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高竜也「復讐相姦 義母と姉の魔性が晒されるとき」

高竜也「復讐相姦 義母と姉の魔性が晒されるとき」
(フランス書院ロマンZ図書館、2001年9月、表紙イラスト:宇野亜喜良)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

女癖の悪い父親に悩まされ実母が離婚させられた過去を持つ征吾は、ある晩酔って帰宅した義姉の翔子を力ずくで凌辱すると、次は外泊してばかりいた義母の真世にも毒牙を向ける。更に彼は母の復讐とばかりに父の秘書たちをも犯していくが、その一方で翔子はだらしない男に溺れていき、次第に依存症のような言動を繰り返すようになり…。


【登場人物】

松宮征吾
17歳。デザイナー界の雄である松宮雪雄の長男だが、父の浮気癖により実母は離縁の上に放逐され事故死している。その原因を作った義母の真世や義姉の翔子、現在の愛人である秘書たちにも怒りを向けるが、究極的には自身も傷ものとなることで父への復讐を果たそうと試みる。風俗に通い既に童貞を卒業していた。少年らしく仮性包茎だが大人顔負けの巨根。

松宮翔子
21歳。松宮の最も古い愛人に産ませた娘だが破綻同然の両親の仲をみて反発し自らも堕落した生活を送り、大学へはほとんど行かずに男を取っ替え引っ替えしている。最近では売り出し中の俳優・吉岡と付き合い始めたらしい。

松宮真世
34歳。松宮の後妻で血の繋がらぬ翔子を軽んじつつも、後継者の征吾には何かと取り入ろうと腐心している。松宮との夫婦仲は既に破綻も同然で、自らも若い恋人を作っては夫の目を盗み逢い引きを繰り返す。

加納明美
20代?のモデルで吉岡と婚約の記者会見を開いている。吉岡が女たらしなのは承知した上で、一番愛してくれているのは自分だと信じ込もうとし、征吾の凌辱を素直に受け入れてしまう。実家は画廊を営む資産家で、明美自身も吉岡に比べると人気の面では格上である。

吉井亜伊子
25歳。松宮の秘書兼現在の愛人で、4年前に大学のミスコンで優勝するほどの美貌の持ち主。語学に長けており常に海外へは松宮に同行していたが、彼自身が糖尿病で性的に不能なためにいつも玩具で責められて不満を募らせていた。

大柴由加
22歳。入社してすぐに松宮に取り立てられて秘書となり、亜伊子も自分の立場を脅かす存在になるのではと不安を抱き始めている。身長165cmと背が高くてスタイルが良く、初経験は15歳の時と豊富な性体験の持ち主。

沢口桃子
征吾のクラスメイトで父親は著名な映画監督。征吾は自らの誕生日を祝ってほしいと彼女の自宅に招かれ、性的な関係を結ぶことに。桃子自身は恋人になりたい様子だが、若い征吾はまだ縛られたくはないようで答えを曖昧に濁してしまう。


【展開】

征吾はある晩酔って帰宅した翔子を寝室まで運び介抱しているうちに怒りがこみ上げて来て服を剥ぐが、やれるものならやってみなさいという挑発的な態度に淫裂を露わにし剛直を挿入する。凌辱されてイカされる屈辱を与えるためにピストンせず、密着した腰をのの字を書くようにして陰核に刺激を与え続けると、流石に翔子も限界とばかりに達してしまい征吾もそれに合わせて中出しする。翌朝目覚めると既に翔子は外出し、真世が帰宅するまでは帰らないだろうからと次は彼女を標的にしようと決意する。

数日後真世がホストとの外泊旅行から帰ってくると、征吾は彼女の入浴を見計らい浴室に侵入し背中を流すと告げると、背中やヒップの性感帯をさりげなくタッチする。感じてきたのを隠そうと真世が気分が悪いと先に部屋に戻ったのを追い掛け、マッサージを口実に鼠径部や淫裂近くの際どいところにまで手を出すが、彼女が期待する素振りを見せたところでお休みと言って立ち去ったふりをする。きっと一人で慰めずにはいられないと征吾が睨んだ通りドアの隙間から覗くと、真世がバイブレーターを取り出し開脚してしたいと口走っている姿を目の当たりにするのであった。

