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望月薫「午後2時の禁戯 叔母と隣人妻が溺れるとき」

望月薫「午後2時の禁戯 叔母と隣人妻が溺れるとき」
(フランス書院文庫、2008年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

隣家に住む美少年の真吾が叔母の沙耶香を甲斐甲斐しく世話をしており、義妹の茜にも親しく接していることに感心していた雪絵だったが、ある日少年が庭で草むしりをする自分の姿に牡の視線を向けていたことに気付き身体の疼きを抑えられずにいた。そして真吾が下着泥棒をしたのを見付けたものの、怪我の手当てをしてあげると彼の態度が豹変し始めて…。


【登場人物】

坂井真吾
16歳の高校1年生。県内有数の進学校に入学したが、父親の栄転により母親を連れてシンガポールへ転勤することになり、叔母の沙耶香とともに暮らすことに。真面目な性格で家事もろもろ沙耶香の面倒を見るのも厭わない様子。隣人で幼馴染の茜やその兄嫁に当たる雪絵に密かに憧れを抱いていた。童貞。

藤堂雪絵
26歳。真吾の隣家である坂井家に嫁いで来たが、同居していた義父が転勤、夫も海外研修により2年間不在となり義妹の茜と二人で暮らしている。旧家の出身で慎み深く清楚な印象で、ボブカットにした髪型の和風美人。熟れ始めた身体を持て余し、真吾のことを想って一人遊びしていたのを見られてしまい…。

藤堂茜
17歳。真吾と同じ高校に通う陸上部のアスリート。幼馴染で真吾に恋心を抱いているが、お姉さんぶってからかう癖がついている。ポニーテールにした美少女でここのところ身体付きが女らしくなった。処女。

坂井沙耶香
32歳。一部上場企業で出世頭として課長職に就き、毎晩遅くまで帰らないことが多い。大学院を卒業するまでは兄である真吾の父親の家に同居していたが、真吾を一人にしておけないと実家に戻って来ている。真吾のことは単なる甥以上の愛情を抱いているが、決して結ばれることはないと自戒してもいる。ストレートに伸ばした黒髪の似合う美女で、男性との付き合いもあったが現在はフリーとなっている。164㎝48㎏とスレンダーな割にGカップの巨乳で、仕事のためなら女の武器として使うことも厭わない。


【展開】

梅雨の合間のある日曜日の昼下がりに庭の草むしりをしていた雪絵は、隣家の部屋から真吾の牡そのもののイヤらしい視線を感じるが、元より好ましく思っていた美少年だけにもっと見てとばかりに汗を拭う振りをして敏感な場所へ触れてしまう。しかも秘所が濡れ始めたのを感じシャワーを浴びて二階の寝室へ向かうが、そこはまさに真吾の部屋から丸見えでまさに見せ付けるかのようにオナニーまでしたものの、達してしまうと何てことをと羞じらい始める。
それから二週間が経った土曜日に真吾は藤堂家の庭の木を伝いベランダに干してあった雪絵の下着を盗むが、雪絵に見付かり木から落ちてしまい家の中で手当てしてもらう。しかし雪絵が無防備にもスカートの中を覗かせていたために真吾はぎらついた視線を向けてしまい、拒絶とも取れる態度を取られてカッとなり押し倒し、どうせ嫌われるのだからと犯そうとする。雪絵の説得に応じてそれならば手扱きだけでもとぺニスを握らせ白濁を浴びせるが、被虐の美しさに勃起は収まらずに再び彼女を押し倒す。乳房や秘所を舐めて挿入しようとするが、犯されるならば死にますと言われてはどうしようもなく、イラマチオさせて彼女が気を遣るのを受け入れるしかなかった。

