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七海優「筆おろし教育実習 女教師母娘、ママが…」

七海優「筆おろし教育実習 女教師母娘、ママが…」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

教育実習で実家近くの高校に二週間赴任することになった圭太だが、大学の先輩である莉緒に酔わされて初体験に導かれる。莉緒は自分の亡き父親に圭太がそっくりだからと言い、母親で教務主任の綾乃を抱いて欲しいと頼む。数日間で年上母娘と経験した圭太は、憧れの義母である結夏にエッチなことを迫ると…。


【登場人物】

奥沢圭太
22歳の大学4年生。教職を目指し、実家近くの高校に教育実習生として赴任してきた。義母の結夏を気遣い進学とともに独り暮らしを始めたものの、元来甘えん坊でマザコンとからかわれる位の義母想いの優しい青年。童貞。

瀬川莉緒
26歳。圭太が通う大学の先輩であり、教育実習生として自分の勤務先である高校に彼を招いている。母親の綾乃が亡くなった父親に想いを寄せているのを知り、偶々圭太が父親に似た風貌というのもあって大胆な姦計を仕掛けるが…。今までにも複数の男性に口説かれていたものの、性的な経験はない。

瀬川綾乃
43歳。圭太の赴任先の高校の教務主任で、教育係の莉緒とともに圭太に対しても職場では厳しい態度で接している。普段は亡くなった夫に未練を抱き、年齢よりも若々しく見えることもあってか、可愛らしい印象を与える。

奥沢結夏
31歳。7年前に圭太の父親と再婚したが1年前に急逝していて、現在は会社社長を勤めながらも一人で暮らしている。肉付きがよく圭太がそのグラマラスな身体に性的な関心を抱いていたのを知りつつも、つい甘やかす態度に出てしまう。


【展開】

圭太が教育実習生として赴任して数日が経ち、大学の先輩でもある莉緒に誘われて飲みにいったものの、泥酔させられて目を覚ますとそこはラブホテルの一室だった。あからさまな誘惑を仕掛ける莉緒に困惑し圭太は母親の綾乃に報告すると言うが、彼女にも何か思惑があるようで、ズボンからぺニスを取り出され手で射精させられる。更に莉緒はお掃除フェラで二度目に導くが、ここまでは見よう見まねで誤魔化したものの、実は処女で本番に当たっては躊躇してしまう。その隙に圭太の反撃を受けてクンニで快感に導かれてしまい、年下に甘えるのも悪くないと思いつつ、「綾乃を抱いて欲しい」と本題を切り出す。圭太も義母の由夏に恩を感じているだけにその気持ちは分かると同意すると、初めて同士のセックスに挑むのであった。

実家に戻って一週間が経ちやっと結夏の手作りの料理にありついた圭太だったが、新作の蜂蜜の味見を求められると酔いの力も借りて、義母の胸でテイスティングしたいと甘え出す。結夏も圭太の洗濯物に精液が付いているのを知り教え子と関係を持ったのではと訝り蜜戯に応じるが、乳房を舐められて気を遣ってしまうと次は秘所を求められて受け入れる。更に淫裂にぺニスを擦り付けられお掃除フェラで立て続けに射精へ導くと、マングリ返しで挿入され相互絶頂してしまう。情交を終えて結夏は恐る恐る圭太に付き合っている人は居るのと尋ねると…。

週末に綾乃との山登りデートを終えた圭太は温泉旅館に着くと、浴室で未亡人から熱い視線を感じていた。自分に亡き夫を重ねて見ているのを知りつつも重そうに揺れる乳房に興奮すると、綾乃も嬉しそうに手扱きしてあげると告げて射精させられる。更にパイズリフェラで二度目に達すると、お返しとばかりに秘所を舐めてあげてそのままたぎるぺニスを挿入し、夫に抱かれているかのように乱れる綾乃を攻め立てるのであった。

莉緒や綾乃との馴れ初めを聞いた結夏は更に圭太に求められて浴室に移動すると、シックスナインになって互いの尻穴を舐めながら四度目の射精に導いてしまう。更に結夏は一緒に湯船に浸かり潜望鏡のようにして圭太の股間を舐めてあげると、対面座位で跨がり再びセックスに溺れていく。めくるめく快感に圭太は喜ぶが、結夏から二人にお礼がしたいと告げられて嫌な予感を抱く。

教育実習の期間も終わりが近付き、圭太の授業を見届けた綾乃はもう一度二人きりになりたいと考えた挙げ句に、無人の校長室に連れて来る。濃厚な口付けを交わしてから綾乃を机に押し倒しクンニをして今まさに挿入しようとした時、なかなか職員室に戻って来ないのを不審に思った莉緒がやって来てしまう。机の下に綾乃を隠しやり過ごそうとするもあっさりと綾乃の口で達してバレてしまい、三人で圭太の控え室に移動する。莉緒に嫌味たっぷりに弄られたものの、綾乃に勧められて莉緒に挿入するのであった。

