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絹田青児「みだらな肉筆ー誘惑の色彩ー」

絹田青児「みだらな肉筆ー誘惑の色彩ー」
(竹書房ラブロマン文庫、2012年12月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





フランス書院eブックス版
(2017年5月発売、表紙イラスト:村山潤一)

みだらな肉筆 誘惑の色彩 (フランス書院eブックス)
絹田 青児(綺羅光)
フランス書院
2017-09-21



蕩ける入社面接が、駿太の獣性を暴走させた!
潤んだ膣襞で硬直を甘美に締め付ける、
肉感的な美熟女総務・亜也子の女膣を堪能し、
茎胴をしごきつつ舌腹を裏筋へねばっこく沿わせる、
上流夫人・佑里の絶品口唇愛撫を味わい、
青狼の標的は、32歳の美人社長・智景へ……


綺羅光が絹田青児名義で紡いだハーレムロマン!

フランス書院公式ホームページより引用)




【あらすじ】

元アナウンサーで画家に転向した智景の描く茜富士に惹かれ、上京した駿太は彼女が経営する会社に就職したが、営業成績はイマイチパッとせずに伸び悩む。実は採用時に面接してくれた亜也子が智景の手掛けた絵を前にして淫らになってしまい、駿太は無自覚なまま彼女に誘われてメロメロにした経緯があり、どうやら絵から放たれるパワーの加護を受けていると知る。ならばと亜也子の友人である祐里に絵の売り込みを図ったところ、彼女も催淫状態に陥ったようで…。


【登場人物】

町山駿太
26歳。中国地方の三流大学を出てディスカウントストアーに就職したが嫌気が差し一年半で辞め、コンビニと居酒屋のアルバイトをかけもちしていた。智景の絵画などの販売や講演活動などのマネージメントを行う会社の営業社員に応募したが、本来は一次選考で落とされるはずが手違いで面接まで進んでしまう。これといった取り柄もなく、面長で浅黒くとてもイケメンとは呼べないが、楽天的な性格で智景の絵を誰よりも理解しているという自負だけはある。

小田亜也子
30歳。駿太の勤め先である「ツシマニーク」の総務部長で、歳の近い智景とは友人として接している。男っぽくてさばさばした性格で、レイアードの入ったショートヘアーは軽めの茶髪で清潔感に溢れている、身長155cmと小柄な割には、バスト90cmを超えるFカップとグラマラスな肢体の凜々しい美女。

東山祐里
35歳。フランス在住で一回り以上年上の夫はレストランを経営している。亜也子の友人でアートに興味を示すが、智景の絵には理解を示していない。自由奔放でわがままな令夫人という印象で、背中まで届く長い黒髪に華やかな容貌の背が高くてスタイルがいい美女。

津島智景
32歳。かつて民放の花形アナウンサーだった。結婚を機に26歳で引退したが翌年に離婚し、独身に戻ってからは画家に転身を遂げている。肩にかかる長さの黒髪をサイドパーツにし、もの静かにふるまい相手への思いやりも決して忘れない心優しさの持ち主。亜也子が言うのには、芸術家らしく普段とは全く違う一面も持ち合わせているらしい。


【展開】

仕事を辞め就職活動中の駿太は智景の描く茜富士に惹かれて彼女の経営する会社の営業マンの採用に応募したが、二次選考で面接に訪れると総務部長の亜也子が応対し手違いだったから帰ってくれと慇懃な対応を取られてしまう。何とか面接だけでもと無理を言った甲斐もあって応接室に通されるが、明らかに亜也子の態度は冷たく何とか熱意だけでもとアピールしているうちに、どうも彼女の様子が妖しくなり採用するよう根回しするから抱いてと迫られる。思わぬ僥倖に駿太は喜び彼女を抱いたものの、智景の描いた15号サイズの茜富士が立体的に見えてならず、亜也子もそれに引き込まれるように誘惑してきたのではないかと疑問を拭えない。

