FC2ブログ

高竜也『二人の熟母と友達の美母』

高竜也『二人の熟母と友達の美母』
(フランス書院文庫、2005年12月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

友人宅で勉強するつもりでいた哲朗は、その母親の響子がバスタオル姿で現れたことに驚くが、思いの外性欲処理に協力的で筆下ろしまでしてくれる。しかし夫が亡くなり友人と二人で渡英してしまい、そのはけ口を継母である沙耶に向け、更には実母の由希子にも女を感じていく。


【登場人物】

高原哲朗
17歳の高校2年生。父親はイタリアンレストランを経営しており、当時音大生だった実母の由希子はピアニストになる夢を叶えるために離婚を選択している。友人の森口の母・響子との体験をきっかけに継母の沙耶や由希子にも興味を抱くように。童貞。

森口響子
42歳。哲朗の友人・耕大の母親で会社役員の夫は心臓を患い入院している。耕大と家で遊ぶ約束をしていた哲朗を息子と勘違いし、淫らな格好をしていたのを見られ興味本位で彼を誘い筆下ろしまでしてあげたが…。

高原沙耶
34歳。由希子の実妹で夢の実現のために夫や息子を棄てた姉に憤り、正義感に駆られて高原と結婚した。夫がストレスと元来の心臓の弱さから役立たずとなり、性的な渇望を抱いている。哲朗が中学に上がった際に由希子や沙耶との関係を知り、何処かギクシャクとした関係が続いている。

及川由希子
38歳。哲朗の実の母親で高原と離婚してからはドイツに音楽留学しており、オーストリアの青年と一時期恋人関係にあった。帰国してからは母校の音大で助教授として働く傍らで、美人ピアニストとしてメディアにも露出しているせいもあり、表立って男性関係を持つことを控えてきた。息子の哲朗とはクリスマスイブに年一度の面会を楽しみにしている。


【展開】

授業を終えた哲朗は友人の耕大と森口家で勉強する予定だったが、耕大が別件で親戚の元に寄ることになり合鍵を貰って勝手知ったる友人の部屋のベットで横になってしまう。暫くしてバスタオルに身をくるんだ響子が現れ息子と勘違いしたと詫びて浴室に向かったのを確認すると、後を追い勃起ぺニスを露わにし何とかしてと要求する。手扱きで呆気なく果てたもののぺニスはまだ滾ったままで、響子が壁を背にして秘所を見せオナニーしてみせてと告げられて白濁を浴びせると、その先はベッドでしたいと期待を込めて立ち去る。

そこへ耕大より帰れそうにもないから母親に送ってもらってと連絡が入り響子の運転する高級外車に載せてもらうが、わざわざ森口の入院する病院に荷物を届けてから都内のラブホテルに寄る始末である。令夫人としては自らセックスを求める訳にはいかず、しかしながら童貞少年がしたくてたまらないのを知っているだけに手だけでなく、口を使った愛撫まで用いて徹底的に焦らし続けるが、哲朗はこうしたやり取りのなかで相手を辱しめずに自分がへりくだるべきと察しやっと脱童貞を果たす。

次の日学校を早退した哲朗は耕大が部活の合宿で週末いないのを承知の上で、両親も夜遅くまでいないからと泊まるつもりで森口家を訪ねると、響子が仕方なくという表情を見せていることに気付く。会話の節々に来訪を期待していることを知って哲朗はおくびにも出さないようにしたが、早くも響子はその気のようで一発精を吐き出させた後で、入浴を済ませた哲朗に見せ付けるかのように夫とのテレフォンセックスを披露する。しかし激しい情交の果てに響子が思わず息子の名を口にしたことに気付き、親密すぎる母子がそういう関係だと知って一気に醒めた気分になりリビングに向かうが、暫くして響子が夫の訃報を知り号泣しているのを目の当たりにする。

森口母子が渡英し性のはけ口を失った哲朗だったが、ふと両親はどうだろうかと気になり沙耶の寝室に忍び込むと、派手な下着やバイブを複数隠し持っているのを知り挑発されたかのようにオナニーを始める。そこへ予定が早まったようで沙耶と鉢合わせになるが、哲朗は一瞬気恥ずかしさを覚えつつも手扱きを求め、白濁で汚された身体を洗おうと浴室に向かった沙耶を追う。沙耶は少年の回復力の早さに驚きつつも二度目の奉仕を済ませるが、一向に哲朗が仕掛けて来ないことに焦燥感を抱き、夜寝静まってから彼の部屋を訪ねて暫く迷った後に自室に戻ってオナニーを始めてしまう。狸寝入りしていた哲朗は予感が当たったことに歓喜し沙耶の部屋に忍び込むと、極太バイブを使って彼女が果てるのを見届ける。

