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青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」

青橋由高「母娘温泉【子づくりの宿】」
(フランス書院文庫、2018年2月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

慶は幼馴染みの桃華に頼まれ大学の冬休みの間、彼女の実家の温泉旅館の手伝いをすることとなるが、何故か桃華の姉・麻沙美が別館のお客さんとして泊まっており、彼女の専属の仲居として働き始める。その晩に麻沙美と混浴したのがきっかけで童貞を奪われ、女将で姉妹の義母である弥生や桃華に情交を見られてしまい、母娘全員と親しい仲となっていく。


【登場人物】

市島慶
19歳で地元から離れた街で一人で暮らす大学生で、花沢家の先代の茂典の時から家族ぐるみの付き合いがあり、「花木庵」の温泉の良さに惹かれたのがきっかけで温泉同好会に所属している。一人称が「僕」で優しく優柔不断な性格だが、吐精を繰り返しても衰えない底無しの精力の持ち主。麻沙美に対して姉のような親しみを覚えており、同い年の桃華からの想いには気付いていない。童貞。

花沢弥生
34歳。昭和の時代に有名女優が宿泊した直後に懐妊したこともあり、子作りの宿として知られる温泉旅館「花木庵」のオーナー兼女将で、10年前に茂典と結婚したが4年前に亡くなっている。93㎝の豊かな胸乳と熟れた身体付きの持ち主だが、茂典が存命中に緊縛されて交わったり、秘所の翳りを剃りあげたりと倒錯した趣向に染められてマゾっ気の強いタイプ。

麻沙美
25歳。茂典の長女で「花木庵」で仲居として働いていた時に、資産家に見初められて2年前に結婚。91㎝のバストを誇りスタイル抜群だが夫はその若さが眩しいとケチを付ける面倒な性格で、しかも浮気相手を孕ませたと知り離婚を決意。実家に戻る前に別館のお客さんとして宿泊することとなった。妹の桃華が弥生に懐かないのを気に掛けており、しかも慶が好きなのになかなか関係が進展しないのを見て、自分もシングルマザーとして慶の子が欲しいと誘いを掛けてくる。

花沢桃華
19歳。茂典の次女で高校卒業後「花木庵」の仲居見習いとして働いている。何かと慶に対してはお姉さんぶろうとしていて毒舌も絶えないが、好意の裏返しで弥生や麻沙美にはとっくに見抜かれている。巨乳の母姉より慎ましいとは言えDに近いCカップで、次第に女らしい身体付きとなって来ている。義母の弥生とは微妙な距離感を覚え名前でしか呼んでいない。処女。


【展開】

大学の冬休みを利用して幼馴染みの桃華の実家の「花木庵」を訪ねた慶を迎えてくれたのは呼び寄せた桃華本人で、髪が伸びて女らしくなったなと口にこそ出さないものの、相変わらず減らず口ばかりの彼女と再会出来て嬉しく感じる。
桃華が慶を呼んだのは別館に泊まっている麻沙美の相手をしてもらうためらしく、どうやら夫の度重なる浮気に耐えかねて実家に戻り、離婚が決まるまではお客さんとしてだらだら過ごしたい様子。そんな麻沙美は慶に対しては相変わらずな態度の妹を弄りながらも、慶を「三助さん」扱いして雪の降りしきる別館の露天風呂へと連れて来るが、マッサージを要求すると慶が欲情を抑えようと振る舞うのが丸分かりである。結婚生活の愚痴を吐き出し慶からまだまだ綺麗だと本音を引き出すと、再婚はコリゴリだと言いながらも湯の中で対面座位で交わり、孕ませ願望を口にしながら中出しを受け入れてしまう。

