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尾張弘樹「むちむちヨガ教室 巨乳インストラクターの個人レッスン」

尾張弘樹「むちむちヨガ教室 巨乳インストラクターの個人レッスン」
(マドンナメイト文庫、2018年5月、表紙イラスト:妃耶八)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大学時代からの亡き友人の妻でヨガ教室を経営している里穂に対し雅人は仄かな恋心を抱いているが、友人に気兼ねしてか一向に関係の進展を図れずにいた。そんなある日ヨガ教室の常連の文香に誘われ関係を結ぶが、里穂やヨガインストラクターの美咲とも親しい仲になり…。


【登場人物】

佐藤雅人
29歳。地元の資産家の次男でマンションを複数建てており、賃料収入だけで同年代のサラリーマンの年収の3倍近くを得ている。里穂とともにヨガ教室の共同経営者としても名を連ねており、大学時代からの付き合いである。独身で里穂に仄かな恋心を抱いてはいるが、真面目な性格からか亡き親友の卓也に気兼ねしており想いを封じている。

吉津里穂
29歳。大学の時に雅人や夫の卓也と知り合い、卒業してからはヨガ教室を開いているが、半年前に卓也を亡くしてからは精彩を欠き生徒も減って経営も思わしくない。巨乳で魅力的なボディラインだが、男っぽくざっくばらんな性格もあってか、雅人のことは親友扱いにしている。

安達美咲
26歳。里穂の教室で働くヨガインストラクター兼事務担当の社員で、小柄でボブカットにしているせいかティーンのような印象を与えるが、今年の2月に結婚したばかりの新妻である。実は見合い結婚で夫は同姓愛者と知り、女として興味を持ってくれず離婚を考え始めている。

檀野文香
31歳。里穂の教室に通う生徒…は表向きの顔で、実は資産家の娘で美容室やレストランを複数経営する企業の代表。かつて自らヨガ教室を開いていたが失敗し、評判の里穂のレッスンがいかなるものか探りを入れていたらしい。結婚歴がありひとり息子がいるが、子どもの出来ない妹夫婦の養子として出しており、現在は一人で暮らしていて恋人はいない。バイクに跨がり秘所をパイパンにしているなど色々と謎多き熟女。


【展開】

自分が始めて建てた物件ということもあり検針を終えた雅人は階下にある里穂のヨガ教室を訪ねると、美咲や文香とセクハラぎりぎりの際どいやり取りを交わすが、その日の夕方に里穂から電話が入り部屋にある実印を契約で使うから持って来てと頼まれる。管理人と店子という関係を破れないと雅人は拒もうとしたが、結局里穂の部屋に入り印鑑を探そうとタンスの引き出しを探ると、うっかりパンティが入っているところを見てしまう。経血の付いた下着を見て改めて里穂が女だと意識し始めたものの、やはり友人の妻なのだと理性で抑え込もうとする。

数日後雅人が役所に提出する書類を忘れていたことに気付き、車検に愛車を出していて電車では間に合いそうにもなく、居合わせた文香からバイクに乗せてあげると甘える羽目になる。ずぶ濡れになりながら何とか時間に間に合い、その後で彼女の自宅に招かれ濡れた身体をシャワーで流すと、雅人がヨガの心得があると知ってかネコのポーズで腰を牽引して欲しいと誘われる。バイクに乗っていた時から欲情を覚えていただけに、雅人は彼女の意図するところを見抜き、執拗なまでの口唇奉仕の果てに騎乗位で繋がる。フィニッシュは四つん這いにして中出しするが、ことある毎に雅人のぺニスに「可愛い」と連呼し何か言いたそうに含み笑いを浮かべるのを見て、余計に文香をミステリアスな女だと見てしまう。

