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水沢亜生「混浴先生 塾講師と女教師と家庭教師」

水沢亜生「混浴先生 塾講師と女教師と家庭教師」
(フランス書院文庫、2017年11月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

海外旅行に出た両親を幼馴染みの優香里や英里子とともに国際空港で見送った悠輝だったが、二人が交わす怪しい会話の意味を知るまでもなく、英里子が研修でいない隙に優香里に誘惑されて童貞を失い親しい関係となった。戻ってきた英里子とも深い関係となった悠輝は、従姉の奈緒からもモーションを掛けられ…。


【登場人物】

森島悠輝
今春に高校へ進学したばかりの少年。大学教授を定年退官した父親に付いていく形で教師だった母親も退職し旅行に出たために、母親の教え子であった優香里と英里子が保護者という形で面倒を見てくれている。小さい時から姉のように慕う優香里と英里子を同じようにオナペットとしていたが、実は母親がそれを知って二人に相談を持ち掛けたことで話が進んでいく…。

東条優香里
32歳。昨年まで悠輝が通っていた中学校の英語教師だったが、教師を辞めて英語教室を開いている。恩師である悠輝の母親を頼り足繁く森島家を訪ねているせいもあり、悠輝の保護者的な立場となった。ロンドンにいる大学教授の夫とは別居状態にあり協議がまとまり次第、離婚するつもりでいる。肉感的なグラマラスボディの持ち主。

望月英里子
27歳。今年から悠輝が通う高校のクラス担任で英語を教えている。育った家庭の経済状況が悪くなりイジメに遭っていたところを悠輝の母親が親身に接してくれた恩もあり、優香里と同じように彼女の息子である悠輝を気に掛けている。いわゆるボンキュッボンなスタイルの良さで、お嬢様育ちで上品な為か恋愛自体をよく知らず、表面的に数人の大学講師と一度限りの関係を繰り返していたらしい。

雪村奈緒
悠輝の母親の姉の娘(従姉)に当たる大学1年生?で、彼より三つ年上である。小さい頃から悠輝を子分のように扱いつつ可愛がって来たが、叔母に頼まれて悠輝の数学の家庭教師に就くことに。茶色いショートボブの髪型に快活で愛らしい顔立ちだが、意外にも破瓜相手は先輩女子とのレズプレイでまだ男性に抱かれた経験はない。


【展開】

悠輝は海外旅行に出た両親を見送る為に優香里と英里子とともに空港にやって来たが、二人の交わす怪しい会話が何を意味するのか分からず、しかも英里子が拗ねた顔をしながら研修へ向かっていくことになった。ある日優香里に頼まれ部屋の片付けをしたが、汗を流したらと入浴を勧められたのに、何故か彼女まで黒いランジェリー姿になって付いて来る。当然のことながら勃起に気付かれたものの、優香里は初めて?と問いながらキスをして若竿を扱き射精に導いてくれたがその先は無しと言われてしまう。
翌日悠輝は優香里に誘われドライブデートに出掛けると途中で寄ったビーチでは日焼け止めを塗ってと挑発され、更にその後に寄った温泉旅館では露天風呂で洗いっこしようと誘われ、焦らしたお詫びにと口唇奉仕で飲精までしてくれた。わざわざ宿泊してまでの情交に決めたのは夫の寝ていたベッドではしたくなかったからだと聞かされ、悠輝は念願の童貞喪失を果たすと翌日の帰りの車中で女教師姿の優香里を抱いてみたかったと話し、英会話教室に寄ってバックで交わった後に彼女の部屋へ戻る。新調されたベッドを見て喜びを隠せない優香里を誘い悠輝は浴室でパイズリをしてとおねだりして射精しベッドに戻ると、英里子が戻る前夜まで何度も交わるのであった。

