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亜沙木大介「熟女高校教師 最後の秘密授業」

亜沙木大介「熟女高校教師 最後の秘密授業」
(フランス書院文庫、2003年11月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校教師の哲郎は英語の代用教師としてかつてのクラスメイトの美由紀がやって来ると知りアプローチを掛けるが、夫を愛していると言われ一旦は諦めようとする。しかし甥である直樹もまた彼女に一目惚れしてしまい、ある事件をきっかけにして関係を結んでしまう。


【登場人物】

真田哲郎
35歳。同級生と学生結婚したがいさかいが絶えずに、30歳の時に離婚している。高校の文化祭で美由紀と一緒に準備をしていた晩に、一度限りの肉体関係を結んでいる。本人の希望もあってか、直樹と血縁関係にあることは公にはしていない。

立花美由紀
35歳。旧姓は宮本で高校2年の時に哲郎と同じクラスになり、2年の英語担当の代用教師。一回り年上の外科医と結婚したが、子供はいない。夫の援助で大学に通い、教員免許を取るに至っている。少女の時に父親から性的な奉仕を求められ、それを友人に話したことで周囲から避けられるようになった。

岡田直樹
17歳。哲郎の実姉の息子(甥)に当たり、同じ高校に通っている。代用教師としてやって来た美由紀に一目惚れしてしまい、真緒の告白をすげなく断ったことで彼女や取り巻きたちから逆恨みを受けてしまう。童貞。

高島真緒
17歳。直樹のクラスメイトで校内では男女問わず親衛隊がいるほどで、芸能事務所からスカウトされたとの噂になるほどの魅力的な美少女。父親は資産家で自分の思い通りにならないとわがまま振りを発揮し、直樹に振られた腹いせに哲郎を誘惑するだけでなく、美由紀には辱しめを与えようと決意する。


【展開】

美由紀が赴任して来た日の朝、哲郎は高校時代にクラスメイトを抱いた夢を見て起きてしまうが、高校へ出勤しその代用教師と対面した途端にその本人だと知って動揺を隠せずにいた。数日後姉に呼び出され早く結婚したらと叱責されていた最中、直樹に勉強を教えてと助け船を出され部屋に移動するが、直樹に生徒たちの美由紀への反応を聞くと興味なさそうだと告げられる。しかし哲郎は当の甥が美由紀に憧憬を抱いているとは知る由もなかった。

ある日の放課後に真緒に呼び出された直樹は自分への告白だと知って驚くものの、美由紀に関心を抱いていたこともありやんわりと断ろうとする。しかしその翌日から彼女が無断欠席し始めると取り巻きの少年たちから執拗に何があったのかと問い質され、放課後になると直樹が真緒を凌辱したと勝手な作り話が広まり、悪童に呼び止められ全身を痛め付けられてしまう。美由紀の制止で何とか暴行は収まったがアザだらけになり、保健室に連れていかれると美由紀によって怪我の具合は大丈夫かと触診を受ける羽目に。股間も蹴られて腫れ上がっていたが、美由紀に触れられて勃起してしまい呆気なく射精してしまう。

翌日哲郎は職員室で美由紀から直樹が痛め付けられた理由までは聞けなくてと謝罪を受けるが、そこへ教頭たちに呼び出され美緒の指名で会って欲しいと告げられる。父親が資産家なだけに何とか穏便に済ませて欲しいと言わんがばかりだが、2年担当とはいえ面識のない哲郎としては仕方なしとばかりに高島家を訪ねる。真緒と部屋で二人きりという状況で直樹に凌辱されたと聞かされ、しかも美少女に抱き付かれ脅されては哲郎もろくに抵抗などできる筈もなく、真緒に跨がられて交合を強いられる。行為を終えると純潔の証を目にして騙されたと知るが、哲郎が好きなのは本当だと訴えられると、逃げ場がないのだと覚悟を決めるのだった。

その次の日から真緒が登校し始めるが直樹は話をする機会もなく、美由紀にしてもらったことが忘れられずにラブレターを彼女に渡してしまう。帰宅して母親と喧嘩になり家を飛び出した直樹は公園にいると、ちょうど帰宅途中だった美由紀と出会い、雨が振り出したこともありアパートの部屋に招かれる。どうしてもエッチさせてもらえないなら家に帰らないとばかりの教え子の態度に根負けし、一度限りのつもりで美由紀は正常位で繋がると、本当はこんな浮気をする女ではないと言いながらも二度目は騎乗位に変えて彼を受け入れてしまう。

