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小鳥遊葵「全国熟女めぐり」

小鳥遊葵「全国熟女めぐり」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

全国熟女めぐり (フランス書院文庫)
小鳥遊 葵
フランス書院
2018-01-25




【あらすじ】

長期赴任中の夫より1週間米国へ来るよう呼び付けられたと、義母の美奈子から話を聞かされた龍一は大学の夏休み中ということもあり、中学時代の恩師である紫音と兄嫁の卯月の元を訪ねることに決める。北上する新幹線の中で未亡人の優樹菜にハントされた龍一は一夜を共にすると、恩師や兄嫁とも濃厚な情交に及ぶも本命は美奈子だけで、離日前に交わらせてくれるという約束を信じ楽しみにするが…。


【登場人物】

柳瀬龍一
19歳の法学部に通う大学生で柳瀬家の次男。兄は2年前に交通事故に遭い急逝。総合商社に勤める父親は現在アメリカに赴任しており、義母の美奈子と二人で暮らしているが母子で上手くいっている様子。中学卒業の際に担任だった紫音と初体験を済ませており、若い娘とも関係したが熟女好きとなっている。スポーツをしていて逞しい身体付きの爽やかな青年で巨根。

柳瀬美奈子
39歳。妻子ある柳瀬と不倫関係にあり一悶着あった末に後妻となっているが、義理の長男の嫁に当たる卯月ともいさかいがあったようで、長男夫妻は転勤を口実に富山で暮らしている。龍一の好色な目に気付いているが、夫ある身だと貞淑であろうとする。肉付きの良いが若々しいプロポーションの持ち主。

蓮池優樹菜
36歳。龍一が新幹線の車内で声を掛けられた未亡人。三陸の海に面した街に暮らし、マグロ漁師だった亡き夫が建ててくれた家に一人で住んでいる。出逢いを求めて上京したが上手く行かず、帰りの新幹線の車中で龍一に声を掛け、お持ち帰りすることに。

紫音
34歳。龍一の中学時代の担任教師で、彼に目を掛けていて卒業の想い出にと一度きりの関係を持っている。その後結婚を機に秋田県の田沢湖近くの街で暮らしているが、夫を亡くし未亡人となった現在も教師の仕事を続けている様子。

卯月
32歳。龍一の兄嫁で姉さん女房である。2年前に事故で夫を失ってからも富山に住み続けており、やって来た龍一にお礼がしたいと自ら情交を求めるが、何やら隠していることがある様子。姑の美奈子と夫が親密すぎることを訝り、喧嘩になって離れて暮らしている。


【展開】

米国に長期赴任中の夫から呼び付けられ美奈子はある夏の日の1週間だけ渡米することになったが、誰もいない自宅にいても退屈なだけだからと龍一から秋田の恩師と富山に住む卯月の元を訪ねると聞かされ不安を抱く。入浴するという龍一の背中を流してあげると伝え遅れて脱衣所に向かうと、龍一は自分の下着を手に取りはっきりと分かるほどにぺニスを滾らせていた。背中だけでなく前も洗ってあげると言った美奈子は龍一から求愛されたものの、流石に身を委ねる訳にもいかず手扱きから口唇奉仕で射精に導いていく。

翌日美奈子を見送った後新幹線のグリーン車に乗った龍一は、一列後ろの席だという優樹菜から空いているなら隣へ良いかと声を掛けられ、ムチムチの太ももや張り出した巨乳を見て性的な欲望を何とか抑えていた。次第に熟女との会話は妖しいものとなり意気投合して一ノ関駅で途中下車し、気仙沼にある彼女の自宅まで車を走らせると、夕飯を済ませた後にマッサージを頼まれる。上京した経緯を聞かされ龍一は亡き夫の代償行為に少しは腹が立ったものの、誘われるがままに秘所をクンニし正常位で交わり中出しするのであった。

翌朝まで荒淫を続けていた龍一は気仙沼を発つと列車に乗り田沢湖畔までやって来て、未亡人となったと聞いていただけに望みを賭け紫音の携帯に逢いたいとメールを入れると、何と折り返し着信が入り迎えに来てくれて自宅に招かれることに。童貞喪失の想い出をもう一度と龍一が迫ると、紫音から熟女好きの癖を作ったのは自分だから責任を持って卒業させてあげると返されるが、浴室で洗いっこするつもりがバックで交わり中出ししてしまう。そして寝室に舞台を移すとシックスナインでねっとりと愛し合った末に正常位で交わり朝まで何度も繋がりを繰り返す。

次の日卯月に連絡し富山駅まで迎えに来てもらいマンションの部屋に到着すると、何と卯月の方から二年前の「お礼」がしたいからと情交を求められる。兄夫妻が富山に引っ越す前に龍一は一度だけ卯月に迫ったものの、激しく抵抗された末に唇を奪うのが精一杯だったのだが、「お礼」の意味を図りかねつつも卯月の奉仕に身を委ねる。一度の交合だけで収まらず浴室で汗を流すつもりが二度目の情交に及んだ龍一は、当初一泊だけの予定を連泊に切り替え、美奈子が帰国する当日まで交わりを繰り返すのであった。

そして川崎の自宅に戻った龍一は片付けを済ませると東京駅まで美奈子を迎えに行き、とんぼ返りで再び自宅に帰って来たものの、美奈子の口から毎朝のように父親からセックスを求められてと聞かされる。返す言葉で龍一も女体研鑽の旅の武勇伝を披露したが、卯月とも寝たと聞かされ美奈子の態度は一変してしまう。龍一は義母が誘惑を仕掛けている見抜きわざと嫉妬させるようなことを吐いたのだが、美奈子はならば自分が快感を上書きしてあげると挑発に乗せられてしまう。二度の中出し性交の果てにもう美奈子だけだと龍一は告白するが、彼女はきっと卯月から連絡があるはずだからと告げて浴室へ向かう。