征吾は翔子が不在の間にタンスの引き出しのなかを覗くと、どうやら吉岡の玩具にされているらしく、義姉が秘所だけでなくアヌスまで晒された写真を見付けて憤怒に駆られる。翔子の電話に吉岡からのメッセージが入っていたのを聞くと次の日にホテルで待ち伏せし、吉岡が明美と別れて翔子を抱くために上階に向かったのを見るや、衝動的に明美を穢してやろうとわざと彼女の車の前に飛び出す。車の後部座席に乗り夜の大使館街に来たところで停めさせると、征吾は姉に代わって復讐するつもりで明美を犯そうとするが、当の本人は吉岡の罰を受けると殊勝な態度を見せる。辱しめを与えるはずだったのに、結局は和姦になり征吾は複雑な思いを抱きながら別れを告げる。

その翌日なに食わぬ顔で翔子と顔を合わせた征吾は、今度は真世に恥をかかせようと仮病を使い、寝室に様子を見に来た義母にマッサージするようにねだる。話の合間に若い恋人の存在に気付いていると暗に匂わせ、すっかり臨戦態勢となったペニスを晒け出し、オナニーの手伝いをしてと命じる。予告なく射精した征吾の先端を口に含まれて気持ち良さを感じると、お返しとばかりにパンティ越しに淫裂をなぞり下着を脱がせたものの、挿入はしないとバカにしたような態度を見せて浴室に向かう。真世はなおもご機嫌を取ろうとするが、断固として拒否の態度を崩そうとはしなかった。

数日後父が十数日に渡る渡欧から帰国し松宮家で慰労会が開かれるが、次に亜伊子に狙いを定めた征吾は疲れているだろうから今夜は泊まっていったらと引き留め、夜遅くなってから来客用の寝室を訪ねる。父が糖尿病で性的に不能なのを知っていただけに本物に渇望しているのに違いないと征吾が迫ると、形だけの抵抗を見せながらも亜伊子もあっさりと陥落してしまう。そして行為を終えて部屋を出ると翔子の部屋の扉が閉まるのが聞こえたので押し掛けると、犯したいならば好きにすればと告げられて徹底的に愛撫を施すも征吾には抱くつもりはなく、吉岡と早く別れた方が良いと声を掛けると義姉はあまり調子に乗らないことだと強がりをみせる。

期末試験を終えて夜の六本木を歩いていた征吾だったが、どうやらドラマのロケが行われていたらしく、吉岡を遠巻きに見守る明美の姿を発見する。もう逢うことは無いと決心したのにと征吾が告げると、明美は吉岡の収録が遅くなるからと部屋に招き、いきなり抱いてとばかりに迫ってくる。婚約はしていても上手くいっていないらしく、乱暴にしてという求めに以前から興味のあった肛門性交まで果たす。しかし吉岡が意外にも早く帰宅し殴られた征吾は松宮の名前を出すと、明美ももう別れようと強気に切り出したものの、吉岡の説得に応じたようで征吾のいる前で性交を始めてしまう。

吉岡の入籍を知って翔子の夜遊びがぶり返すようになり、征吾はある晩泥酔して帰宅した彼女を寝室まで運んであげるが、抱いてと求められせめて一時の悲しみを癒すだけでもと指ピストンで絶頂に導く。しかし翌朝には既に翔子の姿はなく、しかも真世が全く関心を抱かないことに怒りを覚え、父の居場所を聞き出すと自宅を飛び出す。宿泊先では亜伊子だけでなく新卒で採用したばかりの由加もおり、亜伊子の沈んだ様子をみるとどうやら父が由加に乗り換えたのが明白である。その晩亜伊子と由加の泊まる部屋にやって来て夜も更けたころ、征吾はメゾネットの階下にいる由加に迫ると、彼女も好き者みたく周りに聞こえるほどあられもない声を挙げる。行為を終えて亜伊子のベッドに向かうとやはり玩具を使ってお楽しみだったようで、オナニーを披露すると本物が良いと求めるのであった。