翌週里穂とドライブデートに出掛けた雅人は、里穂の希望もあり景勝地に立つ廃灯台の最上階にやって来るが、ここは亡き友人と三人で今後の人生指針の約束を交わした場所である。里穂はその後夫と何度も灯台を訪ねたことがあるらしく、思い出の場所だからこそ再出発のつもりで雅人にエッチな誘いを掛けてくる。ひと気は無いとは言えぺニスを剥き出しにされ口唇奉仕を受けると、雅人も秘所を舐めたいと里穂のパンティを脱がし、更には立ちバックにして交わってしまう。そしてラブホテルの浴室で一緒に汗を流し愛してると告白したものの、どうやら里穂の決意は固いようでこのままの関係でいたいと返され、それでも自らアナルセックスを求めて来る大胆さはある様子。しかし行為を終えた里穂から相手に夫がいたとしても結婚したい?と問われ、さっきの里穂の返答と違うとますます困惑する雅人であった。

それから雅人は自分がヨガ教室に出資すれば当面の危機は免れる、でも一時しのぎにしかならないと分かっているだけに悩みを深めていると、ある日教室で一人でヨガに励む美咲を見付ける。自分もレオタード姿で動画を上げているのに…と不満を言いながらも、里穂から着用を禁じられた格好で練習する美咲はセクシーで、夫と上手くいかず離婚を考えていると告げられる。誘いに気付いた雅人は階上にある自分の部屋に招くと、浴室で口唇奉仕を受け美咲のリクエスト通り精液を飲ませようとするが、口で果てたことの無い雅人はシックスナインに加えて聖水を浴びたいと要求してやっと射精する。寝室に舞台を移し身体を重ね合わせると、やはり美咲は再婚相手に自分を意識しているらしく、お互いに名前を呼び捨てにしながらラブラブエッチを楽しむ。

雅人は里穂や美咲のために出資の意志を固めたが、その話を本人に切り出す前に文香から連絡が入り逢いたいと告げられる。外国の高級セダンで迎えに来たのを見て相変わらず謎の多い女だと感じたものの、里穂がヨガ教室を畳むと聞いたがどう思う?と話を切り出され、雅人は出資して不動産業と両立させると返答する。文香はその返事に納得したようで自ら経営するレストランに招き共に食事を済ませると、階上にある事務所に雅人を連れていく。ひとしきり文香の素性と目的が明かされたところで、躊躇う雅人を文香は部屋のベッドでしましょうと誘うと、ストッキングを破りパンティはハサミで切って着衣のままでしてと交わりを持つ。
行為を終えて間髪入れずに文香は里穂や美咲を部屋に招くが、誰が見ても情交に及んだばかりなのは明白で、呆れた様子の里穂と固い表情の美咲に冷たい視線を浴びることとなる。しかし全てお見通しだと言わんばかりの文香は、これから親睦を深めましょうと二人を誘い、里穂はすぐに応じたものの美咲は今にも帰りそうである。それでも文香と里穂が二人でペニスに奉仕を始めると対抗心に火がついたようで、美咲はこの間もっとお尻を可愛がってあげると言われたからと、アナルセックスをして欲しいと要求する。里穂は経験豊富な文香からその経験は無いのと告げられるが、経験者なだけに優越感のこもった口調で返すと、美咲が性交を済ませた後で今度は私がと雅人に跨がるのであった。


【レビュー】

マドンナメイト文庫より本作でデビューした新人作家…ということだが、「むちむちヨガ教室」という題名から抱くレッスン中の淫らな誘いを期待してみると少々肩透かしに遭うのかもしれず、ヨガ教室を舞台にした未亡人(友人の妻)と新妻の二人のインストラクターと離婚歴のある熟女の生徒との人間模様を描いた官能作品と言える。官能要素としては十分にありマドンナメイト文庫なだけに、黄金聖水を浴びたり後ろでの交わったりするなど倒錯した場面も描かれてはいるものの、人間模様を描いた部分に加点要素が大きいかなというのが個人的な意見である。

