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庵乃音人「とろ蜜満淫アパート 隣人は女子大生・OL・未亡人」

庵乃音人「とろ蜜満淫アパート 隣人は女子大生・OL・未亡人」
(リアルドリーム文庫、2017年9月、挿絵:木静謙二)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

ある事情で祖母が管理する女性専用のアパートへ引っ越して来た徹は、真上の部屋に住む女子大生の里穂に一目惚れするが、自慰行為を見られてしまい気まずい仲となる。若い二人を応援する隣室の未亡人・綾子が筆下ろししてくれ勇気づけてくれたものの、ある日里穂が見知らぬ男とラブホテルへ入っていくのを見てしまい、酔い潰れていた折に里穂の隣に住む由真と意気投合しいきずりの関係を結んでしまう。


【登場人物】

矢口徹
19歳の大学生。住んでいたアパートが取り壊しとなり、期間限定で祖母が経営するアパートの一階に住まわせてもらうことになった。引っ越して来てから4ヵ月が経つが、夏休みの予定はバイトだけで、童貞であることに負い目を感じている。

白川里穂
20歳の女子大生。徹の上の階に住んでおり、お嬢様ばかりの大学に通っている。誰にでも分け隔てなく明るく接し清楚で純情だが、スレンダーなモデル体型でGカップの巨乳を持つ。大学1年生の時に父を亡くし一時は学生生活を諦めようとしたが、母親の後押しもあり今のアパートに移り生活費を貯めようとしている。処女。

牧野綾子
35歳。徹の隣の部屋に住む母性愛豊かな未亡人で柔和な人柄だが、叱るべき所は叱ってくれる。Hカップのむちむちした完熟の女体で里穂と気まずくなった徹の為に、大胆に関係を迫る一面もある。

時村由真
27歳。里穂の隣の部屋に住む生真面目で暗い印象を持たれるOL。クールな眼鏡美人の雰囲気とは裏腹に、好色でMっ気が強い。Fカップでモデルのような体型。


【展開】

ある夏の日の朝ゴミ出しに向かった徹は里穂と顔を合わせたが、高嶺の花でしかもホットパンツを張り付かせるほどムッチリしたヒップに見惚れていた後ろめたさもあり、ロクに会話も出来ずに終わってしまう。夕方には郷里からもらったスイカをお裾分けしてくれると約束し、バイトを終えて徹は部屋に戻り窓を開けて換気しようとすると、タイミング悪く階上から里穂の純白のパンティが舞い落ちてきてしまう。里穂がスイカを届けにもうすぐやって来るから、素直に差し出せば良いと理性で欲情を抑え込もうとするが、誘惑には抗えずに妄想のなかで里穂を恥ずかしい格好をさせ夢想しながらオナニーを始める。フィニッシュは巨根の先端にパンティを被せ、大量に白濁を放出するものの、いつから居たのか里穂が玄関に立ち固まった表情でいたのを目の当たりにしてしまう。

数日後夕飯に呼ばれ綾子の部屋を訪ねる徹だったが、未亡人は何でもお見通しだと言わんがばかりに、里穂が好きなら告白しちゃいなさいとアドバイスする。どうやら綾子は里穂から徹の行状を聞き出したらしく、里穂が高嶺の花で告白しにくいのならば、私が経験させてあげると積極的に誘われてしまう。勢いに身を委ねたものの未亡人のテクニックの巧みさに翻弄され、徹はパイズリフェラで飲精してもらっただけでは収まらず、対面座位で誘われ初体験の快感に圧倒され中出しする。

次の日綾子に勇気付けられた徹はバイトから帰ったら里穂に告白しようと意気込むが、街中で里穂がイケメンと並んで歩くのを見付け後を追うと、そこはラブホテル街で既に彼氏はいるのかと早合点しやけ酒を煽る。夜の歓楽街を歩いていると泥酔した由真に突然絡まれ二次会に連れていかれるが、ふと気付くといつの間にかSMプレイ専用のラブホテルの部屋に雪崩れ込んでいた。酔いの勢いで身の上話をした由真は徹に私を拘束して激しく犯しなさいと所望するが、自棄になっていたのは徹も同じで演技とは言え強引に拘束されて怯え出し抵抗を見せようとする。徹は由真が演技なのか本気なのか見定めが付かぬまま彼女の秘所や尻穴、挙げ句には汗ばんだ腋の下まで舐め回すと、屈曲位のままで貫き興奮に駆られながら中出ししてしまう。