いざ働き始めたものの同期で元ホストのチャラ男とは営業成績で差を付けられ、社内でもあからさまに冷遇され始めているのが丸分かりで、自分を推してくれた亜也子からも発破を掛けられる。そこで駿太は亜也子との経緯を思い出し、友人でセレブの祐里と商談させてもらえないかと懇願し彼女を応接室に招くが、やはり予想通りすげない態度で時間の無駄だと退出しようとする。その高慢さに駿太は立ち去ろうとする祐里に思わず念気を送るつもりで睨むと、彼女も茜富士の絵に引き込まれたようになり即決で買ってあげると返され嬉しさを隠せない。

15号サイズの大作は本来幹部クラスしか扱えないものらしく、駿太は特別に祐里の部屋に直接届けに伺ったものの、どうやら彼女は駿太自身にも興味がある様子。汚れたペニスの臭いが良いのと実は意外な趣味の持ち主らしく、祐里は肉棒や玉袋だけでなくアニリングスまでした末に白濁を嚥下してくれる。今度は私の番と奉仕を求められるが、夫の趣味で無毛にしている上にピアッシングしている秘所を見られるのは恥ずかしいようである。それでも正常位で繋がると駿太の巨根が堪らないとあられもない声をあげ、フィニッシュは対面座位にされ絶頂に至ってしまう。

祐里の紹介で別の老婦人にも15号サイズを売ることが出来て駿太の立場は一気に逆転したものの、亜也子は駿太が彼女を抱いたこと自体は黙認したとは言え、祐里の趣味を知るだけに精液を呑んでもらったのねと思わぬところで嫉妬を剥き出しにしてくる。そんな亜也子を可愛いと思いつつ、彼女が高校時代の制服をクローゼットに大事にしまっているのを見て、JKコスプレエッチをしませんかと提案する。彼女も何だかんだ言いながらも興味はあるようでそれならばと高校時代の憧れの男教師に扮してとねだってきて、それが思わぬ効果をもたらしたようで後ろ手に縛られた亜也子をバックにして犯すと、激しく乱れてエクスタシーに達したようである。

駿太の活躍を耳にして社長の智景から会いたいと声が掛かり、駿太は展覧会が開かれている京都に向かうと、女子アナ時代の面影の残る彼女との初対面で思わず緊張してしまう。大作を扱っても良いと許可を得られたが、ホテルのバーで飲んでいる内に気を失ったらしく、駿太が目を覚ますと全裸で拘束されていて驚きを隠せない。しかも智景は蝙蝠マスクを着けた姿で現れ、まるでSMプレイの女王様さながらに駿太をいたぶり始める。どうやら智景は過去に初老の画商と一時期男女の関係にあったらしく、亜也子の助言もあり縁を切ったものの、駿太をスパイとして送り込んだと勘違いしている様子。とんだ言い掛かりを付けられ駿太は抗うが、智景は白状しないと乱暴されたって警察に突き出すと聞く耳を持たず、駿太は開き直って快感に身を委ねると何と智景がペニスを咥え飲精してしまう。

どうやら駿太の色気にほだされたようで智景は拘束を解くと、自らがカーネリアンというパワーストーンに魅了される体質であり、茜富士に使われる顔料にもそれが含まれていること、それは画商の企みによって陶酔し性的な関係を持っていたことを告白する。駿太に逢って彼が黒瑠璃の魔力を持つ者と知り、それで画商が腹いせにスパイを送り込んだと勘違いしたようで、睡眠薬を仕込んで部屋に連れて来たようである。黒瑠璃は茜富士の絵画にワンポイントとして描かれている黒雲に使われており、駿太が立体的な絵に見えると言ったのはその力が働いたせいで、女性たちへの催淫効果に繋がったらしい。とにかくスパイの容疑は誤解だと分かり、土下座して謝る智景に駿太はとんでもないと返すと、お詫びを求めるならばと後ろ手に拘束すると恋人さながらに甘えつつも、言葉責めにして彼女の痴情を煽り続け中出しする。

そして入社3ヵ月間の試用期間が過ぎ晴れて駿太は営業二課の主任となったが、目下の悩みは亜也子と智景と二股のつもりはないものの、お互いにきちんと話をしていないのでいつ発覚するかであった。そして十月に入り智景の新作発表会の前夜に駿太は智景から今夜はSの気分と誘われホテルに向かうと、予想した通り全裸にさせられ後ろ手に拘束されるが、どうやら亜也子との二股に気付いた様子。しかも亜也子まで加わり厳しく詰問されると、駿太は一人だけと求めるならば会社を辞めますと謝罪するが、二人は薬が効きすぎたようだと笑い端から許すつもりでいたらしい。美女たちが交替してのパイズリですっかり焦らされた駿太は、二人の口唇奉仕で喘ぎ激しく射精してしまう。そして発表会が終わった夜、駿太と智景は力を与えてくれる茜富士の作品に囲まれ、獣の体位で激しく愛を交わすのであった。


