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麻実克人「後妻狩り 父の新しい奥さんは僕の奴隷」

麻実克人「後妻狩り 父の新しい奥さんは僕の奴隷」
(フランス書院文庫、2018年5月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

父の後妻としてやって来て約10年、永太は義母のゆう子に性的欲望を抱き続けていたが、ある日交通事故に遭ったのをきっかけに関係を迫ることに。父が使ったことのない後ろの穴での交わりも含めゆう子を絶頂快楽漬けにすると、年下の叔母である理奈に次の標的を定めていく。


【登場人物】

宮坂永太
23歳。地元の資産家である宮坂家の跡取りで、13歳の時に義母としてやって来たゆう子に想いを寄せていたものの、表面上は父親に遠慮して素っ気ない態度を取り続けていた。父親の方針で経営コンサルタント会社で働くが、優しい性格には合わないようで週末は疲れて寝て過ごすこともある。

宮坂ゆう子
32歳。58歳になる宮坂栄介の後妻として嫁いだが、没落しつつある上村家の窮状を救うべく人身御供同然に娶られたのが実態である。その為か宮坂家の親族からは疎んじられ、宮坂家の美術館のキュレーターという立場ではあるものの名目的な存在である。4年前に夫が心臓病で倒れるまでは頻繁に愛してくれたが、現在はセックスレスで、バスト94cmの熟れた身体を持て余している。

上村理奈
20歳。ゆう子と歳の離れた実妹で永太に対しては「お兄ちゃん」と呼んで親しみを感じながら接しているが、姉と上手くいっていないことに心を痛めている。ゆう子には劣るものの豊かなバストの持ち主で、宮坂の支援もあり大学へ通い現在一人暮らし。処女。


【展開】

美術館からの帰りにゆう子は永太に声を掛けて車に乗せ自宅に向けて走らせるが、横から飛び出した配達業者の車に気付き急ブレーキを掛けたために永太が軽傷を負ってしまう。幸い一日だけの入院で済み永太が自宅に帰って来たが、それまでよそよそしい態度が軟化したのを喜ぶのもつかの間のことで、身体を洗ってあげると一緒に入浴した時に永太の勃起に気付いてしまう。更に永太が寝室へ押し掛けて来て、偶然を装ってはヒップに一物を当てて来るが、ゆう子は拒絶の態度を見せるといきなり手首をスカーフで拘束されてしまう。
執拗なまでに乳房を揉みながらバストサイズを聞き出すと先端を責め、更には秘所を露わにして陰核を弄りながら唾液交換の口付けを交わし、拘束を解いてぺニスを握らせる永太。手で果てただけで興奮は収まらず、スマホで濡れた秘部を撮影する。そして舌による責めで何度も絶頂へ導きお漏らしさせて黄金聖水まで飲んでみせると、お返ししてとゆう子に馬乗りになりパイズリを強要しながら白濁を口内に注ぎ込む。

更にもう一回飲精させられたゆう子は淫行の疲れもあって永太に起こされるまで眠っていたが、目覚めのキスだけで高ぶりを抑えられずにされるがままに永太に犯されてしまう。2年近く夫に抱かれていなかっただけに、巨根で奥まで侵入されただけで何度も気を遣りながら夫からの電話に応じていると、次第に永太のピストンは荒々しくなり白濁を注がれ絶頂に導かれていく。

父親が出張から戻ってきて10日が経った水曜日の朝、永太は父親がリビングにいるにも関わらずキッチンでゆう子に口唇奉仕をさせて4日貯めた精液を飲ませながら、使っていないものは使い倒して良いという父の言葉を聞いて「もの」をゆう子に置き換えて快感に浸る。更に縄で縛られたことがあると聞いて金曜日の夜にはゆう子を縛り、アナル性交のために浣腸液を注ぐと、理奈と遊びにいく約束の電話をさせながらぺニスを出し入れする。洗浄のために浴室に行き秘所を無毛にすると寝室へ戻り、父が翌朝から出張で眠っているのを幸いに、一度ならず続けて肛門性交に及ぶのであった。

