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榊原澪央『高慢女上司【全裸勤務】』

榊原澪央『高慢女上司【全裸勤務】』
(フランス書院文庫、2017年11月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

社内で若い女性社員とセックスしていたのを社長秘書の愛菜に見付かった雅範は営業部に転属となるが、元来の女好きで汚いやり方を厭わないだけに、社内トップ3とランキングした営業課長・秘書・社長の三人に標的を向ける。手始めに上司でもある課長の美咲をモノにすると、告げ口した秘書の愛菜や未亡人社長の綾子の弱味を握り犯していく。


【登場人物】

中田雅範
27歳。叔父のコネでK商事に入社しシステム担当のエンジニアとなったが、女癖の悪さが露呈し営業部に転属となった。本来であれば解雇相当だがコネの関係もあり自発的に辞める訳にもいかず、直属の上司の美咲を始めとする社内トップ3と呼ばれる美女たちとヤってやろうと決意する。一物は圧倒的に大きくこれまでにも何人もの女たちを虜にして来ている。

雪野美咲
33歳。K商事の営業課長で夫は自動車ディーラーの社員。気が強く部下の男たちをこき使うが、自らも営業に出て実績を稼いで今の地位に就いている。推定Gカップのグラマラスボディで、自らはその身体を使った「枕営業」をしたことはないものの、口さのない連中からやっかみも含めてそう噂されている。

辻本愛菜
22歳。前社長の松野に恩があり大学を卒業してからK商事に入社し、綾子社長の秘書として働いている。気が強く生真面目な性格で、雅範のような軽薄な男を許せないと思ってはいるが、社長の意向もあって辞めさせないことに苛立ちを感じている。小柄でショートヘアの似合う才女だが、意外にもバストはFカップと豊かである。1つ上の婚約者がいるが、実家の家業の取引先でもありいわゆる政略結婚の趣が強い。

松野綾子
38歳。元々はK商事で輸入品を取り扱い語学の知識を生かし活躍していたが、亡くなった夫の後を継ぎ経営に疎いながらも安定した業績を残している。スポーツマンの夫が面倒見が良かったこともあってか、雅範の叔父や愛菜などとも親しいようで、見た目は若々しくIカップの熟れた身体を持て余している。


【展開】

飲み会で若い女子社員をゲットした雅範は資料室でことに及んでいると愛菜に見付かり、その罰によりエンジニア兼営業として異動させられる。先代社長が叔父の世話になったこともあり解雇には至らなかったが、それでも好奇の目に晒される訳で、それでも雅範は懲りずに営業課長の美咲をどうにかしてやろうと計略を練っていた。
雅範は某小売チェーンの商品担当者とエロネタで意気投合しているのもあり、一度は美咲と飲みで勝負させたいと勝手に話を進めると、美咲も負けず嫌いなのもありあっさりと引き受けてしまう。勿論雅範としては飲み勝負の合間に美咲のアルコールに睡眠薬を仕込むのを忘れずに、泥酔した美咲を介抱すると言ってラブホテルに連れていく。彼女が目覚めた時点で既に雅範のぺニスを入れられており、正常位からバックにされて巨根でよがらせている内に、中出しを避ける代わりにふしだらな関係の継続を約束させられる。

その二日後職場にて表面的にはいつもの厳しい上司でい続けたものの、美咲は雅範に性交動画をスマホで撮られている弱味もあり、夜のオフィスでの密会を告げられて抵抗など出来ない。一応はPCのメンテナンスを口実にして残り美咲のスーツを脱がせて裸体を観賞し、椅子の上でM字開脚させて巨根で犯していくと、美咲は感じやすい体質らしく二度の絶頂の果てにイキ潮を吹いてしまう。濡れた床を拭いているのを見て今度は雅範が椅子に座り、跪いた美咲に口唇奉仕させるが、そこへ接待で直帰するはずの同僚が戻って来る。セクハラ紛いの会話を楽しむ一方で美咲の頭を押さえイラマチオの果てに射精すると、同僚が帰ってから再び美咲を犯すが、避妊薬を飲んでいると聞いてされる気マンマンだとからかいながら中出ししてしまう。

翌朝疲労困憊で寝坊した美咲は夫が朝食を作ってくれたことに感謝しつつ、契約が結ばれるまでの暫くの辛抱だと雅範の言いなりにはならないと決意する。しかし出社すると雅範から渡された特製の下着には淫具が仕込まれており、それに着替えて朝礼に立った美咲はリモコンで操作され、淫具が与える快感に必死に抵抗しようとする。その抗う姿も楽しいと週末の逢瀬を彼女に約束させるが、雅範はそろそろ次の段階だと標的を愛菜へと向ける。用意周到なことに愛菜の持ち物に盗聴器を仕掛け彼女の周辺を把握しておいてから、PCにソフトを仕込み土曜日に出勤せざるを得なくし、頃合いを見て秘書室に入ると手錠で拘束してしまう。巨根で散々イカせ中出ししても相変わらず愛菜は強気なままだったが、事情はあらかた知っていると告げ、口封じさせることを忘れなかった。

