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鳴沢巧「人妻【暴虐】牝狂い」

鳴沢巧「人妻【暴虐】牝狂い」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

ある日運転する車が故障した曜子は偶然通り掛かった元上司の若狭に親切にしてもらうが、そのお礼にと食事に付き合ったところ睡眠薬を盛られる。目覚めた時には若狭の車の助手席に縛られており、眠っている間に快楽を掘り起こされていたと知る間もなく犯されてしまう。こうして恥辱にまみれた曜子の調教生活が始まる…。


【登場人物】

石井曜子
29歳。旧姓は小笠原。高校時代に水泳部に所属していてスタイルが良く、スリーサイズは87-60-91。会社員で優しい夫・明と結婚しているが、仕事の都合上月の半分以上は会社にいないことが多い。

若狭修平
40代半ば?曜子が結婚するまで勤めていた職場の上司。背はあまり高くないが筋肉質で、スポーツ刈りにした短髪の中年男性。独身のようで1LDKの部屋に住んでいる。曜子だけでなく女子社員全員に粘り付くような視線を向けていたらしく、曜子本人は執拗な誘いを袖にして来た様子。


【展開】

車が故障して困っていた曜子だったが、偶然にも若狭が通り掛かり応急処置を施してくれただけでなく、修理工場まで付き添ってくれる。相変わらず不躾な視線を向けられ不快に感じながら夕食に誘われて、目の前で夫に連絡を取り暗に結婚していると仄めかすが、夫から行ってきたらと言われ渋々誘いに応じてしまう。しかし食事の途中で電話に出た隙に飲み物に睡眠薬を盛られ、意識を失っている間に若狭の車の助手席に拘束されており、更に何かをしたらしく秘所が濡れていることに羞恥する。自信に満ちた若狭から凌辱されたと夫に告げ口したところで、親密そうに見える画像を撮ったのだから無駄だと告げられ曜子は受け入れると、一度目の性交では口に射精してと言って難を逃れる。しかしその後でラブホテルに移動して二度目に及ぶと、凌辱した画像を収めた以上はもう従う他に選択肢は無いと言われ中出しを強要される。

次の日クリニックでアフターピルを貰った帰りの電車のなかで、曜子は後ろからチカン紛いにお尻を撫で回されて怒りを覚えながら振り向くと若狭が立っており、ニヤニヤしながら凌辱を収めた動画をバラまかれたくないだろうと脅かしてくる。そして目的地に着くまでに達しなければ良いだけだと一方的な条件を突き付けられるが、若狭の巧みな指戯は秘所だけでなく菊穴にまで及んで達してしまい、途中下車した駅の男子トイレの個室での口戯を強いられる。そして向かったラブホテルで玩具を使った悪戯の後で再び中出し性交を求められ、帰りは途中で立ち寄ったアダルトショップで購入したボディコンの服に着替えさせられると、電車の車内で若狭が周りの乗客を煽るように悪戯を始め快楽地獄へ堕ちていく。

ある日元勤務先の応接室に呼び付けられた曜子はアナルを指で解されながら口戯で飲精させられるが、終業時間を迎えて若狭の部下たちとの飲み会に付き合わされる。若狭が今晩は無礼講だと場の緩んだ雰囲気に女子社員からセクハラではないかと指摘の声も挙がるものの、曜子は執拗な若狭の悪戯に感じていることを誤魔化すかのようにビールを飲むピッチを上げていく。それが災いして飲み会が終わると酔い潰れ思うように身体が動かせずに、若狭の車の中でアナルを犯されてしまい快哉を上げる男の部屋に連れ込まれ、浴室や部屋でも立て続けに肛姦を迫られる。

数日後カラオケ店に呼び出された曜子だったが下着を着けずに来るように命じられたことに反抗したために、受付に店員がいる前で頬を張られストリップ同然に脱がざるを得なくなる。そしてワイヤレスマイクの持ち手部分を膣穴に突っ込まれての口唇奉仕を別の店員に見られながら本番には至らない焦らしを受け、若狭の要求に従いとうとう自宅に招いてしまう。
リビングで避妊具を着けた若狭に挿入されるが、生での快楽を覚えているだけに物足りないと感じ、命じられるままピルの服用を止めるから生でして欲しいとおねだりする。そして手押し車のように繋がったまま夫婦の寝室に移動すると、夫の写真の前で騎乗位になり遮二無二腰を遣って性交に溺れた末に、遂に合鍵を渡す約束をしてしまう。

その二日後若狭に合鍵を渡すと身体を抱き寄せられ乱暴は止めてと曜子が告げるとあっさりと引き下がられるが、被虐の悦びを覚えた身には切なさを感じてしまう。そんな時夫が出張から戻りその夜にセックスを求めるが、いけないと分かっていても若狭の剛直と比較してしまい、一度の性交で満足できずに夫が寝たのを確認すると浴室に向かい、若狭から与えられた玩具でオナニーを始めてしまう。
次の日の夜若狭は夫が戻って来たのを知っていたらしく、偶然を装い夫と知り合ったようで厚かましく家にやって来ると、キッチンカウンターの影で曜子を手伝う振りをしながら指で秘所への悪戯を始める。睡眠薬を渡された曜子はビールに混ぜて夫に飲ませると、お預けとなっていたせいもあって眠る彼の側で若狭を受け入れると、次は駅弁で繋がったまま浴室に移る。ところがバック姦の最中に夫が目を覚ましたようでドア越しに一緒に入ろうと告げられるが、見られたくないからとあまりに拒んでしまいその会話の最中に二度目の中出しをされて悦楽に浸るものの、若狭が帰った後で夫から情交を求められてももう出来るはずもない…。

