FC2ブログ

櫻木充「彼女の母【個人教授】」

櫻木充「彼女の母【個人教授】」
(フランス書院文庫、2006年5月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

中学の時から付き合っている智美とは上手くいっているものの、関係のエスカレートには今一つな京也。実は智美の母親である美紗世にも想いを寄せており、筆下ろしは彼女にして欲しいと願っていたのだが…。


【登場人物】

高田京也
16歳の予備校生。幼い頃に母親を病気で亡くし、現在は老舗デパートの店長を務める父親と二人で暮らしている。中学3年の時に事故に遭って高校を受験出来ず、現在は予備校に通っている。中学の時の同級生の智美と2年ほど付き合っているが、彼女の母親である美紗世にも興味を抱いてしまう。仮性包茎気味でサイズも平均的。童貞。

仲舘美紗世
36歳。服飾デザイナーの仕事に就いており、元々所属していた会社と提携し通販のブランドを立ち上げている。娘の智美の彼氏である京也を通じて高田と知り合い、異性として意識し始めている。90cmFカップの魅力的な身体付きに自信を抱いており、京也も憧れを抱くようになる。

仲舘智美
16歳。美紗世のひとり娘で、同年齢の京也とは互いの親の公認の元で付き合っている。明るい性格だが女子として控えめな部分もあり、京也から積極的に迫って欲しいと願っている。互いの親同士が親密なことにいち早く気付いており、母親の幸せを優先してあげたいと健気な一面も。Aカップの処女。


【展開】

九月も半ばを迎えたある日、京也は智美がまだ学校から帰って来ていないのを承知の上で仲舘家を訪ねると、美紗世から秋の新作の試着モデルになって欲しいと頼まれる。軽く採寸を受けていると何と美紗世の服の袖から未処理の腋毛がチラッと覗かせており、それを陰毛から秘唇へと妄想を飛躍させ夢見心地でいると、勃起していたことを美紗世に悟られたと思い気まずくなる。
脱衣所で着替えていると思わず洗濯機の中のものに目がいってしまい、美紗世のショーツの匂いを嗅ごうとしたその時、智美が帰宅して咄嗟にズボンのポケットにしまい込む。智美の部屋に招かれディープキスをしたいからと彼女のリクエストに応じていると、美紗世から声を掛けられ京也は逃げるように立ち去るが、ショーツをくすねたことに気付くも誘惑には勝てずオカズにしてオナニーしてしまう。

翌日曜日京也はモデルのバイトで美紗世と二人きりになるのを良いことに、購入したばかりのデジカメを使ってパンチラを盗撮しようと目論む。試着を終えて脱衣所の洗濯機を覗くと智美のパンティが入っていて、匂いを嗅いだり染みを撮影したりした後でオナニーしようとした矢先に美紗世に呼ばれて断念せざるを得なくなるが、その時尻ポケットに入れたデジカメが落ちて美紗世に見付かってしまう。
買って間もないショーツを盗まれていたことに気付いていた美紗世はここぞとばかりに少年の悪さを咎めるが、好きなんだという告白と実の母親のように甘えたいという言葉を聞いて許してあげようと考える。京也の求めに応じて撮影に応じたが腋毛に関心を抱いていることに驚き、その勢いに圧されて腋の下の匂いを嗅がせてしまう。しかも少年が股間をたぎらせていると知り、偶然を装って勃起に触れただけで呆気なく京也が果ててしまう。恥をかかせたわねと美紗世は自分のショーツを貸してあげると告げると、厚かましいことに今穿いているのが欲しいと要求され、エッチなことに使うのねと苦笑いしながらも渡すことに。その代わりにと京也のブリーフを預かったものの、彼が帰った後でその性臭を嗅ぐと思わずひとり遊びに興じてしまうのであった。

自分の手で京也を射精に導いた負い目もあって美紗世は彼の性欲発散の手伝いをしてあげるが、翌木曜日に外出から戻ると彼が早い時間から訪ねて来たことに驚く。ガードルとパンストは蒸れるからと際どい会話を交わし更には秘所の匂いまで嗅がせると、京也からおばさんのせいだから責任を取ってと迫られる。その白々しいまでのやり取りに苦笑しつつも、美紗世は少年のママになったつもりで淫語を連呼しながら手扱きし、射精が近いと知るやわざと顔を近付け迸りを受け止めて快楽に浸ってしまう。
京也が一度きりの放精に満足しないのを承知の上でクンニをしてみたいと言うように導くが、セックスを求めたらこれでおしまいだと釘を差し舌の蹂躙を受け入れる。アヌスにまで関心を抱く少年におののきながらも、美紗世は口唇奉仕しながら包皮を剥き上げて射精に導くが、わざと智美の名を口にして成就しない恋だと念を押すのを忘れずにいた。

