FC2ブログ

八神淳一『蜜濡れカフェの秘密』

八神淳一『蜜濡れカフェの秘密』
(竹書房ラブロマン文庫、2018年7月、表紙イラスト:妃耶八)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

50歳を過ぎて妻を失った喫茶店のマスターの健吾だったが、ある日試供品と称する謎のコーヒー豆を手に入れる。そのコーヒーを飲むと女性客たちは何故か健吾の言いなりになってしまい、欲求不満の30代人妻たちや保育士、中華料理屋の看板娘が相次いで健吾を求めてくる。


【登場人物】

田島健吾
55歳。ある街で喫茶店「道草」を一人で営んでいる。10年前に脱サラして3年前に妻に先立たれてから失意の日々を過ごしていたが、常連客の忠利の陽気な性格もあってか元気を取り戻した。ある日仕入れたコーヒー豆に謎の商品が紛れ込んでいて、忠利に飲ませたところ「言いなり」になる効果があると知り、彼に唆されて女性客に飲ませてしまい…。

成田沙織
30代半ばで夫は製薬会社の社長でいわゆるセレブ妻。常連客のひとりである日健吾に勧められるままに謎のコーヒーを飲んでしまい…。夫との性生活自体は上手くいっているが、やはり年の差もあってED気味なのか常に欲求不満で健吾の言いなりに。

高崎恵理
30歳くらいの人妻で沙織のヨガ友達。夫はジャカルタに長期出張中。浮気を心配してか秘毛をツルツルにさせているらしく、彼女もテレビ電話で処理するところを披露させられて悦びを感じているようである。沙織に負けず劣らずの巨乳。

愛美
27歳。近所の保育園で保育士として働いており、ショートカットの似合う愛らしさで父兄からも人気があるが、かなりの巨乳なこともあり忠利が秘かに想いを寄せている。実は5年前に付き合っていた過去の彼氏の借金返済のために一時的に風俗で働いていたことがあり、引っ越して来た彼に弱味を握られゆすられている。

川島瑞季
20歳。健吾の店の近所で実家が営む中華料理屋の看板娘。溌剌とした笑顔の似合う娘で、手足が長く巨乳とスタイル抜群。息抜きと称して店の昼休みにちょくちょく健吾の店を訪ねている。最近付き合い始めた2つ上の彼氏に純潔を捧げたが、巨根すぎていまいち馴染めないと悩みを抱えている。

村岡忠利
30歳の独身で健吾の店の常連客。無類の巨乳好きだが恋人はいない。業務用マットの販売会社の営業マンで、何かにつけて毎日のように健吾の元を訪ねており、妻を亡くし消沈していた彼を軽口で励ますなど意気投合している。


【展開】

健吾はいつも仕入れているコーヒー豆の他に試供品らしい別のコーヒー豆が紛れていたのを知り、忠利に飲ませてみたところ健吾が発した強い言葉に言いなりになっていることに気付く。夜になって忠利を呼び付けると本人はそのことを全く覚えていないようで、ズル賢い忠利から成田夫人に飲ませてみようという提案に健吾も思わず乗ってしまう。そして翌日沙織に飲ませてみるとどうやら健吾の命令には羞じらいながらも応じるようで、バックヤードへ連れ込みストリップまでさせたが、愛美が訪ねて来た上に忠利も仕事の時間だと慌ただしく出ていってしまう。愛美が帰り暗示が効いているようで健吾は沙織の秘所を指で探り、勃起を口唇奉仕させるとかなりのテクニシャンらしく、そのまま口内で暴発し飲精させてしまう。

