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弓月誠「僕の新婚生活【妻の母、妻の姉と】」

弓月誠「僕の新婚生活【妻の母、妻の姉と】」
(フランス書院文庫、2018年4月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

旧華族という南川家の次女・由起乃と結婚した祐一だが、旧家に伝わる「しきたり」により暫く南川家で同居する上に、義母に当たる華子と性的な関係を結び続けなくてはならなくなった。当初は子孫繁栄を目的とした儀式のつもりで他意は無かったはずの華子だが、祐一が巨根で連続射精を厭わないほどの絶倫と知って、儀式と偽って独り占めしたいほどの誘惑に駆られていくが…。


【登場人物】

菅野祐一
22歳。妻の由起乃と清い交際の末に結婚したが、旧華族という南川家の「しきたり」に倣い、義母である華子の手解きを受けることになる。人並み外れた巨根と連続射精が出来るタフさはあるが、感じやすく堪え性が無いのが弱点らしい。

南川華子
40代らしいが年齢は定かでない。旧華族の南川家のひとり娘で婿を取ったが、残念ながら男児は産まれぬまま夫は亡くなっており、以降再婚はせずに男性経験のないままでいる。亡き夫が白人系の血を引いているせいか、娘二人が巨乳なのに反し自らは控えめなところがコンプレックスのようである。

南川美佐江
28歳。華子の長女で由起乃の姉。一度結婚はしているが性格の不一致もあって出戻りしている。性的なことに免疫がないらしく前の夫とも関係を結ばぬままだったので、現在も処女である。由起乃と同じく100cmに迫るほどの巨乳だが、美佐江の方が若干大きいらしい。

菅野由起乃
24歳。華子の次女で美佐江の妹。やはり性的なことにはあまり詳しくないようで、しかも「しきたり」を守ったせいか夫の祐一とも婚前交渉をしたことが無い。とは言え姉に比べると性に興味はあるようで、華子に教えられてあっという間にテクニックを上達させていく。


【展開】

結婚式を終えて南川家で暫く同居生活を送ることになった祐一は、既に妻から「しきたり」の話こそ聞いていたが、華子だけではなく美佐江まで同席しての手解きとなると緊張は隠せない。勃起を晒すと美佐江がもう堪忍と立ち去ってしまうが手解きは続けられ、華子の唾まで使っての手扱きに再三焦らされた末に激しく射精し、まだまだとばかりに数分も置かずに連続絶頂させられる。それを見ていた由起乃も自分もしたいと告げやはり手扱き責めで飛沫を顔面に浴びるが、流石に初交合の儀式だけは立ち去らざるを得ず、華子は娘に謝罪しながらも本音は自分もしたくてしょうがないのである。表面的には儀式のつもりで騎乗位でぺニスを受け入れると、その逞しさに女として芽吹き始め、フィニッシュは正常位に変えさせて中出しを許してしまう。

華子との初夜から10日あまりが経ち、毎日のようにしきたりの儀式用の寝室で祐一は華子と交わっていたが、初めの二回は早すぎるけどそれからの上達ぶりを認められて由紀乃を呼ぶことに。華子は由起乃の手扱きや口唇奉仕を見て儀式を口実に若い二人をお預け状態にしたことを悔いるが、その一方で夫婦で子づくりとなれば自らはお役御免となると不安を抱き、一緒に寝室に招いていた美佐江に側へ来るよう呼び付ける。またも妻とのセックスをお預けされたものの、美佐江も女にするということ自体に祐一が反対する訳もなく、彼女の巨乳に挟まれて盛大に射精する。そして母娘を交えて巴の字になり相互愛撫に浸ると、祐一は女性たちの求めに応じて手でぺニスを扱き顔面に精を浴びせてしまう。

しかし華子としてはしきたりに拘って二人の娘を女にさせない訳にもいかず、まだ由起乃や美佐江も性交の時の母親の女の顔を見ては祐一から引き離す訳にもいかないと悩み始める。解決案が浮かばぬまま迎えた儀式の最終夜、特大のベッドが新調されて始めに華子が手で出させると、次は娘二人が交替してのシックスナインで果ててしまいそうになる。由起乃とようやくセックス出来た祐一は持続力が付いたせいで正常位だけではイケずに、バックにして腰を突き上げて中出しする。気絶した由起乃が休んでいる間に美佐江の処女も奪うが、由起乃が目覚めて女体にちょっかいを出し始めて締まりがきつくなり射精してしまう。それを見守っていた華子がひとり遊びを始めたのを見るや娘たちは祐一に抱いてあげてと求め、激しく絡み合う二人を見ながら興奮し、フィニッシュは母も加わり激しい顔射を受ける。

本来のしきたりの儀式はここで終わるはずだが、朝の寝室から夕方の外出先でも周囲の目も憚らずに奉仕する由起乃のテクニックは上達しつつある。一方美佐江も祐一をフィットネスに誘い華子も同伴し、相変わらずしきたりと称していやらしいことを続けている。最早由起乃だけの旦那様では無くなった筈なのに、しきたりに縛られて誰もが本音を言えぬまま淫らな日々は過ぎていく。そんなある日華子に大部屋へ呼び出され、全員が祐一の妻になることを提案されるが、勿論祐一が反対する理由など全く無い。

