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七海優「夢の子作り生活 彼女の母、彼女の姉、新任女教師と…」

七海優「夢の子作り生活 彼女の母、彼女の姉、新任女教師と…」
(フランス書院文庫、2018年1月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

自炊生活の末に貧血で倒れた航輝は担任教師の弥生から親身にしてもらい一日おきに彼女の部屋で暮らすことになったが、恋人の母で引受人でもある雅子からも同じ提案を受け日替わりで両方の家を行き来する生活を始める。衣食住に満たされた年頃の航輝には女性との同居生活は刺激的で、それに気付いた弥生と雅子から性の施しを受けてしまい…。


【登場人物】

北原航輝
高校3年生の18歳。両親は交通事故に遭って亡くなっているが、唯一の身寄りである伯父は学業に就くくらいなら働けと大学進学に全く理解を示さず、アパートでの一人暮らしを余儀なくされる。バイトを掛け持ちし食費を抑えていたこともあり痩せ型で、ある日体育の授業中に倒れてしまう。自慰を覚えて間もなく両親を失ったために性的欲望を抱くことに罪悪感を持っている。童貞。

橘雅子
39歳。亡き夫が経営していたイタリアンレストランを引き継ぎ、色々と苦労を重ねながらも2店舗目を出店させるくらいまでに成長させている。その反面男に騙されそうになった経験も少なくなく、夫を失って以来貞淑なままであるが、90cmを超える豊かなバストやヒップの熟れた肢体を持て余している。

小坂弥生
22歳。今年から航輝のクラスを受け持つことになった新人教師。家庭があまり裕福とは言えず実弟が大学進学を断念せざるを得なくなり、それ以来仲違いしたままなのを悔やんでいる。航輝の境遇に同情し代償行為のつもりで関係を結んだが、次第に離れがたい気持ちになっていく。初体験は済ませているが良い思い出とは言えず、現在は付き合っている男性はいない。

橘千里
19歳の大学1年生で母の手助けになればと経済学を専攻しているが、モデル系の美女ということもあってチヤホヤされてきた為か自分の無力さに気付き、それでも素直になれず表面的にはプライドの高い女性を演じている。遊び慣れているように見えて、実は男性経験はない。美優の彼氏である航輝に興味を抱いている。

橘美優
18歳の高校3年生。愛らしい丸顔に長い黒髪の似合う美少女。航輝とは中学の時からの同級生でこれまでも昼食のお弁当を作ってあげるなど恋人同然の仲だが、未だにキスすら交わしていないものの性的な興味がない訳ではなく、単に奥手なだけと言える。


【展開】

二食抜きで朝のバイトを済ませた航輝は美優の見ていた前で体育の授業中に貧血を起こして倒れ保健室に運ばれるが、自炊生活に失敗したと伯父に知られたら退学せざるを得ないだけに、やって来た弥生に強がりを見せようとする。立つだけでフラフラな教え子の頑なな態度を見て弥生は自分の弁当を口移しで食べさせてあげるが、それが航輝の性欲を刺激したのかあからさまなまでの股間の盛り上がりを見て、禁欲を強いていたことに同情し手扱きの末に白濁を口内で受け止める。

保護者の代わりにと保健室にやって来た雅子は二人に漂う妖しさに疑いを持つものの、航輝をひとまずアパートに送り届けると自炊生活の境遇に納得し、晩御飯と泊まりだけでもうちに来ないかと提案する。航輝は火木土は弥生の部屋でと先に約束していた手前、ならば月水金の一日おきでお願いしますと頼み橘家でご馳走になるが、食欲が満たされると雅子の肉感的な身体に又しても反応してしまう。生真面目な航輝に気まずい想いをさせ出ていかれてはまずいと考え、雅子は女経営者なら不測に備えて当然だと受け入れ口唇奉仕までするものの、久し振りの剛直を見て精臭を嗅ぐと妖しい期待を抱き始める。雅子は自分のレストランで働くことを航輝に提案し勤めていたバイト先に話を付けると、翌朝早く最後の新聞配達に出掛ける航輝を呼び止め、手扱きをするとお返しのように秘所へ指をくぐらせられてアクメに達してしまう。