忠利にことの顛末を話すとそのままヤっちゃえば良いのにと残念がったが、当の健吾としてはやり過ぎたと怯える日々を過ごしたものの、一週間後に沙織が恵理を連れて店を訪ねてきて、忠利の言われるままに例のコーヒーを勧める。やはり忠利では反応がないようで健吾が胸を見せるよう恵理に命じると、沙織以上に羞じらいながらもバストを露わにし、それに煽られたのか沙織までストリップに応じる。再びバックヤードに連れていき恵理のパンティを忠利に脱がさせると、何と旦那の趣味らしく飾り毛が全くなく、しかし忠利も仕事にいかないとと悔しがりながら立ち去ってしまう。
二人に口唇奉仕させいよいよ挿入といった段に今度は瑞季が訪ねて来て何か言いたそうだったが、そそくさと立ち去るとバックヤードに戻りソファーで抱き合って待っていた人妻たちを犯す覚悟を決める。開脚した沙織に入れると隣で待つ恵理にも挿入し、更に恵理が後ろも経験者だと聞いて床に四つん這いにさせてアナルセックスを始める。沙織も嫉妬深くその姿を見て私もとおねだりするが、尻穴は未経験で躊躇っている内に健吾が我慢できず腸内へ射精してしまう。抜いたぺニスに沙織が食らい付いて来て瞬く間に復活した健吾は、沙織を対面座位にして犯すのであった。

店で開かれたパーティーの応援で瑞季がメイド姿で手伝ってくれたのもあり、健吾は労いのつもりで言いなりコーヒーを差し出す。かねてより言いたそうで言わない瑞季の本音を引き出そうと考えてのことだったが、実は悩みが彼氏が巨根過ぎて…と聞かされもう処女じゃないのかと残念がりながらも、慣れたいんですと頼まれてセックスを望んでいると知る。確かに口には出来ない訳だと納得し秘所を弄ってあげると可愛い反応を見せ始め、バックヤードに向かうと恥ずかしがる瑞季のクリトリスを重点的に攻め立て、シックスナインにさせて十分に濡れさせる。やはり瑞季の彼氏よりは小さいと言われるもオヤジのエッチの良さを教えると気を取り直し、正常位にした瑞季を哭かせて甘えられて中出ししてしまう。
翌日言いなりコーヒーの効力はとうに切れているのに、店を訪ねて来た瑞季はすっかり健吾の虜になっているようで、キスをせがまれて唇を重ねる。そこへ沙織もやって来て瑞季がいなくなると恵理を見ると後ろが疼いてと求められ、バックヤードで少しずつほぐしてやるからと告げ、二穴を指で弄った後にぺニスを蜜壷へ挿入する。言いなりコーヒーは飲ませていないのに、この積極性に健吾も溺れていくのであった。

数日後健吾は店を閉めて自宅へ戻る途中、愛美が柄の悪い男にゆすられているのを見てしまい、道で泣いている愛美に声を掛け店に連れていくと言いなりコーヒーを振る舞う。元カレである男の子供を保育園に預ける際にうっかり再会し、風俗でバイトしていた過去をネタにゆすられていると聞き、健吾はコーヒーのことは伏せ話をつけてあげると提案する。ありがとうと抱き付かれ健吾もムラムラし始め、男に叩き付けられた22歳の愛美の裸体の写真と、目の前の身体を見比べて今の愛美の方がエロいと褒めてあげる。翌日男にコーヒーを飲ませ愛美の画像データを全て破棄させると、愛美はそのカラクリには気付かずお礼がしたいと身体で感謝の気持ちを示すようで、店の中でパイズリ奉仕をしてくれる。健吾はカウンターに手をつかせバックで嵌めるのが夢だったと迫り、愛美が想像した以上にスケベだと知ってセックスを始める。
沙織のアナル開発は毎日のように続き今日もバックヤードで弄っていると忠利がやって来て、ならば忠利に開発してもらおうと頼み、二穴責めの果てに沙織が潮を吹くほど感じさせる。ところが瑞季もやって来て沙織の存在に気付かれてしまい、驚く瑞季の前で忠利に嵌めてもらえと沙織に告げると、沙織はマスターのが欲しいと求めてくる。他人のセックスを見て濡れたのを知られたくない瑞季も沙織の積極性に煽られたのか、彼女の隣で四つん這いになり激しく突いてと健吾に抱かれる。