すっかり若狭との肉交の虜となった曜子は命令に従って多忙な夫との情交を避けるようになり、言われるままに互いの自宅に出入りしては中出しを繰り返し、更には露出プレイにも口では拒むものの結局は応じてしまう。そんな曜子に遂に運命の日が訪れ妊娠したことを告げるが、若狭は旦那との子だと言って育てろ、従わなければ関係はこれきりだとにべもない。こうして女児を産んだ曜子は夫への罪悪感を抱きつつも若狭には別格の愛情を寄せるようになり、今日も夫が出勤したのを見送って午後を迎えて若狭がやって来ると玄関で情交を始める。夫を同居人などと罵倒する言葉を吐き、繋がったままリビングに移動し娘の前で快楽を貪る曜子だったが、そこへ玄関のドアが開く音がして…。


【レビュー】

ネット投稿小説サイトの「ノクターンノベルズ」にて、驚異の240万ヒットを挙げたという『人妻凌辱牝狂い』が本作のベースとなっているらしく、第15回フランス書院文庫官能大賞の二次選考通過作品に同じ題名の作品が挙がっている。(現在は権利の関係か、「ノクターン」及び鳴海氏個人のWebサイトでの作品公開は行われていない。)

紹介記事(編集部発、2017年1月23日)


編集部発(2015年8月31日)

これが鳴海氏の応募作品かは不明だが、恐らくはこのルートから書き直しを経てのデビューとなったものと思われる。因みに鳴海氏はアダルトゲームのシナリオライターとして複数の作品の脚本を手掛けているようで、本人のWebサイトでの経歴記事を拝見する限りでは本作と同様にヒロインの牝狂いぶりを題材にした作品が多いようである。

本作は抜群のスタイルを誇る人妻の曜子がかつての上司である若狭と再会し、睡眠薬で意識を失っている間に自由を奪われて凌辱を自ら受け入れざるを得なくなる状況から話はスタートする。中年男で露悪な言葉を平気で使う若狭の責めはねちっこいものがあり、ラブホテルだけでなく電車のなかでのチカン紛いの行為や、第三者のいる公共の場所での露出プレイがやや多めとなっている。嫌悪していた男に強いられての性交が繰り返される前半は同じような言い回しを用いられており、第三章の若狭の部屋での肛姦の辺りで飽き始めてしまい、第四章でのカラオケ店での恥辱プレイは正直蛇足な印象である。夫が帰宅しての第五章から「寝取られ」を意識した展開となり、眠る夫の側やドア越しでの官能描写はなかなか良かったとは思うので、もう少し早い段階から始めても良かったのかもしれない。

ゲームシナリオライターで「ノクターン」でも投稿をしていることもあってか、比較的若い年齢層を意識した言い回しが多かったように思う。それが個人的に合うところも合わないところもほぼ半々なのだが、凌辱作風のお約束と言うのか大半が曜子の視点からの描写なので、ひたすら露悪な言葉を吐き続ける若狭の独り善がりな面にウンザリしたのも否めない。第三章辺りは若狭の視点でアナルヴァージンを奪うまでのプロセスを描ければ、ひたすら押せ押せな展開に緩みを生むこともできたであろう。結局彼が何を考えているかも分からないし、露出プレイで第三者がいるのに果たしてこうも都合良くいくものなのか、その完璧過ぎる展開なのが却って興を削がれるような気がした。






2017年1月はたまたま追い掛けている作家さんと興味を持った作家さんの両方がダブっていたのもあって、発売された六冊とも購入しました。六冊のなかで凌辱作風が四冊で独特のスタイルを貫く相馬哲生さんは除き、他の榊原澪央さん・上条麗南さん・鳴海巧さんの作品に付いては、私が元々こうした作品が苦手なのもあるとは言え「どれも似たり寄ったり」という印象を抱きました。こう感じてしまったのは現状の私の読み取る力が足りないからかなと思いましたし、実際のところは『フランス書院文庫』というレーベルカラーを維持するためにある程度同じ方向へ持っていきたいのだというのは理解します。

要するに合わないと思う作品を勝手に読んだあげくに、悪口と受け取られかねないレビューをこれからもAmazonでアップする必要はあるのか?と考えた結果、一旦ここで見送ろうと思いました。他の方からすれば好きな作家さんの作品を悪く言われて、決して気分の良いものではないでしょう。私自身も好きではないけどな…と分かっているのに読んでみて「合わなかった」と書く労力を割くくらいなら、「良かった」と思う作品を勧める方に使いたい。

このブログでは今後も読んだ官能小説のレビューを挙げてはいきますが、Amazonへの投稿は数を絞ってあげていきたいと思います。私が管理人であるこのブログならば(わざわざ見に来ていただけている訳なので)ルールを理解していただけても、不特定多数が閲覧するAmazonではちょっと「大人しめ」にしていきたいと考えています。決して誰からか何かを言われた訳でもないし、ましてAmazonから注意を受けた訳でも無いですから、その辺は断っておきます。他人からよく見られたいなんて思ってもいないし、意見を変える気はありませんので、今後とも宜しくお付き合いのほどお願いいたしますm(_ _)m
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tag : 女性主人公 デビュー作品

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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