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榊原澪央「四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師」

榊原澪央「四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

男子校の修学旅行で南洋の島にやって来た達郎たち。しかしそのプランはお金持ちの息子らしく、皆を彼の父親が経営するホテルに泊まらせて、四泊五日の日程の間に女教師三人を自らの巨根で溺れさせてやろうと企むが…。


【登場人物】

大野達郎
進学率の高い男子校に通う少年。校内でトップクラスの成績を収める優等生を装いながらも、裏では複数の女性と付き合っている。父親は上場企業を複数抱えるグループを経営しているが、達郎のいる手前愛人とは再婚せずに彼女の家に入り浸りの状態。そのせいもあってか甘やかされて育ち、多額の寄付金を入れていることから校内では職員から特別扱いをされている。巨根で性欲が極めて強い。

佐山由紀枝
38歳の国語教師。4年前に夫を亡くし、中学へ通う娘がいる。長いストレートの黒髪にIカップと熟れた身体付き。娘のいじめ問題に遭遇して心労を重ねていた折りに真嗣から告白され、肉体関係へ発展している。

武田澄香
23歳の新任英語教師。お嬢様育ちで気が弱いためか、生徒たちからからかいの対象とされている。大学時代から付き合っている男性がいるものの、セックスの経験自体はやや控えめ。Eカップ。

天野真知子
32歳。真嗣の母方の叔母でもあり、風紀担当の教師を務めている。60歳近い大学教授を結婚こそしたものの、お互いに多忙で擦れ違いが多いためにセックスレスの状態。腰高で西洋人のようにスタイルが良く、スレンダーな割にはHカップの巨乳。風紀担当なだけに生真面目で厳しく、唯一と言えるくらい達郎の本性を見抜いている節がある。

村田小夜子
33歳。今回達郎たちが泊まることになった大野家が所有する南洋のホテルの支配人で、父の元秘書。達郎の希望もあって筆下ろしの相手を務めて以来、男女の関係にある。宿泊旅行では達郎の手足となり、女教師たちの部屋の盗撮や媚薬を仕込むなどの悪事にも関わっている。

清水真嗣
達郎の幼馴染みでクラスメイトの少年。外見の良さと優しく人の良い性格もあってか年上女性に好かれやすく、由紀枝に告白して以来肉体関係へ至っている。しかし二人の関係を察知した達郎が弱味を握り、由紀枝が凌辱されるきっかけを作ってしまう。


【展開】

四泊五日の修学旅行で女教師たちをモノにしたいと達郎は自分の父親が経営するリゾートホテルでの宿泊を提案し、いざ到着するなり部屋の空調が故障したとでっち上げて教師たちが泊まる別館へ泊まることに。早速小夜子から情交を求められ、達郎は命じた通りに女教師たちの部屋に隠しカメラを仕掛けたのかと念押ししてから行為を始める。
その晩達郎は由紀枝の部屋を訪ねると伝えたいことがあると告げ、放課後の教室で真嗣と情事に及んでいる動画を見せる。遠回しに娘のことまで持ち出されては由紀枝も観念せざるを得なくなり、しかも達郎から修学旅行の間だけで良いと言われて身体を差し出す覚悟を決める。しかし少年の華奢な身体には似つかわしくないほどの巨根を見せ付けられ、更に敏感なIカップの乳房を執拗に揉みしだかれた後、股を押し広げられて挿入される。容赦のないピストンに呆気なく気を遣った罰として中出しをされるが、アフターピルを飲ませるからと二度目を求められバックで再び犯されてしまう。

翌日の朝に達郎は別館の屋上にある露天風呂に由紀枝を呼び出すと、用意したエアマットの上でローションを使ったマットプレイや口唇奉仕を強いられ、更には竹垣の側の岩に手を付いてバックで貫かれてしまう。昼間には布地の少ない水着を着用して海辺で生徒たちの監視をするつもりが逆に注目を集めることとなり、恥ずかしさのあまりに達郎に呼び出された岩陰に向かうと、見られて濡れるマゾだと蔑まされながら犯される。そして夜になって少年の関心はアナルに向けられるが、タイミングの悪いことに真嗣からメールの着信があり、達郎から部屋に呼ぶように命じられる。達郎が隠れてはいるものの真嗣を誘惑しなくてはならず、しかも自ら騎乗位になってのセックスに羞恥を覚えるが、その一方で物足りなさを感じて激しく腰を遣う。そして真嗣が帰るとまるで心中を見透かしたかのような達郎の物言いに、反論することも出来ぬままアナルを犯される。

