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なぎさ薫「したがり先生 人妻家庭教師と女教師ママ」

なぎさ薫「したがり先生 人妻家庭教師と女教師ママ」
(フランス書院文庫、2017年10月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校受験を控えた雄太は家庭教師のかおりに欲情を抱き、雨で濡れて服を着替えていた時に脱ぎ捨てた下着を見付け悪戯したことが発覚し、叱られるのを覚悟で想いを打ち明ける。人妻であるかおりはおいそれと承諾は出来ないものの、勉強に集中してもらえるならと甘美な奉仕をしてくれた。次第にレッスンは際どいものとなるが、ある日かおりが夫の不貞を知り雄太の父に身を委ねたところを見られてしまい…。


【登場人物】

篠田雄太
高校受験を間近に控え、変声期も終わって間もない年頃の少年。母親は2年前に雄太の家庭教師だった男と一線を越えたのを夫に知られ、離婚して出ていった。雄太はその事情は知らず当初かおりに対しても頑なに心を閉ざしていたが、母性に惹かれたのもあって現在は打ち解けている。童貞。

角田かおり
32歳の人妻。かつて引きこもりだった元教え子に頼まれ、自身の経験を踏まえ彼の上司の息子である雄太の家庭教師に就くことに。ぶ厚いメガネを掛けて真面目そうに見えるが、実は88㎝のFカップと豊乳でグラマラスな体型。見合い結婚で製薬会社に勤めていた角田と結婚し童貞処女同士で結ばれたが、無職になってから彼のDVを許容していたものの不貞を知り離婚を決意する。

篠田(大野)菜穂子
36歳。雄太が小学6年生の時の担任で、篠田と密かに付き合っていたらしくこの度再婚することになった。運動神経は鈍いと自覚しており、悪戯好きな生徒たちをきつく叱らずに自分に隙があるからと優しく包容するタイプ。かおり同様に豊乳でグラマラスな体型の美女。男性経験は平均並みにある様子。


【展開】

雄太の家庭教師を引き受けてからひと月が経ったある日豪雨に遭ったかおりは、雄太のパジャマを借りて浴室で着替えるが、濡れた下着が気持ち悪いからと脱衣所に脱ぎ捨てたのを雄太が見付け悪戯されてしまう。かおりは置き場所が変わっていると気付いたものの、雄太が母親と離れたいきさつを知るだけにソフトに扱おうとするが、下着なしでパジャマを着たことで少年を欲情させてしまったことを知る。大人顔負けの若勃起に圧倒され先端に顔を近付けると、獣臭に惹かれ口唇奉仕をしながら自らも秘所へ指を伸ばし、白濁を飲み下しながらアクメしてしまう。

この奉仕をきっかけに雄太の成績は瞬く間に上がり、かおりはその度に「ご褒美」と称して手や口での奉仕や、更には自ら裸になって少年に色々な部位の匂いを嗅がれるようになる。しかし人妻である以上一線は越えられないというもどかしさもあり、繰り返される夫からの仕打ちを知って幸せかと問う雄太に対し、身体の全てを教えてあげると彼の指を秘所へ向けさせエクスタシーを感じるのであった。

かおりは夫との結婚記念日に二人でディナーを楽しみ自宅に戻ったところ、何と浮気相手の女から情事の写真を送り付けられて全てが瓦解していくのを感じ、すがる気持ちで篠田家を訪ねるがあいにく雄太はいない。篠田に相談に乗ってもらう内に二人は刹那的な情交へ至るが、その時いないはずの雄太が帰宅しその場面を見られてしまう…。翌日雄太の行方を探していたかおりは彼の部屋で姿を見付けたものの、どうやら実母の元を訪ねたらしく、その裏切りも知りすっかり憔悴しきった様子である。雄太を癒すためにと身を投げ出す覚悟を決めたかおりは女を愛する公式があるとレクチャーし、正常位で抱かれた後で少年が眠ったのを見るや、もう家庭教師を務める資格などないと書き置きを残しそっと姿を消してしまう。

かおりがいなくなってから雄太は無気力な日々を送っていたが、ある日父から再婚相手だと菜穂子を紹介されたものの、父の身勝手さに好きにすればと怒り精一杯の抵抗を見せる。菜穂子が同居を始めたその週末に父が泊まりのゴルフでいないのを良いことに、雄太は彼女が出ていくよう悪戯を仕掛けるが、転んだ弾みで脚に痣を作るほどだとは思いもよらずやり過ぎたと反省し素直に謝罪する。しかし膝の内側の痣を見て欲情し接近すると、タイミング悪く掛かってきた父との電話のやり取りに嫉妬し、ろくに抵抗出来ないことを良いことに欲情を覚えながら秘所への愛撫を激しくしアクメへ達させる。もっとと言わんばかりの菜穂子の眼差しを感じた雄太は、身体を清めると口実を作り浴室に連れていくと、立ちバックにさせて交わり中出ししてしまう。

寝室に舞台を移し二度目の交合を求められた菜穂子は雄太に抱かれるが、その晩一緒にベッドで眠りに就いていると、雄太が「かおり先生」と呼びながら嬉しそうな寝顔を浮かべているのを知り激しい嫉妬に駆られる。雄太のペニスを愛撫しパイズリしながら完全勃起させ、馬乗りになって愉悦に浸っていると目覚めた雄太に甘えられながら本当の母子になったと喜びを感じる。そしてこの日から夫の目を盗むかのように菜穂子は雄太との蜜交を繰り返しその背徳に溺れていくが、それでも雄太に取ってはパズルの1ピースが欠けたままで、かおりとの再会を夢見ながら猛勉強に励むのであった。