そして金曜日の夜を迎えて結夏に呼び付けられた三人は彼女の意図するところが分からず、社長室に着くとレジャーシートが敷いてあるのを見て不安を隠せない。水着を着て来るように結夏に言われたこともあって淫らな罰を受けるのではと母娘が身構えていると、どうやら結夏は皆で圭太を愛してあげたいらしく、しかも蜂蜜ローションまで用意していると知り呆気に取られる。まずは綾乃の口で射精さた圭太は母娘に結夏の乳房を愛してあげようと告げて快感を与えると、ここで莉緒が結夏の意図に気付く。自分たちに圭太を譲り結夏は身を退くつもりだと聞かされて、綾乃はわざと圭太に挿入を焦らして本音を言わせようとする。本当は離れたくないと結夏の想いを聞いた圭太は中出しセックスをするが、今度は母娘が結夏には敵わないと引き下がろうとする。もちろん圭太はそれを許さず結夏も一緒に愛してあげてと告げると、母娘は結夏に加わって淫らな行為に加わるのであった。


【レビュー】

誘惑作品でデビューして作品を重ねてきた作者らしく、いきなりヒロインの一人でもある先輩教師の莉緒と酔った勢いで筆下ろしされてしまう展開で始まる。本作の主人公は教育実習生の圭太であり周囲からはマザコンと囃し立てられるほど義母の結夏を大事にするイマドキの優しい草食系青年だが、その義母に対して性的な関心もあり恋愛感情も抱いてはいるものの、会社社長でもある彼女を気遣い独り暮らしを選んでいる。

官能場面は前述の通り主人公が先輩教師の莉緒と酔った勢いでラブホテルに入り、彼女に主導権を握られたまま童貞を奪われてしまう。しかも彼女自身も初めてという状況であるにも関わらず、それでも主人公と関係したのは母親で教務主任の綾乃を思ってのことである。偶々というのか主人公が亡き父親によく似ていたこともあり、教育実習の短い期間に綾乃の思い出作りに一度エッチをさせてあげたいという莉緒の気遣いではあるが、その優しさと主人公を積極的に誘惑することがどう繋がるのかが掴みにくかったような印象である。

莉緒の思惑通り綾乃と主人公が山登りを口実にデートをし、一泊した宿で彼女が亡き夫と主人公を重ねてみていたのもあって情交に至ってしまう。数日間で女教師母娘とのめくるめく体験を経た主人公は、久し振りに結夏の振る舞う手料理を味わいながら次第に甘えん坊となり、結夏自身も母子での相姦にさほどの抵抗もなく受け入れてしまうのだが、これも二人が一緒に暮らしていた時に性的なものはどうだったかの記述がないままなのでどうも腑に落ちないところである。情交場面が先に出来上がっていてそれを繋ぐストーリーが後に出来たような違和感があり、その流れ自体が納得のいくようなものであるかと問われると、そうでは無いような気がする。

実習期間が終わる前に校内で主人公を誘った綾乃の淫らっぷりや、娘の莉緒に発覚して3Pに雪崩れ込んでいく中盤、母娘との関係を知った結夏が自らの気持ちにけじめを付けようと舞台を設定し全員が乱れる終盤と官能場面の目白押しで確かに濃い流れではある。しかしながら物語として読むのには前述したような展開のぎこちなさが最後まで見え隠れしてしまい、「女教師母娘vs.義母」という折角の設定を活かしきれておらず、ちょっと勿体ない気がした。






かつては新人作家は三冊以内に「増刷」という結果を出さねばならないと言われていましたが、果たして現在はそのルールが健在なのかは分かりません。(そのルール自体があったことは、公式ホームページの「編集部発」で触れられていましたね。)

特に賞を受賞なさった方はなかなか大成しないのが一つの流れでもあったのですが、新人賞を取った七海優さんが四作品目を刊行なさったのに当たり、ふとそんなことを思い出した次第です。年イチペースでも構わないので、新世代の作家さんがこれだ!という方向性を見せていただければ嬉しいものです。

その上でエロい作品と物語として納得させられる作品というのを両立させるのは決して難しくはないと思いますが、ちょっと捻りを入れすぎなのかなと考えたのが本作です。母親のために自分の身を捧げて主人公の筆下ろしをするならば、別に莉緒の処女性に拘る必要はないし、結夏も主人公への愛情を抱いているのなら少しはその物語もあっても良かったかな?読んでいてちょっと唐突だったよねという感想を抱いた次第です。
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tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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