数日後夕飯を買いにスーパーに向かった徹は里穂とバッタリ顔を合わせ、下着を汚した件を素直に詫びた後で、里穂から男の人ってみんなエッチなのと問い掛けられる。どうやら街で見掛けたイケメンは単に身体目当てに口説いて来ただけで、里穂には特定の彼氏などいない様子でチャンスはあると思った瞬間、由真が現れて親しげに腕を絡められてしまう。由真は若い二人に漂う親密さにジェラシーを抱き、部屋の前で里穂と別れると徹を連れ込むなり抱いてと誘い、里穂に聞かせるかのように隣室に接した壁に手を付いて立ちバックを所望してくる。隣室の里穂も二人の行為を聞かされ、好意を抱いていた徹が他の女性と交わっている事実を拒みながらも、一人遊びに興じていく。

由真と付き合い始めてから数週間後デートに出掛けようとしていた徹は綾子に呼び止められ、里穂が他の男とデートに向かおうとしているがそれで良いのかと問われ、自棄になり由真と付き合って誰にも迷惑を掛けていないだろうと返す。綾子からガッカリしたと頬を張られ徹はこれ以上自分に嘘はつけないと由真との待ち合わせ場所へ着くと別れを切り出し、再びアパートへ戻ると丁度出るところだった里穂を捕まえ好きなんだと告白する。自分も捨て鉢になっていたと里穂も受け入れると、徹の部屋に移り年下の青年の欲望に従って純潔を捧げるのであった。

里穂と正式に付き合い出してから秋を迎え、若いカップルが転居して新たな生活を始めようと準備していたある日、里穂の気遣いで綾子と由真を自室に招きお礼がしたいと四人ですることを提案する。由真のレクチャーでいつもよりいやらしく口戯してくれた里穂に煽られ、綾子が徹とシックスナインになる体位を取ると、もう我慢できないと徹が綾子を四つん這いにして交わり中出しする。続いて由真と正常位で交わり幸せになるのよと告げられ果てると、里穂も待ちきれぬとばかりに馬乗りで情交を求め、今までになく激しく喘いだ末に同時絶頂を迎える。数日後綾子と由真に見送られ、徹と由真は新居へと旅立っていく。


【レビュー】

近年刊行ペースが落ちてきており今後の安定的な継続にかなりの不安を感じさせるリアルドリーム文庫(キルタイムコミュニケーション社刊)であるが、作者の庵乃音人氏の定番の『とろ蜜』シリーズの最新刊が2017年の同レーベルの最新作品となる。本作もメインヒロインの立ち位置が早めに決まっているなかで、回りのサブヒロインたちの配慮もありハッピーエンドに導かれていくまでの甘酸っぱい思いも感じさせる作風が特徴である。

大学進学に伴い一時的に祖母の管理する男子禁制のアパートに住むことになった主人公だが、階上に住むお嬢様タイプの【里穂】(20歳の女子大生)に惚れていくものの、彼女の洗濯物を拾い劣情を刺激されてひとり遊びしていたところを本人に見咎められてしまう。早くも彼女の心証を最悪なものとした訳だが、それを見かねて隣人の【綾子】(35歳の未亡人)が部屋に招き優しく筆下ろしをしてくれる。
アパートにはもう一人里穂の隣室に住む【由真】(27歳の独身OL)がおり初めはあまり良い印象を抱いていなかったが、あることをきっかけに親密な仲となるものの、主人公の心のなかには里穂の存在が残ったまま。由真もそんな彼の気持ちに気付いていて、年甲斐もなく破廉恥に振る舞い次第に住人たちの感情もギクシャクするなかで綾子が動き、望むべき結論に導いていく。

