FC2ブログ

美野晶「ふしだらマッサージ」

美野晶「ふしだらマッサージ」
(竹書房ラブロマン文庫、2017年5月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

独立して整骨院を開いた裕真だったが援助をしてくれた叔母の麗香より、自分が経営するエステチェーンの女子寮の管理人もして欲しいと色仕掛けで迫られるも、シングルマザーやギャル系、理系女子といずれもワケありな住人ばかりである。元は叔母をよがらせるために覚えた性感マッサージのテクニックを生かし、次々に彼女たちに癒しを与えていくのだが…。


【登場人物】

高垣裕真
27歳。鍼灸師の資格を取って独立し、叔母の麗香が経営するエステチェーンの女子寮の一階を整骨院として格安で貸してもらっているが、その代償として寮の管理人も任されてしまう。高校を出てすぐに麗香に筆下ろしされてセックスパートナー扱いされているが、負けじと性感マッサージのテクニックを学び彼女をメロメロにさせるほど。高校時代にラグビーの経験はありガタイは良く巨根だが喧嘩は弱いらしく、優しい性格の青年。

高垣麗香
36歳。裕真の母親の義理の妹(叔母)で独身。エステサロンや美容室を経営するやり手の女社長で、裕真が独立するのに当たって資金や不動産を貸与するなど尽力している。カールさせたブラウンの髪型で華やかな雰囲気を与え、Hカップバストのグラマラスな身体付き。裕真の住む部屋の隣の202号室に仮眠するための部屋を持っている。

岬可南子
32歳。301号室の住人で麗香が経営するエステサロンの施術を担当している。結婚していたが元夫がDVを働き、親族に説得され娘を連れて姿を潜めて生活を送っている。黒髪で清楚な上に何処か幸薄い印象を与えるが、Fカップの魅力的な肢体の持ち主。

石田姫乃
21歳。302号室の住人で可南子と同じくエステティシャンに就いている。茶色めのカールの掛かった髪型にギャル系メイクを施し、見た目の可愛らしさに正比例したアニメ声が似合う女性。他人に奉仕することに喜びを見いだしデリヘルのバイトをしていたのが周囲に発覚し、寮を追い出される形となった。スレンダーな割にはFカップとスタイルが良い。

幸野真美
20代?で401号室の住人。麗香の会社の本社研究部門で美容商品の開発を担当。中学の時から膨らみ始めたIカップ目当てで男性からの好奇の目に晒されセクハラ紛いの扱いを受けたせいか、すっかり男性恐怖症に陥っている。その反面で空手の元日本チャンピオンという異色の経歴の持ち主でもある。


【展開】

裕真は自らの居城を築いたと悦に入っていたところ叔母の麗香がご祝儀を手にやって来て、患者第一号だと性感マッサージをするように求めて来る。これから本社の会議がある割には悠長で快楽に貪欲な叔母に呆れながらも、裕真は自慢の施術で四つん這いにした麗香の巨乳を刺激すると指ピストンで潮を吹くほどの快感を与える。そして正常位に組み換えると長大な逸物で奥の奥まで刺激を与えて中出しするが、情事を終えるとこのマンションは会社の女子寮で管理人をして欲しいと迫られ、格安な条件には裏があるのだと渋々応じることに。

そんなある日裕真は娘を連れた可南子と挨拶し疲れている様子が気掛かりでいたものの、夜遅く食事を終えて街を歩いていると体調を崩してうずくまっている彼女を保護し医院に連れて来る。娘は実家に預けていると聞いて安心して診察し元夫からDVに遭わされ離婚したと聞かされるが、裕真なら夫のことを忘れさせてくれるはずと麗香から聞いたとすがられ、性感マッサージを施すことになる。快楽だけを求め可南子のことを考えない元夫の稚拙さに呆れながらも、裕真が上書きするように熟れた身体に快感を刻み付け、対面座位にして交わり中出しする。

数日後302号室に姫乃が越して来て挨拶にわざわざ蕎麦を持って来たり、家庭的な一面を見せたりと見掛けとは違うと感心するが、いきなり股間に触れてきて口や胸でしてあげるのは得意だと迫られて困惑する。またも麗香に唆されたのだと裕真は思い込み、いきなり?と戸惑う姫乃の乳房をじっくりと責め立てて快感を与えると、四つん這いにして激しく腰を遣い射精する。しかし情事を終えると姫乃といまいち会話が噛み合わないことに気付いて話を聞くと、単に腰が痛いときに診て欲しいだけだったと分かり先走って関係を持ったことで余計なものを抱え込んだなと思い、顔を引きつらせて答えるしかなかった。

裕真は立て続けに二人と性交へと至ったことに麗香の意図があると見抜き、ある日自分の部屋の隣室である202号室に彼女がやって来たのを待ち伏せし部屋で話し合いを始める。裕真はきちんとした付き合いをして早く結婚したいと告げると、のらりくらりとかわしていた麗香は態度を一変させ、自分を捨てるつもりかと切り返し十代のときのように責めまくると宣言し押し倒されてしまう。アナル舐めやパイズリで快感を引き出し馬乗りでのし掛かった割には切なげな表情を浮かべる叔母を見て裕真が突き放せるはずもなく、精を搾り取られるのであった。

ある日真美が両手に荷物を持って帰宅したのを見て裕真は親切のつもりで手を貸そうとするが突き飛ばされ、細腕の割には何処にそんな力があるのだと彼女の素性に疑問を抱く。そんななか可南子から夕飯の誘いを受け娘と遊んであげた後に、元夫が娘に付きまとっていると聞かされ力になってあげたいと決意する。身体の張りを診たいと可南子に申し出て施術を行うと、うっとりとした表情で続きを求めてはダメですかと誘われて乳房や秘所を愛撫してとろけさせると、お返しとばかりに馬乗りでのし掛かられて交わるうちに愛情が沸き上がり愛の告白をしながら中出しする。

