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村崎忍『通い義母【したがり美熟女】』

村崎忍『通い義母【したがり美熟女】』
(フランス書院文庫、2018年6月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

好き合って結婚したはずなのに、妻の美香とはすれ違いばかりで、しかも身体の相性も合わずに苦しんでいた慎二。彼女の母親である由美子の裸を覗き見たのをきっかけに相談に乗ってくれて手ほどきを受けると、義父のいる家のなかでも情事に及んでしまうが、それを知った義妹の菜奈からも誘われるままに関係を結ぶ。そして妻・美香と仲直りすると母娘三人を並べてのセックスまで実現させていく。


【登場人物】

長谷川慎二
23歳の会社員で美香と結婚して半年になるが、妻の仕事が多忙で不在がちなのもあり未だに新婚気分が冷めやらぬままでいる。大人しく優しい性格で男嫌いな節も窺える美香に気に入られ結婚したものの、実質的な家事は義母である由美子に頼る部分が大きい。女性経験は美香だけでセックスにイマイチ不馴れなせいか、早くも夫婦仲にヒビが入り始めている。

長谷川由美子
42歳。美香と菜奈の母親で一回り年上の夫とは既にセックスレスに近い状況である。気の強い美香の代わりに頻繁に娘夫妻の部屋を訪ねては家事をこなしていたが、入浴姿を見られて以来実質的に男やもめに近い慎二に同情し性の奉仕にのめり込んでいく。

長谷川菜奈
18歳の大学進学を控えた少女で、由美子の次女である。父のモラハラを見ており浮気にも気付いているせいか由美子に同情的で、その一方で姉美香の夫の慎二に対して好意を抱いている。男性経験はない。

長谷川美香
24歳。大学の後輩である慎二と結婚したものの、元来の気の強さと互いに童貞処女のまま初体験を迎えたせいか、セックスに対して嫌悪感を抱いている。旅行会社の企画担当で仕事に没頭するあまり慎二を放っていることに気遣い、由美子に家事全般をお願いしている。慎二が健康的な男性で欲求不満を抱いていることも承知しており、自分が相手に出来ないのならば新しい人を見付けてもらった方が…と離婚を考え始めている。


【展開】

出張から帰るので料理を作って欲しいと美香から連絡を受け、由美子は部屋の掃除を済ませ汗を流そうとシャワーを使っていたが、帰宅を楽しみに早く戻ってきた慎二が妻だと思い込み浴室のドアを開け裸を見られてしまう。しかも美香は荷物を置くなり飲み会があるからと出掛ける始末で、由美子は気まずい雰囲気を引きずったまま帰ろうとしてショーツ一式を忘れたことを思い出して引き返す。脱衣所で慎二が黒いショーツを手にオナニーしていたのを目撃し、由美子は夫婦生活が上手くいっていないことを聞かされ無難な返答しか出来なかった。その十日後早漏に悩む慎二の相談に応じている内にオナホールを使った自慰のやり方を見せられるが、由美子は自分がしてあげると申し出て、ローションが渇いて来ると生身の肉棒を扱いて濃厚な精の放出を手で受け止める。そして家に帰り燻った性欲を寝室で眠る夫に訴えるも相手にしてもらえず、ワインを飲みながら一人遊びに興じるしかなかった。

数日後慎二と口喧嘩になり美香が長谷川家に泊まりに来たが、夫は厄介ごとはゴメンだとそそくさと出掛けてしまい由美子が話を聞くと、どうやら玩具を使った性戯を咄嗟に拒んだことから言い合いになったらしい。美香が自分にも非があると分かっているようで由美子は安心したものの、離婚を考えている節も窺えて何とかしなくてはと決意を固め、土曜日に慎二の部屋を訪ねると自分が手ほどきしてあげると提案する。スレンダーな娘の黒いスリップでは身体がパツパツで、それでも女体の愛し方を教えて秘所を見せるだけのつもりだったのが、慎二から避妊具を着けた本番を求められ立ちパイズリでイカせてあげようとする。しかし火照った身体の疼きを抑えられず、生で体験させてあげると由美子から誘い、二度の中出しを迎えてもまだ硬い慎二の逞しさに溺れていってしまう。

翌金曜日の晩駅前でバッタリ出くわしたらしく、酔った夫を連れて慎二が長谷川家にやって来るが、泥酔した夫は勢いに任せてハラスメント紛いの発言を繰り返し寝室へ向かっていく。慎二に泊まっていくように勧め入浴を促すが、由美子から足を向けて脱衣所の暗がりで蒸れたぺニスに口唇奉仕を始めていく。そこへ用を足そうと夫が通りかかりそれをやり過ごすと、慎二の背中を流してあげると一緒に入浴をするが、婿が欲情するのを見て浴槽の中で対面座位となり跨がってしまう。

翌朝早く慎二が朝勃ちを隠しながらトイレへ向かったのを見ると由美子はキッチンでの立ちバックで慌ただしく交わり、起きて来た夫がリビングに向かい死角に入っているのを良いことに連続中出しを受ける。暫くして起きて来た菜奈は夕べ母と慎二との情事を覗き見てしまったが、父の態度な反感を抱き浮気しているのも分かっていただけに不思議と怒る気持ちはなく、勉強を教えてと口実を作り二人きりになると自分も抱いて欲しいと迫る。あくまでも父に告げ口されたくなかったらと脅迫者を装いながらも、かねてから親近感を抱いていただけにせっかちに慎二を跨いで初体験を試みる。勿論挿入できるはずがなく慎二に秘所を愛してもらってからリトライし、椅子に座っての対面座位で中出しを受けるのであった。