官能面で仲介役となる綾子、望むべき恋人の里穂の情交場面が少なめなのは致し方ないところで、実はメイン格なのは由真ではないかと思う。クールビューティな才女なのに歳の離れた主人公を振り向かせようと淫らになり際どいプレイにも自ら誘うのだが、気持ちが離れていく主人公に対してみっともないところも見せるし、最後は自分が年上だからと敢えて道化に振る舞ってもいて実に人間味溢れたヒロインである。こうした人間臭さを書くのが庵乃音人作品の真骨頂で本作でも十分堪能できるのだが、レーベルが持つ宿命というのか分量としては物足りない印象も抱く。三人出すのには綾子の人となりをもっと掘り下げて欲しかったし、由真も三人目のヒロイン的な立ち位置となってしまい、ならば二人でも良かったのかなという気はする。


「美少女文庫 レビューブログ」のみきりっちさんによる本作のレビュー記事です。
とろ蜜満淫アパート 隣人は女子大生・OL・未亡人 (リアルドリーム文庫)posted with amazlet at 17.10.07庵乃音人 キルタイムコミュニケーション (2017-09-30)売り上げランキング: 14,488Amazon.co.jpで詳細を見る9月発売のリアルドリーム文庫の新刊です。大分遅れましたが、読み終わったので、レビューです(汗)主人公は、ごく普通の大学生です。そんな彼は、祖母が経営するアパートに期間限定で住まわせてもらう事に。そこで主人...
リアルドリーム文庫 とろ蜜満淫アパート 隣人は女子大生・OL・未亡人 レビュー




【リアルドリーム文庫に見る挿絵付き官能小説の方向性】

「日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル!」を標榜しているリアルドリーム文庫も早いもので既に刊行170冊目となり、ここまで来るといち勢力として200作品目を目指していただきたい…そう願うのですが、近年は月1作品刊行を維持するのも難しいのが現状のようです。

2017年は本作を含めて4作品を刊行と、ほぼ四半期の季刊かと思われるほど刊行が少なく、創刊10周年に当たる2018年以降は果たして存続させられるであろうかと疑念を抱く次第です。やや古い言葉になりますが、キルタイムコミュニケーションとしての今後の「選択と集中」により、突然の終わりを迎える可能性も決して否めないところです。

事情は分かりかねるところですが、人気作家さんがラインナップから抜けたこと(しかも作品の販売は終了・いわゆる絶版扱い)、新しい作家さんあるいは他レーベルからの招聘などが見られないところからも縮小傾向にあるのかなと推察します。





2017年のリアルドリーム文庫作品




恥辱の別荘地 美しき牝奴隷たち (リアルドリーム文庫)
早瀬真人
キルタイムコミュニケーション
2017-06-29









※こちらが今回本記事にて紹介した作品です。




個々に見ていくと『~人妻捜査官』や『ヤブヌマ2』は高い人気のようですし、あとの2作品も早瀬真人さんと庵乃音人さんという多彩な作風をお持ちの作家さんです。著名な作家さんと新鋭も含めたイラストレーターとの組み合わせでの官能小説というのは本レーベルの強みですし、何とかその火を消さないでいただきたいと願うばかりです。


ということで2018年も既に3月に入りましたが、何とひと月に2冊刊行となるようです。実は2月刊行予定が3月にズレ込んだのが主な理由なのですが、今度は3月下旬が4月に…ということがないようにと思います。

魅惑の温泉旅行 爛熟艶母と美姉妹 (リアルドリーム文庫)
早瀬真人
キルタイムコミュニケーション
2018-03-02



ダブル母娘蜜くらべ (リアルドリーム文庫)
北條拓人
キルタイムコミュニケーション
2018-03-23



前述に挙げた早瀬真人さんと、最近複数のレーベルでご活躍の北條拓人さんというハーレム型の誘惑官能作品をお得意とするお二人が登場します。イラストレーターは新進気鋭の由衣.Hさん(台湾ご出身の方)と巨乳(魔乳?)でムッチリとしたイラストをお得意とするasagiriさんということで、どのような化学反応が起こるのか期待したいところです。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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