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九龍真琴「義母は僕の愛人」

九龍真琴「義母は僕の愛人」
(マドンナメイト文庫、2017年11月、表紙イラスト:妃耶八)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

仕事人間の父から後妻として聖子を紹介され知也はその淫らで熟れた美しさに溺れていくが、彼女が勤め先の上司と不倫関係にあると聞いて尾行し真実と知って呆然とするなかで交通事故に遭ってしまう。ナースの綾乃に筆下ろししてもらいセックスの甘美さを知った知也は不倫のことは口外しない代わりに聖子と肉体関係に陥るが、義妹となったさなえも彼に興味津々なようで…。


【登場人物】

長谷川知也
この春に大学を卒業したばかりの会社員。就職活動に苦戦していた中で、義母の聖子がかつて営業部長として働いていた都内の一流食品会社に口利きしてもらい就職する。聖子に並々ならぬ性欲を抱いていたが、彼女の不倫の真偽を確かめようと尾行していた際に交通事故に遭い入院を余儀無くされる。童貞。

長谷川聖子
38歳。旧姓・木下で都内の一流食品会社の営業部長として采配を振るっていた。長谷川と知り合い専業主婦となったが、当時から専務と不倫関係にあり清算出来ぬまま密会し続けている。知也の劣情を知り次第に淫らな本性を露わにし始める。Fカップの熟れた身体付き。

長谷川さなえ
17歳の高校2年生。聖子と前夫との間に産まれ、この歳にして既に母親譲りの豊満なバストの美少女。典型的なお兄ちゃん娘で、母の下着でオナニーする知也の弱味を握ると、自分好みの兄像へ仕立て上げようとするが…。処女。

吉村綾乃
知也が入院していた病院で働くナースで、真面目で清楚に見えつつも彼に興味津々で積極的にセックスを求めていく。


【展開】

義母となった聖子が入浴する度に脱ぎたての下着の濡れ染みを見付けては、劣情を吐き出していた知也だったが、ある晩オナニーしていたところをさなえに見られ恥ずかしい思いをしつつも就職のため一人暮らしを始める。勤め先ではOLたちが以前勤めていた聖子が専務と不倫関係にあると噂しており、ある日そのOLの一人から専務が社長の呼び出しを受けたと聞かされ、専務に直接尋ねるのも憚れ外出した彼の後を追う。そして向かったシティホテルで聖子と共に階上へ向かったのを確認すると、知也は噂が本当だったと知り呆然としながら道路を渡ってしまい、向かって来た車に跳ねられてしまう。

入院していた知也は外傷性の一時的な失明の恐れがあるらしく、それでも甲斐甲斐しくお世話してくれた綾乃に性的な興味を抱き始めると、綾乃も満更でもないようで清拭の際に勃起を見付けては口唇奉仕で射精させてくれる。更にその夜遅くに再び病室にやって来て、シックスナインの果てに騎乗位で初体験までさせてくれたものの、聖子に憧れを抱いていた知也だけに流されての情交に罪悪感を抱き連戦を拒んでしまう。退院間近となったある日夕立にあった聖子が下着が透けるほどずぶ濡れだと気付き、知也は身体を拭いてあげると告げると、聖子は羞じらいながらも不埒な悪戯に応じてくれた。どうやら不倫関係は本当のようだが、知也はこれ幸いとばかりに関係を迫り、口唇奉仕を楽しむのであった。

父が出張中というのもあってか聖子から暫く実家で暮らしてはと提案を受けた知也は、早速退院したその晩に聖子に背中を流してもらうが、勃起が気になってしょうがないのを見抜きバスタオルをほどき熟れた乳房を揉みながら合体してしまう。求められれば拒めない聖子の淫性を知った知也は、次の日にもさなえのいるキッチンで性交に及ぶが、さなえはそれを知ってか知らずか兄へのお仕置きとして小用するところを見せてとねだって来る。翌夕に聖子が外出で不在と知っていただけにさなえもセックスが知りたいと知也に迫るが、初体験こそしてくれても中出しは避けられたことにがっかりしつつ背中に白濁を浴びせられる。

