FC2ブログ

麻実克人「兄嫁進呈・義母相続」

麻実克人「兄嫁進呈・義母相続」
(フランス書院文庫、2016年4月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

愛人の子として父の家に引き取られ、素行が悪いと親戚筋に放逐されていた涼司は、義母の由季子の計らいにより5年振りに多賀家へ戻ってくる。ほどなくして父が腹上死すると、粗暴な振る舞いを見せてきた義兄の政弘が妻の綾香とともに戻ってくるという。かつて一度だけ衝動的に由季子を犯した涼司は、父の法要の合間に彼女に甘えながらも性的な関係を迫り始める。そして次の標的は綾香で…。


【登場人物】

多賀涼司
18歳。地元の名主である多賀宗隆が愛人のナースの女性に産ませた子で、6歳の時に母親が亡くなってから多賀家に引き取られたものの、素行の悪い義兄の政弘に苛められたり、彼の悪行の尻拭いをさせられたりしていた。最近まで親戚の家に放り出され厳しく育てられていたようである。大人しく痩身で悪いことを全くしそうにはないが、身内の都合で不良にし立てられている。由季子を犯してからは宗隆の目を盗んでは、不適切な関係を続けていた。

多賀由季子
40歳。多賀家の当主だった宗隆の妻だが、夫が未成年女性との情事の最中に腹上死してしまう。義父母が実の息子である政弘に甘く、涼司に様々な罪を着せてきたことに罪悪感を抱き、性的な関係を拒めずにいた。涼司が13歳の時に一度だけ犯されたことがあったものの、政弘の身代わりとなり実家から放逐されていた涼司を呼び戻したのも由季子である。

多賀綾香
23歳。同い年で多賀家の長男でもある政弘と結婚している。豪放磊落、悪く言えば大雑把だが人を惹き付ける能力に長けていた政弘に惹かれ、当初は彼のついた嘘を信じ込み涼司と距離を置いていたが、夫の素性を知ることになり…。多賀家の近くにあるマンションの一室で暮らしていたが、政弘が社長に就くのをきっかけに邸宅に移ることに。フードコーディネーターの仕事に就いているらしい。


【展開】

宗隆の死因が腹上死ということもあり多賀工業の社長の葬儀にしては質素なものとなったが、専務である叔父の推薦もあって政弘が後を継ぐことになる。多賀家の所有する二束三文同然の土地を涼司が相続し、その土地にショッピングモールを建てる再開発事業を計画しており、政弘が指揮を採り実績を作ることで社内の反対派を抑え込む算段らしいのだが…。政弘と結婚した綾香は義弟の涼司を足蹴にして叱るのを見て諌めるが、とにかく夫は口汚く罵るだけで涼司を庇い謝ることしか出来ない。
そんな政弘夫妻がほどなくして自宅に戻る頃となり、涼司は義兄に自分の部屋だと命じられた物置部屋へ由季子を連れてキスを迫ると、手でぺニスを扱かせ射精するまで奉仕を要求する。政弘が実家に戻るまであと二日と迫ったその晩涼司は由季子の寝室を訪ね、昼間と同じように手扱きを求め精液を嚥下させるが、頑なに性交を拒まれ縄を取り出すと後ろ手に縛ってしまう。バックにして由季子を犯しているとタイミング良く政弘から電話が入るが、スマホのスピーカーから聞こえる声は涼司の悪口ばかりで、特に綾香までも自分を毛嫌いしていると知り憤怒に駆られながら腰を早め中出ししてしまう。

こうして毎晩涼司に犯され後ろの穴も少しずつ解されていく生活も十日が経ち、さすがに荒淫続きで由季子も疲れが溜まり寝過ごして毎朝恒例のごっくんが出来ず、そのお仕置きだと政弘や綾香のいないキッチンでバックにされ犯される。お掃除フェラをさせている間に兄夫妻がリビングにやって来るが、由季子の紅潮した様子に綾香はまさか二人がと疑念を抱き始める。毎夜涼司の部屋の電気が遅くまで点いていたのは…と、綾香は真相を確かめようと部屋の前まで来て襖の隙間から覗くと、ちょうど涼司が由季子を縛り付けて浣腸液を注入するところであった。決して由季子が嫌がっているようにも見えず、綾香はそっと立ち去るが近親相姦には違いないと高ぶってしまい寝室で夫が隣で眠るなか秘所を指で慰める。

その頃涼司は綾香が覗き見しているのは百も承知で立ち去ったのを知ると、由季子をトイレに連れていきイラマチオさせながら洋式便座で排泄するのを見守り、パイズリを強要して美貌に白濁を浴びせる。そして身体を清めると由季子の寝室で後ろの処女を奪いたいと所望するが、由季子としては涼司が綾香に獣欲を向けさせないために望まれる女を精一杯演じるしかなく、正常位でアナルセックスを受け入れる。そして腸内へ四度の放出が終わった後で、涼司が相続した土地の譲渡契約書になかなか署名しないのは政弘の再開発事業を妨害するためだと知り、我が子可愛さにしたことが裏目に出てしまった浅はかさを恥じながら新たな胤液を注がれる。