その甲斐あって翌春に第一志望校に合格した雄太はかおりの居場所を突き止め彼女の新居を訪ねるが、彼女は再会を喜びつつも再婚予定の相手がいるとは口に出せずにいた。それでも雄太にしたかったことと称して口唇奉仕の末にごっくんしてみせると、菜穂子との性交で腕を上げた雄太に翻弄されながら立て続けにセックスに溺れていく。更に雄太はアナルにも興味があるらしく、思い出作りに後ろの処女も捧げる覚悟を見せるも、雄太はせめて高校進学までの間だけでもと甘えて来てなし崩しに関係に及んでしまう。

雄太はほぼ毎日のようにかおりの元を訪れてはセックスを繰り返し、ある晴れた日にはピンクローターを装着させ悶えるかおりに更に羞恥を与えては楽しんでいたが、その一方で菜穂子に全く関心が及ばずにいたために不審を招くこととなる。ある日尾行してきた菜穂子にかおりとの密会を見られてしまった雄太はなす術もなく彼女に押し倒され、逆凌辱の如く跨がられるとそれに対抗するかのようにかおりに顔面騎乗されては、元々自分が招いたこととは言えどちら一人だけなんて選べないと泣いて訴えるしかなかった。
そんな少年の泣き顔で我に返った二人は雄太がまるでカスガイのようだと笑い合い、それに応えるように少年は菜穂子を駅弁スタイルで抱えつつ絶頂させ、休む間もなくかおりをマングリ返しにして深く繋がり始める。犯されるかおりの裸体が美しいと違う方面での性愛に目覚めた菜穂子は、雄太とともに責めに加わりかおりが絶頂を迎えるまで愛撫の手を緩めなかった。なおも菜穂子はかおりと女同士で愛し始めると連続射精でへばっていた筈の雄太がニヤニヤしながら見ているのを知り、恥ずかしさを隠すようにお仕置きだと少年を四つん這いにさせて前立腺を弄り、ドライオーガズムで悶えさせるのであった。


【レビュー】

ここ最近のフランス書院文庫官能大賞は応募作品が増加しているようで、出版ベースに乗せられる作品は世に出るのも早いのだが、本作は新人賞作品(柊悠哉氏・著)から遅れて3ヵ月後の出版に至っている。特別賞を受賞した本作は編集部の講評として帯に書かれている通り、「ヒロイン、特に家庭教師のかおりさんにヤラれた!」という家庭教師の【かおり】で、彼女に比肩するほどの存在感があったもう一人が小学時代の担任の【菜穂子】である。因みに主人公は高校受験を控えた年齢であることから、ヒロインたちにショタコンめいた愛情も混ざっていると察していただければと思う。

フランス書院文庫を愛好してきた読者が書き手に回り、これまでに描いてきた妄想を形にするのに当たって苦労があったことが窺えるが、読者自身が主人公となり魅力的なヒロインをこうしたい(あるいはこうされたい)という点が明確になっており、読み終えて非常に満足のいく作品だった。個人的な推察ではあるが、読んでいてこの場面はあの作家さん、別のところはこの作家さんの影響を受けたのかな?と思わせるところがあって興味深い。

・家庭教師のかおり(32歳の人妻)

高校受験を控えた主人公であったが、過去に母親が離婚して出ていったという経緯があり、かおりに対しては当初なかなか懐かないところがあった。本作では既に彼女に母性を感じていると同時に、性的な欲望を抱く段階まで話が進んでいるのだが、性的感情を発露されたかおりとしては人妻という立場もありおいそれと許す訳にはいかない。成績が上がったらご褒美…の繰り返しで「愛し方の公式」を教えていくのは家庭教師もののお約束だが、そのステップアップが頂点を迎える前にかおりにも主人公に取ってもある一大事が起こることになり、ドラマチックな展開の末に二人は身体を重ねるのだが…。

・元担任の菜穂子(36歳の義母)

かおりによる手ほどきを受けたものの、心に深い傷を負った主人公の前に父の再婚相手として現れたのが菜穂子である。やや唐突な登場ではあるが小学時代のエピソードも交えながら、主人公は菜穂子に心を許し性的な欲望を抱くようになる。ここでかおりから教わった「公式」が活かされるのだが、テクニシャン過ぎる気もしなくはないものの菜穂子をモノにすることに成功する。菜穂子も再婚相手がいながらもその息子と関係を重ねていく背徳性があるのだが、その根底には主人公に対する母性から来るものと言えるのだが、眠る主人公が呼んだかおりの名前を聞いてしまい…。

受験を終えて進路が決まった主人公はかおりの居場所を突き止め関係を復活させるが、菜穂子が黙っているはずもなく二人の先生が少年を巡って対峙することとなり、こちらも意外なほどに対決姿勢が描かれている。しかしやはり現代の誘惑作品なだけあって終盤は望む形に収斂されていくが、二股を掛けた主人公にはちょっとしたお仕置きも待っており、先生たちに弄ばれ喘ぐ辺りはまだまだ少年なのだとお灸を据えられる。この場面が個人的なお気に入りである。






第18回フランス書院文庫官能大賞の新人賞を取った柊悠哉さんに続いてのデビューとなったなぎさ薫さんですが、インタビュー記事(公式ホームページ)を拝見した限りでは、ある程度人生経験を踏まえた作家さんのように感じます。受け答えもしっかりとなさっていますし、官能小説の愛読者だと窺わせるような印象を受けました。新人さんらしく官能場面の数こそ多く読んでいて慌ただしいのもありますが、今後に期待したいところです。
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tag : デビュー作品 童貞 中学生主人公 近親相姦(義)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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