翌朝露天風呂でもう一発、部屋に移って更に二発放った慶は、遅い朝食を取った麻沙美に誘われ何とか自分が主導しようとするが、経験不足は否めずに正常位で呆気なく果ててしまう。そして慶は弥生に用事を頼まれていたのを思い出し本館に戻るが、何やら彼女の様子が変で桃華に話を聞くと慶が来るのが遅いからと弥生が別館に見に行ったはずと知り、麻沙美との関係を知られてしまったと動揺する。
そしてその晩熱を出した麻沙美を介抱するために桃華が別館に向かうと、慶はもう一度露天風呂に入ろうと考え湯に浸かっている内に弥生がやって来てしまう。弥生は慶に麻沙美との関係をどう切り出そうか迷っていると、背中を流してあげようとして引っ掻き痕が目に入り、思わず93㎝の巨乳を押し付ける。弥生は慶が自分にも欲情してくれたと喜ぶが、亡き夫の趣味で無毛にしていたのを知ると嫉妬剥き出しにして「犯す」と告げたのを聞き妖しい期待を抱き始める。行為を終えて無理やり迫ったと謝罪する慶を見て、弥生は犯された体を保ちつつも続きは部屋でと巧みに誘うのであった。

慶は翌朝すっかり体調の良くなった麻沙美に呼ばれ離れに向かうと、弥生を抱いたのねとあっさりと見抜かれてしまうがそれは麻沙美の望むところで、あと一押しで弥生は堕ちるはずだからと一計を案じ慶にアドバイスする。夜遅く慶は疲れているだろうからと弥生の部屋を訪ねるが、隙を見て手足を縛りくつわを噛ませて自由を奪うと、今から犯しますと宣言してから指戯でアクメさせてから正常位で貫き中出ししてしまう。そこへ麻沙美が現れ弥生がマゾなのは合っていたと納得すると、兼ねてから望んでいた慶の子を孕みたいとストレートに打ち明け、義母の隣に横たわると屈曲位で中出しを受け止める。やっと拘束を解かれた弥生も対抗心を剥き出しにし、今夜は寝かさないからと慶の唇を奪う。

桃華は一向に迫って来ない慶の鈍さに腹を立てつつ麻沙美はともかく弥生までも馴れ馴れしすぎると怒っていたが、麻沙美から別館の露天風呂の照明が切れているからと交換を頼まれる。一方慶は麻沙美から今晩は露天風呂を好きに使ってと告げられ湯に浸かっていると、何も知らない桃華が入って来る音が聞こえ、何の考えも無しに麻沙美さんと言って抱き付いてしまう。慶のうっかりでふしだらな関係を自白したものの、隣の露天風呂から悩ましい声が聞こえ、昔覗き見た弥生夫妻の性交の話に及ぶとすっかり高ぶってしまったようで桃華から弄り合いしよ?と誘われる。陰核責めで果てた桃華を部屋に連れていき、次はクンニで絶頂へ導くと痛みを和らげようと正常位で繋がるが、慶も我慢の限界だと腰遣いを早めて中出しする。

翌日仕事を終えた慶は女運を使い果たし反動を恐れるが、そこへ弥生と麻沙美が現れ自室に引っ張り込まれてしまう。やはり麻沙美が仕掛けたようですっかり桃華との関係はバレており、昨日は譲ったのだから今日こそはと母娘3Pをする気満々のようである。そんなお楽しみの最中に残業で遅れた桃華も慶の部屋を訪ねるが、3Pを覗き見て高ぶってしまいひとり遊びを始めてしまう。義母と姉が落ち着いて眠りに就いたころに桃華は慶のペニスを口で愛撫し、十分固くなったところで馬乗りになって快楽に溺れていくのだが…。行為を終えると母娘三人で何か話があるようで、慶の部屋を出ていくと朝まで戻ることはなかった。
年末年始の多忙期を切り抜け短い冬休みのため旅館には母娘と慶しかおらず、慶も翌日には大学のある街に帰ろうとしていた。節操のない慶だから大学に戻ったら別の女を作りかねない、あの晩の家族会議でそう心配していた桃華を麻沙美は自分は慶の子が欲しいだけと言いくるめ、弥生も亡くなった夫への愛情は揺るがないからと説得する。そして慶を繋ぎ止めるには桃華の夫になるように三人で夢中にさせるしかないと結論付け、別館の部屋で着物姿に着替えると慶を歓待する。勿論慶もその気で着飾った桃華が綺麗だと誉めて抱くと、弥生や麻沙美は彼女の敏感なところをいじめて同時絶頂を迎えさせる。次は弥生、最後は麻沙美と母娘がレズりながら濃厚な胤汁を放った慶は、三人を孕ませると決意し幸せに浸るのであった。