【レビュー】

絹田青児名義での第四作目はそれまでに増してコメディタッチで、田舎の青年の上京サクセスストーリーを描いている。綺羅光氏の暴虐作品(今は凌辱と表立って言いにくいようで、暴虐が代わりに使われるようになった印象)自体管理人はあまり読んだことがないが、主人公がMっ気たっぷりにいたぶられたり、逆にサドっ気を見せてヒロインをヒイヒイ言わせたりと何となく「らしさ」は感じられる作品である。

亜也子とJKコスプレエッチをする際に主人公が一物を「ジュニア」と呼ぶところは90年代の言い回しで時代性を感じさせる部分だが、これはこれで面白いと思った描写である。初めはツンツンしていた亜也子が惚れてしまい、成績の伸び悩む主人公に私の立場もあるのだからと叱咤激励し、でもすることはきちんとする辺りは可愛らしいと感じさせた。智景もパワーストーンに魅了される特殊性癖の持ち主で、女子アナ時代には巨乳なだけと見られたくないからとサラシを胸に巻いていたと告白させられる辺り、亜也子と負けず劣らず可愛らしいヒロインである。一度きりの登場とはいえ高慢な祐里もまた意外なところで恥じらいを見せるなど、本作の美女たちはいずれも魅力的であり、やはりベテランらしい丁寧な書き方に大満足の誘惑作品だったと思う。

仮に本作を綺羅光名義で書き直したとしたら智景と結ばれた後に、主人公の部下である同期社員に裏切られ、画商も出て来ての調教描写になったのかもしれない。個人的には一つの誘惑作品として仕上がったものを(書いたご本人に)手折られるというのはなかなか受け入れがたく、だからこそフランス書院eブックス化ではそのままの形にしたのかもしれない。機会があればまた別のお名前で誘惑作品を書いて欲しいと願うところである。


DSKさんと愛好家Sさんのブログにて本作を紹介されています。

2012/12/3 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。やる気と行動力はあるが、空回りしがちな青年の町山駿太。彼は憧れの女流画家・遠山智景の会社を志望するが不採用になりかける。ところがなぜか美人部長の小田亜也子は彼にメロメロに魅了されてしまい、駿太に抱かれて奇跡的に採用が決まってしまうのだった。駿太自身にも理由の分からない、瞬時に女を骨抜きにしてしまうパワ...
みだらな肉筆-誘惑の色彩(著:絹田青児、竹書房ラブロマン文庫)

き4-4『みだらな肉筆 -誘惑の色彩-』絹田青児、竹書房/竹書房ラブロマン文庫、2012/12 発売●あらすじ取り柄は何もないが意欲だけはある男が、入社面接時には美人総務部長と、営業時には紹介された美人妻と、なぜか女社長の描いた絵の力で肉体関係になれ、遂には秘密の鍵を握る憧れの女社長と対面の時がやって来る。●登場人物【町山駿太】26歳。三流以下の××大学を出て二部上場企業に就職したが、嫌気がさして一年半で辞め、現在...
き4-4『みだらな肉筆 -誘惑の色彩-』






2018年の始動となる綺羅光作品はイマドキのタイトルでライトな印象を与えますが、暴虐作品のベテランなだけに徹底的に二人のヒロインが調教されていく有り様をねっとりと描いていくのだろうと思います。

綺羅光『インテリ眼鏡美女、堕ちる 香里と美月』




「香里先生が隠しているマゾ性を暴いてあげるよ」
ベッドに縛り付けた女家庭教師を見下ろす真也。
きつい物言いで叱り、男を見下してきた25歳を、
裸に剥き、乳房を揉みしだき、肉茎をえぐり込む。
知的な分だけ感度も高く、理性を裏切る肉体。
香里を慕う女子大生までが悪魔の毒牙にかかり……

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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