しかし真吾はただ黙って見ていた訳ではなく、絶頂の果てに気を失った雪絵の身体を彼女の携帯で撮影し自分の携帯に送信していた。雪絵はそれに気付き極力真吾に逢うまいとするが、数日後口実のために仮病を使っていたのを心配していたらしく携帯に着信があり、バルコニーに出てオナニーして見せてという理不尽な要求なのにも関わらず、何処かで期待していたのもあって隣家の少年と見せ合いっこしてしまう。更に数日後の晩に雪絵は真吾の部屋の灯りがつかないのを気にしながら寝室へ向かうと、何と真吾が木を登って部屋に侵入して来たらしく、恐怖を感じお口でしてあげるから帰ってと追い払おうとする。馬乗りに押し倒され服を剥がされた雪絵は再び死を口にするが、真吾には二度目の脅しは通用せずにしかも縛らないでと告げたことが裏目に出て、ベルトで拘束され女体をいたぶられる。再び仰向けにされ乱入を受けた雪絵は一度堕ちたからにはと本音を吐き、自らおねだりをするほどに乱れ連続中出しを求めるのであった。

その性交を見てしまった茜は真吾にも雪絵にも会いたくないと仮病を使い部屋に引きこもるが、その一方でまた二人がセックスするはずと覗くことを期待してもいた。三日後に学校には行ったもののクラブには参加しなかった茜は自宅に戻って夜になるのを待つと、二階のバルコニーに人影が見えて義姉の寝室に向かうが、引き戸の隙間から覗くと予想していた通り真吾と雪絵がいかにもなやり取りを交わしていた。しかし二人の破廉恥さは予想以上でバルコニーに移動してアナルセックスまで始め、茜は廊下に仰向けになりながら二人の動きに合わせて前後の穴を弄りながら絶頂気絶してしまう。翌朝雪絵の部屋で目覚めた茜は関係が発覚したことで義姉が家出したのでは家中を探すと、応接間で憔悴しきって座っている雪絵を見付けるが、安堵とともに怒りがこみ上げて来て自分にも愛させてと告げる。雪絵の秘所を舐めながら裏穴を指で蹂躙し、自らも陰部を愛撫して絶頂を迎えていく。

雪絵が眠りこけている間に茜は携帯を使って義姉になりすまし真吾にもう来ないでとメールするが、それを見抜いたかのように幼馴染から連絡が入り神社で逢おうと約束する。自分が真吾を受け止める覚悟で来たものの、予想した以上に少年の態度は強気でして欲しいのだろ?と迫られ、その勢いに気圧され思わずお漏らしするほどであった。そんな粗相をしても真吾が下着を洗ってくれたが、しかしながら相変わらず暴君のままであり、口腔や裏穴を犯されてしまう。それでも茜は真吾に抱かれるならと、神社の境内という神聖な場所にも関わらず、勢いに任せて破瓜を迎えるのであった。そして二人で藤堂家に戻ると、全てを悟ったかのように雪絵が優しく出迎えてくれる。

深夜遅く沙耶香はタクシーの後部座席で甥との睦み合いを夢想している内に疲れて寝てしまっていたが、自宅に着くと愛する真吾がいないことに動揺する。しかし今日は真吾が合宿でいないとの書き置きを見てすっかり失念していたと落ち込み、それでもローターを持ち込み彼のベッドで淫夢の余韻を引きずりながらオナニーしてしまう。翌朝濡れたシーツを洗おうとベッドを見るとDVDが隠してあるのを見付け、変な趣味に走っていなければと軽い気持ちで見始めると、映っていたのは雪絵と茜の絡み合う姿で真吾が興奮して二人に白濁をぶっ掛けるところで終わっていた…。

二人が肛交までしている…と沙耶香は悶々としたまま半月が過ぎたが、ある晩意を決して膣内でなければアナルセックスも拒まないつもりで入浴中の真吾の元に向かったものの、いざ対峙すると自分の意図を見透かれていたことに動揺する。ローターを置き忘れていたことでとうに気付いていたらしく、真吾から指で二穴を蹂躙されて絶頂気絶してしまうほどの快感を得る。翌朝リビングで目覚めた沙耶香は自分を犯さなかったことに疑問を抱くが、おねだりしなかったからだと言われ恥ずかしい言葉を告げると、裏穴を貫かれて精液を注がれてしまう。すっかりご主人様様気取りの真吾は相変わらず優しい甥のままで、汗ばんだ沙耶香の身体を濡れタオルで拭うが、後は残り一つだと帯締めで後ろ手に叔母を縛り牝犬呼ばわりして騎乗位で交わらせる。