二日後離婚協議でロンドンに飛び立った優香里と入れ替わるように英里子が悠輝の面倒を見ることになり、悠輝が入浴すると聞いて背中を流してあげると提案し、優香里とはどうだったかと尋ねる。自慢気に手解きの話を聞かされても初心な英里子には鵜のみに出来ず、童貞君の妄想の為せることと断じて私が筆下ろししてあげると告げたものの、イマイチやり方が分からずに悠輝に教わりながら泡姫のように奉仕を始める。そして対面座位で交わり中出しされた後に自分の思い込みだったと気付く羽目となり、英里子は正直に奉仕の仕方を教えてと請い、その晩と翌日一日中に渡り性欲の赴くままに交わる。
その翌朝にお目覚めフェラからシックスナインの果てに騎乗位で交わり、研修の報告に学校へ行くと言うと悠輝もプールで泳ぎたいと付いて来るが、二人きりの状況で少年にハレンチな悪戯をされた上にアナルに興味があると知って、優香里に先んじることが出来ると後ろの処女を捧げてしまう。

数日後帰国した優香里に誘われ悠輝と三人で例の温泉旅館に泊まった英里子は、混浴露天風呂に優香里と一緒に浸かりながらお互いに悠輝に抱かれたのだと意識していると、突然優香里に誘われキスをしながら陰核を弄られ絶頂してしまう。それを見ていた悠輝にエッチなんだとからかわれ、二人は少年の逸物に奉仕して射精させると、岩に手を付いてヒップを突き出すような格好で挑発する。英里子のことは知ってか知らずかいずれはと約束していた優香里は彼に後ろの処女を捧げることに応じ、後輩教師に秘所を弄られながら挿入され絶頂してしまう。

二人から相応しい若い恋人が出来たら歓迎する、でも容赦はしないと聞かされ悠輝はすぐに彼女が欲しいとまでは思わなかったが、この日から母に頼まれて数学を教えてもらうことになった奈緒が一層女らしくなっていたことに戸惑いを隠せない。私の家に一緒に暮らしていればこんなハプニングだってあったのよとスカートの中身を露わにされ、やっと奈緒が自分に好意を抱いていたことを知るが、何と従姉は女同士のまぐわいで純潔を失っているようで男と経験してみたいとせっかちなまでに求められてしまう。ほんの好奇心のつもりで悠輝を誘ってみたものの想像した以上のテクニシャン振りに奈緒は本気になり、翌日に遊園地のプールでデートした後に悠輝の家に向かい、バックで嵌められて最初で最後の彼氏にしてとおねだりするのであった。

しかし翌日悠輝が危惧していた通り二人の関係は自宅を訪ねて来た優香里と英里子に発覚し、リビングのソファーでお仕置きと称して手を縛られ延々と焦らされて射精できないようにされる。そこへ目覚めた奈緒がやって来ると二人の先生はこれから30分我慢できたら交際を認めてあげると告げるが、端から射精させる気満々で優香里が少年の前立腺を指で刺激してイカせてしまう。どうやら二人は悠輝を取られるのではと勘違いしたようで、奈緒は自分も仲間に加えてくれるのだと分かり、和解した女たちは三人満足するまで抱きなさいと要求する。奈緒は先輩女教師たちに興味を抱き、積極的に悠輝のピストンに加勢し、二人も負けじとばかりに感じやすい奈緒を絶頂に追い込み半日掛けてやっと全員に降参だと言わせることに成功する。

翌朝昼近くになって目覚めた悠輝を待ち受けていたのは浴室でのマットプレイで、ローションでぬるぬるになりながら四人でまぐわうと、奈緒のリクエストに応えてアナルヴァージンを奪う。そして一同は悠輝が童貞喪失をした温泉旅館の露天風呂にやって来ると、堂々と青姦が出来ると喜ぶ奈緒に対し英里子は頻繁にこんなことをして大丈夫?と問うが、優香里は耳をすませてみてと返し隣の風呂でも同じことをしているし一日貸し切りだからと告げる。三人が並んでヒップを突き出すその光景に、悠輝は訪れた幸せに感謝せずにはいられないのであった。