【レビュー】

美少女文庫の主力作家である作者はフランス書院文庫でも多数の作品を刊行されており、近2作品は短編集のため長編としては『おいしい特別休暇 女教師、シングルマザー、女子大生と』以来1年9ヵ月振りとなる。一人称が「僕」の19歳の大学生の主人公は、数ヵ月振りに再会した幼馴染み母娘たちと深い関係になっていく中で、元来の優しい性格を踏まえつつも情交に及ぶとちょっと野獣になる二面性を持っている。これは美少女文庫での作者のスタンスと基本的には変わらず、母娘とは言え比較的ヒロインの年齢を三姉妹的なポジションに置いたことや、割とストレートな展開にしたのは多分に作者のファン層を意識したものではないかと思われる。

幼馴染みの【桃華】(19歳の処女、仲居見習い)に頼まれ彼女の実家が営む温泉旅館の手伝いを頼まれた主人公は、冬休みを利用して一時帰郷するものの何故か桃華の姉の【麻沙美】(25歳の人妻)が宿泊客となっており、彼女の専属のお手伝いさんとしてバイトすることになる。離婚を決意した麻沙美が主人公を呼び付けたのには理由があり、それが本題に用いられている「子づくり」で、意外なほどにあっさりと情交へと至る。それが姉妹の義母の【弥生】(34歳の未亡人、旅館の女将)、更には桃華にも発覚して…というのが本作の流れで、最後は母娘並べて致すのも王道らしい誘惑官能作品である。

本題の「子づくり」は麻沙美が結婚生活はコリゴリだけどもシングルマザーになりたいという願望として、弥生に対しては亡き夫への愛情は揺るがないものの主人公がSっ気を出して迫る要素として用いられている。この弥生がやや倒錯した性癖の持ち主で、これまでの(フランス書院文庫の)青橋作品のヒロインとは一味違う要素と言えるのかもしれない。桃華は典型的な憎まれ口を叩く幼馴染みポジションで、義母や姉には主人公への好意は丸分かりなのに、本人は隠し通せているつもりで知らぬは主人公だけというのはお約束的展開で微笑ましく感じられる。

「子づくり」と謳っているだけに主人公が精を放つのは交合のみであり、官能小説でありがちな手や口での行為の描写は抑えられているのが特徴の一つである。冬場の温泉旅館が舞台なだけに、露天風呂での情交場面もふんだんに使われていて、登場人物に取っては日常の一つなれど読み手には非日常を感じさせて興味深い。メイドさんや人外なるヒロインが同一世界で生活するのが青橋作品の世界観なだけに、本作でもひょっとしたら別の作品との繋がりがあるのではないかと思われる。






作者の青橋由高さんによる自著解説のブログ記事によると、本作の舞台である「花木庵」は舘花系列の資本が入っている裏設定だそうです。メインの舘花紗耶子はお仕置きが好きなメイド願望のヒロインで、資産家という設定です。本作の弥生もマゾ傾向の強いヒロインですが、青橋作品の調教は割とライトな方向なので、受け入れられやすいのではと思います。





あとは個人的に感じたところで主人公の慶は非常に絶倫で毎夜のように大量に射精して中出しするのですが、本作の結末ではヒロインたちの望むようにはいかないようです(完全ネタバレになるので以下は自粛)。

トリプル押しかけ許婚 (美少女文庫)
青橋 由高
フランス書院
2012-09-21



異能の人物が暮らす「鬼江村シリーズ」の起点となったのが『トリプル押しかけ許嫁』ですが、この作品の主人公も絶倫ですがその分精が薄く着床させにくいのが能力の反動としてあるようです。血縁関係はあるかどうかは不明ですが、もしかすると意識なさって書いたのかな?とは感じたところです。
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tag : 大学生主人公 童貞 処女 母娘丼 姉妹丼

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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