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柊悠哉「理性瓦解 兄嫁と姪三姉妹」

柊悠哉「理性瓦解 兄嫁と姪三姉妹」
(フランス書院文庫、2018年5月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

父が亡くなったばかりの聡一は兄嫁の和泉の提案で姪三姉妹も加えた五人で同居生活を始めるが、元より兄から全員を奪ってやると歪んだ願望を抱いていただけに、手始めに末娘の詩織に近付き籠略していく。リビングで彼女とのアナル性交を和泉に見せ付けると、身代わりになるとの申し出を受けて兄嫁を徹底的に犯し抜いていくが、聡一は更に鏡花や冴香の二人の姪をも毒牙に掛ける。


【登場人物】

聡一
高校3年生?兄の正人とは異母兄弟に当たり、亡くなったばかりの父親と後妻となった女性との間に産まれているが、母は小さい頃に亡くなってしまう。正人が聡一と義母を毛嫌いしているのもあり離れて暮らしていたが、本人は亡き父から女を宛てがわれていて歳に似合わず豊富な経験を経ており、一週間の同居生活を機に和泉や娘三人を我が物とせんとする。

和泉
40代?の女性で夫の正人との間に三人の娘をもうけているが、義父から受け継いだ会社の経営で忙しいらしく、家に帰って来る回数は少ない。愛人の存在を疑ってはいるが、娘たちのことを考えて現状維持のままで良いと考えている。正人の反対を押し切り父を亡くし寂しそうだからと聡一を招き、女四人で一週間だけの同居を提案した。

冴香
24歳。和泉の長女で大学院で経営を学びながら父・正人の会社で働いている。眼鏡をかけいかにもクールビューティーな容貌だが、学生時代に露出狂の男と遭遇して以来すっかり男嫌いになり、今までに性的な関係に陥ったことはない。聡一の獣性をいち早く見抜き、極力近付かないようにしていたが…。

鏡花
和泉の次女で間もなく大学卒業を迎えるが、冴香や詩織とは違ってあまり頭が良くないことにコンプレックスを抱き、高校時代には水泳選手として一定の成績を収めている。日に焼けていてアスリートボディながらも、胸乳は相反して豊かな方で年上男性との経験はそれなりにある。聡一に対しては小さい頃から姉御肌を発揮していたせいもあり、和泉との関係を知って自分が相手になると勝負を挑むが…。

詩織
高校3年生?学業の成績は優れているが引っ込み思案で大人しく、女子生徒からイジメに遭っていたところを同い年の聡一に助けてもらっている。それがきっかけで聡一の言いなりとなり、セフレ同然に扱われていても受け入れてしまっている。


【展開】

夫の正人は出張中の晩冬の夕方外出から帰ってきた和泉は、リビングで詩織とアナル性交をしている聡一を見掛け止めさせようとするが、用意周到なことに詩織の動画をばらまくとメールが送られ足がすくんでしまう。そして翌日聡一から学校を休むと告げられ対峙すると、娘たちの身代わりとなるから手を出さないでと奉仕を申し出る。高校に通う少年とは思えぬ余裕のある態度で迫られ、一向に噛み合わぬ会話を繰り返しながら和泉はリビングで犯されると、次は浴室で秘所や脇の下の毛を剃られてしまう。そして乳間奉仕や騎乗位での交わりを強いられお漏らししながらも、白濁まみれとなっていく。

その晩和泉は新婚時代に着たセクシーランジェリーを身に付けて寝室で待っていると、やって来た聡一から手扱きでの射精を求められただけでイってしまい、執拗なまでに中出しで孕ませを迫られ口では嫌がる素振りを見せる。既に巨根で与えられる快楽を味わっているだけに正常位での交わりで射精を期待するが、聡一は嫌なんだろとわざと下腹部に精液を吐き出してしまう。絶頂出来なかった焦燥感から恥ずかしい言葉を吐かされ、和泉は対面座位でバイブとの二穴責めであられもない声を挙げると、翌日は聡一が登校したとあり疼き始めていく。しかしそれを見透かしたかのように聡一がやって来て、詩織の部屋に連れ込まれ後ろまで犯されてしまう。