週末を迎えて前夜遅くまで仕事をして帰宅した沙耶香だったが、藤堂家の二人と真吾と交わっている淫夢に浸っていると、何と茜がお越しにやって来る。相姦の罪に苛まされていた沙耶香は茜に謝罪するが、彼女はこれから恥ずかしい姿を披露するので笑わないでくださいと大人の対応を見せてくれた。リビングに向かうと今から雪絵の剃毛をするらしく流石に真吾を諭そうとするが、逆ギレされ出ていけと言われて動揺したところで茜が庇ってくれて、もう恥も外聞もないと沙耶香は同じようにされることをおねだりする。雪絵には黒、沙耶香には赤、茜には白の首輪を着けさせた真吾は、まさに牝犬のように扱って三人を犯し、いつかは藤堂家のバルコニーで交わることを夢想するのであった。


【レビュー】

2018年5月に『溺れ母・溺れ姉・溺れ女教師』で9年10ヵ月振りに復活される望月薫氏の「一つ前」の作品であり、読んでみればお分かりの通り「恥ずかしい」を「羞かしい」と表現なさっていて全般的に硬めである。古き時代の調教ものらしく「露出」、「縄・緊縛」、「首輪」とキーアイテムが次々と出て来るが、元より叔母と隣人妻と幼馴染の三人は主人公に惚れているところも窺える。一応は凌辱作品にカテゴライズされてはいるが、誘惑作品に近い典型的なラブラブハーレムと言ってしまっても差し支えないほどである。

本作の他に数作品拝読したのだが文中の言い回しにかなり腐心なさったようで、これまでよりも硬めな表現を多用されている。実は三人のヒロインたちはそれぞれに被虐願望を持っており、少年ながらも性的な知識は豊富な主人公が願望を見抜き、「ご主人様」として荒々しくも時には優しく振る舞う様が描かれている。そんな弾けたヒロイン像と硬めな文章が嵌まる読者もいるのかもしれない。個人的にはそのアンマッチさが読んでいてどうも理解に苦しむところであり、もっと平素な表現に置き換えても良いのになと思う。

官能小説は書き手に取っての願望と読み手に取っての理想とでどれだけ共感できるかに掛かって来ると思うけれど、フィクションなのである程度のご都合主義は理解しつつも、本作の場合はちょっと展開としてぎこちないところが多々見られたのが残念である。そのぎこちなさも書き方一つで笑って済ませられるところが、硬めな表現がよりその違和感を強めてしまったように感じられたのである。約10年経っての新作ではその表現方法も含め、どう変わったのか(変わらないところも含めて)注目したいと思う。






本作を刊行なさって以来、約10年振りとなる新作が刊行されます。望月氏の長編はここしばらく「溺れ」の付くタイトルが続いており、本作や新作もその延長上にあると言えそうです。





(ああ、濃くて多い……これが私を狂わせていく)
呑みきれずに唇から顎に伝い落ちる白濁液。
新築のマイホームで義息子の牝犬に堕ちた朋香。
ノーパン生活、オナニー指令、強制露出。
昼夜なき調教が成熟した女体に性悦の炎を灯す。
被虐の渦は女教師、美姉までを巻き込み……


●もくじ

第一章  青獣の視線に灼かれて
第二章  息子の肉玩具になった日
第三章  運命が激変した家庭訪問
第四章  完全支配されたアナル
第五章  お仕置きをねだる美肉
第六章  三匹の牝犬が生まれた家

(公式ホームページより引用)