月に一度の全店休業日に裕真は住人たちと協力してマンションの清掃をしていると、そこへ可南子の夫が金属バットを持って乱入し、彼女を庇おうとした裕真の背中に向けて振り下ろされる。次は頭を狙われると覚悟した瞬間に真美が現れ、男のバットを奪うと素早く顎を蹴り上げて失神させ、ガムテープを使って手際よく拘束してしまう。連絡を受けた麗香が現れた頃に意識を取り戻した男はなおも可南子を罵倒するが、彼女はすかさず裕真と比べて男として器もナニも小さいと言い返しプライドをズタズタにする。この発言がきっかけで姫乃が裕真に抱かれたことを口にすると、可南子が態度を豹変させてしまい気まずい雰囲気になる。
その晩殴られた背中をアイシングしようと医院で四苦八苦する裕真の前に真美が現れ介抱してもらうが、爆乳が原因でこれまで周囲から手酷い扱いを受けて来たことを明かし、麗香に乳房を可愛がられる体験をしたいなら裕真を頼りなさいと勧められたからと求められる。乳房へのコンプレックスを取り除こうと温感オイルを使い、時間を掛けて小振りな乳首を中心に責めて呆気ないほどに絶頂へ導くと、抱いて欲しいと誘われ処女には巨根は辛かろうと配慮しながらも激しく腰を遣い中出しする。痛みを堪えていた真美を労おうと身体を離した際に物音がしたので医院の入り口を見ると、そこへ可南子が夕食の誘いで訪ねに来たところであった…。

可南子への言い訳も出来ず悩んでいた裕真だが、そこへ麗香から日曜に花見をするから会社に来なさいとメールを受け取り、気分転換のつもりで誘いに応じる。会社ビルの中庭で花見をするのに際どい格好をした麗香を見て単にエッチしたいだけかと思っていると、寮の三人に一日裕真を自由に出来る代わりに大胆な格好で来るようにと誘ったからと告げられる。姫乃はともかく貞淑な可南子や男性恐怖症の真美までがノーパンで来たと知って裕真は興奮するが、麗香が三人に裕真との結婚話を振ると全員その気は無い様子で、結局麗香も加わってシェアされるという現実を突き付けられ気落ちする。真美が勝者だと決まると他の女性たちが服を脱ぎ捨て真美を押さえ付けて挿入を促すと、裕真は二人に敏感なところを愛撫されてよがる彼女を激しいピストンで絶頂に導く。普段は貞淑な可南子すら場の雰囲気に飲まれたか裕真を押し倒して騎乗位で股がり、麗香と姫乃は指ピストンを求めて来たので、裕真は遮二無二腰と指を使って同時に達する。このまま全員に搾り取られるのはヤバいと逃げ出そうとするが、麗香と姫乃に捕まり二回戦を求められて嬉しい悲鳴をあげるのであった。


【レビュー】

竹書房ラブロマン文庫で活躍中の作者の既刊に『たかぶりマッサージ』や『まさぐりマッサージ』という作品があるが、本作はその続編という訳でないが青年主人公がヒロインたちに性感マッサージを施して癒しを与え、その報酬として彼女たちと深い関係に陥っていくという基本的な流れは変わらない。日替わり定食のような安定的な作りを心掛けているためか本作においても、物語的にはこれといった大きなうねりがある訳でもないし、情交描写においても愛撫から合体というごくシンプルなものである。誘惑官能作品としてはまたとないお手本的な作風で、根強い人気の理由が窺えるように思える。

本作では整骨院を構えることになったマッサージ師の青年【裕真】(27歳)だが、その独立に当たり叔母の【麗香】(36歳)の援助を受けている身であり、彼女が社員を務めるエステチェーンの女性寮の管理人も任されることになる。叔母と甥とはいえかねてより男女の仲でもあったが、どちらかと言えば従属的な立場にあった主人公だけに早く良い女性を見付けたいと考えている。(性感マッサージを覚えたのも叔母に搾り取られるだけではと進んで学んだものである。)新しくて綺麗な女子寮がもう一つあるのにやや古いこの寮にいる3人の女性従業員はワケありで、エステティシャンでDV夫と離婚したシングルマザーの【可南子】(32歳)とイマドキなギャル系の【姫乃】(21歳)、もう1人は巨乳過ぎて男嫌いになった研究開発担当の【真美】(20代?)である。

始めに別れた夫の影に怯える可南子を、次は奉仕することに喜びを見いだした余りにデリヘル嬢の副業がバレて転居を余儀なくされた姫乃を性感マッサージで骨抜きにして癒しを与えたが、元々複数の女性と関係することに抵抗があった主人公なだけに麗香が一枚噛んでいることに気付く。彼女もまた主人公と交わることで精神的な癒しとなっていたために、結婚願望の強い主人公をハーレム状態に置くことで自分もつまみ食いできる状況を望んでいる節が見られる。次第に可南子に惹かれていく主人公の元に彼女の前の夫が襲撃するものの、意外な経歴の持ち主の真美によって救われただけでなく男嫌いを治して欲しいと迫られ、更に可南子も暫くはその気は無いようで結婚とはほど遠い結末へと繋がっていく。

各章1ヒロインずつ攻略という紋切り型で情交場面もあらすじにあるほどハードな訳でもないのだが、体育会出身でも肉食系ではない主人公でヒロインたちに搾り取られることを甘受しているだけに、これはこれで及第点の仕上がりだと思われる。
関連記事

tag : 社会人主人公

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR