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鏡龍樹「溺れる 若兄嫁と熟兄嫁と未亡人兄嫁と」

鏡龍樹「溺れる 若兄嫁と熟兄嫁と未亡人兄嫁と」
(フランス書院文庫、2017年3月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

航空機事故で三人の兄たちを失った真彦。同時に未亡人となった詩織、リサ、佳菜子の兄嫁たちは真彦以上に悲痛な想いであったはず。しかし真彦は兄たちの葬儀の折りに体調を崩した詩織を控室に連れていくと、欲望のままに性交を迫ってしまう。三年前に一度に迫ったあの夜より成長したのだと見せ付けるかのように…。


【登場人物】

東条真彦
19歳?大学へ進学したばかり。父親はインテリア大手の会社の社長だが三人の兄たちとは母親が違い、特に長兄からは口うるさく出来損ないなどと言われてきた。兄たちが航空機事故で急逝し、いきなり後継者として帝王教育を受ける羽目になるが、元来の末っ子気質でのんびりしたところがある。女性経験はある様子で、以前から詩織に対してほのかな想いを抱く。

東条詩織
38歳。東条家の長男の妻として嫁いだが、ワンマンな夫の性癖で縛られて性交を強いられるなど被虐的な一面を持ち合わせている。子供はいない。真彦の境遇に同情し夫との緩衝材的な立場で優しく接しており、彼に恋愛感情を抱かせる遠因にもなっている。

東条リサ
30歳。アメリカ人を祖父に持つクォーターで、モデルとして華やかな世界に身を置いていたが、東条家の次男に口説かれてモデルを引退している。夫を亡くしてからは東条家に同居するようになり、義父に気に入られて秘書として登用されるように。真彦の詩織に対する感情を察知し、言葉巧みに誘惑して自分の支配下に置こうとする。

東条佳菜子
24歳。東条家の三男の妻でおっとりとした性格とEカップはありそうな肉感的な身体付きの美女。真彦が夫と容姿が似ていることもあり、2ヵ月振りに再会すると、彼のペースに引き込まれて関係を持つようになる。


【展開】

事故で三人の兄を一度に失った真彦は葬儀に参列し気丈に振る舞う詩織の喪服姿に欲情を覚えながらも、三年前に一度だけあった性的な夜のことを思い出してしまう。兄の浮気を知り寝室で泣いていた詩織を見て慰めてあげると迫るが、性欲のままに生乳を露わにさせたところで彼女を泣かせた兄と同じではないかと気付き、それからはギクシャクとしながらも想いを寄せ続けて来た。そんな時に詩織がバランスを崩したのを見るとリサと二人で控室へ運び、二人きりになったのを好機と捉えもう兄はいないのだからと関係を迫ると、真彦は夫婦の営みを覗き見していたことを明かし実は詩織がMなんだろうと告げる。口では嫌がりながらも抵抗を見せない詩織を見て喪服の裾をたくし上げ、秘所が濡れていると辱しめを与えながら立ちバックにして剛直を挿入し中出しまでするのであった。

それから三週間両親の目を盗みながらも真彦は詩織の寝室を訪ねては欲望を吐き出していたが、ある日真彦の帝王教育の合間の30分間で慌ただしく性交を求めると、それまでは頑なな態度を見せていた詩織も真彦の焦らしに翻弄されてしまい、遂には自ら抱いて欲しいとまでおねだりするように。しかしその日はリサが父親と話があると東条家にやって来ており、部屋の前を通り掛かり声を聞いてしまい関係が露呈してしまう。
数日後真彦はリサの呼び出しで次兄夫婦の住むマンションの一室を訪ねたが、自分の言う通りにしなければ洗いざらい父親にバラすと切り出され、父のことだから自分を放逐しかねないと悟り彼女の要求を受け入れる。女王様然としたリサから愛撫をするときに指を使わずに舌だけで満足させてみなさいと命令され、真彦は彼女には到底敵わぬと奴隷になると誓い、更には詩織には手出ししないと約束させられ騎乗位でフィニッシュを迎える。

その翌週からリサが東条家に同居することが決まり、詩織は真彦が一切情交を求めてこないことに安堵するのとともに、一抹の寂しさを覚え自ら真彦の部屋を訪ねる。真彦は詩織を跪かせて口唇奉仕をさせると、リサが部屋に入って来て示し合わせた通りに詩織をベルトで後ろ手に縛りイラマチオ同然にして腰を遣い始める。リサは詩織がライバルとなっては敵わないことを理解しており、真彦を支配することで不安をかき消そうと考えて目の前で詩織を抱くように命じ、彼女が絶頂したのを見るや自分の中に出しなさいと催促し中出しを求めるのであった。

東条家の後継者としか二人の兄嫁は見てくれていないと真彦は不安を抱き、リサの掌で転がされていると苛立ちを感じ佳菜子に連絡を取ってマンションの部屋を訪ねることに。彼女をモノにすれば何かが変わるかもしれないと真彦は初めから強気に迫り、寝室に向かい亡き兄の服を着てみせるとあまりにも似ていたせいか呆然とする佳菜子の唇を奪う。ところがタイミングの悪いことに詩織と会う約束があったらしく佳菜子がリビングに向かったのを見るや、真彦は詩織も誘い寝室で3Pに雪崩れ込む。二人からの口唇奉仕を受け入れた後佳菜子をベッドに横たえると、自らもプレイに興じる詩織の積極さにたじろぎながらも末兄嫁と交わるのだった。