翌朝澄香に標的を定めた達郎は朝食の場で、サラダの大皿を持った小夜子が澄香にぶつかるのを目にする。服を汚したお詫びにと小夜子がエステを提案すると、澄香も断り続ける訳にもいかずに応じるが、お香の香りや小夜子にローションを塗られて性感帯を触れられる内にうっとりとした気持ちになる。そこへ示し合わせた通りに達郎が現れ、小夜子に腕を押さえられながら問答無用とばかりに剛直を突き立てられる。催淫作用のあるお香やローションとの相乗効果もあって絶頂に導かれると、容赦なく達郎の中出しを受けるのであった。
三日目は水族館へ生徒たちを引率していくのだが、性交場面を撮られた澄香は達郎に言われるままに二穴責め用のバイブの付いた下着を穿かされ、ひたすら快感に耐えようとする。しかしドクターフィッシュの水槽に足を入れた途端に下半身を襲う衝撃のあまりに気を遣ってしまい、達郎が場を取り繕うと屋上に連れていくと、すっかり発情し切ったことを確かめてからアナルを襲い中出ししてしまう。

すっかり巨根の虜になった澄香はホテルに着くと日本に戻っても…と口にしたのを達郎が聞き返そうとするが、その時途中合流した真知子に見咎められ注意を受ける。あまりのしつこさに真嗣が一緒に勉強するからと助け船を出してくれたが、気付かれる前に先手を打とうと考えて、小夜子に依頼して真知子に遅効性の薬を飲ませてから頃合いを見てマスターキーを使って部屋に侵入する。真知子にも真嗣と由紀枝の情事の動画を見せて弱味を握るが、プライドの高い彼女が必死に快感を堪えようとするのを見て嗜虐心をそそられる。薬の影響もあって真知子は教え子にされるままに正常位からバックへと体位を変えられながら何度もイカされ、しかも一度イク度に卑猥な質問に答えねばならず、羞恥の果てに二度の中出しを受けてしまう。

翌日達郎は真知子にも恥ずかしい水着を着用させて生徒たちに披露するが、その晩に真知子が由紀枝の部屋に行って真嗣と別れるように説得しようと部屋を出るところでタイミング良く現れる。それならば自分の部屋に来ることになっているからと達郎が告げると、ベランダに隠れさせて由紀枝との性交を見せ付ける。前だけでなく後ろの穴までの犯されているのを見て、真知子は怒りではない別の感情が沸き上がって来てオナニーしてしまうが行為を終えて由紀枝が帰ると、達郎に全てお見通しだとばかりに蔑まれる。指や玩具ではない本物が欲しいと真知子が内心で望んでいた通り、剛直でアナルを貫かれ中出しされる。

最終日帰路に向かう機内でアテンダントの格好をさせられた真知子は達郎に呼ばれて上階のファーストクラスの座席に向かうと、由紀枝や澄香が双頭バイブで二穴繋がりをして尻を付き合わせているのを目にする。真知子は前夜に甥の心を傷付けぬために自分の身体を好きにして良いと交換条件を差し出し、あくまでも犠牲を前面に出して強調する。しかしそれを嘲笑うかのように達郎は巨根が欲しいと言わせるまでだと膣に剛直を挿入すると、バイブを装着した由紀枝には尻穴を犯すように命じる。二穴責めの快感に真知子は中出しの予感を抱きながら、激しく達するのであった。


【レビュー】

榊原作品のデビュー作品や近年の著作を数冊読んできたが、本作でも凌辱者である主人公・達郎が自慢の巨根を用いてヒロインを犯し、彼女たちに取引を持ち出しては最後には性豪な主人公の虜になってしまうという基本的な展開に他とはさほどの違いはない。修学旅行での四泊五日という限られた時間と、南洋のリゾートホテルという日常からかけ離れた空間だからこその設定を生かしたアイディア自体は面白いと思ったのだが…。

・未亡人国語教師・由紀枝(38歳)
達郎がまず標的にしたのは担任でもある由紀枝で、中学へ通う娘がいる。娘がいじめに遭っていて心労を重ねていた時期に生徒から告白を受け、遂には校内で肉体関係を重ねるまでに至る。その生徒は達郎の親友でもあり、彼の言動から二人の関係を察知した達郎は情事を盗撮しておき、修学旅行の初日に部屋にやって来て脅迫材料として切り出す。自らの巨根に自信があるだけに達郎は「修学旅行の間だけ」と言いながらも、彼女の反応を見て自分のペニスから離れられないはずと確信する。

・新人英語教師・澄香(23歳)
次のターゲットにされたのは気が弱くお嬢様育ちの澄香だが、由紀枝とは違ってこれといって凌辱に及ぶ理由はないようである。ここでは達郎の父親の元秘書でホテル支配人の小夜子(34歳)による性感マッサージがきっかけとなるが、由紀枝は初めの二章なのに対して、澄香は一章で纏めているだけにやや駆け足気味である。バック姦⇒お口⇒肛姦へ至る流れはほぼ同じで、やはり「修学旅行の間だけ」を切り札として、彼氏のいる澄香にエクスキューズを与える。