昼休みに校舎の屋上で美優と弁当を食べていた航輝はいきなりキスをされて驚くが、雅子や弥生との行為に罪悪感を抱いており、初キスではないと彼女に見抜かれ喧嘩別れする。それでも放課後に弥生の部屋に向かい夕飯を食べ終わると、壁の薄い隣室から性行為に伴う喘ぎ声が聞こえて来る。弥生と共に壁越しに聞き耳を立てていたが、航輝は弥生の尻の付き出した姿にセックスを想像し勃起してしまう。そこで弥生は扱くだけのつもりでぺニスに手を伸ばすが、意外なことに航輝も応じるように割れ目に指を向け膣内を蹂躙され、言われるがままに秘所を見せるので収まらず正常位を受け入れる。少年の性欲は一度の放精では留まらず、立ちバックにされて二回目の白濁を注がれると離れがたい想いに駆られていく。

翌日橘家にやって来た航輝を見て雅子は半同居生活を止めたいと言い出すのではと悟り、少年が勃起して来たのを見ると言われるがままにバックで射精を受け入れるが、そこへ千里が大学から帰宅し何とか繕いながらも二度目の中出しに絶頂を迎える。その晩航輝は美優が帰宅したと思い部屋を訪ねると謝罪のつもりで雅子との関係を自白するが、そこは千里の部屋で彼女は母親のしていたことに匂いでとっくに気付いていたと返される。千里に求められ航輝は奉仕に身を委ねると意外にも処女だと知って慎重に挿入したものの、痛がる様子を見てつい「みんなすぐに慣れる」と口走り、千里が雅子だけではないのではと疑問を抱いたことに気付かぬまま中出ししてしまう。

次の日航輝は弥生に対しても申し訳ないと思い同居の解消を申し出ようとするが、先に弥生の方が教え子の靴が新調されていてしかも無いはずのスマホを持っていて疑いを抱く。雅子からの呼び出しをスルーした航輝は観念し、彼女との一部始終を白状した後に弥生と交わるのであった。そして明くる日弥生は航輝を連れて橘家を訪ねて雅美を責め自分が引き取ると誇るが、そこに千里が現れ弥生もそんなことを言えないのではないかと問い返す。何と弥生の隣人は千里の友人で話を聞かされ、壁越しに昨日の情交を聞かれていたのである。独り占めしようとしていた自分を恥じた弥生は雅子とどっちが良いか迫り奉仕合戦が始まるが、そこへ美優が現れると航輝は責任を取って出ていくと告げる。しかし美優は自分の見ている前で雅子たちが恥ずかしい想いをしてくれれば許すからと返し、純潔を捧げるのは改めて二人きりでと告げると自らも奉仕に加わるのであった。


【レビュー】

『夢の子作り生活』という直球的な題名の気鋭の作家による最新作は、自炊生活の末に倒れてしまった高校3年生の少年が恋人の母親の家と担任教師の部屋を日替わりで行き来し、お世話になるという甘々成分満載の誘惑作品だと言える。かねてから神瀬知巳作品のフォロワーという趣が伺えたのだが、本作では明確なまでにそのオマージュとも言えるほどによく似た作風であろう。

メインヒロインは恋人の母親の【雅子】(39歳)でレストランを経営する未亡人だが、食費を切り詰め痩せ細った主人公を見て晩御飯だけでもと半同居生活を提案する。娘二人のいる未亡人が夫から引き継いだレストランを軌道に乗せる過程で男に騙されそうになるなど苦労があったようで、とは言え熟れた女体を持て余し少年の性と向き合った時に肉欲には抗えずという描写が主である。

対抗的なポジションは担任教師の【弥生】(22歳)で仲違いした弟と主人公を重ねていく内に、代償行為だったはずの施しがいつしか恋愛感情に変わっていくまでのプロセスを描いている。性的な手ほどきは弥生が先で雅子には経験を元にややSになる一面も見られるが、互いの家を行き来する秘密を守り続けるのには限界があり、しかも恋人には姉である【千里】(19歳)もいる。千里は第三のヒロインという位置付けで、妹だけでなく母までも少年が好きなことを承知の上で自分もという流れである。

雅子と弥生とを比べるのに指や舌など使うねっとりとした濃厚な描写であり、官能作品としては申し分のない出来と言える。前作が早い段階で本番を迎えたのもあってか、二人との初体験までは意外なほど遅めで段階を踏まえ、作者はじっくりと描こうと試みているのが伺える。千里や恋人である千里の妹はほんのおまけ程度で、終盤にみんなでと雪崩れ込む味付けのようなものかもしれない。ヒロインとの情交において他の人物とニアミスする描写も相変わらずで、やや設定に凝りすぎたところをよりブラッシュアップしていけばより分かりやすくなるだろうと思う。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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