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美野晶「人妻恋慕ー魅惑のフルコースー」

美野晶「人妻恋慕ー魅惑のフルコースー」
(竹書房ラブロマン文庫、2009年8月、表紙イラスト:藤井祐二)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

※リンク先は新装版の方です。





同・新装版
(竹書房ラブロマン文庫、2018年2月、表紙イラスト:大柴宗平)





【あらすじ】

叔父の頼みで経営しているレストランのウエイターのアルバイトをすることとなった友貴は、かつての憧れの人で嫁いたはずの従姉の実咲が離婚したと知って想いを再燃させる。しかしレストランで働く人妻ウエイトレスの美奈子に誘惑されたのをきっかけに、姉御肌でコックの桜、ウエイトレスで年下女子大生の鈴菜と相次いで関係を結び、ようやく実咲に告白したまでは良かったが…。


【登場人物】

朝井友貴(ゆうき)
20歳の大学生。ファミリーレストランの店長を務める叔父に頼まれ、ウエイターのアルバイトを始めることになる。従姉の実咲にほのかな想いを抱いていて結婚を機に諦めていたものの、離婚したと知って想いを再燃し始める。レストランで働くヒロインたちに何故かモテモテで次々と関係を重ねていくが…?男子校出身で童貞だが、人並み外れた巨根の持ち主。

朝井実咲
24歳で叔父の達夫のひとり娘。一度は結婚したものの夫が浮気相手を身籠らせてしまい、離婚を機に実家のレストランでウエイトレスの手伝いをしている。Gカップの巨乳。

優木美奈子
33歳の人妻。レストランでウエイトレスのアルバイトをしている。切れ長の瞳に色白で少し茶色いウェーブヘアで色気たっぷりな美人。夫婦間で互いに浮気を容認しており、子どもを作るつもりも無いので避妊薬を常用している。Iカップの熟乳。

室井桜
28歳の社員でレストランでは厨房担当。小麦色に焼けた肌に長い髪を束ね、アスリートのように引き締まった身体付き。Fカップ。ワンルームマンションに一人で暮らしている。普段は姉御肌でキビキビとしているが、性的な臭いに発情しやすく初心で、マゾ性も秘めているなどギャップが大きい。

梁村鈴菜
19歳。レストランでウエイトレスのアルバイトをしている。顎の辺りまで伸ばしたショートボブの黒髪に、黒目がちな大きな瞳をした色白美人。あるセレブ一家のひとり娘だが愛情に飢えており、近付いてくる相手も父親の財産目的だと知っているために、男に対して冷淡な態度を取り続けている。従って男性経験もない。


【展開】

友貴は叔父の依頼で二年ぶりにファミリーレストランで再び働くことになるが、憧れの従姉の実咲が一層女らしく成熟しているのを見てウットリとし、離婚したと聞いて密かに心をときめかせる。個性派揃いの店員と一通り顔合わせを済ませてから次の日より働き始めるが、忙しいランチタイムを過ぎて休憩室にいると美奈子から大胆に誘われ、友貴の巨乳好きを見抜いていたかのように乳谷を見せ付けられる。その谷間に欲情しペニスを滾らせているのを知られると、逆凌辱ばりに美奈子によって一方的な口唇奉仕で射精へ導かれてしまう。

その余韻を引きずったままバイトを終えた友貴はちょうど帰ろうとしていた美奈子に声を掛けられ車に乗せてもらうと、夫婦間で浮気は容認されていて別に友貴をどうしようと考えてもいないし、避妊薬を常用しているから気楽にと告げられてラブホテルにやって来る。シャワーを浴びるのも惜しむかのように秘所を舐めて愛撫し正常位で一発放つと、浴室に舞台を移しIカップの熟乳での奉仕を受けバッグで繋がり、フィニッシュは対面座位で密着して中に三度目の精を放つのであった。

美奈子にレクチャーを受けながら情交を重ねていく友貴はある日休憩時間に慌ただしく一戦交えると、精液の付いたティッシュをゴミ箱に捨てようとして躓き、あろうことか近くにいた桜の顔に投げてしまう。ところが桜は怒るどころかモジモジし始め、友貴は不審に思いながらバイトを終えると、桜に声を掛けられワンルームマンションに連れていかれる。実は桜は精液の臭いに発情しやすく友貴に抱いてと迫るが、実咲にこれ以上の浮気を知られることを恐れ、桜にどれだけ発情しているか見せてと告げ指だけでイカせようと考える。Gスポットを刺激され盛大に潮を吹いた桜はまるで少女のように泣き出して恥じらい、友貴もそれを目にしては理性で抑え切れずに寝室に移動し正常位で交わり中出しすると、お掃除フェラで再び発情した桜をベランダへ連れ出し立ちバックで攻め抜いてしまう。