・人妻風紀担当教師・真知子(32歳)
生徒たちの前で澄香を二穴での玩具責めに遭わせた達郎だが、彼の本性に薄々気付いていたのが真知子である。目を付けられたこともあって先手を打った達郎によって、セックスレスから解かれた真知子が思わず達郎が一番と言ってしまうほど落差の大きいヒロインである。「一度達したら質問に答えねばならない」と取引を持ち掛け、彼女の性癖を暴いていく。

第四章は達郎一人での真知子への調教だが、第五章では生徒たちの前での露出プレイから由紀枝も交えた3Pもどきへ発展し二人の攻略が完了、第六章では帰りの機内でファーストクラスでのCAコスプレでの全員プレイで幕を閉じる。金持ちの息子で巨根、しかも絶倫といわゆる「チート」な主人公像はイマドキであるし、暴力などに訴える極端な恥辱を与える訳もなく、ヒロイン自身も媚薬を仕込まれて…という言い訳もある。凌辱作品と言っても、全体的にユルい雰囲気の官能ファンタジーと言えるのかもしれない。近年デビューしたフランス書院文庫の凌辱作家の作品は実はどれを読んでも似た作りであり、自主的な縛りがもたらす没個性化がちょっと心配である。






最近になって2000年代後半以降にデビューした凌辱作品の作家さんの作品を読むことが多くなりましたが、どなたがオリジナルなのか分からないくらいよく似た設定と展開が見られますね。

<悪魔主人公の定義>
①大人を凌ぎ、何度射精しても萎えない巨根。
②とにかく振る舞いがパーフェクト。手品のように色々な玩具が用意されていて、的確に使いこなすことができる。
③ヒロインの考えていることが手に取るように分かり、先回りが上手。
④まるで性の熟練者であるかのようにねちっこい。少年というよりも、中年のオヤジみたい。



これは榊原作品に限ったことではないですが…。①~④の項目が満たされればまさに官能世界では完璧なのでしょうけど、いかにわざとらしく表現しないようにするかは、個々の作家さんの気持ち一つではないかと思います。同じ方が書かれる以上は、作品同士で似た言い回しが使われるのはまあまああるでしょう。本作を読んでいて気になったのはヒロインの喘ぎ方が皆同じというところであり、他社で誘惑作品を書かれている作家さんの変名なのか、それとも単に真似ているだけなのかは判断はしにくいですが。三人いたら皆が「あああん」や「イクうううう」じゃないですよね?これが読んでいて繰り返されるため、単調に思わせる点です。

官能ファンタジーで良い作品もあるし、そうではない作品もあるはず。ラノベやエロゲーから影響を受けることもあるでしょう。本来は同じ月に発売された複数の作品でその両方が存在すれば良いのですが、どうもここ数年のフランス書院文庫の場合は、売れ筋だと一方向に寄せすぎる傾向にあるのではと懸念してなりません。
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tag : 高校生主人公

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Secre

No title

こんばんわ。 
悪魔少年に関していえば完全に同意ですね。
どうして手馴れなのか、どうして先回りが上手なのかってことがほぼ説明されてない。
昔だったら少しは説明あったのに。
まぁ、フランス書院って03年位までボクサーブリーフがなかったからな~。
それって結構ヤバいことだと思う。
あと、
①大人を凌ぎ、何度射精しても萎えない巨根。
は結構懐疑的ですね。
小学生高学年だと巨根だってことはあるから。
それでも15cmぐらいかしら?
でも普通の大人と同じぐらいですね。
その作品に関していえば、中学生だからそんなにおかしくはないかな~。

No title

はるさん

にゃらです。コメントが遅くなりました。
いつもありがとうございます。

>どうして手馴れなのか、どうして先回りが上手なのかってことがほぼ説明されてない。
>昔だったら少しは説明あったのに。

本作に至っては主人公が筆下ろしの相手に小夜子を選び、上昇志向の強い彼女も社長の息子なら…という動機から、いわばセフレみたいな関係に雪崩れ込むという説明はなされてはいます。

先回りが上手なのは私が好きな誘惑官能作品でありがちな「何故に主人公はモテモテなのか」と問うのと同じようなもので、それが凌辱作品のお約束だからなのでしょう(苦笑)そのお約束も説明があまりなされないままだと白けると言いますか…。まぁそういう事です。

一時期ラノベで異世界転生が流行っていましたが、あれも説明不要とばかりに主人公は知識に富みその時代の全てを凌駕するような存在というのが多かったわけで…。
余計な説明は要らないから早く官能場面に行ってと言われているのかな?スパッとショートカットされ過ぎじゃない?と思うところは多数ありますね。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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