【レビュー】

2017年も誘惑作品を手掛ける期待の新人さんが次々とデビューしてきたがそのラストを飾るのが「水沢亜生(みずさわ・あき)」氏であり、フランス書院公式の紹介によると「規格外の新人による王道濃厚誘惑小説」とのことで、作品を読んでみるとその宣伝文句に偽りなく濃厚な作りに仕上がっている。「混浴先生」という題名の通り各情交描写においてこれでもかと言わんがばかりに浴室(浴場)での交わりがあり、塾講師・担任教師・家庭教師といういわゆる「先生」と呼ばれる立場のヒロインを揃え、密度が高くて甘々な路線は最近の官能小説の王道だとも言えるのかもしれない。

・塾講師の【優香里】(32歳)
主人公の母親が夫とともに定年後の海外旅行へ出掛けたこともあり、息子を託される形で彼女が実質的な保護者となるが、主人公の年上好きという性癖を作り上げた当事者の一人である。息子が優香里たちのことを性の対象にしているとあっけらかんと告げる主人公の母親も現代らしいのだが、当の優香里は一応離れて暮らす夫がいる。しかし夫婦生活は破綻しており恩師の黙認もあるということから、自ら積極的に主人公を誘惑し始めは主導する形だが、早射ちながらも精力に溢れる少年にいつしか溺れていくことになる。

・担任教師の【英里子】(27歳)
優香里と同様に主人公の母親を恩師と仰ぎ彼を可愛がっているのだが研修でいない隙に優香里に先を越されてしまい、自慢気に話す主人公をにわかに信じられず「妄想」と捉えて、始めは疑似童貞喪失プレイをするところが特徴的である。勘違いだと分かり主人公の手慣れた様子に優香里の手解きが原因だと嫉妬しながらも、お嬢様らしい育ちの良いヒロインが色々と教え込まれて次第に淫らになっていく。

・家庭教師で従姉の【奈緒】(大学生)
主人公より三つ年上の奈緒は小さい頃から子分のように扱いながらも、彼に対して仄かな恋愛感情を抱いているのだが、優香里と英里子という魅力的な年上美女が二人いては自分の出番なんてと感じていた。そんな時に主人公の家庭教師を頼まれてこれ幸いとばかりに誘惑し、何とか自分に振り向かせようと努力する。やはり主人公の性欲の強さに溺れていくのは他の二人と同じである。

お互いに主人公への想いに気付いていた優香里と英里子だけに三角関係は許容していたものの、年の釣り合う若い恋人を意外にも早く見付けて来た主人公に対してお仕置きとばかりに搾り取ろうとするのが終盤である。結局主人公に従わされるようにハーレムというのは予想通りの着地点だが読んでいて気になったところとしては、新人さんらしい総花的な作りで終盤になるほど慌ただしく、情交場面を盛り込み欲張り過ぎな印象を受けた次第である。英里子や奈緒のちょっと複雑な要素もシンプルに「性経験の少ないお嬢様」、「じゃじゃ馬な生娘」でも良かったのかもしれない。とはいえ今後もこの名義で作品を出していただけるのであれば、引き続き注目していきたい新人さんである。






既に12月刊行予定の作品ラインナップが紹介されていますのでこれ以上の新人デビューはなく、水沢亜生(みずさわ・あき)さんが2017年最後のフランス書院文庫デビューとなります。優香里や英里子の情交場面においてはヒロインの心情をしっかりと描かれており、お名前を出して恐縮ですが神瀬知巳作品からの影響を強く感じましたが、奈緒のレズ好きの設定はどちらかと言えば巽飛呂彦作品からのような気がします。

別にヒロインが若いこと自体に特段の不都合はありませんが、年上の二人と若い奈緒との整合性が取れずに終盤がごちゃごちゃになっていたような印象を受けました。(因みに公式ホームページでは奈緒は21歳となっていますが、主人公が今年高校に上がったばかりで奈緒が三つ上だから普通に18~19歳くらいでしょう)

端的に申し上げると慌ただしいというのか、お風呂に拘りつつ後ろの処女も書きたいしマットプレイもやらせたいしという、新人さんならではの「足し算の論理」が却って読みにくいなと思った次第です。次回作があるとするならば変に回りくどい設定や展開を避け、シンプルな作りの誘惑作品を見たいかなと感じました。
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tag : デビュー作品 童貞 高校生主人公 女教師 誘惑作品

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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