その週末智美と久々に外出してのデートに向かい、父が店長を務めるデパートで智美の服を選んでいると、父が現れて気前良く支払いまで済ませ今晩は遅くなるからと告げられる。智美から美紗世が父のデパートと業務上のパートナーとなると初めて聞かされ、しかも二人が頻繁に食事に出掛けていると知り、京也の心は穏やかではない。そして智美を連れて自宅に戻ると、彼女の求めているエスカレーションに応じエッチなことをしたいと迫る。
腋の下の匂いを嗅がせてと頼むと何と智美も匂いフェチらしく、京也のも嗅がせてくれたらと返事が返ってくる。互いに匂いを嗅ぎ合うとちょっとした悪戯のつもりで精液の付いたちり紙まで嗅がせると智美はウットリとした表情を浮かべたのを見て、今度は秘所の匂いもと求める。好奇心旺盛な少女が臭うぺニスを目にしても顔を背けないのを見るや気持ちが高ぶり、イラマチオ同然に智美の口腔を犯し飲精させてしまう。お返しにクンニしてあげるとお漏らしまでしてしまった智美にいとおしさを感じるが、セックスだけはまだだと言い聞かせる。

水曜日から二泊三日で智美が修学旅行、父も各地方の店舗を巡るためともに不在と知り、京也は筆下ろしだけは美紗世にして欲しいと願い仮病を使って自宅に彼女を呼び寄せママになって欲しいとねだる。高田との距離が縮まり再婚を意識しつつあり、京也との戯れにどう幕を引くべきか考えていた美紗世も、これが最後のつもりで彼の母親になりきり三日間甘えさせてあげようと考える。
本番を前に口唇奉仕で精を搾り取ると避妊具を着けさせての騎乗位、立て続けに正常位での交わりを終えた二人は翌夕まで眠りにつくが、目覚めた京也は生での性交を許されフィニッシュは口腔で果てる。美紗世の嬉しそうな表情を見て京也は暖めていたプランを実行しようと浴室に誘うと、精液で汚してみたいと懇願する。昨夜の避妊具の中に出した分も含めまる四日分の精液をタッパーに保存していた京也は、美紗世の全身に白濁を塗りたくると呆気なくお漏らししてしまった彼女に全ての想いをぶつけようと変態的なプレイに走った揚げ句にアナルセックスに至るのであった。

美紗世への想いを振り切りたいと京也は修学旅行から戻ったばかりの智美に交わりを求め、土曜日の晩に自宅に呼び寄せる。ちょうど今ごろは美紗世が父と良い雰囲気になっているはず、そんな気持ちを抱きながら智美の処女を奪おうとするが、やはり破瓜の痛みを訴えられてひとまずは断念する。智美の気持ちは分かったからと慰めるも他に出来ることはないかと尋ねられ、ならばとアナルセックスをしたいと求める。
痛がる割には意外にも早く同調を見せたのを見て京也は避妊具の中で果てると、今度こそはと生で挿入して破瓜へ導く。処女穴の締め付けの強さに京也は智美を思いやる余裕もなく抜かずの三連発を決めるが、これで美紗世への未練は振り切ったと確信しつつも、親同士の再婚に好意的な智美といつかは恋人として付き合えなくなるのは残念と複雑な気持ちを抱くのだった。


【レビュー】

「彼女の○○」という題材はもうすっかりお馴染みの展開であるが、その憧れの熟女ヒロインが自分の父親に恋しているとしたら…。櫻木充作品らしいフェチ要素と、絶妙な展開の捻りが上手くミックスされた作品である。

主人公の京也には同級生の恋人・智美がいて勿論相思相愛な訳だが、幼くして母親を亡くしていることもあり母性の象徴として美紗世にも恋心を抱いている状況のところに、自分の父親と再婚を意識し始めているという設定がなかなか素直にいかない展開となっている。京也が匂いフェチなのは櫻木充作品の主人公だからデフォルトと言えるのだが、それだけでなく美紗世・智美母娘も同じフェチということから官能場面の至るところで、匂いに関する具体的な描写が現れる。

基本的にハーレム的で複数プレイを好まない作者なだけに結論は早い段階で見えて来るのだが、とは言えその前に交わされる情交が圧巻とも言えるし、但しそのフェチぶりは読み手の好みによるので匙加減は難しいであろう。万人に受ける作風は誰が書いても金太郎飴的な出来となるし、少し偏ると読まれないという趣向の細かい難儀な時代になっているように感じられる。
関連記事

tag : 高校生主人公 童貞 処女

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR