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小鳥遊葵「ほしがり未亡人 兄嫁、義母、女教師、美母」

小鳥遊葵「ほしがり未亡人 兄嫁、義母、女教師、美母」
(フランス書院文庫、2017年8月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

大学に通う悟の兄が事故で急逝したことにより、兄嫁のさつきを孕ませる為に情交に及ばなくてはならなくなった。既に関係に至っている義母の里枝からそう告げられるが、兄の葬儀の折に自分たちを捨てて男に走った実母の美紀子が姿を現し、彼女の持つ毒に冒されていく。


【登場人物】

日向悟
19歳の大学生で現在は実家を出て都内の有名大学に通っている。かねてから兄嫁のさつきに性的な欲望を抱いていたからこその上京を選んだが、兄が亡くなり子を孕ませるように里枝に命じられ次第に関係を深めていく。中学を卒業する際に結婚間近だった遠子に告白し筆下ろしをしてもらっている。

日向里枝
40歳。鮪漁師だった日向に寄港先の三浦三崎で口説かれて後妻となったが、肝心の本人が海難事故に遭い5年前に亡くなって未亡人となっている。日向との間に子供はいないが悟らの母親としての役目もあり、籍を抜かずに至っている。熟女らしくグラマラスで妖艶な雰囲気を漂わせており、悟と頻繁に関係を持っている。

日向さつき
27歳。悟の兄・孝一の妻で日向家の跡取りとして同居していたが、出張先で突然の交通事故により亡くなったと聞かされ、地元のしきたりにより家に残りたければ悟と交わり子を為す必要があると迫られる。スレンダーながらも胸や尻だけに肉付きが良く、いかにも男好きそうな身体付き。

藤野遠子
30歳。悟の中学時代の担任教師で今も教鞭をとっている。地元のしきたりにより亡くなった姉の夫に結婚を迫られ、その間近に悟から告白を受けたこともあり、あわよくばという期待も込めて中出し情交を望んでいた。現在は子供が一人おり悟には真相を打ち上けずにいたが、同じく教え子だった悟の兄の急逝により久し振りに顔を合わせることに。

美紀子
44歳。日向の先妻で悟兄弟の実母に当たる。遠洋漁業で不在がちな夫やしきたりに縛られる田舎に嫌気が差し、若い男と駆け落ち同然に家を飛び出して離縁している。孝一の死を知って久し振りに日向家を訪ねたが、相変わらず淫蕩な雰囲気を醸し出しており、冷たくあしらおうとした悟を軽く捻り日向家に居座ることを認めさせてしまう。


【展開】

夫孝一が出張先で交通事故に遭い亡くなったと聞いてさつきは悲しみにくれるが、その矢先に義母の里枝から家に残りたければ義弟の悟に抱かれて子を孕みなさいと迫られてしまう。悟に対して可愛いと思う気持ちはあれど亡き夫への貞操もと迷っていると、里枝は自信満々に今夜悟に夜這いさせるからと告げて弔問客らにはさつきが懐妊していると嘘をつき考える余地を与えようとしないのであった。

兄の遺体を伴って帰郷した悟を階上の部屋に招いた里枝は大役を果たしたのだからと奉仕を迫る義息に対し、不謹慎だと言いながらもフェラチオ飲精した後に何食わぬ顔して弔問客と応対する。そして夜も遅くなり悟は里枝の部屋で3ヵ月振りの情交を済ませると、弔問客についた嘘を真にして欲しいとさつきの排卵日も近いことだからと抱くように命じられるが、自分が退くということではないと遠回しに爛れた関係の継続を仄めかされる。階下の奥屋敷で寝ずの番をしていたさつきを見付けた悟は長年の想いを打ち明け、兄嫁からも正式な形で再婚したいと快諾されるが、流石に今晩だけはと躊躇されると離れの部屋に連れていき兄嫁を組み敷いて中出ししてしまう。

