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綾野馨「兄嫁の秘蜜」

綾野馨「兄嫁の秘蜜」
(マドンナメイト文庫、2017年8月、表紙イラスト:妃耶八)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

義弟の智樹とともに休日にショッピングへ出掛けた菜奈は、夫が別の女性とホテルに入っていくのを目撃するが、ショックを受けつつも智樹を誘い禁断の関係を結んでしまう。素直な性格の智樹に惹かれていき関係を繰り返すが、リカーショップを営んでいる由起子にホテルから出たところを見られていたようで、うっかり智樹が真相を話したことから彼女を巻き込んだ関係へ発展していく。


【登場人物】

松下智樹
21歳の大学3年生。進学を機に上京し、兄夫婦の住むところからほど近いワンルームマンションに一人で暮らしている。女性と付き合ったことがなく童貞。

松下菜奈
27歳。同じ会社に勤めている智樹の兄と3年前に結婚し、現在は専業主婦。義弟である智樹に近親としての好意を抱いていたが、夫の浮気現場を見たのを契機に智樹と肉体的な関係を結んでしまう。目鼻立ちの整った卵形で若々しい容貌で、スレンダーながらもFカップと魅力的な身体付き。

小田由起子
38歳。智樹の住む街で一回り年上の夫とリカーショップを営んでおり、夫婦仲は悪くないが子供はいない。黒髪のショートボブに肉感的な身体付き。Eカップ。智樹と菜奈がラブホテルから出てきたところを目撃し、それを追及したところ智樹がボロを出してしまい、口止めを口実に肉体関係に陥る。


【展開】

大学生の智樹は一カ月後に控えた兄嫁夫婦の宿泊旅行のために菜奈に頼まれて日曜日にショッピングに付き合うが、そこで兄が見知らぬ女性とホテル街に向かうところを目撃する。菜奈も以前から浮気の疑いを抱いていたようでショックを受けた様子だが、聞かれたくない話をしたいからとホテルの部屋を取ろうと誘われる。甘い期待を抱いた智樹が先にシャワーを浴びていると、何と菜奈が入ってきて剛直をシャボンまみれにして手で洗ってもらい、しかも射精にまで導いてくれて有頂天になる。意外とエッチなタイプなのかと戸惑いながらも、智樹は兄嫁の秘所を舐めて快感を引き出すと騎乗位で童貞を奪われ呆気なく果てるが、まだまだだと体位を入れ替えて正常位で二回戦に挑むのであった。

兄嫁との情事から二日が経ち大学のゼミを終えた智樹は自宅帰り途中にリカーショップに立ち寄るが、レジに由起子が立っているのを見て動揺を隠せない。実は菜奈とラブホテルから出たところを由起子に見られており、追及して来なければと身構えていると案の定彼女とお楽しみだったのと聞かれ、思わず相手が兄嫁だと口走ってしまう。憔悴した様子の智樹を慰めながら菜奈との顛末を聞いた由起子は、久しく夫との交わりがなく熟れた身体を持て余しているのを自覚し、口止めの代償だと称して抱いて欲しいと迫る。店のバーカウンターの内側で由起子に即尺してもらった智樹は早くもイキそうになり、由起子も奉仕しただけで十分に濡れていることを自覚したようで、カウンターに手を付いた人妻の肢体のいやらしさに興奮しながら立ちバックで交わってしまう。

翌土曜日に菜奈は料理のお裾分けで智樹の部屋を訪ねると、由起子に関係が露呈しただけでなく性交に及んだと聞かされ、思わず込み上げてきた嫉妬の感情で義弟を意識し始めているのだと気付く。そして自分のことを真剣に考えてくれる智樹にご褒美をあげようと決意し、抱かれる前に一緒に風呂に入ろうと誘うと、狭い浴室での口唇奉仕で初めてザーメンを飲み、立っての交わりから体位を変えての対面座位で中出しを受け止める。そしてベッドに移ると由起子の店でパートで働くのはどうと義弟から提案を受け、新しい生活に期待するのとともにタフな智樹の欲情を受け入れ二度目の行為に及ぶのであった。

由起子の店で菜奈が働き始めてから数週間が経ったある日曜日、菜奈と智樹を店に招いた由起子は二人が逢い引きする場として、主人のいない日なら自分の家でどうかと提案する。自分も仲間に加えることを条件に二人の了承を得られると、早速とばかりにエッチなことをしようと告げ、智樹のペニスを露わにして奉仕する。そしてパイズリの経験のない菜奈のためにレクチャーすると、菜奈に替わった途端に著しい反応を見せた智樹を挑発するかのようにカウンターに座り、青年の絶頂に合わせて指の蹂躙によって絶頂を迎える。店のなかに漂う精臭に煽られて由起子は四つん這いになり、舌戯でアクメを迎えた菜奈にも一緒に交わるように求め交互に智樹を受け入れると、フィニッシュは危険日だからと言う菜奈のために二人が膝立ちになり飛沫を浴びてしまう。

次の日に兄に呼び出された智樹は仕事で旅行に行けなくなったからお前が代わりに同行しろと一方的に言われ、あまりの身勝手さに声を荒らげるも菜奈の取りなしもあって一緒に旅行にいくことに。夫の言動にすっかり醒めてしまった菜奈は彼が入浴している間にキッチンで義弟を誘惑し、口でならしてあげるからと告げて精液を飲んでしまう。旅行初日の晩を迎え宿の部屋で菜奈は智樹のために買ったという際どいランジェリーを身に纏うと、エッチなお姉さんのように大胆に振る舞ってから騎乗位で乱れ何度も絶頂を迎える。翌朝目覚めた菜奈は智樹が部屋のベランダにある露天風呂にいるのを知って裸のまま声を掛けると、今後の話をしていただけで智樹が勃起しているのを見て、昨日あれだけ交わったのにと苦笑しながらも立ちバックで誘い繋がるのだった。


【レビュー】

2017年2月にデビューした新人作家の二作目は題名やあらすじが示す通り、兄嫁の【菜奈】(27歳)に想いを寄せる大学生の主人公が兄の浮気現場を見たことから彼女と禁断の関係を結んでしまい、いけないとは分かっていつつも兄の身勝手さに怒りを覚えるなかで情交を繰り返していく話がメインである。義弟とともに夫の浮気を見て疑いが現実のものへと変化した菜奈の心変わりは案外早く、自ら彼を誘い交わりへと発展していくのだが、この延長上からもう一人のヒロインが登場する。

二人が初めて関係を結んだ後にホテルから出てきたところをリカーショップを営む人妻の【由起子】(38歳)に見られてしまい、関係を問われた主人公はうっかり相手が兄嫁だと口を滑らせてしまうのである。元々どれほど主人公に興味があったのかは分かりにくいところもあるが、由起子は口止めの報酬として彼を誘い青年のタフさに感服し更に興味を深めていく。いずれも人妻で経験は伴侶のみという貞淑さなのだが、やはり年長者らしく由起子が菜奈をパートとして雇い気心が知れていくうちに淫らな提案を…というのが本作の山場であろう。

メイン格は菜奈であるが由起子の視点で見ると、生真面目な主人公と夫の浮気を知っても経済的に依存せざるを得ない菜奈の二十代の若い二人を見て、もっと気楽に生きなさいと提案しているようにも窺える。勿論由起子自身も楽しみたいという気持ちは少なからずあるようだが、奔放というほどでもなくちょっと羽目を外してみたら意外な方向に…といったところかもしれない。レーベルは違うが牧村僚氏の作品でよく出てくる「ランジェリーショップのママさん」的なポジションとでも言うのだろうか、作品全体の雰囲気もどことなく懐かしい印象を受けた次第である。兄嫁はきっかけの部分からも分かるように主人公を誘うし、人妻としての苦悩というよりは義姉としての溺愛ぶりに重きを置いた設定のようで、いっそのこと実姉にしても良かったのかな?と思う。


DSKさんのブログにて本作をご紹介なさっています。

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兄嫁の秘蜜(著:綾野馨、マドンナメイト文庫)


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tag : 大学生主人公 童貞

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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