翌日の日曜には営業部のオフィスで美咲を喘がせた雅範は、平日社長室で秘書の仕事に打ち込む愛菜の机の下に潜り込み悪戯を仕掛け相変わらずの鼻っ柱の強さに下衆な笑みを浮かべると、綾子が打ち合わせで出ていくなり社長室の鍵を閉めさせる。指で悪戯を受けていたのは不浄の穴で、愛菜はそんなところでも感じる自分はもう婚約者に相応しくないと諦め、その開き直りからかアナルセックスで外に聞こえてしまうほどのよがり声を挙げてしまう。

実はその頃綾子は社長室に忘れ物を取りに戻り愛菜の喘ぐ声を聞いて集中出来ずに遅くまで残務を片付けていたが、まさか雅範が盗撮しているとも知らずに乳房を露わにしてオナニーを始めてしまう。営業部のモニターで確かめていた雅範も、初日からこうも首尾良くいくとは考えていなかったものの、絶好の機会だと捉え社長室に向かう。こうして社長もモノにしたもののまだ綾子自身は迷っているようで、ある晩社長室のクローゼットに彼女を押し込めると愛菜と性交を始め、綾子に驚きを与えるとともに嫉妬の感情を芽生えさせ服従宣言をさせてしまう。

小売チェーンとの大口案件を纏めた雅範の評価は上がり、これまで社長担当だった案件を引き継ぐために、美咲は地方の有力取引先へ挨拶に向かう。勿論雅範も付いてきて出張先のホテルで犯されるが、いきなり雅範と前にいた女子社員とのハメ撮り動画を見せられ愕然とする。何と雅範の巨根は美咲の時には八分までしか入っておらず、既に奥の奥まで突かれてヨガっていると思っていたのに、まだこれでセーブしていたと気付いたからである。これまでは帰る家があったから逃げられたのに、これから雅範と一夜をともにしてしかも特大ぺニスを根元まで突っ込まれたら…。犯されながら夫と電話で話すも、美咲はこの部下の逸物無しでは考えられないほど溺れているのを改めて思い知らされるのであった。


【レビュー】

2009年に『相姦四重奏』でデビューした榊原澪央氏はほぼ年1作品刊行を続けていたが、2015年からは年2作品ペースになり、2017年は本作を含めて3作品と精力的に刊行を続けている。従って刊行されている現段階での作品の過半が2015年以降という異例のハイペースな訳だが、これはフランス書院文庫における凌辱作品への方針転換も相まってのことでないかと思われる。正確には榊原氏自身が作風を変えたというよりは、作者のこうした路線が広く受け入れられるようになったと言い換えた方が良いかもしれない。

本作の主人公もやはり自慢の巨根でヒロインたちを堕とすことに喜びを見い出し、そのためには媚薬等を使ったり盗聴や盗撮を平気で行うなどやっていることはかなりのワルそのものである。一方のヒロインたちはそれぞれに貞淑で気の強いところはあって、始めこそは抗ってみせてはいるものの一度堕ちると後はなし崩しであり、その早さに読み手としては戸惑うことの方が多い。凌辱なだけに抵抗するところはしっかりと抵抗を見せて欲しいし、あまりにお手軽なパターンばかりだと結局はそのヒロインたちの底の浅さだけが印象に残ってしまう。

一応ヒロインは人妻課長、若手秘書、未亡人社長を配しているのだが、基本的な官能パターンが巨砲主義であり、犯されてあられもない声を挙げるのもほぼ同じである。弱味を握られているとはいえヒロインがろくに抵抗の意思も見せないし、そもそも主人公も綻びの一つも出さないために凌辱劇自体はスムーズで、これが正直なところ興を削ぎ官能的な欲情を覚えない個人的な理由である。官能小説だからエロシーン満載なのは納得するが、こなれている感じが見えてしまい物語にいまいち入り込めないのが残念でならない。榊原氏の初期の作品はその大言壮語振りに「おっ」と思わせる描写もあったのだが、刊行ペースが上がったのとともに荒唐無稽さの方が目立ち、何かが失われつつあるようなそんな印象も拭えずにいる。
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tag : 社会人主人公 凌辱作品 女上司

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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