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神瀬知巳「ママと妹が僕の部屋に入り浸り」

神瀬知巳「ママと妹が僕の部屋に入り浸り」
(フランス書院文庫、2017年12月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

家計を助けようと大学には進学せず社会人となった和晴は、この春から上京して一人暮らしを始めるが、実家に住む義母の香世子や寮暮らしをしている義妹のみゆきが頻繁に部屋を訪ねて来ることに疑問を抱いていた。そしてある晩に酔い潰れた香世子の無防備なまでの色気に当てられ犯そうとしたところに、みゆきがやって来て見付かってしまい、マザコン治療と称した兄妹での過剰なスキンシップを仕掛けられる日々を送ることになり…。


【登場人物】

柏木和晴
23歳。大学には進学せず食品加工会社に勤めており、この春より東京本社の営業に就き、ワンルームマンションの部屋で一人暮らし。父親は内装工事会社の代表だったが、香世子と結婚して2年後に経営難で失踪している。その父親が別の場所で新生活を送っていることを知り複雑な想いを抱く一方で、香世子に対して性的な興味を持っているためか未だに童貞である。

柏木香世子
38歳。都心から電車で約1時間近く離れた郊外に暮らし、内装工事会社の社長を務めている。前の夫との間にみゆきを産んでいるが和晴の父親と再婚し、彼が失踪してからは傾き掛けた会社を立て直している。若々しくカラーリングした長い髪に男好きしそうな美貌と豊満な身体付きで、仕事柄酒での付き合いも多く和晴が焼き餅を抱く一因にもなっている。

柏木みゆき
18歳。国立大の機械工学部に通う1年生で、実家を出て女子寮で暮らしているはず…だが、何かと理由を付けては母の香世子ともども和晴の部屋に泊まっている。母親には似ずにバストがBカップと慎ましいのを気にしているが、和晴を振り向かせようと実家で同居していた頃からモーションを掛けてきた。その一方で香世子に対する気持ちも理解しており、相姦に悩む和晴の後押しをしようと積極的に誘惑する。処女。


【展開】

寒くなってきたからとコタツを購入し一通りセットまで終えたところで、酔った香世子がまた和晴の部屋を訪ね泊まりたいと言い出す始末。話を聞けば業界の集まりでお酒を飲まされオヤジたちに口説かれそうだったらしく、嫉妬の感情に支配されていたところに、香世子がストッキングがキツいから脱がせてと言い始める。酔えば記憶が無くなる香世子なだけに衝動的に下着まで脱がせ、股の秘裂にまで舌を這わせていたところ、みゆきが合鍵を使い部屋に入ってきたので咄嗟にコタツに戻りその場を凌ぐことに。
結局翌日になっても禁欲を強いられモヤモヤとしていた和晴は入浴中に自慰をしようとするが、又も勝手にみゆきが上がり込みペニスを見られてしまう。入浴を終えた後もコタツに入りながらみゆきに際どい話を振られジャージ越しに勃起を触らせる羽目になるが、行為は次第にエスカレートしていき香世子が上がり込んで入浴している間に白濁を口内へ吐き出してしまう。その次の日には香世子が洗濯物のパンティを忘れたらしく罠だと分かっていながらもオナニーしていたところ、母のセーラー服を着たみゆきが現れ、衝動的にコタツのテーブルへ押し倒しクンニでイカせるとお返しにごっくんされてしまう。

マザコン治療と言いながらも和晴の願望を知ったみゆきはすっかりコスプレご奉仕に慣れ、香世子と三人で鍋物を食べようと部屋で待っている間に授業で使っている競泳水着に着替え、帰宅した和晴が驚くのを見て大成功だと喜び早速口唇奉仕を始める。義兄に喉奥まで挿れて良いと懇願しイラマチオの苦しさと性悦に浸りながら陰核を弄っていると、香世子から間もなく帰宅するからと電話が入り、慌ただしく済ませるつもりが筒先が口内から抜けて白濁を顔面へ浴びせられてしまう。これが顔射なのねとみゆきはまた一つ兄の願望を叶えてあげられたと喜ぶのであった。

兄妹のふしだらな関係も半月が経ちみゆきは和晴の部屋のトイレで用を足していると、襲っていいよという言葉を間に受けたようで義兄が帰宅するなりトイレへと乱入して来て、問答無用とばかりにクリ責めに遭ってイカされてしまう。工学部の女子は希少価値があるとうっかり口走ったことが却って和晴を刺激したようで、太ももにキスマークを付けられた上に後ろのすぼまりまで舌の洗礼を受けアニリングスの快感を教え込まれると、背面座位のようにして二人でコタツで密着し敏感な場所を責められて連続絶頂へ達する。今晩こそは義兄の口から愛してると言わせるつもりで潤んだ瞳で見つめると、和晴も期待に応えてキスを求めるが、そこへ又しても香世子が忘年会帰りに彼の部屋を訪ねて来る。

酔い潰れた香世子が壁際で寝息を立てているにも関わらず、ダブルベッドの隣では和晴とみゆきは行為を中断するつもりなどなく正常位で交わり童貞処女を失うと、今度は騎乗位で繋がり声を立てないように注意を払いながらも二度目の中出しセックスを果たす。途中で香世子がトイレに起きたものの完全に寝惚けているようで、再び眠りに就いたのを確認すると和晴はみゆきを寝バックにさせて奥深くまで挿入し、これから色々な体位を試そうねと甘い言葉を囁くのであった。

その週の金曜日兄妹が肉体関係になっていると全く知らない香世子は現場仕事を終えて和晴の部屋を訪ねるが、彼に連絡を取ろうとしても全く繋がらずみゆきも寮生の看護があるからと今夜は来ない様子である。シャワーを浴びてタンスを覗くと何故か自分の高校時代のセーラー服があり、つい出来心のつもりで着てみると思っていた以上に似合っていてはしゃぐが、仕事の疲れもありベッドでうたた寝を始めてしまう。その頃和晴は朝にみゆきから今日帰宅したら凌辱「ごっこ」をしようねと約束していたものの、携帯の充電切れで連絡が付かないことに気付き、みゆきの予定変更や香世子の来訪を知らぬまま、拘束グッズを買って帰宅する。
暗がりの中でセーラー服を来て眠る女性がみゆきだと思い込み、和晴は後ろ手に拘束し目隠しなどをした後で目覚めた彼女の抗う声に煽られるようにバックで犯してしまう。女蜜の絡み方や肉付きの違いでやっと相手が香世子と気付くが、みゆきの身体ですっかり女体の扱い方を習得していただけに、ここぞとばかりに香世子を連続絶頂へ追い込み快楽を認めさせ本願を成就させる。後になってみゆきが仕組んだことかと訝るものの、本当に偶然が重なっただけだと分かり、みゆきも和晴の気持ちを知るだけに反対するはずもなく三人で一緒に住もうと提案する。こうして結び付きを深めた和晴は雪の降り出したクリスマス・イブの晩、母娘から「二人を同時に好きにして良い」カードを貰い、二人を並べてバックで交互に貫き幸せを実感するのであった。


【レビュー】

始めにかなりのネタバレとなるが、本作は神瀬知巳氏の前作『熟女お手伝いさんと僕 ワンルームでふたりきり』と登場人物を同じくした後日談ではない。(これまでに後日談パターンは二度あるが、三度目はひとまず無いということと思われる)但し舞台となるワンルームは同じ部屋であり、前作を読んだ上で本作を読めばクスリとさせられる程度の味付けはなされているものの、知らなくても十分話として成立している。本作は冬が舞台なせいもあり表紙イラストの通り、コタツの中でのイチャイチャぶりがふんだんに用いられているのが特徴と言えるだろう。

