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桜井真琴「人妻たちに、お仕置きを」

桜井真琴「人妻たちに、お仕置きを」
(二見文庫、2017年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

悪い連中に騙され自殺した父の債務を支払うために自らの命を断つ決意を固めた歩だが、せめて死ぬ前に関わった連中の女たちに復讐してからだと人妻たちを別荘に監禁し凌辱してしまう。しかし妻や娘が行方不明になっているにも関わらず、連中が騒ぎ立てる様子がない。その理由を知った歩や人妻たちは、彼らに一泡吹かせようと一計を案じることに。


【登場人物】

石井歩
24歳。父親は会社経営者だったが人格者とは言えず、顧問弁護士の立花と金融業を営む秋川、愛人だった麗香の三人に金を騙し取られた末に自殺している。馬鹿正直な性格の歩は相続を放棄せず、せめて三人に復讐を果たしてから死んで保険金で借金を返済しようと考えている。女性経験はあるらしい。

立花真理子
42歳。歩の幼馴染みの母親で、石井の顧問弁護士だった立花の妻である。高校に通っていた時から歩が女性と意識してきており、夫の立花に復讐を果たす為に誘拐され凌辱を受けてしまうが…。若々しく張りのあるFカップバストの熟れた身体付き。家柄は下町で裕福とは言えず、絶えず立花の一族には卑下され続けられている。

長谷川理沙
27歳。旧姓・秋川。愛知県で金融業を営む父親がおり、石井の死に絡んでいる人物の一人である。かつて教員だった理沙が教員実習に訪れたのが歩の通う高校で、僅か二週間とは言え面談に来たこともあり真理子の顔も知っている。夫は典型的なDV男だが、これまでその手の男としか付き合っていなかった理沙は全く違和感を覚えていなかった。

佐々木麗香
32歳。旧姓・二宮。千葉県で工務店を営む佐々木の後妻として籍を入れたが、明らかな財産狙いの結婚である。かつて銀行員時代に石井の愛人だったが、立花に借金苦の弱味に付け込まれ悪事の片棒を担がされる。歩とは当時から顔見知りで、再会してからも終始自分がリードしようとする態度を崩さない。


【展開】

歩は真理子が夫の立花が出勤したのを見送りに出たタイミングを計り声を掛けると、父の所有していた別荘の地下室へ連れ去り監禁してしまう。真理子を拘束し憧れだったFカップの乳房を執拗に愛撫し、力ずくで挿入すると中出ししてしまうが、妊娠してしまうことに気付いたのか指で白濁を掻き出そうとする。嫌がる真理子から自分で綺麗にすると告げられ、歩はそれならばオナニーしてみせてと浴室に連れていき、絶頂に達したのを見るや対面座位にして交わり再び中出しする。

次に理沙を標的にした歩は宅配業者を装い、スタンガンを使って抵抗を抑えダンボール箱に押し込めると別荘に運び真理子と対面させる。僅か2週間の教育実習だったにも拘わらず、理沙は歩や真理子を覚えていたようで、それでも必死に抵抗を見せたことで鎖で手を縛られ吊し上げられた体勢にさせられる。歩は理沙の秘所に媚薬を塗り込み、自らバイブを挿入してと言わせると、真理子の目の前で立ちバックにして凌辱してしまう。行為を終えて身体を横たわらせた理沙は資産家の父がいるはずの歩が何故自分たちを監禁したのか、真理子の夫がかつて石井の顧問弁護士だったことを聞いても疑問は氷解することなく、疲れに身を委ね眠ってしまう。

その晩歩は立花家に向かい真理子の凌辱写真をポストに投函したが、あまりに静かな様子に疑問を抱き屋敷の庭に侵入すると、立花が父親と話をしているのが聞こえスマホで録音を始める。何と父子は真理子が家出したものと思い込み、しかも立花は浮気をしていて真理子を面白味のない女だと吐き捨てる始末で、複雑な思いを抱きながら麗香の誘拐計画を実行するため千葉に向かう。再会した麗香は相変わらず歩を小馬鹿にした様子でわざわざ防犯カメラの電源まで落としてしまい、ストレートにメチャクチャにしてやりたいと歩が告げたところで彼が本気なんだと気付くが時既に遅しで、吊るされた姿勢でアナルを犯された後に別荘に連れて来られる。
麗香は二人の女が立花の妻と秋川の娘と知って歩の復讐の意図に気付き、更に彼が録音した立花たちの会話や仕掛けて来たカメラでの映像で秋川たちのやくざ紛いな裏の顔を知って、三人が憔悴した様子なのを見るや彼らに相応しい復讐をしてやろうと決意する。秋川が脱税して金庫に隠している現金を持ち出し、四人で海外に高飛びしようと提案するが、勿論お金の殆どは自分がせしめるつもりでいた…。

