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神瀬知巳「熟女お手伝いさんと僕 ワンルームでふたりきり」

神瀬知巳「熟女お手伝いさんと僕 ワンルームでふたりきり」
(フランス書院文庫、2017年9月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

受験勉強の為に上京して一人暮らしを始めた涼一だったが、日常生活にかまけていて成績を落としてしまい、それを危惧した叔母のあゆみの配慮でかつてお手伝いだった百合子が住み込みでやって来る。狭いワンルームで一緒のベッドで眠る生活に涼一の性欲は限界を迎え、オナニーしていたところを百合子に見られてしまい…。


【登場人物】

伊佐木涼一
18歳の浪人生。ある地方で一大企業グループを統べる「伊佐木グループ」の本家の後継者だが、叔母のあゆみの出任せにより国立大に志望を変更して受験に失敗し、この春から上京して予備校へ通いながら一人暮らしを始めた。両親は既に他界しており、本家で血の繋がりのあるあゆみが唯一の肉親だが、姉のようで初恋の相手でもある。童貞。

戸田百合子
36歳。かつて伊佐木家で住み込みで家政婦として働いていたが、不動産会社を営む夫との結婚を機に辞めているが、涼一の母親の幼馴染みでママのように甘えられ慕われていた。子供はいない。夫が亡くなってからは会社を受け継ぎ、都内にも進出するほどに成長を続けている。涼一とその父親に恩義を感じており、あゆみから話を聞いて住み込みで面倒をみてあげることに。長い黒髪に96cmのFカップと熟れながらも、メリハリのある身体付きの和服の似合う美女。

伊佐木あゆみ
29歳。涼一の父親の実妹で兄亡き後に4年前から「伊佐木グループ」の代表に就いているが、親族や周りからのプレッシャーもあり口から出任せに涼一を一流大学に入れると言ってしまい、彼に申し訳ないと思いつつも期待を寄せている。涼一の好意に気付き自らも好きだという気持ちを抱きながらも、表面上は優しい叔母という役割を演じる。現在恋人はいないが男性経験はある。


【展開】

上京して一人暮らしを始めた涼一は模擬試験で現役時代ですら無かった「E判定」を取ってしまい、叔母のあゆみからの電話にも空元気を装うが実際は掃除や洗濯など日々の暮らしに忙殺され、しかも他人の目が無いだけに怠惰な生活を送っていて明らかに勉強に集中出来る状況ではない。そこへ百合子が事前に何の連絡も無く部屋を訪ねて来て、今日から住み込みで働かせてもらいますと告げられる。どうやらあゆみから相談を受けたらしく、不動産会社の会長に退き支社で働くことにしたようで、その行動の早さに涼一も断る余地もなく狭いワンルームの部屋で同居生活を始めることに。

百合子との生活も十日ほど経ったある日曜日、無意識に胸の谷間が見えそうな格好をした百合子が家事でかいた汗を流したいとシャワーを浴びるからと告げられる。すっかり欲情の虜になっていた涼一はつい出来心から浴室に近付き、彼女の下着を手にしながらオナニーしようとするが、タイミング悪く彼女が浴室から顔を出して行為を見られ気まずい雰囲気のまま夜を迎える。常夜灯の薄暗い部屋で自らの煩悩を告白した涼一に応えるかのように、百合子は勉強に集中させる為ならと告げて青年と口付けを交わしながら手扱きで射精に導くのであった。

百合子との初キス手扱きから三週間が経ちいつしか射精させてもらうことが日課となりつつあり、夜のひと時だけは互いに「りょーくん」「ママ」と呼び合いながら甘えさせてもらっていた。今晩はパーティドレスで着飾った百合子にローションを使って手扱きしてもらうが、涼一は関係の進展を望み受けたばかりの模擬試験の判定が良かったら口や胸を使って慰めてとねだり、次の日に予想通り「C判定」をもらったと喜びながら部屋に戻る。百合子が涼一のオカズであるAVを観てリクエストに応えてくれたようで、わざわざセーラー服を仕立てて待っていてくれたが、汗で蒸れたぺニスに抵抗を見せることなく口唇奉仕を始めてくれる。しかもFカップの乳房でぺニスを挟んでくれて、フィニッシュは先端を咥えてもらいながら射精してしまう。