資産家の次男でお坊ちゃん気質の29歳の主人公は、大学時代からの友人やその妻【里穂】(29歳)と共同経営者としてヨガ教室を開いているが、友人が亡くなり精彩を欠き経営は思わしくない状況である。里穂に恋心を抱いてはいるが友人の妻という立場や経営者としての複雑な事情から一向に関係の進展を図れずにいたが、常連生徒の【文香】(31歳)から誘われ男女の仲に陥ると、更にはインストラクターの【美咲】(26歳)とも親しい関係になる。その間には里穂との一度きりの性交に及ぶのだが、話が大きく動くのはラスト70ページからである。

一人暮らしで離婚歴がありしかも離れて暮らす息子がいるという文香はミステリアスで、しかもさほど歳の離れていない主人公を「かわいい」とまで言ってのけるくらい包容力の強い女性。新婚生活がままならず主人公と結び付けるために美咲にショック療法をやってのけるのだが、同時に距離が近すぎて主人公とは「友人」という関係から踏み込めずにいた里穂まで巻き込むのである。読み終えてみれば全てが文香の掌の上で転がされていたようにも感じるのだが、ハーレム的な終わり方も悪くはないはずで、このまとめ方が新人さんらしくない巧みさを思わせる。

※レビューの一部はFC2ブログにて、NGワードに引っ掛かるので改変しています。





マドンナメイト文庫も新人発掘に積極的で、ここ1年だけでも相次いで作家さんがデビューしています。
告白系の作品を除くと過半を占めそうな勢いで、特に昨年後半からはその傾向が目立ってきましたね。

【2017年】

・11月

鬼塚龍騎『性獣女学院 Sランク美少女の調教授業』







【2018年】

・1月

沢渡豪『清楚アイドル蟻地獄』





山口了『新人秘書研修 ふしだらな淫乱接待』







・3月はフランス書院文庫で刊行なさったことのある桐島寿人さんです。

桐島寿人『双子姉弟 恥辱のシンクロ強制相姦』







・4月

辻堂めぐる『処女の甘い匂い 僕のハーレム黄金時代』







・5月は本作です。




・6月

殿井穂太『奴隷姉妹 恥辱の生き地獄』




清楚な姉と妹は歪んだ愛の犠牲となり調教されるが……。






・7月

羽村優希『清純美少女 恥辱の謝肉祭(仮)』





これだけ新人さんが次々にデビュー…とは管理人は思っておらず、一部は他のジャンルで書かれていたり、他のお名前でマドンナメイト文庫で活躍される作家さんも含まれているのかと推測いたします。新しい名前に読者も飛び付きやすいとは思いますが、やり過ぎると自家中毒に陥る可能性も指摘しておきたいところです…。次作品の展望が描けないと目先のワンポイントリリーフに留まるだけで、「あっ、いつものアレね」が読み手に刷り込まれてしまう気がします。

話を本作へ戻すと官能要素としては割と多彩で、文香には「可愛い」と呼ばれたり電車の中でしてみたいと倒錯願望を告げられたり、里穂や美咲とは後ろでの交わりを求められたりもします。主人公もなかなか変わっていて美咲とシックスナインしながら聖水を浴びてみたいと言ってもいるし、いきなり後ろでと言われて戸惑う訳でもありません。その辺の突拍子もない話の繋がり自体には若干の違和感もあるし、文香だけでなく美咲まで主人公のぺニスを見て「可愛い」と言うし、里穂に至っては「夫より小さい」とまで断言されていて官能要素として幾分減退させる要素も見られます。読者は主人公に投影させるもので、亡くなった夫より逞しいと言われた方が嬉しいものではないかと…。(でも何でも巨根で済まされるとそれはそれで困りものでもあります。難しいですね。)

展開としては文香には何でもお見通しというのか、友人の妻である里穂への想いもあるものの美咲への恋愛感情の方が勝っていること、情では割り切れないビジネスという側面からも主人公に共感する面があったのかもしれません。伏線の張り方としては牧村僚さんや芳川葵さんの作品のよう(いわゆるランジェリーショップのママさん的存在)で個人的な好みですが、あちこちに欲張りすぎというのかもう少しシンプルに官能的な興奮を与えられるならばより良かったのかなとは思います。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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