FC2ブログ

松田佳人『女教師学園 秘蜜の時間割』

松田佳人『女教師学園 秘蜜の時間割』
(フランス書院文庫、2005年6月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

担任教師の小夜子に片想いしていた智司は、悪友の健吾も獲物に狙っていると知り英語教師の美加の凌辱に協力したが、小夜子に見付かり問題児としてマークされてしまう。辱しめを与えられたと美加に逆襲され脱童貞を果たしたものの、健吾が小夜子に手扱きされているのを目撃し、衝動的に健吾に想いを寄せる美少女の香織を犯していく。


【登場人物】

川野智司
15歳。高校1年生で小さいころから同じ学校の健吾とは性格の違いからあまり親しくしていなかったが、高校に入学してからは彼の方から話し掛けられて一応は悪友と呼べる関係である。一見真面目そうで気が弱いが、健吾の影響で性的には嗜虐的な傾向が見られてくる。童貞。

太田健吾
15歳。高校1年生。智司と同級生だが仲良くなったのは女教師を犯したいという目的のためで、彼を餌に女教師を呼び出して乱暴することを目論む。中学時代から親しい香織から片想いの対象にされているが、照れ臭さもあり突き離そうとする。素行が悪いせいで担任の小夜子から常にマークされている。

新藤小夜子
20代後半で智司や健吾のクラスを受け持つ担任教師。指導熱心で問題児な健吾にすら手扱きで射精に導き軽くあしらってみせるが、智司に対しては依怙贔屓に近いほど優しく接してくれている。智司が一方的に想いを寄せてはいるが、小夜子自身は全く興味の対象にはしていない。

山野香織
15歳。高校1年生で智司や健吾と同じ中学出身。健吾に想いを寄せてはいるがなかなか叶わず、美加に唆されて智司に処女を奪われてしまう。

槙野美加
英語教師になって2年目で、22、3歳くらい?お嬢様育ちで世間知らずらしい…のだが、健吾たちに汚されてプライドを傷付けられ、智司の童貞を奪おうとして返り討ちに遭わされる。

中森美紗
智司たちの2学年上の校内トップクラスの美少女で智司に気があるらしい。成績優秀でプライドが高いが、その分校内のライバルも多いようで…。

磯部紀子
20代の体育教師で普段は男さながらに威勢が良いが、明らかに生徒に対して好色な一面を隠そうともせず、健吾を誘うのだが…。

大島杏子
小夜子のクラスに配属された教育実習生で、彼女の妹と思わせるほど容姿がよく似ている。巨乳過ぎて男から好奇の視線に晒されることを疎ましく感じているが、学生時代に男性経験自体は済ませている。


【展開】

健吾から放課後に一人きりの状況で美加を犯してやろうと相談を持ち掛けられたが、智司は童貞だと悟られまいと振る舞いつつ流石にセックスまでは…と躊躇する。それでも健吾に協力し悩み事で相談があると顧問である茶道部の和室に誘き出すと、大柄の健吾が口から出任せを並べながら美加にストリップを強制させただけでなく、秘所を開帳させるその手筈に感心しながら見せてもらう。智司は健吾に言われるままに秘所で指ピストンさせ美加をイカせると、次は健吾がぺニスを露わにして彼女にイラマチオさせ射精する。
智司のために初体験させてやると健吾が命じたその時、小夜子が教室に現れて事なきを得たものの、智司としては憧れの担任教師に見られなくて良かったと安堵するだけである。しかし美加は智司が無垢を装って蔑みの視線を向けたのが気に入らなかったらしく、翌放課後に茶道部の教室に連れて来られ、罰を受けなさいと告げられる。美加は童貞だからと侮っていたが智司の悪戯に翻弄され、自分から挿入をおねだりする形で童貞を奪ってしまう。

