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天崎僚介「夜這い未亡人【てほどき寝室】」

天崎僚介「夜這い未亡人【てほどき寝室】」
(フランス書院文庫、2017年12月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

秋の大型連休を利用し義母の由紀と共に父の郷里にやって来た悠斗だが、折り合いの悪い由紀と叔母の恭子の仲を心配していた矢先に、秋祭りでグラマラスな恭子に夜這いしたいという村の若い衆の発言を聞いて夜中に彼女の部屋を訪ねてしまう。恭子は自分の仕掛けに嵌まったと喜び童貞を奪うが、その情交を由紀に覗き見られているとは気付かず…。


【登場人物】

香坂悠斗
16歳の高校1年生。1年前に父と10歳年上の兄を交通事故で同時に亡くし、現在は都内で義母の由紀と二人で暮らしている。身長は168㎝で成長途上にあり性に盛んな年頃だが、まだ女性経験は無い。

香坂恭子
38歳で悠斗の叔母に当たる。3年前に夫を亡くして以来香坂家で義父母と共に暮らし、不動産管理や婦人会など積極的に振る舞っている。悠斗を引き取り財産を譲るつもりでいるが、由紀と意見が対立しよそよそしい関係が続いている。茶色いショートボブの髪型にセクシーな顔立ち、Gカップの肉感的な身体付きで村の若い衆から興味を持たれているが、新たな恋人を作るつもりは無い様子。

香坂由紀
33歳。4年前に職場の上司だった悠斗の父と再婚したが昨年夫が亡くなり、彼の意思を尊重すべく悠斗を進学校へ合格させている。結婚する時に恭子から猛反対され、更に悠斗の件でも一悶着あっただけに彼女とはしっくりといっていない。長い黒髪に色白の美人タイプで豊乳の持ち主。

香坂恵理那
26歳。高校3年生の時に悠斗の兄・陽介と知り合い、1年前に結婚したばかりである。現在は女子校で数学を教える教師となっており、帰郷した悠斗の家庭教師をお願いされるが、兄にそっくりに成長した悠斗を見て倒錯した欲情を抱くことに。肩まで伸ばしたカールの掛かった髪型に整いすぎた美貌が冷たい印象を与えるが、笑うとエクボができる愛らしさを悠斗は感じている。


【展開】

父と兄が亡くなり1年が過ぎ法要のために実家のある田舎町に由紀と一緒に訪れた悠斗は、農作業を手伝ってから汗を流そうと浴室にいると、そこへモンペ姿の恭子が現れお風呂に入らせてと告げられる。叔母の肉感的な身体を見て悠斗の一物はすっかり硬くなってしまうが、更に祭りに参加するからサラシを巻いて欲しいと頼まれ、まるで悠斗を誘うかの状況で興奮してしまう。ところがそこへ由紀が着替えを持ってやって来て、入れ替わりに恭子が去ると義母の差すような視線に困惑しながらも、浴衣の着付けを手伝ってもらう。
夏祭りで神輿を先導する恭子が熟れた身体を見せ付けているかのようで、若い衆が放った「夜這い」という言葉に悠斗は反応し、その晩遅く恭子の部屋に入ると酔った様子で無防備な寝姿を目の当たりにする。寝た振りをしていた恭子は悠斗の来訪にこれまでの誘惑が効を奏したとほくそ笑み、身体を触られて今目覚めたように演じながらも、悠斗の口からしたいと聞かされて手扱きをして射精に導く。暗がりの中で自らの秘所を触らせて倒錯した悦びを感じながら、騎乗位で悠斗の童貞を奪うのであった。

翌日朝から由紀は夫たちの法要の準備に追われるが、昨晩悠斗が寝室を出てから暫く経っても戻って来ないのを知って行方を探すと、恭子の部屋から聞こえる睦み合う声で悠斗がセックスしているのを知る。結局襖を開けて咎めることも出来ずにフィニッシュするまで聞き届けた後、よく眠れずにいたせいもあって由紀はミスを連発してしまうが、夕方に恭子が悠斗のいる浴室に向かったのを見て決意を固め夜遅く悠斗の部屋を訪ねる。恭子とのことは口に出さずに「お互いをよく知り合うため」だとはぐらかしながらも、裸にさせると既に大人顔負けの勃起にキスをし、由紀も股を開いて秘所を露わにして指の悪戯を求める。そして悠斗がしたいならと言いながらも正常位で交わり、中出しを拒まずに受け入れてしまう。

法要にやって来た恵理那は半年振りに会った悠斗の成長振りに亡き夫・陽介の高校時代を重ね、恭子から頼まれた家庭教師の間に家人たちが居ないタイミングを狙い身体にタッチするなど誘惑を仕掛けていたが、当の悠斗から我慢できないと迫られ離れにある蔵に連れて行かれる。恵理那は陽介に抱かれているつもりで義弟と接しその倒錯したプレイに溺れていくが、交合の果てに陽介と口走ってしまったことには気付かなかった。