三人の人妻たちを誘拐して悪い連中に復讐しようとした歩は彼女たちが思った以上に大事に扱われていないと知り、企みを実行に移す前に汚した真理子を浴室に連れていく。生真面目な歩は何と息子にだけは凌辱することを相談していたようで、承諾した息子に呆れつつも最早立花家に思い残すことはない。浴室で泡姫のように青年の身体に奉仕し、騎乗位で中出しを受け入れてしまう。歩は理沙や麗香にも同じように身体を洗う口実でエッチなことをしたが、この期に及んで理沙が離婚するなんてと躊躇を見せたため、その言動を見た麗香はDV夫に依存する女だから徹底的に汚してやりなさいと歩をけしかける。常識に絡め取られていた理沙は二人の人妻の前でアナルセックスをしてしまうと、やっと吹っ切れたようで離婚して家を出ることに応じるのであった。

その晩名古屋に向かった歩と理沙は派手な立ち回りを演じた末にまんまと秋川の金庫から億に渡る金を持ち出すと、翌日東京に戻り麗香の知り合いのいる銀行に向かい現金を預ける。しかし三人で銀行を出たところで秋川の手下たちに捕まりSUVに押し込まれるが、事前にこうなることを察知し別行動にさせていた真理子が警察に通報していたので職質の隙を見て逃げ出し事なきを得る。追っ手は成田まで迫るが幸いファーストクラスを予約していた一行に触れることなど出来ない。
こうして離陸するまでの待ち時間に上客用の待合室のトイレで麗香と鉢合わせた歩は情熱的に迫られ慌ただしくエッチを果たすが、何と麗香は一つやり残したことがあると言い送金する口座を開設するには銀行の店舗に自分が向かわないといけないのだと深刻な表情を浮かべる。秋川一味に捕まるかもしれないと覚悟の上での情交だったのだと歩は知り、二人の人妻たちとともに麗香の姿が見えなくなるまで手を振り続けるのであった。


【レビュー】

作者の桜井真琴氏は官能小説からTL系の作品まで幅広く手掛けており、二見文庫(官能シリーズ)での刊行は本作が二作品目である。「官能エンターテインメント」と帯に記載されているように、幅広いジャンルを書いてきた経験がものを言うところで、官能小説としても普通のサスペンス小説としてもバランスの取れた作品である。本作の概要は作品あらすじが全てを物語っており、知っていて読むのも良しだし、知らない方がより楽しめるのかなと思う。そのくらい公式のあらすじが本作の趣旨にマッチした書き方なのだとも言えるのだが…、端的に申し上げるならばほぼネタバレである。

会社を経営していた主人公の父親は悪い連中に騙された挙げ句に借金を残して他界しており、その債務を支払うために自らの命と引き換えに関係者たちに復讐を果たすべく、三人の人妻を別荘に監禁して凌辱してしまう。しかし彼女たちが行方をくらましたにも関わらず、一向に連中に動きが見られない。何故か…。というのが公式あらすじに沿った形での本作の概要である。まずは主人公の【歩】はあらすじに従うと悪い男になるのだが実は几帳面な優男で、様々な理由で人妻たちに熱い想いを抱いていたこともあって、きっかけこそ凌辱だがことの真相が明らかになるに連れて人妻たちも心を許すようになる。

人妻たちは友人の母親【真理子】、教育実習生だった【理沙】、父の愛人だった【麗香】の三人で、真理子の夫と理沙の父そして麗香自身が父を騙した悪い連中である。真理子や理沙は当然のことながら主人公に逆恨みされる理由は知らずに犯されてしまうが、ここまでが官能小説で言えば凌辱のパートとなる。しかし麗香には同じ手法が通じる訳ではなく、ズル賢い性格もあって彼女がシナリオを描く形で話がライトな方向へと転換していく。「エンターテインメント」なのだから結末も決して暗いはずもなく、爽快な読後感を得られることは間違いない。そして「官能」と付くからには性交描写も濃厚で、エロもストーリーも読みたいという読者にお勧めである。


愛好家Sさん、DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
さ4-2『人妻たちに、お仕置きを』桜井真琴、二見書房/二見文庫、2017/09 発売●あらすじ友人の母を監禁して凌辱し、そればかりか高校時代の教育実習生だった人妻教師や父の元愛人だった人妻も同じ目に遭わせる青年。気の弱かった彼がなぜ犯行に及んだのか、そして、人妻たちが襲われた理由とは…。●登場人物【石井歩】24歳。おとなしくて気弱な優しい青年。【立花真理子(まりこ)】42歳。身長は十七歳当時の歩より頭ひとつ分くらい...
さ4-2『人妻たちに、お仕置きを』

2017/9/26 発売人妻たちに、お仕置きを著:桜井真琴、二見文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。「今夜は帰れないよ、奥さん……」悪い女たちを集め、淫らな「復讐」をする男──期待の俊英による書下し官能エンターテインメント!父親がある男たちに嵌められた歩は、借金を背負うことになってしまう。ならば、事件の関係者の女たちとセックスしてから死のう、と考えた彼は、友人の母親をまず監禁して辱め...
人妻たちに、お仕置きを(著:桜井真琴、二見文庫)

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人妻たちに、お仕置きを(著:桜井真琴、二見文庫)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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