さなえとまで関係したことに知也は罪悪感を募らせるが、復帰まであと数日となったある日聖子から買い物に付き合って欲しいと誘われる。平日にも関わらず混み合う店内に聖子は知ってか知らずか知也を挑発する行為を繰り返し、挙げ句の果てには地下駐車場に停めた自分の車の中で抱いてと迫る始末である。そんな義母の真意を疑っていると、ある日当の聖子から専務とはもう逢っていないから口外しないでとねだられ、知也は専務の性癖を噂に聞いていただけに縛られて抱かれたのだろうと返す。そして初めて聖子の部屋でサディスティックに交わっていると、何といないはずのさなえが現れたものの、同じ淫らな血を引くだけに競い合うように知也を求めるのであった。

アパートを引き払い再び実家で暮らすことになった知也は、一軒家でも建てて広い場所に移ろうと提案した父の気遣いに後ろめたい気持ちを抱きつつ、聖子やさなえとの3Pを繰り返していた。そんなある夜バスで帰宅する途中、突然綾乃から声を掛けられこれから夜勤なのと告げられる。連絡先を交わすと綾乃からナース姿の写真を送り付けられ、知也はやれやれと思いながらも巡ってきた思わぬ幸せに喜びを噛み締める。


【レビュー】

2016年3月に『団地妻 昼下がりの恥辱』でデビューした新鋭の作家による二作目は、端的に言えばマドンナメイト文庫の誘惑作品らしいと言うのか「義母」をメインに置きながらも、目次を見ればお分かりのように「看護師(ナース)」と「義妹」も登場するハーレム作品である。約250ページのフォーマットに第1章では本番無し、第2章~第4章では1人1章で見せ場を作りつつ、第5章では義母と義妹が対峙するというのは手堅いのだが、不慣れな作家さんに型を嵌めたようで物足りない印象であった。(余談ではあるが本作は数回の発売延期の末に刊行されており、書き手のご苦労のほどが窺えるというと言い過ぎであろうか…?)

大手企業の元営業部長でやり手と言われた【聖子】(38歳)は、仕事人間で家庭を顧みない父親の後妻として迎えられるが、主人公に取ってこの義母は当初から性的な対象で文中でも彼女の下着の匂いに惹かれてひとり遊びをする描写がある。就職活動で苦戦していた彼は聖子の口利きもあってこの会社に勤めるのだが、ある人物と義母が不倫関係にあると知って尾行していたところを車に轢かれ入院を余儀なくされる。聖子が性的な衝動に駆られていやらしいことを求めるヒロインというスパイス程度と思えば良いのかもしれないが、実はこの不倫は事実と分かるも物語としては未消化のままである。

主人公が入院中にナースの【綾乃】(20代後半?)に興味を持たれ筆下ろしまでしてくれて、官能面でおっと思わせるいやらしさもあるものの、彼女はあくまでも第三のヒロイン扱いである。そして順番は逆になるものの第二のヒロインが聖子の実娘である【さなえ】(17歳)で、典型的なお兄ちゃん大好き娘だがその兄の変態的な弱味を握り、実家で療養生活をする主人公に積極的に迫って関係を結んでしまう。その一方で主人公は義妹が部屋にいる状況でのキッチンや、デパートの地下駐車場でカーセックスと次第に倒錯した情交を繰り返す。それは淫らな聖子の毒に冒されていくからだが、実家の狭い空間で何度も交わっていけばさなえに露呈するのは当然であり、そんな娘も懐柔し血の為せるものなのか母娘で主人公の精を搾り取っていく…。

部分的にはいやらしさを感じさせる描写も見受けられたが、一つの官能小説としては未完成の部分の方が目に付いたのが些か残念である。肝心な場面での誤字脱字が見られたのも同様で、果たしてこの作家さんに合った作風なのか?ちょっと疑問が拭えないものがあった。


DSKさんのブログにて、本作をご紹介されています。
2017/11/13 発売義母は僕の愛人著:九龍真琴、マドンナメイト文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。美しい義母に隠された淫らな顔を知ってしまった僕は……父親の再婚相手である聖子に初めて会ったとき、知也はその美貌と豊満な肉体に目を奪われた。それから悶々とした日々を送り、下着を漁ることもあった。ある日、義母の不倫の噂を聞きつけショックを受けるもそれを確かめるべく尾行したところ……。(引...
義母は僕の愛人(著:九龍真琴、マドンナメイト文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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