悠斗は兄嫁がセックスに応じた理由に納得したものの、その日の晩に由紀が訪ねて来ると積極的に求めたが、由紀が随分性格が変わったものねと訝ったために電気を消して交わることに。丁度その頃恵理那ももう一度抱いてもらおうと部屋を訪ねて来てしまい由紀と鉢合わせになってしまうが、お互いに悠斗との経緯を話していく内に納得し、流れに身を任せようと三人でのプレイに発展する。お尻を付き出す格好で並んだ義母と兄嫁の秘所を指や舌で蹂躙し、更にはペニスを交互に挿入していくが、貪欲なまでに求める女たちに悠斗だけで対応し切れずに恵理那を貫きながら由紀も協力して彼女の身体を愛撫し一緒に果てていく。

次の日恵理那が帰る直前に再び蔵の中での性交を求めた悠斗だったが、その日は家にいた恭子が蔵に向かう二人の姿を見付け、尾行した末に交合の一部始終を見届けていたとは気付かない。覗き見していた恭子は恵理那の口から元の兄嫁と義弟の関係に戻ろうと提案し、悠斗も合意したのを見てほっとするが、由紀とのこともと聞いて愕然とする。そして蔵を出ようとする恵理那をやり過ごすと一人になった悠斗の前に現れ、由紀との関係を白状させるとまだ後ろでの性交は無いと聞き、四つん這いになりアナルセックスまで許してしまう。

その日の晩悠斗の祖父母が部屋に入ったのを見届けると、恭子はここぞとばかりに由紀の不適切な関係を責め自分が悠斗を引き取ると告げるが、祖母が様子を見にやって来る足音を聞いて一旦話を終える。悠斗は入浴しながらどうするか悩んでいたが、恭子と由紀がやって来て先を争うようにして挑発を仕掛けているのを見ると、もうヤケクソとばかりに強引に二人の手を取り自分の部屋に連れて来る。悠斗の豹変振りに驚いたのか二人の秘所に指を向けるとあまり濡れていなかったが、これまでに恭子に教わったように優しく指を出し入れしていくと、敏感なスポットを見付けたようで恭子が激しく乱れて絶頂してしまう。次は由紀の番だと同じように刺激すると何と潮吹きまでする始末で、悠斗は自分のやりたいようにすると告げて交互に二人を抱き、フィニッシュは義母の膣奥で大量に中出しするのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫の誘惑作風の作家として着実に地位を固めつつある天崎僚介氏であるが、その作風は現実的な設定にほど近く幾らかのフィクション性を交えつつも、道から外れた時のヒロインたちのいやらしさを描き出している。本作では交通事故で父親と兄を亡くした主人公が法要に参列するために義母の【由紀】(33歳)と共に帰郷し、叔母の【恭子】(38歳)や兄嫁の【恵理那】(26歳)との貴重な性の体験を積み上げていくいう王道と言うべき展開である。

夫を亡くして久しい叔母の恭子は身内を亡くした主人公に対して引き取って育てたいという願望があり、同じ未亡人となった由紀に向かって新たな人生を送るべきだと迫るが、当の由紀は主人公を育てることで亡き夫に報いたいと返している。元々性格的な面でそりの合わない二人だけに、主人公を巡るいさかいが決定打ともなり、女同士の微妙な雰囲気の漂うなかでの帰郷である。本作の軸は恭子と由紀による嫉妬の応酬であり、まだ高校に進学したばかりの少年は叔母の手ほどきを受け、それを知った義母からもお互いをもっと知るためだと関係を求められていく。

本作での第3のヒロインが同じく未亡人となった兄嫁の恵理那であり、成長著しい時期の主人公を見て亡き夫とダブるものを見いだし、家庭教師のつもりでささやかな誘惑を仕掛けていく。本気になった少年に迫られて屋敷の蔵の中で関係を結ぶのだが、より歳の若いヒロインなだけに亡き夫に主人公を重ねた倒錯的な情交に終止符を打ち、第二の人生を送ろうと決意するのである。

田舎の風習として「夜這い」をメインテーマに盛り込んだ本作では、性的な魅力を振りまき主人公の来訪を待ち受ける恭子、彼女との情交を覗き見て自ら寝室を訪ねて身体を差し出す由紀の振る舞いは非常にいやらしいものがある。ヒロインの歳の順に関係を持ち一章ごとに一人と思わせながらも、互いの情交を覗き見られたり、予期せぬ鉢合わせとなる淫猥さも工夫を凝らしていてなかなかのものだと言えるだろう。叔母と義母の対立は母子が帰郷する前夜まで続くのだが、これまでの天崎作品とは少し違った方向付けに意外な印象を抱いたものの、官能作品としては望ましいのかもしれない。
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tag : 高校生主人公 童貞 近親相姦(義)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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