本作の題名は『ママと妹が僕の部屋に入り浸り』で確かに趣旨は合っているが、フランス書院文庫作品お馴染みの「熟女推し」ではない。メインヒロインは主人公(23歳の会社員)の義妹・【みゆき】(18歳の女子大生)であり、彼女の実母(主人公からみて義母)である【香世子】(38歳の会社社長)はあくまでもサブヒロインで、一人暮らしを始めていた主人公の部屋に何故か香世子もみゆきも理由を付けては彼の部屋に入り浸りになる。義兄の気持ちを知った上でみゆきが香世子の代わりとしてプレイを重ねていくものの、主人公としてはみゆきも肉親であるから好意に気付きながらも決定打を放てず、本番なしのゆったりとした展開が何と全体の約7割まで描かれている。

()を用いた人物の心理描写はいつものことだが第一章は主人公視点で第二章と第三章はみゆき視点に徹し、第四章からは節ごとに切り替えられ第五章では彼女の企みで香世子も巻き込まれていくので、彼女も含めた三人の心中が描かれる流れである。この切り替えは前作から踏襲されたパターンで、だからこそ相思相愛となった母子との情交場面の濃度は極めて高く(但し駆け足気味)、これまでのみゆきの健気なまでの努力が報われたと言えるだろう。個人的にはみゆき推しなのでこれで良いと思うが、本番まで長いよ…という向きもあるかもしれないので、どうも評価の難しい作風である。








Amazonへのレビューの最終段落の部分は、DSKさんのレビューを参考にさせていただきました。ありがとうございました。()を使った心理描写は神瀬知巳作品の特徴で使われ方も過剰すぎないというバランスの良さを感じさせますが、章ごとに視点を統一していたというのは読了後に気付いたことで、本作を読む際に意識してみるとやはり章ごとの統一は踏襲されていました。

踏襲と言えば本作は『ワンルームでふたりきり』とは登場人物を同一とした後日談ではないとレビューで書きましたが、舞台となるワンルーム自体はこの作品と同じ部屋です。出だしで香世子が内装工事会社の社長であること、ワンルームなのにダブルベッドで主人公が前の住人から譲り受けたものとの記述でピンと来ましたが、読み進めていくと「香世子が不動産会社の会長(前作の戸田百合子)と知り合い」、「前にこの部屋の内装工事を行った」、「会長は前の家主(伊佐木涼一)と一緒に暮らしていた」ことからこの部屋自体は前作と同じというのが分かるかと思います。

さすがに後日談で登場人物が同一なのでは、結ばれた後のやりまくりな生活を書く以外に無さそうですし、新たなヒロインを足せば「主人公は甲斐性がない」って言われることは間違いありません…。従って舞台だけ同じだけど人物は変えよう、今度は積極的な義妹と鈍感な義母にしよう、そう考えられたのかなと思います。そして愛好家Sさんの記事でも触れられていたように、本作も1ページ15行とボリューム少なめです…。あともう少し頑張って欲しいところでもありますね。
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tag : 社会人主人公 童貞 母娘丼 兄妹相姦 処女

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年三冊神瀬作品が読める喜び

ご無沙汰してます。夢追い人です。
行数が少なく、一冊当たりが短い代わりに刊行ペースが上がったのか、昨年は神瀬作品が三冊も読むことができ嬉しかったです。
その弊害なのか、最新二冊はサブヒロインの扱いが軽いのが残念でした。

Re: 年三冊神瀬作品が読める喜び

夢追い人さん

にゃらです。コメントいただきありがとうございます。


>行数が少なく、一冊当たりが短い代わりに刊行ペースが上がったのか、昨年は神瀬作品が三冊も読むことができ嬉しかったです。

昨年の刊行を見ると一作品はその前からの連作、他の二作品は同じワンルームマンションを舞台にした連作みたいなものかなという感じもしますが、好きな作家さんであれば読む機会が多いのに越したことはないですよね。


>その弊害なのか、最新二冊はサブヒロインの扱いが軽いのが残念でした。

「ふたりきり」の方はまさに元お手伝いさんがメインですが、「入り浸り」の方は義妹がサブと見せ掛けてのメインと対の構造になっています。いずれもサブヒロインは終盤まで官能的な出番がなく、巻き込まれる形ですが、色々と試行錯誤なさっているのかなと思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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