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河里一伸「わが家はハーレム」

河里一伸「わが家はハーレム」
(竹書房ラブロマン文庫、2017年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

平凡な大学生の尚人は再婚したばかりの父の再婚により、図らずも義母と義姉妹の三人に囲まれた、女だらけの生活を始めることになってしまう。直後に父が亡くなり淫乱体質の義母・百合恵に筆下ろしされ、大学では若くして助教となった義姉の美奈子、そしてがさつで自分をからかう義妹の泉希とも相次いで関係を結んでいくが…。経験を重ねた尚人は遂に想いを寄せていた麻由へ告白し、恋人として結ばれたものの母娘たちが簡単に引き下がる訳もなく…。


【登場人物】

遠山尚人
19歳の大学2年生。通っている桜忠大学の商学部教授で経営学者として知られている父親がかつて教え子だった美奈子の母親・百合恵と再婚、しかも僅か2週間で父親が事故で急逝したため、女3人と同居する羽目に。大学に入学式で倒れた真由を介抱してあげてから片想いが続いており、同じ講義を取るが進展なし。尚人本人の実力で合格したが、縁故と言われることに些か嫌気が差している。童貞。

遠山百合恵
美奈子や泉希の母親で、ボブカットにして若作りしているためにとても四十路には見えない美熟女。二人の娘の父親である前夫は七年前に亡くなった。尚人の父親・健太郎とは美奈子を介して知り合い再婚に至ったが、急死により二度目の未亡人に。見た目の清楚さとは反し巨乳で肉付きが良く、健太郎とは頻繁に情交を繰り返していたために亡くなってからは欲求不満になり、息子の尚人に誘いを掛けてくる。

谷口美奈子
27歳。尚人が通う大学で公共経済学を教えており、若くして助教に就いている才媛。妹の泉希と同じく旧姓を名乗っている。腰まであるストレートの黒髪を伸ばし、常にパンツスーツを着こなしたクールビューティーだが、家ではずぼらで尚人の視線も気にしない様子。百合恵に似て淫乱体質でアメリカに留学していた時には男漁りをしていたが、助教になってからは抑え込もうとしていて、母親と尚人との情事を目の当たりにして体質を開花させてしまう。

谷口泉希(みずき)
18歳で高校を卒業してファーストフード店で働くフリーター。真由と同じ女子高に通っていてテニス部の後輩に当たり、そこそこ良い成績を挙げてはいたが、卒業とともにテニスは趣味の程度に留めている。尚人に対して興味を抱いているが、がさつで素直になれないために憎まれ口を叩き、ことある度に童貞だとからかってはいるが本人も処女である。小麦色に焼けた瑞々しい身体付きでCカップ。

榎木田麻由
19歳。中高と女子高に通っており男子には興味があるが、男嫌いな自分を変えようと共学の大学へ進学、しかしその環境に馴染めずにいた時に尚人に助けてもらっている。その時から一目惚れしてはいるが、声を掛けられずに1年が過ぎてしまう。肩甲骨の辺りまで伸ばしたセミロングの髪型で、見た目通りの清楚なお嬢様。控えめなバストにコンプレックスを抱く。


【展開】

麻由に一目惚れしてから1年が過ぎてGWを迎えたある日、尚人は父親の健太郎から百合恵と再婚することを告げられ、しかも講義を教えている美奈子が義理の姉になったことでより窮屈な大学生活を送らねばならなくなる。そして二週間後交通事故に遭って父親が急逝したものの、元来女に免疫のない尚人に取っては一層気の重い同居生活となる。そんなある晩百合恵と二人きりで夕飯を取った尚人は暫くオナニーしていなかったなと部屋に籠って行為を始めようとするが、そこへ百合恵がやって来て慰めてあげるとばかりにキスを奪われる。口唇奉仕やパイズリ、騎乗位での筆下ろしと慌ただしく一方的なまでの体験に尚人も驚きを隠せないが、愛撫の練習をしてみる?と誘われて断れるはずもない。

翌晩から娘たちの目を盗んでは百合恵から誘われて情交を繰り返しテクニックが上達していった尚人だが、大学では相変わらず麻由に声を掛けることすら出来ずにいた。筆下ろしから二週間が経ったある日尚人は美奈子から声を掛けられ、講義が終わったら大学とは駅の反対側にある歓楽街の喫茶店で待っていると告げられる。まるで人目を避けるかのような待ち合わせで、有無を言わさずにラブホテルへ連れ込まれると、尚人は百合恵との関係を白状させられ…その直後にいきなり唇を奪われる。どうやら美奈子も母親と同じ淫乱体質で、とは言え亡き父と関係していなかったことに安堵すると、百合恵に教わった技巧を用いてシックスナインで相互絶頂する。そして正常位で美奈子の巨乳を揉みしだきながら中出しすると、二度目はバックにして交わるのであった。