翌火曜日永太は理奈を誘いゆう子と三人で遊園地で楽しみ近くのホテルに泊まるが、遊んでいた間にゆう子にリモコンローターを仕込みスイッチを入れては発情に悶える姿を見て楽しんでいた。良い頃合いだとリビングルームで立ちバックにしてゆう子を犯していると、トイレで起きたらしい理奈がドアの隙間から覗いていることに気付き行為を終えると、理奈の部屋へと向かう。理奈の好意を受け止めつつも、永太はママを幸せに出来ないのなら自分が奪い取るまでだと真意を打ち明けると、理奈も幸せにすると告げて処女を奪っていく。そして絶頂で眠っていたゆう子の所へ戻ると、理奈も加わってゆう子を啼かせ続けるのであった。


【レビュー】

前作『兄嫁進呈・義母相続』から約2年振りとなる麻実克人氏の新刊だが、これまでと著作観はそれほど変わっておらず、資産家の当主である父親の愛情を受けていないナイーブな22歳の青年が主人公である。メインヒロインは「後妻」と銘打たれているが主人公からすれば「義母」に当たる【ゆう子】(32歳)で、「叔母」に当たるも年下の【理奈】(20歳)は後半より情交場面に絡む展開となっている。

実家の窮状を救うために人身御供同然に主人公の父親に嫁いだゆう子は、義理の息子とあまり上手くいっておらず、夫の親族からも軽んじられている。家柄では遥かに上でありながらも夫に性的に開発されていて、しかしながら夫の病によりここ数年はご無沙汰な状況で、そんななかで主人公を乗せた車で交通事故に遭ってしまう。それを機に主人公が決意を固め、父親からゆう子を奪ってやろうと調教する展開が前半である。想い人の行動や性癖を見抜き「好きだ」「愛している」を繰り返すのだが、ヤっていることは縄縛や浣腸を踏まえた後ろでの交わりとこの辺りは麻実作品らしいところと言えよう。

こうして繰り返される情交にゆう子もほぼ陥落しつつあるが、主人公が好きな理奈は姉との交わりを覗き見てしまい、端から「二人妻」を望む主人公によって関係を持つのが後半である。メインがゆう子なだけに理奈との描写はやや拙速なところもあるのだが、姉を想う気持ちは理奈も一緒なだけにおおよそ「凌辱」とは言えない甘々な展開である。以前から感じていたことだが作風こそ違えど、麻実克人作品と神瀬知巳作品との持つ雰囲気に共通するところがあり、神瀬作品の愛読者であれば納得のいくところではなかろうかと思う。






約2年振りとなる麻実作品ですが、肉親からの愛情に恵まれない環境にあった主人公が身近にいる女性に迫り、パートナーが幸せに出来ぬのなら自分がと執拗なまでに愛をぶつけてくる基本線は変わっていません。ここ数作品を拝読しましたが麻実作品の主人公は概ね父親(または兄)から愛されず、同じように愛されていない女性(義母や兄嫁)に同情や憐れみの感情を抱き、一応は無理矢理なきっかけなれど一度抱いてしまえば…となる訳です。女性の側も主人公が憎くて堪らないという訳ではない為に、唾液交換の口付けや執拗なまでの陰核責めなど、ともすれば変態的な行為を受け入れやすい素地は整えているようです。

麻実作品は誘惑作品の愛読者にも受け入れやすいとはよく聞く話ですが、主人公の偏執振りがさじ加減によっては「気持ち悪い」となりそうなギリギリの線をよく分かっていて、いかにヒロインを啼かせていくかというところで上手いなと感じた次第です。本作は久し振りというところから敢えて暴虐的なところを抑えているためか、実は本番に至るまでに約三分の一まで掛かっており、旧作に親しんだ人から見るとちょっと物足りないと思ったのかもしれませんね。

レビューの終わりで触れましたが神瀬知巳作品との共通項とは、こうした主人公の背景や執拗なまでの情交場面、そして本作では理奈の「~だよう」という甘ったるい口調など少なからず意識したように窺えたからです。(同じ書き手によるものとは断じる気はございませんが…。)
ただ時代は変わりつつあり、フランス書院文庫自体が情交場面の「回数」(や全体に占める「割合」)に拘る方向にシフトし始めたように感じられます。あくまでも管理人個人の意見なのですが、「回数はもう良いから濃厚さを」と求めたいところであります。後日レビューしますが近年の売れ筋は回数や激しさを売りとしている印象もあり、物語は二の次のようなところを模倣しているように思えてなりません。きっと少数派になるのでしょうが、「抑えた引き算」の出来た作品の方が官能小説らしい妄想を掻き立てられてエロいのだと考えています。
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tag : 社会人主人公 姉妹丼 処女 凌辱作品

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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