もし仮に「A判定」をもらったらセックスさせてくれる、その約束を励みに涼一は更に勉強に励むが、夕刻に会合があったらしく和装の百合子にフェラチオしてもらいながら熱心に暗記帳を見ていた。ところがそこへあゆみから電話が入り百合子とどういう生活を送っているのか尋ねられ、盆明けには帰郷すると親しげに話していると、百合子は嫉妬したようで青年をちんぐり返しにしてアナルにまで舌を伸ばしながら手で射精させてしまう。二度も射精に導いてもらい夢見心地でいた涼一は、夜中に隣で眠っているはずの百合子がひとり遊びしているのに気付き、あゆみとの電話の最中にイラマチオ同然に口腔を犯されて濡れてしまったと聞かされ、彼女の性欲にまで気が回らなかったと反省する。中途半端な結果でセックスする訳にはいかない、涼一はそう決意しながらも百合子の秘穴に指を出し入れしてアクメに導くのであった。

夏季合宿を終えて模擬試験の結果が良きものだと確信した百合子は、涼一がいない間にマンションの部屋をリフォームし浴室を拡張したり家電品を新調したりして帰りを待ちわびていたが、涼一が何の連絡も無く帰宅して来る。「A判定」をもらった涼一はもう待ち切れぬとばかりに百合子の口唇奉仕を中断させると、正常位で貫き遮二無二荒々しいピストンを繰り出しあっという間に果ててしまうが、まだ足りないとばかりに連続中出しをしてから休息を取る。部屋の浴室が改装されていることにやっと気付き、百合子にプレゼントした際どいエナメルビキニを着てソーププレイをして所望し浴室に舞台を移す。
百合子が泡奉仕をしながら感じていることに気付いた涼一は口腔を犯すようにして射精し、再び繋がったまま広くなったバスタブに入ると新婚みたいだと喜ぶが、今更のように経営者の百合子と浪人生の自分とはと引け目を感じ出す。しかし百合子から過去の経緯を聞かされ自分を大事に想ってくれていることを改めて認識すると、彼女のマゾ性を見抜きつつアナル弄りをしながら中出ししてしまう。

八月も終わりを迎えミニスカートのウェディングドレスに身を包んだ百合子は涼一を労い、騎乗位で腰を遣いながら乱れていくが、そこへ上京したあゆみが合鍵を使って部屋に入って来てしまい関係が露呈してしまう。あゆみの叱責に落ち込む涼一に対し、百合子は何処か余裕そうな笑みを絶やさず、ひとまずホテルに戻るというあゆみを引き留めここで涼一に抱かれなさいと諭す。二人の気持ちを知っていた百合子だけにあゆみを焚き付けて本音を引き出させると、涼一も行動に移し叔母と長い口付けを交わしメロメロにして、ベッドに横たわらせて正常位で抱くのであった。

翌春を迎え無事国立大に合格した涼一は何故か不合格になった夢をまた見てしまい苦笑いしながら目を覚ますと、上京する度に百合子から料理を教わっているあゆみの声が聞こえて来て、お目覚めフェラをしてあげようと聞いて寝た振りを続ける。相変わらずお手伝いさんとして同居を続ける百合子と、頻繁に部屋を訪ねるあゆみが並んでして欲しいとねだられ、涼一はもっと頑張らねばと決意を新たにする。


【レビュー】

作者の過去の作品で「【彼女の母】別荘で二人きり」(2013年刊行)があるのだが、本作の題名が指し示す通り実家を離れ受験勉強の為に一人暮らしをしている浪人生の主人公の元に、かつてお手伝いさんをしていた未亡人の【百合子】(36歳)が突如訪ねて来て「同棲」さながらの甘い生活を送っていくことがメインである。日常生活にかまけて怠惰な方向に流れ成績が低下していくのを見かねた叔母の【あゆみ】(29歳の独身)からの相談を受けて百合子がやって来るが、結婚を機にお手伝いさんを辞めた彼女は現在亡き夫が設立した不動産会社を継いでおり、社会的な立場のある存在となっていることが当時との違いであろう。

