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日向弓弦「シングル母娘と僕ーふたりであいしてー」

日向弓弦「シングル母娘と僕ーふたりであいしてー」
(フランス書院文庫、2018年3月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

虫歯の治療をきっかけに歯科衛生士の奈摘と親しい仲となった真佐人だったが、一目惚れ同然で告白しようとすると、それを遮るかのように娘の映里香に会って欲しいと求められる。母を想う映里香も好きになった人なんだからと納得し純潔を捧げるが、真佐人は映里香のことも好きになり始めてしまう。しかし奈摘が娘のために身を退こうとしているのを知り…。


【登場人物】

三滝真佐人
20歳の浪人生で両親と一緒に暮らしている。地元のネット掲示板で映里香に勧められ、満仲家が経営するクリニックを訪ね奈摘と親しくなった。後に映里香を紹介され英語の家庭教師になり、彼女とも親しくなっていく。奈摘と会った時にはまだ女性経験はなかった。

満仲奈摘
36歳。歯科衛生士で実家が経営するデンタルクリニックで働いている。かつて付き合った男性との間に映里香をもうけたが、結婚には至らずにシングルマザーを選ぶことに。ブラウンにカラーリングされ肩まで伸ばした髪型と、親しみのある話し方が年齢よりも若く見せている。巨乳。

満仲映里香
10代後半?奈摘のひとり娘で母親と二人で暮らしているが、進路のことで口喧嘩になりそれ以来あまり外には出ずに、半引きこもりの状況にある。家庭教師として紹介された真佐人に対しても当初はつれない態度を見せていたが、母が愛した人と承知の上で抱かれることを求める。母親に似ず慎ましやかなバストにコンプレックスを抱く処女。


【展開】

ネット掲示板を見て満仲クリニックを訪ね虫歯の治療を始めた真佐人は、担当になった奈摘と親しくなり豊満な乳房に見とれていてうっかり口ゆすぎの水をズボンにこぼしてしまう。真佐人のうぶな反応に好感を抱いていた奈摘はすっきりさせてあげると手で射精に導いてあげるが、あまりの早さに可愛いと思う気持ちが止められずにデートに誘うと、食事を済ませてからデートスポットの公園の駐車場に車を走らせる。暗がりの中で真佐人に身体を求められすっかりその気の奈摘は助手席で対面座位で交わるが、不馴れな童貞だけに立て続けに射精してしまい、三度目はダッシュボードに手を付いて背面座位となり真佐人の射精に合わせて絶頂を迎える。

行為を終えて告白しようとする真佐人を遮るかのように、奈摘は映里香のひきこもりの話を切り出し、まずは話し相手で構わないからと会って欲しいと依頼する。一応は了承を取っているとは言え真佐人が合鍵を使って満仲家に入ると、映里香はヘッドホンを着けていて真佐人に気付いても邪魔者扱いを受けるだけである。仕方ないとリビングのソファーで居眠りを始めた頃に漸く映里香が部屋から出て来るが、真佐人の股間が大きく膨らんでいるのを見て興味を抱くと、ちょうど真佐人が目覚めたようで母が愛した人だからと納得し抱いて欲しいと求める。母が筆下ろしをした男に処女を捧げるという倒錯した想いに駆られたのもあり、映里香は初めての性交で真佐人と同時絶頂を迎えるのであった。

その後帰宅した奈摘は二人が上手くいったことに安堵し真佐人の部屋まで車で送っていくが、元は自分が仕組んだとはいえ嫉妬に駆られ思わず「(映里香と)寝た?」と問い質してしまう。真佐人も映里香を押し付けて自分は身を退くのではと恐れ公園の駐車場に向かってと口にするが、週末のデートスポットなだけに駐車場は人目に付きやすい場所しか空いていない。奈摘の男性遍歴の妄想に駆られ強気に出た真佐人は奈摘に立ちバックでの交わりを求め、周囲から見られそうだという倒錯に浸り激しく腰を遣い愛の告白を果たす。

映里香のことも好きになりつつあった真佐人は数日後両親が不在の日に家に呼び寄せようと連絡し、娘からそれを聞いた奈摘は外出するだけでも前進だと喜びを隠せずにいた。準備万端で真佐人の家を訪ねたものの、映里香はせっかちなことにエッチを求められ、真佐人のねちっこい愛撫に感じて潮を吹くほどに感じてしまう。そして真佐人から「三人で」愛し合うと聞かされ、母娘で真佐人を愛することとどう違うの?と疑問を抱きつつもそれを受け入れる。更に裸エプロンが決め手となり真佐人に素股されたり、ガンガン突き上げられりしてヘトヘトになるまでセックスに溺れ一泊することを約束するのであった。

翌夕映里香がまだ帰宅していないことに奈摘は若い二人が上手く行っていると安堵の表情を浮かべるが、二人が帰宅し物分かりの良い母親を演じようとすると、真佐人から「三人で」と聞かされ建前を押し通すことが出来ずに受け入れてしまう。奈摘は寝室で映里香の見守る前で情交に及び、映里香もまた真佐人に貫かれて絶頂を迎えるが、流石に青年も疲労したようで今度は母娘で奉仕して復活させる。これだけしてもまだどっちを選ぶの?と迫られて真佐人は降参するが、奈摘が映里香と重ね餅状態で誘うと二人の秘穴に交互に出し入れし、フィニッシュは貝合わせとなった隙間にぺニスを挿入し長い夜のピークを迎えていく。

数ヵ月後奈摘に呼び出され真佐人がクリニックに向かうと、歯科衛生士の母の服を着た映里香と母娘揃って待っていた。今日は満仲家に挨拶に伺う日で、二人は真佐人の緊張を解そうとしてくれるようである。進路を決めた真佐人と新たな夢を見付けた娘を見て、奈摘も嬉しそうにコスプレ奉仕に参加するのであった。


【レビュー】

2018年で二人目のデビューとなるフランス書院文庫の新人さんで、第19回フランス書院文庫官能大賞の特別賞を受賞した作品をブラッシュアップさせたものが本作である。20歳の浪人生の主人公がクリニックで歯科衛生士の【奈摘】(36歳)の治療を受けたのをきっかけに親しい仲となり、筆下ろしをしてもらうのだが恋心を伝えようとするといつも巧みにかわされてしまう。彼女にはひとり娘の【映里香】(10代後半?)がおり、進路を巡って起こったすれ違いが高じてひきこもり状態となっている。自分より歳の近い娘こそ主人公に相応しいと考える奈摘はシングルマザーで、自らも青年に溺れていきたいという気持ちと娘を想う愛情との狭間で悩むことになる。

一方の映里香も母を想う気持ちがこじれてのひきこもりで、主人公に触れて母が好きになった人と承知の上で抱かれることを求めるのだが、同じ男を好きになってしまった者同士のドロドロ感を敢えて出さないのがこの作家の持ち味と言えるのかもしれない。フランス書院文庫らしい熟女像からはやや外れた口語調主体の奈摘と、割切感の強い映里香という母娘ヒロインの組み合わせは重すぎずに軽妙とも言えるものであり、スッキリとした読後感を抱いたのはちょっと意外であった。

官能面としては序盤の奈摘から映里香を経て、比較的早めに母娘丼という流れで一つ一つが濃厚であり申し分ない出来だと言える。また一人楽しみな誘惑系作家さんの誕生で、非常に喜ばしいことである。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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