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山口陽「本当は淫らな艶熟女 幼なじみの母、美尻社員、兄嫁」

山口陽「本当は淫らな艶熟女 幼なじみの母、美尻社員、兄嫁」
(フランス書院文庫、2017年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

娘の目を盗みリビングで性悦をむさぼる幼なじみの母。
お酒のせいにして牝の本性を露わにする美尻OL。
大胆衣装で豊満ボディを惜しみなく晒して誘う兄嫁。
貞淑な美貌に秘めた満たされない欲望を年下の男にぶつけ、
久々に味わう愉悦に我を忘れ腰を蠢かす36歳、37歳、39歳。
綺麗で可愛くて最高に淫ら――生唾もののおいしい熟女!

(公式ホームページのあらすじより引用)

※本作は中編三話を収めた作品ですのでレビューのみとし、登場人物及び展開の紹介は割愛いたします。


【レビュー】

前作『お尽くしします 大正純潔娘と僕』以来1年7ヵ月振りとなるフランス書院文庫での新作は、30代熟女ヒロインと20代大学生との一対一での組み合わせで、一話約100ページ程度の中編を三話集めたものである。同文庫の弟分に当たる美少女文庫(紛らわしいが対象読者層でみたものだから弟分である)でも活躍する作者の山口陽氏なだけに、今回は先輩作家である青橋由高氏の作品『六人のおいしい艶熟女』と似せた題名にしていることから、同じ路線での売り方を模索しているのかなと推察する。山口氏も『特選小説』誌に複数の短編を寄稿されているが、本作での三編はいずれもオリジナルと思われるものの、作品同士にリンク性は全くない独立した話である。

・未亡人・【奈々枝(39歳)】×娘の家庭教師

ヒロイン奈々枝は夫を亡くしており、長らく隣人の息子として成長を見守ってきた大学4年生の青年が娘の家庭教師という立場で頻繁に自宅へ招き入れるが、娘の態度から察するに彼に想いを寄せている様子である。そんなある日青年から告白された奈々枝は肉体関係を結び、押し流されるように情交を重ねていくが、肉欲に溺れていくなかでも娘に対して申し訳ないという悔恨は持ち続けていたのだが…。

・独身美尻OL【香菜(36歳)】×一人旅の大学生

友人たちと毎年のように温泉宿に泊まるのが恒例となっていたが、今年は皆家庭の事情があるらしく独身の香菜だけがやって来ていた。顔馴染みの女将にからかわれながらも一人旅が趣味だという青年と引き合わされ、香菜の部屋で二人きりで酒を交わしていくが、絡み上戸の彼女は次第に際どい話題へと持っていき露骨なまでに青年へ迫っていく…。

・兄嫁【天音(37歳)】×義弟

結婚生活自体は問題ないものの夫婦には子どもがおらず、身体を合わせたのもいつのことだったかと思う天音は、ある晩義弟に一度だけ許した情事を思い出しひとり遊びに耽っていた。そこへ義弟が夫を連れて自宅へとやって来る。成人のお祝いにと兄弟で飲みに行ったものの、夫が先に酔い潰れてしまったらしい。情事に後ろめたさを感じていたのは義弟も同じだったようで、それでも天音は口実を作り自宅に招き入れたものの、寝室で眠る夫がいながらも彼に迫られてしまう。

三作とも女としてまだまだ諦めたくない30代のヒロインたちと、体力・精力ともに充実している20代の青年大学生との取り合わせで、未亡人・独身・人妻(兄嫁)というヒロイン構成も実に手堅い造りである。作り手の意図したところか肉食的な青年に押し切られて情交へ及び、眠っていた女の部分が開花して淫らになり、ヒロインの方が積極的になるという展開はいずれにも共通する。欲を言えばヒロインの心情を表すのに地の文での記述に依存しているところがあり、いかにも説明文を読んでいるように思わせるので、熟女であればそれなりの艶っぽさ、慎ましやかさが台詞から窺えるとより良くなるように思う。
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tag : 中編集 1vs.1 誘惑作品 熟女限定

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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