4Pを終えて女2人を帰した健吾は忠利と話をしていると、そこへ愛美が差出人のマットが届き、早速その晩に愛美がやって来て最高のお礼がしたいとマットプレイを提案される。元マット嬢なだけに男を喜ばせる術を知っており、四つん這いで尻穴を舐められヌルヌルする女体でぺニスを擦られ、健吾は女のように声をあげ暴発しそうになる。風俗ではこんなことはしないのよと騎乗位でぺニスを受け入れた愛美は既に経験すみらしく、好きな穴を使ってと四つん這いでアナルセックスまで受け入れてしまう。
忠利の頼みで一回だけの約束で健吾は四人を店に集め言いなりコーヒーを飲ませると、尻を突き出した格好で並ばせてまずは壷比べとばかりに一人ずつぺニスを挿入していく。他の三人とは違い経験が少ない瑞季だけはまだ痛がる様子を見せたため、忠利が愛美の膣穴、健吾は恵理の尻穴に挿入すると、未体験の沙織も入れてと欲しがり始める。沙織のアナルヴァージンを奪った健吾は忠利のフィニッシュに合わせるように射精すると、ひとり置き去りにされた瑞季もお尻に欲しいと懇願するが、健吾は大事にしたいと思い時間を掛けてほぐしてからと告げ、再び恵理の尻穴に挿入する。しかし瑞季はまたも取り残されたと挿入をねだり、尻穴に入っていたにもかかわらず健吾のぺニスを加えると、自ら四つん這いになり剛直を受け入れてしまう。

店の定休日に妻の墓前で健吾はあの言いなりコーヒーはお前が寄越したものだろうと感謝の言葉を述べると、駐車場に停めた車のなかで待っていた瑞季にもうアレは要らないと告げたと話す。沙織や恵理は人妻だし、愛美は忠利と付き合い始めている。そして自分は…。瑞季とは年が離れているが、出来る限り一緒にいたいんだと車中で対面座位で交ろうと筒先を向けた先は…。


【レビュー】

官能描写のみならず物語にも熟達したところを見せる作者の最新作は『言いなり喫茶(仮)』という仮タイトルの通り、妻に先立たれた喫茶店を営む五十代の主人公による誘惑路線に寄った官能作品である。作品の登場人物にやらせたいことを盛り込み過ぎて散漫になるきらいもあるが、本作では割とシンプルに纏められていて、回春ものとしても良い仕上がりになったのではないかと感じられた。

喫茶店を営む主人公はある日試供品らしい別のコーヒー豆が納入され、常連客である営業マンに振るまったところ、飲んだ者を「言いなり」にさせる効果を得られると知る。とはいえ主人公は実直な男であり、これを女性客に…と思い付いたのは営業マンである。狙いを付けたのは常連のセレブ妻【沙織】とその友人の【恵理】で、年上夫と長期出張中の夫というのもあり、欲求不満だという素地が醸成されている。何だかよく分からないけどマスターの言いなりに…という流れで、営業マンに唆されたとは言え主人公もその状況に乗ってしまい関係を持つ。

その間に保育士の【愛美】や中華料理屋の看板娘【瑞季】も攻略対象に挙げられるが、この頃になると「言いなりコーヒー」の効果はそれぞれの悩みを吐かせるためのものとなり、リベンジポルノに苦しむ愛美と巨根の彼氏に応えられずにいる瑞季という構図である。主人公とは親子の差ほど離れており、流石にコーヒーを飲ませて身体を好きなようにとは考えなかったようで、事件を解決したり悩み相談に身体で教えたりと三十代人妻との対比を見せている。

本作では後ろでの交わりもかなりあり、未体験の沙織へはじっくりと開発していき、恵理とは初めから、愛美とは彼女の過去の経験を踏まえたマットプレイと工夫を凝らしている。ただ最年少の瑞季だけはいきなりとはならず、次第に関係を重ねていくなかで最後に…というもので、これは竹書房ラブロマン文庫らしく「ハーレムに見せておきながらも、最後は本命彼女」という作風に纏められている。全体的に小気味良く纏まっており、「言いなり喫茶(仮)」から題名を変えたのも誘惑的アプローチを意識したからではないかと思う。
関連記事

テーマ : 二次元総合 漫画・エロゲー・小説・エロアニメなど
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理人のTwitter