GWを迎えたある週末に桃子から誕生日を祝ってとパーティーに誘われた征吾は、会の最中に自分だけ部屋に招かれ見せてくれたアルバムに吉岡と翔子が一緒に写っているのを知って関係が復活したのではと疑う。夜になって桃子に誘われ身体を繋げるが、義姉のことが気掛かりで桃子の告白に曖昧に返事をしてしまう。そこで征吾は明美が参加するファッションショーへ向かい話を聞こうとするが、ショーが終わるなり部屋に誘われ激しくしてと性交を求められる。どうやら吉岡の女遊びは収まっていないようだと確信したなかで、今度は翔子が人目を気にしながら父の書斎から出てくるのを見付け、更に父より金庫から金品が持ち出されたようだと聞かされる。数日後金庫の暗証番号が分からず格闘する翔子を取り押さえるが、義姉は服を脱ぎ抱いてと言わんばかりで、征吾も欲情を覚え交わってしまう。

自宅と別荘を往復し不在がちの父が倒れたと聞かされ征吾が伊東に向かうと症状が軽かったようで安堵するが、どうやらお気に入りの座から陥落したらしく合流した亜伊子も含め二泊するつもりだと父に告げる。その晩寝室を訪ねて来たのはすっかり貫禄のついた由加で、父と亜伊子に睡眠薬を飲ませたとあっけらかんと告げられ、女の情念を感じつつも交わってしまう。しかし亜伊子も黙っては引き下がるはずもなく、次の日には由加を欺いて部屋に踏み込んでくる。先に口唇奉仕をしていた由加はせっかちにペニスを扱き、先端が完全露出するほどに表皮を剥き射精させると、亜伊子は征吾のすぼまりに指を挿れて前立腺を刺激して騎乗位で跨がる。由加もバイブレーターを取りに行くと、亜伊子の裏穴に挿入してペニスでイカないように対抗するのであった。

こうして征吾は父の秘書たちと爛れた関係を繰り返すようになるが、ある日翔子と真世が吉岡のことで言い争うのを聞いてしまい、その直後に翔子から真世を「あの女」呼ばわりにし凌辱するように依頼される。報酬の前払いとして翔子と交わっているなかで、真世が翔子への電話を取り次ぐ際に吉岡に積極的にアプローチしたらしく、狡猾な吉岡はその寝物語を翔子に話したのだと聞かされる。
義理の娘の情人を寝取る義母の淫らさに父を蔑ろにするのにもほどがあると憤り、征吾は真世が北海道へ旅行に行くのを利用して凌辱計画を立て現地へ向かうと、やはり吉岡の撮影に合わせて宿泊していたようである。隣室で様子を伺っていた征吾は吉岡が入浴している間に真世を自室に引きずり込み、秘所を晒し情交の痕跡を認めると正常位で剛直を挿入しせっかちにピストンして精液を顔面へ浴びせると、今度は騎乗位でと求めるがそこで真世が隙をみて逃げ出そうとする。なおも犯される立場をアピールする義母の芝居を蔑みながらも征吾は後ろの穴に狙いを定めて犯し、吉岡がロケに向かうと再び部屋にやって来た真世と二回も交わり完全屈服させてしまう。