兄たちが亡くなってから3ヵ月が経ったある日リサの31回目の誕生日を祝おうと真彦は佳菜子を自宅に呼び寄せるが、ただ集まるだけな訳もなく佳菜子を使ってリサの嫉妬を誘い、自分が主として主導権を奪おうという腹積もりでいた。そして夜も更けて真彦が佳菜子を客間に案内するが、企みを見抜いていたのかリサが廊下で誘う仕草を見せたので、プランの変更を余儀なくされる。廊下での奉仕に乱れたリサから客間に戻り佳菜子が寝た振りをしていないか試してみようと誘われ、描いていたもう一つの計画の通りにことが進んだのを見るや、真彦はリサをバックで貫いている間に佳菜子から差し出された麻縄を使ってリサを後ろ手に拘束してしまう。
示し合わせたかのように佳菜子は起き上がり、更に聞き耳を立てていたのか詩織までも寝室にやって来たのを見ると、真彦はリサの嫉妬を誘おうとこれから佳菜子を抱くから見ていてと挑発する。詩織に抱き寄せられ愛撫を受けたリサも満更ではないようで、試してみなさいとばかりに強気な目線で返してくる。兄嫁たちがこぞって自分を求めてくるその倒錯した状況に真彦の頭のなかではリサを支配することなどどうでも良くなり、始めに佳菜子を貫いて絶頂へ導くと、次はリサとレズり合っていた詩織を立ちバックにして交わり、最後にリサへと求めていく。ずっとリサに支配されていると劣等感を抱いていたが、彼女口から私たちのご主人様だと聞かされると、真彦は三人を幸せにするんだと決意を固めリサを貫くのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫では「僕の通学路には四人のお姉さんがいる」(2009年9月刊行)以来7年半振りの刊行となるベテラン作家による、兄嫁たち三人と主人公真彦が織り成す近親同士の禁忌を題材とした官能作品である。航空機事故により一度に三人の兄たちを亡くした真彦だったが、それ以上に悲しみを抱く詩織、リサ、佳菜子と次々に関係を持ってしまい、最後は三人から求められるという倒錯した状況に、皆を幸せにするのだと決意するまでの主人公の心理的な成長も交えて描かれた作品である。

・長男の嫁・詩織
父親の女好きもあって三人の兄たちとは違う母親から産まれており、その母親も後妻という立場を守ることに執着してか実の息子への関心が薄い状況で、後継者に当たる歳の離れた長兄から口喧しく小言を言われていた主人公である。父母、長男夫妻と暮らしていた彼に取っては唯一の拠り所が詩織であり、彼女も義弟以上の愛情を注いで来たが、三年前に夫の不義を知って涙を流していた折りに主人公に知られ青い情欲をぶつけられてしまう。その時は未遂で終わったが、夫の葬儀の時に体調を崩してしまい、主人公に力強くで犯されてしまうが…。

・次男の嫁・リサ
名前の通り米国人を祖父に持つクォーターで持ち前のスタイルの良さもあってモデルの経験もあり、常に自信を持ち夫亡き後の身の振り方にも野心を隠そうとせずに夫の実家に接近して来る兄嫁である。義弟に当たる主人公に対しても自信満々であり、詩織に対する興味もあってか二人の禁断の関係を知るや、女王様のように振る舞い主人公を翻弄していく。更に詩織をも手中に入れ羞恥を与えていくが…。

・三男の嫁・佳菜子
主人公に取っては一番歳の近い兄嫁夫妻なだけに関係はまずまず良好だったが、佳菜子自身が引っ込み思案な所もあってか夫が亡くなってからはあまり連絡を取っていなかった。リサに支配され詩織からは嫉妬交じりに見られる状況を打破しようと主人公が彼女の部屋を訪ねたものの、そこに詩織が現れて三人でという状況へ雪崩れ込む。

本作のメイン格は詩織で主人公に迫られてリサに辱しめを与えられていくなかで次第に淫らな自分に目覚めていくし、佳菜子の時には二人に変えられた自分のように変わって欲しいと挑発する有り様だし、しかも終盤ではいつもされてばかりではと言ってリサとの百合プレイや主人公の後ろの穴まで弄るなど積極的になっている。鏡龍樹作品ではお馴染みの「嫉妬の応酬から淫らに変わっていくヒロイン」像をそのまま投影したかのようである。リサは快楽主義者的な一面が強く、佳菜子は詩織とは違った可憐さが先行している。
性欲で流されてばかりの主人公は基本的には荒ぶるタイプに見えるが、終盤になるにつれて兄嫁たちに主導権を奪われていくようで、それでも誘惑官能作品とするならば悪くないとは思う。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。

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溺れる-若兄嫁と熟兄嫁と未亡人兄嫁と(著:鏡龍樹、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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