ちょうどその日は鏡花が旅行から帰って来たところで、聡一は承知した上でわざと聞こえるように性交に及んでいたが、小さい頃から彼を子分扱いにしていた鏡花は自分が問い質すと罠とも気付かず決意を固める。鏡花は入浴中の聡一に声を掛け自分が代わりになるからと訴えると、ならばフェラチオで15分以内に射精させたらと余裕綽々のようで、いざ咥えてみるとその存在感にうっとりし始める。やっと射精した時には既に20分が経っており、勝ち誇った聡一に腰を遣われそのままオナホのようにされ二度も飲精してしまう。翌日母と詩織がいない中で今度はセックスで勝負を挑むが、やはり手練れの聡一に敗北してしまい、しかもアナル性交まで求められる。更に隣の部屋にいた冴香に不審がられながらも、トイレでの交わりでお漏らしするほどの快感に浸るのであった。

祖父の葬儀にも関わらず家政婦とふしだらな行為を目撃して以来、冴香はやはり父の言う通りだと聡一の素行の悪さに嫌悪を抱いていたが、鏡花が犯された翌晩に入浴していた聡一のぺニスを目にして秘めていた快楽と向かい合わざるを得なくなる。寝室でパンティ越しに秘所を撫でていると、タイミングを見計らったかのように聡一が現れ犯されるが、翌朝も家族の目を盗んではトイレに連れ込まれイラマチオ奉仕を受けざるを得なくなる。言外に妹たちを標的にしていると匂わせられれば自分が犠牲になるしかないと考えたが、その晩聡一の部屋で対面座位での性交を強いられ、繋がったまま鏡花の部屋に行き更に庭に連れ出されてしまう。そこへ鏡花が帰って来て…。

翌朝詩織は数日抱かれていないことに不満を抱き、和泉が聡一のいる三階へこっそりと上がっていくのを見て後を追うと、何とお目覚めフェラを始めていていつの間にそんな関係にと驚きを隠せない。代わりにベニスが欲しければと命じられ和泉の秘所に奉仕したが、相変わらずお預けのままで良いものを見せてあげると聡一の部屋のクローゼットに押し込まれるが、ほどなくして冴香が現れる。気の強い姉がカメラの前で聡一にされるままになり、彼に呼ばれてペニバンを装着して冴香のアナルを犯すことに。更に姉とのレズ行為で高ぶるが詩織はやっと自分が思い上がっていたことに気付き、奴隷の一人として扱われることを甘受する。

聡一を受け入れる最後の晩、すっかり快楽の虜となった和泉は寝室で鏡花と鉢合わせになるが、冴香までも聡一に犯されたと聞いて嫉妬に駆られながらもやはり家には置いておけぬと決意を固め性交に及ぶ。翌日夫の泊まるホテルに向かうと和泉自身に女を感じたらしく、はしたないほどに性行為に浸るが物足りず、しかも夫のスマホを覗き見ると愛人との間に子どもまでいると知って途端に醒めた感情に捕らわれ家に戻る。冴香や詩織までも聡一に付くと聞かされ、和泉は娘たちの見守る前で犯され、娘たちも絡み合うように行為に溺れていく。そして1年後夫と別居を始めた和泉は既に聡一との子を身籠っており、同じく家を出た娘たちも聡一の実家で新たな生活を始める。ギクシャクとしていた娘たちとも同じご主人様を愛することにより以前よりも仲良くなったのだし、これで良かったのかもしれない…。


【レビュー】

デビュー作品『彼女の母・彼女の姉・過保護なママ』が王道の誘惑作品だったが、2作品目となる本作は獣欲が強く兄嫁と姪三人を我が物とせんとする少年が主人公の暴虐的な凌辱作品に仕上がっている。余談となるが同じフランス書院文庫の別の作家(一柳和也氏)による『理性崩壊 兄嫁と姪姉妹』という非常に題名のよく似た作品があるが、主人公が義弟というのは同じだがあちらの作品は中年で大柄の男が凌辱者で、こちらは一見すると品行方正に思えて狡猾な少年である。書き手は異なるだけに似たような暴虐的な展開であっても、所々に味わいの違いが窺えるので読み比べてみるのも良いかと思う。