宿泊の最終日に由加から連絡を受け父が入院したと聞かされた征吾は真世とともに病院に直行すると、思ったよりは元気そうだが次の日に二人で話がしたいと父に呼び止められる。由加に話を聞くとどうやら亜伊子は会社を辞めたらしく、数日前に電話で話したばかりなのに変わり身が早いと呆れ、翔子に電話しても連絡が取れずに苛立ちを募らせる。
翌日征吾は父から上顎腫瘍にかかっており視神経にも及んでいて手術を受けねばならないことと、近々真世とは離婚することを告げられる。更にその日の夕方には翔子が北海道で吉岡と無理心中をはかったとニュースで知り、父には知らせずにいようと考える。松宮を継ぐかは自分で判断しなさいと父から言われたが、征吾を除いて誰一人手術を見守る人のいない父を不憫に思いながら、後継者になると固く決意するのであった。


【レビュー】

フランス書院の企画ものとして刊行された「ロマンZ図書館」は2000年から2001年の三回に分けて出されており、高竜也氏と牧村僚氏と本シリーズでデビューした黒澤禅氏の三氏が二冊ずつという内訳である。当時の黒本にはまだ誘惑系というはっきりとした指針があった訳ではなく、従ってロマンス系という括りで纏められていた時期である。凌辱系では既に新書版として「ハードXノベルズ」が存在しており、そのロマンス版が「ロマンZ図書館」であり新書がまだまだ売れていた時期に実験的に刊行したものと思われる。これと似たケースがいわゆるジュベナイルポルノである「ナポレオンXXノベルズ」で、先述した牧村僚氏も黒本作品を改題しイラストを付けた作品を発売している。これが後の美少女文庫に繋がっていくもので、とかくポルノノベルは新書という拘りから、持ち運びに便利な文庫版への変化をもたらしたのであろう。

肝心な作品については新書にありがちな二段組という訳ではなく、基本的にフランス書院文庫と変わりがない。約20~30ページで1章という構成は時間がある時に少しずつ読み進められる利点でもあるが、高竜也作品らしく場数は多い割にはあっさりと終わってしまう短所もあるかもしれない。本作も主人公の父親がファッションデザイナーというセレブな一家ではあるものの、肝心な父親が女にだらしがなく、実母を追い出し死に至らしめたと主人公の恨みを買うことになる。同居するヒロインたちも愛人から後妻となった義母と、元愛人の娘である義姉のいずれとも互いに血の繋がりがなく、主の振る舞いを見て好き勝手に行動し男に依存しがちなところが見受けられる。

初めは亡くなった母の復讐を誓い義姉を犯す一方で、義母に対してはペッティング止まりとさせている違いは、義母が夫を蔑ろにして若い男にうつつを抜かしている弱味を握っているからだと思われる。義姉が次第に女たらしの俳優に溺れていくのを知ると婚約者にも手を出すし、父の秘書を愛人にしていると聞けば彼女たちを犯している。衝動的な少年主人公らしく計算なんてあってないようなものだが、唯一テクニックだけは風俗通いで習得したらしくヒロインたちを絶頂に導くことになる。しかしながらヒロインの方がやはり上手で、特に秘書の二人によって翻弄される描写もある。

次々に女たちを毒牙に掛けていくなかで、周囲に欺かれているのに気付かぬままである父の不憫さも感じるようになり、終盤で娘の情人を寝取る義母に制裁を与えるときには「復讐」の本質が変わっていく。そして父の復讐を果たす一方で義姉の心はどんどん壊れていき、本質的に利己的な義母も家庭を顧みないまま終盤に向けてピークアウトしていく。その先には主人公だけという残酷な現実は、いかにも高竜也作品らしい皮肉な結末でもある。

あくまでも個人的な推測となるが、本作は恐らく新聞か雑誌の連載用として持っていたものではないかと思う。章が変わって改めて同じことを解説する箇所が多数見られるからである。回りくどい気もするが、その丁寧さもあって官能描写の補足となっているところはやはりベテランなのだと感じる。


DSKさんのブログにて、本作が紹介されています。
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復讐相姦-義母と姉の魔性が晒されるとき(著:高竜也、フランス書院ロマンZ図書館)


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復讐相姦-義母と姉の魔性が晒されるとき(著:高竜也、フランス書院ロマンZ図書館)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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