ある日美奈子の部屋で朝まで情交に及び寝不足の友貴はいつものように鈴菜にきつく当たられていたが、突然クレーマーらしき客が怒声をあげて鈴菜が服を汚したとイチャモンを付け始める。客泣かせの無愛想で応対する鈴菜に客の怒りは更にヒートアップし、見ておられぬと友貴が仲裁に入ったものの、殴られる寸前のところで張り込んでいた警察官が恐喝の現行犯だと男を取り押さえ事なきを得る。友貴は恐怖のあまりに腰を抜かし格好悪い姿を見せたが、その日以来鈴菜の態度が軟化したようで土曜日にデートに誘われる。プライベートビーチで見せる鈴菜の笑顔に友貴は可愛いと感じ、今日だけで良いから好きになってくれませんかと告げられ、夕闇の浜辺の東屋で初性交に及んでしまう。しかしこれで店の女性と関係するのは三人目で、友貴は実咲へどう顔を合わせたら良いのかと悩むのであった。

ある日実咲の買い物の荷物持ちに付き合わされた友貴は叔父からの連絡で急遽深夜の店の清掃を頼まれ店に行くが、嫌な予感が的中し桜と二人で片付けをすることになる。仕事を終えてノーブラなのに気付いた?と桜にモーションを掛けられ、友貴はこの間と同じようにサディスティックな言葉を告げながら指戯で盛大に潮を吹かせてしまう。そして店の灯りをつけて桜の羞恥心を煽りながら立ちバックで交わり、背中に大量の精液を浴びせてフィニッシュするが、何と差し入れを持って来た鈴菜が立っていて修羅場になると覚悟する。立ち去れと怒る桜に対して鈴菜は友貴の本命は桜ではないから絶対に負けないと退く様子もなく、一緒にお掃除フェラに加わるといつしか女同士で口付けを始め、仲直りに二人で愛してもらおうと横臥した桜の上に身体を重ねる。友貴は二人の膣穴へ交互に剛直を挿入していたが、ふとした拍子に密着した姫割れに入ってしまい、二つの陰核と亀頭が擦れ合う快感に腰を早め大量射精する。しかしこれ以上絡まれるのはゴメンだと、絶頂の余韻に浸る二人を残し逃げ出してしまう。

店の女性たちの誘惑攻勢から逃げ回り結局美奈子に捕まってアナル性交をした友貴だったが、間の悪いことに叔父が結婚式のくじ引きで当てたペア旅行券をあげると渡して来て、誰を選ぶの?と期待する女性たちの好奇の目に晒される。そこへ現れた実咲に叔母と二人で行って欲しいと期待しつつ旅行券を渡すと、実咲は友貴に誘われたと誤解し他の女性たちの冷たい視線を浴びながら思わぬことになったと冷や汗を流すしかない。それでも実咲と二人きりの旅行で宿に着き入浴を済ませると、酔った実咲が結婚生活を後悔しながら涙を流しているのを見るや好きだと告白し、朝まで繰り返し激しい性欲をぶつけ何度も情交を繰り返す。

翌朝友貴が起床すると既に実咲専用の露天風呂に入っており、昨日何度も目にしたのにと恥じらう実咲からGカップだと聞き出すまでイチャイチャしていた。そして帰りの電車で途中下車しラブホテルへと連れ込むと、実咲も初めてするのと言う割にはパイズリ奉仕で射精に導き白濁を盛大に浴びてしまう。そしてティッシュを取ろうと四つん這いになったのを見て友貴はイくところが見たいと指ピストンで潮を吹かせてしまい、恥ずかしさの余りに実咲がしくしくと泣き出したのを見てもっとイジメたいと加虐心が沸いて来る。密着しての交合に何処が気持ちいい?と繰り返し尋ね、遂に実咲の口から四文字の秘所を言わせてから中出しすると、浴室で後ろの処女も求め指で解し再びベッドに戻ってアナル性交を果たすのであった。店に戻ると桜や美奈子、更には鈴菜からも積極的にモーションを掛けられるが、それを見た実咲から私が離婚した理由は分かっているよね?と釘を差されて、友貴は冷や汗をかきながらも突然訪れたパラダイスに顔をにやつかせてしまう。


【レビュー】

今ではすっかり竹書房ラブロマン文庫の主力作家となった美野晶氏のデビュー作品で、約7年半が経ち新装版として再発売されている。本レビューはオリジナルを読了したもので、恐らく加筆修正がなければ新装版もほぼ同一なため通ずるものと思われる。