こうして百合恵や美奈子と肉欲に溺れてはいくものの、肝心な麻由には会釈できただけで満足していたが、講義の最中に後ろの席の男子も彼女を狙っていると聞いて穏やかな気持ちではいられない。そんな複雑な感情を抱いたまま帰宅すると、泉希がノーブラでポッチが浮いているのを見て思わず注意するが、いつものように童貞だからと返されてキレてしまう。懲らしめのつもりでソファーに泉希を押し倒した尚人は、乳房や秘所を愛撫されてヨガる泉希がウブなことに気付き、一層興奮を覚えながら這って逃げようとする義妹の純潔を奪う。泉希はバカにしていた義兄の逆襲に怯えながらも、ペニスで貫かれて嫌だという感情が薄れていくことに戸惑いを隠せず、それでも中出しされて充足感に浸ると二度目は騎乗位での交わりを求めていく。

父の四十九日法要を終えた尚人は、ある週末の夕飯で久々に全員で食卓を囲むことになり、居心地の悪さを感じ何を食べたかすら気に留めずに自室に引き籠る。しかしそこへ母娘たちが来訪し、機先を制して百合恵から全員と交わるなんてやるじゃないとからかわれ、夕飯で精のつく食材ばかり食べたのを思い出す。問答無用とばかりに三人同時のフェラで美貌に精を浴びせると、泉希へは顔面騎乗のクンニで、他の二人には指を駆使して同時絶頂へ導く。そして母娘たちを四つん這いにして並べると交互にペニスを抜き差しし、最後は中央にいる泉希を責め立てながら両脇の二人には指ピストンで絶頂へ導き、ペニスを抜くと三人の背中に精を噴射してしまう。

数日後講義を終えた尚人は泉希に指定された喫茶店に向かうと、麻由が待っていてどうやら義妹がキューピッドになるつもりで気を利かせてくれたのだと気付く。やっと麻由と二人きりで話ができたと尚人が告白すると、彼女も自宅には今誰もいないのとそれなりの覚悟を決めてくれたのだと喜ぶ。そして麻由の部屋に来るとシックスナインにさせて相互絶頂すると正常位で処女を奪い、更に対面座位にさせて麻由が恥ずかしがるのを見ながら中出しする。勿論性欲の塊である尚人は一度で満足する訳もなく、二度目に雪崩れ込むのだが…。

こうしてバカップルと同級生から囃し立てられながらも尚人は麻由とデートを重ねるが、大してお金を持っていない学生の身分でしょっちゅうラブホテルに行けるはずもないし、しかも互いの家には家族が常にいる状況ではエッチができる訳でもなく悶々としていた。ある日曜のデートでも麻由とキス止まりで別れた尚人が自宅へ帰ると、母娘三人が裸エプロンになって待ち受けており、雪崩れ込むようにトリプルフェラを受ける。いつかは麻由のことを考えて母娘とは清算しなくてはいけないが、与えられる快感には抗しがたく尚人は流されるままに奉仕を受け入れてしまう。


【レビュー】

フランス書院文庫(黒本)や美少女文庫で活躍するベテランの竹書房ラブロマン文庫進出第二弾も、これまで作者が描いてきた王道の誘惑官能路線の延長上にある作品だと言える。本作は大学生で女馴れしていない童貞の尚人が、父の再婚で義母となった百合恵、彼女と亡き夫の娘・美奈子や泉希の三人といわば家庭内ハーレムと化した関係に雪崩れ込むド直球の流れである。割とライトな作りでどのヒロインとも三度は発射できる主人公のタフネス振りは、黒本よりは寧ろ美少女文庫寄りの作りを感じさせた。

母娘たちのなかでは百合恵と美奈子は淫乱体質でそれが遺伝しているようでもあるが、基本的には主人公が流されていく展開であるとは言え二人でそれほどの描写の違いはなく、特に美奈子は大学の助教なのだから、例えば学内での交わりがあっても良かっただろう。舞台設定の違いを生かし、第三者に気付かれそうだという倒錯性があればとは思う。そして義妹に当たる泉希は口調が男子そのもので普段から主人公を童貞だとバカにしていたことと、実は女子校通いで口で言うほど男に馴れてはいない点とのギャップを主人公に突かれて屈服させられる点がなかなか良かった。(但し女子らしくないスレた口調は、読んでいてかなり気になったところだが…。)

尚人には想いを寄せる同級生・麻由もいるが官能的な主題はあくまでも母娘たちであり、麻由に付いては恋人同士のイチャラブエッチが主体なので、わざわざ一章使っての描写でなくても良かったのかな?という気はする。こうして麻由と結ばれたが結末で母娘たちがそうはさせじと主人公に奉仕を始めるし、どっち付かずの終わり方にどうもすっきりしないものを覚えたからである。
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tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 姉妹丼

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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