仕事で失態を犯し配置転換を告げられ上司に叱責を受け傷付いた美香は最寄り駅に着くと、どうやら母が気を回してくれたようで慎二が迎えに来てくれて、久し振りと平静を装いつつも一緒にマンションへ帰る。暫く見ない内に慎二が落ち着いた雰囲気を漂わせていたことに疑問を抱き、さりげなく身体をタッチするようになって違いに気付いたものの、甘美な快感に身を委ねていく内に意外に挿入がスムーズなことに驚きを隠せない。しかも慎二によって潮を吹くほどの絶頂を繰り返し味わわされ、美香は妊娠しても構わないと思いながら中出しされる。

美香の配置転換先は自宅の一つ隣の駅に面した営業所で、慎二から毎日のようにところ構わず求められて次第に女としての悦びを開花させていく。今夜も…と期待しながら最寄り駅に着くと菜奈が待っており、部屋に入ると慎二が由美子を貫いていて菜奈が言っていたことを理解する。慎二を変えたのには他の女性の存在がと薄々気付いていただけに、美香は怒ることなく菜奈から由美子が自分の役目が終わったと翻意させないようみんなでと言われ承諾する。娘たちに見られて恥ずかしがる由美子をよそに、美香は菜奈に口唇奉仕の仕方をレクチャーしてもらい、慎二に貫かれ姉妹で感じる場所は同じだと言われて羞じらいながらも中出しされる。奔放を装う菜奈の気遣いに感謝しつつ、三人の母娘を貫く快感に慎二は夜はまだこれからだと奮い立たせるのであった。


【レビュー】

2018年6月刊行のフランス書院文庫は6冊ともヒロインの数は3人であり、作風が誘惑系・凌辱系という「入り口」こそ違えど、この数の違いがない状況では似たり寄ったりになってしまうのは必然的である。更に誘惑系3冊のうち本作ともう一作品に至っては、「(主人公の)妻と妻の母と妻の妹」というヒロイン設定が被ってしまっており、書き手の違いによる味付けの違いはあるものの、やはり似てきてしまうのはやや致し方ない部分でもあろう。

本作の内容紹介に移ると大学を出て間もない主人公が一つ年上である妻の【美香】(24歳)と結婚し婿入りしたものの、実は二人とも初めて同士なのもあり性生活が上手くいっておらず、そんな主人公を見かねて美香の母親の【由美子】(42歳)が手ほどきをしてあげるところから始まる。とは言え由美子には夫がいるのでいきなり本番…という訳ではなく、仕事にかまけて夫婦生活に支障をきたすような気の強い娘に代わってという趣であり、由美子が迷いを抱きながらも夫の心ない態度に次第に主人公へ惹かれていく流れが描かれていて良かったと思う。

由美子にはもう一人娘がいて【菜奈】(18歳)も主人公に好意を抱いており、泥酔して眠っているとは言え父親のいる家の浴室で情交に及んでいる母親を見て、父親の男尊女卑な物言いに反発しているのもあり由美子には同情的。従って母娘間で波風を立てる訳でもなくあっさりと結ばれ、由美子と菜奈と研鑽を積んだ結果主人公は女性の扱いに少しずつ慣れていくのである。

そんな中夫婦生活を犠牲にしてまで仕事にのめり込んでいた美香に挫折が訪れ、主人公もやり直すきっかけになればと主導権を握り望まれる関係修復に向け話は終盤に向かう。由美子は娘夫婦が仲良くなれば自分の出番は終わりと思っていたが、菜奈の計らいにより結論を急がなくてもと促され、暫くのハーレム状態を受け入れるのである。

ヒロインの心情描写に定評のある作者だけに、由美子を始め彼女たちの細かい心境の変化を見せているのはさすがだと思うのだが、官能面としてはメインの由美子とサブに当たる娘たちに濃淡が付くのはやむを得ない。生娘な菜奈とウブな美香なので必然的に主人公が教え込んでいく流れとなるが、由美子の情交場面とあまり変わりがなかったのはちょっと残念に感じられたところ。ヒロインから仕掛ける立場にないだけに、妻の妹ではなくて姉(人妻)であれば展開も違ったのかもしれない。






DSKさんと愛好家Sさんのブログでも本作をご紹介なさっています。

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『通い義母【したがり美熟女】』








今年も村崎忍作品の季節がやって来ました。

年一作品刊行と「寡作なれど佳作」とフランス書院公式が認める通り、村崎作品は女心の移り変わりを緻密に描かれているなという印象です。読み手によって様々な受け止め方があるとは思いますが、管理人は「匂い」に関する拘りと言いますか、創作に当たっての気遣いが感じられるのです。

例えば菜奈との初体験に当たり主人公の慎二は、秘所を口唇愛撫した後に対面座位で交わりその後でキスを交わすのですが、その前にお茶を口に含み口移しで菜奈に飲ませるという描写があります。自分の秘所の生々しい匂いを感じて菜奈が鼻をひくつかせていますが、そこを察した気遣いというのは分かっていてもなかなか描けないものです。(寧ろそこはスルーしてしまうのが男目線かもしれませんね。)

その割に慎二は朝に由美子と二連戦していてお風呂に入っていないのですから、自分の陰部がそれなりに匂うはずでありそこが抜けているかもとは思いますが、それはさておくとしまして実に細かいところまでとは感じ入ったものです。

年一作品刊行というのは村崎さんとしての商的な契約によるものなのか、実は大物作家の方が季節の風物詩として刊行することとなっているのかその辺りは分かりませんが、そのプレミアム性を維持しながら毎年刊行なさっているのには頭が下がる思いです。次回作は来年…になるのでしょうか。楽しみにしたいですね。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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