溺れ叔母 (フランス書院文庫)
望月 薫
フランス書院
2012-08-17



ここ最近フランス書院文庫にてリバイバルブームと言いますか、鏡龍樹さんや夏月燐さんと「復活」が相次いています。しかし管理人が疑問に感じるのはフランス書院文庫で暫くご縁がなかったはずなのに、突如「復活」に至ったのは何故かというのはあります。

少し長くなりますが、管理人がちょっとした仮説を立ててみました。お付き合いいただける方は、「続きを読む」をクリックしてください。



作品の刊行が途絶えるのは書き手ご自身の体調不良や身内のご事情、ご自身の本業が忙しくなったなど様々な理由がおありなのだと思いますし、前に指摘しましたようにデビューから5年や10冊目という節目を迎えて、商業で書いていく窮屈さを感じたというのもあるのかもしれません。

本作が刊行された2008年は、2018年という「今」から振り返ると、フランス書院文庫に取って一つの転換期を迎えた年でもあります。


・1冊当たりの大増量化

この頃既に第一人者的な存在となった神瀬知巳さんを始めとして、この時期のフランス書院文庫はページ数が増えていく傾向にありました。この年3冊刊行なさった櫻木充さんを例に挙げると、2007年の作品では280ページ程度であったのがこの年を境にページ数が330~390ページにまで増えています。


神瀬知巳『隣りのベランダ 僕のおばさま・僕の美姉妹』
(2008年5月刊行、414ページ)





楠木悠『人妻教室 僕は四度誘われる』
(2008年1月刊行、387ページ)





櫻木充『【年上研修】オフィスのお姉さまと僕』
(2008年2月刊行、396ページ)





巽飛呂彦『隷嬢の檻 三人の義妹』
(2008年6月刊行、366ページ)




当時誘惑官能作品でデビューなさった森一太朗さんも同じページ数でした。(2017年から刊行が止まっているのが気掛かりですが…。)

森一太朗『熟女の群れ【四匹の獣】』
(2008年6月刊行、366ページ)




この大増量も試みの一つとして成果があったと考えたのか、やはり単価が上がるのを嫌ったのか、近年では大体304ページ~320ページに収まるようになっています。上に挙げた作品のほとんどはヒロインが3~4人ですが、現在の作品だとやや忙しない印象なのは、ページ数の減少も原因の一つではないかとは思います。


・明確な世代交代

この頃から同じ誘惑官能作品でもロマンス倒錯路線(実ものの近親相姦路線も含む)よりは甘々ハーレム路線が人気を博すようになり、この年には鬼頭龍一さんが、翌年には高竜也さんと鏡龍樹さんがラインナップから姿を消すこととなります。偶然かもしれませんがどの方も「最後の作品」では、300ページを超える作品に挑戦なさっていますね。(望月さんも例外ではありません。)90年代から長らく活躍された方が相次いで…というのは、多分に世代交代を意識したものであろうとは管理人の勝手な想像ではあります。

好きな作家さんの作品が1年待ち、2年、3年と時を重ねるにつれ、「あぁ、もう無いのだな…」と諦めに近い気持ちになったものです。(鏡龍樹さんのように待てば叶うこともありますよね。)当時は今よりも多く美少女文庫も拝読していただけに、作家さんが次々と参入していただいてその寂しさも少しは和らいだのはありましたが…。


ここまでで何が言いたいのかというと、望月薫さんもその世代交代の一貫で刊行が途切れた可能性が考えられるということです。但し10年近くも全く作品を出さないとは考えにくく、一つの仮説としてそのブランクを繋ぐ別の名義があったのではと感じました。流麗で硬めな文体だなと望月さんの作品を読んで感じましたが、文体こそ違えどその可能性の高い方と言えば…。

ここまででおおよそご見当が付くのではと思いますが、万が一8月以降の年内の近い時期にその方の新作が刊行された場合は、私の仮説は単にいい加減なだけだったということでしょうm(_ _)m

2008年ってどんな作品があったのかな…、そういえばとただ何となく気になったことを書き並べてみた次第です。お付き合いいただき、ありがとうございました。

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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