こうして始まった新生活とは言え二週間の禁欲を過ぎたある晩、祐一の元へウェディングドレスさながらに着飾った三人の嫁が現れるが、今までと違うのはご主人様として命令して下さいと求められたことである。ぎこちないながらも三人に命令し口唇奉仕で呆気なく果てた祐一は、華子から子づくりを求められ更には後ろの処女ももらって欲しいと迫られ、いつかは由起乃や美佐江の初めてももらうつもりで連続射精する。未だに果てぬ祐一の性欲に、南川家の乱れた夜は終わることを知らず繰り返し交わるのであった。


【レビュー】

弓月誠作品も31作品目となるが、実は既婚者主人公を登場させるのは初めてである。と言っても妻の【由起乃】(24歳)も22歳の主人公もセックス未経験者で、しかも妻の姉【美佐江】(28歳)も結婚歴はあるものの強い羞恥の前に夫婦の営みすらしていないので、指南役として姉妹の母親である【華子】(40代だが年齢不詳)が登場する。フランス書院文庫では地域の「しきたり」として初夜を迎えた婿の機能を確かめるべく妻の母が混浴するという誘惑作品があったが、こちらは由緒ある旧家の「しきたり」として義母が婿との性生活を送らねばならないという超設定である。

とは言え没落しつつある家だけに「しきたり」に拘りを持つのは華子自身の性欲を満たすためという側面が強く、生娘の娘たちを前に婿の機能をチェックするという展開が前半の大きな流れである。弓月誠作品と言えば皆が巨乳ヒロインで乳戯を交えた描写がふんだんに用いられるのだが、この華子はそこまでの巨乳ではなく、手や口やアソコまでも駆使して徹底的に主人公の精を搾り取っていく。彼女の期待した以上に立派でタフネスというのは弓月作品お馴染みの設定だが、映像作品の『10回射精しても…』というシリーズさながらに、早射ちで連続射精出来る主人公もかなりの超設定である。しかも主人公も華子も見届ける娘二人も淫語を遠慮なく発するので、読み手としては序盤からのフルスロットルぶりに付いていくのがやっとである。

何度も母と主人公が盛りまくっているのを見させられていた娘二人も次第に性戯に参加し、初めてを捧げることが出来るのは中盤に入ってからである。本妻であるはずの由起乃とその姉の美佐江もほぼ同じくらい主人公に愛され、姉妹揃っての巨乳なだけに乳間性交を交えて何度も白濁を盛大に浴びる訳だが、物語としては初めから無きに等しくどこを取っても主人公の早射ちばかりが目につく。そんな状況だけに「しきたり」など形だけに過ぎなくなり、華子の提案で全員妻として愛してもらうのが終盤である。勿論これはハーレムと言って良く、これまで弓月作品が堅持していた「最後は一人だけ」路線からの転換と言えるだろう。

…とここまで述べてきたが、作者の試行錯誤の上に続いてきたこのポルノに偏ったコメディ路線も、そろそろ一考の余地があるのかもしれない。仮に次の作品でヒロインを二人に減らそうと四人に増やそうと、同じことの繰り返しでは「エロ満載でもここまで来るとエロくない」からである。例えるならば糖分の高い究極のイチゴを探して来て砂糖をまぶし練乳に浸しても、これ以上甘く感じさせることは出来ないのと似ているのかもしれない。味わう側としては塩気のあるものを間に挟むか、糖分の引き算をしてもらえないと麻痺した感覚では甘さの違いは感じられないからである。






デビューから14年目で31作品目となりましたが、ここ最近の著作からある程度弓月誠作品の方向性は分かってはいるつもりだったけれども、本作は予想を遥かに越えたレベルで読了するまでに時間が掛かりました。300ページちょっとの分量のうち、情交にまつわる描写は大体8割超であり、しかも淫語がバンバン並ぶだけに正直読み終わってからの疲労を感じました。…刺激(=エロさ)もあるレベルを超えてしまうと刺激と感じなくなるようで、中盤で主人公の妻の由起乃が姉の美佐江とともに破瓜を迎えた辺りで、まだ先があるのと一旦中断してしまったくらいです。

これだけのキャリアをお持ちですと、例えば童貞少年に義母と担任教師と叔母といった具合で守りに入る方もいらっしゃるとは思いますが、弓月氏の更にエロ濃度を上げて来ようとする姿勢には評価が必要だと思います。しきたりを口実に娘の婿の一物を欲しがる華子や、処女な割に淫語炸裂な姉妹もともに面白いキャラクター性です。しかし管理人としては今までですらエロいのに、更に濃度を高くされてももう追い付けないように感じました。足し算ばかりでなく、行間から後は読者に考えを委ねさせるような引き算も欲しいなというところです。

一度はAmazonレビューで星2つで出しましたが、何をもって2つなのかを決められずにいて、考えても分からないのならばと取り下げることとしました。フランス書院文庫は純文学でも恋愛小説でもない、ポルノなんだという主張を以前公式サイトで拝見したように思います。それならば本作はポルノという方向性としては正しいのかもしれません。「…なんかよく分からないけど、エロかった」と評価するならば2つは不適切なんだと思います。歳のせいにはしたくないのですが、もし20代、30代の読者さんならばどういった感想を持たれるのでしょうか?ちょっと気になるところです。
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tag : 社会人主人公 童貞 熟女(40代) 処女 母娘丼

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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