(参考作品)




メインヒロインは兄嫁の【和泉】(40代?)で、資産家の父から女を宛てがわれていた主人公なだけに目的を達成しようと末姪の【詩織】(高校3年生)を籠絡し、それを見せ付けることで和泉から身代わりになるとの申し出を受ける。兄嫁に対する偏執振りは相当なもので、第2章までの約100ページが費やされているが、少年主人公がネチネチと言葉を迫る様は寧ろ手練れの中年という趣が否めない。この手の作品ではお約束なのだが、次々と「技」を繰り出してくると流石にお腹一杯にもなってくるし、実に忙しない印象である。

読み手としてはお腹一杯のところに次姪の【鏡花】(大学生)と長姪の【冴香】(24歳のOL)も巻き込まれる形で主人公に犯されるのだが、鏡花は元々彼に好意を抱いているだけに被虐性は弱く絶頂勝負に負けてメロメロとなる形で、男嫌いな冴香は無理矢理感の強い凌辱の果てに露出癖を開発される形である。やはり主人公のしゃべり過ぎ感は否めないし、後妻の子として兄に疎まれて来た経緯を知ってもやり過ぎな感じもしなくはないが…。雪崩れ込むように詩織と冴香、和泉と鏡花で対面儀式を果たした末に全員となるのだが、ヒロインの扱いに濃淡が付くのは当然としても、四人はちょっと多いのかもしれない。お手本とした凌辱作品があるように感じたが、あちこちに趣向を凝らしたが故に統一性の無さも窺えた。得意とする心理描写を生かすのならば、鏡花と詩織は纏めても良かったように感じた。






フランス書院文庫での凌辱作品で売れ筋と言うと、天海佑人さんや榊原澪央さんが挙げられるのではないかと思われます。「御大」とも呼ばれる大ベテランの綺羅光氏は別格として、藤崎玲さんや麻実克人さん、御堂乱さんや夢野乱月さんなどといった中堅層に続く世代です。








母子相姦を得意とする但馬庸太さんもその世代に含まれるかと思います。
(デビュー9年目で16作品を刊行されていますが、ご自身のTwitterでおおまかに年齢がお分かりになるかと思います。若手と呼ぶ方が相応しいかもしれませんね。)





その後に続く世代が上条麗南さんや一柳和也さん、昨年デビューなさった千賀忠輔さんとなります。






※7月には新刊が発売予定です。



※こちらは6月発売予定の最新刊です。


前置きが随分と長くなってしまいました。作者の柊悠哉さんは昨年誘惑作品でデビューとなりましたが、本作では悪魔少年の主人公が兄嫁と姪三姉妹を凌辱する暴虐作品となっています。デビューなさってから様々な作品を読まれているようで今の売れ筋は何か、単なるトレースではない独自性をどう発揮するのか腐心なさっているのが窺えます。

ともすればただヤっているだけ、数多くこなせば良いというのが書き手が異なれど近年のフランス書院文庫の凌辱作品に共通する個人的な印象ですが、本作では兄嫁の和泉が主人公である義弟に肉体的な快楽を仕込まれ、それでも理性でコントロールしていたのが瓦解していく過程が描かれていました。

欲を言えば和泉によりフォーカスさせながらも、始めから主人公に積極的な誘惑を仕掛ける鏡花と、男嫌いで高慢な冴香という構図で纏めれば忙しない印象はより落ち着いて見えたのかなとは思います。それはそれで一柳さんの『理性崩壊』とどう違うの?となるのかもしれませんが…。末娘の詩織の立ち位置がちょっと微妙で一人増やすための要員という印象も受け、ならば詩織と鏡花を一人にまとめておいてもあまり違いはなかったかなと感じました。

次の作品を書かれるとしたら誘惑作品に戻るのか、それとも悪魔少年による暴虐作品に徹するのか。暴虐作品だと主人公の心情をあまり深く掘り下げないことで、話の勢いを削がずに進められるという一面もありますが、個人的にはそこが見えての凌辱の方が納得のいくところですね。今後に期待したいと思います。

(参考作品)レビューを載せています


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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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