自ら仕掛けられない沙耶はある日哲朗が姉と密かに連絡を取り合っていることにますます苛立ちを募らせ、夫から貰った温泉招待券を差し出し石和温泉に泊まりに行こうと誘う。言外に情交を匂わせての旅行で、哲朗もそのつもりで混浴し手で精を放出させてもらうが、まだまだだと言い聞かせマッサージを提案する。ワインの酔いの勢いもあってか沙耶の濡れ方は尋常ではなく、私だけ気持ち良くなるのはと女性上位のシックスナインまで求めて来るが、やはり自分からセックスを言い出す訳にはいかない。漸く哲朗に組み敷かれてぺニスの挿入を果たし、アナルにも興味を抱いているのを知って後ろの処女を捧げたものの、哲朗はいずれ飽きる時が来るから今を楽しもうと冷静に考えてもいた。

危惧した通り沙耶の倒錯した願望はバイブで哲朗を犯したいとまで言うようになり、そんな最中に父の師匠であるイタリア人シェフが亡くなって夫婦同伴で10日間ほど離日することになった。かねてから由希子と連絡を取り合っていた哲朗はここぞとばかりに札幌へ一泊二日の旅行に行こうと誘い、雪の降りしきる街で少し歳の離れた恋人気分で観光する。その晩酔った息子が水を飲み損ねてベッドを汚してしまったようで、由希子は自分の隣に寝るように告げたものの、圧迫感で目を覚ますと哲朗の勃起ぺニスが押し付けられていた。息子の成長と少年の性に興味を抱いた由希子が盛り上がりに触れると、呆気なく夢精しその臭いに堪らず浴室に向かいオナニーを始めてしまう。

由希子は以前から知り合いの男性に結婚を迫られていたが、妻子を棄てて自分と結ばれるというのが自身とダブってしまい躊躇っていた。男が札幌まで追い掛けて来たと知りますます戸惑いを見せるが、哲朗にもう一泊したいと川湯温泉へ行こうと誘う。哲朗は前夜覗き見た母の自慰に手を使わずに射精した余韻を引き摺り、しかも再婚相手がいると知って苛立ちを覚えベッドで眠る母の浴衣を脱がし裸体を見ながらぺニスを扱く。狸寝入りしていたのは由希子も同じで、衝動的に息子のいる浴室に向かい甘えられて手での放出を受け入れる。お母さんだって女だろうと覗きを告白した哲朗を頼もしく思いつつ、由希子は男からの電話で別れを突き付けると、酔って眠っている内に哲朗が仕掛けて来たのを受け入れ結ばれるのであった。


【レビュー】

2005年当時としては異例とも言える300ページを超える作品に仕上がっているが、実際のところは三部立ての中編集といった趣で、友人の母親の響子、継母で叔母でもある沙耶、実母で籍を抜いている由希子とで構成されている。

始めは友人宅で息子と勘違いして甘い雰囲気を漂わせていた響子だが、母子にしては仲が良さ過ぎると示唆しており、第一部の終盤では相姦の間柄なのかと窺わせる描写もある。息子が相姦に悩みセックスレスで飢えていた母親に主人公をあてがわせたのか、それとも単に響子が相姦願望があるだけでまだそこに至っていないのか、どちらとも受け取れる描写ではある。令夫人という立場から安易にセックスを求める訳にはいかぬと童貞の主人公を散々焦らすのだが、単にやりたいだけではない主人公も複雑な家庭環境に育ったのもあり、やや思慮深い点が見られる。しかし禁断の関係は長続きしないと唐突なまでの幕引きが見られるのは、やはり高竜也作品らしいところと言えるだろう。

僅か二日間とは言え大人の女性の扱い方を学んだ主人公は、ふと両親はどうだろうかと思い沙耶の寝室で思わぬ秘密を見付けてしまう。セックスレスというのは沙耶も同じで、早射ちながらも性欲旺盛な主人公を見て、犯される役割を演じながらもちゃっかり欲求不満を満たそうと考えている。しかしながら主人公も経験者なだけに沙耶が溺れて来ることを想定し、しっかりと予防線だけは張ってもいて、その駆け引きをどう受け止めるかで第二部の楽しみ方は変わるのかもしれない。

早くも沙耶に飽きて来た状況で主人公が次に標的を向けるのが実母の由希子だが、初めから相姦を意識していた訳ではなく、母のオナニーを覗き見した上に恋人の存在を知って独占欲に火が付いたという高作品らしい展開である。割合としては他の二人の半分程度であり、同じように扱うのならば妹である沙耶との対立やその先もあるのかもしれないが、その結末は読者に委ねようということと思われる。
関連記事

tag : 高校生主人公 童貞 誘惑作品 母子相姦 中編集

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理人のTwitter