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香坂燈也「嫁の母、嫁の妹と同居中」

香坂燈也「嫁の母、嫁の妹と同居中」
(フランス書院文庫、2017年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

1つ年上の美咲と結婚したばかりの雅紀は妻の仕事の都合で一人暮らしを余儀無くされ、それを不憫に思った義母の千佐子の配慮により篠塚家で半年の間居候させてもらうことに。早々に千佐子や妻の妹の亜希と結ばれたものの妻への罪悪感は否めず、更に不適切な関係を隣人の奈々穂に見咎められ、彼女とも肉体関係を結んでしまい一層悩みを深めていくが…。


【登場人物】

篠塚雅紀
22歳。大学を卒業したばかりの社会人一年生で、どちらかと言えば草食系の優しい性格の青年。一つ年上の美咲と結婚し篠塚家に婿入りしたが、程近い場所にあるマンションの部屋を借りることになり、夫婦生活を…という矢先に半年間妻の仕事により別居状態となる。

篠塚千佐子
43歳。10年前に夫と死別し二人の娘を育ててきた。父親が大学教授でそこそこ資産があるのと亡き夫の保険金もあり、特に働きに出る必要もなく主婦として暮らしている。大家族育ちということもあり、自分本位な美咲の代わりに面倒をみるからと雅紀に期間限定の同居を提案する。

篠塚亜希
19歳の女子大生。千佐子の次女。当初から美咲の後輩として出入りしていた雅紀に一目惚れしていて、大学に合格したら告白しようとしたら姉に先を越されてしまう。自棄になり大学の先輩に処女を捧げたが痛いだけで、却って自己嫌悪が増すだけとなった。母や姉とは違って陰影の薄い身体付きで、Bカップなのをコンプレックスにしている。。

熊谷奈々穂
38歳。篠塚夫妻が暮らすマンションの隣室に住む人妻。美咲とは仲が良いようで頻繁に行き来するようである。身長168cmの雅紀とほぼ同じ身長で、フィットネスで鍛えたスリムな身体ながらもFカップの持ち主。一回り以上離れた夫とは久しく性交渉はなく、篠塚夫妻の夜の営みに聞き耳を立て妄想を膨らませていた。

篠塚美咲
23歳。大学のゼミの後輩である雅紀と結婚して半年になるが、勤めている食品輸入会社が沖縄に新店舗を展開することになり、店長代行として半年の間離れて暮らすことに。徹底した実利主義者でサバサバした性格だが、草食系の雅紀とうまが合うようで夫婦仲は極めて良好である。外国人並みに腰高で脚が長いスタイルの良さで、Eカップとバストも大きめ。


【展開】

雅紀を夕食に招いた晩に千佐子は夜は寂しくなるわねと気遣うつもりが、婿から風俗なんか行かずに自分で処理しますと返され、迂闊なことを聞いてしまったと恥じらいを覚える。そして雅紀が風呂へ入ったのを知ると性的な高ぶりを抑えられずに寝室で声を挙げてオナニーを始めるが、忘れ物をして部屋に戻った彼が不審を抱き寝室を覗かれて恥ずかしい姿を見られてしまう。初めはオナペットになるだけのつもりがフェラチオ奉仕してしまい、我慢できなくなった雅紀に迫られ娘の亜希が姿が見えないとドアの外から声を掛けられても、交わりを止めようとはしない。結局一度の情交で千佐子が満足するはずもなく入浴を終えた婿のいる部屋を訪ね、同じ「今夜限り」だからと二度目は騎乗位で求めてしまう。

ある週末雅紀は二週間振りの休日を自分のマンションの部屋で過ごすことにしたが、そこへ亜希が訪ねて来て甲斐甲斐しく家事をしてくれてまるで新婚さんのようである。しかも夜になってもう少し新婚ごっこをしたいとすがるような目で見られると、雅紀は必死に理性を保とうとキスに留めるが、浴室で背中を流してあげると陰影の薄い裸体を目にしては勃起しないではいられない。告白を受け入れ指ピストンしながらの陰核への愛撫で快感を与えると、亜希はもう立っていられないようで寝室へ移動して正常位で交わるが、その狭さに苦戦しながらも中出しすると二度目を迫られ騎乗位で繋がっていく。

別の週末に雅紀が仕事の資料作成でマンションの自室に籠ると聞いた千佐子は、娘に友人とのホームパーティーがあるからと嘘をつき料理を拵えて訪ねると、婿は嬉しそうにもう一度したいとセックスを迫る。土曜日一日はほぼ千佐子と交わり通しだっただけに雅紀は日曜朝遅く起床するが、そこへ奈々穂が呼び鈴を押してやって来る。迂闊にもキッチンの換気扇を回したままで、排気ダクトから廊下へと声が筒抜けだったようで、千佐子のことを風俗嬢と勘違いしているらしい。いずれにせよ妻ではない女性との交わりを知られた雅紀は、奈々穂にアナルを舐められながらの手扱きで射精させられると、寝室に移動して騎乗位で二度目を絞り取られる。しかし雅紀は奈々穂が悪女を演じていると見抜き、やられっ放しは嫌だと組み敷くと再び中出しセックスをするのであった。