政弘の西日本出張を迎えた朝由季子の部屋から出て来た涼司を見た綾香は少年が情事を隠そうともせず、早く契約書にサインしろと迫る夫に対しても挑発的な態度に出始めたのを見て底知れぬ恐怖を抱き、出張に同伴したいと求めるも頑なに拒まれてしまう。政弘がいないだけに涼司のわがままぶりは増長する一方で、大雨の降る晩で雷鳴が怖いから由季子に一緒に寝て欲しいと頼み何とか相姦の邪魔をしようとするが、ふと目を覚ますと自らも拘束されている脇で由季子が二穴責めにされているのを目の当たりにする。確かに縄で縛られた由季子は美しい、けれど失神するほど犯されているのだから助けなくてはと決意し、綾香は一度だけの条件で身代わりを受け入れてしまう。

灯りの点いた寝室で涼司の愛撫を受け、夫を遥かに凌駕するほどの巨根に貫かれているうちに、綾香はよく見れば涼司は端正な顔立ちに優しさも垣間見えるとつい政弘と比較し始める。夫が手掛ける再開発事業の土地は涼司が相続しており、その土地を第三者に売ろうとしていると聞き、綾香はすがる思いで中出しを了承してしまう。そして休むことなく涼司は由季子にぺニスを突き立てるが、いつしか由季子が迫ってきてレズキスや乳房への愛撫を仕掛けられながら、実の母だからこそ知る政弘の悪行を次々と聞かされる。涼司が義兄の犠牲になっていただけに留まらず、叔父である専務からのメールで政弘が友人と浮気している写真を見せられ、綾香は土地は好きなようにして下さいと告げ二度目の膣内射精を求めるのであった。





「息子にだけは知られたくないの」
(初出・「友達の美母と高校生 息子にだけは知られたくないの」より改題)

※「【甘い約束】熟女からの招待状」(フランス書院文庫、2006年2月)より

作品紹介(公式ホームページ)




※本作の終盤に改題されたこの短編作品が収録されています。


【あらすじ】

高校2年生の息子を持つ依子は、今日も息子と一緒に帰宅した同級生の昇一を家に迎え入れるが、息子が部屋の片付けをしている間に口唇奉仕を求められる。きっかけは1ヵ月前に引っ越しの手伝いに来た昇一に玩具で慰めていると知られたことで、あの日も予備校から帰って来た息子が部屋にいるのに、前だけでなく後ろも犯されてしまった。そして今日もリビングでテレビを観ている息子の目を盗み、キッチンで立ちバックにされ昇一に犯される…。






【レビュー】

約250ページ強のメインの作品『兄嫁進呈・義母相続』に、終盤の残り2割に当たる部分では過去の短編作品を再録しパッケージ化したというのが本作品の概要である。順序は逆になるが短編作品は2006年という時代だけに、昇一が使っているのが「カメラ付き携帯」というのは時代を感じさせる。

本編に当たる『兄嫁進呈・義母相続』の方は、麻実作品の主人公らしくあまり幸せとは言えない環境で、どれだけ素行が悪くてもやはり腹を痛めた我が子(政弘)の方が可愛いという由季子の本音が垣間見えてくる。中途半端に愛人の子である涼司へも優しくしていただけに、却って償いを求められる皮肉な結果となっているように思える。中盤からは涼司のされるがままとは言え、それでも綾香だけは巻き込むまいと抵抗こそすれど、終盤では一緒に受け入れてあげてという流れではある。

綾香の方は夫から涼司に付いてあれこれ吹聴され警戒するものの、縛られた脇で由季子が犯されているのを見るうちに自分も発情してしまい、あっという間に陥落していくまでの心境はまあまあ良かったように思う。やはりなかなか思うように筆が進まなかったのか、終盤のまとめ方はやや駆け足気味でもあり、麻実作品として見ればもう少し掘り下げた描写が欲しかったとは感じる。Amazonでのレビューだと本作の構成に不満だとして全体的な評価は低く、個人的にはメイン部分に関しての評価ならば星4つ。いかにも取って着けた感のする構成に関しては確かに賛同はするが、それでも星1つに下げるほどではない。ただそのレビューに少なからず賛同する数があるということから、もう少し時間を掛けた完成品に至るまで待っても良かったのかもしれない。



本作の刊行から25ヵ月振りに麻実克人さんの新作が刊行されることとなりました。

『後妻狩り 父の新しい奥さんは僕の奴隷』




「もう終わりにして」「義母さんだってしたいんだろ」
ベッドに押し倒され、ショーツを引き毟られるゆう子。
夫の不在で義理の息子と二人きりになった家。
禁断の一線を越えた夜から母子の運命は狂っていく。
夫婦の寝室で、浴室で、リビングで、時と場所を選ばず
肉体を求められるうち、32歳の理性は壊れていき……


※リンク先及びあらすじは「本が好き!ラボ」近刊情報より引用

関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
管理人のTwitter