叔父が店長を務めるファミレスで再びウエイターのバイトを始めることになった大学生の主人公は、当初から積極的にモーションを掛ける【美奈子】(33歳の人妻ウエイトレス)の主導により童貞を失うが、本人としては想い人の【実咲】(24歳の元人妻で従姉)がいる。浮気という罪悪感を抱えたままで他の女性たちからも誘惑を受ける展開で、きっかけは受け身であるとは言え美奈子に鍛えられ、コックの【桜】(28歳の独身)や【鈴菜】(19歳の女子大生)に対しては自らが動く形での情交に及んでいる。見た目は姉御肌なのにマゾ性の強い桜、お嬢様タイプの処女で当初は尖っていたけれどデレに転じる鈴菜とそれぞれの場面は単独攻略型となっているが、その合間にお互いの浮気には干渉しないという美奈子との爛れた関係を挟むことで、淡々とした流れにならぬよう工夫がされている。

主人公の本命である実咲は最後の2章で登場するが、離婚に至る原因が自分にあると悩む彼女を励まし告白して結ばれ、旅行に出たその晩のみならず帰路に至る途中で下車してラブホテルでも交わるというイチャイチャぶりである。他の三人との関係をどう清算するかと悩む主人公に対して、そうはさせじとヒロインたちがアプローチを掛けたところで話が終わるが、これはデビュー当時から現在に至るまで美野晶作品の得意パターンである。無意識ながらも性欲が強く、ヒロインたちを屈服させるほどの自慢の一物の持ち主の主人公像もまたこの作者がよく描く形である。現在は竹書房ラブロマン文庫の主力作家として安定した誘惑作品を刊行し続けているが、いま一度原点を読み直すのもありだと思う。

DSKさんのブログにて本作を紹介なさっています。
2009/8/5 発売人妻恋慕-誘惑のフルコース著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。ごく平凡な青年の朝井友貴は、叔父の経営するファミリーレストランのアルバイトを始めることになった。しかし、同僚のお姉さまたちはアノ手コノ手で友貴を誘惑し...
人妻恋慕-誘惑のフルコース(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)








2009年デビューの美野晶さんですが一部では「美野晶(藤隆生)」と紹介されていたようで、当時の某巨大掲示板のスレでも話題になっていたようです。コツコツと書き上げていった作品も2018年現在では既に20を超えるほどで、元の藤隆生さんとは全く別の作風で新たなファン層を確立なさっているのは間違いないでしょう。一時期は廣済堂文庫にも進出しましたが、2015年に実質的な撤退に伴い竹書房ラブロマン文庫に専念されているのが現状です。美野晶名義が増えれば当然のことながら藤隆生名義の方はやや手薄にもなっていて、年一度くらいでマドンナメイト文庫で刊行なさっている程度です。

ここからは私の憶測となりますが以前に述べていたところで、フランス書院文庫でご活躍の凌辱系作家さんと美野晶さんの文体がよく似ているなと感じたのです。

相姦四重奏 (フランス書院文庫)
榊原 澪央
フランス書院
2012-08-17




【レビュー記事】榊原澪央「相姦四重奏」


実は管理人は先にこちらを読んでいて後から美野さんの作品を読み始めたのですが、榊原さんの最近の作品を読んだ時に美野さんとの類似性に気付き、最近になればなるほど文体を寄せて来ているような印象を受けます。

例えば絶頂に近付きつつあるヒロインの喘ぎだと、

「あああん、いい、奥が、あああん、たまらない、はああああん」
「ああっ、イク、イクうううううううう」



といったように、「あああん」や「イクう」(話が進むに連れて「う」の数が段々増えていきます)を多用されているのが大きな特徴です。主人公が巨根なのと大の巨乳好きなのは官能小説のお約束とは言え、設定はともかく文体がここまで似るものなのかな?実は…と考えた次第です。いかがでしょう?別名義云々を追及したところでどうにかしようという訳ではなく、このアプローチはあの作家さんによるものかな?などと私自身考えるのが好きなだけです。

フランス書院文庫やマドンナメイト文庫はポルノ小説に沿ったアプローチで情交場面がメインであり、一般官能と呼ばれる作品は話が先に出来ていてその一部に官能描写があるというもので、全くの別物であるという話を聞いたことがあります。たまにAmazonなどでポルノ小説と一般官能を比較するような意見を見掛けるのですが、私はどちらに優劣を付けられるものでもなく、同じ書き手でもアプローチが違うというのを楽しむというのもアリではないのかな?と考えています。
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tag : 大学生主人公 童貞 誘惑作品 デビュー作品

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人妻恋慕-誘惑のフルコース(著:美野晶、竹書房ラブロマン文庫)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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