その頃哲郎は真緒に弱味を握られ一週間毎日のように放課後になるとホテルで逢瀬を続けていたが、お嬢様の高慢ぶりにいい加減ウンザリさせられており、避妊具を着けた騎乗位を解き放つと反撃を試みる。生で屈曲位にされて絶頂を迎えた少女を浴室に連れていくと、陰核舐めと指ピストンで連続絶頂を与えてバックにして中出ししてしまう。校内では真緒が今までより色っぽくなったと騒ぎ立てるが、直樹は少しの後悔を抱きながらも、英語準備室で美由紀との逢瀬を続けていく。夫のことは愛しているが、私は一度に二人とは同時に抱かれたくないと聞かされて直樹は有頂天になるが、帰る途中の廊下で真緒に出くわしまさか逢瀬を見られたのではと不安を抱く。

翌日哲郎は放課後にいつものように真緒を車に乗せると、綺麗な景色のところへという求めに応じて房総の海岸にやって来るが、日没間際の薄暗さもあってか真緒は大胆になりベンチに座った哲郎のぺニスをチャックから引き出す。別のカップルが見ているのも構わず口唇奉仕や対面座位で交わる少女の大胆さに恐れを抱きつつも、哲郎は真緒に別れを切り出そうとするが彼女に機先を制され、別れる条件として美由紀を犯して欲しいと頼まれる。美由紀を愛しているからと拒むと、真緒の態度は豹変し立ち去ってしまうが、哲郎の不安は一掃されるはずもない。

次の日の昼休み直樹はいつの間にか教室に真緒と二人きりという状況にされ、話があるというクラスメイトの態度に不自然なものがあることに気付く。言われた通り対面の校舎にある英語準備室を見ると、美由紀が今まさに真緒が差し向けた悪童に犯される瞬間を目の当たりにする。直樹は自分が告白を断ったことでこんな馬鹿な真似をするのかと愕然としつつ、悔しかったら私を抱いてみなさいと挑発され真緒を立ちバックにさせてアナルを貫く。英語準備室では別の人影が現れて悪童がことを果たす前に美由紀が救出されたのを見て、直樹も射精する前にアナルからぺニスを引き抜くと、もっととねだる真緒に対して侮蔑の言葉を投げ付け教室を立ち去るのであった。

美由紀を救出した哲郎は自分の部屋に連れていきシャワーを浴びせた後で高校を出てからのお互いの境遇を聞かせ合い、更には教え子と寝てしまったと告白すると、どちらからともなく身体を重ねる。もう一度あの夜からやり直したいと哲郎が求愛すると、美由紀も多忙な夫と会って別れを切り出すからと約束する。情事を終えて哲郎が一服していると、そこへ真緒から自殺を仄めかす連絡が入り、哲郎はすぐさま房総の海岸だと察知し手筈を整える。

睡眠薬の大量服用で病院に運ばれた真緒を見舞った哲郎だが、少女から本当は直樹への腹いせで利用するだけのはずだったのに、本気で哲郎を好きになったみたいと聞かされる。美由紀との約束も頭をよぎったものの、目の前の真緒の告白にいとおしさを感じて求められるままに性交をを始めてしまう。いつしか病室の外が騒がしくなり、身体を殴られ引き剥がされそうになりながらも、哲郎は少女に中出しするのだった。

二週間後懲戒を受けた哲郎が立ち去った部屋を訪ねた直樹は、学校を辞めたばかりの美由紀と再会する。叔父が誰にも行方を告げずに立ち去ると知って二人で公園や夜間の学校を訪ねるが、一足違いでどうやら先にやって来ては去っていったようである。教室で美由紀を抱きいつの間にか眠ってしまっていた直樹が目を覚ますと、美由紀からの別れを告げる手紙だけが残されていた。直樹にかつての哲郎を投影させていたもののいつしか直樹を一人の男性として愛し始めてしまったことを告げるとともに、夫と遠い地でもう一度やり直したいと感謝を述べる言葉が綴られていたのである。


【レビュー】

亜沙木大介名義でフランス書院文庫で刊行されたのは本作が最後であり、妻と離婚した教師の哲郎とかつてのクラスメイトで代用教師として現れた美由紀との再会物語に、哲郎の甥の直樹と彼の同級生の真緒がトラブルメーカーとして二人の教師を引っ掻き回し苦い結末で終わるロマンス作品である。2003年という時期なだけに、荒ぶる描写や突然の幕の引き方というのも、当時のフランス書院文庫らしい作品ではあるのだが…。

再会した二人にはそれぞれ別のパートナーがいて、やり直したいという哲郎と夫を愛しているからという美由紀との間で擦れ違いが起こっている。その割には教え子の直樹とは案外あっさりと結ばれているし、一度限りを反故にして逢瀬を繰り返すのにはもう少し納得のいく理由が欲しかったのかもしれない。
真緒に関してもここまで直樹の周辺をぶち壊しにしてまで愛していたというよりは、安いプライドを傷付けられたからという浅さを感じさせる。娘ヒロインの気まぐれでは済まない結末なだけに、もう少し可愛らしさを見せる描き方でも良かったような気がする。
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tag : 社会人主人公 高校生主人公 童貞

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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