雅紀は自己嫌悪もあって口実を作っては帰宅を遅くしていたが、ある晩母が泊まり込みになって不在だからエッチしようと亜希からメールをもらう。帰宅して亜希の部屋を訪ねる途中タイミング悪く妻の美咲から電話が入り、しかもテレフォンセックスをしたいと誘って来る。上手く断れずに迷っているとどうやら亜希が気付いたようで、スマホを奪いスピーカーにすると廊下で大胆に振る舞い義兄を誘惑し始め、口唇奉仕から遂には立ちバックでの性交に至り朝まで何度も交わってしまう。
翌朝亜希がマンションまで行くと言い途中経過の公園でキスをしていると、そこへジョギング中の奈々穂に見られてしまうが、彼女は雅紀に朝食のパンを買いに行かせると亜希に興味があるからと部屋に招く。亜希とまで関係が進んでいるとは知らない奈々穂は、自分が協力してあげる代わりに時々で良いから貸して欲しいと告げ女同士のプレイで虜にすると、やって来た雅紀を二人がかりで誘惑し始める。奈々穂に尻穴を舐められながら亜希の口内に射精ししかも精液交換のキスを始めたのを見て雅紀は瞬く間に回復するが、二人にリードされてのセックスに苛立ち自分が主導しようと亜希を貫きながら、奈々穂には逆向きで亜希の上に跨がるように命じるのであった。

同居生活も半年が過ぎてこの日は美咲が帰宅する予定だったが台風の接近で帰れなくなり、亜希は泊まりの旅行があるからと出掛けて雅紀と千佐子の二人で一晩を過ごすが、雅紀はまだ終わりにしたくないとダイニングキッチンで迫る。そしてシンクに千佐子を押し倒すとバックで交わり、更にはアナルを弄りながら射精すると、オリーブオイルを使って二度目は後ろを貫き中出ししてしまう。情交を終えて千佐子は先に浴室にいる婿の背中でも流そうと向かうが、そこには何と居ないはずの亜希が戻って口唇奉仕の最中でショックを受けたものの、分別臭いことを言って説得しようとする。
しかし全部見ていたと返されては言い逃れは出来ず、女としての性には勝てずに寝室に移動して三人で交わることとなる。千佐子も奈々穂から教わったテクニックで亜希に翻弄され、婿の剛直との相乗効果で絶頂を迎えてしまう。翌日天候が回復し空港で美咲が来るまで時間があったので、母娘は車の中で雅紀に絡み今度は四人でと互いに誘惑する。亜希は奈々穂のことだと思ったが母親は彼女を知るはずがなく、実は美咲を含めた四人でという意味だったと知り、その淫らな提案に驚きを隠せないのであった。


【レビュー】

2015年のデビュー以来早くも七作目となるエース作家による本作も誘惑官能作品であり、題名が示すように嫁の母【千佐子】(43歳・未亡人)と嫁の妹【亜希】(19歳・男性経験は一人だけの女子大生)が登場する。「嫁の(妻の)」という誘惑的な作風では当然のことながら嫁である【美咲】(主人公の一つ歳上の24歳)も登場するけれども、例外に漏れず本作の嫁は結婚して間もないのに旦那さんをおいて仕事のために沖縄にいるという離れ離れのシチュエーションとなっている。「嫁」と言いながらも主人公は「ムコ殿」で姉さん女房なのだが、題名のように常に同居という訳ではなく、新居と嫁の実家を行き来しての官能劇が繰り広げられていく。

背徳の情交のきっかけは千佐子であり気の利かない娘の為に自宅に主人公を招くが、早くも初日に秘めたひとり遊びをムコ殿に見られて…というのをきっかけに関係を結び、どうせ一夜限りなんだからと何度も交合を求めてしまう姿は淫らである。一方亜希も姉の不在をチャンスと捉え、叶わぬ願いを成就させようと主人公夫婦の住むマンションの部屋を訪ね関係を結ぶ。千佐子も娘の目を気にして主人公の元へ通うが、その逢瀬はすぐさま隣人の【奈々穂】(38歳の人妻)にバレてしまい元々可愛い年下と思っていて夫婦の睦み合いに興味津々だっただけに、痴女を装いSっ気たっぷりに主人公を攻め立てていく。

熟女二人に十代が一人とここまではいかにも熟女推しのように見えるが、亜希がテレフォンセックスを求める姉に嫉妬して主人公を誘惑したり、奈々穂に関係が露呈すると男の愛し方を教わったりと一歩抜け出す展開となる。更に姉が戻る予定がドタキャンとなった晩に母との不義をも知って自分もと誘い、更に姉が戻ってきても淫らな四角関係を維持しようと考えている様子である。実は本作のメインヒロインは亜希ではないかと思われるし、彼女だけが主人公の四角関係を知る立場であることから単なる熟女推しではない変化球的な作品と言えよう。(奈々穂は年上女を連れ込んだのは知っているが正体は知らず、千佐子は奈々穂と面識が無いため)

今後の関係を示唆する結末はやや尻切れな印象であり、途中テレフォンセックスまで求める妻の出番を盛り込んだのであれば、終盤にも登場させて欲しかったかなという印象である。しかしながら各章で見せ場を作り基本的には草食な主人公が千佐子にはSになる一方で、奈々穂や亜希に対しては攻められたりやり返したりという立場の変化を盛り込んでおり、官能描写はスマートで濃厚だと思う。今後も期待したい作家さんである。
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tag : 社会人主人公 熟女(40代) 未亡人 処女 母娘丼

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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