智司から一部始終を聞かされた健吾は今日こそは美加を待ち伏せし口説こうとするが、すげなくされただけでなく小夜子に再び見付かり校舎の裏側まで連れて行かれると、自信のない強がりだと一喝され勃起させたぺニスを握られて射精させられることに。美加に興味がなかった智司だが健吾の結果だけは見届けようとしていると思わぬ展開となり、先に覗いていた美加とともに悪友がイカされる場面を見て嫉妬に駆られていく。
翌日プライドがズタズタにされた健吾に香織が手料理を振るうからと一緒に下校したのを見送るが、智司だって憧れの担任教師が何故健吾にと悔しさを抱えていたところで、そこへ美加がやって来て仕返ししてやればと唆される。香織は美加に呼ばれて茶道部の和室にやって来ると、健吾の話を聞かされた上に訳も分からぬまま二人きりにされ、智司から浮気してやろうと誘われてしまう。混乱するなかで智司の言いなりになり口唇奉仕し、果てには処女を奪われてしまうが、いつしか香織のなかで彼に対する恋心が芽生えてきたことを実感する。

健吾には香織を寝取った後ろめたさもあり誘われて智司は仕方なく林間学校に参加したが、香織のことを知ってか知らぬか美紗先輩が気があるみたいだからとわざと調理の番に回るように仕向けて来た。美紗と良い雰囲気になりキスまでしたその頃、健吾は薪拾いと称して紀子に茂みの奥へ誘われると、好色ぶりを隠そうともしない紀子に口唇奉仕を要求し淫乱教師と詰りながら口内へ射精する。
キャンプファイアですっかり恋人気取りの美紗を夜の海岸へ誘うと、智司はいきなり全裸になれと命じ彼女にマゾっ気があることを見抜き、更に口唇奉仕までさせてしまう。そしてビーチで処女を奪ったまでは良かったが、更に次の日になると美紗はより智司にベッタリするようになり、端から興味がなかっただけに更衣室でなく林の中で着替えるように命令する。そこへ社会科教師が現れいかにも下卑た表情を見て逃げ出そうとするが、中途半端にバスタオルを巻いた姿は逆に他の生徒の目に付くばかりで、更に日頃からライバル視されていた女子に蔑まれどうにも収拾が付かなくなる。
それを遠巻きに見ていた智司は社会科教師の増長振りに醒めてしまい、健吾にことの顛末を報告すると、学校にいられなくしてやると脅したから大人しくなると返される。それどころか今度は紀子と一発ヤってやろうと夜のバンガローに誘われるが、当然のことながら紀子に取っては三人でする趣味などないと拒絶されてしまう。しかし健吾の言葉責めに喘ぎ智司の目の前で果てると、フィニッシュは3Pで上の口は健吾に、下の口はバックで智司に貫かれ白濁を浴びせられてしまう。

香織と恋人同士になったはずが健吾にまだそれを告げていないだけに、智司はその不安を香織にぶつけ登校前の公園で人目も憚らずにキスを迫り、露出に近いことまで強要させてしまう。そして健吾に見付かるとまずいからと別々に学校へ向かおうと公園の出口に差し掛かった際に見付かるが、言い訳をする香織には特に興味が無いようで、智司に対して小夜子を犯す計画を実行するぞと述べただけである。
何とか健吾を止めさせなけれは…と授業中に考えに耽っていると、新米教師の杏子に注意されただけでなく、後ろで見守っていた小夜子から睨まれていることに気付く。授業後に杏子に話し掛けると、どうやら小夜子から「要注意生徒」として健吾とともに警戒するように言われているらしく、それを健吾に話すと小夜子をヤってやるだけと息巻く始末である。智司は罪悪感を抱きながらも杏子を人身御供にするつもりで美加と同じように悩み事があるからと呼び出し、美紗も同席させてのストリップショーを強制させると、結局は智司が犯すことになる。意外だったのは美紗の行動で、恋人をたぶらかしたと憤り責めに使ったバイブで女教師の秘所を貫いていく。女同士の行為に高ぶった健吾もまた杏子の口にぺニスを突っ込み、美貌に白濁を浴びせてしまう。