翌日お通夜が行われる葬祭場を訪ねた遠子はさつきがこのまま日向家に残ると聞いて、悟も自分のようにしきたりに縛られて望まぬ結婚をさせられるのではと心配し、弔問客が切れた頃を見計らい山間の高台に来るようにメールする。三年前に童貞を奪ったこの場所で教え子と話をする機会を得た遠子はせっかちな求めに応じ、桜の木の下で立ちバックになり決して悟に言えぬ我が子の出生の秘密に想いを寄せながら種液を注がれるのであった。

葬祭場から自宅に戻り絶えぬ弔問客の応対に疲れ気味の悟が自室で休んでいると、部屋を訪ねてきた里枝より実母の美紀子が押し掛け同然に現れて悟の部屋を案内しろだなんてと、憤懣やる仕方ない様子である。喪服姿の義母にそそられて悟は四つん這いにさせるとまた夜遅く訪ねるからと約束し、奥屋敷にいたさつきにも後で顔を出すからと告げて実母が待つ部屋へとやって来る。お風呂をいただいたとバスタオル一枚であられもない姿で応対した美紀子に欲情し、散々啼かせてから冷たくあしらおうとしていた悟であったが、どれだけ酷い言葉を浴びせても動じずに淫蕩な様子を漂わせる実母に対して敵わないと感じながら騎乗位で中出ししてしまう。

深夜二時になり排卵日を迎え悟がなかなか戻って来ないと苛立つさつきだったが、情交の痕跡を消さずに現れた義弟を見て里枝だけでなく美紀子にも嫉妬を覚えぞんざいな態度を見せるが、そこへ里枝も待ち切れなかったようで自分が番を代わると現れる。更に美紀子も現れて亡き孝一の位牌の前で悟の取り合いになり口論を始めてしまうが、当の悟は邪魔が入ったねと涼しい顔で続きは明日にしようと立ち去ってしまう。そして昼になり葬儀が執り行われる寺にやって来ると、まだラフな格好の悟はさつきにお墓の掃除へ行こうと誘い、先祖の見守る前で喪服の裾を捲り立ちバックで胤付け性交を始めてしまう。

葬儀に参列しようと寺に向かっていた遠子はさつきと交わる教え子の姿を見てしまい、このままでは周りの毒女たちに冒され未来が奪われると危惧し、その日の晩に鳴り砂の浜で逢いたいとメールを送る。浜まで乳繰り合いながら辿り着くと、遠子から環境に冒されないで代わりに自分が浄化してあげると言われて、悟は三人に負けず劣らず淫蕩だと苦笑いしながらもまだ肌寒い夜の海に入る。そして身体を清めると岩場にバスタオルを敷き、いつもは女たちに主導権を握られてばかりだから今回はと正常位で交わるのであった。

数日後悟は内陸の街で遠子と密会するために出掛けると、日向家に居座り続ける美紀子は里枝やさつきに今後どうするか話し合いたい、ならば今晩同衾してもらい悟に決めさせようと提案する。美紀子としてはしきたりに縛られ大学を中退し帰省を余儀なくされる息子が可哀想だと思うのは遠子と同じ考えのようで、自分の夫になってもらう為だけで申し訳ないというさつきも懐妊に賭けたいと同調されては、流石に悟を側に置く為に計略を練っていた里枝だけが反対する訳にもいかない。
その頃ホテルで遠子と密会し抜かずの三発を決めた悟は島に戻るフェリーでは何食わぬ顔をして女教師とは他人の振りを演じると、迎えに来たさつきのミニスカート姿に欲情し灯台の側にある松の木の下で孕ませを意識しながら交わってしまう。今夜は三人で楽しむつもりだとさつきに聞かされ悟は奥の座敷に招かれると、酔った女たちは淫らな服装で挑発するが物足りぬと感じて喪服に着替えるように命じる。淫らな挑発を繰り返し代わる代わる性交を求める熟女たちの姿を見て、悟はさつきとの結婚を認めてもらう代償に二人の母とも恋人でいたいと宣言しさつきを抱くのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫において淫らな熟女を描かせたらこの方が一番だというポジションを確立した小鳥遊葵氏だが、本名義で第十作品目となる今作でも兄嫁、義母、女教師、そして実母まで登場し、熟女の醸し出すしっとりとして濃厚な淫猥さが楽しめる官能作品に仕上がっている。作品での舞台における「淫らなしきたり」を題材とするのが小鳥遊作品の恒例となっているが、本作でのしきたりは「跡継ぎが亡くなった場合、妻はその兄弟と再婚するか、家を出なくてはならない」というものである。