その直後龍一のスマホに卯月から連絡が入り何とすぐそこまで来ていると聞かされ部屋にあげるが、入浴を終えた美奈子はその来訪を知っていたかのような態度を見せ争いを始めてしまう。いたたまれなくなった龍一は自室のベッドに横になり必ずどちらかは来るはずだと期待しながらも居眠りを始めたが、甘美な感触に目を覚ますと義母と兄嫁が二人揃って龍一の勃起に触れていた。どうやら休戦することで話は付いたらしく龍一は熟女の切り替えの早さと情の深さに戦きながらも、いつか三陸の海で交わった四人を並べてしてみたいと夢想しながら、目の前の二人の膣奥に中出しするのであった。


【レビュー】

30歳を切るヒロインは一人もおらずまさに熟女揃いの本作はこれまで作者が得意としてきた「離島のしきたり」路線からは離れ、大学生の主人公が想い人である義母が不在の間に地方に住むゆかりのある女性の元を訪ね情交に溺れていくという流れである。ただこれまでにも小鳥遊葵作品では都会から離れて女性たちと情を交わすものの、やはり自分は都会の人間だと側にいるヒロイン(本作では義母)の元に戻っていく展開はあったので、得意なパターンに忠実な流れには違いない。

メインヒロインは義母の【美奈子】(39歳)で米国に赴任している夫(主人公の実父)に求められ、1週間ほど日本を離れざるを得なくなるのだが、夏休み中の主人公は義母のいないのは寂しいからと恩師と兄嫁の元を訪ねようと計画する。旅立ちの前夜にいつになく積極的な美奈子から奉仕してくれて、帰国してからの情交の約束を伴うのだが、そこには伏線があって単に美奈子が淫らな訳ではないことが分かるようになっている。

女体巡りには付き物と言えるのが偶然知り合ったいわゆる「行きずり」の関係で、そこを担うのが三陸に住む未亡人の【優樹菜】(36歳)だが、夫を失って間もない彼女は都会での出会いを期待するも叶わずに帰りの車中で主人公に声を掛ける。彼女と意気投合し自宅に連れて来てもらうが、単に一夜限りの関係に留めようとは考えず再会を約束させるのは若者らしいところである。

次に主人公は田沢湖近くに住む恩師【紫音】(34歳)を訪ねるが未亡人になったとは聞いていたものの、再会すると彼女の方から熟女好きの教え子の性癖を「卒業」させたいと再び関係を持つことになる。その女教師を翻意させ本気にさせてしまうまでのプロセスは小鳥遊作品の強みであり、結局は紫音も主人公との再会を期待するまでに心が変わっていく。

最後に兄嫁【卯月】(32歳)が住む富山へ向かうが、長男でありながら何故実家を出て離れて暮らしているのか、単に嫁姑の仲が悪いだけではないどろどろとしたものがあるのは後に判明する。ここでは卯月が主人公に「お礼」がしたいと自ら情交を求める展開だが、彼女のある決意を翻すほどのタフな主人公の肉欲に溺れていくのである。

乱れた連夜の果てに美奈子の帰国に合わせて実家に戻ったものの、女体研鑽の旅だと見抜いていた彼女は嫉妬のあまりに夫に連日のように抱かれたと嘘をつき、それが主人公の嫉妬をも招いていく。美奈子を「ママ」と呼び母子相姦を強調し関係を継続させたい義理の息子に対し、あくまでも夫が戻るまでの男女の関係に留めたいと考える美奈子だったが、そこへ思わぬ来訪者が現れる。美奈子と来訪者が罵り合うのを見たくないと部屋に逃げるものの、女性同士で話が付いたようで思わぬ成り行きに主人公は歓喜するが、作者が度々用いる「熟女を本気にさせると恐い」ところでもある。

ヒロイン単位で見れば決意を引っくり返させるほどの情交描写は長けているのだが、それぞれの人物での場面がさほどの違いがなく、果たして四人登場させる必要があったかどうか少しの疑問が残ったところである。あと文中において数点の齟齬が見られたのだが、話の重要な部分とまではいかないまでも、読み返して確認を要する位の行き違いではあったのかなと思われる。


DSKさんのブログにて本作を紹介されています。

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全国熟女めぐり(著:小鳥遊葵、フランス書院文庫)








「熟女を本気にさせると恐い」と、ヒロインたちの情の深さを描くことに定評があるのが小鳥遊葵作品の特徴だと言えます。本作では一夜限りのつもりであった優樹菜や紫音をメロメロにし再会を約束させますが、卯月に至っては主人公と別れたその日に実家へ押し掛けてくるまでの執着を見せます。義母の美奈子も良き妻でいようとするも、久し振りの夫との交わりに満足できず帰国したら主人公を嫉妬させ夫が戻るまでの男女の関係を受け入れようとしますが、まさか卯月と関係に及んでいたとは想像していなかったようで淫らになり龍一に溺れていきます。

そうしたヒロインたちの乱れっぷりが小鳥遊葵作品らしいのですが、ヒロインが四人いながらも男女のシックスナインから性交というのがパターン化しており、展開の起伏が割と似てしまっているようにも感じます。それがレビューであげた「四人登場させる必要があったかどうか」に繋がります。あと「齟齬が見られた」というのは龍一が卯月の部屋を訪ねた時で、彼女が美奈子の帰国はいつ?と聞いて「明日」と答えていたはずなのに、次章では数日滞在し美奈子の帰国当日の朝までいたとなる点です。日程からすれば3日目の夕方より卯月の元にいた筈なので、「明日」にしなければ良かったのかもしれません。
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全国熟女めぐり(著:小鳥遊葵、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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