杏子の一件を聞いて小夜子は健吾の扱いに失敗したと後悔し、罠だと分かっていても屋上への呼び出しに応じるが、途中で出会った香織の必死の説得にも耳を貸そうともしない。屋上には金属バットを持って意気がる健吾と投げやりな智司が待ち構えており、最後まで智司が健吾に脅されて仕方なく協力していたと思っていた小夜子だったが、健吾に押し倒され服を剥ぎ取られても智司が身動ぎ一つしないことに絶望する。それでも智司は健吾に犯されては堪らぬとバットを持ち近付くが、香織の呼び掛けに我を取り戻し健吾を蹴り付けると、もはや無抵抗の小夜子に挿入して果てる。香織も嫉妬に駆られて智司に近付き、健吾の目の前で智司を誘惑して抱かれ、健吾はそれに触発されたかのように小夜子を犯すのであった…。


【レビュー】

作品は2005年の刊行だが、舞台となるのはもっと昔の1990年代の学園凌辱ものと想起させるような作りである。(余談ではあるが、誘惑作風への移行期にあった2000年代前半の巽飛呂彦氏の著作も、甘いのか辛いのか掴みにくいところで共通するのだが…。)
主人公は真面目そうに見える童貞少年の智司という扱いで、クロスオーバーさせるかのように悪友の健吾も竿役として登場しているのだが、とにかくこの分量の割には絡む人物の数が多い。真面目な少年とは言えヤりたい盛りの年頃であり、衝動的に女教師や女子生徒をサディスティックに辱しめ、一度抱くともう飽きてしまうという短絡さも見せている。

公式ホームページでの作品紹介では「逆凌辱(レ○プ)」とされていて、実際に智司が英語教師にお仕置きと称されて童貞を奪われる場面こそあるが、典型的な誘惑展開を期待するととんだ肩透かしに遭ったような気持ちにもなる。作者の意図したことだと思うのだが、甘えん坊ではなくどこか投げやりな側面のある主人公なだけに、いまいち感情移入しづらい人物像なのが消化不良の形である。

一方の竿役である健吾は表面的に意気がっているだけでガタイの良さを生かしての凌辱が多いものの、タイプの違う智司と何故かウマが合うようで二人揃っての場面こそ多いが、幼馴染の香織も含めて美味しいところは智司に与える役割で掴みにくいキャラクターであった。智司の想い人である小夜子を香織を奪われた意趣返しに寝取るという展開も期待したが、やはり消化不良の感じを窺わせる。

登場人物が多いだけに先輩の美紗や教育実習生の杏子など辱しめられるヒロインも複数いるのだが、題名からすると女教師をヤりたいのか、女子生徒を犯したいのかどうもはっきりとしない。主人公同様に書き手も衝動に任せてあっちにフラフラ、こっちにフラフラと焦点が定まっていない印象で、何処か熱意に欠けるなというのが個人的な感想である。






2003年に創刊された美少女文庫においても、松田佳人さんは作品を刊行されています。

Friends 【幼なじみ】 (美少女文庫)
松田 佳人
フランス書院
2012-09-21



綾乃先輩から達也を取り戻すには、これしかないの……露出制服をまとい、学生たちの視姦に処女の身を晒す立花春菜。自ら望んだ調教とはいえ、達也以外の男に弄ばれるのは惨めだった。少女を性奴志願に駆りたてたもの、それは幼なじみに寄せる純粋すぎる恋心。



作者の得意とするのは美少女の方と思われますが、本作では女教師メインということだったのか、明らかに美少女と女教師での描写の濃淡に差があったように感じました。女教師四人を登場させている割には何処か流れ作業っていう気もしましたし、苦手ではないにせよ得意とも言えないヒロイン像なのもあってか、数打てば当たるようなそんな使われ方だったように思いましたね。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理人のTwitter