本作の主人公【悟】(19歳)はある地方から上京し大学に通っていたが、そこへ4つ歳上の兄が事故で急逝したとの報せを受け兄を連れて実家に戻るところから話は始まる。メイン格は兄嫁の【さつき】(27歳)で兄弟の義母に当たる【里枝】(40歳)から先の「しきたり」に従ってどう行動するか迫られるが、元々主人公に悪い感情を抱いている訳でもなく、ただ常識人として躊躇するのは当然の流れである。一方の主人公も兄嫁にただならぬ想いを寄せており、実はこの義母によって手ほどきを受けてきた関係なだけに、その提案を受けて是非にというところから二人が結ばれるのが序盤である。

亡き夫の子を宿したと繕うためにさつきは排卵日を狙って情交を重ねていくのだが、性欲旺盛な主人公は彼女や義母だけではもの足りずに恩師の【遠子】(30歳)と再会するや数年振りの関係を結ぶ。実は主人公が十代半ばの頃に彼女が筆下ろしの役割を担うが、その時に亡き姉の夫との結婚を迫られていたこともあり、誰にも明かせぬ秘密を抱えているからこそ主人公の境遇を知って何とかしようとする。しかしあくまでも彼女の話はサブ的なもので、他のヒロインたちと絡むことのない独立した話である。(因みに彼女だけ未亡人ではなく、喪服姿は主人公の兄の葬儀に参列した時である。)

さつきを主人公の妻にする代わりに自分も義息との関係を認めてもらい美味しいところをいただこうとする里枝だが、そこへ主人公の実母である【美紀子】(44歳)が長男を見送りたいと通夜に現れたことで更なる混沌を見せる。若い男に走って家を捨てた女だと邪険に接しようとする主人公だが、美紀子の方が遥かにあしらい方が上手で牙を抜かれる形となり、彼自らも実母の淫らな血を継いでいることを実感させられるからである。

恩師の遠子の心配をよそに実母が唱える淫らな取り決めにより、若い男(主人公)をシェアするという結論に至るのだが、官能場面もこれからという時点で尻切れに終わってしまうのはやや残念でならない。正直義母の里枝と実母の美紀子の性格がダブって見える部分もあり、ここを整理できたらもっとすっきりするし、各ヒロインの出番を増やせると思う。しかし官能小説として最も大事ないやらしさという面から見れば現時点でほぼ満点ではないかと感じたので、欲張らずにヒロインの数を減らしての濃厚な描写に期待したい。

(以上Amazonサイトでのレビューより)




東北在住である小鳥遊葵さんはここ最近「淫らなしきたり」を題材に作品を重ねており、「鳴り砂の浜」やフェリーで内陸に渡るなどの描写から恐らくは大島を舞台に想定なさっているのかなと思われます。個人的な話ですが管理人の両親はいずれも東北の出身であり、何度も実家を訪ねているのもあって親近感を抱くので応援したい作家さんの一人です。

その上で読み手として感じたのが実母ヒロインの美紀子の扱いで、ここ最近の小鳥遊葵作品に実母が登場するものの母子としての情が薄く、母子相姦という背徳性をあまり感じさせないのがちょっと残念でもあります。あまりそこを強調していないなら遠子のキャラ立ちの方がより背徳性が感じさせるし、話を纏めやすくなったのかな…と思われるので、次は三人(以下)に減らしての濃厚な展開を期待したいですね。
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tag : 大学生主人公 熟女限定 近親相姦(義) 熟女(40代)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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