主人公のために甲斐甲斐しく世話を焼く百合子だが、狭いワンルームで熟女と暮らす青年としては性欲を抱くのは自然な流れであり、お約束というかそんな主人公の劣情に気付いた彼女が性的な奉仕をしてあげることとなる。但し「ふたりきり」という状況下で百合子が主人公をコントロールしていくので、官能的な進展は意外なほどにゆったりとしており、約五分の三に当たる第五章に差し掛かってからやっと本番という流れとなっている。「密室での甘い同居生活を書いてみたかった」と帯でコメントしている通り、作者としてはこれまで序盤から官能面に特化していたのを本作で変えてみたいという試みではないかと思われる。

神瀬作品らしく何故百合子がここまで主人公に尽くすのかの伏線も張られていて、若干のご都合主義な一面も否めないとは言え、実は主人公の想い人はあゆみというところで終盤に捻りを加えている。作中で奉仕しているばかりで自らも熟れた身体を持て余していたり、あゆみと電話で話す主人公をいじめてみようといたずらしてみたりと百合子の可愛らしい一面を引き出し、ヒロインの心情を丁寧に描写していくのは流石である。メインが彼女であり手解きを受けて、引きずり込むかのようにあゆみとも関係を結ぶのだが、基本的には「単独ヒロイン」ものとして捉えた方が良いのかなと感じた次第である。二人ヒロインとして考えたのであれば未消化と思われる節も窺えるし、作者の近年の作品群と同じように考えたならば、続編による方向付けがなされるのかもしれないが…。


愛好家Sさんのブログにて本作をご紹介なさっています。
4251『熟女お手伝いさんと僕 ワンルームでふたりきり』神瀬知巳、フランス書院/フランス書院文庫、2017/09 発売●あらすじ都内の予備校に通う為、ワンルームマンションで一人暮らしをする事になった青年の元に、かつて母のように慕っていた元家政婦がやって来て同居する事になり、受験勉強が捗るようにと性欲処理をしてもらう事になる。●登場人物【伊佐木涼一】18歳。童貞。一浪している予備校生。優しい青年。【戸田百合子(ゆり...
4251『熟女お手伝いさんと僕 ワンルームでふたりきり』





回りくどいレビューで恐縮なのですが、要するに管理人としては「続きの作品を出すのでしょ?」と諦めも込めつつ期待していますということです。本作のメインヒロインである百合子は未亡人ではあるけれど、作中のエピソードにて夫の浅薄さが窺えるところがあり、一途な主人公と比べたら…という気持ちの方が強いので未亡人要素はあまり無いかもしれません。(細かいエピソードは実際に読んで確かめてください)

あゆみに関しては甥である主人公の好意に気付いていながらも、若くして家業を引き継ぎ対外的に厳しい顔をしなくてはならない立場ですが、本人も主人公に想いを寄せていますので仮面が剥がれた時のデレ方にもそれなりの破壊力がありますね。惜しむらくはあゆみの方はあくまでもサブ扱いであることで、終盤に二人妻にするために急いだ感もしなくはないのかなと。だからこそ次の作品?ではあゆみサイドから見た後日談もあっても良いのかなとは思います。

ただここ最近の作品群が「二冊で一作品」という流れが続いており、100ページ程度の加筆で済むのならわざわざ二冊にする必要があるのかは疑問です。これを定番化させるなら他の作者さんでも試していただきたいし、凌辱作風の作家さんで400ページ強の作品もあるのに…という複雑な気持ちもあります。確かに前作から半年のスパンで新刊発売はファンとして嬉しいのですが、中途半端な仕上がりで二冊目を狙うなら多少待たされてでも一冊の完成版を読みたいというのが管理人の意見です。
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tag : 大学生(浪人)主人公 童貞

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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