ処女を奪われる。

【登場人物】

高槻大(まさる)
高等部の2年生。幼馴染みの聖來や志乃に想いを寄せている。童貞。オナニーシーンのみ。

吉岡志乃
36歳。聖來の母。生活苦の為先祖から受け継いでいる弓道場を閉鎖し売却する事に決めた。10年前に教師だった夫と死別。外に出て働いた事が無く、世間知らず。Fカップ。

吉岡聖來(せいら)
高等部の2年生。志乃の娘。テニス部に所属しており、密かに大に想いを寄せている。Cカップの処女。

江藤夏彦
大や聖來の同級生で、テニス部に所属する大の親友。サラサラの髪に甘いマスクで、表面上は大とつるむ悪友で特定の女性と付き合っている様子は無い。父は不動産会社の社長で邸宅に住んでおり、メイド兼父の愛人を宛がわれている為女には事欠かない。父のお下がりでなく魅力的な聖來を堕とそうと、色々と彼女に屈辱的な調教を仕掛ける事に。

藤原啓児
夏彦の父方の弟(叔父)で不動産業を営む。普段は派手な色の服に金の装飾物を付けるなど、あまりマトモとは思えない男。偶々兄から紹介された物件が志乃のものと知ると、自慢のシリコン入りの長大な逸物を駆使して彼女を堕とそうとする。


【概略】

始めは大の視線で志乃と聖來への想いが描かれるものの舞台は暗転し、聖來は夏彦とのデートの最中に、志乃は啓児との契約の後で薬を盛られ無理矢理貞操を奪われてしまう。

大に関係をバラすと脅された聖來は夏彦に学校の中で露出調教させられ、志乃は資金援助をエサに啓児に弓道場で何度も調教されてしまう。夏彦と啓児は元々ゲーム感覚でどちらが先に堕とすかを競っていたが、弓道場で母娘を対面させ仕上げとばかりに代わる代わる二人を犯し抜いて完堕ちさせてしまう。

大は母娘の異変に気付いて何とかしようと思うものの、その都度夏彦が差し向けた人間に邪魔をされてしまう。その内に登校しても全く目を合わさない聖來の様子に不審に感じ、久々に吉岡家を訪れると二人の凌辱男に犯されているというよりは、情を寄せているようにしか見えない母娘を目にし敗北感を抱くのだった。

【レビュー】

巽飛呂彦氏の黒本48作品目でかつデビュー20周年に刊行された作品で、誘惑作品にシフトしてからはR文庫にて『女侠客傳・お京無惨』を刊行して以来の本格的な凌辱作風である。タイトルから想像すると胴衣を着る母の志乃がメイン格かと思われるが、実際は聖來が夏彦に調教される部分が主軸になっており、志乃と啓児の部分はおまけと言った方が良いかもしれない。

聖來は大に対して幼馴染み以上の感情を持っており夏彦に処女を奪われても気持ちがすぐ彼になびく訳ではないし、女の扱いに慣れすぎている夏彦もそうした彼女の反応を見て楽しんでいるように見える。彼による責めは典型的な調教パターンで、一度関係したのをきっかけに学園内でローターを使わせたり、授業中に外で露出させたりと作者の過去の作品でも見られたシーンである。

志乃の凌辱場面は啓児の自慢の逸物に頼る部分が多く、情操を奪われて夫や娘に詫びる部分があまり感じられなかったが、2人の男に命じられて母娘がレズ絶頂するシーンはやはり巽飛呂彦作品らしいところであろう。聖來に想いを寄せる大は聖來との折角のデートを夏彦の差し金で邪魔され、気付くと母娘とも奪われてしまっている。個人的にはその要素は馴染めず、二竿にするなら寧ろ志乃が好きな大と聖來を堕としたい夏彦の2人で攻略する流れの方がまだ良かったかもしれない。

最初に述べたようにデビュー20周年の作品とはいえ、シンプルな作りの帯からしても分かるように作者自身は記念のつもりではないようだし、これからも書きたい作品を書いていくという決意なのではないかと思われる。(2016年現在)美少女文庫では「異世界転生」を題材にしたり、「脅迫調教」を思わせる作品を出したり精力的な反面で、黒本では刊行ペースが落ちてきているのがやや心配ではあるが…。
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tag : 母娘丼

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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